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2024年2月10日土曜日

島下泰久さんに烙印を押された現行モデル

 

2024年版 間違いだらけのクルマ選び



面白くなっている

毎年暮れに発売される「間違いだらけのクルマ選び」の2024年版を、なんとなく惰性で買ってしまう。クルマ初心者にもわかりやすい内容で、1台当たりの紙面も限られていてあまり突っ込んだ内容ではないので、失礼だけど夢中になって読むような本ではない。それでも買ってしまうのは、2016年から前任者を引き継いでこのシリーズを切り盛りする島下泰久さんが必死で続けている姿が微笑ましくて応援したいのと、自分とは意見がかなり違うタイプのライターだからこそちょっと読んでみたいと思えるところだ。


読者離れや出版不況によってこのシリーズの販売低迷が囁かれていたが、紆余曲折の末に、2021年版からはメーカーの開発担当者のインタビューが掲載されるようになり、コンテンツもかなり充実してきた。記念すべき最初の2021年版に登場したメーカー担当者は、レクサス・インターナショナル・プレジデントを務めていた佐藤恒治さんで、ご存じの通りの豊田章男社長を引き継いだ現在のトヨタ自動車の社長である。1回目の人選からして大当たりと言っていいかもしれない。



インタビューが増強され読み応えアップ

2022年版はホンダの特集が組まれ岡部宏ニ郎さんが登場し、2023年版はMAZDAの巻頭特集で廣瀬一郎さんが登場した。島下さんが「RIDE NOW」というユーチューブチャンネルを地道に運営し、単なるAJAJライターではなく、発信力・影響力をもつ自動車インフルエンサーとしてメーカー側に認知された結果だろうか。あるいは自動車メーカーがセルフメディアを運営する時代に変わり、しがらみがたくさんある大手メディアや大手出版社からの出版ではなく、このシリーズが一番発行部数が多いというちょっとマイナーな出版社(草思社)の発行なので、メーカー側も与し易いのかもしれない。


2024年版にはどこのメーカーの人が出てくるか?と思っていたが、今回はまさかの3人登場で、巻頭特集が本編の半分を占める巨大コンテンツになっています。しかも1人はあのダイハツの記者会見でメディアの前に登壇したあの人だ。島下さんは引きが強い!!佐藤さんに続いてまたしてもピンポイントな人を引き当てている。ダイハツ不正の会見ではメディアの若手記者を低い声で恫喝するような答弁が印象的な強面な人だったけど、この本のインタビューでは「カッコいいクルマがすっごく好きなんです」みたいな、なかなかチャラいことを仰っている・・・。



勝手な解釈

この「間違いだらけのクルマ選び」の巻末には面白いものが付いている。毎年本編を見る前にこれを読んでしまう。それは本書に掲載されている市販モデルを採点した総合の「通知表」がある。島下さんの主観による評価なので特段に文句を言うつもりはないが、読者が見て受ける印象を考えるに、総合評価の得点が10段階で「5」以下という低い評価は、実質的には「死刑判決」を意味する。これを読んだ人は誰も買わないだろう。そして「7」以下のクルマに関しても読者には全く良い印象は与えられないから、「引退勧告」くらいの意図があると思われる。


2024年版で「死刑判決」が出たモデルは4台だった。1台目は「ダイハツ・ロッキー/トヨタ・ライズ」で評価は「4」である。生産が中断されているけども日本市場屈指のベストセラーモデルだけども、売れ過ぎて市場を捻じ曲げるクルマにはあまり良い印象がないのかもしれない。肝心の本編を読んでみると、2023年5月にロッキーとライズのHEV(ダイハツ版e-POWER)が販売停止になり、エンジン版のみ出荷されていたが、年末になってこちらも巻き込まれた。本編の加筆は間に合っておりません。真面目なAJAJライターとしては、とりあえず「オススメできない」という納得の意見。



日産だって困っているのでは?

2台目は「日産・リーフ」で評価は「3」だ。バッテリーの原材料価格が大幅に高騰していて、相次ぐ価格改定で全然お手軽なクルマでなくなったので、当然これもオススメできない。ロングレンジモデル「プラスe」(航続距離550km)は、上級BEVのアリアのベースモデル「B6」(後続距離470km)と同じくらい(538万円〜)に設定されている。アリアのロングレンジ「B9」は公式ホームページから削除されており受注停止のようだ。


日産としては2028年に全固体電池搭載の1000km航続のBEVを販売するそうなので、残り4年くらいはこのまま「死んだフリ」のBEV戦略を続ける気がする。全固体電池はコスト面に課題があって2000万円くらいするスーパースポーツにしか使えないとかいう報道もあるので、GT-Rの後継モデルなのかもしれない。他にも優れた電池が開発されて、アリアやリーフの不自由な現状は改善されると思われる。



「デスノート」

3台目は「レクサスES」で評価は「5」だ。レクサスのグローバルでの稼ぎ頭のモデルに対して、本編でも痛烈な言葉が並ぶ。確かに日本でもほとんど見かけない気がする。レクサスLSをアメリカ人が好む合理的な設計でカムリベースで仕立てたモデルで、北米ではメルセデスEクラスやBMW5シリーズと同等の価格でかなり良く売れた。それならば日本でも売れるだろうと、レクサスGSを置き換えた訳だけど、GSの方がまだまだ良く見かける。そう言えば島下さんのお気に入りでもあったな。


レクサスESはまだ日本撤退はしないようだけど、カムリやMAZDA6などの同じような仕立てのセダンは次々と日本市場から消えていった。ちなみにMAZDA6は「間違いだらけのクルマ選び」2020年版で総合評価「7」となり「引退勧告」されており、2021年版からは通知表から除外された。カムリは2021年版で評価「7」を受け、2022年版から除外されている。恐るべき島下さんの「デスノート」である。



メーカーの意図を深読みすれば・・・

4台目は「トヨタ・シエンタ」で評価は「5」。2022年版までは個性的なスタイリングが光る先代モデルだったため、モデル末期にも関わらず島下さんは「8」をつけて絶賛していた。5ナンバー3列シートミニバンならば最強の1台だと断言していた。それが2023年版から現行モデルに変わり、5ナンバーミニバンとしての機能性や予想以上に良い走行性能こそ評価していたが、お気に入りだったデザインが某フランスメーカーの有名な商用車にソックリになってしまいボロクソ評価の「6」を下していた。


ノアやヴォクシーも大幅値上げで乗り出しが400万円台後半というご時世で、まだまだ乗り出し250〜300万円で済むシエンタは、親孝行な子育て世代にとっては代えの効かない存在になった。少々癖があるアバンギャルド(ちょっと幼稚?)なデザインより、長年親しまれているスタイルを拝借しようってトヨタも考えただろうけど、島下さんの評価は2024年版でも厳しいままでいよいよ「死刑宣告」となった。2025年版には生き残っているだろうか?



どんどん現行モデルは消されている

2024年版での「死刑判決」は以上の4台だけだが、現行市販モデルの中には既に過去の年度版で「死刑判決」されて、2024年版の通知表からは外されてしまっているモデルも複数ある。もしかしたらメーカーから苦情がきて「当該モデルに関しては今後は掲載しないでください」との要求を呑まされている可能性もある。2022年に比較的に本シリーズで高評価が多いMAZDAのCX-3が「5」の評価を受け2023年、2024年は姿を消している。


2022年に「5」の評価を受け、さらに2023年には「4」と評価されダメ押しされたのがトヨタ・ルーミー/ダイハツ・トールだ。トヨタ系ディーラーが日本中の高齢者ユーザーを一件一件回ってゴリゴリに売ってきたダイハツ生産モデルだ。使い勝手が良さそうなのでついつい買ってしまう人も多いようだけど、実家に営業がかかった時に相談され、この島下さんの本の評価があまりにも低いので慌てて他のモデルに変えさせた。賞味期限切れのクルマに関してはかなり的確に教えてくれるシリーズだと思う。


2024年版 間違いだらけのクルマ選び
















2023年7月10日月曜日

島下泰久さんが「案件」っぽくMAZDAを批判するので・・・

 

MAZDA車にケチを付ける愚論


MAZDA・CX-60の最もベーシックなグレードである「25S」が後から発売された。このグレード追加に合わせてアップされた試乗動画の1つが、ビックリするような内容だった。MAZDA車はその気になってケチを付けるなら要素はいくらでもあるのだけど、それでもMAZDA車のフィーリングが最高だ!!という人が好んで買うブランドである。他社の定規で測った意見なんざ意味はない。ランボルギーニやフェラーリに狭い!!うるさい!!燃費が悪い!!駐車場に停められない!!荷物が乗らない!!とか言うようなものだ。


あらゆる年代のユーザーに楽しんで欲しいと願って設定された「299万円」のスペシャルプライスのグレードにあれこれ文句を付けている。ユーチューブ動画では絶対にトヨタやレクサスのクルマは絶対に批判しない方針の島下泰久さんのレビューだから別段に驚きはないが、ちょっと勘ぐってしまう。やはりAJAJライターとメーカーは協業関係にあるのだろう。トヨタのコンサルライターとしての「営業活動」であり「ポジショントーク」ってことがダダ漏れの動画が笑える。愚直な感じがロック好きな島下さんらしいかもしれない。



二重人格ライター

ユーチューブでは批判しないが、単行本では全く違う島下さんがいる。「2016年版間違いだらけのクルマ選び」で2世代前のクラウンアスリートに対して最悪の評価を下していた。デザイン最悪。このクルマが日本車の代表なんてあり得ない。前任者の徳大寺有恒さんの方針をある程度は引き継いでいた部分もるのだろう。島下さんが一人で書くようになった2016年版以降も、片っ端からトヨタ車には酷評が下されるのに対して、MAZDAの各モデルはデザイン、走りなどで最高の評価を得ている。MAZDA3なんて4年連続(2020〜2023)で最高レベルの評価だ。


「間違いだらけのクルマ選び」は、雑誌の連載ではなく純粋な単行本であるので、発行部数を計算すると、クルマの本を熱心に買い集めてそうな人が多いMAZDAファンには思いっきり尻尾を振るのが常套手段である。他のメーカーが好きな人にはわからないかもしれないが、MAZDA好きってのは単純にクルマのフィーリングだけでなく、かなり理詰めでMAZDAのクルマ作りが好きだ。デザインやフィールといった属人的で主体性に依存する基準ではなく、欧州250km/h対応だとか衝突安全性で日米欧を制するといった、明快な基準からMAZDAを選択するから出版物がとても好きだ。



トヨタの価値


単行本では出版社の意向を十分に汲んで、真面目に仕事する島下泰久さんだけども、運営するユーチューブ・チャンネル「RIDE NOW」では立ち位置が変わる。相方の難波さんがこれまた筋金入りのMAZDAファンのようだ。「カーメディアは絶賛するけど、なかなか売れないMAZDA」とか揶揄される。しかしGT-RやシビックtypeRなどのハードボイルドなロードカーを除けば、MAZDAの各モデルはレベルが高い日本車の中においても、開発者の意図が随所に盛り込まれていて、「クルマ=趣味の道具」として素晴らしい完成度を誇る。専門家からの高評価は当然だ。そんな難波さんとのバランスを考えてか、RIDE NOWではMAZDAと意図的に距離を取っている。


半世紀以上も前から欧州市場で認められているハイクオリティなクルマを作り続けてきたMAZDAを見て、ほんの数年前(2015年頃)から「MAZDAのような愛されるクルマを作ろう!!」とかトップが言い出したのがトヨタだ。簡単に言ってしまえば歴史が違う。欧州市場ではMAZDAはスポーツブランドで、トヨタはタクシーブランドに過ぎない。この両者の立ち位置はクルマ好きなら誰でも知っていることだ。トヨタのクルマ作りにどんなカタルシスを感じるだろうか!?回転寿司チェーンが、トップの気まぐれで「老舗の寿司屋の味を再現しよう」とか素っ頓狂なことを言い出したようなものだ。食べに行きたいとも思わない。



トップ企業の生き様


MAZDAのような「こだわり」を持つと、おそらく世界最大の自動車メーカーにはなれないだろう。トヨタやユニクロのような合理性に徹する経営は、確かに多くの株主には喜ばれる。しかし個人的な意見で恐縮だけど、トヨタには乗りたくないし、ユニクロは一着も持ってない。こだわりが無いとは言わないが、響かないモノ作りには全く惹かれない。ユニクロにも世界的デザイナーとコラボしたアイテムがシリーズで販売されているのは知っている。結局のところユニクロやトヨタも一時期の拡大路線がひと段落して、変化を求めて「良いものをつくる」真似事に力を入れ初めているのだろう。


ユニクロとトヨタはよく似ている。ユニクロにも島下泰久さんのように熱心にユーチューブでPRしてくれるインフルエンサーがいる。MBさんや大山旬さんのファッション動画にはユニクロ、GUをゴリ押しするものがかなりある。どちらも見た目に清潔感があり話し方も穏やかなので、長く見ていても不快ではないし、身だしなみの勉強にもなるので、ユニクロもGUも全く買う気がないけどしばしば視聴している。島下さんのトヨタ&レクサス動画も同じような理由で見ている。



