2021年5月23日日曜日

自動車メーカーもこのレベルのAJAJライターにレビューされたくはないだろ・・・。

 



こんなレビューが許されるのか!?

自動車ネットメディアのレスポンスで試乗レビューを書いているAJAJライターのあるレビューが気になった。ネット媒体の微々たる原稿料で自動車メーカーやインポーターと険悪になるリスクは取れないだろうから、中身のないレビューばかりなので普段はほとんど読まないけど、たまたまパサートのブログ記事を書いていたところだったのでちょっと眼を通した。なんとも言えない違和感に襲われた。


<ここから引用>

「FWDのVWの祖がゴルフだと思っている読者が多いかもしれないが、純粋にVWが開発した最初のFWDモデルは、実はこのパサートである。」

<引用終わり>



福野&沢村では絶対にありえないレベル

失礼だけど、ほんのわずかの文章の中に盛り込まれた、おぞましいほどの「何から何までが異次元」なトンチンカンさが炸裂している(全編読んでも中身は全くありません)。この文章を福野礼一郎や沢村慎太朗といった非AJAJでも仕事の依頼がどしどしやってくるレベルのライターなら絶対にありえない内容だ。もし彼らこんな内容を書いたら一気に読者の心象を害して信頼を失ってしまうだろうし、クルマ好きが読んだら「何言ってんだ!?」という的外れ感がハンパない。もっともK沢M宏とかS水K夫とかいったAJAJ大御所ライターならば書いていても何も驚きはしないが・・・。


なぜそう考えたのだろうか!?

それにしてもツッコミどころが多過ぎる。多分「読者の多く」は「FWDのVWの祖」ではなく「横置きFWDのVWの祖がゴルフ」だと思っている。初代ゴルフの革新的なスタイリングは著名デザイナーの出世作としても知られているけど、誇り高いドイツメーカーが柔軟な姿勢でルノー、MINI、ホンダなどで人気を博していた「横置きFF」に乗り出し始め、とてもセンセーショナルなスタートを切ったことに初代ゴルフの「歴史的な意味」がある。


縦と横が区別できてない!?

10年ちょっとくらい前からメルセデスやBMWもそれぞれ三菱、ホンダのシャシーをM&Aで手に入れて「横置きFF」モデルが増殖しているが、長らくドイツ車とは、大衆ブランドのVWやオペルを除き、「縦置きプラットフォームの高級車」を意味していた。ほとんどが横置きFFに変わった日本メーカーにおいてもトヨタと日産は「皇室専用車」や「公用車」を制作する能力を保持するために「縦置き」を残しているが、現在ではアメリカ市場のレクサスやインフィニティも主力モデルは「横置きFF」になっている。


VWラインナップの全貌

VWブランドでは「トゥアレグ」と「フィデオン(中国専売)」及びピックアップトラックの「アマロック」といった特殊な大型モデルを除けば、「FF横置き」がほぼ全ラインナップを覆っている。日本市場でのVWの正規販売は全て「FF横置き」になって久しい。1974年に登場した初代ゴルフで採用された「横置きFF」が、2000年代に日本メーカーのA社とB社のシャシー技術を巧妙に取り入れつつ「MQB」モジュラープラットフォームを完成させ、ほぼ全ラインナップを網羅している。


VWが純粋に開発した!?

このAJAJライターさんがレビューで述べているのは、VWのFFの祖はゴルフではなくパサートだ!!ってことなんだけど、初期のパサートはゴルフとは共通のシャシーを使っておらず、傘下のアウディのシャシーを流用して設計された「縦置きFF」だった。アウディのシャシーを使っているのだから、純粋なVWのFFはパサートだ・・・は奇妙なミスリードに感じる。縦置きFFは、AWDで大排気量エンジンを搭載する、あるいはスバルのように水平対抗エンジンを使うためのシャシーとしては有効だけど、小排気量ターボ化をリードし、かつ世界ナンバー1の量販グループを目指すVWにとっては「横置きFF」への収斂は当然の選択だった。ゴルフこそがVWのFFの元祖でいいと思うが・・・。


カーメディアの問題点

この人に限った話ではなく、日本のカーメディアは「技術競争」における自動車メーカーそれぞれの立ち位置を倒錯させてレビューすることが多い。素人があれこれ物申す立場ではないかもしれないが、彼らのミスリードのおかげで、個人的に書いてきたクルマを楽しむためのブログに、何度となく攻撃的なコメントが寄せられイライラしてきた(実害があった)。10年ほど前のカーメディアはとにかく「ダウンサイジングターボは正義」という立場だった。この人たちは実際にクルマに乗った上でターボがいいと書いているのだろうか!?訝しい思いをそのままブログで吐露していた。実際にVW、BMW、メルセデスなどのダウンサイジングターボ車をいくつも試してみたけど、正直言ってこの乗り味には毎度のようにがっかりさせられていた。


悪いものは悪い

ちょっとしたゆるい登りですぐパワーがタレる・・・そんなクルマが大幅値引きで500万円。日本のユーザーを舐めるなよ!!って思っていたけど、案の定そんなモデルに金を払う人は少数派だったようで、ドイツブランドの売り上げは悪化の一途をたどっている。確かにミニバンや軽自動車から乗り換えればダウンサイジングターボの機動力は「別世界」のような乗り味だったかもしれない。私の場合は乗っていたクルマがMAZDAのフラッグシップだったので、全くその感動はなかった。失礼だが出来の悪いドイツメーカー車の価値も、それを批判するブログ記事に攻撃的なコメントをくれた人々の気持ちも理解できなかった。そしてVWのシャシーへの「認識」があまりにも違い過ぎるこのAJAJライターのレビューも同様に理解できない・・・。



自分たちで首を絞めている

2013年くらいならともかく、今ではダウンサイジングターボが最先端であり、日本メーカーは遅れているという人はかなり少なくなった。カーメディアも10年前の愚かな主張は完全に「なかったこと」にして気まずそうにレビュー書きを続けている。10年前の間違った認識をごまかしたまま先に進んでいるから、もはや本質的な技術論すら書けないだろうし、主要自動車メーカーで使われるシャシーが、どんなルーツで進化したかを書くこともできない。メルセデスは三菱、BMWはホンダ、VWはMAZDAとスズキ・・・なんて広告料ありきのカーメディアでは絶対に書けないことではあるけど。



 






2021年1月22日金曜日

2021年は 「Kozzi TV」(小沢コージ) の年になる!!

