2017年1月12日木曜日

なぜ最近のニューモデルマガジンXはVWに冷たいのか!?

  一体どーしたんですかね!?広告費の支出を打ち切られた?もしくは減額されたのかな!?(余計なお世話だ!!) ゴルフGTEやゴルフRといった国内では絶対に売れないようなクルマ(500万円のスイフトみたいなクルマ)を猛プッシュしていたのは、もう1年くらい前になるのかもしれませんが、誰が読んでも「ゴリ押し」「ステマ」でしかなかったVWとのいい関係が、突然の「破局」を迎えたかのような2017年2月号でした。

  VW期待の新型車であり、本国では既にリリースされていて、まもなく日本でも発売される予定の新型ティグアンというSUVがあります。別のブログで書いたこともありましたが、このクルマはSUVにも関わらず、衝突安全テスト(ユーロNCAP)では、メルセデスEクラス、アウディA4など並みいる高級セダンを押し退けて安全性で2016年のベスト3に選ばれるという奇跡的な結果を残しました(これはCX5やエクストレイルでも成し得ていない快挙!!)。なんとティグアンを上回ったクルマはアルファロメオ・ジュリアだけなんだって!!これはスゴい!!

  VWの象徴として君臨してきたゴルフに代わるブランドのニュースターの日本上陸だというのに、ニューモデルマガジンXはそれを巻頭に持ってくることもなく、なんと表紙は・・・まだまだ先の2018年に登場予定の次のアテンザでした。まあ確かにスクープ感はあるしモデルの「惹き」があるのはわかるけどさ。さて巻頭のアテンザ(内容はほぼ無し)に続いてはティグアンの登場か?と思いきや、年末のいかにも怪しい時期に出て来た新型スイフト。何が怪しいか?って2017年から排ガス規制が一気に厳しくなるので、このタイミングでの小排気量ターボの投入はどうもキナ臭いです。まあ同じことが1.4Lターボのティグアン(1月発売?)にも言えるけど。

  スイフトも期待されているクルマではありますけども、あのVWが利害関係で大きくモメていて完全に目の敵にしているスズキをティグアンの前に持ってくるとは!!しかもスイフトHVに価格面で対抗するために、慌ててトヨタが投入したヴィッツHV(1月発売らしい)の価格表まで出てます。もはやどちらもVWポロ(199万円〜)に迫る価格なんですけど、「激戦必死」!?どちらも全力のコスパ対決であることを強調してます。以前のニューモデルマガジンXならば「日本のBセグなのに高価過ぎる!!」ってツッコミ入れてるはずなのに・・・これはちょっと変だなー。

  その後もスープラ、プリウスPHV、レクサスLCとトヨタ自慢の新型車ラッシュに紙面を大幅に割譲しています。挙げ句の果てには、ティグアンの前にレクサスGS廃止!?というなんともガセっぽい報道まで挿入してきます・・・まだ新型シャシー投入から5年なんですけどね。それにしてもモデル廃止のネタがティグアンの前に来ますか!?

  さてやっと登場したティグアンですが、発売直前ということでインポーターからリークされた価格表が出ています。ちなみに360万円〜です。同じく今年の上半期には日本発売される予定のプジョー3008の方が安くなりそうですね。「衝突安全基準」VS「モダンインテリア」というなかなか競争力がありそうで興味深い対決なんですけどね(コンパクトHVの競争とかどーでもいいって)。

  まあ日本市場ではぜんぜん知名度がないティグアンの取り扱いなんてのは、今のところはこんなものだと思いますが、「まさかこのコーナーで!?」というところでVWに対するディスが行われます。ディスというよりVWが日本のユーザーにあまり知られたくない恥部みたいなところを白日に晒した!!(タブーに挑戦した)だけなんですが、もちろんそういう「高尚」な記事が書ける連載持ちライターといえば牧野茂雄さんです。中国市場における当局の政策に、VWがメルケルを使って干渉した!!って話です。安倍政権では絶対にできない!!安倍さんよりもトランプ氏よりも自国優先主義を発揮するメルケルの裏の顔を暴露しています。

  さらにダメ押しは、年内最後の発売ということで、今年のベストカーが決められたのが「ざ総括」。毎回のように輸入車に栄冠が与えられるプロパガンダ全開の覆面座談会なんですけども、今回ももちろん輸入車が受賞なんですけども、ブランドはスズキ!!あれあれあれこの雑誌の別のコーナーで3人のオッサンライターが「日本を走るレベルに無い!!」とかボロクソ言っていたのに年間最優秀車ですか!?なんだかなー。

  ちょっと調子狂うんですよね。カーメディアがアホみたいにVW最高!!って言ってるのはツッコミどころが満載で、読んでいてあれこれ頭を使って反論して脳が活性化してたのですけど、ここまでまともなコト書かれると眠くなる。あーーー退屈だな。しかもティグアンに関してはSUVとして画期的で、MQBプラットフォーム初!?といってもいいくらいにオススメできるクルマじゃないか?と思うんですけどね。

  最近ではVWも心を入れ替えた!?のかどうかわからないでど、ゴルフGTIにMTを設定したり、パサートにも2Lターボのモデルを導入してくるなど、所有してみたいと思えるクルマもちょくちょく出て来てるんですよね。数年前は本当にひどかったですから・・・。ブログを書き始めてもう4年。世の中は少しずつ変わっていくことを感じたお正月でした。今年はどんな面白い記事に出会えるでしょうか?