メディアリテラシー


島下さん、あるいはMBさんや大山さんがいくら「オススメです!!」と言ったところで、トヨタやユニクロは買わない。もちろん彼らの意見を否定する気など毛頭ない。トヨタやユニクロのおかげで毎日ハッピーに暮らしている人が世界にがたくさんいることだろう。個人的には理解できない世界だけどもメンテナンスフリーやファストファッションは多くの人を幸せにしている。トヨタやユニクロだって色々と考えて製品を作っている。これは間違いない。そんな物作りが好きという意見はもちろん尊重したいし、その「味わい」については、ぜひ話を聞いてみたいと思う。


しかし今回の島下さんのCX-60レビューはマナー違反だ。もしかしたら私の過剰反応かもしれないが、MAZDAにカタルシスを感じ続けてきたファンには、なんとなくわかってもらえると思う。MBさんや大山さんが、私が好きなアパレルブランド(例えば三陽商会、大賀、ファイブフォックスなど)を、名指しで批判するなんてまずあり得ないことだ。いずれも10年ほど前からユニクロの拡大で厳しい経営状況に置かれているが、アパレルに本質を求めるユーザーによって支えられて倒産することなく荒波を生き抜いてきた。まるでMAZDAみたいだ。



MAZDAのヤバさ


CX-60では25SとXDにおいてFRの2WDモデルを設定してきた。同タイプの縦置きエンジンのSUVを主力に据えるBMW、アルファロメオ、ジャガーにおいては全てAWDである。これら名門ブランドが手を出そうとしなかった「FRの2WDのSUV」に挑んだMAZDAの破天荒さをもっとカーメディアは称賛すべきでは無いか!?BMWもアルファロメオもジャガーもできる限り軽量でスポーティな縦置きSUVを作りたいのは同じだけど、製品化してないのだから、大きな難点が存在するのは想像できる。設計上の無理を承知でも理想を追いかけているわけだ。そんな理由もあって今回の島下さんの批判は、コアなクルマ好きには刺さらないだろう。


逆に面白がって多くのユーザーがFRのCX-60を積極的に選んでいる。色々難点はあるけど、それでも車重を軽くして欲しいというユーザーの声に精いっぱい応えた。MAZDAに言わせれば島下さんみたいな荷重移動ができない運転下手は乗ってはいけないグレードかもしれない。それほど価格差もなくAWDモデルも選べるのだから、FRだけに試乗して「これはダメだ」と結論している島下さんのレビューは理解し難い。一体どこの意向を汲んで動画作っているのか?299万円のSUVが売れたら困るのは、クラウン(2車種)、レクサスNX、RXなどRAV4ベースで価格をマシマシにしたSUVモデルを抱えるトヨタ陣営くらいじゃないか?


同じクルマではない


カムリ、RAV4、ハリアー、NX、RX、クラウンクロスオーバー、クラウンスポーツ、アルファード、ヴェルファイア・・・全部同じKプラットフォームで、パワーユニット&駆動システムも共通という神がかり的な「合理主義」で低コスト化し、やたらと値打ちをつけて売ろうとするトヨタグループの商売を否定はしない。しかしこれだけ合理化すれば弊害も出てくる。実家のカローラツーリングは、Kの一つ下のCプラットフォームを使っている。先行して発売された北米向けの全長&全幅が短縮されている。Bピラーの骨格が車内に大きく張り出していて、シートのスライドとリクライニング位置によっては側頭部をぶつけてしまう。


CプラットフォームもKプラットフォームも、スライドドアを備えたミニバンにまで流用してしまう共通設計シャシーである。メルセデスやBMWではそんな無茶な設計はしない。MAZDAもスバルも現行プラットフォームを採用するようになってからスライドドア車は廃止した。10年ほど前で、まだまだコンプライアンスがまだ緩かったであろう当時のMAZDAの担当者は無邪気に答えていた「スライドドア車まで共通化したシャシーでは世界に勝てない」と・・・。



海外メディアの酷評


MAZDAディーラーにお世話になってから様々なモデルに試乗したが、MAZDA車とトヨタ車では設計の基準が大きく違う。ハンドリングやブレーキ&アクセルフィールなどの一般的な乗り味が違うという話ではない。もっと単純にクルマのサイズ感がトヨタはテキトー過ぎる。カローラツーリングに限った話ではなくて、寸詰めの設計をしているトヨタのクルマにはほぼ同じことが言える。レクサスISだったりC-HRでも強く感じた。シートの調整幅が少なく、ハンドル角度もペダル配置にも無理が生じている。


インテリアの素材は同クラスで比較すると、ほぼほぼトヨタ車の品質は日本車最低クラスだ。Cセグともなればホンダ、日産、MAZDA、三菱はそれぞれに「良いもの」を感じさせるが、新型プリウスの質感が海外動画で嘲笑されていた。ガタガタのセンターコンソールにペラペラのボデー、スカスカのドア開閉音、クルマとしてのクオリティが極めて低いことをハッキリとは言わないが暗示している。そうだ・・・これはトヨタ&レクサス車全般に共通して言えることだ。レクサスに乗る自動車系ユーチューバーなんてクルマの価値がそもそもわかってないんじゃないの!?



2023年1月27日金曜日

MAZDAを完全にナメたAJAJライター!?


 

読み始めて凍りつく・・・

「この10年ほどで、マツダというブランドが日本の、いや世界のクルマ好きにとって決して無視できない、注目すべき存在になったということに疑いを挟む余地はないだろう。」いきなり引用で恐縮だけど、疑いを挟む余地は・・・ある!!新刊が届いて読み出して数秒の出来事だった、狙い通りの鮮やかな先制パンチのつもりなのか、MAZDAファンの怒りの導線に火を付けている。(「2023間違いだらけのクルマ選び」の書評です)


AJAJの島下泰久さんは、MAZDAというメーカーが世界の一流ブランドと肩を並べるようになったのは「この10年余りの話だ」と言いたいようだ。そしてそれは世間の常識で「異論の余地はない」とのことだが、これはさすがにMAZDAに失礼だろ!!と思う。ユーザーにじっくり読んで貰える単行本でMAZDA特集を組むのなら、なぜこの日本メーカーが北米ブランドランキングの頂点を極めるまでになったのかについて、その概要を説明して欲しかった。



クオリティカー・ブランド「MAZDA」

日本の自動車産業にとって特別な年とされる1989年に、日産が北米で「インフィニティ」ブランドを立ち上げる。その後に日産はこのブランドを通して最高のクオリティを世界にアピールしてきた。初代セフィーロのデザイナーだった和田智さんは、すぐに引き抜かれて2000年頃にデザイン革命を起こしたアウディの原型スタイルを作り上げたことでも知られる。インフィニティ誕生の2年後の1991年に、MAZDAは日本国内向けのサブブランドとして「アンフィニ」を立ち上げる。「インフィニティ」のフランス語読みを選んだことにただならぬ決意が滲んでいる。


アンフィニ・ブランドはわずか数年で消滅してしまったが、1991年にアンフィニ誕生と共に登場した「RX7FD3S」によって、MAZDAは「価値あるクルマを独自のアイデンティティで作れるブランド」としての能力を見せつけ、この時点でメルセデス、ポルシェ、BMW、ホンダなどと同じ土俵に立った(これらのブランドの顧客を奪いに行った)。この時にすでにMAZDAだけがt使う様々な先進的な機構や、MAZDAだから生み出せる美しいデザイン・アイコンのそのどちらも存分に確立していた。2023年の現在もその延長線上でクオリティにこだわったクルマを作り続ける。



ビジネスMAZDA好きライター

2002年の初代GGアテンザは、欧州市場にコミットしたスポーツサルーン&ハッチバックだったが、エンジン、シャシー、サスペンションに至るまでこだわり抜いた力作で、欧州COTYでも絶賛された。また2001年にWTOに加盟してここから異常なレベルでGDPを伸ばす中国市場でも強烈なインパクトを残した。GGアテンザの偉業を無視してMAZDAの概略を語るAJAJライターは「ビジネスMAZDA好き」だ。島下さんの他に小沢コージさん、河口まなぶさん、池田直渡さんなどがいる「ビジネスMAZDA好き・四天王」と名付けよう。


今では信じられない話だけど、20年前はスポーツサルーンがとても人気があった。BMW・3シリーズ、アルファロメオ156、プジョー406、トヨタ・アルテッツァ、ホンダ・アコード(欧州ナロー仕様)などが、当時の欧州カーメディアで絶賛されているが、GGアテンザはこれらを相手に「完勝」と言える大成功を収めた。ライバルはグローバルで年5〜10万台がせいぜいだけど、GGアテンザは同じ市場で対峙して年20万台を超えている。



成功譚

1991年にアンフィニRX7で世界に名乗りを挙げ、2002年のGGアテンザで世界の頂点を奪取し、さらに2012年の初代CX-5は発売から2年余りで年40万台越えの超一流の量販SUVとなった。SUVブームに乗った成功と語られがちだが、世界中のメーカーが一斉にSUVを投入してVW、ルノー、プジョーなど欧州のメインストリームメーカーでもなかなか台数が伸ばせない状況だった。北米頼みで40万台を確保するRAV4、CR-V、エクストレイル、フォレスターを尻目に、カナダ、オーストラリアなど高所得地域でことごとく勝利したCX-5はグローバルで売れに売れた。


トヨタやホンダの最量販クラスのモデルが北米現地生産で積み上げるのが40万台という数字を、日本生産主体で成し遂げたのだから素晴らしい(他にはランクルくらいか)。年40万台は世界の量販車でトップクラスの数字であるけど、そこにMAZDA車が初めて到達したという意味ならば、島下さんの「この10年ほどで、マツダが・・・」という意味もわからないでもない。トヨタが「一番売れているから最も良いクルマ」というゴミみたいなデータ主義な結論を見るためにこの本にカネを払っているわけじゃない。



MAZDAのインタビューは面白いが・・・

本書にはMAZDAの廣瀬一郎専務執行委員のインタビューが収録されている。2022年に突如退任してしまった藤原清志さんが辞めていなければ、ここに登場してコンプライアンス無視の放談が炸裂したかもしれない。廣瀬さんは藤原さんとは真逆のタイプのようで、冷静で当たり障りのない言い回しで淡々と説明している。藤原さんの人気はかなりのものがあったが、MAZDAとしては藤原さんが暴走してドイツメーカーなどの悪口を言いまくったあの「黒歴史」が再現されることをよっぽど警戒しているようだ。(黒歴史とはフェルディナンド・ヤマグチさんの「仕事がうまくいく7つの法則」)


2022年版の巻頭特集はホンダだった。現役のエンジニアのインタビューがあり、「電動化はゲームチェンジのチャンスと思っています」などの見出しが印象的だ。あれから1年経ったが日本市場にはホンダの新しいBEVは無し(中国市場では「e:HS1」の販売開始)。北米市場では新しく投入した「インテグラ」が北米COTYを獲得し、北米ブランドランキングもBEV未登場だけど、スバル、MAZDA、BMWに迫る4位にまでジャンプアップしてきた。



2023年の展望は!?

