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2019年7月11日木曜日

水野和敏✖️ホンダ・インサイト なにが逆鱗に触れた!?




「知性」による暴力
水野和敏、福野礼一郎、沢村慎太朗・・・知性溢れるオッサンライターってのはなんでこーも天邪鬼なんだろうか!?読者の期待通りに記事を書いてたまるか!!って感じの猛々しい自己顕示欲がそこには渦巻いている。カウンターパンチ的な設定でレビューを書くライターは他にも清水草一さんが、毎回ワザとらしくややこしい見解を無理強いしてくる。例えば「トヨタシエンタはフェラーリのライバルだ!!」とかさ・・・。


真摯に「暴言」を吐く
ただただギャグで記事を書いている清水草一さんとは違い、水野、福野、沢村クラスは、ファンも多く単行本を何冊も刊行しているのだから自らのブランドを一身に背負って一つ一つのレビューを書いている。その内容は、もはや単なるカリスマ・レビュアーの域を超えていて、工業製品を通して現代の価値観をあれこれと推し量る「現代思想家」に近いのかもしれない。その主張は世間には少々奇異に見えるものであっても、それを雄弁に示す根拠には膨大な知識が放り込まれていて、結論はまるで「新説」誕生!!業界の常識が変わる!!かのような大円団が用意されてたりする。国沢光宏、清水和夫、西川淳、渡辺陽一郎、鈴木直也・・・といった真面目なレビューがすでに書けなくなったジジイ連中は、場違い・見当違い・認識不足なレビューを乱発し、あまりの根拠のなさにしばしば1年後には真逆のことをヌケヌケと主張してたりするけど、そんなブレブレで「ライト」な連中の批判とは重みがまるで違う。


このレビューは何を示しているのだろう!?
そんな水野さんが久々に本気でファイトした!!ホンダ期待の新型インサイトに対してマウント馬乗りで何発も拳を振り下ろしている。ベストカー連載の「一刀両断」というコーナーでは、毎回ライバル関係の2台をレビューして100点満点で点数をつける。毎回どのクルマも85〜95点の間に収まるものばかりなんだけども、インサイトは79点!!このコーナーでおそらく初めてではないかと思われる70点台が出ている。何の意思表示なんだろうか!?最近のホンダが何か水野さんの逆鱗に触れるようなことをしただろうか!?


革新なきホンダは評価できない!?
日本の最後発メーカーながら、北米生産を最初に始めたり、80年代から欧州メーカーに対してその先進性で大いに注目される存在だった。ホンダプレリュードが4輪DWBで欧州上陸を果たさなければ、アウディもアルファロメオもとっくに淘汰されていた可能性が高い。初代NSXがなければ、フェラーリのクルマ作りが2000年頃を境に大きく変化することもなく、マクラーレン、ケーニグセグ、ブガティなどのスーパーカー・メーカーがグローバルで販売を開始・再開することもなかった!?


地味に世界を変え続けるアース・オブ・ドリーム
バブル期の伝説のホンダの活躍は確かだけども、巨大企業となった今では革新性が減っているという指摘もしばしばカーメディアで見かけるけども、今年になって日産&三菱やダイハツが相次いで投入した新型軽自動車の設計は、誰の目にもホンダN-BOXによって一新された軽自動車の新常識が多く盛り込まれている。ダイハツムーヴとスズキワゴンRの切磋琢磨によりあれだけ人気を誇ったリッターカーが瞬く間に駆逐され、新車販売の4割を占めるようになった軽の市場をホンダはあっさりと乗っ取った。


水野さんの真摯なホンダ論が聞きたい
昔も今もホンダはとにかくアグレッシブで、このメーカーの独走に続いて他の日本メーカーが進化を伴って追従する構図は変わっていない。水野さんを含め同時代に業界にいて開発を担当していた人ならば、嫌という程にホンダ車の研究をしたことだろう。そんな開発者の視点に立てば、この新型インサイトはホンダ車としては革新性に乏しく映るのだろう。ホンダだったらもっと大胆に業界の常識を書き換えていくだろうけども、インサイトは素人のクルマ好きがなんとなく持っていたイメージをなぞったようなクルマだと言えなくもない。3世代目のプレリュードやS2000が「95点」くらいだとしたら、新型インサイトは・・・実際のところ「79点」なのかもしれない。


