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2017年6月9日金曜日

ルボラン7月号を読んで『日本車への偏見』をもっと高めよう!!

  さすがは輸入車専門雑誌『ルボラン』ですねー。7月号は複数のモデルでMCが行われたアウディの『大特集』と『世界に挑戦する日本車』。なんで日本車が世界に挑戦しなきゃいけないの!?アメリカ人が日本生産の日本車を欲しがるから、せっせと太平洋を越えてまで輸出してると言うのに。世界ナンバー1・メジャーなアメリカ市場では、グローバル販売1000万台を『公称』するVW&アウディグループが、グローバルでやっと100万台突破が見えてきたSUBARUにまさかの完全敗北をしているというのに、これはなんてメチャクチャなタイトルなんだろう!!

  先進国市場においては『世界最強』で、総合メーカーとしては最高の利益率を誇る『無敵のスバル』が、わざわざ『動的質感』において世界の頂点に君臨することを、世界のスバリストに確約をしてから発表したインプレッサ。このクルマがさ、アメリカ市場に上陸すらできていないプジョー308に『挑戦』するというのは、あまりにもナンセンスで、ありえない構図・・・。シビックが『レアルマドリード』だとしたら、インプレッサは『ユベントス』くらいかな!?。インプレッサが308に挑むってのは、ユベントスが済州ユナイテッドに『挑戦』するみたいなものだと思うのですが・・・。

  せめて済州ユナイテッドではなくて、世界最高峰の同じ土俵で戦っているヴォルフスブルク(=ゴルフ笑)に挑戦させればいいのに・・・と思う。ニヤリ。しかし今号のルボランはどうもいつも以上に『臭う』んです。きな臭い感じがあちこちからしています。どうやら編集部が細心の注意を払って誌面をチェックしているのが伝わってきます。ゴルフはちょうど『7.5』とかいうエアMCの真っ最中で、おそらく取材時にはまだ新型が調達できなかったのかな?。この雑誌にとっても最上級のVIPクライアントはVWであり、今回はゴルフを出すのはちょっとタイミングが悪いのでは!?と編集部が『忖度』したのでしょう。

  ちょっと余談ですが、本国では華々しくゴルフに1.5Lターボへの載せ替えが行われているものの、なんで日本仕様は載せ替えないの!?どうやらこのエンジンも!?日本のさらに厳しくなった『NOx』への対策が施されてないのかな!?(だから導入できないのでは!?) 2016年以前に認証を取っている(2017年基準では完全アウト)1.2L&1.4Lターボでしばらく引っ張るつもりみたいです・・・。この予測が正しかったら、VWは本当にクズメーカーですな。

  いやいやこの問題は本当はもっと根深いのかも。2017年になって新型のガソリンターボを搭載した新型モデルがまだほとんど発売されてないみたいです(2L以上は除く)。第一号はシビックになる!? VWに加えて、去年の終わりに慌ただしくターボを発売したトヨタとスズキにもちょっと懐疑の目が・・・。この疑惑を率先して晴らしたかったらさっさと新しいバージョンのガソリンターボで新型車を発売して証明してみて欲しい!!BMWやメルセデスも同罪(ってことはないかな)!?それよりも日産のVR30DETTが日本で発売されないのもこの理由なのでは!?

  ルボランの名物コーナーといえば福野礼一郎氏の『三原則』ですけども、今月号はBMW・X1とVWティグアンの比較でした。なんといつもより1ページ少ないぞ!!あれさりげなく採点表がない!!これもVWグループへの配慮が働いたのか?なんだか最近は『大人な事情』がしばしば登場する同コーナーですが、先月は5シリーズとEクラスが採点上で奇跡的に全くの同点。小数点以下2桁くらいまで細かく計算しているくせに、どちらも100点とかありえるのか!? 正直言ってそれだけはやって欲しくなかった・・・。

  さて他にも『世界に挑戦した』日本車がたくさん掲載されてます。特に『爆笑』だったのが、レンジローバー・イヴォーグに挑んだマツダCX5。このレビューの担当はFF車にも相当に詳しそうな嶋田さんですけども、さすがにぶっちゃけはしなかったですね・・・この両者の素性もよくわかっているはずなのに。非常にナンセンスな戦いだとは思いつつも『無難』なレビューを展開されておられます。これはつまんねー。これってさ!!簡単にいえばクライスラー300にメルセデスEクラスが挑むみたいなものでしょ!?あるいは、ジープグランドチェロキーにメルセデスGLCが挑むでもいいけど。マツダにしてみたら、なんで?負けるはずないじゃん・・・ですよ。

  そして極め付けは・・・メルセデスSLCに挑むマツダロードスターRFだってさ。完全にマツダはコケにされてますね。挑戦するも何も『SLC』って何者だよ!?こちらの担当は萩原さんですが・・・誤魔化すのが上手いですね。『リトラクタブル・ハードトップを先に導入したのはメルセデス!!』と明言してルボランの見解を伝えつつも、ロードスターのユーザーもきっと読んでいるだろう状況から、後半はロードスターのストイックな乗り味を一生懸命に『よいしょ』して緩和しています。いやー実に見事!!ロードスターがパクった!!というちょっとあり得ない『緊張』からの・・・『緩和』でなんとなく満足させられます。

  レクサスLCやホンダNSXならば『世界に挑戦する』という表現でもいいとは思いますが、それ以外の大多数のクルマに関しては全く見当はずれじゃないでしょうか。さらにこんな企画があったら大爆笑なんですけどね。マセラティギブリに挑むクラウンマジェスタ。メルセデスGLAに挑む三菱RVRとかさ・・・。

  


↓この人の動画を見ると日本車が嫌いになるね(バ◯な人は特に)!!さらに日本車の時はアクセルをあまり踏まないという黒い噂も!!(プロのくせにスバルCVTのロケット・ラウンチのやり方を知らないのかー)
  

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ル・ボラン 2017年7月号 [雑誌]
  

2017年4月26日水曜日

「いま旬なSUVはクーペスタイルで決まり!!」・・・と石井昌道さんがおっしゃってます。

  石井さんには申し訳ないが、すごく勝手気ままなことを書くと、どんな「仕事」にもどーしようもない時ってありますよね。とにかく新型モデルを褒めちぎるといるライターの仕事も、真面目な人がやるとしばしば不自然さしかないレビューが生成されたりします。これも苦しい事情だけがひたすら伝わってくるメルセデスGLCクーペのレビューでした。読者のほとんどは写真9割で文章はまともに読まないから、もう何が書いてあってもいいんでしょうけども・・・そもそもSUVの「クーペスタイル」って何でしょうか?