 

クルマ系ユーチューブチャンネル

タイトルを見ただけで「拒否反応」の人もいるだろうし、そもそも「Kozzi TVとはなんぞや!?」って人が大半かもしれない。2021年1月現在で個人的に一番面白い「カーメディア」だと思っている。裏に優秀な参謀役が控えているのかもしれないけど、異色のAJAJライター・小沢コージのユーチューブチャンネル「Kozzi TV」が、去年くらいからコンテンツの充実が著しい。小沢コージさんは見た目の通り人脈がとても広いようで、面白いオッサンが次々と対談形式で登場してくる。新型モデルのレビューはクソつまらない(失礼!)けども、とにかく対談の内容が異色でずっと聴いてられる。


意外とスケールがデカイ

このブログでも何度か小沢コージさんの過去の「痛い」著作だったり、的外れなレビューだったりをイジったこともあったけども、この人の着眼点はなかなかスケールが大きくて、それが大風呂敷すぎて結論がショボかったりすることが多い。そんな構図はなんだか私自身のブログ記事みたいでちょっとだけ親近感はある。なんかスゲーこと書いてやろう!!って思って書き始めるのだけど、思っていたほどには話が膨らまなくて書き終わる頃には「次は頑張ろう・・・」となってしまう。そんな経験をずっとしてきたからこそ、小沢コージさんがジャーナリストとして投げかけたい事柄のデカさとそれがスムーズに伝わらないイライラを共感できる(から余計に面白い!!)。


シャイでオタクな対談相手がよく喋る

小沢コージさんのレビューと新車紹介動画は、まあ同じようなクオリティなのだけど、対談動画はとてもためになるコンテンツだと思う。対談相手のチョイスがなかなか素晴らしくて、ずっとクルマのことを喋り続けてそうで、知識の塊みたいな人ばかりをおそらく意図的に選んでいる。イメージできると思うけども、そんなマニアックな人は大抵は性格的にもルックス的にもユーチューバーで一人喋りをしてみよう!!なんて人は少ない。情報が濃すぎるので視聴者はついてこれないだろうし、深い話であればあるほどツッコミどころもでてくるので、そんな芸を披露する勇気が湧かない。よってあまり無駄に濃い話をしないタイプの河口まなぶさんとか五味康隆さんの方がクルマ系ユーチューバーには向いているのだろう。


今までのカーメディアにはない新鮮さ

しかし出演者が2人になるとそんな常識がだいぶ変わってくる。2人の相性やお互いの意見のハマり具合なども重要なポイントになるし、何より小沢コージさんのマニアックな話を引き出す話術が冴え渡っている。「僕は何もわかってません」みたいな謙ったスタンスで、相手をテンポ良く喋らせるし、見事なまでにタイミングよく「わかってない風」な質問を繰り出すので、オタク気質でシャイなオッサン達が嬉しそうにちょっと上から目線で気分良く喋っている。そこには雑誌系カーメディア、ウェブ系カーメディア、一人語りのクルマ系ユーチューバーではほぼ見ることができない面白い話が転がっている。


小沢コージはとてもリベラル

AJAJだと国沢光宏さん、清水和夫さんといった大御所がユーチューブで対談を行なっているが、まさかとは思うけど「Kozzi TV」の対談の方がはるかにリアルな未来を考えて議論しているし、どうでもいい懐古主義などないし、何より精力的に情報を集めている人を選んで呼んでいるので、現在の自動車産業の実情がはるかにリアルに伝わってくる。大御所様のご意見はどうも「主観」とか「バイアス」みたいなものを感じてしまうのだけど、小沢コージさんは極端に「欧州車優越主義」というわけでもないし、HONDA、日産、三菱、MAZDA、SUBARUといった「非トヨタ」日本メーカーの開発者への共感の言葉も多い。


これからも活躍を期待します!!

ちょっと興味を持った人は自分の目で確かめてほしい。今のカーメディアの中でも「かなりまとも」な議論が楽しめる場だと思う。河口まなぶさんや五味康隆さんのチャンネルの方が登録者が段違いに多いのだけど、ある程度のクルマ好きで、今まで乗ってきたクルマについて良い点も悪い点も存分に語れてそれなりに自動車業界全体が見渡せている人にとっては、少々退屈だと思う。「Kozzi TV」は河口&五味チャンネルにハマらないマニアックな人々向けの動画が充実している。ただし繰り返しになるけども、新車レビューはクソつまらない・・・。

















新車レビューはつまらない・・・






2020年12月20日日曜日

某AJAJライターが「バイデン当選でMAZDAは終わった!!」とおっしゃってますが・・・

 

アメリカも電動化!?

ほとんどのクルマ好きが全く興味ないであろう「電動化」移行への議論。EVが好きな人はもうとっくに乗り換えているだろうし、ポルシェ、ホンダ、BMW、アウディ、アルファロメオの自然吸気時代の中古モデルに夢中な人もたくさんいるだろう。「20XX年から電動化へ完全以降し、今の自動車メーカーの半分は潰れます」とか曖昧で結論のない議論をカーメディアが延々と続けている記事を見るたびに「読んだ時間が無駄だった」って思いがかなり募っている。EV化の議論自体は否定しないけど、不必要に「従来のクルマ=悪」みたいなイメージを膨らまさせられている現状を懸念する。



ゴネてるだけ!?

タイトルにもあるように某AJAJライターが動画媒体で「MAZDAは終了!!」と大絶叫していた。MAZDAはもう10年くらい前から外部の意見は一切受け付けませんと宣言してるのに、今だに「MAZDAは私の意見全く聞いてくれない!!」と毎回動画で憤慨してるが、おそらく演技ではなくて本音なのだろう(文句垂れる前に企業の示している方針を知るべきだろ!!)。「影響力を行使したいオッサン」なんて自民党の大物議員から一般人まで日本中には腐るほどいて、それに辟易している人々も同じくらいたくさんいて、しばしば思い通りにならないでヘソを曲げると「老害」とか言われちゃうのだけど、そんな「ダサい」ゴネを自動車メディアの一部として社会に発信してしまっている。自らがAJAJライター(プロの自動車ライター)という立場とか考えずにヒールキャラを引き受けてくれているらしい・・・。


ちょっと意味わかんない

大統領選の結果、MAZDAが潰れるとおっしゃるので根拠は!?と思って見て見たが、バイデンになり、おそらく平均燃費の規制が厳しくなりMAZDAの予定しているビジネスが事実上不可能になる!?といったあやふやな結論だった。まさかとは思うけど、アメリカ大統領が各州の行政法を一律に変える権限を簡単に行使できると思っているのだろうか(再びポピュリズムによる第二のトランプが現れる)!?アメリカでは死刑制度も消費税に相当する小売売上税も各州でバラバラに設定されている。アメリカよりも相当に中央集権的な日本で政権交替があったとして同じことを、このAJAJライター様はおっしゃるのだろうか!?日本では与党と野党の政策に大きな違いはないから、そんな意見は出ないのだろうけど、アメリカの共和党と民主党の間の政策議論に、「自動車行政」なんてものがあったか!?そもそも大統領選挙で議論される内容ではないけど・・・。


