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2023年7月10日月曜日

島下泰久さんが「案件」っぽくMAZDAを批判するので・・・

 

MAZDA車にケチを付ける愚論


MAZDA・CX-60の最もベーシックなグレードである「25S」が後から発売された。このグレード追加に合わせてアップされた試乗動画の1つが、ビックリするような内容だった。MAZDA車はその気になってケチを付けるなら要素はいくらでもあるのだけど、それでもMAZDA車のフィーリングが最高だ!!という人が好んで買うブランドである。他社の定規で測った意見なんざ意味はない。ランボルギーニやフェラーリに狭い!!うるさい!!燃費が悪い!!駐車場に停められない!!荷物が乗らない!!とか言うようなものだ。


あらゆる年代のユーザーに楽しんで欲しいと願って設定された「299万円」のスペシャルプライスのグレードにあれこれ文句を付けている。ユーチューブ動画では絶対にトヨタやレクサスのクルマは絶対に批判しない方針の島下泰久さんのレビューだから別段に驚きはないが、ちょっと勘ぐってしまう。やはりAJAJライターとメーカーは協業関係にあるのだろう。トヨタのコンサルライターとしての「営業活動」であり「ポジショントーク」ってことがダダ漏れの動画が笑える。愚直な感じがロック好きな島下さんらしいかもしれない。



二重人格ライター

ユーチューブでは批判しないが、単行本では全く違う島下さんがいる。「2016年版間違いだらけのクルマ選び」で2世代前のクラウンアスリートに対して最悪の評価を下していた。デザイン最悪。このクルマが日本車の代表なんてあり得ない。前任者の徳大寺有恒さんの方針をある程度は引き継いでいた部分もるのだろう。島下さんが一人で書くようになった2016年版以降も、片っ端からトヨタ車には酷評が下されるのに対して、MAZDAの各モデルはデザイン、走りなどで最高の評価を得ている。MAZDA3なんて4年連続(2020〜2023)で最高レベルの評価だ。


「間違いだらけのクルマ選び」は、雑誌の連載ではなく純粋な単行本であるので、発行部数を計算すると、クルマの本を熱心に買い集めてそうな人が多いMAZDAファンには思いっきり尻尾を振るのが常套手段である。他のメーカーが好きな人にはわからないかもしれないが、MAZDA好きってのは単純にクルマのフィーリングだけでなく、かなり理詰めでMAZDAのクルマ作りが好きだ。デザインやフィールといった属人的で主体性に依存する基準ではなく、欧州250km/h対応だとか衝突安全性で日米欧を制するといった、明快な基準からMAZDAを選択するから出版物がとても好きだ。



トヨタの価値


単行本では出版社の意向を十分に汲んで、真面目に仕事する島下泰久さんだけども、運営するユーチューブ・チャンネル「RIDE NOW」では立ち位置が変わる。相方の難波さんがこれまた筋金入りのMAZDAファンのようだ。「カーメディアは絶賛するけど、なかなか売れないMAZDA」とか揶揄される。しかしGT-RやシビックtypeRなどのハードボイルドなロードカーを除けば、MAZDAの各モデルはレベルが高い日本車の中においても、開発者の意図が随所に盛り込まれていて、「クルマ=趣味の道具」として素晴らしい完成度を誇る。専門家からの高評価は当然だ。そんな難波さんとのバランスを考えてか、RIDE NOWではMAZDAと意図的に距離を取っている。


半世紀以上も前から欧州市場で認められているハイクオリティなクルマを作り続けてきたMAZDAを見て、ほんの数年前(2015年頃)から「MAZDAのような愛されるクルマを作ろう!!」とかトップが言い出したのがトヨタだ。簡単に言ってしまえば歴史が違う。欧州市場ではMAZDAはスポーツブランドで、トヨタはタクシーブランドに過ぎない。この両者の立ち位置はクルマ好きなら誰でも知っていることだ。トヨタのクルマ作りにどんなカタルシスを感じるだろうか!?回転寿司チェーンが、トップの気まぐれで「老舗の寿司屋の味を再現しよう」とか素っ頓狂なことを言い出したようなものだ。食べに行きたいとも思わない。



トップ企業の生き様


MAZDAのような「こだわり」を持つと、おそらく世界最大の自動車メーカーにはなれないだろう。トヨタやユニクロのような合理性に徹する経営は、確かに多くの株主には喜ばれる。しかし個人的な意見で恐縮だけど、トヨタには乗りたくないし、ユニクロは一着も持ってない。こだわりが無いとは言わないが、響かないモノ作りには全く惹かれない。ユニクロにも世界的デザイナーとコラボしたアイテムがシリーズで販売されているのは知っている。結局のところユニクロやトヨタも一時期の拡大路線がひと段落して、変化を求めて「良いものをつくる」真似事に力を入れ初めているのだろう。


