「EV推進の罠」の読書感想文を書いたら、著者の一人にボコボコにされた・・・


ガチギレされた・・・

別に個人がブレインストーミング代わりに書いているブログに「ガチギレ」しなくてもいい気がするんだけどな。相手は50歳以上なんで反論もする気もあまりない。「相当に性格が歪んでいる」みたいなこと言ってくる世代だってことは、これまでのブログ活動で散々に経験しているので特に何とも思わない。特に(自分の考えとは)ズレてるなと感じたところは、安倍元総理の「お友達」みたいな人から仕事の斡旋が来たら、小泉進次郎世代の私にとっては「人生の転機かな?」ってラッキーだと思うところだ(池田さんはそう思わないらしい)。だから池田直渡さんや岡崎五朗さんがキャラ崩壊させてでも頑張る気持ちはわかる。



小沢コージさんが悪い

そもそも悪いのは小沢コージさんだ。動画の中で岡崎五朗さんに対してとても羨ましそうにしていた。そして岡崎五朗さんも、今回の仕事はまんざらではないといった表情だったので、これはおそらく面白いだろうと期待して購入させて頂いた。ちょっとハードルが上がり過ぎてしまったかもしれない。そして加藤康子さんの経歴を見て、今回の出版の背景がなんとなく見えてしまった(小沢さんの表情の意味も)。カーメディアで単行本が出版できる人なんてほとんどいないわけで、「パトロン」が付いたんだなと理解した。このお二人の単行本が読めることはクルマ好きにとっては良いことだと思うし、今後もこのコネクションを使って「カーメディアの新しい地平」を切り開いてほしいとすら思う。・・・が舌足らずゆえに全て「シニカル」に受け止められてしまった。仕方がない。世代が違い過ぎるのだから。



読者をナメるな!!と言って欲しい・・・

クルマのことあまりわかってないのに「EV推進派」を批判する本を書こうとする無茶な主宰にはぜひツッコミを入れて欲しかった。数年前にニューモデルマガジンXの覆面座談会で「1.2Lと1.4Lの2つのエンジンで600万台をカバーするVW」とか書いていたけど(半数以上はディーゼルだし、当時はすでに1.0&1.5が中国や欧州では主流だった)、それと同じレベルに酷い内容になりかねない。もっとプロ意識持ってください!!と一言あってもいいと思う。そして個人ブログでこのことについて触れるのはタブーなのだろうか!?一般メディアだろうがカーメディアだろうがおかしなことはたくさん書いてあるわけで、常に内容を吟味する眼を養うためにもこの手のブログを細々と書かせてもらっている。



氷河期世代の実体験

就職氷河期世代だったので、実家を出て独立するための資金を稼ぐために東京都にある某自動車工場で4ヶ月だけ期間工をやったことがある。直接雇用だったので他の派遣労働者よりは条件が良かったし、社会人人生のスタート地点としてはむしろ「最高の場所」だったかもしれない。この4ヶ月で目にしたものは色々と忘れられない。池田さんが指摘するように確かに「育ちが悪い」が、しかし二交代夜勤明けの早朝に帰宅した私の姿を見て涙を流してくれた母の顔は一生忘れられない。



搾取はあった

何の能力もない私をライン工として雇用してくれたトヨタ系列の会社には感謝しているし、4ヶ月で150万円ほどの貯金を作ることもでき、無事に実家を出て部屋を借りることができた。それ以降の仕事は辛いなんて感じたことはない(年に363日出社していた年もあったけど)。あの4ヶ月があったからこそ、人生の喜びをつくづく感じられるし、今では好きなタイミングでクルマを買い換えることもでき、好きな腕時計も躊躇なく買えるようになった。しかし当時の同僚は、給料をパチスロやキャバクラで使い果たす人も多かったし、私には無関係だったが、派遣会社の労務管理の人が、何だか刑務官に見えたものだ。「派遣労働者法」がまだなかったバブル世代に何がわかるのか!?