  まだまだプレミアムブランドが懲りずに作り続ける2ドア「クーペ」は、ベース車のセダンよりも50~100mmほど車高を下げたスタイルが一般的です。1650~1800mmくらいのSUVに対して50~100mmほど下げたのがSUV「クーペ」と言いたいようです。ちなみにメルセデスGLCの車高は1590mm。全長が4735mmもありますから縦横のバランス比で見たら、日本の街中にウヨウヨしている「アノ車」とほぼ同じです。後輪駆動のメルセデス車ですから700万円くらいは常識的なのでしょうけども、日本で走るとちょっと損するデザインなのが残念です。

  メルセデスの日本販売の主力モデルがこれになったら・・・。うーん。一時期CLSが大ブームになったことを考えれば、これも案外火が付く可能性があるかも。某大物ライターが世紀の失敗作の烙印を押した旧世代Eクラスと同じ設計を使ったCLSは、次期型はまともな高級車に生まれ変わるのかもしれないですけども、その次期CLS(CLEに改名するらしい)とハズシの「二枚看板」になる可能性はありそうですね。あくまで素人の主観による評価に過ぎないですけども、どんな空疎なアイディアでも「ポテンシャルのあるモデル」としてまとめるメルセデスの集中力は「マジでスゲ〜」と石井さんは言いたかったのか?

  1980年代には「2ドアで車高が低くてリトラクタブルヘッドライト」のデート専用車をほぼ全ての日本メーカーが作ってました。日本市場のユーザー全体をそのアイコニックなスタイルの前に思考停止させた!!という意味で自動車産業史に燦然と輝く瞬間だったと思うのですが、それ以後に全メーカーに横断的な実績を示すほどの「絶対的」なスタイルは誕生していません。・・・いやいや「ミドルSUV」と「コンパクトSUV」のコンテンポラリーなスタイルはあっという間にほとんどの日本メーカーで共有されました。日本をはみ出してVW、ルノー、プジョーへも拡大中です。

  ミドルSUVのスタイルを定型化したリーダー格は「マツダCX5」でしょうか。ハリアー、エクストレイル、アウトランダー、さらにティグアンやプジョー3008もFMCによって「CX5」スタイルに寄せてきました。コンパクトSUVの先駆車はもちろん日産ジューク。ヴェゼル、CX3、XV、C-HR、プジョー2008、キャプチャーなど、4200mm前後のサイズながらスタイリッシュな内装や足回り(ホイールデザインなど)で高級感を演出する趣向が流行っています。

  そんな日本発の潮流をぶった切る「メルセデスGLCクーペ」・・・日本メーカーの色には染まらない!!というメルセデスのプライドを感じます。ベースとなっているGLCは安易に「CX5」スタイルを踏襲していて、メルセデス価格で売るには差別化が不十分で日本ではちょっと苦しい気がします。「クーぺ」として日本メーカーがとりあえず考えないスタイルを模索したら、プリウスに寄ってしまった・・・これを「旬」と言い切る石井さんの深謀遠慮は素人には全く推し量れません。一体どこを見ているんだろう!?
お!?続々来てるかも?(ちょっと違う?)



  プレミアム&ラグジュアリーブランドとなると、やはりどこも安易に日本の「大衆SUV」のデザインを真似したりはしないようです。・・・いつまでもCX5に似たようなSUVが売れると思うなよ!!マツダは慌ててFMCをしてましたけど、キープコンセプトなデザインはちょっと危機感無さ過ぎかも。グローバルで年産40万台を突破したCX5ですけど、せっかく獲得したユーザーは似たようなデザインの2代目にそのまま乗り換えてくれるのか? 次はちょっと変り種に乗りたい!!って人もいるのでは。マツダも年内にはCX6が立ち上がって、CX7、CX8と増えていく予定なのかもしれませんが・・・。石井さんに「時代遅れ!!」と烙印を押された日本勢のSUVがどう変化していくのか?楽しみです。


2017年3月15日水曜日

福野礼一郎さんは何が言いたかったのか?(ルボラン4月号)

  福野さんの「ルボラン」の連載といえば「比較三原則」ですが、4月号は珍しくイレギュラーな内容でした。当初はBMW7erとキャデラックCT6の比較を予定していたが、編集長の一声でケイマンとアウディTTになったとのことです。いつもズラズラと書いてあるNVHや操縦安定性などの細かい採点はなく、ひたすらに福野さんの直球なレビューが続きます。

  確かに7erとCT6の比較なんて一体誰得なんだろう・・・いくら福野さんが熱く語ったところで、ほとんどの読者はバスやトラックのレビューを読んでいるのと変わらないですから、編集長の差し替えも納得できます。福野さんがケイマンとアウディTTの批評!!これはクルマ好きなキッズもオッサンも「おお〜!!」と前のめりになるコンテンツのはず!!多くのルボラン読者が「今月はラッキーだ!!」と思ったのも束の間・・・え???な内容にびっくりしました。さすがは福野さんですね。ニヤリ。



  そりゃないっすよ福野さん!!確かに期待する方がバカなのかもしれないけどさ・・・庶民がかなりリアルに「夢見る」ケイマンですよ!!この衝撃は是非実際に読んで体感してほしいですし、ここではネタバレを防ぐために詳細は書きませんけど、ケイマンのレビューでここまでショッキングな内容は、他の凡百なライターでは絶対にありえないと思います。まさかこんな手法でポルシェとVWに中指を突き立てるなんて!!福野さん以外が書いたら速攻でお蔵入りですね・・・。