2023年版の本書に特集されたMAZDAだから、なんらかの飛躍の年になるのかもしれない。年末に発売された新刊なのに、2023年のMAZDAの見通しは全く語られていない。昨年11月のファンフェスタで、パイクスピークに参戦する4ローターで武装したMAZDA3が公開された。アメリカ市場のモータースポーツイベントに参戦するのは、明らかにマーケティングなんだろうけど、CX-70&90だけでなく、GT-Rやコルベットのようなスーパースポーツも発売する可能性が出てきた。


まともに手作りしたらどんな価格で売っても利益は出せないだろうけど、ロードスターも混流生産のおかげで黒字を確保している。GT-Rも15年以上前から乗用車ラインに混ざって生産されている。アンフィニと名乗ったり、魂動デザインのベースを2010年発表の某インフィニティ車に求めた過去からも、MAZDAの日産フリークぶりは隠せない事実だ。GT-Rと同じように混流生産でRX-9を作ることは、ずっと前から温めていた構想だと思う。



1991年から始まった・・・

「MAZDA10年説」を語り2012年以前のMAZDAを無視するAJAJライターであっても、ロータリースポーツが復活し、「MAZDAクオリティカー30年計画」の結実を目撃すれば、その軽薄で無神経な主張を撤回してくれるかもしれない。1991年に3代目RX7と共にクロノスというモデルが登場し「GE」という車台コードが与えられた。ミドルクラスのサルーンをまだ少数派だった3ナンバーに仕立てたことで日本国内では失敗と言われたが、MAZDAがグローバルを意識したクルマづくりを明確に打ち出した記念すべき一歩だったと思う。


時代には1997年に「GF」カペラとなり、2002年に「GG」となった。見事に伏線は回収されている。2012年にCX-5、2022年にCX-60と10年周期で渾身のフラッグシップモデルが出てくる。もう狙っているとしか思えない。2032年にはどんなMAZDA車が登場するのだろうか。せっかく島下さんがMAZDA特集を書いてくれたが、最初の1文で怒りに震えてしまって、その後の内容はフラットに頭に入ってこない。MAZDAのエモさを「販売台数」とか「価格」とか「燃費」で四角四面にレビューされても何も伝わってこないけどさ。


2023年1月13日金曜日

方向転換が著しくてビックリの「2023年版・間違いだらけのクルマ選び」



 

稀有なスター性

「911GT3に乗りながら日本メーカーへの愛を叫ぶ」・・・この人の本音は一体どこにあるのだろう!? やや複雑な設定のせいなのか、島下泰久さんのレビューや動画は、私のような凡人には「ちょっと何言ってるかわからない」ってことも多い。この人と同じようなバックボーンを持つ「フェラーリのオーナーだけど日本メーカーも好き」みたいな人ならば、案外すんなり理解できる内容なのかもしれないが。多くの読者にとって全く価値観の違う「雲上人」なAJAJライター島下さんが、毎年わざわざ新刊を出してくれる。これはとてもありがたいことだ。読書とは多様な価値観を理解するためなのだから。


2023年版「間違いだらけのクルマ選び」も読みどころとツッコミどころがいつも以上に満載で、もう何から書けば良いのかわからないくらいだ(多分もう1回書く)。今年になって気になったことではあるけど、「軽自動車概論」というコーナーが毎年細々と続いている。国内販売の4割に達する軽自動車だから、編集部の指示かもしれないが、とりあえず付けられている完全なるオマケコーナーである。買いてる側も「これ誰も読まないだろうな」という雰囲気が出てしまっている。毎年が同じような内容で、もはや著者本人が書いているかどうかも怪しい。



島下さんが見せる可能性

あくまで想像の域を出ない話だけど、趣味性の非常に高いクルマしか乗らないライターが、「特別な税制」が適用される実用インフラの軽自動車についてあれこれ物申すことに、ちょっと腰が引けているのかもしれない。AJAJの中でも異次元のエンスーである島下さんだからこそ、その独特の価値観で日本の軽自動車の現状を存分に語って欲しい。HVなどが生まれるずっと前から軽自動車は存在していた。省エネが得意な日本が生み出した究極のエコカーをまともに議論しないままに、「EVシフト」の是非をクソ真面目に語っても、読者には違和感しか残らない。


アリアやbz4XなどのBEVや、アウトランダーやRAV4&ハリアーのPHEVなんかより、軽自動車の方がよっぽどエコじゃないか!?と誰もが少なからず思っているけど、ライターはメーカーに忖度するからそんなレビューは一切書けないし、目立つところで意見を披露することもしない。ちょっと考えればわかるけど、軽自動車の普及はトヨタの利益とは完全に相反する。儲からないBEVに関しても同じことが言えるけど、「エコ」と自動車メーカーはwin-winの関係にはなりにくい。これこそがEVシフトの議論が紛糾する唯一の理由だ。



炸裂!!日本COTY受賞車へのイチャモン

そんな中で三菱と日産が軽自動車規格のEVを作ってしまった。軽自動車概論とは別のBEV枠で島下さんが「サクラ」に対し、オブラートに包んで異論を出している。おそらくは、「サクラは『エコカー』ではなく『ESGカー』である」と書きたかったのだろう。軽自動車とBEVという、お互いに無視しあっていた2つの「エコ」が、長らく続いた不健全な関係を終え、見事に大団円を迎えた・・・と、多くの人に勝手に解釈している。日本COTYも当然のように「軽自動車初の快挙」とともに受賞した。しかし島下さんは納得していなかったようだ。


現実問題としてリーフからサクラへの乗り換えは可能かもしれないが、ノートe-POWERからの乗り換えはかなり難しい部分がある。最善のエコを追求した結果、クルマがユーザーに与えてきた「自由」が大幅に制限されるようになった。お金持ちのセカンドカーならすんなり機能するだろうけど、金持ちにサクラを買わせて所得制限がないEV補助金を給付する不経済に頭がクラクラする。このクルマを補助金ありきで地方の高齢者にお奨めするのは、エコではなくエゴである。そこに島下さんのセンサーは反応してしまった。「日産ってなんかキモいよね・・・」とはもちろん書いてないけど、まあある種の嫌悪感が表明されている。



「ドイツ車基準」は封印

本書で多くのページが割かれているのは普通車である。トヨタを始め、日産、ホンダ、MAZDA、スバル、三菱の主だったBセグ、Cセグモデルは、ほとんどが世界で販売されて高い評価を得てきたグローバルモデルばかりである。その完成度は非常に高いレベルにあり、いくらプロの評論家であっても、誰もが看過できないような設計上の「瑕疵」を探すのが難しいくらいだ。日本車が名実ともに世界のトップに立ってからすでに20年が経過している。


アラフォー世代が免許を取った時に、すでにアテンザやオデッセイが世界を驚かせていたのだけど、それらの新興・日本車シリーズに対して、「ドイツ車に比べれば、あーだこーだ」と無意味なレビューを書き続けてAJAJやカーメディアは信頼を失っていった過去がある。このシリーズでも過去にはそのような言い回しが散見されたが、2023年版の本書では、もはやそのような書き方は一切見られなくなった。ハイエンドなドイツ車の奥底まで知る島下さんだからこそ、なんとか搾り出していろいろ放言して欲しい気もする。



管理カーメディアの時代

フェアレディZをパロったようなデザインの新型プリウスに「悪趣味過ぎる」と言い放つ豪快なライターが一人も現れない。モリゾーさんがカーメディアをきつく縛り倒しているのだろう。横置きプラットフォームになったクラウンの第一弾となるクラウンクロスオーバーに関しても、1点の曇りもない大絶賛レビューに仕上がっているが、これもシャドーライターの仕事か!?巻頭特集の中でも一番最初にレビューがあるので、もしかしたらもっと「特別」なところで起草&校正が行われた原稿なのかもしれない。


島下さんが書くようになってからの「間違いだらけ」シリーズとクラウンにはちょっとした因縁がある。2世代前のクラウンに対して、ドイツ車大好きな島下さんが「忌憚のない意見」を書いていたことがあった。「真っ直ぐ走らない」つまりオブラートを外して解釈すると「FR車の尊厳を破壊するデタラメ設計」と言いたかったのだろう。先代のクラウンはニュルブルックリンクを走り込むなど柄にもない作り込みでコストが嵩み、強烈に跳ね上がった車両価格が仇になった。




ちょっと無理がある

直6ディーゼル&FRシャシーで「走りと経済性」の両立を実現したMAZDAのようなメーカーもあれば、THSとの相性や、BEVとの互換性を考慮して、ガソリンモデルの廃止のタイミングで横置きエンジンに舵を切るクラウン(セダンはFRを維持するらしいが)がある。実際のところ高齢者ユーザー以上に若者ユーザーはスポーティな走りにあまり興味がない。そんなマーケティング結果が反映されたのかもしれない。ハリアーやアルファードのような乗り味を持つクーペっぽいフォルムの上質なインテリアのクルマならば日本でもグローバルでも勝算は十分にあるのだろう。


そんな身もふたもないレビューでは宣伝効果はないので、クラウンは「これまでにない設計」でシリーズ市場最高の走りを実現したと様々なカーメディアが盛り上げている。試乗もしていないのでなんとも言えないが、既存シャシーを使っているのに、クラウンクロスオーバーが登場してから急にスポーティなシャシーに変わるなんてことがあるのだろうか。カムリ、アバロン、シエナ、ハリアー、RAV4など、セダン、ミニバン、SUVに汎用で使われるシャシーってだけで、スポーティさに関しては「割引」で評価すべきだと思うが・・・。



ベンツもBMWもないけど・・・

失礼ながら、10年前ならば、国沢光宏さん、清水和夫さん、小沢コージさん、河口学さんなどとともに「日本メーカーを徹底的に侮辱する連合」の旗頭であった島下泰久さんが、もしこのクラウンクロスオーバーのレビューを本音で書いているとしたら、そろそろカーメディアに対する偏見を変えるべき時がきたのかもしれない。ともかく島下さんが本シリーズを書き始めた頃と比べれば、型式こそ変わってないものの、評価基準は180度変わったと言わざるを得ない。2023年版の本書ではトヨタ礼賛の姿勢が全編に貫かれている。


それと関係があるのかもしれないが、外国車の登場はわずか2台に留まる。しかもシトロエンとテスラだけ、人気が高まっている両ブランドだけど、まだまだ日本の輸入車市場の主役にはなりきれていない。販売台数ならば上位独占のドイツメーカーからは1台も登場していない。トヨタとの癒着を理由に掲載を断られた・・・なんてシビアな理由も結構あるらしい。あまりにも寂しいのでキックス、アコード、スープラも外国車枠にすれば、読者にも何かとわかりやすいかもしれない。






2022年9月14日水曜日

島下泰久さん「MAZDAに欲しいクルマはない」(憶測)

 

突然にやってきたツイート

毎週のようにちょっとパンクなツイートが流れてくるAJAJ島下泰久さんだが、今回は「お前ら!!勝手に騒げ!!」と言わんばかりの内容だ。カーメディア雑誌の企画部がクソなのは今更だけども、現行ラインナップで欲しいクルマが一台もない「クソ・ブランド」が1つあると堂々と宣言している。


日本メーカーなのか輸入ブランドなのかわからないけども、雑誌とタイアップする企画だからおそらく日本メーカーではないかという気がする。実際のところトヨタ、日産、ホンダにはそれぞれに尖ったハイエンドなスポーツモデルがあるので、「欲しいクルマが1台もない」ってことにはならないだろう。



確かに欲しくないかも

大方MAZDAかスバルのどちらかだろう。確かにどちらも日本向け現行ラインナップはパッとしない。MAZDAにはCX-60があるじゃないか!!・・・まあ確かに素晴らしいクルマなんだと思うけどさ。ポルシェ・カイエンの中古車が二束三文で売られているのを見向きもせずに、CX-60を現車見ずに予約したという人も多数いるのだから驚きだ。確かに話題先行ながら魅力に溢れている。


島下さんが言ってる某メーカーがMAZDAだとすると、CX-60も含めて「欲しいクルマではない」ことになる。このクルマを「欲しい人」が多数いる反面、島下さんのような「欲しくない人」がいる理由はなんとなくわかる。カイエンやレヴァンテの中古車がダブついていることからも、どんなにハイエンドなスペックでもSUVでは、ポルシェ911やフェラーリ・ローマのようにクルマ好きなら誰もが無視できないような存在にはなれないから。



ちょっと腑に落ちない点も

MAZDAにとっては島下さんにどう思われようが知ったことじゃないし、わざわざ名前を伏せてまでそんな情報をSNSで流布しようとする意図も理解できないだろう。八方美人な評論家稼業で、さまざまなクルマのレビューを書いてきたであろうが、今回の「MAZDAを褒めまくる企画」では、これまでの忍耐&プロ根性は発揮されないのだろうか。


プロのカーメディアでもアマチュアのユーチューバーでも「忖度しない」「フラットな視点」とプロフィールに掲げつつ、視聴してみると全開で最大手メーカーへの忖度で埋め尽くされているなんてこともある。クルマ評論がフラットな視点で構成されていたら、もう視るのが苦痛なくらいの内容になるだろう。客観的な「燃費」「スペース」「NCAPスコア」などで優劣を判断するだけだ・・・。



スタンスの違い

ちょっと前に福野礼一郎さんの連載レビューに「カーメディアに本音を書くバカはいない」と衝撃的な一言があった。そして日々多くのレビュー動画をアップしている五味康隆さんは「ボクはいつも本音しか言わないですから」と言い続けている。どっちも視聴者や読者をナメている馬鹿野郎かもしれない。


なにはともあれ、昨今の自動車メディアは視聴者&読者と自動車メーカーの間のパワーバランスを調整する役割くらいはありそうだ。ユーザーが積極的にクルマを買いに走り、メーカーが販売台数を伸ばすことに必死であった時代には、両者に迎合した具合の良いカーメディアが重宝した。



環境も変わった

しかし現在は、トヨタを含むすべての日本メーカーが日本市場から撤退しても存続することが可能だ。日本市場でカツカツの価格で販売されるアルファードが、東南アジア市場では1000万円の価格が付く。半導体の供給が限られる中で、日本向け生産を優先する意味などほとんどない。


そんなメーカーの事情を察知した国内ユーザーもクルマの購入に大きな意義を見出しづらい。互いに背を向けているメーカーとユーザーの関係を、節操のないポジショントークで融解させていくのがカーメディアに求められた現在の役割である。



危険な状況

島下泰久さんの「MAZDAラインナップはオール・ノーサンキュー」(確定情報ではありません。あくまで推測です。)というSNSのメーセージは、今時のカーメディア最前線で戦う彼の率直な危機意識から発せられるものだろう。MAZDAというポピュリズムに立ち向かうカーメディアが一人もいない状況は業界の死を意味する。


「日本未導入のCX-50を選んでもいいですか!?」と納得がいくオチがついているので、「某ブランド」の正体はほぼほぼMAZDAだろう。スバルでは思い当たる海外専売モデルが見当たらない。もし島下さんが本気で大正義な「アンチ・MAZDA・ジャーナリズム」を怒涛のごとく展開するならば、影ながら精一杯にこのブログで「応援」したいと思う。













2022年4月8日金曜日

全カーメディアお手上げ状態のMAZDA・CX-60

 

これを待っていた

2022年の日本COTYは開催不可能かもしれない。日産アリア、bz4X / ソルテラ、フェアレディZ、GRカローラ、シビックtypeR、スバルWRXといった近年稀に見るメンバーが揃っているけど、たった1台のニューモデルが世界の自動車産業の現実を浮き彫りにさせてしまったようだ。輸入ブランド&日本メーカーが新型車を投入するたびに日本市場でデタラメな価格を付けてきたが、MAZDA・CX-60はいよいよ「北米価格」で日本市場を席巻しようとしている。30年以上前の初代セルシオの再来と言っていいかもしれない。



異常事態

圧倒的な「開発の質的な高さ」と「ロマンへの熱量」が伝わってくるスペック&パッケージの前に、総動員されたAJAJ軍団も、アホの一つ覚えのようにただただ肯定するしかない状況だ。クラウン、レクサスLS、レヴォーグ、WRXなど近年の日本メーカーの縦おきエンジンモデルの試乗レビューはここまで全面的に肯定だっただろうか!?ボデー剛性やシャシーは非常に良くなったけども、「走って楽しい」と軍団が叫んでいただろうか!?