ユニクロとトヨタはよく似ている。ユニクロにも島下泰久さんのように熱心にユーチューブでPRしてくれるインフルエンサーがいる。MBさんや大山旬さんのファッション動画にはユニクロ、GUをゴリ押しするものがかなりある。どちらも見た目に清潔感があり話し方も穏やかなので、長く見ていても不快ではないし、身だしなみの勉強にもなるので、ユニクロもGUも全く買う気がないけどしばしば視聴している。島下さんのトヨタ&レクサス動画も同じような理由で見ている。



メディアリテラシー


島下さん、あるいはMBさんや大山さんがいくら「オススメです!!」と言ったところで、トヨタやユニクロは買わない。もちろん彼らの意見を否定する気など毛頭ない。トヨタやユニクロのおかげで毎日ハッピーに暮らしている人が世界にがたくさんいることだろう。個人的には理解できない世界だけどもメンテナンスフリーやファストファッションは多くの人を幸せにしている。トヨタやユニクロだって色々と考えて製品を作っている。これは間違いない。そんな物作りが好きという意見はもちろん尊重したいし、その「味わい」については、ぜひ話を聞いてみたいと思う。


しかし今回の島下さんのCX-60レビューはマナー違反だ。もしかしたら私の過剰反応かもしれないが、MAZDAにカタルシスを感じ続けてきたファンには、なんとなくわかってもらえると思う。MBさんや大山さんが、私が好きなアパレルブランド(例えば三陽商会、大賀、ファイブフォックスなど)を、名指しで批判するなんてまずあり得ないことだ。いずれも10年ほど前からユニクロの拡大で厳しい経営状況に置かれているが、アパレルに本質を求めるユーザーによって支えられて倒産することなく荒波を生き抜いてきた。まるでMAZDAみたいだ。



MAZDAのヤバさ


CX-60では25SとXDにおいてFRの2WDモデルを設定してきた。同タイプの縦置きエンジンのSUVを主力に据えるBMW、アルファロメオ、ジャガーにおいては全てAWDである。これら名門ブランドが手を出そうとしなかった「FRの2WDのSUV」に挑んだMAZDAの破天荒さをもっとカーメディアは称賛すべきでは無いか!?BMWもアルファロメオもジャガーもできる限り軽量でスポーティな縦置きSUVを作りたいのは同じだけど、製品化してないのだから、大きな難点が存在するのは想像できる。設計上の無理を承知でも理想を追いかけているわけだ。そんな理由もあって今回の島下さんの批判は、コアなクルマ好きには刺さらないだろう。


逆に面白がって多くのユーザーがFRのCX-60を積極的に選んでいる。色々難点はあるけど、それでも車重を軽くして欲しいというユーザーの声に精いっぱい応えた。MAZDAに言わせれば島下さんみたいな荷重移動ができない運転下手は乗ってはいけないグレードかもしれない。それほど価格差もなくAWDモデルも選べるのだから、FRだけに試乗して「これはダメだ」と結論している島下さんのレビューは理解し難い。一体どこの意向を汲んで動画作っているのか?299万円のSUVが売れたら困るのは、クラウン(2車種)、レクサスNX、RXなどRAV4ベースで価格をマシマシにしたSUVモデルを抱えるトヨタ陣営くらいじゃないか?


同じクルマではない


カムリ、RAV4、ハリアー、NX、RX、クラウンクロスオーバー、クラウンスポーツ、アルファード、ヴェルファイア・・・全部同じKプラットフォームで、パワーユニット&駆動システムも共通という神がかり的な「合理主義」で低コスト化し、やたらと値打ちをつけて売ろうとするトヨタグループの商売を否定はしない。しかしこれだけ合理化すれば弊害も出てくる。実家のカローラツーリングは、Kの一つ下のCプラットフォームを使っている。先行して発売された北米向けの全長&全幅が短縮されている。Bピラーの骨格が車内に大きく張り出していて、シートのスライドとリクライニング位置によっては側頭部をぶつけてしまう。