2016年12月24日土曜日

九島辰也氏 の意外な魅力が炸裂の「GQ-CARS2」

  毎度毎度上から目線で、有名自動車ライター様のささいな「揚げ足取り」をしてきましたが、どーせカーメディアの報じる内容なんてデタラメだらけですし、いちいちツッコミ入れるのもなんだかなー。そろそろ同じパターンの展開は書いていて少々飽きてきたので、来年からはもうちょっと「謙虚」にライターの魅力を伝えていきたいと思う次第でございます。

  突然というわけでもないですが、そんな心境の変化が起こったのは、個人的に2016年下半期で最高の自動車関連著作物だと思われる「GQ-CARS2」というムック(雑誌の増刊号)を読んでからですねー。アラフィフから還暦までの脂の乗り切った中年の自動車ライター(そもそも若手はいない)が大挙動員されていて、日頃の仕事のストレスを晴らすように伸び伸びと対談しています。多くの自動車雑誌で絶対的に要求される新型モデルの「技術面での説明」などは割愛OK!!(スペック表見ればいい!)。ひたすらにクルマ好きな素人が飲み屋で話すかのように語ってます。つまり自動車専門誌とは全く別の顔を見せているわけですよ。

  たくさんの連載を持っていて、そこで毎回赤裸裸に何書いても読者が許してくれる福野礼一郎さんみたいにリラックスした仕事ぶりです。やはり環境が変われば仕事ぶりもだいぶ変わるようで、毎月読者(熱狂ファン)を力強く自動車への関心へと巻き込む、あの福野礼一郎さんの文章を読んでいるかのような興奮がありましたよ。ただし清水和夫氏&国沢光宏氏の還暦コンビはどうもこの企画のノリが解ってないようで、四角四面な説明を垂れ流すなどやや浮いていました。他の皆様の中には単体でのレビューを読んでコイツつまんねーな!!と能力を疑問視していた方々(失礼)もおられましたが、やはりクルマについて書く仕事をしているだけあって、やっぱり「SOUL」があるんだ!!書き手の良さを引き出す編集部のレベルが専門誌とは違うんでしょうね・・・。

  普段のレビューでも割とぶっちゃけキャラでグイグイ来る感じの「カリスマ」ライター・小沢コージさんに関しては、そんな小細工は通用しなかったようで、なんだか地味でしたねー。単体のレビューはいろいろな意味で面白いんですけども、対談形式などの他のライターとコラボする企画だと、なぜか不思議と大人しくなりますね。たぶん周囲に気が使える「いい人」なんだと思います。やっぱり「カリスマ」はひと味違うなー(他人と一緒に仕事するのが苦手なのか?)。

  これだけライターを集めて好き勝手に対談させていると、中には話が被ってしまう人も。いまやスポーツカーか?SUVか?ってくらいにオッサン向けクルマ雑誌のコンテンツで重要なのがSUVなんですけども、沢村慎太朗氏と九島辰也氏がSUVの現状に関してほぼ同じようなこと言っちゃってます(恥ずかしー)。編集ももう何がなんだかよくわからないから、とりあえず手を加えないで載せちゃえ!!って感じなんでしょうけども、せっかくのハレの舞台でモロ被りした両者はちょっと可哀相ですね。言っていることはなかなか至言なんですけども・・・。

  正直言って動画などにも積極的に出ている九島氏は、てっきりレビューと文章力に自信がない「河口まなぶ系」のライターさんだと思ってましたが(動画のコメントがチャラい)、あの沢村さんの話の内容が被るとは、なかなかどうしていろいろと考えていらっしゃる方なんですねー・・・失礼しました。チェロキーやマスタングの年式にもとてもお詳しいようです(アラフィフなら常識なのか?)。森慶太さんというこれまたかなり個性的なライターと対談しているんですけど、一部に熱狂ファンを持つ熱いライターとして知られる爆弾オトコの森氏を相手に「熱さ」で完全勝利するとは!!!(知らない人には全く何言ってるかわからないですよね・・・)

  やっぱりトップギア(日本版)とか見てると、イギリスのライターは読者のクルマへの情熱を確かめるかかのように、「待ったなし」であれこれ放り込んできます。日本ではほとんど知られていないモデルによるたとえ話なんかは、「はぁ!?なんだよそれ!?」ってなりますけど、ネットがあるわけだからいくらでも調べればいい!! 知らないクルマが出て来るだけで、なんだかとっても得した気分で嬉しいんですよ。日本で言えば「オートメカニック」の専門用語オンパレードな連載。読んでいてやっぱりわけわかんなくなりますけど、「熱さ」だけは確かに伝わってきて、趣味の本を読んでいるなーって実感します。それに引き換え「ニューモデルマガジンX」や「ルボラン」なんて、まるで全国紙みたいな「報道ごっこ」ばかりで、スペック表をそのまま文章にしたような内容は読むのが苦痛だったり・・・。