喜び過ぎ

4月7日に情報解禁になってユーチューブで活動するAJAJが一斉に動画をアップした。Gさん「変速ショックが気になるけど、直6DもPHEVもただただ素晴らしい」S(Y)さん「これは良い!良い!すごいいい!」Oさん「すっごく滑らか!!トルコン無いのに全然段付き(変速ショック)ないな〜」S(K)さん「これいい今乗ってるランドローバーの次はこれにしよっかな」Kさん「私はMAZDA嫌いではありません(藤原が嫌いなだけです)!!クルマすっごくいいです!!けど売れないかもな、だって経営陣がバカなんだもん(ゴチャゴチャ・・・)」



全員が素人同然

エンジニアに聞いた技術的なウンチクこそ挟みつつも、やはりガチでいいクルマに乗ってしまったらクルマ好きの素人と同じリアクションしかできなくなっている。ロードスター以外は2002年以降のMAZDAしか乗ったことないけどさ、GG&GHアテンザ、GJアテンザ2.2D、歴代ロードスター、プレマシー、MSアクセラ、アクセラ2.2ディーゼル、CX-5、MAZDA3スカイXどれ乗っても同じような興奮は味わえると思うが・・・。Kさんは動画に残るアクセラ2.2ディーゼルではしゃぐレビューと同じテンションになってる。



ステマに見える!?

もしかしたら、MAZDAがプーチン並みの情報統制を図っていて、招待したAJAJ軍団に目一杯の演技指導を施したのかもしれない。「子供のようにはしゃいで楽しさを表現してください」「できるまで何度でも録り直し可能です」・・・みたいな試乗会だったのかも。確かにOさんの表情にはうっすらと「疲れ」が見える。何回やり直しを喰らったのだろうか!?相変わらずの棒読みコメントで淡々と褒めている。動画コメント欄には「Gさんはショックあるって述べてますけど・・・」と突っ込まれて、本人が「オッサンなんで感度鈍くてごめんなさい」とかレスしていて微笑ましい。



つまりは・・・

エンジンだけで300万円以上したという日産GT-Rは、栃木工場のスカイラインやフーガを生産するラインに混流させて、発売時の価格を777万円まで抑え込んだ。CX-60も防府工場でFF車ラインに混流させて作ることで同じように価格を下げることが可能らしい。メルセデスだろうがレクサスだろうがイチャモンを付けたがる上記のAJAJ「五大老」が、全てに目を瞑って全面肯定した背景には、「MAZDAの生産ライン」への大喝采があるはず。とにかく日本市場の高性能車の自動車価格をどーにかしてくれ!!という切実な想いが宿っている。



買いたくなる

1000万円くらいするマセラティみたいに「ピカピカ」じゃないし、800万円くらいするポルシェみたいにサーキット向けのストイックさはない。直6ディーゼルに48Vが付いて500万円くらいらしいが、BMW・X3・M40d(日本価格902万円)と同等のスペックに加えて、実用に耐えうるモード燃費が付いてくるらしい。X3は北米市場ではディーゼルの販売はない(タブー)が、直6ガソリンターボのX3・M40i(382ps)が57,800ドル、X3・M(473ps)が70,100ドルなので、北米価格をそのまま日本に持ち込めばCX-60とほぼ同等の価格になる。



勝算

無茶な期待はできないけど、CX-60によって日本市場が大きく刷新されそうな予感だ。ユーチューブでレビューが行われるようになって以降で、ここまでカーメディアが一斉に動いたのは今回が初めてではないだろうか!?K沢さんは「まず売れないでしょうね」と仰るが、CX-60のターゲットは大して日本で売れていないBMW、メルセデス、アウディ、ボルボの類似のSUVなどではなくて、より大きな枠組を狙っている。具体的にはこれまで相当数が売れてきた、アルファード、レクサスLS、クラウン、フーガといった日本の高級車のシェアだろう。



日本車初の・・・

RAV4PHEVやアウトランダーでは動かなかった「プライドが高い」ユーザーに十分に訴える設計になっている。クオリティを重視するユーザーにとって、1000万円以下で収まる高級SUVは「ランドローバー」「ポルシェ」「マセラティ」の3つしか選択肢は無かった。S(K)さんが何気なく呟いた「ランドローバーの後継になる」という一言は、MAZDAがやり遂げたことの大きさを表している。その言葉の裏には「レクサス、メルセデス、BMW、アウディのSUVでは全然話にならないんだよ!!」との怒りにも似た想いが滲んでいる。

2022年1月12日水曜日

「CX-5は平凡な出来」・・・とRIDE NOW島下泰久さんが言ってる

 

クルマ系ユーチューブが多過ぎる

「RIDE NOW」って何?って人もいるかもしれないが、AJAJで一番仕事が多い島下泰久さんと相方の難波賢二さんによる自動車を紹介するユーチューブ・チャンネルである。AJAJユーチューバーがどんどん増えているけど、編集者がいない自己メディアということもあって「独り相撲」で「やっつけ仕事」になっている感じだ。毎日のように動画を投稿するのはなかなか大変ではあるだろうけど、そんな忙しさから「アラ」が目立つ感じが、ブログ書いてる自分の事のように思えてしまい、気になってあまり内容が入ってこない。そんな中で「RIDE NOW」や「kozzi TV」は一人レビューだけでなく、対談形式の動画も多く、それらは展開が読めない分だけ面白いことが多く、割と見ている。



いつの間にか日本車のエース格

MAZDAのCX-5は、別にカーメディアがゴリ押ししたわけでもないけど、気がついたら日本車の代表格にまで出世していた。多様な市場で受け入れられているという意味ではCR-VやRV4を上回る「世界最強」モデルだ。今回のマイナーチェンジの注目度も高く、カーメディアの手のひら返しにはもう笑うしかない。ある程度はクルマに詳しい人は察していると思うが、現行のMAZDA車でトヨタを本気で怒らせた唯一のモデルだ。2013年頃の「THSブレーキ事件」でトヨタの技術を完全にコケにしたMAZDAに、セールス面でもマウントを取られた「トラウマ」級のビッグセールスモデルである。当のMAZDAも初代の規格外の大ヒットで自信を持ったようで、現行発売時には「日本のSUVはMAZDAが作る」みたいな力強いPRをしていた。



感動しやすい体質!?

2代目デビューの頃(2017年)はまだまだ「SUV懐疑派」だったが、ロードバイクに乗るようになり実用性を重視して3年後にはCX-5を買っていた。2代目アテンザもそうだったけど、世界の様々な市場で支持されたクリティカルヒットモデルだけあって、買った後にさらに期待以上のポジティブな印象を得ている。2代目アテンザも非常に運転が楽しく、朝から晩までドライブしていても飽きないし、高速道路での長距離移動もかなり楽にこなせるクルマだった。レクサス、メルセデス、BMW、アウディ、ジャガー、ボルボなど他のブランドもいろいろ試したけど、2代目アテンザを超えるクルマは日本市場にもほとんどないだろうって思った。



気が利いてる

そして今はCX-5に乗っているが、これまた現行車では日本市場で最強と言っても過言ではない完成度だ。どこのメーカーでも用意しているC/Dセグの汎用SUVに過ぎないのに何が違う!?おそらくMAZDAが頭一つ以上抜けているのは、ユーザーの求める世界観の実現に、可能な限り努力を惜しまないことだろう。「クルマ買ったら日本海や富士山を見に行こう」そんなユーザーのワクワク感をイメージ通りに現実にするためにあらゆる面で考えぬいてクルマを作っているのがわかる。富士山や日本海は東京から往復で200〜400kmくらいの距離を走る。燃費も大事だけど、往復で5時間乗っていても飽きないドライブフィールを作る。CVTではフィーリング的にロングドライブには不向きだ。そして静粛性が高く長時間乗っていても快適に過ごせる車内。




クルマではなくカーライフを売る

目的地に着いたら富士山なり日本海なりをバックにして、思わず微笑んでしまいそうな映えるエクステリアデザイン。エンジンのスペックやクルマのサイズも、ロングレンジドライブを想定して最適化して作り込んでいる。その反面、トヨタ車には必ず着いているようなラゲッジのフックや、ネットなどのお買い物車としての機能はびっくりするくらい付いていない。もちろんホンダや日産のようなシート下の収納スペースなんてあるわけない。このクルマはCVTではなくトルコンATを選ぶ人のために作られている。CX-5より大きめのボデーを使うもCVT車なので車重はCX-5と同等に抑えていて、カツカツのトルク容量で走る某メーカーのSUVとは同じジャンルだけど全く別のクルマと言っていい。



スペックから一目瞭然

CX-5に乗り始めてから、ブログで「これは最高の長距離ツアラーだ」などと書いていたけど、今回RIDE NOWで同じようなサムネタイトルを見て思わず15分全編を見てしまった。どうやら難波賢二さんの持論らしい。動画では2.2Lディーゼルターボ車で試乗が行われているが、ディーゼルにしろ2.5L自然吸気ガソリンにしろトルコンATを組み合わせた設計は、お買い物の車として毎回のように渋滞にハマるような使い方だとデメリットが多くなる。ゆえにMAZDA以外の日本メーカーは敬遠する傾向にある。しかしロングツアラー用途となれば状況は変わる。日本市場よりも3〜4倍くらいクルマを運転しているアメリカ市場では、トヨタも日産もホンダも2.5L自然吸気が定番スペックだ。



カーメディアの闇!?

「CVTは短距離」「トルコンATは長距離」はクルマ選びの基本だと思っていたが、カーメディアではこの手のセオリーな説明すらほとんど行われてこなかった。CVTを売っている他の全ての日本メーカーを敵にするわけにはいかないのだろう。そんな業界のタブー(?)をあっさりと超えてしまった難波さんに対し、島下さんが非常に言葉を選んで対応している。「私はそこまでだとは思いませんが・・・」とやや否定混じりに相槌をうっている。カメラが回っていて編集もされているのだろうけど、島下さんが煮え切らない感じだ。何を言いたいのかよくわからない。伝わってくるのが「この会話」がコンプラのギリギリだってことくらいか・・・。



著書との整合性か!?

「間違いだらけのクルマ選び」を書いているくらいだから、主要メーカーの動向については詳しいだろうと思っていたが、MAZDAのシャシーの変遷についても少々腑に落ちない説明をしていた。まだまだ島下さんにとってはMAZDAは日本メーカーの「4番目か5番目くらい」のあまり重要ではない存在のようだ。「間違いだらけ2022年版」の採点表で驚いたのは、CX-5がカローラクロスに全面的に負けていたことだ。「快適性」とは「渋滞にハマった時の快適性」であり、「走りの楽しさ」も「信号ダッシュの際の走りの楽しさ」だと解釈すれば、理解できないこともないが・・・。



RIDE NOWの今後に期待

動画でいつも以上にチグハグしていた島下さんだが、難波さんの確信めいた「CX-5最強ツアラー論」を聴きながら、昨年暮に発売したこの本でのCX-5の評価をいくらか後悔していたのかもしれない。あの本を読んでカローラクロスやRAV4を買いました!!という純粋な読者の顔が脳裏にチラついていたのではなかろうか!?この動画で不用意なことを言って読者のカーライフを踏みにじりたくない気持ちはよくわかる。売れっ子評論家はいろいろ悩みがあるんだろうな。難波さんが「長距離で走っているクルマのCX-5率は明らかに高い」との真顔の主張を「そんなことないよ・・・」と軽くかわそうとする島下さんの心情が様々に読み取れて興味深い。2023年版におけるCX-5の評価がどう変わっているか楽しみに待ちたい。





2018年12月19日水曜日

衝撃!!「間違いだらけのクルマ選び」からVWとBMWを追放 島下さんの熱い抗議

↓ネタバレ注意




夏の福野、冬の島下
早いもので12月になってしまった。今年も発売された「間違いだらけのクルマ選び」の季節がやってきた。故・徳大寺有恒さんから引き継いだシリーズを責任持って存続するために存分に駆けずり回っている筆者(島下泰久さん)の頑張りには敬意を!!毎年総決算本を出せるのは「夏」の福野礼一郎さんと、「冬」の島下泰久さんだけ。還暦ライターと40代
ライターゆえに比較をしてしまうと、奥深さでは福野さんが一枚も二枚も上手だなーと感じてしまうのですが、今年は島下さんも「面白さ」という意味で頑張った!!


