2014年3月26日水曜日

スカイラインに追加されるメルセデス製2Lターボってさ・・・

  いろいろ探したら、E250後期から搭載された新しいメルセデスの2L直噴ターボについて言及している記事を発見しました。タイトルが「深遠なる世界初エンジン」。大御所ライターに対して大変失礼ではありますが、ちょっと大袈裟じゃないですか?(私も人のことは言えませんが・・・) 各メーカーが独自に「直噴化」を燃焼効率向上の切り札に使うようになってもう何年も経ちますが、ちょっと遅れてきた印象すらあるメルセデスが後追いの強みを生かして、EGR(排気再循環システム)と成層燃焼を組み込んだから「世界初」なんだとか・・・。

  「直噴化」は多少のエンジンの脆弱化を恐れずに、根本的な構造を見直し高出力と燃料の節約を実現させる技術。しかし最近ではPM2.5の排出が問題になっていて、NAの直噴エンジンでポート式の10倍程度の10倍程度!!え、やば・・・。いやいや直噴「ターボ」はなんと50倍!!!!そうですあの評論家が大絶賛のゴ◯フはPM2.5をバラまいて走っているわけです。B◯Wもそしてこのメルセデスの「世界初」エンジンとやらも同じ直噴ターボ。そろそろ懲罰的追加自動車税でも作っていいんじゃ・・・税金払えば「免罪」というのもおかしな発想ですが・・・。

  しかし欧州メーカーもバカではないです。何と言っても日本より確実に先に排ガス規制が行われるのが欧州と北米ですから。メルセデスというよりドイツ自動車産業をさせるスーパー部品メーカーの「ボッシュ」が、率先して直噴ターボの改良を行っているようで、その突破口となりそうなのが「成層燃焼」みたいです。これは着火しやすい理想の混合比率13:1(=気:燃)よりもさらに燃料の割合が低い30:1くらいを可能にする技術。なるほど発生源の根本を減らすという作戦。確かにすばらしい。

  しかしこんなナイスなエンジンも日本のふざけた評論家の手にかかれば、メチャクチャな着想で環境への改善点など全く触れずに、「ターボラグ」が無くなってレスポンスが飛躍的に向上したというところだけを強調するわけです。だけどこのエンジンはパワー出ないですよ・・・。パワーと引き換えに環境性能を高めているわけですから。さて日産の「新型スカイライン」と「次期フェアレディZ」は一体、従来のPM2.5バラまきエンジンになるのか、それともこの「世界初」のパワー出ないエンジンになるのでしょうか?

  最後にフェアな話をするならば、ガソリン直噴のPM2.5は悪性ではないと国沢先生がおっしゃっております(本当に大丈夫か?)。よってゴ◯フに乗られていらっしゃる方もそれほど心配しなくても大丈夫です(たぶん・・・)。悪性のPM2.5が懸念されるのはディーゼル直噴ターボなんだとか。調子に乗ってラインナップを増やしているマ◯ダとB◯Wって実は最悪のブランド?



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2014年3月16日日曜日

アメリカ誌「待つ価値がある25のクルマ」

  アメリカでどんなクルマが待ち望まれているのかな?なんて素朴な疑問に少しは答えてくれる企画が今月号の「CAR and DRIVER (US)」にありました。題して「25 CARS Worth Waiting For」。必ずしも日本でも発売されるモデルばかりじゃないわけで、評価基準とかもまあよくわからないのですが、どの国のクルマが最も多いかというと!やはりドイツが「7」で最多。そして日本も「7」でした!ほか米国「6」、イタリア「4」、英国「1」、韓国「1」。

  レクサスRC-Fが「普通」に見えてしまうほど、高級車のオンパレードにはため息ですね。その中に混じってやたらと現実的なクルマが数台ありまして、それが見事に日本車ばかり!これにはとても感動しました。たとえ3万ドルでも十分に「待つ価値がある」クルマを作れるメーカーは日本だけ!厳密に言うとスバルとマツダだけ!みたいです。「2015WRX STI」「2016Mazda MX-5Miata(ロードスター)」「2018Mazda MS3(MSアクセラ!)」の3台が・・・ちなみにロードスターの兄弟車「アルファロメオ・スパイダー」も別枠でランクイン。マツダの力がなければアルファロメオなんて登場すらしなかったはず。

  アルファロメオと同じグループの「クライスラー200」(Dセグセダン)が相当に注目されていて、日本勢と並んでの低価格組(2万ドル台?)でした。フィアットグループは試しにこのクルマを日本に入れてくれないですかね。いまやアメリカ市場の中型車はどれもプレミアムカーと言っていいほど内装が良いですし。日産シルフィ&ティアナ見れば米国市場のレベルの高さを感じます。キャデラックATSはまだまだ強気な価格設定が災いしてか大して売れてないようですが、この「クライスラー200」が300万円台前半ならデザインも日本人にウケそうな高級感なので売れそうです。米国市場ではアテンザに立ちはだかる難敵か?

