国沢光宏さんは『辛口』でもないし、『評論家』でもない・・・

日本に『辛口評論家』なんている!?

  『辛口評論家』ってのは、あらゆる新型車に対して「素晴らしい見解」を持って致命的な欠点/弱点を指摘し、メーカー開発者に忖度することなく、辛辣にこき下ろすレビューを書く自動車評論家のことを指すのだと思う。そもそもそんな人が今の窮状極まるカーメディアで仕事が貰えるはずもないと思うけど、一人だけ思い当たる人がいる。全く空気を読まずにマイペースで大放談をする・・・島下泰久さんだ。彼こそは『辛口』にふさわしい。


該当者の心当たりはこの人だけ

  2013年に日本で発売され大きな反響があった3代目メルセデスAクラス。多くのライターはメルセデスの既存ファンに配慮して、「走りがぜんぜんメルセデスではない」みたいなことを書いていた。例えば沢村慎太朗さん、福野礼一郎さんをはじめ年配のライターはほぼ「走りがダメ」と書いていたけども、40歳代で若い島下さんは全く別の観点からAクラスを徹底批判していた気がする。あとトヨタのハリアーに対しても同じこと言ってましたけども、「内装がフェイク素材だらけでプレミアムブランドが聞いて呆れる」「レクサスでは絶対にありえないこと」・・・とか書いていた気がする。


国沢さんは好感度をすごく気にしている

  それに引き換え、国沢さんは・・・あまりクルマの内装だとか品格だとかに、文句を言わないタイプのようだ。スズキ・アルトに乗ろうが、メルセデスSクラスに乗ろうが、内装に関しては「いいですね」しか言わない。おそらく興味ないのだと思う。もしかしたら内装にやたら五月蝿い還暦超えライターである福野礼一郎さんに対して「軽蔑」の気持ちがあるのかもしれない。オンナじゃないんだから、オトコがガタガタと内装に言及してるなんて馬鹿らしい・・・くらいに思っているのかもしれない。


「日本車はダメ」が口癖なだけ

  失礼を承知で言ってしまうと、還暦を超えたライターにもはや「辛口」も「甘口」もない。主に趣味やファッションなどの判断基準ってのは青春期の環境で形成されてしまう。つまり40年以上前の価値観で評論しているのだから、若い世代が読んでも全く意味がわからない。彼らは日本車がまだまだドイツ車に遠く及ばなかった頃に青春を迎えたってだけの話だ。現在40歳以下で、免許を取った頃には、すでに日本車が天下を取っていたという世代には絶対に伝わらない言動がどうしても出てしまうのだろう。


単なる煽り文句に過ぎない

  「日本車と違っていいですねー」みたいな表現が出るやつはほぼ50歳以上(バブル世代以上)だと思っていい。彼らにはおそらく「誤認」「不適切」という意識はないだろう。高温多湿の日本(中国)向けモデルには、KYBのダンパー、NSKのパワステといった感じで、乗り味を決定的に決める部分に日本のサプライヤーを使っているモデルが多いってことは、頭のどっかでわかっているんだろけど、ついつい景気良く(高齢の)読者を煽る意味で使ってしまうようだ。日本車とは全く違う乗り味をする「輸入乗用車」なんて(存在するならば)ぜひ乗ってみたいものだ・・・。結局のところ表現力がないライターが読者を惹きつけるために安易に使っている言葉に過ぎない。文才のない還暦ライター(=社会の迷惑)ばかりがやたらと使いたがる・・・たまに福野氏のレビューにも登場するけど。



時代は変わった・・・

  還暦ライターは否定するかもしれないけど、自動車業界は40年前とは大きく変わった。80年代にホンダ、三菱、マツダの3メーカーの技術力の前に欧州メーカーは脆くも崩れた。プレリュード、アコードで鋭く切り込んだホンダは、北米市場であっという間にBMWのシェアを叩き潰した。三菱の直噴ターボはあっさりと欧州全メーカーを飲み込んでしまった。そしてポルシェのFRスポーツは、マツダのRX-7とロードスターとの競争に完敗し、無念にも撤退を余儀なくされた。


豊臣秀吉が天下を取ったように、ホンダとマツダは世界を席巻した

  2000年代、今の30歳くらいが免許を取った時にはすでに世界の主要市場は、「オデッセイ」「アコード」「シビック」「アテンザ」「アクセラ」「プレマシー」に総合的な技術のパッケージとして、互角に立てる外国ブランド車は存在しなかった。世界はことごとく「ホンダ」を認めたし、世界最大のクオリティカー・ブランド連合となったフォード陣営において「マツダ」は絶対的な存在だった。