ランボルギーニのSUVを買うやつはバカ
夏の福野本では、日本COTYを獲ったボルボや、BMWの新型モデルは「全部ダメ!!」と衝撃な見解を述べてましたが、冬の島下本も負けてないです。ボルボとかBMWとかいった小物ブランドではなく、全くテンションが上がらないモデルとしてランボルギーニ・ウルスを酷評。このブランドの価値が全くわかっていない成金に、全く良いところのないMLBevoシャシーで作った量販モデルを売りつける「悪徳商法」に過ぎない!!と強烈なまでの悪辣ぶり。SUVの特集コーナーに登場する15台の中で、まさかの最低の評価(ネタバレごめん)。


マガジンXの執筆陣に中指を突き立てる!!
そしておもむろに2018年のベストカーに「あのクルマ」を指名。数ヶ月前にニューモデルマガジンXの覆面座談会で徹底的に酷評されていたあの国内メーカーのクルマです。島下やるじゃん!!まあニューモデルマガジンXが星2つにするモデルはもれなく伝説の名車レベルだからなー。覆面座談会は還暦ばっかりらしい。それに対して一回り以上は若い島下さんが、マガジンXの評価は完全に間違っている!!と宣言したことはとても意義深い。40歳台でここまで発信力があるカーメディアライターはそう多くはないし・・・。


島下の魅力=問題発見力!!
還暦以上のクルマ好きは島下さんの本には満足しないかもしれない。もうそれでいいんじゃないですかね。40歳代から下の世代はクルマへの関心が顕著に低下するらしい。これがカーライフにとってかなり重大な問題なんだけども、まあ還暦くらいの連中は「考える力が無い」ようで、「若い世代はお金がないから大変だよねー」などと余計にテンションを下げるクソコメントをウェブ上で連発する。これまでの経験で「答えのある問題」には対応できるのだろうけど、「問題発見力」という意味では極めてゴミクズなのが、還暦世代だなー・・・といつも思っている。


まさかの追放!!
島下さんの今年の本には、これまでのクルマ関連書籍にはあまり見られなかった「独特の視線」が盛り込まれている。勝手な想像だけども、徳大寺さんではなくなってからの販売減に悩む筆者の苦悩と努力の成果じゃないかと思う。福野本は半数以上が輸入ブランド車に費やされているけど、島下本はウルスを除いて「本当に良い輸入車」だけを厳選していて市販モデルの中で13台だけだ。今年フルモデルチェンジされたVWポロや、BMW・X2は出てこない!!SUVの大特集からX2が除外されている!!


フォルクスワーゲンを買うのはやめよう!!
これはなんらかの政治的な判断なのかもしれないけど、VWグループのクルマが・・・ウルスの1台だけ。まあ確かに若い世代に広がる意見としてVWグループは日本市場にはふさわしくない!!ってのはある。ちょっと調べればわかることだけども、故障のリスクは高め。高温多湿な日本向けの心遣いなんてない。排ガスは汚いままの1.2Lターボがゴルフではまだ健在。島下さんはツイッターでしばしば社会活動に関するリツィートが見られる。セレブな外見だけど、中身は熱い人なんだと思う。日本市場に対してすっとぼけた態度を取り続けているVWに対してなんらかの意思表明なんだろう。


日本をコケにしているメーカー
喜んで買う人がいるからVWも日本で売るだけのことなんだけども、VWのクルマがアメリカのみならず中国でも絶えず批判にさらされていて、先日はとうとう長年中国市場でトップセールスを記録し続けてきたゴルフのセダンモデルが、日産シルフィに抜かされるという事件が起きた。日本を含めたアジア地域では、絶えずノックダウンのユニットを販売し続けたツケがいよいよ回ってきた!?


フォルクスワーゲンの日本仕様・・・
トヨタや日産は欧州と日本では同じモデルでも全く仕様が違うクルマを販売している。それに対してホンダ、マツダ、スズキ、スバルは日欧でほぼ同じものを売っている。コンパクトカーでもSUVでもこの差は結構大きい。C-HRは日欧で同じものを売った結果、日本でも大ヒットした。ドイツ車はどうか!?日本向けはサスやエンジンに別のものを用意するのは仕方がないことだ。日本の高音多湿はドイツ車には厳しい環境だから。それでもVWのように古いエンジンをずっと使い続けるのは、全く意味が違うと思う。なぜ日本市場に旧型の排ガスが汚いエンジンを載せ続けるのだろうか!?そしてそれをブログで書くたびに「知らなかった!!」「嘘つくんじゃねー」とか言ってくる人々・・・。


ダメなブランドは潰れた方がいい
島下さんは輸入ブランドで2位に位置するVWや、5位に転落したアウディを完全に無視した。VWグループのクルマは「語るレベルにない」という意思表明は、これ以上メーカーに好き勝手にされない為にも非常に重要なことだと思う。そしてBMWに対しても厳しい態度で臨んでいる。疑惑が晴れない限りは相手にしない!!例外的にトヨタと共同で開発したZ4だけは登場しているが、BMWが独自に作っているモデルもまた「語るに値しない」ってことなんだと思う。「ゴミは消えろ!!」の福野宣言を追認!?


MAZDAとHONDAもクソなんだよ!!
さてとってもラディカルな仕上がりを見せる今年の島下本の「主張」はまだ終わらない!!MAZDAとHONDAに対して、最新の新型アクセラやインサイトまでしっかり登場させた上で、結構ボロクソに書いてます!! MAZDAにとって屈辱的なのは、アテンザのデザインが、プリウスPHV、レクサスES、レクサスLSよりも下だと評価されたこと。これは納得できん!!アテンザと同じテーマカラーで登場したESとLSのMAZDAストーカーぶりには、なんらかの制裁を与えて欲しかったが・・・。


MAZDA車で滑った!!
そしておもむろにCX-3を酷評。上沼恵美子ばりに「気に入らない」という公平性に欠ける説明。雨の中でテールが滑ったそーですけども、それをマツダの開発者に伝えたところ、「運転が下手過ぎる」って笑われて怒りが頂点に達したらしい。ちょっと考えればわかりそうなものだけど、欧州基準で車格よりもちょっと上級のユニットを積んでるわけだから、そりゃ滑る時もあるよ。スイスポにキザシのエンジン載せたらどーなる!?って話じゃね。



ステマを呼ばれることを恐れない!!
ホンダへの酷評はなんというか、いわゆる・・・デザインがダセーってヤツです。レジェンドのデザイン評価1点!!・・・もしこの評価がナチュラルなものであるならば、島下さんは、上沼恵美子的な部分がちょくちょく出るライターなんだろーな。わざわざフラッグシップを捕まえて1点にする必要はないと思うよ。個性じゃん!! ちょっと気になったのですが、この人はどーやら完全に「トヨタの犬」になってるのかな。去年は確かクラウンとカローラ(どちらも先代モデル)を徹底的に酷評していたけども、今年はまるで別人のように評価が180度変わってます。なんかステマくさくなっちゃったかなー・・・。


↓VWオーナーってなんでこんなバカばっかなの!?ってくらいクソコメントが来たー!!
「もういい加減にVWゴルフはやめませんか!?」






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2018年7月24日火曜日

国沢光宏さんは『辛口』でもないし、『評論家』でもない・・・

日本に『辛口評論家』なんている!?

  『辛口評論家』ってのは、あらゆる新型車に対して「素晴らしい見解」を持って致命的な欠点/弱点を指摘し、メーカー開発者に忖度することなく、辛辣にこき下ろすレビューを書く自動車評論家のことを指すのだと思う。そもそもそんな人が今の窮状極まるカーメディアで仕事が貰えるはずもないと思うけど、一人だけ思い当たる人がいる。全く空気を読まずにマイペースで大放談をする・・・島下泰久さんだ。彼こそは『辛口』にふさわしい。


該当者の心当たりはこの人だけ

  2013年に日本で発売され大きな反響があった3代目メルセデスAクラス。多くのライターはメルセデスの既存ファンに配慮して、「走りがぜんぜんメルセデスではない」みたいなことを書いていた。例えば沢村慎太朗さん、福野礼一郎さんをはじめ年配のライターはほぼ「走りがダメ」と書いていたけども、40歳代で若い島下さんは全く別の観点からAクラスを徹底批判していた気がする。あとトヨタのハリアーに対しても同じこと言ってましたけども、「内装がフェイク素材だらけでプレミアムブランドが聞いて呆れる」「レクサスでは絶対にありえないこと」・・・とか書いていた気がする。


国沢さんは好感度をすごく気にしている

  それに引き換え、国沢さんは・・・あまりクルマの内装だとか品格だとかに、文句を言わないタイプのようだ。スズキ・アルトに乗ろうが、メルセデスSクラスに乗ろうが、内装に関しては「いいですね」しか言わない。おそらく興味ないのだと思う。もしかしたら内装にやたら五月蝿い還暦超えライターである福野礼一郎さんに対して「軽蔑」の気持ちがあるのかもしれない。オンナじゃないんだから、オトコがガタガタと内装に言及してるなんて馬鹿らしい・・・くらいに思っているのかもしれない。


「日本車はダメ」が口癖なだけ

  失礼を承知で言ってしまうと、還暦を超えたライターにもはや「辛口」も「甘口」もない。主に趣味やファッションなどの判断基準ってのは青春期の環境で形成されてしまう。つまり40年以上前の価値観で評論しているのだから、若い世代が読んでも全く意味がわからない。彼らは日本車がまだまだドイツ車に遠く及ばなかった頃に青春を迎えたってだけの話だ。現在40歳以下で、免許を取った頃には、すでに日本車が天下を取っていたという世代には絶対に伝わらない言動がどうしても出てしまうのだろう。


単なる煽り文句に過ぎない

  「日本車と違っていいですねー」みたいな表現が出るやつはほぼ50歳以上(バブル世代以上)だと思っていい。彼らにはおそらく「誤認」「不適切」という意識はないだろう。高温多湿の日本(中国)向けモデルには、KYBのダンパー、NSKのパワステといった感じで、乗り味を決定的に決める部分に日本のサプライヤーを使っているモデルが多いってことは、頭のどっかでわかっているんだろけど、ついつい景気良く(高齢の)読者を煽る意味で使ってしまうようだ。日本車とは全く違う乗り味をする「輸入乗用車」なんて(存在するならば)ぜひ乗ってみたいものだ・・・。結局のところ表現力がないライターが読者を惹きつけるために安易に使っている言葉に過ぎない。文才のない還暦ライター(=社会の迷惑)ばかりがやたらと使いたがる・・・たまに福野氏のレビューにも登場するけど。



時代は変わった・・・

  還暦ライターは否定するかもしれないけど、自動車業界は40年前とは大きく変わった。80年代にホンダ、三菱、マツダの3メーカーの技術力の前に欧州メーカーは脆くも崩れた。プレリュード、アコードで鋭く切り込んだホンダは、北米市場であっという間にBMWのシェアを叩き潰した。三菱の直噴ターボはあっさりと欧州全メーカーを飲み込んでしまった。そしてポルシェのFRスポーツは、マツダのRX-7とロードスターとの競争に完敗し、無念にも撤退を余儀なくされた。


豊臣秀吉が天下を取ったように、ホンダとマツダは世界を席巻した

  2000年代、今の30歳くらいが免許を取った時にはすでに世界の主要市場は、「オデッセイ」「アコード」「シビック」「アテンザ」「アクセラ」「プレマシー」に総合的な技術のパッケージとして、互角に立てる外国ブランド車は存在しなかった。世界はことごとく「ホンダ」を認めたし、世界最大のクオリティカー・ブランド連合となったフォード陣営において「マツダ」は絶対的な存在だった。


受け入れられない還暦ライターは潔く身を引け

  それでも還暦ライターがマツダやホンダを徹底的に軽蔑してバカにする理由はなんとなくわかる。この両メーカーが40年前の常識を徹底的に破壊したからだ。もし次のサッカーW杯で中国代表とインド代表が大活躍してこの両チームの決勝戦となったら、世界のサッカーファンはこの新興代表チームに苛立ちを感じるはず。それとほぼ同じ構造なんだと思う。


世代の認識とは『訣れる』もの

  50歳より上の連中は「メルセデス」「VW」が自動車業界の中心にあると信じて疑わないし、40歳以下の連中にどれだけクルマが好きなヤツがいるかわからないけども、このブログに好意的なコメントをくれる人の多くがそうだけども、「ホンダ」「マツダ」こそが完全に世界のベンチマークになっていることにもはや疑いはない。ヒュンダイが「ホンディ」と名乗ってホンダみたいなマークを使ったり、マツダロードスターのスタイルを真似たモデルが、ポルシェ、メルセデス、BMW、フィアット、ルノーなどで次々生まれたり、マツダエンジンがフォードの手で英国のコーチビルダーに提供されたりしているわけだ。


技術とは伝播するものだ・・・

  日本で売れている輸入ブランドのFFモデルは、メルセデスとアルファロメオは三菱シャシー、BMWとMINIはホンダシャシー、VW、アウディ、ボルボ、ジャガー、ランドローバーは結局はマツダシャシーの流れを汲んでいる。・・・今年に入ってからもジャガーEペースの記事でこのことを書いたら、還暦と思われるオッサンから批判を喰らった・・・。



育った環境は大きい
  
  還暦ライターが語る「メルセデス」や「VW」が紡いだ歴史にはもちろん敬意を払うけども、ここまで「決定的」に世界を支配しつつあるホンダ、マツダ、三菱を、意味不明な価値観で「見下す」還暦のプロライターがいたら・・・まあ糾弾しますよ。しかし失礼ですが、還暦のじーさんが書いてることなんて、ほぼ信じてないです(S水K夫、W辺Y一郎、S木N也、S藤S輔、K村Y宏とか・・・相当にヤバいと思う)。まあ彼らはコテコテの「反日(本車)教育」を受けてライターになって、素直にその教えに今日まで従って仕事をしてきたのでしょうけども・・・。

島下さんはサイコパス!?