  果たして狙いはなんなのでしょうか?素人にはその真意はわかりません。水平対向エンジンを積んだスポーツモデルとして登場したトヨタ86/スバルBRZが、ポルシェケイマンを超えることを目指した!!みたいな触れ込みを受けて、このブログでもしばしばネタにさせてもらっている某ライターが、テストで好き勝手に言ってます。 この人は、とにかく結論ありきですから、動画を見るまでもなく、予想通りに「ケイマンとBRZではまだまだレベルが全然違うよー!!」と言う話なんですけども・・・。





  福野さんのレビューが絶対に正義というつもりはないですけども、清水さんと福野さんでは見ているものが全然違うんだなーということがわかります。清水さんはしばしば「二律背反」という言葉を使いますが、この動画の中でもポルシェがケイマンにおいて「魔法」を使って「二律背反」のジレンマから抜け出していると表現しています。それに対して福野さんの評価ではケイマンよりもアウディTTの中に「走り」と「乗り心地」の両立が見られる!!と断じています。思わず「清水さんは間違っている!!」と鬼の首を取ったような気分になりますが、ポルシェの「魔法」について他の人が語っているレビューを見たことがあるので、清水さんにも一理あるのだと思います。

  ポルシェ研究家で知られるポール=フレール(故人)は「乗り心地」と言う表現はしていなかったですし、Top Gearのクリス=ハリスもポルシェのレビューで「乗り心地」という概念を見たことはないのです。これはもしかして日本の評論家に特有の表現?じゃないかと思います。これが原因かどうかわかりませんが、ポルシェと日本人評論家の組み合わせはどうも相性が悪いですね。誰かが「911こそピュアスポーツ」だと言うと、他の誰かが「911の成り立ちはスポーツカーではない」とディスる。「最新のポルシェこそが最良」という建前に対して、唾を吐きかけるかのように「997や991の瑕疵」を指摘する自称辛口が現れたり・・・。そしてまさかの全モデルターボ化に踏み切ったポルシェに対して、突如として口を塞ぎはじめ、「絶対評価」を下さないまま保留して、他の人の様子をうかがるチキンライターが多い・・・(偽物どもが!!)。

  なんだかアンタッチャブルな存在になってしまったポルシェ。これに対してガツンと鉄槌を下した初の日本人ライターが今回の福野さんかもしれないです。しかもドイツ車が大好きな読者ばかりの「ルボラン」で堂々とポルシェをディスるなんて・・・。ドイツ車への畏怖なんて全くない私が読んでも、非常にエキセントリックな内容でした!!けど今も福野さんの意図がハッキリとわかりません。ポルシェの神格化を否定する!!なんて素人ブログレベルの主張ではないと思いますが、「ポルシェ!!バイバイ!!」と時代の推移を保守的な読者に説いたわけでもなさそうです・・・。

  ケイマンなんて何も喋ることないです!!とばかりに、本稿に全く関係ない車がポルシェを圧倒するほどの素晴らしさを持っている!!と延々と語っています!!(なんじゃこりゃ!?)。とにかくケイマンでもTTでもないドイツ車でもない車を大絶賛しています。しかも「ポルシェごとき」がどれだけ頑張ってもこのクルマを超えることはまず無理だろう!!というくらいのテンションが伝わってきます(熱いな!!)。よっぽど癪に触るポルシェユーザーがいて、そいつに対する単なる当てつけなのか!?そこまで疑ってしまうくらいに徹底的に見下されたケイマン・・・手頃な高級スポーツカーだと思ってたのになー。


2016年11月28日月曜日

木村好宏氏 の新型ゴルフ記事がイタ過ぎる!!ルボラン1月号

  最初から暴言言わせてもらいますけど、このオッサンライターの記事が相当にウザいのでモーター・マガジンはクソだなーって思ってたんですが、数少ないドイツ在住ジャーナリストということで輸入車専門のルボランから、新型ゴルフのレポートを請け負ったようです。いやー失礼を承知ですけど、内容がひどいなー・・・と。太文字の見出しを抜粋させてもらうと「4年目のフェイスリフトとはいえ進化の歩幅は他の追従を許さないほど広い。」とか、「主力エンジンも最新世代にアップデート」とか、もうウケ狙いとしか思えないんですよ・・・。

  見出しにもあるようにガソリンターボのベースモデル用主力エンジンが完全に刷新されます。木村さんはドヤ顔でスクープしてますけども、これはすでに2014年段階ですでにはっきりと分っていたことなんです。私のクソブログでも何度か書いてますが、そもそもエンジン換えないと日本では2017年からGTIやR以外は国土交通省の「型式認証」が取れなくなります。1.2Lターボも1.4Lターボも改良無しには、来年からは「日本で売ってはいけないエンジン」ってことです。理由はもうご存知かもしれないですが、VWの排ガスが汚な過ぎるからです。日本で走る大手メーカーの現行車両ではVW車だけが「下水処理場無しに下水を垂れ流すクルマ」になっています。

  木村さんを始め多くのライターが動員されて「世界の最先端」をアピールし続けてきたVWゴルフって実際のところは理想などなにも無いとても「酷い」クルマです。2013年のFMCの段階ですでに「出口」が決まっていたクルマです。日本の段階的な規制を逆手に取って2016年の年次改良までは規制値をギリギリでパスしているエンジン(当然にコスト安)を日本で大量に捌こうとしていたわけです。後は野となれ山となれ・・・あれだけ執拗な広告宣伝を仕掛ける理由がコレだったようです。

  現行ゴルフの発売時から、なんでインド向けポロに使われているカスエンジンが最先端なんだろう?ってずっと思っていましたし、小排気量エンジンを手掛けるトヨタ、マツダ、スズキといった日本勢が日本向けにターボ化を踏み切らないのにも理由があるだろうなーとは思ってましたが、20年以上作り続けるエンジンを考えたときに1.2Lターボなんて設計上はあり得ないのかなーという気がします。トヨタ・オーリスやスズキ・バレーノのターボも来年にまとめて姿を消すのか?それともトヨタがC-HRを1.2Lターボ版でも堂々と日本で売るのか?である程度は真実が見えてくるとは思いますが・・・。

