2015年6月4日木曜日

有名ライターのDセグ批評・スカイラインとISに冷徹なダメ出し。

  「もう、ジジイは引っ込んでろ!」という暴言が頭の片隅から聞こえてきたのは自分だけじゃないはず・・・。モーターマガジン2015年7月号の「Dセグ特集」をウキウキと読んでいたら、久々にとんでもびっくりなウ◯コ記事に遭遇してしまいましたよ。レクサスIS、スカイライン、アテンザ、レガシィの4台は一連のFMCを終えて、セダン不遇の国内市場で予想をはるかに上回る健闘を見せています。それぞれのモデルに込められたアイディアの数々を考えれば、そこそこの反響があって当然だと思いますし、世界で最も「安全」「楽しい」「快適」「スタイリッシュ」な4台と言えます。これほどいいクルマを作ったのにもし売れなかったら開発者はガッカリするでしょうから、ひとまず売れてホッとしました。とにかく自信を持ってオススメできる非常に価値のある4台ですし、私にとっては全て購入対象で、多くの人にとって十分に検討に値する出来であることは間違いないです。

  これらの日本勢のあまりの完成度の高さに、輸入車を中心に評価することが多いカーメディアの多くはここ数年は沈黙を続けています。すでに公然の事実を化している事(これら日本車4台が、メルセデス、BMW、アウディ、ジャガー、キャデラックといった輸入車プレミアムを圧倒しているという事実)に触れようともしないで、小型車の特集ばかりに誌面を費やす姿に読者離れもだいぶ進んだようで、廃刊・休刊が目立ってきました。さて今回モーターマガジンが沈黙を破り、今になっておとぼりが冷めたかのように、輸入車好きカーメディアにとってタブーの4台が引っぱり出してきました。そして改めてメルセデスCクラス(C200)と比較しますという、何とも不毛な設定(決着済み)を用意して、これまた各種カーメディアで横断的に活躍中のW辺T史氏が担当しておられます(その勇気に拍手!)。

  私はセダン大好きで、特にDセグは実用車として世界で最も優れているジャンルだと信じていますから、すでにこれらのクルマには徹底的に購入を前提とした試乗を繰り返しており、他のジャンルのクルマよりも格段にそれぞれの実力差は体感済みです。BMWを初めとしたドイツ車好きで知られるW辺氏ですから、まあ間違いなく日本勢を絶賛することはないだろうということは分りきっていましたが、新型Cクラスを全く寄せ付けないくらいに作り込まれている4台に一体どんな評価を下すのか興味津々でした。ハッキリ言ってしまうと、この日本勢4台にC200を合わせた5台から好きなクルマを選ぶとして、この中でC200がベストと言う人はクルマのことが何も分っていないか(音痴)、メルセデスからカネを貰っているかのどちらかだと思いますよ。

  まあ想像の通りではありましたが、久しぶりにW辺氏に腐り切った日本のカーメディアのかつての「常套手段」の数々を見せてもらいました。これだけ説得力のあるクルマ作りをしている日本勢に対して「プライドが足りない」と、なんとも釈然としない一言で締めくくっておられるのには、とりあえずぶったまげますね(読者をナメルな!)。読み終わって即座に「コイツにはプロのモータージャーナリストのプライドがあるのか?」なんて少々不謹慎な思いが湧いてきました。「日本車は走り込みの量が足りないからドイツ車には適わない」なんていう怪しげな先入観を振りかざすといった「老練」な手法が飛び出します。もし百万歩譲って、W辺氏の言うとおりに乗り込み量に応じてクルマの完成度が上がり、メルセデスをはじめとしたドイツメーカーが日本よりも最も恵まれた環境にあったとしても、理解できないのが、なぜC200の電制ステアリングとアクセルのフィールはとんでもなく酷いまま放置されているのでしょうか・・・。

  私もしばしば「日本人の繊細なフィールで仕上げられているから、日本のフラッグシップが一番乗り味がいい!」みたいな怪しげなことを言い放っています。実際にこういう前置きを言い切ってしまうと、日本の高級車はどれも精緻で豊かな乗り味のように思ってしまいますが、実際に現行のクラウンアスリートをノーマル仕様で乗ってみると「あれれ・・・」と、仕上げ方にもいろいろあるんだなと単純に恥じ入ることもあります。個人的には日産とマツダの作り込みの上質さに心酔しているので、トヨタやホンダのフワフワ感はやや低級で「ガサツ」な乗り味と受け止めてしまいます。そして新型Cクラスの印象もなんだかこのトヨタ&ホンダ調の「フワフワ」が気になる乗り味なんですよね。ついでに言うと最近のBMWとかマセラティ・ギブリなんかもこんな方向性に感じましたよ!