  2011年版から徳大寺さんと島下さんが復活させた「間違いだらけのクルマ選び」ですが、最初はもうメチャクチャでした。2012年から「採点表」なるものが登場しますが、「安全性」の項目では第三者テストの結果などあまり反影していなかったようで、発売前のCX-5がSUVの中で「安全性」が最低評価でした(テスト前なのにテキトーに付けた!?)。それが2018年版ではほぼ違和感のない状態まで「修正」されています。徳大寺さんが亡くなられ、その意志を受け継いで島下さんが一人で書いていますが、徳大寺さんのようにわかりやすい輸入車贔屓で読者に媚びる姿勢はすでになく、イラっと来た「出来損ない」には冷徹なまでの評価が降ります。メルセデスもBMWも例外ではない。この人はいよいよ日本初の「辛口ライター」への道を突き進んでいるようです。


関連記事
「ちっこい輸入車に乗る輩に対する慇懃無礼な偏見」(日本車はダメですねーって言っちゃうコメント者が複数釣れました・・・)

「ジャガーEペース『マツダB系はまだ滅びず』」(還暦は頑コメント欄のマナーがちょっと・・・根拠を示さないグダグダとした反論はご自身のメディアでお願いしたいものです)




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↓2015年以降は黒歴史となった某ドイツメーカーへの愛情が強すぎる復活第1作

2018年1月10日水曜日

島下泰久『間違いだらけのクルマ選び』(2017/12月発売)



  2017年版では前任者の徳大寺さんの雰囲気を意図的に受け継ごうと、かなりの「毒舌」キャラだったのですが、2018年版では去年とはうって変わって「島下」色が全開で、なんだかスゲー真面目になりました。

  まるで学校の先生みたいな口調(徳大寺さんもそういう要素あったけど)で、クソ真面目に語られると、クルマに対して面白おかしくって気持ちでいるテキトー人間には、ちょっとばかり退屈な部分もあります。 12月から頑張って読んでいるんですけども、あまりに真面目過ぎて1分もしないうちにちょっと飽きる。

  誤解を恐れずに言ってしまうと、ここまでつまらなくクルマの話ができるってのはある意味で才能だよな。トイレの前とかに置いておいて、用を足す時に少しでもページをめくってみるも、それでも全く話が頭に入ってこない。ちょっと訂正すると、決してつまらなくはないです・・・が結論がなんともクルマ好きが普段から肌感覚で感じている各クルマへの評価に、それほど違わないところにほぼ的確に着地するんですよ。島下さんは率直に感じたことをそのまま文章にしているようで、ちょっとばかり心にもないことを書いてみよう!!とかそんなツンデレな要素など全くない!!

  素直でいい本ですよ。実家の母親にクルマを選んでもらうときの参考にするにはちょうどいいかも。つまり特にクルマが好きではない人が、最新のクルマ事情を知るためには本当にちょうどいい本だと思います。ただし、クルマが好きで、暇さえあればクルマのことを考えているような人種には、ちょっとハネないんじゃないかなー。・・・で結局この本を買うのはクルマ好きばかりなんですよ。まあ島下さんが悪いわけではないです。買ったおいらが悪いわけです。

  後からフォローするわけではないのですが、クルマ好きがざっと1回読むと、「ちょっとヌルいなー」って感想になります。しかし島下さんの文章は2回目読むと、ちょっと表情が変わります。結構為になることが書いてある。やっぱりこのシリーズは島下さんが今後も長く続けていくべきだと思います。真面目で誠実なカーメディアのライターってなかなかいないですから・・・。他の有名ライターが担当したらどうなっちゃうかちょっと想像してみました。


国沢光宏の「間違いだらけのクルマ選び」
案外しっくりといきそうだが・・・、とにかくコメントがクドイ。わかりやすい部分もあるけどね。

小沢コージの「間違いだらけのクルマ選び」
とにかくチャラい。「これ1台持ってればとりあえずオールオッケー!!もう何人でもいけます!!」(メルセデスEクラスクーペ)
「今時のおしゃれな男だったら、自分のイメージに合ったクルマを真剣に選ぶべきだ。まずは何より小さい奴だと思われにように」(メルセデスSクラス)


沢村慎太朗の「間違いだらけのクルマ選び」
とにかく内容が難しすぎる。しかも全車が落第評価を喰らう。そしてその理由はほぼこじつけ。シートの中心とステアリングコラムがちょっとズレているだけでジ・エンド。各メーカーの開発担当者だけ読んでればいいんじゃねーの!?

福野礼一郎の「間違いだらけのクルマ選び」
日本メーカーの担当者が悲鳴。ラダーフレームか、プルマンハイエンドサルーン以外は徹底無視という大ナタを振るって業界全体に揺さぶりをかけてくる。そうかと思いきや、意外にもアルファードに高評価だったり・・・。

清水草一の「間違いだらけのクルマ選び」
とにかく全車を『フェラーリ』で例える。もはやクルマ版の「ね○っち」と同じ。

清水和夫の「間違いだらけのクルマ選び」
BMW320dを5400rpmまでブン回した!!と書き立てるも、読者から「BMWのタコはダミー機能がついてますよー」と指摘されると、「だから間違いだらけなんだよ!!」とまさかの逆ギレ。なぜかVWグループのクルマだけが全項目で満点を取る。また別の読者が指摘すると、さっきと同じ逆ギレのくだりが繰り返される。

河口まなぶの「間違いだらけのクルマ選び」
語り口調が穏やか過ぎて、中身がザル過ぎて、何も内容が入ってこない(入っていない)。やっぱりこの人は動画が合っているんじゃないかと再認識。

クリス=ハリスの「間違いだらけのクルマ選び」
「日本人のクリエイティビティは無限だな(スズキソリオ)」
「全世界のSM好きのためのクルマ(日産GT-R)」


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2017年12月30日土曜日

日本のPHEVは遅れていると言っていたのは誰だ!?

「ピュアEVで『トヨタ出遅れ』の誤解」
・・・とかいうドヤ顔の記事が年末のクルマ雑誌に踊る。書いているのはもちろん厚顔無恥なオッサンライター(編集長)なんですけども、日経や東洋経済などの一般メーディアで2017年の下半期に『欧中のEVシフト』が盛んに話題になったことを受け手の「上から目線の意見」らしい。

  日本では「一般メディア」と「カーメディア」はまるで別物。ほぼ分かれて存在しています。イギリスの「テレグラフ」のように優秀な自動車部門を持つ大手メディアは存在しません。投資家向けであるはずの日経新聞の報道も、自動車に関しては至って初歩的な内容を浅く伝えるものばかりが目立ちます。

大学進学率の上昇で日本車はつまらなくなった!?

  ちょっと話がそれるかもしれないですが、「文系」とか「理系」とか意味不明な基準で人々の頭脳を区分する国では、一般メディアと自動車メディアの距離は限りなく遠くなるようだ。そもそも自動車を「理系」のものだと勘違いしている国民性もちょっとヤバい。

  「俺は文系だからエンジンのことはわからない!!」・・・これが単なる謙遜なら全然構わないけども、本当に馬力とトルクの違いもわからないオッサンが言っていたりするからマジで笑えない。そんなオッサンは大抵は『ホンダよりBMWの方が優秀』だと思っている。そして「BMWの何がすごいの!?」って訊くと何も返ってこない。クルマのブログを書いていると、毎週のようにそんなオッサンのコメントがやってくるので、強烈なレスを叩きつけて二度と来ないようにしているんですけどねー。馬鹿な読者とかマジで求めていないので、容赦なくぶっ潰しています。

清水和夫さんはもう何も言わない方がいい

  一般メディアが「トヨタは遅れている!!」と騒ぎ始める1年くらい前に、清水和夫氏などの「カラッポ世代」の代表的な自動車ライターが「PHEV化で日本は完全に遅れている!!」と言っていた。トヨタやホンダのHV技術の特許が切れるのを待ってメルセデスやアウディが投入しただけなのに、なんで日本が遅れているってことになるんだ!? もちろん充電設備がまだまだ足りない日本では売れるわけもないですし、とにかくドイツのHVは不具合が多すぎる。

日本メーカーにズッコケて欲しい人々の総意が『日本のEV遅れ』報道の原点

  「日本メーカーにもっと困難が降り注いでほしい!!」という願いがこもっているせいか、カーメディアも一般メディアも「嬉々と」日本のEVは遅れている!!と書いてただけなのに、それに対して、今回のニューモデルマガジンXや、最近本を出した島下泰久さんや、ツイッターで意見を書いていた河口まなぶさんが、報道のミスを指摘するコメント(マジレス)を寄せているのにはちょっと違和感を感じますねー。

そもそも一般メディアもカーメディアも『日本メーカーの実力』を正確に伝えることができているのか!? もしそうならば・・・ボルボのディーラーに「一番安全なクルマをください!!」とかいう客が殺到するはずはないですけどねー。IIHSやユーロNCAPを見れば、メルセデスやボルボに安全性なんてもはや存在しないことがわかる。EクラスよりもVWティグアンの方がよっぽどスコアは上!!だけどVWはIIHSのトップに1台も入れない・・・。(トップスコアは日本、韓国、米国メーカーが独占)



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2016年5月31日火曜日

ルボラン40周年記念号 構成が非常に巧み(笑)!!!

  自動車雑誌にしては珍しく東証1部上場の学研が運営する「ルボラン」。この雑誌のスゴいところは100ページを越えたあたりから始まります。主筆は自動車雑誌の事情を心得たメーカー都合の提灯ライターばかりなのに対して、コラム執筆陣は圧倒的な力量を持つ凄腕ライターが勢揃いしてます。毎月届くとまずは100ページより後ろから読みはじめます。巻末のTOPICSまで読んだら一旦放置。巻頭からの特集はあまり真剣には読みません。つまんねーし。

  さてコラム執筆陣ですが、「下野康史」「渡辺敏史」「福野礼一郎」といった単行本を出しちゃうクラスのライターが揃い踏みです!!!まあこの3人ならば毎月1000円払ってもいいですね。さらにお気に入りのコーナーが「日本の峠を行く」と嶋田智之氏のチャラいけど「月間イタフラ」です。

  さて今回の40周年記念号として、総力特集されているのが「話題のスポーツカー10台」によるガチンコレビュー対決。フェラーリ488GTBの670psを始め600psクラスが多くなったスーパースポーツ7台に、数合わせで登場したのが、庶民派の「ボクスター」「M2」「マツダロードスター」の3台。「ルボラン」は輸入車専門誌だろが!!!日本車をアホ企画に巻き込むな!!!しかも噛ませ犬にするな!!!出すならNSXかGT-RかRC-FかのスーパーGT勢にしておけ〜!!!

  とりあえず911ターボやGT-Rなど本気で速いクルマは興ざめなので排除?なんとも見かけ倒しなだけの7台が揃えられました・・・「ウラカンLP610」「マクラーレン570S」「FタイプR-AWD」「AMG・GT-S」「ベントレー・コンチネンタルGT・V8S」「コルベットZ06」。

  これらのクルマを片っ端からレビューする主筆のライター陣が「S下」「I井」「S水和」「H原」のズッコケ提灯カルテットです。911ターボとGT-Rがいないわけですから、この企画に関してはおそらくこの2台を天敵とするマラネロ方面からお金が出てますね・・・しかしF社は広告費0ユーロを主張してますから、日本のインポーターが仕掛けた企画なんでしょうか?