  GQ-CARS第2号はとてもトップギアに近い「趣味の雑誌」へと上手く仕上げたと思います。昨年の第1号は単なる「寄せ集め」の駄作でしたけど、そこから猛烈に反省して、動員するライター連中を次々と対談させて「本音」(どうかわからんけど)を上手く引き出しいます。「清水草一VS大谷達也」なんて最高に面白かった!!NSXと488GTBを意味不明に否定する清水草さんに対して、大谷さんが真っ向から反論していて、挙げ句の果てには「NSXはデザインがキモくないからダメ!!」とか言い出す始末・・・そんなオチありかよ。清水草さんはほぼいつも通りだけど、やっぱり大谷さんは「熱い」ですね!!(BMWディーゼルに対してマツダディーゼルの完全勝利をカーグラフィックで断言したとっても熱い人です)。

  沢村さんはさすがに気心が知れている?森慶太さんが相手です。他のライターがみんなNG出したのかなー。それとも編集部が気を使ったのかなー。来年はギャラを奮発してでも、あえて他のライターとコラボさせてほしーですね!!もう想像するだけで笑えて来ます。
「VS清水草一」清水の愛車の458を以前に著書で完全否定したこともある!!スーパーカーといえば沢村ってくらいですから草さんは何も喋れなくなっちゃうかも。
「VS九島辰也」アメ車もガンガン語れる沢村さんですから、かなり良い対談になりそうな予感も。日本のカーメディアはとっても歪で、クライスラーとジープを語れるライターさんがほとんどいないんじゃ・・・。
「VS河口学」これはアカンですね。河口氏の新たな魅力が発見されればいいですが。








  

2016年12月14日水曜日

清水和夫氏 と テスラ のあまりにも不幸過ぎる関係。

  10月の終わりくらいに発売された「GQ・CARS・2」という男性雑誌GQの増刊号がなかなか面白いです。定価880円でものすごい数の自動車ライターを動員していて、自動車専門メディアが唖然とするほど内容が濃い!!個人的には沢村慎太朗さんの対談記事が読めるだけで大満足なんですが、それに加えて小沢さん、西川さん、清水(草)さん、島下さん、大谷さん、五朗さん、渡辺(敏)さん、森口さんといった割とまともで良識派の皆様が勢揃いしています。それとは別に石井さん、河口さんといったチャラい連中も充実してます(笑)。

  そんな中でも最も「?」だったのが100あるコーナーの中で3番目に置かれた清水和夫氏の問答です。これはもうGQ編集部の確信犯的ないたずらとしか思えないっす!!何が面白いのか?というと、冒頭に持ってくるには一見あまりに冴えない内容で、テスラ・モデルXというガルウイングを備えた新型SUVについて問答形式で清水さんが答えるってコーナーなんです。しかもとっても短くて情報としての内容は全くないです!!そんな存在意義が不明な1ページなんですけども、面倒臭がらずに読むとアホみたいにツッコミどころが満載なんですよ!!これは酷い!!

  清水(和)さんほどの大ベテラン・ジャーナリストでもこんな事言います???(これはゴーストライターの仕事じゃないかと・・・)。「Q1:モデルXの第一印象は?」と訊かれて、「本格SUVと比べるといかにもシティボーイ的」ってなんとも素人のオッサンが言いそうな冴えない言い回しですね・・・。高級SUVの代名詞であるランドローバーやジープに比べてシティボーイ的という意味だと思われますが、このクルマどう見てもテスラ版のハリアーじゃないっすか?まあ昭和からクルマ乗っておられる大御所ライターですし、最近出て来たSUVなんて全く興味が無いでしょうから、これが無難な言い方なのかもしれません。しかし・・・その後に「航続距離が気になる」とかまたまた素人の投稿みたいなことを言い出します(笑)。

  つづいて「Q2:テスラの良い点は?」への返答がいかにもジジイな言い分です。「100年続いた自動車の常識を覆したことは評価できる。」うーん。もう何言っているかわからない!!プリウスもリーフも存在を否定されてしまっているのは間違いなさそう。続いて「テスラのようなベンチャーでないと新しい価値は生まれない。」とか仰ります。テスラから「新しいっぽい」モノは生まれたかもしれないですけど、「新しい価値」というよりは旧来のセダンやスポーツカー的な価値の延長でEV作っているようにしか見えません。はて?何か生まれたのかな?ド素人には全く何を指しているのかわかりません。

  さらに「今後はエッジテクノロジーに酔いしれるだけでなく、普及へのロードマップを描けるかどうか。」とお続けになります。そんなこと言われなくてもテスラは十分に解っていて、徹底的に普及に向けたシュミレーションを繰り返した結果として約1000万円という車両価格が設定されていると思うんですが。さらに「自動車は社会公益性が高いので、株価や利益だけを追求するようなら自動車をつくってほしくない。」いい歳してキレイ事ばかり言ってますねー・・・。

  「Q3;テスラの悪い点は?」に対しては、「自動運転で死亡事故が発生した。誇大広告に走ったテスラにも倫理的責任があると思う。」この人から「倫理的責任」という言葉が出るなんてビックリですよ!!テスラを責める前にご自身の動画で行っていた悪質なステマを繰り返した挙げ句、視聴者に向けてまったく意図を説明をしないことに、「倫理的責任」はない!と言い切れるのでしょうか!? 