  このW辺氏も認めてますけど、ドライバー主観の乗り味だったら日産(スカイライン)やマツダ(アテンザ)が、堂々とC200を寄せ付けないレベルに立っています。けれどもW辺氏によると、「ステアバイワイアをスカイラインに持ってきた意図がイマイチよくわからない」だそうです。え〜まじっすか!日本車のフラッグシップがNVHでメルセデスやBMWを圧倒するようになってから、もう四半世紀が経過しますよ(1989年に日本車は世界の頂点を掴みました)。なのでいまさらスカイラインやアテンザがC200よりも静粛性が高くても何も驚きませんし、そんなことは当たり前だと思っています(ドイツ車の方が上と主張する奇特な方もたくさんいますけど)。そしてさらに今回のV37スカイラインを指名買いする理由としたら、クルマ好きにとっては、「ステアバイワイアの採用」だったりするんじゃないですか?

  まあなんとも不可解な理由でC200の下に位置づけられてしまったスカイラインは不憫です(まあW辺氏になんと言われてもオーナー様は気にしないですけど)。C200と同じようにランフラット採用するなかで、NVHでC200に完勝しているとまでハッキリ認められているのに、それでもC200の方が上って一体どんなルールなんだ? もっと可哀相なのはレクサスISです。ドイツ車を圧倒する高剛性ボディに生まれ変わったわけですから、従来のトヨタサルーンが持つ「旦那仕様」とは一線を画す乗り味になるのは仕方ないです。アシを固めて高出力ユニット積んでも、十分な操作性が得られるように作ったボディだから弱点だってありますよ・・・。ランフラットのC200よりも路面によっては突き上げが酷いそうです。それってそのまんまサス剛性による結果だと思うのですが、フニャフニャでトヨタのプレミオみたいな乗り味の最近のCクラスや3シリーズのノーマル車と突き上げの有無を比べるなんてまったくフェアじゃないです。W辺氏の尺度によればプレミオがC200とレクサスIS300hの上に立つことになるんじゃないかと・・・。

  アテンザに関してはFR勢を相手に意外なほど軽快なハンドリングだ!なんて持ち上げておられます。けれども日本車を手放しで褒めるなんてことはこのライターはしないですから、今回もなんだかんだ言いがかりを付けてきます。今回は「サイズだけ大きいくせに後席はそれほど広々していない」だってさ・・・。え?何と比べました?C200ですよね?勝手にイメージの中でC200が「Sクラスロング」とか「マイバッハ」になっちゃってないですか?アテンザの後ろが狭くてダメっていうなら、スカイラインもISもCクラスの後席なんて座れたもんじゃないですから、いっそのこと「2+2」シーターと名乗った方がよくないですか? アテンザはスタイル優先で十分に空間が取れてない?それって最近のメルセデスのクルマに対する一般的な評価じゃないですかね・・・。さすがに書いててバカバカしくなったのでこの辺で止めておきます。ほぼ一般人には解釈不能レベルのW辺氏のレガシィ評など読みたい人がいれば書店で見てみてください。


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2 件のコメント:

  1. 日本の自動車メディアはドイツメーカーの広報機関で
    モーターマガジンやCGはその代表的広報誌ですから
    記事のタイトル見た時点で内容は予想できましたが
    やはり予想通りのようですね
    テスト前からドイツ車が一位というのは決まっていて
    後はいかにもっともらしい理由付けをするかといういつものスタイルですな
    しかし、日本車四台がかなり優れているためにもっともらしい理由がつけられない
    非常にとんちんかんな難癖しかつけられないという結果になったようで(笑)

    しかしこいつ等自称ヒョウロンカのドイツのステマ営業マンどもは
    日本の四台が日本製ではなくてドイツブランドの車だったら凄まじく高評価するんでしょうな
    スカイラインやISの中身はそのままで外装、内装だけをメルセデスにした車に試乗させてみたいもんです
    ステアバイワイアなんか超絶賛でしょうな(笑)

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  2. コメントありがとうございます。
    まさに仰る通りです!
    まあクルマ好きにネタを投下してくれるのは嬉しいです。
    同じ雑誌に新型Dセグのレビューを複数書いているエースの島下さんは、
    今回は(も)全く切れ味なかったですから、渡辺さんの「筆力」は感じました。
    そしてハッキリとスカイラインがC200を「静音性では圧倒」と、
    正直に書いておられますから、あんまり悪く言う気はないんですけどね。

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