沢村慎太朗氏の新刊「午前零時の自動車評論11」
3ヶ月に1度くらいのペースで刊行されているこのシリーズも11冊目になりました。「クルマを本質的に語ることができなくなったカーメディア」「クルマの本質に興味を持たなくなったユーザー」が多くなって、「出版不況」「活字離れ」が叫ばれている中で、クルマの写真をただの1枚も挿入することなく、ただただ文章だけでクルマを語り尽くすスタイルで本シリーズが刊行され続けること自体がとても素晴らしいことに感じます。
今回はシリーズ最高といっていいくらいのラインナップで沢村節炸裂の「珠玉の10本」が収録されてます。最近の沢村さんの本の全般に言えることですが、とりあえずBMWの信者は読まない方がいい(笑)。つーかBMWの信者ってのは、BMWが好きな若い女性からの好感度が上がる(と錯覚できる)以外にこのブランドに本当にメリットを感じているのだろうか? なんて余計なコトを考えてしまうほどに、F30系3erなどにクルマとして「卓越」した要素を全く感じなくなりました。そんな「疑心暗鬼」な我々に示唆を与えてくれるかのように、沢村さんが「アルピナが分らせてくれたこと」で過激なまでにボコボコにしております(鵜呑みにすべきでもないですけど)。
ちょっと衝撃的だったのが、最近のBMWは日本仕様だけが悪いんじゃない、ドイツで販売されているBMWからしてすでにかなりダメなんだ!!と高らかと宣言したことです。もしかしたら?という気もしましたが、やはり実際に断言されると、改めて「えーマジっすか!?」と絶句してしまいます。まあBMWが、クラウンのような静粛性とスカイラインのようなハイテクかつ手練な乗り味を前面に出してきても不気味ですけど・・・。
BMWだけでなく、返す刀でVWパサートもボッコボコです。大きくなり過ぎてさすがに日本じゃ完全に無視されるようになった新型パサートですから、何もいまさら挙げ足取りをしなくてもいいじゃん。まるで「死体にムチ打つ」かのような猟奇的テクストになってます。アテンザ、ティアナといった日本勢と比べるまでもなく、小型車みたいにエンジン音がうるせーって、日本車が静か過ぎるだけだと思うけどねー。けどウルサイくせに走らないデカいだけのセダンなんて興味ないなー。
三菱並みのクソメーカーだということが一気に判明したVW。まともにクルマが作れなくなったBMWとメルセデス。一体いつからドイツ自動車産業はここまで崩壊してしまったのか?そんなガラにも無い高尚なことを考えさせられる1冊です。素人考えでは、ミニを買収して本体のBMWにもその企画を持ち込んでしまったこと。フォードの技術をパクリ、スズキにM&Aを仕掛けるなどして、借り物のパッケージを『偽装』でド派手に包み込んだVW。さらに三菱車を使ってスマートブランドを作り、そのFF車技術をメルセデス本体の販売拡大にも活用してしまったこと。
総じて言えば、クルマ自体は日本のコンパクトカー程度にはマトモですけども、ドイツ車にそういうものを求めているわけじゃない。ドイツブランドが必ずしも悪いわけじゃない!ということは分っているんですが、イメージをあっさり裏切られた代償はデカいと思いますよ。いつまでも日本のクルマ音痴が盲目的にブランド名だけで買い続けると思ったら大間違いですけどね・・・。しかし最近では日本車なみに安くなってんだよなードイツ車は。
最後にドイツブランドの名誉のためにも付け加えておくと、やや最近の沢村作品にはドイツメーカーに対する理解が不足していると見受けられる部分もあります。たとえばシングルターボのアルピナD5は欧州では発売されてないみたいですし・・・。そして何より沢村さんの舌鋒が目指しているのはドイツブランドそのものではなくて、それらのクルマを盲信する清水和夫氏とか、岡崎宏司氏とか、両角岳彦氏といった生粋のクルマ音痴ライターに対して向けられているんですよね。しばしば彼らをまとめて「日本のメディアの悪い癖」などと糾弾します(どーしようもない大人だな)。つまりドイツ車がどうこうではなくて、メディア人同士の内ゲバなんですね・・・。