  VWのエンジンはNOx規制値ギリギリだけどトヨタやマツダはどーなんだ!?公的調査機関の2014年のテストによるとVWポロの1.2L(直噴ターボ)に対し、マツダデミオ1.3L(直噴)は約5分の1(規制値の5分の1以下)、トヨタヴィッツの1.3L(ポート噴射)はなんと約50分の1(規制値の50分の1以下)まで低減されています。まあVWだけが途上国向けエンジンにターボ付けて後処理無しで売ってるわけですから、全ては設計段階でコストに勘案した企画がまるで違っているので、日本勢のクオリティに及ぶまでもないですし、トヨタやマツダのコストレベルではインド市場に参入することすら不可能です。木村さんが何と言おうともVWより日本車の方がコストが掛かっているのは間違いなさそうです。

  インド市場に参入するためには販売価格を40万円程度まで低減しなければ難しいです。インドメーカー最大手のタタは10万円以下で売り出したこともありました。スズキの主力は旧式アルトの設計を使ったAセグ車で、スズキに対抗するVWはup!とポロを導入しています。ポロのノックダウン(旧式規格での廉価販売)では50万円程度の価格になっている!!ってブログに書いたら、日本のVWファンから抗議のコメントが来ました!!そんなに気になるならVWに問い合わせて訊けばいいじゃん!って返事しましたけど(笑)

  さて今回、木村さんが「進化の歩幅が広い」と表現した部分はどこなのか?レビューを読む限りでは、新たに1.5L直4ターボに統一されたE211エンジンの「ミラーサイクル化」とターボラグを抑えるための「VTG」システムが導入されたことらしいです。まだ乗ったことないので確信めいたことは言えないですが、これって「他の追随を許さない」ってレベルですか?VWがホンダ辺りを追随しているようにしか見えないんですけども・・・。



2016年9月15日木曜日

ルボラン10月号・恒例のドイツ車特集に大きな異変が・・・。

  毎年10月号は「ドイツ車の◯と×」というタイトルを掲げるルボランの名物企画ですが、何やら今年は様子がオカシイです。例年は「ドイツ車の◯と△」くらいのお手盛り企画な感があったんですけども、今年はタイトルに偽りなしの「ドイツ車の△と×」になってました!!! というか、これを読んで誰がドイツ車を欲しくなるのかー?ってくらいにビックリな内容になっています(やめとこう!ってなるよ)。長年のルボラン読者からしてみれば、いきなりの『暴挙』によってあっさりと掌返しをされた!?みたいな大混乱かもしれないですね。

  ルボランといえば、モーターマガジンとならんで長い歴史を誇る名門雑誌。どちらも自由きままな自動車趣味な人間がよってたかって妄想を広げる「同人誌」的な立ち位置で50年以上歩んできました。失礼ですが日本経済全体にとっては、ルボランもMMもあってもなくてもいい雑誌です。自動車産業からみれば、ルボランの記事なんて採るに足らない失笑ものの連発ですから、当然にクルマ作りに与える影響力なんてのはほぼゼロ(おそらく)。でもそれでいいと思うんですよ。なんだか的外れなコトばっかり書いてあっても、その雑誌を毎月読むことで、ドイツ、イギリス、イタリアの自動車産業に想いを巡らす時間が、忙しい日常の中に供給される。それだけで十分に多くの人が「憩える雑誌」になっていると思うのです。

  確かにお世辞にも島下泰久氏や河口まなぶ氏の文章でお腹一杯になるなんてことはないですし、厳しいですがもはや『評論』という次元のものでもないです(島下氏の『上から目線な物言い』と、河口氏のごくたまに出る『正論』は悪くないが!)。業界への影響力はほぼゼロなんですけども、それでも広告主様に逆らうような記事は絶対に書けません・・・その結果当たり前ですが、牙を抜かれた言論では雑誌が面白くなるはずもなく、存在意義が問われるジレンマに悩まされ続けています(いるはずです)。内容がどうあれ最新モデルを紹介して当たり障りの無いどーでもいいことを綴っておけば「憩い」くらいにはなるけど、それ以上でもそれ以下でもないポジションに落ち着いている・・・そこが残された存在意義なんじゃないかと・・・。(だからブログで目一杯いじってあげよう!)

  余談ですが、広告主から独立したカーメディアを目指した「クルマの神様」という雑誌が以前にありました。そのコンセプトを実現するために広告を一切貼らずに展開しましたが、主筆の福野礼一郎氏がこの期に及んでまさかの及び腰で、なんとも中途半端な内容に終始し、たった2号で打ち切られてしまいました。これからはネットでそういう試みが行われるとは思いますが、流通時における課金が出来ないウェブコンテンツでは、収益源はやはり広告頼みになってしまうという問題が横たわります(パチンコ、サラ金など他の業種から広告主を募る?)。有料メルマガを運営し続けて、単行本まで出している沢村慎太朗氏だけがこの『宿痾』を抜け出しつつあるようですが・・・。

  要するにルボランもMMも余計なコトしないで、ノホホンとドイツ車オーナーが気持ち良くなるような甘ったるいこと書いておけばいい!本気でそう思うんですけどね。いくら週刊文春が注目されているからといって、いきなり「まとも」な指摘を繰り出し始めるのはどうかと・・・。「ドイツ車オワコン論」は一部の過激な評論家によって2000年代中頃から密かに囁かれていましたけども、それらの言論を徹底的に封殺して、骨っぽい評論家を出禁にして、事なかれ主義・平和主義なライターに安定して仕事を与え続けたルボランさんが、なにをいまさらに方針転換しているんだろうかと・・・。

  ルボラン、モーターマガジン、カーグラフィックに加えて、自ら下劣路線を標榜してコンビニの成人誌コーナー近くに週刊SPA!と並んで置かれる、男性雑誌風情のベストカーやニューモデルマガジンXまでもが、異口同音でひたすらに「ドイツ車>>>日本車」を唱え続けてくれたおかげで、単なるドンガラなドイツ車をドヤ顔で乗りこなす、景気の担い手が東京のど真ん中でたくさん培養されていたのになー。やっぱり日本経済の為にもドイツ車もそこそこ売れた方がいいですから・・・。ドイツ車があるからそれを尺度に日本車も性能が上がっていいクルマがいい値段で売れるようになる。