  それよりももっとヤベーーー!!と思うのが「イーロン・マスクCEOが水素燃料に対して批判的な姿勢を見せるのは納得できない!(もっと勉強するべきだ?)」ってところです。どうやら清水さんはイーロン・マスクの経歴をあまりご存知ではないらしい。本田宗一郎氏や鈴木修氏のように自伝も大人気になるほどのカリスマ経営者だなんて露にも思っていない様子。

  アメリカのカリスマ・キャピタリストであるベン=ホロビッツの名著「HARD THINGS」にもマーク・ザッカーバーグやジェフ・ベゾスらとともに登場する当代一流の敏腕経営者に対して「バカたれ!!」とは・・・。たぶんホリエモンみたいなヤツくらいにしか思ってないのでしょうね。若くして巨万の富を稼ぎ、リタイアして悠々自適な生活をしていてもいいのに、使命感に突き動かされて私財を投じて斜陽な自動車業界に挑む!!もうこれだけでも十分立派!!清水さんのようなステマ請負人に批判される言われは、これっぽっちもないっすよ・・・。

  もうすでに「ボケ多過ぎ!!」でツッコムのに疲れてしまったんですけども、終盤にもとんでもない一撃をかましてきます。このオッサンの話はしばしば「目がテン」になるほど的外れだったりするんですけども、これもまた強烈です。「およそ100年前、馬車のスピンオフとしてガソリン自動車が考案され、やがて普及した。そして今度はEVがガソリン自動車のスピンオフとして登場した。」えーーーーー!!!!!!EVってターボエンジンが出来る遥か昔から日本でも市販されてましたけどね・・・。

  1947年に日産の前身となる東京電気自動車が「たま電気乗用車」を発売。1950年には「たまセニア」という航続距離200kmを誇るモデルもすでに登場してます。その後米軍によって格安の石油が供給されるようになって、電気自動車の需要は無くなってしまったそうですが、その後の大量消費の時代を経過して化石燃料の使用を削減する風潮の中でテスラが躍進するタームになったってだけじゃないの?何がスピンオフだって?

  テスラとイーロン・マスクは、アマゾンとベゾスのような、IoTによる次世代型ビジネスモデルを、広く世界に知ってもらうための素晴らしいお手本だと思うのですが、オッサンライターの手に掛かればその「輝き」は一気に「怪しさ」に変わり、そのビジネス規模はまるで「おままごと」の域を出ないのか?とすら誤認させてくれます。テスラやアマゾンは日本メーカーの仲介もなく、アメリカ企業がBtoCビジネスで日本のカスタマーと直接取引するようになった!!という恐るべき事実を見ても、そのスケールはもう日本のポンコツ自動車ライターが安易に語れる次元じゃねーな・・・って思うんですけどね。





リンク


2016年12月8日木曜日

森口将之さんが言うインプとゴルフに圧勝するCセグとは?(ティーポ1月号)

  あのVWゴルフが!!なんと「噛ませ犬」になるレビューが読めるなんて!!海外のカーメディアではもはや当たり前のことですけども、日本のカーメディアでは絶対というくらいに「禁忌・タブー視」されていたことを、森口将之さんというフランス車に詳しいライターがティーポ1月号でやらかしてくれました。VWゴルフにもはや優位性はほとんど無いというのは周知の事実なのですが、それでもカーメディアは「ゴルフこそがCセグの頂点」だと頑なに言い続けます。日本においては「ゴルフは絶対のベスト」と自信を持って報じられる媒体こそが「カーメディア」の定義に適う存在なのだと思います(たぶん)。

  新型インプレッサがゴルフ・ハイラインを圧倒してますよ!!という今回の内容。最近ではスバルもカーグラフィックなどに相当の「注射」をしているようで、いよいよ風向きが変わってきたのかもしれません。それにしてもこのレビューは雑誌媒体のカーメディアとしては2013年のゴルフⅦ発売以来の快挙じゃないでしょうか。森口さんが3年くらい前にゴルフⅦについて書いたレビューはとりあえず思い出せないです。それほど肯定的にも批判的にも書くライターでもないですけども、自らフランス車への愛情を示す方ですから、ドイツ車ながらもフランス車的なフォーマットでデカい顔しているゴルフを元よりそれほど快く思っていなかった可能性もあります。

  さてそのレビューの中のある一節が「インプ>>>ゴルフ」よりも過激な内容になっています。カーメディアにとってアンタッチャブルな存在のゴルフと、スバル自慢の新型プラットフォームで一気にクラスの頂点へ進化したハッキリと宣言するインプレッサの2台に対して、「この分野では2台のさらに上を行くクルマがあるのも事実」という爆弾発言が飛び出します。しかもわざと車名を明かさない手法!!!もうそれ以降のレビューの内容など全く頭に入ってこないですよ!!脳が勝手に候補車をさがしちゃいます。アクセラ?ボルボV40?フォーカス?プジョー308?それともプリウスなのかー?