アメリカで電動車に乗る意味

もしかしたらだけど、MAZDAがこのライターの話に全く耳を貸さないから、わざわざ動画で 「ざまあみろ!!オマエら終わったな!!」と言いたいだけなのでは!? そもそもバイデン当選とMAZDAのビジネスはあまり関係ない(MAZDA幹部はバイデンを歓迎している可能性も)。アメリカではトヨタやレクサスは自然吸気エンジンのものが今でもよく売れている。ずっと前から言われていることだけど、信号もないコンチネンタル横断道路をひたすら走るために、わざわざHVやEVを選ぶ必要はない。東京都がガソリン車を禁止しようが、北海道にとっては別の事情が存在する。東京都に住んでいてもクルマを使うタイミングが深夜&早朝だったり長距離だったりする人にとってやはりHVやEVを選ぶメリットはあまり見出せない。THSは運転していても特に楽しくもないし・・・。


なんでそうなるの!?

MAZDAが日本以外の市場向け(中国、欧州、北米)に電動化技術としてTHSを選択したことが発表されたが、これに関しても当該のAJAJライターは別の動画で「MAZDAの藤原さん大丈夫!?今頃は眠れなくなってんじゃないの!?だから僕の言うこと聞いておけばよかったのに・・・」みたいなこと語っていた。そんな無責任なことを簡単に言ってしまうから、本人が言うようにMAZDAの役員と会うといつも喧嘩になるのでは!? まるでMAZDA車の大半にTHSが搭載されるかのような言い方だったけどさ、MAZDAの公式発表によると現地行政当局の基準を達成するために、一部のモデルにモード燃費の優れたモデル(詐欺モデル)を投入する必要があるって話だ。そもそも話の土台がだいぶ違うことになってる・・・。


いろいろアウト過ぎる

さらに動画では「世界の常識だけどOEMは絶対に売れない!!」とおっしゃる。イヤイヤ別にたくさん売れなくていいんだけど・・・。「スカイラインだってベンツのエンジン積んだけど全然ダメだった」あれはOEMが悪いのではなくエンジンの質の問題。86だってロータスだって日本で人気あるけどさ・・・。「あれだけHVを否定してたのに今になってTHSを使うなんて!!」あのー・・・AJAJライターだったら当然に知っている(出版物にハッキリ書いてある)ことだと思うけど、THSが世界的に売れるように完成度を高める回生ブレーキを開発したのはMAZDAなんだから、堂々と借用&搭載して売ればいいし、それを知っているMAZDAファンも堂々と買えばいいんじゃないの!?



なぜMAZDA 批判の時だけメチャクチャな内容になる!?

つまりこのAJAJライターが最近にMAZDAに関して挙げた2本の動画は、クルマ好きやMAZDAファンにしてみたら、空いた口が塞がらないくらいにとぼけた内容だ。他の動画では「ベストカーのあの記事は間違っている!!」など義憤に駆られて吠えていることも多いのだけど、とりあえずベストカーもこの人には言われたくないだろう。特に動画が多くの人に見られている形跡もないし、この程度の「論理のすり替え」など誰でもすぐに見抜けるはず。本当にMAZDAが不憫でならない。ちなみにこのライターの他の動画は結構まともなことを言っているものもあり、素人の自動車系ユーチューバーや動画で活躍するAJAJライターの河口マナブ氏や、五味ヤスタカ氏よりも核心に突いたことを言ってたりする。それゆえにMAZDAへの私怨・八つ当たりはご自愛頂きたいものだ・・・。






2020年11月18日水曜日

ランドローバー・ディフェンダー と プジョー208 の一騎打ち!? (日本COTY・10ベストカー)

ハリアー落選 !!

去年はとうとうCVT専用モデルのトヨタRAV4が大賞に選ばれ、大いなる失望を感じたわけですが・・・もう1年経ったのか。今年もまたCVT専用機のレヴォーグかハリアーになるの!?と思っていたところ、なんとハリアーは10ベストカーから外れたようだ。さて今年はどんなデキレースが仕組まれているのやら・・・。

2020-2021日本COTY10ベストカー

スバル・レヴォーグ

トヨタ・ヤリス

日産・キックス

ホンダ・フィット

マツダ・CX-30

アウディ・e-tronスポーツバック

BMW・2シリーズグランクーペ

BMW・アルピナB3

ランドローバー・ディフェンダー

プジョー208


トヨタはやる気なし・・・

放っておいても売れるヤリスなのでトヨタは興味なさそうだけど、他の日本メーカー4社はイマイチ決め手がない状況なので「日本カーオブザイヤー受賞」というセールスコピーが欲しいところ。選考委員60名の大半がAJAJ会員だけど、彼らの言動から推測するに日産、ホンダ、マツダの受賞は無さそうなので、日本車の最高位はほぼスバル・レヴォーグで確定だろう。去年ハリアーに10点を入れた人は28人に上るけど、2年連続でCVT専用車に10点を入れる奇特な人は何人いるのだろうか?



即決するユーザーを集める2台

日本市場の活性化に繋がっているモデルで選ぶとすれば、ディフェンダーと208の貢献度は高いように思う。どちらもゾッコンで買う人が続出中で、価格も日本市場の現実に非常にマッチしているようだ。性能だけで判断すれば、スバルやマツダに軍配が上がるのだけど、元々クルマにあまり興味なかった人々が他人とあまり被らないモデルを手軽な価格で手に入れられる・・・という魅力は、車種を絞っている日本メーカーには見出し辛くなっている。レヴォーグに組織票が入れば、さらにこの賞の価値は下がって行くだろうけど、ディフェンダーと208のワンツーという結果ならば、広く様々なメーカーのファンから理解が得られるんじゃなかろうか。



「ミーハー」だっていいじゃん!!

ストイックなカーエンスーから見れば、ディフェンダーは先代までのラダーフレームから、モノコックフレームに変わったことでまるで別の車。あのデザインはもはやネタでしかない。先代ディフェンダーがランクルあるいはかつての日産サファリならば、現行ディフェンダーはRAV4や日産ラシーンである。デザインこそキープコンセプトだけど、ユーザー層はガラリと変わる。208に関してもグルグルと日本ユーザーが移りゆく欧州小型車市場でMINI、VW、ルノーとシェアを分け合う存在に過ぎないわけで、日本市場の年度代表車の器ではないと感じるかもしれない。ちょっと失礼だけど、どっちもやや「ミーハー」な要素が否定できない。どっちを選ぶのが「チャラい」のかを決めるというならとても良いマッチアップなのかも・・・。


圧巻のBMW対決!!