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今回はシリーズ最高といっていいくらいのラインナップで沢村節炸裂の「珠玉の10本」が収録されてます。最近の沢村さんの本の全般に言えることですが、とりあえずBMWの信者は読まない方がいい(笑)。つーかBMWの信者ってのは、BMWが好きな若い女性からの好感度が上がる(と錯覚できる)以外にこのブランドに本当にメリットを感じているのだろうか? なんて余計なコトを考えてしまうほどに、F30系3erなどにクルマとして「卓越」した要素を全く感じなくなりました。そんな「疑心暗鬼」な我々に示唆を与えてくれるかのように、沢村さんが「アルピナが分らせてくれたこと」で過激なまでにボコボコにしております(鵜呑みにすべきでもないですけど)。
ちょっと衝撃的だったのが、最近のBMWは日本仕様だけが悪いんじゃない、ドイツで販売されているBMWからしてすでにかなりダメなんだ!!と高らかと宣言したことです。もしかしたら?という気もしましたが、やはり実際に断言されると、改めて「えーマジっすか!?」と絶句してしまいます。まあBMWが、クラウンのような静粛性とスカイラインのようなハイテクかつ手練な乗り味を前面に出してきても不気味ですけど・・・。
BMWだけでなく、返す刀でVWパサートもボッコボコです。大きくなり過ぎてさすがに日本じゃ完全に無視されるようになった新型パサートですから、何もいまさら挙げ足取りをしなくてもいいじゃん。まるで「死体にムチ打つ」かのような猟奇的テクストになってます。アテンザ、ティアナといった日本勢と比べるまでもなく、小型車みたいにエンジン音がうるせーって、日本車が静か過ぎるだけだと思うけどねー。けどウルサイくせに走らないデカいだけのセダンなんて興味ないなー。
三菱並みのクソメーカーだということが一気に判明したVW。まともにクルマが作れなくなったBMWとメルセデス。一体いつからドイツ自動車産業はここまで崩壊してしまったのか?そんなガラにも無い高尚なことを考えさせられる1冊です。素人考えでは、ミニを買収して本体のBMWにもその企画を持ち込んでしまったこと。フォードの技術をパクリ、スズキにM&Aを仕掛けるなどして、借り物のパッケージを『偽装』でド派手に包み込んだVW。さらに三菱車を使ってスマートブランドを作り、そのFF車技術をメルセデス本体の販売拡大にも活用してしまったこと。
総じて言えば、クルマ自体は日本のコンパクトカー程度にはマトモですけども、ドイツ車にそういうものを求めているわけじゃない。ドイツブランドが必ずしも悪いわけじゃない!ということは分っているんですが、イメージをあっさり裏切られた代償はデカいと思いますよ。いつまでも日本のクルマ音痴が盲目的にブランド名だけで買い続けると思ったら大間違いですけどね・・・。しかし最近では日本車なみに安くなってんだよなードイツ車は。
最後にドイツブランドの名誉のためにも付け加えておくと、やや最近の沢村作品にはドイツメーカーに対する理解が不足していると見受けられる部分もあります。たとえばシングルターボのアルピナD5は欧州では発売されてないみたいですし・・・。そして何より沢村さんの舌鋒が目指しているのはドイツブランドそのものではなくて、それらのクルマを盲信する清水和夫氏とか、岡崎宏司氏とか、両角岳彦氏といった生粋のクルマ音痴ライターに対して向けられているんですよね。しばしば彼らをまとめて「日本のメディアの悪い癖」などと糾弾します(どーしようもない大人だな)。つまりドイツ車がどうこうではなくて、メディア人同士の内ゲバなんですね・・・。
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本当におっしゃる通りですね。
返信削除特に国沢光宏は害でしかないと思いますよ。
クソVWから善良な日本企業を救った素晴らしい正義のGreatBritainにも本当に感謝ですね。
そろそろ国沢光宏等の提灯ライターやそれらを雇うクソ雑誌と日本車乗りを見下し安物ドイツ車をドヤ顔で乗り回すアホ中年等を徹底的に成敗する刻だと思いますよ。
コメントありがとうございます!
削除4年前からVWもBMWもグウの音も出ないほどボコボコにしてきたんですけど、世の中だいぶ変わったなーって気がします。
南アフリカ製3erとかスペイン製ゴルフとか
4年前からクソでしたけど、やっと世間が認知してくれたかなー。
いまだに乗っているオッサンはクルマの価値がわからないヤツですね。