CプラットフォームもKプラットフォームも、スライドドアを備えたミニバンにまで流用してしまう共通設計シャシーである。メルセデスやBMWではそんな無茶な設計はしない。MAZDAもスバルも現行プラットフォームを採用するようになってからスライドドア車は廃止した。10年ほど前で、まだまだコンプライアンスがまだ緩かったであろう当時のMAZDAの担当者は無邪気に答えていた「スライドドア車まで共通化したシャシーでは世界に勝てない」と・・・。



海外メディアの酷評


MAZDAディーラーにお世話になってから様々なモデルに試乗したが、MAZDA車とトヨタ車では設計の基準が大きく違う。ハンドリングやブレーキ&アクセルフィールなどの一般的な乗り味が違うという話ではない。もっと単純にクルマのサイズ感がトヨタはテキトー過ぎる。カローラツーリングに限った話ではなくて、寸詰めの設計をしているトヨタのクルマにはほぼ同じことが言える。レクサスISだったりC-HRでも強く感じた。シートの調整幅が少なく、ハンドル角度もペダル配置にも無理が生じている。


インテリアの素材は同クラスで比較すると、ほぼほぼトヨタ車の品質は日本車最低クラスだ。Cセグともなればホンダ、日産、MAZDA、三菱はそれぞれに「良いもの」を感じさせるが、新型プリウスの質感が海外動画で嘲笑されていた。ガタガタのセンターコンソールにペラペラのボデー、スカスカのドア開閉音、クルマとしてのクオリティが極めて低いことをハッキリとは言わないが暗示している。そうだ・・・これはトヨタ&レクサス車全般に共通して言えることだ。レクサスに乗る自動車系ユーチューバーなんてクルマの価値がそもそもわかってないんじゃないの!?



2023年2月16日木曜日

YouTubeカーメディアはオワコンなのか!? Kozzi TV




2022年にブレークスルーしたKozziTV

 お気に入りなYouTubeチャンネルの「Kozzi TV」だけど、AJAJの渡辺陽一郎さんが加入してから調子がかなり上向きな様子で、チャンネル登録者も1年前にこのブログで記事を書いた時から4倍に増えている。2022年の序盤に渡辺陽一郎さんが参加した動画が初めて登場し、現在までに16万再生されており、このチャンネルの全動画の中で2番目に大きい数字を叩き出した。これまでも小沢コージさんの幅広い人脈でさまざまな評論家が参加してきたが、特に渡辺陽一郎さんはYouTubeとの相性が良さそうだ。


生活の中でYouTubeを視るタイミングは、①食事&飲酒 ②入浴 ③寝落ち ④スポーツ中継と同時進行・・・などが多いと思うが、小沢さんと渡辺さんの漫談は食事中以外に楽しむのだったら割と良いコンテンツだと思う(飯が上手くなる感じは全くない)。余計な視覚情報を出さないので、画面を見ていなくても本編の内容が入ってくるし、なんだか気軽にクルマ好きと雑談しているハッピーな気分になれる。気分転換などにはちょうど良い。クルマの動画は他にも色々あるけど、テンポや話の「濃度」がちょうど聞きやすいと思う。



小沢コージさんの最高の相棒は!?

2人の相性も良い。これが小沢コージさんと島下泰久さんの組み合わせだったら、ひたすらに高級車への憧れを垂れ流す「ど素人」のチャンネルになってしまうだろうし、勝手な想像だけど、島下さんが敬意を示さずに上から目線な態度に小沢コージさんの機嫌がどんどん悪くなっていきそうだ(島下さんが先にキレるかもしれない)。以前に岡崎五朗さんがKozziTVに登場した回があったけど、爽やかで完成度の高いカーメディアを目指す岡崎さんには、徹底的に下世話路線を爆走する小沢さんのスタンスは受け入れ難いものがあったように感じた。テレビでMCやる人はイメージが大切だ。


YouTubeカーメディアにおいて現在のところNo.1の実績を誇る五味康隆さんと小沢コージさんがコラボしても相性は悪そうだ。またまた勝手な想像だけど、五味さんが小沢さんのテキトーで無神経な発言に対して、軽蔑気味のリアクションで小馬鹿にしているところがなんとなく目に浮かぶ。まあ視聴者からみれば、どっちもかなりテキトーだと思うが、五味さんは自分はテキトーだとは思ってないだろう。この2人の放談が実現したところで、ひたすらにスカした空論ばかりが飛び交いそうで、おそらくリスナーには苦行でしかない。



