2015年9月2日水曜日

VWの1.8Lエンジンはいい!ってどの口が言ってんだこらぁ!

  特に誰がということは無いのですが、カーメディアの人間にとって小型車のエンジンなんてのはハッキリ言って「どうでもいい」というのが正直なところみたいです。もちろんカーメディアに限らず、私のような場末のクルマ好きにとっても小型車のエンジンなんてハッキリ言ってそれほど興味はないです。それゆえにここ数年に渡ってVWの1.4Lターボが「時代の最先端!」だと祭り上げられている雰囲気は、違和感ってほどではなかったですけど、とりあえず「俺は騙されないぞ!」と身構えたくなる気分でした。VWの1.4L(ターボ)がトヨタの1.8L(NA)やスバルやマツダの2L(NA)より良いかのような偏向報道に接する度に、一体エンジンの評価基準って何なんだ?と首を傾げたくもなりました。

  そんなに評判の良いエンジンならば欧州メディアでも相当に絶賛されているだろうと、苦手な外国語(英語・ドイツ語)記事を手当たり次第に探ってみると、本国ではVWゴルフのメインエンジンはことごとくディーゼルであり、1.4Lターボは全くと言っていいほどに評価されていません。それなのになんで日本に入ってくるゴルフの基本的なエンジンは1.4Lと1.2Lばかりなのか(コレは本当に欧州車と言っていいのか)? どうやらこれはVWの東アジア向けパッケージなんだそうで、中国・韓国・日本・台湾向けには1.4Lと1.2Lを主体としたラインナップが展開されているようです。とりあえず日本にはゴルフのグローバル上級グレードとなる「GTI」も導入されています。気に入らない人あるいは欧州車としてのゴルフを味わいたい人はGTIを買っとけ!ということのようです。

  実際にGTI(2Lターボ)とハイライン(1.4Lターボ)を乗り比べると、車両価格で100万円近く変わってくるにも関わらず、「買うなら絶対にGTI」と決意できるくらいに乗り味が違います(まるで別のクルマです)。実際に乗り比べれば誰でも解るくらいの差にも関わらず、1.4Lや1.2Lのゴルフばかりがやたらめったら賞賛されていて、当時のカーメディアには確実に「闇」があるな・・・と感じずにはいられませんでした(今もですが)。私も自分の感覚に100%自信があるとは言い切れないので、VWの1.4Lターボがドライビングカーに適した乗り味が豊かなエンジンであるとの主張は、異論を感じつつも尊重すべきなのかな?なんて呑気に考えていましたが、やはりあらゆる使用環境を考えても1.4Lに何らアドバンテージは感じませんでした。

  しかし今年になって発売されたVWゴルフのクロスオーバーモデル「オールトラック」とビッグMCとなったポロGTIには、なんと新たに1.8Lターボが充当されることになりました。あれほどカーメディアがチヤホヤした1.4Lターボはどうした? この1.8LターボはアウディA3(ゴルフベースの横置き)の上級グレードに使われるエンジンですが、北米市場向けゴルフには、1.2や1.4は無く専らこの1.8Lが使われています。ちなみにゴルフやA3セダンと同じMQBプラットフォームで登場した新型パサートにも、この1.8Lを期待したいところですが、とりあえず日本向けは1.4Lの中国向け仕様のみの1グレード制となっています。

  新型パサートはMQBで軽くなったということで、ゴルフGTIに使う2Lターボを搭載すれば、ATでノラリクラリとキレがない走りを見せるC250や320iあるいはスカイラインターボやIS200tといったプレミアム勢を脅かす存在になる可能性があったと思います。4750mm×1850mmくらいのサイズならば、日本の大抵の道は難なく通れます。さらにVWのDCTは改良も進み、ゴルフGTIに乗った印象ではトルクコンバータの付いた多段式ATよりも傾斜に入る際のトルクの変換がスムーズで、アップダウンの多い箱根などでは好印象です。2速固定で登っていくくらいの傾斜となるとMTが最も爽快なんですが、DCTもそれに準じる良さがあります。

  もっとも日本の峠道を行くならば、話題沸騰のアウディS1(MT車のみ)やMTが用意されていて1.8LターボになったポロGTIが非常に適材適所な感はあるのですが、パサートのサイズでも十分に山岳国道を走破することは可能で、同時にパサートくらい車格があれば他の用途にも使えますし、DCTならば高速道路でのクルーズも楽ちんです。アウディA3の1.8Lは乗り出し価格が500万円を越えてしまうボッタくり価格で、A4の2Lターボとほとんど差がありません(ならばA4にする!)。ザ・ビートルターボ(1.8Lターボ)が334万円、ゴルフオールトラック(1.8Lターボ)が347万円ですから、350万円くらいでパサートの1.8Lターボがあれば、高い実用性が話題となりそうですが・・・。しかしVWはそれほど日本での販売に野心をもっていないようで、あくまで平坦地中心な中国向けの1.4Lで間に合わせようという後ろ向きな姿勢を感じます。

  すっかりパサートの評価になってしまいましたが、カートップ10月号で「ゴルフオールトラック」の試乗レビューが載っていまして、そこでは・・・やっぱり1.8Lターボはいい!1.4Lターボとは全然素性が違う!・・・というごくごく真っ当な意見が挙げられていました。「お〜!このライターは正直な人だ!」と思ってクレジットを見ると、アレ!?コイツは以前に1.4Lターボを絶賛して日本メーカーも早く見習え!みたいなプロパガンダを垂れ流すことで仕事を得ていた?ライター失格の烙印を押したヤツじゃないか・・・(名前は伏せますが)。なんだこのあっけらかんとした変わりっぷりは・・・ホンダが1.5Lターボ作ったら「ダウンサイジングターボはもう古い!」ってことですか?


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