ホイールデザインは盲点だな・・・
レビューを読んでみると冒頭からカムリとインサイトの純正ホイールデザインにダメ出し。デザインが嫌だったら誰でも簡単に(負担は結構あるけど)交換可能な部分のパーツから語り始めるとは・・・ユーザー感覚からかけ離れているところがとても水野さんらしい。福野&沢村の両名なら純正ホイールのデザインを車の価値にカウントはしないだろう。ホイールの次はフロントグリルのデザインについて言及。これまたかつてのライバル会社の製造上の弱点を十分に理解した上で、ほとんど嘲笑うように上から目線で(私の仕事では)「ありえない」を繰り返す。一応はトヨタだってホンダだってデザイン頑張っているんだからさ・・・。


水野さんだから成立するレビューではあるけど。
トヨタとホンダの日本でも売れそうなセダンを水野さんがレビュー・・・というシチュエーションが大間違いなのだろうか!?動力性能やハンドリングなどごくごく一般的なレビューでは、その肌感覚を立体的に言葉を駆使して説明するものだけど、最初から飽きずにスタイリングの細部の話がずっと続く(読者は飽きるが・・・)。あまりの酷評っぷりに、まるでトヨタとホンダがセダンを作るなんて100年早い!!くらいのことを言いたいのか!?それとも俺が作ったV35スカイラインに比べれば、こんなのセダンでもなんでもない!!ってことなのか!?批判されている項目(ホイールデザイン、ボンネットフードの形状、ボデーパーテーションの隙間など)を考えると、カムリ、インサイトだけでなく、クラウン、アコード、レガシィB4や日本で販売されている輸入ブランドのあらゆるセダンにも同様のイチャモンをつけようと思えばつけられる。


トヨタとホンダの差なのか!?
さすがにデザインだけの評価で点数をつけるわけにはいかないので、後半にわずかな字数で、どちらも乗り味やサスチューニングはいい感じにまとまっていると付け加えられている。それでも少々加速時に騒がしいインサイトに対してはハイブリッドシステムに瑕疵があるとのこと。なんとも不思議なバランスのレビューだ。前半のデザイン議論でホンダとトヨタを気持ちいいほどディスる。後半の動力性能は「まあいいんじゃないの!?」って感じで流す。インサイトのほうが指摘されるポイントが多かったけども、ズタボロのレビューの後に衝撃の結論。トヨタは「よくできました」の「91点」、ホンダは「もっとがんばりましょう」の「79点」・・・。もしかしたら侮辱されているのはトヨタの方かもしれない。今のところ日本のセダン好きの有力な選択肢はこの2台とアテンザ(MAZDA6に改名)なんだけどなー。





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2015年11月3日火曜日

岡崎五朗さんが示す「カーメディアはプロレスだ!」

  岡崎五朗さんのコラムが毎月読める雑誌といえばカートップ。このコーナーでは毎回おだやかな論調ながらも、かなり自動車業界あるいは自動車社会のタブーな点にズカズカと入っていくので、毎月真っ先に読んでいます。この方は地方局とはいえ自動車専門番組のMCも務めているくらいで、業界ウケは抜群なようで(父が大御所)、どの自動車メーカーともいい関係を築けているようです。トヨタ車に対してはちょっと手厳しいかな?という印象もあるのですが、トヨタは評論家に対して広い心を持っていると沢村(慎太朗)さんが著書に書いていたので、岡崎五朗さんは相手(ブランド)を選んで批判することで上手く処世しているようです。

  さて今回のカートップのコラムでは、「VW問題に対する日本の世論」に対して苦言を呈されています。「ちょっと問題が起こったからって、掌返しはよくないよ!」ってなんとも岡崎五朗さんらしい主張だと思います。「らしい主張」とはどういう意味か?というと、この方の評論の特徴はいい意味で「世間とズレている」ところを指しています。正確にはズレているのではなく、岡崎五郎さんのキャラに合っている「善良な日本のユーザー」目線に徹しています。これを天然でやっているのか意図的にやっているのかはわかりませんけども、ある種のクルマ好きからは全く共感されない評論・・・それが芸風です。

  この人の冠番組であるTVKの「岡崎五朗のクルマで行こう!」という番組名に変わった初回の放送は日産GT-R拡大版スペシャルでした。サーキットでリミッターが解除される仕組みのGT-Rに乗ってサーキットで300km/hで走る!という想像するだけでハードな内容で、本人にとっては記念すべき放送なのに、終始表情が固く・・・「ひーひー」言いながら引きつった顔でアクセルを踏んでいました。こんな仕事はドリキンか清水さんにやらせておけばいいだろ!!!とか思ってそうでしたね。スタジオでは「ぼくはもっとのんびり走れるスポーツカーがいいな!」みたいなことを言い出す始末で・・・。