  「提灯企画」に相応しい・・・全く主張がない4人。文章だけ読んで誰が書いたかハッキリわかるレビューは1本も無し。うすーい「セレブアピール」のS下と、うすーい「好々爺レビュー」のH原、うすーく「どうでもいいことに噛み付く」のがS水和で、うすーく「雑魚感がハンパない」のがI井といった大まかな特徴はあるのですが・・・、とりあえず書いてることが全く意味不明過ぎる!!!結局この特集はただのスポーツカーのグラビア以上の要素は全くなし。雑誌のアイドルグラビアのページに付いてくる意味不明なポエムとほぼ変わらない意味不明な文章がついてきます(笑)。そしてクルマの写真だけはやたらと本格的でダイナミックな構図が多くて見応えあり!!!これぞまさに巻頭グラビア(立ち読み対策!?)。

  そんな巻頭グラビアが終わって、写真のイメージは十分だけれども、文章に飢えて喉カラカラの読者に向けて一気に発射されるのが、その後に続くロングレビューのコーナーです。・・・しかしここでも軽いイタズラが!トップバッターを務めるのがまたまたネタライター!!!ここでコイツかよ!!のあり得ない人が登場!!!まさかのK口Mなぶ氏が登場して、アウディR8を「スーパースポーツ度が格段にアップ!」とか書いてます。価格で比べるのはお門違いかもしれませんけども、「R8V10プラス」は約3000万円ですからさきほどの4人が揃ってナンバー1に押した488GTB(ゴリ押し/チート/ブランディング)と全く同等ですから、スーパースポーツ以外の何者でもないはず・・・。それなのになぜか上から目線のK口さん。

  さて散々に読者をじらした挙げ句にいよいよ登場するのが「真打ち」です。もはや日本のカーメディアでスーパースポーツを堂々と語ることが許されるのはこの人だけなんじゃないの?というくらいの「最後の大物」こと西川淳氏です。メルセデスCクラスを誇らしげに乗り継ぐ小粒なS下さんやK口さんとは違って、この西川さんはフェラーリもランボルギーニも所有し、さらに歴代GT-Rも乗り継いでいるという輸入車にも日本車にも精通して偏りの無い「プロ中のプロ」。「日本版・クラークソン」といっていいかもしれません。

  西川さんの登場で暴動寸前の読者の心を解きほぐされる!!!日本のカーメディアでスーパースポーツを扱うならば、もはやこれしか方法はないのか〜・・・。別に内容なんてなんでもいいですね、どれだけ説得力のあるライターを肝心な場所で使えるか!?が大事なんですね。結局のところ日本ではスーパースポーツなんて性能よりも、どれだけ見かけ倒しか!?が大切です。先日もBMWジャパンの店舗の脇に458が停まってました(立体駐車場に入らず)。これで乗り付ければ、すぐにVIP商談ルームが用意してもらえるようです。458に乗ってM2でも見にきたのか?

  余談ですが、ジャパンの一般向け商談ルームはゴチャゴチャしてて、ガレージみたいな埃っぽい場所で、これだったら地元のムラウチやマツダの方が断然にスペースはリッチだし、飲み物のカップなども上質ですね・・・。立地が都内の一等地ですから敷地もやっぱり手狭です。オープンスペースにキッズルームがあって、なんだかひと昔前の日本車ディーラーみたいです。小綺麗なドレス着てセレブ気どりの客がちょっと気の毒ですね・・・。ジャパン行くなら1000万円以上のクルマ買う時だけにした方が良さそうです(VIPに入れてもらおう)。これがBMWジャパンの狙いなんでしょうけど・・・。

  なんとも日本におけるスーパースポーツの微妙過ぎる立場が透けて見えるようなルボラン記念号の特集コーナーでした・・・。今後はカーシェアリングで需要が出てくるのかな?しかし「わ」ナンバーのガヤルドでBMWジャパンに行っても笑われるだけですけどね・・・。

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2016年5月24日火曜日

復活の「モーターファン」が初回特集からいろいろやらかしてる件。

  初回特別定価で税抜き500円。全編オールカラーで上質紙を使っているから、お金かかってるとは思いますが、内容は・・・「プレミアム・ベストカー」といったところ。次号から680円だか980円だか1380円だか知らないけども、とにかく特集のコケっぷりが酷過ぎます。題して「国産車❌輸入車」として、そこそこ有名なライターに仕事を丸投げしてます。こちらの唯一の関心事である、福野&沢村は出て来るのか!?という期待は見事に裏切られ、最初から「清水和夫・レクサスGS❌ジャガーXE」(XFの間違いではないですXEです)が、予想通り以外の何者でもないところに着地・・・このオッサンはレーシングスーツ着てテストしないと何も書くことない人なのか?

  それにしてもトヨタがライターに対して何も嫌がらせをしないメーカーなのをいいことに本当に「書きたい放題」ですね。もはや学校のイジメと同じくらいの陰湿さしか感じないですよ(懐の深いメーカーに恩義とか感じないのか!?)。全方向的なアッパーセダン(Eセグ)のレクサスGSの相手に、一つ下のスポーティなセダン(Dセグ)でしかもこのクラスでは最も「やんちゃ」と評判のジャガーXEをぶつけておいて、「レクサスはなんとも薄味だな〜」と放言。もう状況が何も見えてないのですかね〜。これはプロの評論家としての資質にやや疑念が・・・。そしてこれにゴーサイン出した編集部のやる気のなさすら感じる!?「ジャガーの方が間違いなくクルマ好きな人が作ってる。」
・・・はぁ!????????????

  二番手は女性ライター佐藤久美さん。「クラウン❌BMW330e」の対決です。ちょっと前にBMW好きな方から痛烈に「クラウンとBWMには全然越えられない壁がある」とかコメントを頂戴しましたけども、トヨタに土下座して軽量化素材の提供を受けてなんとか走れるクルマを作ってるレベルのBMWに、トヨタの志なんて絶対にわからないんじゃないでしょうか? さて佐藤さんも「トヨタは謙虚にBMWを見習え!!!」といった10年以上前の決まり文句で中身スッカスカのレビューを締めてましたけど。

  この雑誌はやっぱり「釣り」だ!!!!とそろそろ気付きはじめた読者をなだめるかのように、そしてとくに狂犬のようなスバリスト達の溜飲を下げておこうという戦略のために渡辺敏史さんを投入。「レガシィB4❌アウディA4」の「AB対決」でとりあえずスバルの完勝としておく。なんかコレもあざといな・・・。この後も島下、山崎(元)、佐野、森口といった「うす口」連中が継投・・・もちろん読後は内容をなにも覚えてない!!!読み返したけど、どうでもいいことばっかりなので割愛。

  なんだこのやる気のない陣容は!!!せめて下野(かばた)さんや西川さん連れてこい!!!と思っていたら最後の方になって西川淳さん登場。前段の連中とは契約が違うのかレビューの文字数が圧倒的に違っていて、ほぼ別枠扱いとなっています。内容は「シビックtypeR❌M2」です!!!やっぱりこのオッサンはいろいろと心得てますね。これはさすがにいいレビューでしたよ〜!!!この記事だけでとりあえず500円の価値あったかな!?ということでこの雑誌に「読む価値なし!!!」という冷徹な評価はしません。ただし「買う必要なし」です。特集が終わって以降は、三栄書房の「〇〇のすべて」シリーズからのページを流用したエコな作りがあったり(女の子の写ってるページをちゃんと使うあたりがあざとい)、姉妹紙?の「MFI」から世良さんを動員してエンジンを語らせてます。

  やっぱりクルマ雑誌は「人材」ですかね・・・。別に価格がいくらで、このMFのように東京MSで配ってそうなちょっと豪華なフリーペーパー然としていて、全然に永久保存版的な要素もなく、自動車メーカーにもユーザーにも全く毒にも薬にもならないような雑誌でもいいんです。いくらなんでもあまりに「没個性」だな〜・・・。ユーチューブで河口まなぶさんが「うぉー!!!すげー!!!すげー!!!」といって新車レビューしてくれますが、そんな無料メディアの初心者向けコンテンツと、MFIや「〇〇のすべて」から移植した内容をハイブリッドした雑誌にカネ払うのはちょっとバカらしい・・・。

  せっかく清水草一さんを連載にブッキングしているんなら、少々ぶっ飛んだことやらせればいいじゃん。オヤジギャクなしで真面目に社会問題を語る清水さんもいいけどさ・・・。これじゃ新聞の社説読んでる感じですね。こんな復活モーターファンですが、たぶん次も買います。だって〜1つだけメチャクチャ面白い連載があったからさ・・・!!!

  題して「酷道を奔り険道を往く」しかも!!!第1回がなんと!!!個人的にホームコースとしていて、毎週出掛けている「奥武蔵グリーンライン」!!!日曜・祝日を中心に日中はハイカーがごった返すので、完全に「夜討ち朝駆け」になってますけども。毎回わざと国道を通らないで秩父の各所まで走り抜けてます。休日に早起きして行くと、しばしばとっても和む「スポーティ」なクルマに出会えますよ。「アルファ147」「MR2」「ボルボC30」「クライスラー・クロスファイヤー」などなど。路面は相当なので、BMW・Mスポで行くとケツが死にます(車高もヤバそう)。台風明けにいくと倒木に遮られます。夏場は草にただでさえ狭い道路を2割くらい喰われますけど・・・カー別荘を建てたくなるとてもいい所です。


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2016年2月19日金曜日

島下泰久さんが酷評した デザイン評価「1」のクルマとは・・・

  島下泰久さんが故・徳大寺有恒さんから引き継いだ「間違いだらけのクルマ選び」シリーズです。最初に言っておきますが、この本はクルマ選びにはそれなりに役立つものだと思います。素人にはわかりにくいポイントにうまく言及できている「痒い所に手が届く解説」が続きます・・・さすがは超一流の売れっ子ライター!!! この本を読んだ多く読者にとってはそれぞれのクルマのイメージが読む前とはだいぶ変わったりするのではないでしょうか。ぜひ来年以降も末長く続けて頂きたいものです(楽しみにしてます!)。

  このシリーズの巻末に必ず付いているのが、掲載されたクルマの「採点表」なるものです。徳大寺さんが始めたものとはいえ、これだけカーメディアの情報統制が厳しいなかで、全国の書店に流通するレベルの本でここまで「ハッキリ」と各モデルを得点化して、クルマの相対的な評価を周知させているのはこのシリーズだけでしょうね。ニューモデルマガジンXで西川(淳)さん達が無邪気にクルマの総合点を100点満点でザックリ(無責任に)採点してますけど、この本では細かく分けられた各要素ごとに1〜10でハッキリと「成績」が付けられています。

  その要素項目の中で最も上に書かれているのが「デザイン」です。これは女性の容姿を10段階で評定している!?そんな「背徳感」にも似た高揚感があります!!!。じっくり見入っていると「それは・・・島下さんの好みでしょ!」とツッコミを入れたくなるようなところも多々あります。挙げ足獲りを承知で挙げれば・・・GT-R「6」フェアレディZ「9」の採点にはちょっと首を捻りたいです。先代のZ33なら納得ですけど・・・。さらにジューク「8」ヴェゼル「4」というなかなかアヴァンギャルドな評価も飛び出します。ゴ◯ブリ「8」に対してガ◯ダム「4」ですか・・・。

  他にもミライ「6」に対してレヴォーグが「4」だったり、寸評に「似た者の多いKカーの中では異色の個性アリ」と書いておきながらN-ONEが「5」に留まったり、そしてそれに対してタント「8」ウェイク「7」など違和感というべきか不可解というべきか・・・。そうやってツッコミを入れて楽しむ読者への配慮(演出)だとしたら、あまり気分はよくないですけど、十二分に楽しませてもらっています。

  今年掲載されたラインナップで、見事に島下さんのハートを捉えたデザイン「10」のクルマを挙げると、「アルト」「シエンタ」「S660」です。確かに3台とも「がんばった!」と絶賛してあげたくなる力作ぞろいですね。もっとも異論はいくらでもあると思います。「3台とも欲しくない(乗りたくない)!」という人は山ほどいるでしょう。「10」だからといって、誰もが一目惚れして欲しくなるクルマというわけにはいかないです。そもそも職業ライターになると、クルマなんて見飽きてしまっていて、「目新しさ」に大きなウエイトが置かれているのかもしれません。

  さてその一方で、島下さんの逆鱗に触れてしまったデザイン「1」のクルマとは? 1台目は日産「マーチ」だそうです。この4代目マーチ(マイクラ)のデザインは海外では結構人気あるみたいですけどね。日本市場だけでの印象だと、やはり先代(3代目)のデザインがあまりにも偉大過ぎた!というのが評価が低い理由かな?という気がします。カルロス=ゴーン社長就任とともに日産デザインの全権を預かるようになった、「カリスマデザイナー」こと中村史郎氏が日産で初めてデザインチーフを務めたクルマがこの3代目マーチなんだそうです。