  それに白金とかの住人がメルセデスやBMWをやめて、アストンマーティンやベントレーに乗り出しだら・・・もう可愛げもなくなりますね。この街にはマフィアしか住んでないのか?って。別にドイツ車だからダメ、英国車だからいいという単純な話でもないですけどね。「英国車乗っている」っていう変なステータスを公言するヤツに聞くとほぼ100%MINIだったりするわけで・・・。それはそれで英国車オワコン論の始まりではあります。

  やっぱり日本のクルマユーザーはメルセデスやBMWにうっすら憧れを持っているくらいが丁度いいのかもしれません。Aクラスや3erをブログで散々にディスっておいてこんなこと言うのも筋が通ってないかもしれないですが、2016年のルボランの大きな転機を目の当たりにして、なんか「えらいことになったなー」と状況の変化に戸惑っている次第です。いつから日本のメディアはドイツ車を上から目線で見下すようになったのか・・・。2025年に自動運転の最終形態がラウンチされて、ドライブフィールなどクルマの購入に全く関係なくなる日が近づいています。果たしてその時(2025年)にルボラン、MM、CGの3冊は紙媒体で生き残っているのか? このルボラン10月号はいよいよカーメディアの生き残る道を狭める結果になるのではないかと・・・。

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2016年5月31日火曜日

ルボラン40周年記念号 構成が非常に巧み(笑)!!!

  自動車雑誌にしては珍しく東証1部上場の学研が運営する「ルボラン」。この雑誌のスゴいところは100ページを越えたあたりから始まります。主筆は自動車雑誌の事情を心得たメーカー都合の提灯ライターばかりなのに対して、コラム執筆陣は圧倒的な力量を持つ凄腕ライターが勢揃いしてます。毎月届くとまずは100ページより後ろから読みはじめます。巻末のTOPICSまで読んだら一旦放置。巻頭からの特集はあまり真剣には読みません。つまんねーし。

  さてコラム執筆陣ですが、「下野康史」「渡辺敏史」「福野礼一郎」といった単行本を出しちゃうクラスのライターが揃い踏みです!!!まあこの3人ならば毎月1000円払ってもいいですね。さらにお気に入りのコーナーが「日本の峠を行く」と嶋田智之氏のチャラいけど「月間イタフラ」です。

  さて今回の40周年記念号として、総力特集されているのが「話題のスポーツカー10台」によるガチンコレビュー対決。フェラーリ488GTBの670psを始め600psクラスが多くなったスーパースポーツ7台に、数合わせで登場したのが、庶民派の「ボクスター」「M2」「マツダロードスター」の3台。「ルボラン」は輸入車専門誌だろが!!!日本車をアホ企画に巻き込むな!!!しかも噛ませ犬にするな!!!出すならNSXかGT-RかRC-FかのスーパーGT勢にしておけ〜!!!

  とりあえず911ターボやGT-Rなど本気で速いクルマは興ざめなので排除?なんとも見かけ倒しなだけの7台が揃えられました・・・「ウラカンLP610」「マクラーレン570S」「FタイプR-AWD」「AMG・GT-S」「ベントレー・コンチネンタルGT・V8S」「コルベットZ06」。

  これらのクルマを片っ端からレビューする主筆のライター陣が「S下」「I井」「S水和」「H原」のズッコケ提灯カルテットです。911ターボとGT-Rがいないわけですから、この企画に関してはおそらくこの2台を天敵とするマラネロ方面からお金が出てますね・・・しかしF社は広告費0ユーロを主張してますから、日本のインポーターが仕掛けた企画なんでしょうか?

  「提灯企画」に相応しい・・・全く主張がない4人。文章だけ読んで誰が書いたかハッキリわかるレビューは1本も無し。うすーい「セレブアピール」のS下と、うすーい「好々爺レビュー」のH原、うすーく「どうでもいいことに噛み付く」のがS水和で、うすーく「雑魚感がハンパない」のがI井といった大まかな特徴はあるのですが・・・、とりあえず書いてることが全く意味不明過ぎる!!!結局この特集はただのスポーツカーのグラビア以上の要素は全くなし。雑誌のアイドルグラビアのページに付いてくる意味不明なポエムとほぼ変わらない意味不明な文章がついてきます(笑)。そしてクルマの写真だけはやたらと本格的でダイナミックな構図が多くて見応えあり!!!これぞまさに巻頭グラビア(立ち読み対策!?)。

  そんな巻頭グラビアが終わって、写真のイメージは十分だけれども、文章に飢えて喉カラカラの読者に向けて一気に発射されるのが、その後に続くロングレビューのコーナーです。・・・しかしここでも軽いイタズラが!トップバッターを務めるのがまたまたネタライター!!!ここでコイツかよ!!のあり得ない人が登場!!!まさかのK口Mなぶ氏が登場して、アウディR8を「スーパースポーツ度が格段にアップ!」とか書いてます。価格で比べるのはお門違いかもしれませんけども、「R8V10プラス」は約3000万円ですからさきほどの4人が揃ってナンバー1に押した488GTB(ゴリ押し/チート/ブランディング)と全く同等ですから、スーパースポーツ以外の何者でもないはず・・・。それなのになぜか上から目線のK口さん。

  さて散々に読者をじらした挙げ句にいよいよ登場するのが「真打ち」です。もはや日本のカーメディアでスーパースポーツを堂々と語ることが許されるのはこの人だけなんじゃないの?というくらいの「最後の大物」こと西川淳氏です。メルセデスCクラスを誇らしげに乗り継ぐ小粒なS下さんやK口さんとは違って、この西川さんはフェラーリもランボルギーニも所有し、さらに歴代GT-Rも乗り継いでいるという輸入車にも日本車にも精通して偏りの無い「プロ中のプロ」。「日本版・クラークソン」といっていいかもしれません。

  西川さんの登場で暴動寸前の読者の心を解きほぐされる!!!日本のカーメディアでスーパースポーツを扱うならば、もはやこれしか方法はないのか〜・・・。別に内容なんてなんでもいいですね、どれだけ説得力のあるライターを肝心な場所で使えるか!?が大事なんですね。結局のところ日本ではスーパースポーツなんて性能よりも、どれだけ見かけ倒しか!?が大切です。先日もBMWジャパンの店舗の脇に458が停まってました(立体駐車場に入らず)。これで乗り付ければ、すぐにVIP商談ルームが用意してもらえるようです。458に乗ってM2でも見にきたのか?