  以前にCセグの番付を著書の中で発表した福野礼一郎さんは、圧倒的なゴルフ推しなので、それとは評価基準が根本的に違うんでしょうね。とりあえずAクラス、1シリーズ、ジュリエッタといった右ハンドル仕様が酷くてゴミな3台は出る幕では無さそうです。この3台はエンジンもシャシーもアシもハンドリングもとことんメーカーにやる気無いのが伝わってきて、残念ながら全く印象が悪いです。取り柄といったらAクラス=内装、1シリーズ=無し、ジュリエッタ=無し。設計基準が古いというのもあると思いますが・・・。

  欧州の感覚だと「Cセグにクオリティを求めるのが間違い」みたいで、ドイツの雑誌を見てもチェックするポイントが全然違っていて、重要度が高いのはなんといっても「燃費」。これマジです。よく「日本車は燃費ばかりでつまらない!!」とかバ◯の一つ覚えのように言っている人いますけど、そんなコメントがやって来たらもう「ウンザリ」ですね・・・特別に一つ例をお見せしましょう
コメントが実際にやってきたページのリンクです。
あんまりウンザリだったのでちょっとからかってしまいました・・・。

  森口さんのレビューによるとインプレッサに比べてゴルフはエンジンのレスポンスなどに大きな瑕疵があるとのことです。実際にVWの1.4Lは回転を低く抑えて燃費出すタイプですから、気持ち良いとはどう考えても形容できない部類のユニットです。最新のディーゼルではマツダなど4500rpmくらいに出力ピークになっていますが、VWのガソリンターボもだいたい同じ回転域を使います。BMW1シリーズもモジュラーの1.5L直3ターボになってから4500rpmがピークでやはり低回転方向へ進んでいて、以前の1.6L直4ターボ(プリンスエンジン)の方が走る分には気持ちよかったという意見も。しかし欧州のトレンドではやはり燃費の魅力が勝るみたいです。

  森口さんに言わせればBMWと共同開発したプリンスエンジンを今も大切につかっているPSAの方が乗っていて断然に楽しいのかもしれません。プジョー308の主力になっている1.2L直3ターボは5500rpmがピークで、単純にVWやBMWよりも1000rpm高くなっています。もちろんアクセラやインプレッサは自然吸気なのでもっともっと上の回転が使えます。

  ちなみにアルファロメオ・ジュリエッタの1.4L直4ターボはマルチエアで5500rpmがピークです。現行モデルのボルボV40T3の1.5L直3ターボは5000rpmくらいですが、2013年のラウンチ時に使われていて、そこそこのヒットを飛ばしたフォード設計の1.6L直4エコブーストは、6350rpmをピークに設定した高回転型のターボで、ゴルフを全く真逆のエンジンながらも、このボルボのユニットを福野さんが「クルマ論評2014」という著書で大絶賛していました。どうやら森口さんの落とし所もこの辺にありそうな気が?

  現行のCセグのターボで最高なのは、残念ながら日本撤退が決まっているフォード・フォーカスの1.5L直3エコブーストで6000rpmです。森口さんはこういうクルマこそ!日本に残すべきだ!とレビューで静かに訴えているのかもしれません。それくらいにゴルフのユーザーはあまり読まない方がいい内容で、インプレッサを予約した人にもやや不満の残る内容になってますね・・・。興味がある人はぜひ読んでみてください。そしてこの森口さんの込めた「主旨」と「隠されたナンバー1のCセグ車」を解読できた人は、ぜひご一報頂ければ幸いです。









  

  


2016年12月5日月曜日

最凶の自動車保守論客・渡辺慎太郎氏に敬礼!!(カーグラフィック編集長)

  カーメディアとは本来は「自動車産業の寄生虫」などではないんだ!!どの自動車メーカーとも一定の距離を採り、新しく出て来るモデルに対しても、周囲の期待や批判の一切を徹底して遮断して、自らの内面奥深くから滲み出て来る、カーキチのストイックな感情に忠実に従って淡々とレビューを書く!!これが出来ないヘッポコが少々多過ぎるかも(そんなヤツばっかりだよ)。真のカーメディアこそが本物のクルマ文化を作る!!・・・やっぱり自動車ジャーナリストに求められるのは人としての「器」の大きさだな。メーカーのご機嫌を伺ったり、大手雑誌から仕事を貰えるように大人しくて素人じみた記事を書く「小粒」ばかりが氾濫している。なんとも嘆かわしいことです。

  すごい影響力があって、それこそ「国士」とか言われるくらいのスケールの大きな豪傑ライターが出てくれば業界もだいぶ変わると思うんだけどな〜・・・と思っていたら、居ましたよ!!久々にもの凄く「ドス」の効いたレビューを見かけました。「カーグラフィック1月号」に掲載された「日産ノートe-POWER X」のレビューは、渡辺慎太郎編集長自らが書いてます。ついこの前までこの人はチャラい奴だなー(分別のある小沢コージさん)とか思っていたんですが、今回はまるで別人のような書きっぷりにたまげましたよ。日産が相当な期待を込めて投入したモデル。新しい機構が乗った次世代型ながらも、すでにリーフによって従来ユーザーとの親和性もある程度まで担保されていて、どう考えても大ヒット間違い無しのスーパーな1台なんですけども、渡辺さんは何の躊躇いもなく日産の鼻面にストレートに「鋭い拳」をねじ込んでます。もちろんとても印象に残るレビューだと思います。

  このライターのスタンスは国沢光宏さんや斉藤慎輔さんのようないわゆる「上から目線のオッサン」的ですし、国産車に対してやたらと手厳しくてそのバイアスに辟易させられることもしばしばですし、結構内容も破綻していていろいろとツッコミどころ満載ですよ。しかし単に国産車をケチョンケチョンに貶していい気になっているというわけでもなく、その裏にはそれなりの主張もハッキリと存在していて「みなさん!くれぐれも日産の小手先には騙されないでね!!」といった主旨のことが言いたかったんだろなーと思います。