  当時777万円で発売された「夢のスポーツGTカー」を、凄いクルマが出てきました!と口では言いつつも表情では全く別のことを訴えるMC・・・。これはこれで凄い芸当です!しかしクルマ音痴というわけではなく、マツダが自信を持って送り出したクリーンディーゼルを体感した時は、ハッキリと「僕はやっぱりガソリン派だな」と宣言するなど、オンリーワンなコメントを発していたりします。マツダの資料の言葉を言い換えただけの解説がここ数年あらゆるカーメディアで氾濫していて、読む価値もないな・・・と思っているのですが、番組でのこの一言は非常に刺さりましたね。GT-Rもダメ!マツダのディーゼルもダメ!BMW3シリーズもダメ!・・・と沢村さんもビックリのブッタ切りを独特の口調で隠しながらも発信しています。

  そんな岡崎五朗さんが何を思ったか、今回の一件で日本のクルマ好きが一斉に「VWは地獄へ落ちろ!」と言い出したと錯覚したようです。そして気でも触れたのか、「これまで優等生として持ち上げられてきたVWへのコンプレックスが爆発している!」みたいなことを書いてます。え?え?え? 優等生? それはカーメディアが作った虚構だと思うのですけど・・・。クルマが好きならゴルフの出自もわかるし、それでも300万円払っても欲しいという人はよっぽどの変わり者です。そもそもゴルフを新車で買っている層ってクルマにそれほど興味が無い人が多くないですか? なので今回の事件があっても多くのユーザーは「え〜そうだったの!けどまあいいか・・・」とほとんど気にしていないと思われます。

  そもそもVWって報道されているディーゼルよりも直噴ターボを使っているガソリンの方がよっぽどヤバくて、同じクラスのトヨタ車の約50倍の有害物質が出ていることがすでに日本の研究機関で明らかになっています。なのでマトモな情報収集能力があるクルマ好きなら日本で売られているオール・直噴ターボのVWは全部ダメだってことは、とっくにわかってます! ディーゼルだから日本には関係ない!じゃなくて、日本で売られている現行モデル全てがすでにダメ!なんです。それでも買う人はバカなんです! そして今さらのように「VWはひどいメーカーだ!」と憤慨している人もマヌケです。

  北米でのVW報道では、このメーカーが拡販を狙って日本を含む東アジア地域に巨額の広告費を投下したことが暴かれています。つまり多くの自動車ジャーナリストの生活をここ数年支えてきたのがVWです。しかしインターネット時代ですから、カーメディアが市場を左右する力なんてほぼ無くなってきています。カーメディアで全くといっていいほど評価されてこなかった、アクア、ノート、ヴェゼルといった日本車が難なく大ヒットしています。カーメディアにどう書いてあるか?なんて誰も参考にせず、検討している車名をネットで検索してユーザーの生の声を聞いて判断すれば事足りてしまいます。カーメディアはあくまで評論家のプロレスを楽しむ場に変わりつつあります。

  福野礼一郎さんが2014年に最近発売されたクルマについて書いた本が出ましたが、その年にヒットしたクルマは1台も入っていませんでした・・・。その本の中で大絶賛したゴルフも本の発売を境にして売り上げが伸び悩みました! その後、福野氏は読者から「ゴルフがいい!って本気ですか?」という問い合わせが殺到して困ったと、別の雑誌の連載で明かしていて、本人が仕掛けたプロレスの結果までネタにしてくれています。

  「カーメディアはプロレスだ!」と岡崎さんが本気で思っているかどうかわかりませんが、ここまで自作自演で全てをやり遂げるなんてもはやVWと同じで確信犯としか思えないです。
①カーメディアがVWをアゲる! 
②カーメディアがVWは日本や世界で人気という虚構を描く!(中国でしか・・・)
③カーメディアはVW問題でユーザーは困惑していると過剰に報道!(実際は・・・) 
④カーメディアはVWに対する掌返しがユーザーの中で起こっていると報じる。(実際は?)

  とりあえずVWの実情がまったくわかっていないアホな人々は無視しますけど、今回の一件があったからといってVWに対する考えが大きく変わった!なんてことは無いです。もしVWがゴルフGTIを半額で売るというなら買ってもいいかな?とすら思います。むしろ前よりも応援してあげたいという気持ち(あんまり虐めると可哀相!)が強くなりました!