去年までは年間販売台数500台以上の見込みとかいうエントリーの条件があった気がしたけど、アウディ・e-tronスポーツバックとアルピナB3もギリギリ越えているのかもしれない。意外なノミネート車の登場のおかげで今年の日本COTYはちょっと面白い。各審査員は2シリーズグランクーペとアルピナB3の「BMW対決」に得点を振り分けなければならないけど、どちらにより多くの得点を入れたかで、その審査員の「内面」が垣間見えてしまう。近年の日本COTYには無かった緊張感がある(なんらかの意図がある演出では?)。現在のBMWの一番モヤモヤしている部分になんらかの回答をしようというのか?横置き代表の2シリーズクーぺと縦置き代表のアルピナB3・・・どちらも究極形ってのが興味深い。


思惑は色々・・・

多くの男性審査員を中心にアルピナB3に点を入れたい気分だろうけど、女性審査員の中には堂々と2シリーズクーぺに軍配を挙げる人もいるかもしれない。もはやクルマを選ぶ賞レースではなくて、カーメディアの人々にある種の「決断」を促すイベントの様相を呈してきた。しかし2シリーズグランクーペに得点が集まっても、日本のユーザーを動員してBMWジャパンの苦境を救えるだけの影響力はなさそうだし、アルピナB3が高得点を出しても「デキ」な雰囲気が高まるだけなのが辛い。去年の日本COTYでは、3シリーズがハリアーとMAZDA3の2強に割って入る大健闘だった。まだまだBMWは終わっていない・・・。


MAZDAは「圏外」か・・・

昨年の10ベストカーは軽自動車が3台登場して揃って「圏外」。しかもあまり評判が振るわなかったメルセデスAクラスもKカー3台に混じる低空飛行であり、3強マッチアップになった。今年は日本メーカーのコンパクトカー3台が揃って「圏外」になるのだろうか。ヤリスは現状では日本市場のベストセラーだけど、昨年のN-BOXの例を見ると国内販売台数はほぼ関係ないらしい。この3台にに加えて、去年のAクラスと同じく「圏外」枠に収まりそうなのがマツダCX-30だろうか。国沢光宏、渡辺陽一郎、鈴木直也、石川真禧照、斎藤慎輔など、そのレビューからメーカーに「私怨」を抱いているのがよくわかる連中が多く審査員に名前を連ねている。


デザインで4台脱落!?

完全にユーザー目線でこの10台をジャッジすると、日本の街中で乗っていてオシャレでこだわりを感じるのは、輸入車5台とマツダCX−30であり、残りの日本車4台は2020年の新型車と言われてもちょっとピンとこない。地味なデザインが好きという人もいるだろうけど、国内市場の活性化という意味で、クルマに興味が持てない人々に訴求しようと考えられているのは、輸入車5台とCX-30の方ではないかと思う。


集積設計の良いクルマは3台だけ!?

80年代以降の日本メーカーが続けている「海外生産」前提の設計は、メーカーの枠を超えた仕様の共通化を呼ぶなどクルマの個性を破壊する側面をもつ。メキシコ、中国、東南アジア、西アジア、アフリカへと生産拠点が広がりを見せる「量販モデル」は今回の10台中7台を占める。その一方でメーカーが1つか2つの集積された生産拠点で一括生産を行うモデルが、アウディe-tron(ベルギーと中国)、レヴォーグ(群馬)、ディフェンダー(ジャガー&ランドローバーの新たな本拠地スロバキア)の3台で、他の7台と比べても汎用設計部分が少なく、より個性が際立ったモデルだと言えるかもしれない。


一番の楽しみは「珍」な寸評・・・

日本COTYにそんなガチな結果を求めるなんて無理だ。ジャッジはあくまで60人の「シロウト」の思いつき投票に委ねられているに過ぎない。昨年はハリアーとMAZDA3で票が割れ、どちらも意欲的な設計が盛り込まれ「寸評」が書きやすい状況ではあったけど、今年の10台はどれを選んでも「他との差別化」を納得させる寸評は難しいかもしれない。カーメディアを担う人々の能力を大いに示してくれるコメントを期待したい・・・。


     


最新投稿まとめブログ


2020福野COTYはすでに発表済み

2020年10月9日金曜日

「マツダの狙いが理解できない」とか書いてるライター・・・

ネタ化しつつある「MAZDAいじり」

 最初から言っておきますが、思いっきりバカにします。もはやタイトルが全てを語り尽くしてしまっているのですが、自他共に認める業界の異端児MAZDAの製品開発や販売方法などに関して「何がしたいのかよくわからない」なんて平気で書いているライターが多い気がする。当然ながらその手の「悪癖」はすぐに伝播するもので、ヤフコメの素人も同じようなことを書き出す。「国沢先生がおっしゃっていたが、やってることが全てチグハグだってさ」みたいなこと書いてある。MAZDAファンにしてみればK沢に理解できないからこそ魅力的なんだけどな・・・。


開発の狙いなどすぐにわかる・・・

そもそもMAZDAとかK沢とかの前に、「何がしたいのかよくわからない」ような自動車メーカーが日本市場でディーラーを構えて量販するなんてことはまずあり得ない。ど素人の私だって国内メーカー、輸入メーカーの全てのモデルの投入の狙いはある程度は察しがつく。そりゃどっかのメーカーみたいになぜ日本市場向けはインドやパキスタンの1.2Lターボのままなんだ!?日本市場をナメるなよ!!くらいなことは書きますけど、日本のユーザーはカモにしやすいという経営判断くらいは気がついている。



MAZDAの経営はそんなに変か!?

MAZDAは、日本で展開しているメーカーで「何がしたいのかよくわからない」と野次られることが多い。何をもってそう判断しているのだろうか!?ちょっと理解に苦しむ。例えば販売市場の内訳をみると、日本、中国、北米、欧州の主要市場に均等にシェアを持っていて、あらゆる乗用車メーカーの中でも市場のリスクヘッジは最も優れている。2000年代においてはHVやガソリンターボの尚早な導入を避け、コンセプトとして大事にしているドライビングフィールを損なわない配慮が意思決定の上位にあるようだ。どのメーカーにも負けない「フィール」の作り込みによって4大市場ではそれぞれに一定数のファンを獲得しており、日産やホンダが直面しているような「局地的破綻」にはなかなかなりにくい構造だ。生産拠点が集中していることのリスクは欧州市場で現在顕在化しているが、クオリティを高めた生産をするにはむしろ効果的だ。


MAZDAの価格に不満!?

