福野礼一郎氏がベンツを利用して某日本メーカーを批判か!?

↓AJAJの執行役員様です


クロカン専門!?
 「ラングラーとジムニーなら俺に聞け!!」みたいな雰囲気をやたらと出してくる還暦カリスマライターの福野礼一郎さん。ラダーフレームというだけで「工芸品」としての価値が高い!!・・・クルマ好きならそれを強調してしまう気持ちもわからないでもないけどさ、ちょっと思考停止な気がしないでもない。「私はラダーフレームしか愛せません」というマニアなステージに収まるライターでもないだろうし・・・。



噛みすぎ
誰も福野さんを責めることはできないけども、日本市場においてはごくごく一般的なモノコック構造の乗用車全般に対して、福野さんが「絶賛」するという構図がなかなか見えてこない。メルセデス、BMW両雄のFRシャシー、トヨタ/レクサスのFR、ボルボ、BMWのFFといった、営利主義的でシェア拡大を狙い過ぎているプラットフォームを使用する現行モデルがことごとくボロクソに言われてきた。そして今回は新型Aクラスだったですが、とうとう「メルセデスは終わった?」誰もが言いたかった/書きたかったことを・・・。


俺たちは病気だ
今時のドイツメーカー車にはいくらでもケチが付けられる。しかしそれは往々にして「憧れの気持ちを持つ」日本のユーザー特有の「視点」の問題だったりする。日本メーカー車が追求できない独特の質感をドイツ車に求める気持ちが強すぎる。基本設計が日本メーカーのものだったり、転がり抵抗を追求したBSタイヤの乗り味が日本車っぽかったり、ZFやメルセデス内製のトルコンATが、ジャトコやアイシンAWの設計を真似ているかのような、存在感のない変速感だったり、車体の軽量化技術が行き着く先が・・・。これら全てを素直に肯定できなくなっているレビュアーやユーザー側に大きな問題があるのでは!?



レビュアー&ユーザーが進化しなければならない!?
福野さんや、他の前衛的なクルマ好きな人々が、ドイツ車は終わった!!これからはテスラの時代だ!!やっぱりアメ車だ!!と言いたくなる根拠は、日本市場が置かれた立ち位置に由来するのだと思う。素人が言うべきではないかもしれないが、メーカーもインポーターも「クルマ本来の魅力」に対する明確なイメージがなくなっている。月並みな表現だけども、クルマそのものから「工芸品」としてのエッジ感がことごとく削ぎ落とされて、老若男女どこの家庭でも使えるような「白物家電」のようなクルマばかりが発売されている。



白物家電をナメるな
この数年で日本市場で予想外にヒットしたモデルの中には、Cクラス、CLAクラス、レヴォーグ、ヴェゼル、CX-5、CX-8などある種の「普遍性」を持ちつつも、自ら大衆迎合したコンセプトによる出自を隠すこともなく、そのクオリティーとストイックさで一点突破してしまったモデルもある。別に作為的に並べた訳ではないけども、これらのモデルのヒットの背景には、メルセデス、スバル、ホンダ、MAZDAといったこれまで比較的にストイックに「味」を追求してきたブランドによって達成されていることだ。



トヨタだから面白い
その反面、86やC-HRのように、「白物化」の権化と見なされているトヨタからは、走りの「質感」にこだわったモデルが予想外に売れている。実際に最近のメルセデス、BMW、スバル、MAZDAに乗るよりもはるかに刺激的な操作性が86やC-HRからは得られる。しかしその「刺激」は絶対的なものではなく、「トヨタなのにこの手応え」というカウンターパンチのような意外性に支配されている部分もあるだろう。BMWやMAZDAから86が発売されたら・・・なんか「違う」ってなるだろう。この両ブランドは間違ってもトヨタからOEM供給をすることはあっても受けることは考えない方がいい。



規制
誰がなんと言おうと福野さんのコラム/レビューは毎回面白い。どこにも「忖度」なんて意識はないので、日本メーカー、海外メーカー問わずやたら滅多らどこにも噛み付く。他のライターは失礼だが言葉を選びすぎだ。広告主のドイツメーカーだったり論壇のボス(AJAJの大御所)だったり機嫌を損ねたらやだなーーーって意識がグルグル回り過ぎていて気の毒になってくる。他の読者はどう思っているのか知らないが、そんな「学校教育」みたいな規制だらけのコンテンツを金払って読みたいとは思わない。本当に書きたいことが書けない苦しさを吐露した段階で小沢コージなんかさっさと廃業すればいいと思うんだが・・・。