  余談ですが、ジャパンの一般向け商談ルームはゴチャゴチャしてて、ガレージみたいな埃っぽい場所で、これだったら地元のムラウチやマツダの方が断然にスペースはリッチだし、飲み物のカップなども上質ですね・・・。立地が都内の一等地ですから敷地もやっぱり手狭です。オープンスペースにキッズルームがあって、なんだかひと昔前の日本車ディーラーみたいです。小綺麗なドレス着てセレブ気どりの客がちょっと気の毒ですね・・・。ジャパン行くなら1000万円以上のクルマ買う時だけにした方が良さそうです(VIPに入れてもらおう)。これがBMWジャパンの狙いなんでしょうけど・・・。

  なんとも日本におけるスーパースポーツの微妙過ぎる立場が透けて見えるようなルボラン記念号の特集コーナーでした・・・。今後はカーシェアリングで需要が出てくるのかな?しかし「わ」ナンバーのガヤルドでBMWジャパンに行っても笑われるだけですけどね・・・。

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2016年5月2日月曜日

福野礼一郎氏 「Dセグは終わった・・・。アウディA4無惨」

  「Dセグ」というのは・・・単なるサイズ上の表記ではないんだ〜!!!という義憤に塗れた暑苦しい話をしたいと思います。元々は欧州で使われていたものですが、ほぼ同じサイズのクルマを常用する日本でも「Aセグ」「Bセグ」「Cセグ」「Dセグ」「Eセグ」「Lセグ」と大きく6段階に乗用車のサイズは分けられています。それぞれのセグメントには、Aセグは「個人移動用」、Bセグは「4人乗車可能な最小単位」、Cセグは「4人乗車で長距離可能な最小単位」、そしてDセグは「自己満」、Eセグは「カンパニーカー・会社が役員に支給するクルマ」、Fセグは「ショーファー・ドリブン用」と大まかな用途があります。

  A〜Fセグまでそれぞれに与えられた使命があって、各メーカーはそれに則ってクルマを作るわけですが、やはり「Dセグ」だけは作り方がイマイチよくわからなくなってるのかな〜・・・なんて気がします。ちょっと前ならば、DセグにV8エンジンを積み込んだエンスー向けで満足度の高いスポーツセダンがありました。いまでもメルセデスAMGからは発売が継続されてますが、他のブランドの温度は下がる一方のようです。「そこで頑張らなくても・・・もっと儲かる所があるからさ」そんな本音が透けて見えます。

  作る側がそんな感じですから、ユーザー側もなんだか気分が盛り上がらない。何もGT-Rのような電光石火の加速をするGTサルーンを作れなんてこれっぽっちも思ってないです。特別なモデルも元気ないですが、それ以上に深刻なのがベースグレードのDセグ車がどれもこれも不作なこと・・・。え〜Dセグってこんな下らないクルマばっかりだっけ!?日本市場で販売されている代表的なモデルを挙げてみましょう。

トヨタ「マークX」コスパはいいけど末期過ぎる。
   「カムリ」MCでデザインが・・・。
レクサス「IS」2Lターボが現状では一番マシというユニット問題が・・・。
日産「スカイライン」高級過ぎ・重過ぎ・ランフラット。だけど個人的にベストかな。
  「ティアナ」やっぱりデザインが・・・。
ホンダ「アコード」日本では完全にDセグを捨てたようだ。
マツダ「アテンザ」クラウン互換機としては評判良いけどさ。
スバル「レガシィB4」アテンザの項目を参照
メルセデス「Cクラス」失礼ですが中身がC・・・。
BMW「3er」迷走・オーラ無しで収拾不能。
ジャガー「XE」ディーゼルがダメでした・・・BMのDEみたいにうるせー。
ボルボ「S60」設計が古い・・・先代マツダ車の設計と聞けばちょっと興味もあるけど。
キャデラック「ATS」左ハンドルのみ。試乗車もない。勇気を出して注文してみては!?
プジョー「508」今年新たな展開があるそうですが、現状では・・・。
シトロエン「C5」ニホンノミナサン!サヨウナラ!


  さて意図的にVWとアウディを抜かしましたが、この2台に対してルボラン6月号で福野さんが「きびし〜」言葉が浴びせられてます。福野さんが言うには「乗り味」は完全にゴルフ>パサート>A4だってさ!!!え?当たり前の事ですが、一番クルマに高いカネ払うのがA4のユーザーでその次がパサート、もっとも安上がりなのがゴルフですよ!!!これではA4やパサートのユーザーは浮かばれないな・・・。VWパサートは確か「モーターファンイラストレーティッド」で福野さんがお墨付きを与えていた記憶があるのですが〜・・・。まあ比べている相手は「神」ですからね。

  しかしまあこれと同じことが、どこのブランドでも起こっていて、「アテンザよりもアクセラの走りがいい」とか、「レガシィB4よりWRX・S4だな」とか、「メルセデスC180よりもA250シュボルトだな」とか、「320iよりもミニ・クーパーSだな」とか、「マークXよりもオーリスRSだな」とか、「S60T4よりもV40T4だな」とか・・・どうやらDセグが「走り」をあまり強調しなくなったのは全ブランドで横断的に起きていることかも。同一ブランドの下のクラスに下剋上を決してゆるさない!のはやっぱり「スカイライン」だけかな・・・。

  マツダやスバルみたいにCセグとDセグのシャシーを共通化してしまったらもう「終わり」なのかも。別シャシーだった先代までのアテンザはアクセラに影も踏ませない独特のフィールで良かったんですけどね、あの走りはどこへ消えた!? プレミアム勢のアウディ、メルセデス、BMW、レクサスはどうも真剣にDセグでスポーツセダンを作ろうとは思ってないみたいです。あくまで自ブランドのEセグ車の下位互換用車両という位置づけで開発されてますね。「走り」がどんどん柔らかくなって、どれもヘンにヌルヌルした乗り味が気になって仕方ないです・・・コレ乗るくらいならゴルフGTIを乗り回していたほうが爽快かも。