AJAJのライターやヤフコメの素人さんには高齢者が多いせいか、MAZDAのやり方は「ビジネスライク」な手法に乏しいと感じているようだ。お高く留まっているのではなく、もっとトヨタっぽい商売っ気を出せ!! 良質なクルマを魅力的な価格で提供せよ!!・・・というステレオタイプな「K沢語録」はさすがに時代錯誤じゃないか。あのホンダが4輪で苦しんでいるのはK沢みたいな発想の経営陣が多かったからでは!? MAZDAも軽自動車を作るべき!?まさかね。 そもそも現段階でも良質さの具合で考えるとMAZDAの全モデルは「魅力的」と思える価格水準にある。マツダは高いからもうトヨタにする!!って言ってみたところで、同水準を追求すればトヨタからさらに高い請求を受けるだけで、トヨタの多少は「ごまかし」が効きそうな低グレードモデルを選んで節約しよう!!で納得できるならそうしたらいいじゃん。そもそもCVTが嫌でMAZDAを選ぶんだろ!?


メーカーのポリシー&コンセプト

ちょっと話は変わるけどファイブフォックスの服を好んで買っている。このメーカーは堂々と「私たちの目標はずっと変わらない。世界最高の服を作り続け、それがやがて本場の人々から評価されることを夢見ている。」と宣言している。もちろんそんな意気込みにふさわしい服だと感動しているから買うし着続ける。クルマも同じだ。私が免許と取るずっと前からMAZDAは「世界一になるべくクルマを作り続ける」と宣言している。昔はホンダや日産も似たようなことを言っていたけど、最近では声が小さい・・・そりゃそうだ、全モデルに全力投球しているとは、ちょっと言いづらいかもしれないし。



世界一「じゃない」のがいいらしい・・・

トヨタは最初から「世界一」なんて考えていない。役員一同はそんなクルマを作ったらトヨタは滅びると真顔で言っているらしい。たとえ性能でライバルに対して不利であっても、トヨタ自慢の営業力がある限りは、勝ち続けられると考えているらしい。実際にトヨタ車に乗ったら、それが真実であることは容易にわかるし、同じくマツダ車に乗れば「なるほど世界一だな」と納得できる点は必ず見つかる。最近はやたらと本が出版されカリスマ化しているトヨタ社長だけど、「トヨタはマツダに負けている、だからこれから追い上げよう!!」とか赤裸々に内情を語っている。確かに新時代のビジネスパーソンな匂いがする。


良し悪しは経験的にわかる

ある程度の年齢になれば、誰でもモノの良し悪しはわかってくるのだから、日々の自己研鑽の中で経験的な審美眼は身につく。そしてあるタイミングから突然に悟りだしたりする。作り手の「想い」が伝わってこない服や靴、クルマや腕時計とは長い付き合いはできないことを理解する。今に始まったことではないけども、人前やメディアに出て「ものを語る」仕事の人にとって服装とは「最低限」の身分証明なのだと思う。ブランドがどんなコンセプトを掲げ、作り手がどんな想いを込めて作り上げた服を自分が着ているのか、即座に語れないようなタイプの人は、失礼だけど「ものを語る」仕事をするべきではないと思う。MAZDAの前田さんも語るし、AJAJの国沢さんも語る。しかし両者には大きな隔たりがある。クルマに対する認識も、最低限の身分証明も・・・。


内面も外面もダサい

ちょっと語弊があったかもしれない。どんなヨレヨレの格好のオッサンでも「インフラ」としての自動車を語るのは大いに自由だ。しかしMAZDAのような、ほぼほぼコンセプトだけで半世紀以上もクルマ作りをしてしまった異端メーカーに噛み付くのはやり過ぎだ。自分の全身を理想形にブラッシュアップしてから出直してくるべきだ。それに「経営の狙いがわからない」はさすがに看過できない。たとえMAZDAの大株主であったとしても株保有は自己責任なので、そんなことは言うべきではないし、嫌なら株を売ればいい。ましてやAJAJを名乗るプロライターである。「経営の狙いがわからない」はさすがに白々しい。本当にわからのであれば「不勉強で恐縮だが」くらいの枕言葉を付けるべきだろう。


世の中にクールな価値観を!!

もはや「メディアの時代」は終わった。ブログ、インスタ、ユーチューブのインフルエンサーなんてものも幻想に過ぎない。特にMAZDAのクルマや、ファイブフォックスの服などは、他人に教唆されて買うものではなく、経験的審美眼によって自分自身で選んで納得して買うものだ。MAZDAやファイブフォックスの製品が売れようが売れまいが個人的にはどーでもいい。ただし「選ぶ」という快感を与えてくれるこのようなメーカーには末長く活躍して欲しい。そしておそらく世界にはこの文章にある程度は共感してくれる人々が結構多いのではないかと思っている。


ウィン・ウィンな関係

MAZDAもファイブフォックスも、トヨタやユニクロと同じ営利企業であり、当然に利益を追っていることは十分にわかっている。それでも幸いなことに自分の少ない稼ぎでも十分にMAZDAのクルマやファイブフォックスの服を満足に買うことができる。個人的には「ウィンウィン」な関係が築けていることに感謝している。トマ=ピケティといった名前を出すまでもなく、資本主義が今後も平穏に継続するためには、あらゆる局面で「ウィンウィン」の関係が不可欠であり、それをさらっと作り出すMAZDAやファイブフォックスの「ものづくり」の力にはただただ頭が下がる。


出る杭は打たれる

繰り返しになるけども、「マツダの狙いが理解できない」という一節は看過できない。プロのライターであれば、どんなタイプの人々とそのメーカーが「ウィンウィン」であるかを想像する力は必須だろう。言うまでもなく日本市場で展開する国内外のメーカーの中でもMAZDAは非常に上手くユーザーと関係を築いている方だと思う(自分が特別な存在だとは1ミリも思っていない)。もちろんトヨタ、ホンダ、日産、VW、メルセデス、BMWといったブランドに「ウィンウィン」の関係を感じている人もそれなりにおられるだろうし、彼らの価値観を否定するつもりは毛頭ない。あくまでMAZDAに対してだけ、露骨に疑問を呈するAJAJの連中の姿勢をおもむろに揶揄したいだけだ。彼らのレビューにはMAZDAとそのユーザーを毛嫌いする「通奏低音」が流れている。そんな連中をプロライターとは絶対に認めない。







2020年9月24日木曜日

沢村慎太朗 「BMWの前途に花束を・・・」(午前零時の自動車評論17)

 

今更にG20系3シリーズ・・・

沢村氏の「午前零時の自動車評論17」が発売された。非AJAJ評論家ながらも、しぶとくカーメディア界隈を生き延びている沢村慎太朗氏の非凡な力量は、並みの自動車評論家とは全く次元が違うのは確かで、大いに敬意を払って最新刊が出ればすぐに買わせて頂くことにしている。しかしなんだろうな・・・今回は冒頭の一編が間違いなく「力作」なんだけども、なんとも微妙な展開。時代の趨勢を読み違えているような感じがする。今さらにBMW3シリーズですか!? 発売からだいぶ時間が経過しているという意味ではなくて、もはや10年以上前(E90系)からすでに終わっていた3シリーズを。令和になった今になって一体誰に向けてレビューをしたかったのだろうか!?もはやチバラギのオッサンですら3シリーズ(BMW全体かもしれない)に興味なぞ持ってないのでは・・・!?