  テレビのCMで矢沢永吉に「これって発明じゃない?」と言わせるだけの日産のみなぎる自信。そこからはスカイラインの時もそうでしたけど、「このクルマがダメならば日本市場の全ての市販車はダメだろ?」くらいの圧倒的な自負を感じます。ちょうどTBSの火曜日の新垣結衣主演のドラマがヒットしていて、メインスポンサーの日産のCMもいろいろと話題を振りまいていて、お茶の間にも着実に浸透してます。ドラマと徹底的にタイアップしてスポンサー特権を振りかざしたような「ジューク」のCMの方がインパクトはありますけども・・・。女性幹部が多いという日産らしいプロモーションだなーと思いますね。

  もしかしたら渡辺慎太郎氏はそういうところもひっくるめて「今の日産」が少々気に入らないのかもしれません(ガッキーのファンなのか?)。国沢さんや斉藤さんのような泡沫ライターはチンピラみたいなものですが、渡辺さんは名門老舗雑誌「カーグラフィック」の編集長です。いわば日本最大派閥のヤクザの大親分みたいなものですね。「おいこら!日産!そういうチャラいのはガマンできねぇ性分なんだぁー」くらいのことはさらりと言いそうな強面の人相はカーグラフィックで毎月拝めます。ゼニアのブランドスーツに身を包みかなり怪しい目つきのセルフフォトです。

  この渡辺親分が「あるクルマ」にメロメロになったというレビューを半年くらい前に見ました。そのクルマとは2017年に日本でもいよいよ発売になるアルファロメオ・ジュリアです。この親分の脳みそが完全に溶けてるかのような、甘い!甘過ぎる!読んでられねーって感じのゆるーいバイブ出してましたね。今回とは別の意味で記憶に残る記事だったと思います。「ボクはこのクルマに恋をした」と赤裸裸に書くプロライターなんて今どき居ますか?(村上春樹か!!) 斉藤さんがそんなこと書くのは想像できないし、国沢さんなら冗談半分で書くかもしれないけど、そんなことやったら気持ち悪さMAXなのはご本人が一番よくわかっていると思われます。

  ジュリアって名前のホステスに置き換えてもそのまま通用するような文体。これはもう大親分にしかできないですよ!!構成員(編集部員)はみんなキモいと思いつつも誰もツッコミすら入れられなかったんだろなー。もうどう表現していいかわからないから「好き過ぎてクレイジーになりそうだー!!」とか書いてしまえー!!って気持ちも分らないでもないですよ。「待望」って言葉がピッタリのクルマだと思いますし。BMWやメルセデスなら読者にオーナーも多いからいくらでも、そのクルマの価値を表現するフレーズはあるのだけど、この新生アルファロメオなんてまるでどこのユーザー層を狙ってるんだかまるで分らない!!けどこの「やっちまった感」はとっても好きだから全面的に肯定したい!!

  アルファロメオ・ジュリアは誰が見たってルックスもスペックも「ド派手」過ぎ。日本のインポーターだってまるでどう売っていいかわからないと思います。還暦近いオッサンがレクサスRC-F、AMGC63あるいはM3から乗り換えるにはちょっとアバンギャルド過ぎる気が!!さらに廉価なベースモデルなんてもっと売りにくいでしょうね。500万円じゃ苦戦は必死。ガチで売るならトヨタ86にリアルに憧れるくらいのマトモな経済感覚を持つ30歳代クルマ好きをどうやって巻き込んでいくべきか?でしょうね。いいクルマなのは間違いないでしょうし、日本でも親しまれるクルマになってほしい!!そのためにも大親分は自らのイメージをかなぐり捨ててでも必死で「あっためて」いるのかな!?(それとも素でやってんのか?)

  そんなジュリアとは全く対極のクルマがノートe-POWER X。このクルマはメディアが何と言っても5年以上は余裕で売れ続けるくらいだろう!くらいの確信を日産は持っているはずです。「俺達(カーメディア)をコケにするようなクルマには相応の制裁を!」ヒットマンを送るでもなく、自らが手を下しておられます。「弱きを助け強きを挫く」これこそが日本の伝統的な任侠の処世なんでしょうね・・・いや見事です。

  ノートe-POWER Xのレビューで引き合いに出されたモデルがレンジエクステンダー付きのBMW-i3です。どちらも小型エンジンで発電して航続距離を延ばすタイプのEVなんですが、BMW二輪のエンジンを転用したと思われる600cc程度の2気筒エンジンを積み、淡々と発電する「i3」に対して、加速時には1.2L用の3気筒をブンブン回す「ノートe-POWER X」。親分は一言「クソうるせーな・・・」だってさ。えー!!ジュリアの510psの爆音に惚れた人が「うるせー」ってのは何だよ!!と思った貴方はまだ修行が足りないみたいですよ。

  フェラーリのような咆哮をするであろう3LのV6ツインターボは「マシンの音」として素直に受け入れられるけど、日産の汎用3気筒を目一杯回したブサイクな音なんて「工業製品のノイズ」に過ぎないわけです。大親分には通すべき「筋」ってものがあるんでしょうね。「EVだったら静かに走れ!!」「エンジン回すんだったら、ちゃんと躾けろ!」・・・うおぉーこれはかっけーな。





↓親分!!私もガッキー好きです!!