違和感

「時給16ドル以上」とは最低時給の話だ。トヨタの直接雇用なら可能な金額だろうが、派遣労働者全てにこれを保証するのは大変だ。USMCAの規定では北米の自動車工場が対象になっていてメキシコ工場にもこのルールが適用される。日本の自動車行政もタイの自動車工場を含んだ、日本市場向け生産工場の最低賃金についてルールを決めても良いのかもしれない。氷河期世代が働き出してから日本の労働環境に幾らかのインパクトを残したのはアマゾンくらいだ。「日本を応援したい」も「トヨタを応援したい」も結構だが、40歳定年でクルマを作っている若者のことまで頭に入っているのだろうか!?余計な御世話だと思うが、若い世代に伝わるメッセージってのはさ・・・ってことを若い世代の人々とブログを通じて共感しあえればいいと思って書いている。わかる人にだけわかればいいとも思っている。



いくつになっても政権批判

失礼だが50歳以上の人々の「政治批判」はいつ見ても痛々しい。本書でも岡崎、池田の両名が「政治の鈍さ」について散々に批判しているが、目の前に内閣参与だった人がいるわけだ。しかも自動車についてまともな知識もないのに「批判本」を作ろうとしている。これが全てではないか!?河野太郎や小泉進次郎が政権中枢に居て道を間違えたとしても、その中で社会は器用に進んでいくものだ。この30年でもどれだけの「失政」と思われる事案が重ねられてきたことか・・・それでも日本経済は揺るぎない前進を遂げてきた。



またまた違和感

 欧州、中国、アメリカの自動車行政は「ズル賢く」見えるかもしれないが、そもそもは日本の自動車行政の手法を参考にしたものが多い。90年代には日本のODAは世界トップだった。その成果もあってASEANの国々では日本メーカーのシェアが95%なんて国もある。その手法を真似てアメリカ、ドイツ、イギリスが今ではODA拠出額で日本を上回るようになっている。野口悠紀雄さんなど元官僚の「高度経済成長期」自慢の本には、当時の日本の自動車行政がいかにしたたかであるかが書かれている。現在の中国政府がやっていることとほとんど変わらない。内閣参与だかAJAJだか知らんが、そんなことすらわかってないから平気で「アンフェア」だと騒ぎ立てるのだろう。トランプ大統領も言っていた「日本こそがアンフェア」だと。



「明後日」過ぎて焦った・・・

「陰謀」とか言われちゃって、だいぶお馬鹿なキャラに設定されてしまった。加藤康子さんのような金持ちがどんな活動をしようが知ったこっちゃないし、そもそも政治にも興味がない。この本を読んで「自民党内の考え方の違いがわかった」と書いただけなのに何で「陰謀論」にされちゃうんだ。ちょっと被害妄想がエグいことになってないですか!? どちらの文章も読んでくれた人にはわかってもらえると思うが、池田さんの反論のほとんどが「仮定」からしてほぼ間違っている。こんな言葉は使いたくないが「捏造」だか「名誉毀損」だかの類いでしかない。あちらは顔出しでこちらは匿名でフェアではないから、別に批判などする気もないが・・・。このブログもカーメディアへの素朴な「読書感想文」を綴っているだけだ。



EVに関して特段の考えなし・・・

ちょっと考えればわかるけど「EV推進派」とか、かなりどーでも良い。決して加藤康子さんの主張が間違っているとも思っていない(この辺も完全に独り相撲されてます)。ふざけた姿勢でカーメディアに参戦してきたことにツッコミを入れて欲しかっただけだ。読者からしたら「何しにきたの!?」って感じだ。「貴人」も「オバさん」もタブーな言葉ではないし、私がブログで読者に語りかける上で便宜的に使ったまでだ。決してふざけた表現だとも思わない。今回は思わず反論を頂いて、いつもより多くの人にブログを読んで頂けて光栄ではあるけども、やっぱり50歳以上とはどーも噛み合わないなと改めて感じた次第。本は面白いので「お友達」アレルギーじゃなければオススメする。






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