2007年頃に増えた「ビマー」

2007年頃にビーエムは日本市場で過去最高の販売実績を上げる。バブル崩壊で緩やかにフェードすることが予想される日本市場で、残クレで最後の勝負をかけるべく、AJAJに沢山の協賛金を払ったのかもしれない。2007年当時のカーメディアにおいてビーエムは完全に主役であった。この頃からブログを書き続けているらしいE90オーナーに以前コメント欄を荒らされたことがある。わざわざ自分のページのリンクまで貼って読んでみろ!!って感じだった。やたら長いのにろくなことは書いていない。2000年に登場した初代X5の旋回性能は驚異的だった!!(それ某社のシャシーの流用なんですけど・・・)とか、まあそんな感じ。BMWブロガーに共通するけど、エンジン回転数やサス形式には絶対に言及しないし(日本メーカーにマウント取られるレベルだから)、二言目には「価格」でクルマの価値を結論付ける。そのくせにこの10年くらいのBMWの実勢価格は見て見ぬふりをしている。


ゴリ押しの結果・・・

2007年頃からBMWのオーナー層は相当に劣化したと言っていい。日本で無理やり売ろうとすれば、そりゃおかしなことになる。ホンダ、日産、マツダのように海外では人気でも日本ではコアなユーザーくらいしか売れない・・・そんな立ち位置に甘んじているメーカーが結局信頼できる。メルセデスとBMWの2010年以降の失速はある意味必然のことだったかもしれない。そして今のカーメディアは・・・BMWをまるで腫れ物に触るかのように扱っている。わずか10年でここまで扱いが変わったことが全てを物語ってしまっている。自動車評論家という生業をしている人ならば、どんなレベルであれ直近のBMWがイケてないことはわかる。彼らのレビューではしばしばクルマの本質がわかってないなー・・・と感じることもあるけど、この10年でBMWが日本市場で全くやる気がないことくらいは認識しているはずだ。言い切ってしまうけど、ほぼ全ての評論家やクルマ好きが今のBMWにはポジティブな印象を抱くことができていない。


真実

ネット上に自動車に関するコアな情報が次々と上がるようになり、海外での評価もリアルタイムで伝わってくる状況において、「衝突安全基準」「南アフリカ生産」「樹脂製タンク」「日本向けデチューンエンジン」「外部調達ミッション」「(BMWなのに)吹けないエンジン」「ヤル気のない右ハンドルレイアウト」「ディーゼル疑惑」など・・・プレミアムブランドとしてはおろか、自動車メーカーとしても前向きに存続していくことがかなり難しい状況になっている。これだけ情報がバラまかれてしまってはクルマに興味があってアンテナを張っている人は、ひたすらに避けるだろうし、それでも「知らない人」(情弱)は買うだろうが・・・。



叩く価値ある!?

そんな「瀕死」のBMWに今さらに沢村さんがトドメを刺しに行ってどーする? いよいよBMWが売れなくなって日本から完全撤退してしまうかもしれない(すでに撤退したみたいな感じだが)。路上でE90やF30にドヤ顔で乗ってるオッサンがいるから面白いんじゃないの!?彼らを「クルマヒエラルキーの底辺」だと、心の中でマウントを取って気分良く生きている人も多いはず。「ビーエムいいねー・・・」って適当に泳がせておいた方がいいとすら思う。彼らがビーエムを捨ててプリウスやハリアーに乗り出したら、さらに息苦しい日本市場になってしまう。プリウスやハリアーなんて1度のドライブで何台すれ違ったかすらカウントしないだろう。



ヤバいドライバー&クルマ

ロードバイクで車道を快走しているとむやみに競りかけてくる車種で多いのは、「軽自動車全般」「プリウス」「BMW 1シリーズ/3シリーズ」「VWポロ/ゴルフ」だ。前方が赤信号なのに無理やり加速して威嚇してくる。そんなにロードバイクに千切られるのが悔しいか!?心にゆとりがないドライバー!?やたらと接近してくるクルマに限って「汚い」。洗った形跡がない。ロードバイクやウェアが汚れるから間違っても接触したくない。日本のインフラである軽自動車はともかく、プリウス、1シリーズ、3シリーズ、ポロ、ゴルフが日本の路上では「ヒエラルキーの底辺」だ。実際にどの車種も新古車・中古車ともに心に余裕がない人々を引き寄せる魅力的な価格で取引されている。


SNSから消えたビーエム

還暦の沢村さんにとっては、まだまだBMWは特別な存在なのだろう。しかし現実は厳しい。(客観的に見ても)1シリーズや3シリーズのステータスは、格式を伴うサービス業の従業員に軽くバカにされる&嫌がられるレベルだし、5シリーズや7シリーズに乗っていても中古車実勢価格が200万円前後なので、N-BOXオーナーの地方の若者でも買える・・・ってことがすでに世間でバレてしまっている。偽セレブにもなりきれないただの道化だ。金持ちのユーチューバーでもビーエムを選ぶヤツはほとんどいない。ポルシェ、マセラティ、AMG、ベントレーが現実的な選択肢のようだ。金持ちはアルファロメオ、ボルボ、ルノー、プジョー、メルセデス(無印)なども選ばないけど、BMWはこのグループにカテゴライズされているに過ぎない。


世界は変わっている

ちょっとキツいことを書いたけども、BMWに限らず産業の転換点を迎えている自動車メーカーには同情的な意見があってもいいと思う。全てのメーカーがホンダやマツダのようにストイックなクルマ作りができるわけではないし、ホンダもマツダもあくまで量販メーカーで実現可能な範囲内で理想を追求しているに過ぎない。そしてBMWグループは今では200万台以上を販売する堂々たる量販メーカーだ。ひと昔前のアメリカへ侵攻を強めた頃のトヨタやホンダくらい規模を持っている。利益を確保するために工場の資本投下は抑えていて、世界中の提携工場でライセンス生産される仕組みだ。当然ながら部品供給を考えると使えるマテリアルは制限され、内装は中国の下請けに丸投げだ。クルマ好きはこの辺の事情を理解した上でBMWの未来を悲観してしまっている(もう諦めている)。