冒頭からリアサス!?
そんな福野さんが新型Aクラスのレビューで真っ先に挙げたのが「リアサスの簡易化」だった。セレブ気取りの女性からは見向きもされないけど、ちょっと控えめでごくごく日本社会で健全なお金の巡りをしている中流家庭の奥様が使うのにちょうどいいくらいの上品なクルマに対して、いきなりメカ的アプローチでゴチャゴチャ言うことの野暮さは当然にわきまえている福野さんが、あえて「禁じ手」を使ったのにはワケがあると思うんですよね・・・。



ターゲットは・・・
雑誌媒体に広告費をかけるのはプレミアムブランドばかりになってきた。当然に福野さんのコーナーに依頼がくるモデルも販売が苦戦している輸入ブランドが多いようだ(特に最近はマイナーなブランドが多い)。福野さん自身はAクラスなんてどーでもいいと思っているんだろう。文面の端々から興味が全くないことが伝わってくる。そしてこのレビューの目的はただ一つ・・・調子に乗っているあの日本メーカーの新型モデルを間接的にディスること。

失礼ながら冒頭部分を引用
リアサスを中間ビーム式=TBAにしたのは「ハイブリッド用のバッテリー搭載スペースを作るため」というのが表向きの理由らしいが、トヨタだってリチウムイオン電池を座席下に入れて先代Aクラスと同じトレーリングアームプラス3リンク式マルチリンクにしたのだから説得力がない。「コストダウンじゃないかと思っちゃう」と言うのが世間のベンツ信者の反応らしいが、そうでなくていったいなんなのだろう。

・・・・引用終わり。


タイミング的にアレしかない
どーだわかったか!!MAZDAを買おうを思っている人々・・・ってことらしい。日本のカーメディア(AJAJ構成員)や海外メディアが「クラス最高!!」と両手を上げて絶賛しているモデルを、独自の視点や方法論でディスるのが福野さんの真髄。2019年最大のターゲットはもうこのクルマしかない。MAZDAも腹くくって福野さんを乗せればいいさ。別にこのオッサンにディスられたからって売れないってことはないだろーし。もしお手上げ!!と言わせれば「箔」が付く。



一理あるけど・・・
トヨタやホンダはアメリカと中国に全く別の設計を投入できるだけのシェアを持っているから、両市場に投入するモデルを切り離して設計できるけど、メルセデスやMAZDAといった100万台そこそこの三流メーカーにはそんなことができない。Aクラスとアクセラで行われたトーションビーム化は、おそらく中国市場に参入するための合理化案であることは間違いない。しかし「コストダウン」という言葉の前で思考停止してしまうのがオッサンなんだろうな。全てのクルマが最高品質を追求していてブガティ・シロンみたいなクルマばかりであることにどんな価値があるのか!?


有能な老害は面白いが・・・
自動車メーカーが量産化できる前提で、感動的なクルマを作るからそこに産業としての「価値」がある。そしてコストダウンという言葉にネガティブなイメージを持つ世代とそうじゃない世代がいる。10億人以上の人々が一日1ドル余りの生活を余儀なくされている世界は、日本からはまだまだ果てし無く遠いかもしれないけど、今の若者は仕事をクビになって頼る人がいなければ、ネットカフェにも泊まれないアンダー10億の生活に陥る可能性がゼロではないと思っている。そんな若者の共感を得るのは案外に新型Aクラスであり、新型アクセラなのかもしれない。この両車が特別に感動を与えてくれるだけの存在ならば最高にクールだと思うが・・・



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コメント

  1. いつも楽しく拝読しております。
    この記事、「下手なマルチリンクよりはTBMのほうがマシ。だからマツダ3に期待したい。」と、単純な私は読めました。(TBMになった新型Aクラスはクソミソですが 苦笑)
    しかし、貴方のエントリーを拝読すると、あのシニカルな福野氏は間接的にマツダ3をディスりあげているような気もしてきました。
    是非、二番搾りで取り上げて欲しいですね。

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  2. 福野さんの最新記事にマツダ3の試乗内容が有りましたが、デザインと車内後席の狭さはダメだが、車の出来としてはAクラスの50倍良い出来との事です。

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