2016年12月8日木曜日

森口将之さんが言うインプとゴルフに圧勝するCセグとは?(ティーポ1月号)

  あのVWゴルフが!!なんと「噛ませ犬」になるレビューが読めるなんて!!海外のカーメディアではもはや当たり前のことですけども、日本のカーメディアでは絶対というくらいに「禁忌・タブー視」されていたことを、森口将之さんというフランス車に詳しいライターがティーポ1月号でやらかしてくれました。VWゴルフにもはや優位性はほとんど無いというのは周知の事実なのですが、それでもカーメディアは「ゴルフこそがCセグの頂点」だと頑なに言い続けます。日本においては「ゴルフは絶対のベスト」と自信を持って報じられる媒体こそが「カーメディア」の定義に適う存在なのだと思います(たぶん)。

  新型インプレッサがゴルフ・ハイラインを圧倒してますよ!!という今回の内容。最近ではスバルもカーグラフィックなどに相当の「注射」をしているようで、いよいよ風向きが変わってきたのかもしれません。それにしてもこのレビューは雑誌媒体のカーメディアとしては2013年のゴルフⅦ発売以来の快挙じゃないでしょうか。森口さんが3年くらい前にゴルフⅦについて書いたレビューはとりあえず思い出せないです。それほど肯定的にも批判的にも書くライターでもないですけども、自らフランス車への愛情を示す方ですから、ドイツ車ながらもフランス車的なフォーマットでデカい顔しているゴルフを元よりそれほど快く思っていなかった可能性もあります。

  さてそのレビューの中のある一節が「インプ>>>ゴルフ」よりも過激な内容になっています。カーメディアにとってアンタッチャブルな存在のゴルフと、スバル自慢の新型プラットフォームで一気にクラスの頂点へ進化したハッキリと宣言するインプレッサの2台に対して、「この分野では2台のさらに上を行くクルマがあるのも事実」という爆弾発言が飛び出します。しかもわざと車名を明かさない手法!!!もうそれ以降のレビューの内容など全く頭に入ってこないですよ!!脳が勝手に候補車をさがしちゃいます。アクセラ?ボルボV40?フォーカス?プジョー308?それともプリウスなのかー?

  以前にCセグの番付を著書の中で発表した福野礼一郎さんは、圧倒的なゴルフ推しなので、それとは評価基準が根本的に違うんでしょうね。とりあえずAクラス、1シリーズ、ジュリエッタといった右ハンドル仕様が酷くてゴミな3台は出る幕では無さそうです。この3台はエンジンもシャシーもアシもハンドリングもとことんメーカーにやる気無いのが伝わってきて、残念ながら全く印象が悪いです。取り柄といったらAクラス=内装、1シリーズ=無し、ジュリエッタ=無し。設計基準が古いというのもあると思いますが・・・。

  欧州の感覚だと「Cセグにクオリティを求めるのが間違い」みたいで、ドイツの雑誌を見てもチェックするポイントが全然違っていて、重要度が高いのはなんといっても「燃費」。これマジです。よく「日本車は燃費ばかりでつまらない!!」とかバ◯の一つ覚えのように言っている人いますけど、そんなコメントがやって来たらもう「ウンザリ」ですね・・・特別に一つ例をお見せしましょう
コメントが実際にやってきたページのリンクです。
あんまりウンザリだったのでちょっとからかってしまいました・・・。

  森口さんのレビューによるとインプレッサに比べてゴルフはエンジンのレスポンスなどに大きな瑕疵があるとのことです。実際にVWの1.4Lは回転を低く抑えて燃費出すタイプですから、気持ち良いとはどう考えても形容できない部類のユニットです。最新のディーゼルではマツダなど4500rpmくらいに出力ピークになっていますが、VWのガソリンターボもだいたい同じ回転域を使います。BMW1シリーズもモジュラーの1.5L直3ターボになってから4500rpmがピークでやはり低回転方向へ進んでいて、以前の1.6L直4ターボ(プリンスエンジン)の方が走る分には気持ちよかったという意見も。しかし欧州のトレンドではやはり燃費の魅力が勝るみたいです。

  森口さんに言わせればBMWと共同開発したプリンスエンジンを今も大切につかっているPSAの方が乗っていて断然に楽しいのかもしれません。プジョー308の主力になっている1.2L直3ターボは5500rpmがピークで、単純にVWやBMWよりも1000rpm高くなっています。もちろんアクセラやインプレッサは自然吸気なのでもっともっと上の回転が使えます。