  そもそも掌返しをしているのはカーメディアの方ではないですか? これまでVWが広告費をバラまいたおかげで、ジャーナリストを廃業せずに続けてこられただろうに、まるでテレビのコメンテーターのように「国民(ユーザー)の理解が得られませんよ!」みたいな偉そうなことを書いてます!(そもそも彼らは読者に信用されてませんから!あくまでプロレス!)。特にニューモデルマガジンXとかモーターマガジンに書いている胡散くさい輩がやたらとふてぶてしいですね・・・。特にモーターマガジンの木村好宏さんの「掌返し」には本当に「ぶったまげ」ましたよ(笑) 痴呆?

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2015年9月29日火曜日

今月号でもディーゼルをゴリ押し中 カートップ&ニューモデルマガジンX・・・

  アメリカで問題となっているVWのディーゼルエンジンのことは、やっぱりカーメディアにとっても完全に「寝耳に水」だったようですね。毎月26日の発売日が差し迫った中での大スクープでは内容を差し替えることも出来ずに、「(VWは)早くディーゼルを持ってきてガツンとやるべき!」といった内容がそのまま掲載されています。BMWやマツダが日本でディーゼルを発売した2012年から、延々を言われてきたディーゼルの長所に関する一般論を焼き直しただけで、どちらも内容ゼロのコンテンツだったのですが、今回の一件を踏まえて読む分には・・・面白過ぎます。

  マツダ、BMW、BMWミニ、メルセデス、ボルボ(もう乗れます!)とディーゼルを試してきましたが、どのモデルも基本的に直線番長なので、楽しむためには道路を選びます。なのでプライベートのファーストカーでの選択は無いな・・・と思っております(つまりディーゼル嫌い)。やはりレスポンス抜きでクルマの良し悪しはないですね(ディーゼルはかったるい)。確かにディーゼルの記事はカーメディア的には非常にタイムリーで価値が高いでしょうけど、ジャーナリストがなんとか引き出しを増やそうとして、レスポンスが命のディーゼルにはCVTは絶対に合わせられない!とか書いてましたが、それは限界トルクの問題が立ちはだかっているだけの話で、そもそもディーゼルエンジンをレスポンスで持ち上げるジャーナリストが現れるとは思いもよりませんでした。

  レスポンスに関して言えば直4ディーゼルの中では一番違和感が無いであろうマツダのものでも、やはり同ブランドのガソリン車とは大きな差があります。マツダのガソリンは今のところ自然吸気ばかりになっているので余計に大きな差を感じるかもしれませんけど。新たのメルセデスとボルボのディーゼルに乗ってみると、BMWのディーゼルは騒音を除けばそこまで酷くないのかな?という気がします。BMWのディーゼル(直4)は、マツダ以外と比べる分にはレスポンスなどフィール面に関して特に魅力を感じます。ただしクドいですが騒音が煩わしいです。アイドリングストップからエンジンがかかる時の音はもう少しどうにかならないのでしょうか?

  メルセデスとボルボはそれぞれに「道具としてのディーゼル」として好敵手と言えるかもしれません(A、CLA、GLA、B、Cにディーゼルが載れば・・・)。それぞれに日本のデリケートな騒音感覚の中での使用に耐えうるだけの水準を追求しています。出力よりも静音性なのでとにかく回りません(笑)!低速トルクで全て済まそうという方針なので、どちらも欧州車にしては中速域からの伸びが鈍いです(車重か?)。それぞれにボッシュとデンソーが参入していてトップサプライヤー同士の開発競争という側面もあり激しく火花が散っています。BMW(ボッシュ)を相手にマツダ(デンソー)が快勝しての第2戦なのでボッシュ陣営も気合いが入っているようですが・・・。

  主戦場である欧州ではもちろんボッシュ系のシェアが絶対なのですが、トヨタ系列の筆頭サプライヤーとしてデンソーはマツダで実績を積み、トヨタでもランクルプラドでディーゼル復活を果たしました。メルセデス直4とボルボ直4同士を比べたときに、静音性に関してはデンソー系のボルボが優位かな?と予想していましたが、メルセデスもEクラスに搭載されている為でしょうか、かなりジェントルな騒音で、現時点ではハッキリとボルボの負けだと感じました。おそらくこのディーゼルがXC70といったEクラス相当のサイズに搭載されたとしても、無理に回すとかなりざわめくエンジンなので「メルセデス越え」とまではいかないかもしれません。