  最新のアウディA4は、もはやA6では折り合いが付かなかったお客さんに買わせるクルマでしかないようです・・・なんだかな。二代目/三代目のアウディA4(2001~2005年/2005~2008年)が持っていた「上昇志向」な勢いが全く感じられなくなりましたね。サイズだけはA6の代わりが務まるようにはなってますけども、外板がA6よりもあからさまに地味に見えるように作られてるのもガッカリですね・・・合掌。


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2016年3月16日水曜日

清水和夫は一体何がしたいのか? (ルボラン2016年4月号)

  福野礼一郎氏の連載が無ければ絶対に買わないであろう雑誌「ルボラン」。あっ・・・別に他のライターの連載がクソだという意味じゃないですよ!「下野康史さん」の連載は福野さんよりも先に読みますし、取り上げている車種が面白ければ「嶋田智之さん」のコーナーを真っ先に読むことも・・・あと「渡辺敏史さん」の連載も必ず読みます。けど何だかんだいっても福野さんの「比較三原則」が購入動機です・・・ただしこの連載は文体が定型化しているので、実際は読んでもそれほど面白くなかったりするんですけど、面白くなくても「読まなければ」と思わせるのが福野さんが超一流である証明です。

  ・・・でこの「ルボラン」の最悪コーナーだと思われるのが、失礼ですが清水和夫氏の連載です。いちいち毎回レーシングスーツ着てポーズをとっておられますが、誌面に出てくる必要あるの? さらにサーキットで限界性能を測って、素人読者を威圧しますけど、提示されている数値から概算されているはずの、比較対象の2台のそれぞれの得点が、どのように弾き出されているのかイマイチわかりません。酷いときには、加速・減速・ウェットブレーキング、スラロームのいずれも測定値で下回ったクルマの方が、最終的な得点が高かったりします。

  さて4月号では「シビックtypeR」と「ゴルフGTE」という同クラスながら、なかなか噛み合わないマッチアップとなりました。いまさら尾ひれを付けて書くまでもないですが、リチウムイオンバッテリーなんか積んでいないシビックtypeRが、全てのテストでGTEを蹴散らすことは素人でも予想が付きます。そもそもテストするまでもない・・・。一つはっきりしたことは、もともとブレーキに難がある「VW」と、マツダ、三菱と並んでブレーキには定評がある「ホンダ」の評判は、今もなお全く変わっていないということです。ウェットブレーキの制動距離差はざっと10m・・・。ポルシェ911とプリウスくらいの歴然たる差です。

  ウェットブレーキの段階で完全に勝負あり!だと思うのですが、加速G、減速Gでもシビックはモータートルクと回生ブレーキを駆使するGTEを完全に寄せ付けない数値を叩きだします。・・・しかし不可解なことに加速G・減速GではGTEが「優勢」という判定。どういう事情があるのかは、とりあえず文章からは判別できず・・・、挙げ句の果てにシビックとGTEのテストデータが入れ替わってしまった誤植かな?という疑念すら浮かびます。仮に誤植だったからといってもお金払っている読者がわざわざルボラン編集部へ問い合わせてから判断しなきゃいけない義務はないですし、そもそも支離滅裂で意味不明な判断基準になってしまっている清水和夫氏の見解は読者を愚弄する意図しか感じられません(だからボロクソ言わせてもらいます!)。

  このコーナーの定位置には「加速G・減速G」の数値の意味がハッキリと記載されていて、加速Gは高性能車ほど高いと明言されています。高性能車としてシビックの方が高い数値を出していることになっているはずですが・・・。シビックの加速Gが「0.45G」、GTEの加速Gが「0.36G」なのに、清水和夫氏はGTEに「WIN」と付けている始末(ホンダ関係者が不憫)。還暦にもなるとさすがに0.45Gがモロにかかると首が痛いのでしょうか?それともそんなにシビックの乗り味が嫌だったのでしょうか?・・・しかし文章を辿ると最後の最後で小さくですけど「私はシビックの方が好きですね」なんて抜かしてやがります! シビックの方が好きで、数値も全てシビックが上回っているけども、世間一般の人々にオススメするならば「GTE16点」「シビック16点」で同点です!ってことなのか? いや〜謎過ぎる・・・。

  とりあえず先月号(3月号)を引っぱり出すと、「メルセデスAMG-GT」と「ポルシェ911ターボ」の比較。こちらは加速Gも減速Gも上回った911ターボに「WIN」が付けられている。興味深いのがウェットブレーキでポルシェがAMGに負けたこと!ブレーキに関しては「全知全能の神」だったポルシェが価格も手頃なAMGに負けるなんて・・・時代は変わった。スラロームに至ってはタイムのところに「78.08km/h」という速度が掲示されてしまっています。おそらく通過速度なのだが、なぜか遅いはずの911ターボが「WIN」となっていて、速度自体は全く形骸化されたデータでしかないです。やはりこのコーナーの担当はかなりのバカなのか、それとも簡単なチェック機能すらも働かない「アンタッチャブル」なコーナーなのか?謎はますます深まるばかり・・・。結果は「AMG-GT18点」「911ターボ19点」だそうです。

  さらに2月号まで見てみると、「レクサスRX200t」と「ポルシェ・マカン」の人気SUV対決。これもまたまたビックリなんですけど!!!ウェットブレーキでポルシェがレクサスに完全に負けてしまっています・・・これは「事件」だ。加速G、減速Gはマカンが少しずつ上回り順当に「WIN」となっています。なんでシビックだけは数値が高いのにも関わらず「WIN」にならないの? レクサスが上回ったウェットブレーキでは勝敗判定が行われず、スラロームでも再びRX200tが速いタイムを出したにもかかわらず、マカンに「WIN」が付く不可解判定。総合結果は「マカン16.5点」「RX200t13点」と大差が付いてしまっています。繰り返しますが、RXの方が制動距離もスラロームの通過速度も速いのですけどね・・・。

  なんか「清水ルール」に振り回されて、読んでてイライラするだけのコーナーです。その唯一のルールは「VWグループのクルマは絶対に負けない」という非常にシンプルなものです。・・・くっだらね〜、おそらくですけど、VWから拠出された宣伝費に報いるためのヨイショ企画なんでしょうね。しかしそんな企画にも真実は読み取れるもので、今回明らかになったのが、「ポルシェ・ブレーキ神話」は終わりつつあるということ。マカンが叩きだした「ウェットブレーキ47.0m」ってもちろんこの6台の中ではゴルフGTE以外の全てに負けている数字です(アルファードに負けるんじゃないの?)。・・・また同コーナーで目に余るものが出てきたら追伸したいと思います。あ〜疲れた・・・。(誰か清水さんの意図がわかる方おられましたらお手数ですがレスください!)