  ご本人が解説されているように、「草食動物」の瞳を連想させるヘッドライトを意図的に配することで「かわいさ」を表現して女性客を取り込むという手法が、このクルマから確立されたらしいです。言うまでもないですが、先代デミオで名を挙げたマツダの前田さんや、新生ルノーデザインが冴え渡るヴァン=デン=アッカーさんが、この手法を取り入れてます。

  そんな自他共に認める「名デザイン」の先代モデルから比べれば、現行マーチはどうも中途半端なイメージですね。ユーザーの間からも「かわいさが半減した・・・」という素っ気ないリアクションが出ているようです。中村史郎さんがその著書「ニホンのクルマのカタチの話」でこの4代目のデザインについても「言い訳」をしていますが、どうやら本格的に東南アジアでの販売を視野に入れて開発されたため、やや男性的な要素を入れた結果・・・こうなってしまったようです。マーケティング的には最善を尽くしたそうです・・・。

  さてデザイン「1」のもう一台は・・・トヨタ「クラウンアスリート」です。このクルマは、そんなにダメですか? レクサスGSが「9」なのにクラウンアスリートが「1」というのもなんだかな〜・・・。セダン本来の繊細な美しさを表現出来ているのは、クラウンアスリートの方だと思うんですけどね。GSが採用している「ファストバック=スタイル」は2016年の感覚だと「時代遅れ」な感じがします。2007年くらいから目立ちはじめましたけど、高級サルーン・デザインにおける「普遍性」は獲得できなかったですし、もはやこれは乗ってて恥ずかしいだろ!って思うのですが(完全に私自身の好みの問題ですが)。

  日本車とドイツ車で集中的に使われたことで、スタイルの陳腐化が加速しました。「メルセデスCLS」「アウディA7」「ポルシェ・パナメーラ」「日産フーガ」「レクサスGS」など名だたる高級サルーンで採用されている「ファストバック=スタイル」は、居住性とデザインを両立させる手法だそうですが、「メタボ」に見えるデザイン面では褒められたもんじゃないです。すっかりメタボデザインが板に付いた「BMW6シリーズ」もこの仲間です。そしてこのスタイルが「ダサい」ことを決定付けたモデルが「フェラーリ・フォー」というFRの4座サルーンです。このクルマの影響はデカいっす(笑)。

  島下さんは走りに関してはGSがクラス最良!クラウンは最低!という評価をしていますが、その感情がそのままデザインにまで及んでしまっているのかな? 日本で売られるセダンがぜんぶファストバックになってしまったら、とってもとっても悲しいです。やたらワイドで、しかもボディが厚くて、空気でパンパンに膨らましたようなデザインにしか見えない。クルマのデザインもメタボだけど、乗っているオッサンとその家族もメタボ・・・(完全に悪口)。その一方で街行くクラウンアスリートには節制して身だしなみも小綺麗な好々爺が乗っていて・・・。レクサスではなかなか感じられない「侘び寂び」が効いたデザインだなとアスリートを見かけるたびに思いますよ。

  全くの余談ですが・・・まだ発売がアナウンスされたばかりのアウディA4は、先代と変わらないデザインのせいか「5」となっています。スカイライン「7」レクサスIS「8」といったライバルより低いのですけど、なんだかこのクルマが気になって仕方ないです。この本読んだらさらに欲しくなりました。変に「目立たないデザイン」の良さってヤツですかね・・・。

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2015年9月29日火曜日

今月号でもディーゼルをゴリ押し中 カートップ&ニューモデルマガジンX・・・

  アメリカで問題となっているVWのディーゼルエンジンのことは、やっぱりカーメディアにとっても完全に「寝耳に水」だったようですね。毎月26日の発売日が差し迫った中での大スクープでは内容を差し替えることも出来ずに、「(VWは)早くディーゼルを持ってきてガツンとやるべき!」といった内容がそのまま掲載されています。BMWやマツダが日本でディーゼルを発売した2012年から、延々を言われてきたディーゼルの長所に関する一般論を焼き直しただけで、どちらも内容ゼロのコンテンツだったのですが、今回の一件を踏まえて読む分には・・・面白過ぎます。

  マツダ、BMW、BMWミニ、メルセデス、ボルボ(もう乗れます!)とディーゼルを試してきましたが、どのモデルも基本的に直線番長なので、楽しむためには道路を選びます。なのでプライベートのファーストカーでの選択は無いな・・・と思っております(つまりディーゼル嫌い)。やはりレスポンス抜きでクルマの良し悪しはないですね(ディーゼルはかったるい)。確かにディーゼルの記事はカーメディア的には非常にタイムリーで価値が高いでしょうけど、ジャーナリストがなんとか引き出しを増やそうとして、レスポンスが命のディーゼルにはCVTは絶対に合わせられない!とか書いてましたが、それは限界トルクの問題が立ちはだかっているだけの話で、そもそもディーゼルエンジンをレスポンスで持ち上げるジャーナリストが現れるとは思いもよりませんでした。

  レスポンスに関して言えば直4ディーゼルの中では一番違和感が無いであろうマツダのものでも、やはり同ブランドのガソリン車とは大きな差があります。マツダのガソリンは今のところ自然吸気ばかりになっているので余計に大きな差を感じるかもしれませんけど。新たのメルセデスとボルボのディーゼルに乗ってみると、BMWのディーゼルは騒音を除けばそこまで酷くないのかな?という気がします。BMWのディーゼル(直4)は、マツダ以外と比べる分にはレスポンスなどフィール面に関して特に魅力を感じます。ただしクドいですが騒音が煩わしいです。アイドリングストップからエンジンがかかる時の音はもう少しどうにかならないのでしょうか?

  メルセデスとボルボはそれぞれに「道具としてのディーゼル」として好敵手と言えるかもしれません(A、CLA、GLA、B、Cにディーゼルが載れば・・・)。それぞれに日本のデリケートな騒音感覚の中での使用に耐えうるだけの水準を追求しています。出力よりも静音性なのでとにかく回りません(笑)!低速トルクで全て済まそうという方針なので、どちらも欧州車にしては中速域からの伸びが鈍いです(車重か?)。それぞれにボッシュとデンソーが参入していてトップサプライヤー同士の開発競争という側面もあり激しく火花が散っています。BMW(ボッシュ)を相手にマツダ(デンソー)が快勝しての第2戦なのでボッシュ陣営も気合いが入っているようですが・・・。

  主戦場である欧州ではもちろんボッシュ系のシェアが絶対なのですが、トヨタ系列の筆頭サプライヤーとしてデンソーはマツダで実績を積み、トヨタでもランクルプラドでディーゼル復活を果たしました。メルセデス直4とボルボ直4同士を比べたときに、静音性に関してはデンソー系のボルボが優位かな?と予想していましたが、メルセデスもEクラスに搭載されている為でしょうか、かなりジェントルな騒音で、現時点ではハッキリとボルボの負けだと感じました。おそらくこのディーゼルがXC70といったEクラス相当のサイズに搭載されたとしても、無理に回すとかなりざわめくエンジンなので「メルセデス越え」とまではいかないかもしれません。

  さて今月のカートップはとってもタイムリーな「新型ディーゼル比較」です。マツダCX5、BMW218d(直3)、メルセデスE(直4)、ボルボXC60、トヨタプラド、三菱デリカの6台を比較です。この6台で燃費や騒音測定をするのですが、メルセデスとボルボは騒音で思いのほか大きな差がついてました。データによると騒音に関してはメルセデスはマツダと同水準まで低減しており、これは完全に予想外の結果です(そんな静かだったけ?)。EクラスとCX5ではCD値(空気抵抗)が違うからでは?とも思いましたが、アイドリング時でもほぼ同じ水準ということなので、エンジンとマウント&消音・吸音の総合力が相当の水準に達しているようです。ボルボはBMWの直3にも負けるという散々な結果・・・。BMW直3はBMWミニと同じエンジンですから、どう考えてもボルボが優位だと思ったのですけどね。・・・まあカーメディアなんてこんなもんです。

  そんな実力不足を暴かれてしまったボルボのDEモデルですが、ニューモデルマガジンXのV40D4の覆面座談会による評価ではなんと☆を4つ獲得しております! カートップは客観的な測定値を示してそれに基づいた記事を編集しているのに対して、ニューモデルマガジンXはあくまでオッサン4〜5人による主観判断です。けどこのコーナーの常套手段として、主観の判断に説得力を持たせるためにとりあえずある程度の評価を得ているクルマを引き合いに出して、「こっちの方が優れている!」という相対的な表現を多用します。今回も試乗車が輸入車&ディーゼルということで、当然ながら日本のあのメーカーのクルマが引き合いに出されて、「レスポンスはボルボがいい!」とまるで鬼の首を獲ったかのように何度も連呼しています。

  マツダのディーゼルのレスポンスは、ブレーキの効きと踏み込み量との相関グラフと合わせ鏡になるように、踏み込んでからグイグイとトルクが出る人間工学に基づく設計なんですけどね。ブレーキもアクセルも踏みはじめは全く手応えがありません。もしかしたらボルボのDEの方が実際に回転数がすぐに上がるという意味での反応速度は早いのかもしれないですけど、10~30km/hくらいの低速加速時のレスポンスなんてどうでもいい気がしますけどね。本国でMT車に乗ってマツダよりもレスポンスがいい!ということなので、ボルボはさっさとMT車を持ってこい!ということにしておきましょう。けどね・・・ボルボのDEではハッキリ言ってドライビングは楽しめません!期待はしていたのですが、他のDE同様にあまり欲しくなりませんでした・・・。

  さてタイミング的に今月号はもう不回避でしたが、来月以降でディーゼル特集は組まれるのでしょうか? それとカートップはカラーページの「ディーゼル特集」に加えて、編集長以下、清水和夫、島下泰久、石井昌道の4人による「ゴキゲンワーゲン・VW首位奪還への道」なんてコーナーもあります(笑)!・・・そしてこの4人の中では明らかに言ってることに重みもないし、思想もないし、記事はブレブレでチャラチャラの石井昌道氏が、冒頭に出てきた「ディーゼルを持ってきてガツンとやるべき!」という大クラッシュを起こしています。失礼ですが、ディーゼルの1件でガツンとやられたのは本人だったようです・・・。

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2014年4月10日木曜日

島下センセイが吠えた!トヨタハリアーは・・・。

  自動車ライター島下泰久氏のコラムが読める雑誌が月刊誌「ドライバー」。この人は直接会ったことはないですけど、動画や著作を見る限りではとても物腰が柔らかで人当たりも良さそうな感じが伝わってくる。自動車ジャーナリストとしてはかなり若手の部類に入るのですが、マルチな活躍ぶりでいろいろな媒体でその見識に触れることができる「売れっ子」みたいです。著書などでは結構厳しいことを書いていたりもするのですが、それほど嫌な感じもしないです。

  このドライバーでの連載はやや「ぬる〜い」感じで毎回あまり印象には残らないのですが、今月の50周年特大号ではいつもと違う一面が見られました。一言で要約すると「トヨタハリアーは高級ではない」というもの。あんな程度で満足している輩はお里が知れる!みたいな差別的なニュアンスがプンプンしていて、ハリアー購入者が読んだら赤面必至の抜群の切れ味・・・。専門家らしい解説であのゴテゴテした内装は「偽物のオンパレード」と笑い飛ばす。まるで日◯のステマ?じゃないかと疑ってしまうレベルでした。

  しかしその一方でレクサスは「本物」だと大絶賛。「レクサス(プレミアムブランド)には偽物は許されない!」と断言! ここが凄い!この人こそ日本のジャーナリストの鏡だ! 「プレミアムブランドは"本物"でなければならない!」「けど最近では"そうじゃない!"のがたくさん輸入され売れてしまっている!」という本音を読者に悟られないように垂れ流している。実はハリアーのオーナーが怒るのは筋違いで、一番批判されているのはハリアーと同価格かちょっと高い程度のドイツプレミアムブランドのオーナーだ。

  ハリアーに群がっている若い世代に対しては「もっとお金を持ったら本物を買おう!」と呼びかけていて、「今の内はモテるかもしれないけど、年取ったら偽物ではダメだよ」ってハッキリ文章にしちゃってます。若者にとってはこういう一言が成長を促すわけですから金言(読者に若者はまずいないが・・・)。

  え〜それじゃあいい年になってメルセデスAクラス買って喜んでいる40歳って!どうすればいいの!?って日本中の「A」オーナーなんてそんな人ばっかりじゃない?そもそも島下センセイみたく若くてそこそこお金持っている人は最初からAクラスなんて相手にしないですよね!? ボケ〜っと読んでいたらふと気がつきましたよ!この人は「確信犯」だなって。さて、Aクラスオーナーの中高年の皆様!「ドライバー」編集部へぜひご意見・ご感想を寄せてあげてください。


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