  グループ別だと、VWが「4」で単独トップ。ただし内訳はアウディ2にポルシェとランボルギーニ1ずつでいずれもプレミアムブランド。GMとフィアットが「3」。GMはキャデラック2が中心でフィアットはフェラーリ、クライスラー、アルファが1ずつです。「2」のメーカーが多数。メルセデス、BMW、フォード、トヨタ、日産、マツダの6グループです。残りの「1」はスバル、ジャガー、ヒュンダイ。

  あれれ・・ホンダがいない!NSXはどうした?レジェンドも完成しているのに!シビックtypeRは北米では売らないのかな・・・。主要グループで唯一除け者なので思わず心配してしまったのですが、よくよく見ると25台の中にハイブリッドが1台もないわけです。2018年モデルでもまだまだ大排気量ガソリンが続々出てくるアメリカ。さすがはシェールガス革命で賑わうアメリカ自動車業界ですね。よってNSXもレジェンドも「そんなに電池積んじゃって何がしたいの?」みたいな感じなんでしょうか・・・。がんばれホンダ!








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2014年3月10日月曜日

WCOTY スカイラインとレクサスIS落選・・・

  もはや世界はそんなクルマを望んではいないのか? 日産とレクサスがそれぞれ送り込んだ期待の1台がワールド・カー・オブ・ザ・イヤーの最終選考3台からあっさりと漏れてしまいました。もちろんこの賞が取れなかったからといって、クルマの性能が劣るなんてほとんどの人は思ったりしませんが、この賞にはクルマの良し悪しとは違ったまた別の大きなポイントがあります。

  この賞はまだ創設されて10年あまりの歴史しかありませんが、過去10年の大賞はドイツ車と日本車が独占しており、実質的のどのメーカーの技術が世界の人々の心を掴んでいるかを間接的に測る賞という側面があります。直近の5年はVWの躍進を世界的に印象づける結果となっていて、カーメディアもどことなく「VWこそが正義」という論調へと変わっていて、「VW的でない」という愚かな理由で多くの他のメーカーが糾弾されるというプロパガンダを呼んでいる大元凶という気がしないでもないのですが・・・。

  さて好調な新型モデルが続出している日本メーカーとしては今年こそ奪還のチャンスだと思われたのですが、期待された「スカイライン」「レクサスIS」「アクセラ」によるベスト3完全制圧は果たせませんでした。まあアクセラはともかく、スカイラインやレクサスISは欧州ではマイナーな存在で、欧州で主流のワゴンすら用意しないなど北米路線のクルマですから、欧州が主導権を持つ賞にはそれこそ世界をひっくり返したレクサスLS460のようなインパクトが無いと苦しいかもしれません。

  今回惜しくも落選してしまいましたが、この2台はこれまで「社会インフラ作り」に徹していた巨大メーカーのトヨタと日産のそれぞれの技術者が持てる力を注ぎ込んで最高のクルマを作ることを許可された結果、解き放たれたもの凄い情熱が詰まったクルマです。世界のどのメーカー(特にドイツメーカー)にも負けない最高のプレミアムDセグセダンを作ることを「社是」としたトヨタと日産が本気を出したらメルセデスもBMWも軽く超えてしまったというクルマです。

  これだけのクルマですからアメリカのカーメディアのこの2台への注目度は凄いものがありました。しかし日本では・・・。これまで散々にトヨタや日産の高級モデルをこき下ろしてきた「老害」ライターがこの2台には完全無視を決め込んでいます。ゴルフとアクセラ、インプレッサをテストで比較して、適当にデータをこじつけて載せるという企画は昨年いろいろな雑誌で見られましたが、IS350FスポがBMW3やメルセデスCと比較する企画はありませんでした。もはやどうこじつけてもISの優位を覆せないところまでトヨタは作り込んでしまったからです。

  海外メディアはもはやレクサスISとインフィニティQ50(スカイライン)を3シリーズやCクラスのライバルとは見做していません。ISにはメルセデスやBMWも使っていないフルHVの経済性の高いユニットが採用され、インフィニティQ50に至っては基本性能でマセラティ・ギブリやポルシェ・パナメーラに匹敵するユニットが載っています。どちらもセレブ御用達の最新鋭ラグジュアリー・サルーンとして扱われています。10年前のユニットを今も使っているメルセデスCやBMW3などはアメリカでは「普通のクルマ」であり、ISやスカイラインのライバルにはならないようです。