  ちなみにアルファロメオ・ジュリエッタの1.4L直4ターボはマルチエアで5500rpmがピークです。現行モデルのボルボV40T3の1.5L直3ターボは5000rpmくらいですが、2013年のラウンチ時に使われていて、そこそこのヒットを飛ばしたフォード設計の1.6L直4エコブーストは、6350rpmをピークに設定した高回転型のターボで、ゴルフを全く真逆のエンジンながらも、このボルボのユニットを福野さんが「クルマ論評2014」という著書で大絶賛していました。どうやら森口さんの落とし所もこの辺にありそうな気が?

  現行のCセグのターボで最高なのは、残念ながら日本撤退が決まっているフォード・フォーカスの1.5L直3エコブーストで6000rpmです。森口さんはこういうクルマこそ!日本に残すべきだ!とレビューで静かに訴えているのかもしれません。それくらいにゴルフのユーザーはあまり読まない方がいい内容で、インプレッサを予約した人にもやや不満の残る内容になってますね・・・。興味がある人はぜひ読んでみてください。そしてこの森口さんの込めた「主旨」と「隠されたナンバー1のCセグ車」を解読できた人は、ぜひご一報頂ければ幸いです。




  

  


4 件のコメント:

  1. 欧州人は燃費にこだわるというのは本当です、
    あちらに住んでてあちらのメディアを読み、
    あちらの人と会話したら一発でわかります。

    あちらのカー雑誌はほとんど日本で言うと
    「月刊自家用車」みたいなのばっかりです。
    サイズ(車体・室内)、最小回転半径、横G、価格などなど
    「数値で客観的に比較できる」ような情報を写真付きで延々と書き、
    日本のような「評論家の主観に基づく情緒的散文」は
    ほとんど読めません。(ゼロではありません)

    ある意味「恐るべき味気なさ」と言いますか(笑)

    次にあちらの人と会話して驚いたのが
    燃費への異常なコダワリです。

    日本の評論家がよく「あちらの人は運転好きだから
    マニュアルを好む」とか書いてますよね?
    これを確認してみたんです。

    そしたら答えは異口同音に「マニュアルを選ぶ理由?
    燃費がいいからに決まってるじゃん!」でした。
    「他の理由はない!」と断言しましたよ、全員。

    わたしが「いやいや、最近はATも燃費いいよ~」と話しても
    「いや、絶対MTのほうが燃費がいい」と譲りませんでした。

    それこそ老若男女、誰に聞いても「燃費がいいからMT」でした。
    「運転が好き? う~ん、別に・・・」と皆言いました。
    (そりゃクルマ好き・運転好きが皆無なわきゃありませんが)

    ホント、日本のメディアは嘘ばっかりです。
    他にもカメラ関係などでも「嘘ばっかりじゃん!」と
    驚かされてばかりでしたよ。

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  2. 書き忘れてました。
    あちらの雑誌の「数値で客観情報」の中に
    燃費の測定も必ず入ってました。

    それこそガンガン走らせて街乗り、遠乗り、高速等々の燃費を
    ガッツリ計測して必ず載せてましたね。
    例えばゴルフだとしたら1.2、1.4、2.0等々、
    全エンジンを全部計測して載せる、という勢いでした。

    これを見てもいかにあちらのユーザーが
    燃費にこだわってるかがわかるというものです。

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    1. コメントありがとうございます(素早いレス恐縮です!!)。

      ドイツに旅行に行く人がいる度に雑誌買ってきて貰ってます。
      ハンドリングについて熱く語る雑誌も中にはありますけど、
      なぜかCセグは蚊帳の外なんですよね。
      あとは仰るように、地味な雑誌が多いですよね。
      そして燃費と二酸化炭素の排出量についてのデータが、
      メルセデスもBMWも神経質なほどに書き込まれてて、
      日本のライターとは全く違うなー。
      そもそも「スポーティ」なんて言葉すら存在しないんじゃないの?
      ってくらいに感じます。
      カーメディアは間違ってもドイツの話なんてするもんじゃないですね(笑)

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  3. あ、なるほど、現代は二酸化炭素なんですね!
    やっぱりわたしの情報は古いようです。
    なにせあちらに住んでたのは20世紀末ですから。

    あまり偉そうにあちらの話をするもんじゃないですね、
    もう古い情報になってしまってる・・・
    反省反省。

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