渡辺陽一郎さんの良いところ

渡辺陽一郎さんはベストカーなどのレビューを見る限りは、特段に個性的な部分はないし、この人特有の分析が効いた分野というものもあまりない。失礼だけれども、福野礼一郎さんや沢村慎太朗さんのように「この人のレビューを読みたいからクルマ雑誌を買う!!」と指名されるタイプのライターではない。残念ながら今のAJAJにはそんな人はいない。もし居たらおそらくどこかのメーカーとトラブルにでもなって除名処分にされてしまうだろうから、まあ当たり前のことではあるが。


個人のレビューとしては興味はないけれども、Kozzi TVでの喋りではまさかの輝きを放っている。小沢コージさんと絶妙なハーモニーを醸し出している。小沢さんの個人レビュー動画ではちょっと物足りない感じがあるが、これを渡辺陽一郎さんの説明がうまく補ってくれている。何かとテキトーな小沢コージさんを相手に、とことん真面目に説明を遂行できる人はそうそういないだろう。私以外の多くのリスナーにとっても、ベストカーのレビューの印象とは違って、本当はとても真面目な人なんだとわかって、ビックリしたんじゃないだろうか。



Ride Nowと比べて

渡辺陽一郎さんの想像以上にきめ細かい解説に対して、小沢コージさんが躊躇なくツッコミを入れるところが、クルマ議論の雰囲気になっていて楽しい。2人のパワーバランスもちょうどいい感じだ。2人組のYouTubeカーメディアといえば島下さんと難波さんによる「Ride Now」もある。こちらの難波さんも真面目でクルマが好きな様子が伝わってくる解説を繰り出すという意味では渡辺陽一郎さんに似ているが、残念ながら島下さんのツッコミがかなり「庶民離れ」していて冷たいことが多く、せっかくの熱狂的な話が一気にシラけることがある。


「Ride Now」はトヨタを中心とした案件をたくさん消化するために立ち上げたチャンネルなんだろうけど、直近ではカローラのMC、プリウスのFMC、レクサスRXのFMC、GRカローラのデビューなどにたくさんの動画で構成されている。案件なので必死に演じているが、島下さんの一般人向けのクルマに対する興味の無さがしっかり伝わってくる。「うん。まあいいんじゃないですか。」っていう心の声がダダ漏れしていて、これらのモデルを真剣に検討している人にはちょっとイライラする部分はあると思う。難波さんのいい感じのマニアぶりがあまり活かせてなくて本当に残念だ。



どんなクルマでもレビューが成立

それに対して小沢コージさんは日本市場で販売されるほぼ全てのクルマに対してハッキリと情熱を表現ようになった。20年くらい前にはベントレーやアウディTTなど欧州のGTカーばかり乗っていた人とは思えない。ここまでクルマの好みは変わるものなんだろうか。20年前の小沢コージさんを知る人は今も距離を感じているかもしれない。今ではホンダN-BOXのユーザーでもあるそうで、これは現状の日本市場のさまざまな乗用車をジャッジする意味では非常に好都合な「基準車」である。


KozziTVが地味に凄いところは、この手のクルマ好き向けYouTubeなのに、軽自動車やミニバンのレビュー動画が一番良く回っていることだ。島下さんや五味さんのチャンネルやそれに類似する素人チャンネルでも、この手のクルマはまず取り上げることすらないから、KozziTVに視聴者が流れて着いている可能性もある。AJAJの女性ライターを使った各メディアのチャンネルでもやはりスライドドア車や軽自動車の登場は少ない。実際にスライドドアのKカーを使っている小沢コージさんだからこそリアリティがあるレビューができるのかもしれない。



他では視ないクルマも・・・

ダイハツ(トヨタ)、スズキ(マツダ)、ホンダ、三菱(日産)の4大Kカーグループは、KozziTVの価値にボチボチ気が付き始めているかもしれない。タント・ファンクロスやスペーシア・ギアなど他のYouTubeカーメディアでは見たこともないクルマを、KozziTVで初めて存在を知るなんてこともある。セレナ、ステップワゴン、ノアなどのミドルミニバンも同じく他の媒体ではほとんど登場しない。絶望的に退屈な某カーメディアのチャンネルなどではひたすら真面目に解説されているだろうけど、とても視聴は耐えられないだろう。小沢さんの軽いノリだからこそ絶対に買わないようなクルマのレビューでも見れるようになる。


逆にKozziTVで全然再生回数が増えないのがMAZDA車のレビューで、どうやらMAZDAユーザーと小沢コージさんの相性は最悪らしい。数年前ならばどのチャンネルにおいてもMAZDA車は最強コンテンツだったと思うが、どうやら風向きが変わってきたようだ。MAZDAがAJAJに対して冷たい姿勢で、ユーザーにもそれは十分に伝わっていて、どのチャンネルでもMAZDA車レビューは数年前ほど目立って伸びていない。MAZDAユーザーの視聴者はメーカーの下請けテストを担当する「ひでぽんチャンネル」などに全部持って行かれているのかもしれない。確かにあのチャンネルは面白い。



小沢コージさんの時代が来ている!?