  さて今月のカートップはとってもタイムリーな「新型ディーゼル比較」です。マツダCX5、BMW218d(直3)、メルセデスE(直4)、ボルボXC60、トヨタプラド、三菱デリカの6台を比較です。この6台で燃費や騒音測定をするのですが、メルセデスとボルボは騒音で思いのほか大きな差がついてました。データによると騒音に関してはメルセデスはマツダと同水準まで低減しており、これは完全に予想外の結果です(そんな静かだったけ?)。EクラスとCX5ではCD値(空気抵抗)が違うからでは?とも思いましたが、アイドリング時でもほぼ同じ水準ということなので、エンジンとマウント&消音・吸音の総合力が相当の水準に達しているようです。ボルボはBMWの直3にも負けるという散々な結果・・・。BMW直3はBMWミニと同じエンジンですから、どう考えてもボルボが優位だと思ったのですけどね。・・・まあカーメディアなんてこんなもんです。

  そんな実力不足を暴かれてしまったボルボのDEモデルですが、ニューモデルマガジンXのV40D4の覆面座談会による評価ではなんと☆を4つ獲得しております! カートップは客観的な測定値を示してそれに基づいた記事を編集しているのに対して、ニューモデルマガジンXはあくまでオッサン4〜5人による主観判断です。けどこのコーナーの常套手段として、主観の判断に説得力を持たせるためにとりあえずある程度の評価を得ているクルマを引き合いに出して、「こっちの方が優れている!」という相対的な表現を多用します。今回も試乗車が輸入車&ディーゼルということで、当然ながら日本のあのメーカーのクルマが引き合いに出されて、「レスポンスはボルボがいい!」とまるで鬼の首を獲ったかのように何度も連呼しています。

  マツダのディーゼルのレスポンスは、ブレーキの効きと踏み込み量との相関グラフと合わせ鏡になるように、踏み込んでからグイグイとトルクが出る人間工学に基づく設計なんですけどね。ブレーキもアクセルも踏みはじめは全く手応えがありません。もしかしたらボルボのDEの方が実際に回転数がすぐに上がるという意味での反応速度は早いのかもしれないですけど、10~30km/hくらいの低速加速時のレスポンスなんてどうでもいい気がしますけどね。本国でMT車に乗ってマツダよりもレスポンスがいい!ということなので、ボルボはさっさとMT車を持ってこい!ということにしておきましょう。けどね・・・ボルボのDEではハッキリ言ってドライビングは楽しめません!期待はしていたのですが、他のDE同様にあまり欲しくなりませんでした・・・。

  さてタイミング的に今月号はもう不回避でしたが、来月以降でディーゼル特集は組まれるのでしょうか? それとカートップはカラーページの「ディーゼル特集」に加えて、編集長以下、清水和夫、島下泰久、石井昌道の4人による「ゴキゲンワーゲン・VW首位奪還への道」なんてコーナーもあります(笑)!・・・そしてこの4人の中では明らかに言ってることに重みもないし、思想もないし、記事はブレブレでチャラチャラの石井昌道氏が、冒頭に出てきた「ディーゼルを持ってきてガツンとやるべき!」という大クラッシュを起こしています。失礼ですが、ディーゼルの1件でガツンとやられたのは本人だったようです・・・。

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2015年9月2日水曜日

VWの1.8Lエンジンはいい!ってどの口が言ってんだこらぁ!

  特に誰がということは無いのですが、カーメディアの人間にとって小型車のエンジンなんてのはハッキリ言って「どうでもいい」というのが正直なところみたいです。もちろんカーメディアに限らず、私のような場末のクルマ好きにとっても小型車のエンジンなんてハッキリ言ってそれほど興味はないです。それゆえにここ数年に渡ってVWの1.4Lターボが「時代の最先端!」だと祭り上げられている雰囲気は、違和感ってほどではなかったですけど、とりあえず「俺は騙されないぞ!」と身構えたくなる気分でした。VWの1.4L(ターボ)がトヨタの1.8L(NA)やスバルやマツダの2L(NA)より良いかのような偏向報道に接する度に、一体エンジンの評価基準って何なんだ?と首を傾げたくもなりました。

