福野礼一郎さん 「ゴルフとは思えぬ駄作(2021年レビュー)」の予言
クルマを買う前にレビューを読むべきか!? 物価高だから消費税を減税しよう!!という意見で与野党が一致している。肝心なことは来年にはクルマの価格も10%下がるのか?それとも食品だけなのか?ということ。「クルマに関わる減税を推進する党」みたいなわかりやすい政党はタブーか。名前を挙げて失礼だが、豊田章男会長の他に、保守系論客の岡崎五朗さん、池田直渡さんや、カーメディア界隈でカルト的な人気のウナ丼さん、藤島知子さん、国沢光宏さんなどが集結して議員を送り込み、クルマ好きが抱える国土交通省への不満をぶちまけて欲しい。 休日に外出すると、東京都多摩地区では現行モデルのピカピカのドイツメーカー車やレクサス車がたくさん走っていて、日本人は本当に物価高に困っているんだろうか!?と不思議な気持ちになる。クルマの価格がどんどん高くなるが、巨大資本が日本の購買力をしっかりとリサーチをして確実に売れると判断されたモデルだけが適正価格で市場に投入された結果だ。車種も絞られていて過当競争もないので、発売したけど全く売れないなんてクルマは出てこなくなった。 10年分の進化 ちょっとネタバレになってしまうが、5年ほど前の2021年の福野礼一郎さんが選ぶ「買ってはいけない輸入車」に選ばれたのがVW・T-ROCだ。何とも挑発的な選定だが、出版不況の中で紙媒体を続けるためには必要な処置なのだろう。過去には「カーメディアに本音を書くバカはいない」と言っていた福野さんが、バカになりきって等身大の忖度なしのレビューを読ませてくれる。そりゃカネ払ってでも買って読むよ・・・。 「福野礼一郎のクルマ論評」という単行本シリーズは2014年から始まった。リーマンショックで阿鼻叫喚に陥った自動車産業が再編された頃から始まり、全メーカーが「最善か無か」の境地でクルマ作りを競ってきたおよそ10年間の変遷をざっくりと追いかけることができる。2014年の発刊当時は自動ブレーキなどほとんど装備されてなかったが、今では全車速対応の追従クルコン、ハンズオフ運転支援、シートヒーターなどが当たり前に普及し、静粛性もシートの座り心地も10年前とは比べられないくらいに大きく進化した。 書かれない「躊躇」 福野レビューは読者のリテラシーを少しナメているのか、過剰演出でサービス精神が満点なのか、福野さん自身が言いたいことを言...