ドイツ車を滅ぼしたメルケル

メルケル女史がドイツを率いるようになってから、ドイツ自動車産業は大同団結を強制されている。多くの部品はポッシュやコンチネンタルといった独メガサプライヤーの使用が推奨される。トヨタ、ホンダなど日本メーカーが各社とも系列サプライヤーとタッグを組んで開発競争をしているのに、大手3グループで部品共用をしていては勝ち目などあるはずもない。しかもお膝元の欧州ではガソリン車の締め出しへカウントダウンが進んでおり、ドイツ3社全てが中国市場に軸足を移していてすでに3社とも50%を超える中華依存体制だ。日本メーカーで中華依存50%越えのメーカーはない。もはやドイツメーカーと日本メーカーでは戦う市場に大きな違いが出てしまっている。国産車比率90%の驚異的な数字を誇る世界で唯一の日本に、中国向けに設計された最新のドイツ車を持っていったら、そりゃボロクソ言われても仕方がないだろう・・・。


5年前の「BMWのすべて」と同じか!?

沢村さんはドイツ自動車産業の実情を踏まえた上で、非常に健全なレビューを書くライターだと尊敬しているが、今回のBMW3シリーズレビュー「素材と調理」にはそんな美点がすっぽり抜け落ちてしまっている。内容は決して一方的にG20系3シリーズを扱き下ろすものでもなく、多くの人にとても参考になる内容だとは思うが、コアな沢村ファンには物足りないかもしれない。40ページにもわたる長編レビューではあるが、10分の1くらいのページ数で書けてしまうような内容だったと思う。そしていつもの沢村さんのようなリベラルさは影を潜め、全編を必死にレトリックで覆い隠してはいるけど、その裏にある「動機」はBMWとそのオーナーに対する軽蔑なんだろうなと読み取れてしまう。もうすでに何度か書いているBMWに対する「感情論」が令和になっても続いている・・・BMWよりも先に評論家・沢村慎太朗が終わってしまうのではないか!?と一抹の不安が。



関連記事


「BMWのすべて」で沢村慎太朗氏が大暴れ!これはヤバい!


最新投稿まとめブログ



2020年9月22日火曜日

水野和敏氏 「最近のMAZDAのケツは全く魅力を感じない・・・」的なレビュー




ディーラー担当者も認める・・・

 水野和敏氏の某カーメディア連載における「CX-30及びスカイXへのあからさまな低評価レビュー」について他にも思うところがいくつかあったので書いてみる。前回は水野レビューがCX-30スカイXの「急所」をズバリと指摘していたことについて書いた。マツダにとっては痛恨だろうが、スカイXとミッションのマッチング不足は、開発を急いだこともあってかマイルドハイブリッドの発進加速に関しては洗練の域まで達していない。0-100km/hの加速性能に関してはマツダのユニットで随一だけどもマイルドハイブリッドの処理に関してはMAZDAディーラーの人も認めていた。


落とし穴

「ブランドとは何か?」なんて空虚なレビューを目にすることもあるけど、売る側の論理は付加価値による「差別化」であり、買う側のそれは「見栄」ではなく・・・「信頼」に過ぎない。MAZDAを選んでおけば、いつでも洗練された乗り味のクルマで快適にドライブできる・・・という「信頼」とそれに応える「差別化」が成立しているのだから「マツダのブランド力」には客観的に見て疑問の余地はない(アンチが主観的に否定するなら勝手にさせておけばいい)。「これなら間違いないだろう」という安心感にカネを払うユーザーがマツダは増えている・・・ただそれだけだ。どれくらいの「ブランド力」なのか? 日本市場の500万円を下回る価格帯でMAZDAは頭一つ抜けた存在であり、1000万円以下で見ても他にポルシェがあるくらいじゃないかと思う。


マツダはもっとできる

水野さんの指摘は「信頼」のMAZDAの足元を見事に掬っているかもしれない。ビーエムのZFミッションで満足してるレベル (マツダファンに言わせれば論外) のカーメディアでは全く感知できないかもしれないけど、スカイXのマイルドハイブリッドには「MAZDA水準に達していない」部分が感じられる(初期のディーゼルにも見られたけど)。先代アクセラにはTHSを搭載したモデルがあった。エンジニアが目一杯加工してアクセルとブレーキフィールを改善してHVとしてはかなり水準の高いものだったけどMAZDAファンからは無視された。そのアクセラHVに試乗して感動した某大手メーカーの社長が、主力HVの発売を1年延期してそのフィールをコピーしたのは有名な話だ。それくらいMAZDAのセンスは頭抜けている。それでも・・・価格的にMAZDA3のスカイX車と重なっているホンダ・インサイトは、実に緻密な日本メーカーらしいミッションの洗練を示しているのだから、水野さんの静かな指摘は決してズレていない。やはり開発の現場に居た人を騙すのは難しいのだろう・・・。



言い掛かり?デザイン批判

さらに水野さんが「強烈」に指摘していたのが2012年以降のいわゆる「MAEDAデザイン」に見られる趣味の不一致から来る不快感だった(あくまで水野さん個人の見解です)。「フロントが異様に長く、リアがあっさりしているスタイルは個人的に受け付けない」とのこと。確かに水野さんの代表作であるR35GT-Rは、リアフェンダーの張り出しからテールにかけての「塊感」がクルマのコンセプトを如実に表現していて、発売して間も無く大きな反響とともに世界のスーパースポーツのアイコンの一つに成り得た。R35のどこが一番好きですか?と訊かれればその圧倒的な動力性能と並んで、日産デザインとしては「白眉」とも言えるリアの造形の説得力だと思う。発売から13年余りが経過しデザイン面のマイナーチェンジが行われているけど、リアの躍動は2007年から不変だ。



リアへのこだわり

別に著書に具体的な話が出てくるわけではないけども、R35GT-Rの開発時に水野さんの脳裏には、同時期にホンダで開発されていて、リーマンショックにより幻に終わったNSX-Ⅱへの抜き差しならないほどに愛憎の渦巻く様々な想いだったのではないだろうか!? 世界的な成功を納めた1990年発売の初代NSXの見事なテールの造形は、日本を代表する高性能車を作ってきた水野氏にとっては最も衝撃を受けた一台だったかもしれない。全盛期のジャガーを彷彿させる「美しく速い」スーパースポーツを日本の量販メーカーがあっさり作ってしまった。初代NSXと同時期に発売されていた自身が手掛けたR32やR34のリアデザインとは明らかにレベルが違った。初代NSXの大成功に遅れをとった日産やトヨタ(レクサスLFA)がムキになったのもよくわかる。