MAZDA、スバル、ホンダ、日産、BMW、メルセデス、ポルシェ、アウディ、VWなどクルマ好きが支持するメーカーにおいては、自社メディア、修理屋メディア、素人メディアが優勢だ。KozziTVもRide Nowも苦戦している。島下さんも五味さんも「トヨタ&レクサス」だけが頼れるコンテンツになりつつある、そのためメーカーに代わって全力で「3年待ち!!」アピールの広報活動を積極的に担っている。もし「ガチ」のカーメディアであるならば、ランクルやプリウスの納期の長さの裏側を思いっきり暴露したらいいんじゃないだろうか!?


YouTubeカーメディアの参入障壁が高くなったようだ。自民党右派擁護の政治系チャンネルが根強い高齢者の支持者によって生き残るみたいに、トヨタ&レクサスに露骨に擦り寄るチャンネルが僅かに生き残るシビアな世界になるのだろうか!?そんな中で小沢コージさんの独特なハードボイルド感だったり、あからさまにアホなことを言ってしまう感は、どこかトラブル&失言を期待してついつい再生してしまう。そんなキャラクターがYouTubeにおいては良いスパイスだろう。渡辺陽一郎さんという素晴らしい相棒を得たKozziTVには2023年もさらなる躍進を期待したい。




2022年1月12日水曜日

「CX-5は平凡な出来」・・・とRIDE NOW島下泰久さんが言ってる

 

クルマ系ユーチューブが多過ぎる

「RIDE NOW」って何?って人もいるかもしれないが、AJAJで一番仕事が多い島下泰久さんと相方の難波賢二さんによる自動車を紹介するユーチューブ・チャンネルである。AJAJユーチューバーがどんどん増えているけど、編集者がいない自己メディアということもあって「独り相撲」で「やっつけ仕事」になっている感じだ。毎日のように動画を投稿するのはなかなか大変ではあるだろうけど、そんな忙しさから「アラ」が目立つ感じが、ブログ書いてる自分の事のように思えてしまい、気になってあまり内容が入ってこない。そんな中で「RIDE NOW」や「kozzi TV」は一人レビューだけでなく、対談形式の動画も多く、それらは展開が読めない分だけ面白いことが多く、割と見ている。



いつの間にか日本車のエース格

MAZDAのCX-5は、別にカーメディアがゴリ押ししたわけでもないけど、気がついたら日本車の代表格にまで出世していた。多様な市場で受け入れられているという意味ではCR-VやRV4を上回る「世界最強」モデルだ。今回のマイナーチェンジの注目度も高く、カーメディアの手のひら返しにはもう笑うしかない。ある程度はクルマに詳しい人は察していると思うが、現行のMAZDA車でトヨタを本気で怒らせた唯一のモデルだ。2013年頃の「THSブレーキ事件」でトヨタの技術を完全にコケにしたMAZDAに、セールス面でもマウントを取られた「トラウマ」級のビッグセールスモデルである。当のMAZDAも初代の規格外の大ヒットで自信を持ったようで、現行発売時には「日本のSUVはMAZDAが作る」みたいな力強いPRをしていた。



感動しやすい体質!?

2代目デビューの頃(2017年)はまだまだ「SUV懐疑派」だったが、ロードバイクに乗るようになり実用性を重視して3年後にはCX-5を買っていた。2代目アテンザもそうだったけど、世界の様々な市場で支持されたクリティカルヒットモデルだけあって、買った後にさらに期待以上のポジティブな印象を得ている。2代目アテンザも非常に運転が楽しく、朝から晩までドライブしていても飽きないし、高速道路での長距離移動もかなり楽にこなせるクルマだった。レクサス、メルセデス、BMW、アウディ、ジャガー、ボルボなど他のブランドもいろいろ試したけど、2代目アテンザを超えるクルマは日本市場にもほとんどないだろうって思った。