2016年11月29日火曜日

「アバルトとは何ぞや・・・」オッサンライターの矜持を見せろ!!(ニューモデルマガジンX1月号)

  なにやら年末も近づいてカーメディアがちょっと面白くなった模様です(廃刊への恐怖か?)。それにしても、いまや主役はクルマでもメーカーでもなく、オッサンライターの滑稽な立ち振る舞い(パーソナリティ)ですねー。若手の島下泰久氏や山田弘樹氏の活躍もなかなか目立ちますけども、連載も多くたくさん読むわりには「何書いてたっけ?」あまり印象に残らないのに対して、オッサンライターのふざけ半分のレビューは、メーカーの担当者を挑発しているようにしか読めないタブー感・背徳感が溢れてやがります。今月もハイハイ釣られましたよ!!西川さん、高平さん、それから斉藤さん・・・。

  ニューモデルマガジンX1月号(11/26発売)のオッサン3人連載は、タイトルにもあるように「アバルトとは何ぞや・・・」という連中の大得意なフォーマットです。若い読者にとっては、アバルトなんてNISMOやSTIと何が違うの?って感じですけど、そこを豪快に線引きしてくるのが、「before1989世代」(ゴールデンイヤー以前から免許持っている世代・アラフィフ以上)なんですね。

  今回も相当に悪質な書きっぷりなんですけども、単にスズキやダイハツのクルマを扱き下ろすだけの「非生産的」な憂さ晴らしレビューとは全く違って、アバルトという日伊友好の架け橋(イタリアの次に売れているのが日本らしい)を、下の世代に「伝承」する意味ではそこそこ意義があったと思います。品評されるクルマはもちろん「アバルト124スパイダー」。広島で組み立てて、広島でチューンされる話題のアバルトです。

  「アバルトとは何ぞや・・・」という崇高なテーマに挑むも、3人のオッサンが片手間に談笑するだけですから、何ら議論が深まるわけもなく、「なんで俺達はコレが気に入らないんだろー」という何とも女々しいスタイルの井戸端会議をアラフィフのオッサン達が繰り広げております。それを読んでに・・・多くの若い読者は異質さ(気色悪さ)を感じるとは思うのですが、なんだかんだ日本人のメンタリティってそーいえばこの程度だよなーと妙に納得します。そもそも我々世代には「アバルトって何?」って訊かれて「商標」以上のまともな答えを思いつかないのもまた事実です。結局は誰がやっても同じようなグダグダした話になるのかなー。オッサンだから何でも知っているというわけではない・・・アバルトについて「本質」を知りたかったら大矢アキオさんの本を読むしかないようです。

  ただし今回のオッサン連載は、読んであれこれ考える材料くらいにはなります。もはや自力でロードスターを存続する体力もなくなっていたマツダに助け舟を出したのが、フィアットの銀行出身のCEOなのは事実。そんなフィアットが倒産の危機の時に、強力に支援したのがリビアの独裁者だったカダフィ・・・。カダフィがいなかったら日本自動車産業の「至宝」が消えていたかも!?・・・ってそんなことじゃなくて、エンジェルとなってくれたフィアットへの敬意と感謝を込めて、「ミニ・フェラーリ」のような渾身の美デザインの4代目ロードスターが完成しましたし、テールライトなんて明らかにフィアットファミリーを意識しています。やはり日伊友好の架け橋ですね。

  歴代ロードスターの主力市場は日本でも欧州でもなく北米で、特にアメリカの女性のニーズに応えてきたと言われています。マツダもそのニーズを十分に認識していて、NDロードスターも当初の発注どおりアルファロメオに納入して、アルファが北米で復活する「布石」としても活躍できるモデルを目指した様子が伺えます。

  西川さん主導で最初から結論ありきな「マツダの方向性とアバルトは相容れない」というのが出発点で、そこから意外な結論として、コンパクトスポーツカーはFRよりFFの方がよりスリリングなドライビングができる!と展開し、FRだとやや大人しくなってしまって「アバルトの刺激」にまで高まらないってことみたいです。スポーツカーはやや専門外な高平さんは日本車におけるロードスターの価値を念頭に置いて「言葉を選んで」いますが、そこにロードスター、マツダ&日本車が大っ嫌いな斉藤慎輔さんがここぞとばかりに「マツダ批判」を繰り出すので、そっちに議論が引っ張られます。結局はみんなで「マツダはウザい」の大合唱・・・。

  斉藤さんのマツダ・ディスの「毒」があまりにも強く、なんだか「マツダが悪者」にも読めてしまうのですが、今月の「モーターファンイラストレーティッド」では、アバルト124スパイダーとロードスター(1.5L)の乗り比べ企画が行われていて、どうやら124スパイダーに搭載される1.4Lマルチエアーが相当にダメだと結論されてました。元々は三菱の設計によるエンジンをフィアットが大事に使ってきたシロモノですが、ピュアスポーツのマツダが作る専用エンジンはやはり手数で完全に上を行くようです。自然吸気らしく7000rpmにピークを持ってきていて、しかも小排気量の高回転=凄まじい雑音という先入観すら打破するくらいに、マツダのロードスター専用スカイアクティブ1.5Lの高回転はなかなか良い音がします。これはもっと「ブランド化」しても良いのでは?