受け入れられない還暦ライターは潔く身を引け

  それでも還暦ライターがマツダやホンダを徹底的に軽蔑してバカにする理由はなんとなくわかる。この両メーカーが40年前の常識を徹底的に破壊したからだ。もし次のサッカーW杯で中国代表とインド代表が大活躍してこの両チームの決勝戦となったら、世界のサッカーファンはこの新興代表チームに苛立ちを感じるはず。それとほぼ同じ構造なんだと思う。


世代の認識とは『訣れる』もの

  50歳より上の連中は「メルセデス」「VW」が自動車業界の中心にあると信じて疑わないし、40歳以下の連中にどれだけクルマが好きなヤツがいるかわからないけども、このブログに好意的なコメントをくれる人の多くがそうだけども、「ホンダ」「マツダ」こそが完全に世界のベンチマークになっていることにもはや疑いはない。ヒュンダイが「ホンディ」と名乗ってホンダみたいなマークを使ったり、マツダロードスターのスタイルを真似たモデルが、ポルシェ、メルセデス、BMW、フィアット、ルノーなどで次々生まれたり、マツダエンジンがフォードの手で英国のコーチビルダーに提供されたりしているわけだ。


技術とは伝播するものだ・・・

  日本で売れている輸入ブランドのFFモデルは、メルセデスとアルファロメオは三菱シャシー、BMWとMINIはホンダシャシー、VW、アウディ、ボルボ、ジャガー、ランドローバーは結局はマツダシャシーの流れを汲んでいる。・・・今年に入ってからもジャガーEペースの記事でこのことを書いたら、還暦と思われるオッサンから批判を喰らった・・・。



育った環境は大きい
  
  還暦ライターが語る「メルセデス」や「VW」が紡いだ歴史にはもちろん敬意を払うけども、ここまで「決定的」に世界を支配しつつあるホンダ、マツダ、三菱を、意味不明な価値観で「見下す」還暦のプロライターがいたら・・・まあ糾弾しますよ。しかし失礼ですが、還暦のじーさんが書いてることなんて、ほぼ信じてないです(S水K夫、W辺Y一郎、S木N也、S藤S輔、K村Y宏とか・・・相当にヤバいと思う)。まあ彼らはコテコテの「反日(本車)教育」を受けてライターになって、素直にその教えに今日まで従って仕事をしてきたのでしょうけども・・・。

島下さんはサイコパス!?

  2011年版から徳大寺さんと島下さんが復活させた「間違いだらけのクルマ選び」ですが、最初はもうメチャクチャでした。2012年から「採点表」なるものが登場しますが、「安全性」の項目では第三者テストの結果などあまり反影していなかったようで、発売前のCX-5がSUVの中で「安全性」が最低評価でした(テスト前なのにテキトーに付けた!?)。それが2018年版ではほぼ違和感のない状態まで「修正」されています。徳大寺さんが亡くなられ、その意志を受け継いで島下さんが一人で書いていますが、徳大寺さんのようにわかりやすい輸入車贔屓で読者に媚びる姿勢はすでになく、イラっと来た「出来損ない」には冷徹なまでの評価が降ります。メルセデスもBMWも例外ではない。この人はいよいよ日本初の「辛口ライター」への道を突き進んでいるようです。


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「ちっこい輸入車に乗る輩に対する慇懃無礼な偏見」(日本車はダメですねーって言っちゃうコメント者が複数釣れました・・・)

「ジャガーEペース『マツダB系はまだ滅びず』」(還暦は頑コメント欄のマナーがちょっと・・・根拠を示さないグダグダとした反論はご自身のメディアでお願いしたいものです)




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↓2015年以降は黒歴史となった某ドイツメーカーへの愛情が強すぎる復活第1作

コメント

  1. 国沢とかいう人の記事にコメント書いたけど、消されてた。自分に都合の悪いコメントは消去するみたいですね、国沢氏は。その人が自動車メーカーを勝手に酷評するんだから、、、、

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  2. 国沢は元来評論の内容が薄く存在感のない人だったが、年を経るにつれて思い込みによる誤解、不勉強による誤評、他のジャーナリストに対する誹謗、傍若無人な態度が目立つようになった。COTYに関わりだすと俄然メーカーに対する一方的なこき下ろし記事を多発するようになりこれによりメーカーから金品を含む便宜を得ることを繰り返している。特にかこ3年ほどは明らかな勘違いや思い違いがひどく指摘されるたびに訂正告知も記載内容に関する謝罪もないまま即座に該当箇所を削除することが常態になっている。若い頃からの不勉強と謙虚さのなさが何の学習もしないまま老齢になって醜態をさらしている訳である。メーカー広報で彼を多少なりともレスペクトする者はなく、業界のやっかいものと化している。

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