気が利いてる

そして今はCX-5に乗っているが、これまた現行車では日本市場で最強と言っても過言ではない完成度だ。どこのメーカーでも用意しているC/Dセグの汎用SUVに過ぎないのに何が違う!?おそらくMAZDAが頭一つ以上抜けているのは、ユーザーの求める世界観の実現に、可能な限り努力を惜しまないことだろう。「クルマ買ったら日本海や富士山を見に行こう」そんなユーザーのワクワク感をイメージ通りに現実にするためにあらゆる面で考えぬいてクルマを作っているのがわかる。富士山や日本海は東京から往復で200〜400kmくらいの距離を走る。燃費も大事だけど、往復で5時間乗っていても飽きないドライブフィールを作る。CVTではフィーリング的にロングドライブには不向きだ。そして静粛性が高く長時間乗っていても快適に過ごせる車内。




クルマではなくカーライフを売る

目的地に着いたら富士山なり日本海なりをバックにして、思わず微笑んでしまいそうな映えるエクステリアデザイン。エンジンのスペックやクルマのサイズも、ロングレンジドライブを想定して最適化して作り込んでいる。その反面、トヨタ車には必ず着いているようなラゲッジのフックや、ネットなどのお買い物車としての機能はびっくりするくらい付いていない。もちろんホンダや日産のようなシート下の収納スペースなんてあるわけない。このクルマはCVTではなくトルコンATを選ぶ人のために作られている。CX-5より大きめのボデーを使うもCVT車なので車重はCX-5と同等に抑えていて、カツカツのトルク容量で走る某メーカーのSUVとは同じジャンルだけど全く別のクルマと言っていい。



スペックから一目瞭然

CX-5に乗り始めてから、ブログで「これは最高の長距離ツアラーだ」などと書いていたけど、今回RIDE NOWで同じようなサムネタイトルを見て思わず15分全編を見てしまった。どうやら難波賢二さんの持論らしい。動画では2.2Lディーゼルターボ車で試乗が行われているが、ディーゼルにしろ2.5L自然吸気ガソリンにしろトルコンATを組み合わせた設計は、お買い物の車として毎回のように渋滞にハマるような使い方だとデメリットが多くなる。ゆえにMAZDA以外の日本メーカーは敬遠する傾向にある。しかしロングツアラー用途となれば状況は変わる。日本市場よりも3〜4倍くらいクルマを運転しているアメリカ市場では、トヨタも日産もホンダも2.5L自然吸気が定番スペックだ。



カーメディアの闇!?

「CVTは短距離」「トルコンATは長距離」はクルマ選びの基本だと思っていたが、カーメディアではこの手のセオリーな説明すらほとんど行われてこなかった。CVTを売っている他の全ての日本メーカーを敵にするわけにはいかないのだろう。そんな業界のタブー(?)をあっさりと超えてしまった難波さんに対し、島下さんが非常に言葉を選んで対応している。「私はそこまでだとは思いませんが・・・」とやや否定混じりに相槌をうっている。カメラが回っていて編集もされているのだろうけど、島下さんが煮え切らない感じだ。何を言いたいのかよくわからない。伝わってくるのが「この会話」がコンプラのギリギリだってことくらいか・・・。



著書との整合性か!?

「間違いだらけのクルマ選び」を書いているくらいだから、主要メーカーの動向については詳しいだろうと思っていたが、MAZDAのシャシーの変遷についても少々腑に落ちない説明をしていた。まだまだ島下さんにとってはMAZDAは日本メーカーの「4番目か5番目くらい」のあまり重要ではない存在のようだ。「間違いだらけ2022年版」の採点表で驚いたのは、CX-5がカローラクロスに全面的に負けていたことだ。「快適性」とは「渋滞にハマった時の快適性」であり、「走りの楽しさ」も「信号ダッシュの際の走りの楽しさ」だと解釈すれば、理解できないこともないが・・・。



RIDE NOWの今後に期待

動画でいつも以上にチグハグしていた島下さんだが、難波さんの確信めいた「CX-5最強ツアラー論」を聴きながら、昨年暮に発売したこの本でのCX-5の評価をいくらか後悔していたのかもしれない。あの本を読んでカローラクロスやRAV4を買いました!!という純粋な読者の顔が脳裏にチラついていたのではなかろうか!?この動画で不用意なことを言って読者のカーライフを踏みにじりたくない気持ちはよくわかる。売れっ子評論家はいろいろ悩みがあるんだろうな。難波さんが「長距離で走っているクルマのCX-5率は明らかに高い」との真顔の主張を「そんなことないよ・・・」と軽くかわそうとする島下さんの心情が様々に読み取れて興味深い。2023年版におけるCX-5の評価がどう変わっているか楽しみに待ちたい。





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