  そんなに評判の良いエンジンならば欧州メディアでも相当に絶賛されているだろうと、苦手な外国語(英語・ドイツ語)記事を手当たり次第に探ってみると、本国ではVWゴルフのメインエンジンはことごとくディーゼルであり、1.4Lターボは全くと言っていいほどに評価されていません。それなのになんで日本に入ってくるゴルフの基本的なエンジンは1.4Lと1.2Lばかりなのか(コレは本当に欧州車と言っていいのか)? どうやらこれはVWの東アジア向けパッケージなんだそうで、中国・韓国・日本・台湾向けには1.4Lと1.2Lを主体としたラインナップが展開されているようです。とりあえず日本にはゴルフのグローバル上級グレードとなる「GTI」も導入されています。気に入らない人あるいは欧州車としてのゴルフを味わいたい人はGTIを買っとけ!ということのようです。

  実際にGTI(2Lターボ)とハイライン(1.4Lターボ)を乗り比べると、車両価格で100万円近く変わってくるにも関わらず、「買うなら絶対にGTI」と決意できるくらいに乗り味が違います(まるで別のクルマです)。実際に乗り比べれば誰でも解るくらいの差にも関わらず、1.4Lや1.2Lのゴルフばかりがやたらめったら賞賛されていて、当時のカーメディアには確実に「闇」があるな・・・と感じずにはいられませんでした(今もですが)。私も自分の感覚に100%自信があるとは言い切れないので、VWの1.4Lターボがドライビングカーに適した乗り味が豊かなエンジンであるとの主張は、異論を感じつつも尊重すべきなのかな?なんて呑気に考えていましたが、やはりあらゆる使用環境を考えても1.4Lに何らアドバンテージは感じませんでした。

  しかし今年になって発売されたVWゴルフのクロスオーバーモデル「オールトラック」とビッグMCとなったポロGTIには、なんと新たに1.8Lターボが充当されることになりました。あれほどカーメディアがチヤホヤした1.4Lターボはどうした? この1.8LターボはアウディA3(ゴルフベースの横置き)の上級グレードに使われるエンジンですが、北米市場向けゴルフには、1.2や1.4は無く専らこの1.8Lが使われています。ちなみにゴルフやA3セダンと同じMQBプラットフォームで登場した新型パサートにも、この1.8Lを期待したいところですが、とりあえず日本向けは1.4Lの中国向け仕様のみの1グレード制となっています。

  新型パサートはMQBで軽くなったということで、ゴルフGTIに使う2Lターボを搭載すれば、ATでノラリクラリとキレがない走りを見せるC250や320iあるいはスカイラインターボやIS200tといったプレミアム勢を脅かす存在になる可能性があったと思います。4750mm×1850mmくらいのサイズならば、日本の大抵の道は難なく通れます。さらにVWのDCTは改良も進み、ゴルフGTIに乗った印象ではトルクコンバータの付いた多段式ATよりも傾斜に入る際のトルクの変換がスムーズで、アップダウンの多い箱根などでは好印象です。2速固定で登っていくくらいの傾斜となるとMTが最も爽快なんですが、DCTもそれに準じる良さがあります。

  もっとも日本の峠道を行くならば、話題沸騰のアウディS1(MT車のみ)やMTが用意されていて1.8LターボになったポロGTIが非常に適材適所な感はあるのですが、パサートのサイズでも十分に山岳国道を走破することは可能で、同時にパサートくらい車格があれば他の用途にも使えますし、DCTならば高速道路でのクルーズも楽ちんです。アウディA3の1.8Lは乗り出し価格が500万円を越えてしまうボッタくり価格で、A4の2Lターボとほとんど差がありません(ならばA4にする!)。ザ・ビートルターボ(1.8Lターボ)が334万円、ゴルフオールトラック(1.8Lターボ)が347万円ですから、350万円くらいでパサートの1.8Lターボがあれば、高い実用性が話題となりそうですが・・・。しかしVWはそれほど日本での販売に野心をもっていないようで、あくまで平坦地中心な中国向けの1.4Lで間に合わせようという後ろ向きな姿勢を感じます。

  すっかりパサートの評価になってしまいましたが、カートップ10月号で「ゴルフオールトラック」の試乗レビューが載っていまして、そこでは・・・やっぱり1.8Lターボはいい!1.4Lターボとは全然素性が違う!・・・というごくごく真っ当な意見が挙げられていました。「お〜!このライターは正直な人だ!」と思ってクレジットを見ると、アレ!?コイツは以前に1.4Lターボを絶賛して日本メーカーも早く見習え!みたいなプロパガンダを垂れ流すことで仕事を得ていた?ライター失格の烙印を押したヤツじゃないか・・・(名前は伏せますが)。なんだこのあっけらかんとした変わりっぷりは・・・ホンダが1.5Lターボ作ったら「ダウンサイジングターボはもう古い!」ってことですか?


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