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2014年6月27日金曜日

福野礼一郎氏 は輸入車Bセグを一体どう思ってんの?

  最近では300万円なんて生意気な価格を提示するモデルもすっかり少なくなった、輸入車Bセグ。今月号の「ドライバー」の名物コーナー愛車物語には、なんと現役大学生がバイトで稼いだお金で新車のプジョー208を買ったなんて記事も出てました。プジョーなんてそれなりに高いイメージがありますが、208の特別仕様車は199万円なので、アクアを買う感覚で買えてしまいます。しかも新車ならではの「低金利・残クレ」という制度もありますので、学生でも十分に手が届く範囲で売られています。

  日本車で売れてるBセグといえばアクアやフィットですが、この2台と価格差がほとんど無い輸入車Bセグハッチバックが大挙して押し寄せたかと思えば、最近日本でも火が付いたヴェゼルとほぼ同じ価格帯にも輸入車Bセグクロスオーバーが・・・。どう考えてもアクアやフィットそしてヴェゼルが負けるわけない!とは思いつつも、福野礼一郎氏のコラムに相次いで取り上げられていた、輸入車Bセグを一気読みしてみました。「ルボラン」と「モーターファンillustrated」の2冊に連載があるので、福野コラムを読むためだけに毎月購入しています。

  上から目線で恐縮ですが、このライターは日本車に対して苛烈なスタンスを取る事が多く、多くの日本車ファンから目の敵にされていて、私もしばしば槍玉に挙げています。しかし輸入車を批評するフェアな視点はとても説得力があり、岡崎宏司、西川淳、河村康彦、森口将之、大谷秀雄といった「聡明リベラル系」のライターは読んでいて気持ちはいいけど、結局は毒にも薬にもならないので、てっとり早く輸入車の印象をつかむにはとても役に立ちます。

  しかもこの福野氏は、過去の著作を読むと分るのですが、単なる「欧州車礼賛」タイプの単細胞ライターなどではないです。「2000年頃からメルセデスはトヨタを真似てあからさまに手抜きを始めた!」と歯に衣着せぬ言い回しには好感が持てましたし、「Sクラスを見ても何とも思わないけど、(2ドアの)CLは羨ましいと思う!」という素直な発言をする点もとても親近感が持てます。

  おそらく大好きであろうBMWに対しても、常にフェアな視点を忘れておらず、誰が乗っても薄い印象しか持てないであろうF30の3シリーズに対しては、徹底的に批判を加えていたり、同じシャシーを使っていて足回りも同様にフニャフニャなF20の1シリーズに対しても、ZF製の8速AT以外は評価が低かったりします。相当な日本車好きの私が読んでも相当な共感力を巻き起こしますから、このライターの根底には日本車好きの血が流れているんじゃないか?と思います。

  そんな福野氏が輸入車Bセグを真剣?だかどうだかわかりませんが批評するのは一つの試金石だなと思います。「日本車好き」にとって一番虫酸が走るのが、輸入車Bセグに乗っている連中で、日産、三菱、スズキ、マツダの技術をM&Aで「奪って」おいて、平然とした顔で日本で売り出すという神経がちょっと理解できなかったりします。しかも多くが東南アジア製で・・・スマートキーすら装備されていないから「お里が知れている」廉価車!はちょっと言い過ぎかもしれませんが、まあ「小型車」買うなら今でも断然に日本車がいいとは思います。

  ただし、プジョー、ルノー、ミニといったブランドが日本でそこそこ人気する理由もわからなくないですね。「IKEA」に置いてある中国製の照明器具がやたらと気に入ってしまうみたいな感じでしょうか?「ドンキホーテ」に同じものがあっても見向きもしないですけど。もし日本にオペルが正規輸入されるようになって、キャデラックが売ってる片隅にオペル・アギーラが売られていたら「おや?これはいいかも!」と思うかもしれない。その頃にはスズキのラインナップから兄弟者のスプラッシュは消えているだろうし・・・。

  果たして福野氏は輸入車Bセグをどう思っているのか?と、クルマよりも評論家個人への関心が強まってしまうのですが、最近のこの方のコラムで「金言」のように繰り返されるのが、「Bセグクロスオーバーは正義!」という主張です。沢村慎太朗氏はトヨタ・アクアの商業的な成功について、その一因はスタイリングにあり、トヨタのマーケティングが「Bセグは車高を下げてスタイル優先が今後のトレンド」と結論付けたことが勝因と指摘しておられましたが、福野氏は「Bセグにおける過度のスタイル重視はクルマのコンセプトを破綻させる!」よって、ルーフをある程度まで持ち上げてその分、車幅も全長も拡大させるコンセプトを確立して欧州でスマッシュヒットした日産ジュークこそが正しいと断じております。

  この両氏の主張のどちらも正しいというのが、Bセグの奥深いところであり、矛盾に満ちた部分でもあるようです。メーカーとしては「高い」のと「低い」のを両方作りわけるプジョーのスタンスが正しい!というのが福野コラムの結論でした。さて昨日発売されたばかりのルボランのコラムもまたまた輸入車Bセグ比較でした。またマツダ・デミオが発売された暁には、「オール輸入車Bセグvsデミオ」という秀逸企画を期待したいですね。「オール輸入車Cセグvsアクセラ」(ルボラン2014年6月号)はとても参考になった人が多かったと思いますから。


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