佐藤洋一デザイナーのMAZDAが懐かしい

日産に入社する前から水野さんにはMAZDAへの強い憧れがあったことは著書にはっきりと書かれている。かつては日産と並んでモータースポーツの雄だったMAZDAが、スーパースポーツの開発から遠のき、ポップなSUVを乱発している姿にがっかりしているのかもしれない。本当の名車を作りたければこだわるべきはリアデザインだ。CX-30はスモールSUVとしてはうまく仕上げられていると思うけども、それでもかつてのマツダには世界最高と言っていいリアデザインを作り続けた佐藤洋一というデザイナー(RX-7・FD3SやGHアテンザセダン)の領域から見てしまうとちょっとどころじゃないくらいに物足りないかもしれない。佐藤洋一の名前も知らずにクルマのデザインを語るAJAJとヤフコメ・・・なになに?2012年からのマツダデザインは素晴らしいって!?(コイツは何もわかってない)


日産を震撼させるデザイン・・・

デザインの話なので絶対的な評価基準などあるはずもなく、それでもただただ一方的に辛辣にMAZDAデザインをレビューで批判することになった水野さんの深層心理を探ってみたい。あくまで想像の域を出ないことをご了承いただきたい。ズバリ結論を言ってしまおう。1992年に日産が発売した3代目レパードとして登場した「レパードJフェリー」のトラウマが水野さんの脳裏にははっきりあるのだろう。本当に失礼だけど、日本で発売された上級サルーンの中で最も「ネタ」的なデザインを纏っている。さっさと日本の路上から消えてくれ!!と日産関係者を悩ませただろう。水野さんが日産のエースとして活躍していた時期のクルマだけに、もう二度と前後のバランスが取れていないクルマなんて作るか!!と心に誓ったんじゃないだろうか!?確かに前田時代のMAZDAは前後バランスがやや微妙な気がしないでもない。




第7世代のMAZDAは・・・

同時期に開発されたMAZDA3と同じくCX-30は、インテリア&エクステリアのデザインで「新しい潮流」を世界に示したいというMAZDA開発陣の強い意志がそのまま製品化されている。どちらもリアシートに乗って見ればわかるけど、決して広くはないがちゃんと座れているのに、古のグランドツアラーのセカンドシートのような非日常な包まれ感が、昨今の乗用車とは一線を画している。A〜Cセグに群生する多くのメーカーのハッチバックスタイルの乗用車を全て出し抜いた大胆な構想だ。他のメーカーは市場全体(VWゴルフやルーテシア)を見て、恐る恐る無難に量販の乗用車を設計しているけど、MAZDAだけが大胆にやってしまった。そして狙い通り再び欧州市場に穴を開けた。


MAZDAとMINI

もしかしたら日本市場でも人気が再燃しているMINIが、MAZDA3&CX-30のコンセプトを決める上で大きなヒントになったかもしれない。トヨタ、VW、ホンダだけでなくメルセデスやBMWすらも「拾い」に行っている「発展途上国市場」でもシェアを奪えるコスト乗用車は、最低でもグローバルで200万台を超えたメーカーでないと開発するメリットはないようだ。MAZDAが明確に狙うのは、MINIのようなより付加価値の高いクルマが売れる市場なのだろう。日本でも1シリーズよりMINIクロスオーバーの方が、新車&中古での価格が圧倒的に高い逆転現象が起きているが、MAZDAに置き換えると「1シリーズ=旧世代までのアクセラ」、「MINIクロスオーバー=CX-30」そんな方針転換の構図を感じてしまう。


評価基準・・・

ゴルフ、フォーカス、カローラスポーツ、シビック、Aクラス、V40といったCセグハッチバックの各モデルは細部において違いはあるのだけども、「ゴルフ的でシビック的でカローラスポーツ的」な横並びから脱し切れていない。そんな「差別化」が不十分なCセグ乗用車はMAZDAやMINIにとってはブランディング上では不要なのだろう。MAZDA3に対してインプレッサやカローラスポーツを比較対象にして「Cセグハッチのルールが守られていない!!」みたいな的外れなレビューを日本のAJAJは垂れ流し続けた。マツダにとっては大きなお世話以外の何物でもない。イギリスの本家AUTO CARは、MAZDA3とカローラスポーツは全く別のクルマであり、それぞれに評価されるべきだ!!と大人な評価を下していたのが印象的だった。



目を覚ませ!!普通のCセグは要らない・・・

ごくごく平均的なCセグハッチが欲しいならゴルフやらカローラスポーツを買えばいいわけで、それでは満足しないユーザーがMAZDAやMINIに流れてくる・・・という非常に健全な構図に何の文句があるのだろうか!? 結果として「差別化」と「信頼」を求めて少なくない人々が、MAZDAとMINIに少々割高な本体代金を払っている。販売も伸びている。そしてユーザーレビューを眺める限りはどちらも顧客満足度は果てしなく高い(全メーカーでトップ!?)。


レビューという名のマウンティング

そもそも還暦を超えつつあるAJAJのオッサンライター達は、そもそもCセグハッチバックなど興味はないだろう。興味のない人が無責任なレビューを書いているとしたら、カーメディアの本来の役割であるはずのクルマ文化の興隆どころか、果てしなくマイナスな影響を与えているのではないか!?とすら思う。私もCセグハッチバックには特別な感情を持たない部類のクルマ好きなので、どこか上から目線になってしまう部分もあるかもしれないが、それでもブレークスルーを果たそうとするメーカー開発者の創意工夫には敬意を持っている。MAZDAやMINIの他社を上回るための豊富なアイディアは、たとえ自分が購入をしないにしてもフラットな視点で評価したくなるのがクルマ好きってものではないだろうか。若者がAJAJレビューを読まない理由ってこんなところじゃないかと思う・・・。


最新投稿まとめブログ


次回予告・沢村慎太朗さんが最新刊で全BMWファンに喧嘩を売っている件について・・・

注目の投稿

福野礼一郎さん 「ゴルフとは思えぬ駄作(2021年レビュー)」の予言

  クルマを買う前にレビューを読むべきか!? 物価高だから消費税を減税しよう!!という意見で与野党が一致している。肝心なことは来年にはクルマの価格も10%下がるのか?それとも食品だけなのか?ということ。「クルマに関わる減税を推進する党」みたいなわかりやすい政党はタブーか。名前を挙...