  今回WCOTYは新たに「ラグジュアリーカー賞」というものを追加しました。レクサスISとスカイラインは大賞というよりこちらにノミネートされるべきだったのかもしれません。日本COTYではゴルフ、フィットとSクラスが同じ土俵という難しさがありますが、WCOTYでは新型Sクラスはもちろん「ラグジュアリーカー賞」へノミネートされています。しかし大賞ノミネートには日本でラグジュアリーブランドとして売られている、「BMW4シリーズ」「アウディA3」が最終選考に残っています。なんかおかしくないですか? 4シリーズなんか日本では相当なボッタクり価格が付けられていますが・・・。


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2014年3月3日月曜日

スバルが称賛されて、日産・ホンダが貶されるのはヘンだ!

  自動車雑誌が称賛するスバルレヴォーグ。一方で懐疑の眼、あるいは懐古主義からの厳しい批判に晒されているのが日産V37スカイラインHV。とうとうニューモデルマガジンXは新型スカイラインに対する大バッシング記事を展開。その内容なネット上の悪口をそのまま記事にするという幼稚極まりない趣向。いよいよこの雑誌はオワコンだな・・・。

  しかも同時に収録されているのが、「HVは最悪でターボは大好き」な輸入車偏重主義のライター井元氏と祓川氏によるプロパガンダ・コラムも同時に収録し、劣勢が伝えられるレヴォーグをなんとかしたいという必死さが伝わる。とりあえず最初から最後まで面白すぎるくらいにメチャクチャな話が満載されていた。おバカな人はこれを信じるだろうけど、一般の日本人の教育レベルを甘く見過ぎなんじゃないかと・・・。

  この雑誌によるとトヨタやホンダのHVより欧州のダウンサイジングターボの方が効率的だから、今後普及が進むのだそうだ。実はこの雑誌の別のページにはVWがゴルフPHVをまもなく発売し、「中期的にはHVがもっとも伸びる」と公式に発表しているなんて記事も載ってたりする・・・。他にもホンダが1Lターボを開発して、あたかもグローバルでの主軸に据えるみたいなふうに読める井元氏のコラムはヒドい。北米ではフォードだって自慢のエコブーストは特別グレードとしてこっそり売っているに過ぎないし、VWもメルセデスもBMWも1.4Lとか1.6Lとかのターボは現行はまったく発売していないのに。

  さらに井元氏はコストがかかるから日本メーカーはターボ化しないと主張している。1.8LのCセグをそのままHV化するのと、1.2Lターボに置き換えるのとどちらがコストが掛かると思っているのか? 欧州メーカーがターボに飛び付いたのはHV化よりもターボ化の方が断然にコスト面で有利だからなのに・・・。一体どういう意図があってこんなコラムを書くのか?

  もう一人の祓川氏はHVなんてぜんぜんエコじゃないという数年前の手垢のついた議論を持ち出す始末。「プリウスのバッテリーを1台分作るコストはイギリス誌の試算によると、ヴィッツを7年間酷使したくらいのエネルギーに匹敵する」という、電卓を持ち出せば1分で見破れる話を真顔でしている。プリウスのバッテリーはディーラー価格で10万円ほどだが、この話が本当ならば、いくら燃料を安く調達したとしてもこれではトヨタは赤字覚悟だろうに・・・。

  HVが嫌いなら素直に嫌いと言えばいいのに、しょうもない理由を付けて自動車雑誌で披露する。そしてそれを素直に信じる困ったオッサンが世の中に増殖しています。エコターボで日本では有名なVWは今や他の全ての市場で伸び悩んでいます。北米の昨年比80%という脅威の低成績を始め、ドイツ本国や頼みの中国市場でもゴルフ7の発売がウソのように伸びていません。AクラスやCLAが日本で大ヒット御礼のメルセデスも欧州では惨敗。北米ではこれらを発売すらしていませんから、同じく惨敗。

  スバルレヴォーグが日本専売モデルなのも、こんな旧態依然のクルマが海外で売れるわけはないと思っているからじゃないの? もちろん北米や欧州のスバルからは売らせてくれをいう要請は来ているようですが、最初から売ろうとしなかったスバル経営陣は、世界でのターボの位置づけがよく分かっていたようだ。それでも日本のファンを熱狂させるための演出の凝りようといい、コイツらもなかなかの悪いヤツらだなと思いますね。


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