  さてオッサン達の結論は、アバルトではなくて「フィアット124スパイダーtuned by Mazda」で売れ!!というものです。ピュアスポーツの最先端を自他共に認めるトップランナーのマツダと、オリジナリティを尊ぶ人々によって育まれてきた「改造車文化」を象徴するようなアバルトでは、言ってみれば水と油なのかもしれません。それが言いたかったならば、今回の企画は相当にモヤモヤしてますけど、ある程度は「なるほど!」と思えます。ただしこれはあくまで後付け解釈ですけどね・・・。ハッキリしていることは斉藤さんはマツダが徹底的に嫌いだということ(笑)。


2016年11月28日月曜日

木村好宏氏 の新型ゴルフ記事がイタ過ぎる!!ルボラン1月号

  最初から暴言言わせてもらいますけど、このオッサンライターの記事が相当にウザいのでモーター・マガジンはクソだなーって思ってたんですが、数少ないドイツ在住ジャーナリストということで輸入車専門のルボランから、新型ゴルフのレポートを請け負ったようです。いやー失礼を承知ですけど、内容がひどいなー・・・と。太文字の見出しを抜粋させてもらうと「4年目のフェイスリフトとはいえ進化の歩幅は他の追従を許さないほど広い。」とか、「主力エンジンも最新世代にアップデート」とか、もうウケ狙いとしか思えないんですよ・・・。

  見出しにもあるようにガソリンターボのベースモデル用主力エンジンが完全に刷新されます。木村さんはドヤ顔でスクープしてますけども、これはすでに2014年段階ですでにはっきりと分っていたことなんです。私のクソブログでも何度か書いてますが、そもそもエンジン換えないと日本では2017年からGTIやR以外は国土交通省の「型式認証」が取れなくなります。1.2Lターボも1.4Lターボも改良無しには、来年からは「日本で売ってはいけないエンジン」ってことです。理由はもうご存知かもしれないですが、VWの排ガスが汚な過ぎるからです。日本で走る大手メーカーの現行車両ではVW車だけが「下水処理場無しに下水を垂れ流すクルマ」になっています。

  木村さんを始め多くのライターが動員されて「世界の最先端」をアピールし続けてきたVWゴルフって実際のところは理想などなにも無いとても「酷い」クルマです。2013年のFMCの段階ですでに「出口」が決まっていたクルマです。日本の段階的な規制を逆手に取って2016年の年次改良までは規制値をギリギリでパスしているエンジン(当然にコスト安)を日本で大量に捌こうとしていたわけです。後は野となれ山となれ・・・あれだけ執拗な広告宣伝を仕掛ける理由がコレだったようです。

  現行ゴルフの発売時から、なんでインド向けポロに使われているカスエンジンが最先端なんだろう?ってずっと思っていましたし、小排気量エンジンを手掛けるトヨタ、マツダ、スズキといった日本勢が日本向けにターボ化を踏み切らないのにも理由があるだろうなーとは思ってましたが、20年以上作り続けるエンジンを考えたときに1.2Lターボなんて設計上はあり得ないのかなーという気がします。トヨタ・オーリスやスズキ・バレーノのターボも来年にまとめて姿を消すのか?それともトヨタがC-HRを1.2Lターボ版でも堂々と日本で売るのか?である程度は真実が見えてくるとは思いますが・・・。

  VWのエンジンはNOx規制値ギリギリだけどトヨタやマツダはどーなんだ!?公的調査機関の2014年のテストによるとVWポロの1.2L(直噴ターボ)に対し、マツダデミオ1.3L(直噴)は約5分の1(規制値の5分の1以下)、トヨタヴィッツの1.3L(ポート噴射)はなんと約50分の1(規制値の50分の1以下)まで低減されています。まあVWだけが途上国向けエンジンにターボ付けて後処理無しで売ってるわけですから、全ては設計段階でコストに勘案した企画がまるで違っているので、日本勢のクオリティに及ぶまでもないですし、トヨタやマツダのコストレベルではインド市場に参入することすら不可能です。木村さんが何と言おうともVWより日本車の方がコストが掛かっているのは間違いなさそうです。

  インド市場に参入するためには販売価格を40万円程度まで低減しなければ難しいです。インドメーカー最大手のタタは10万円以下で売り出したこともありました。スズキの主力は旧式アルトの設計を使ったAセグ車で、スズキに対抗するVWはup!とポロを導入しています。ポロのノックダウン(旧式規格での廉価販売)では50万円程度の価格になっている!!ってブログに書いたら、日本のVWファンから抗議のコメントが来ました!!そんなに気になるならVWに問い合わせて訊けばいいじゃん!って返事しましたけど(笑)

  さて今回、木村さんが「進化の歩幅が広い」と表現した部分はどこなのか?レビューを読む限りでは、新たに1.5L直4ターボに統一されたE211エンジンの「ミラーサイクル化」とターボラグを抑えるための「VTG」システムが導入されたことらしいです。まだ乗ったことないので確信めいたことは言えないですが、これって「他の追随を許さない」ってレベルですか?VWがホンダ辺りを追随しているようにしか見えないんですけども・・・。



注目の投稿

五味康隆さん&マリオ高野さん 「CX-3の熟成は素晴らしいが・・・」

  評価軸の難しさ 発売から12年目に突入し、とうとう終焉の時を迎えたCX-3だけど、5年ほど前に「E-CAR LIFE」で後期型CX-3の試乗レビューが出ている。「可もなく不可もなく」ではあるが「今の状況を考えたら魅力的なパッケージになっている」みたいな定型文レビューが多いユー...