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2026年3月19日木曜日

五味康隆さん&マリオ高野さん 「CX-3の熟成は素晴らしいが・・・」

 

評価軸の難しさ

発売から12年目に突入し、とうとう終焉の時を迎えたCX-3だけど、5年ほど前に「E-CAR LIFE」で後期型CX-3の試乗レビューが出ている。「可もなく不可もなく」ではあるが「今の状況を考えたら魅力的なパッケージになっている」みたいな定型文レビューが多いユーチューブ・チャンネルで、その評価が丁度良いのがCX-3なので、観る前から「落とし所」がなんとなく予想できる。


Bセグ実用車(SUV)の域は出ないのだけど、手頃な価格設定であっても「MAZDAの美学」を存分に感じられることが素晴らしい。ヤリスクロスやWR-Vが徹底的に割り切っている部分 である、内装、外装、静音、エンジン、シート、ペダル、着座位置、トランスミッション、サスペンション(特にリア)に、MAZDAのこだわりやクオリティがしっかり感じ取れる。これだけ作り込めば、クルマ好きなら誰でもその意図はわかる。



批判しづらい!?

人気レビュアーとしては、熱烈な視聴者が多いMAZDAファンを敵に回すのが怖いかもしれないが、五味康隆さんもマリオ高野さんもMAZDA車のレビューにはしばしば「手加減」を感じる。かなりのボリュームの「こだわり」を全てのモデルに投入しているから、安易には批判できない。同じようなポリシーを前面に出すメルセデスやBMWの方がまだツッコミ所が明確かもしれない。


MAZDAもメルセデスやBMWのように、縦置きエンジン、直列6気筒など機能面での差別化である程度は客層が分断できてしまうクルマが増えてきた。初代プリメーラで玄人好みのこだわり設計を手掛けた開発者が、小学生でも凄さがわかるR35GT-Rを作るようになった結果、名車揃いだった日産の実用車がFMCの度に輝きを失っていった。「こだわりはわかるけど、感動は薄くなった・・・」くらいのことを発信力がある人に言って欲しい。



変わるビジネスモデル

私自身がMAZDAに乗り始めて10年以上になった。最初の出会いは衝撃的だった。トヨタからMAZDAという最大級の乗り味のギャップを伴う乗り換えだった。総合自動車メーカーは他にもたくさんあるけど、スバル、ホンダ、日産、BMW、VW、アウディ、メルセデスなどは、すべてトヨタとMAZDAの間のどこかの地点に存在する。MAZDAの乗り味に慣れてしまったら、わざわざ高級な輸入車に乗りたいとは思わなくなった。


CX-3もMAZDA2も、他にどうしても欲しいクルマが出てこない限りは、長い期間を飽きずに乗り続けることができる。どちらも200万円アンダーの価格で長期間販売してきた。せっかくの顧客リストも、乗り出し200万円ほどで10年以上乗り続けられてしまったら、MAZDAにとっては苦しい。乗り味を求めるMAZDAユーザーの判断基準だと、上位モデルのはずのCX-60、CX-5が、CX-3やMAZDA2の楽しさに負けてしまう。



保守本流

2000年頃から欧州市場ではスポーツカー以外の乗用車においてもMAZDAの存在感は高まった。否定する人もいるかもしれないけど、今ではMAZDA、BMW、アルファロメオが「駆け抜ける御三家」である。派手なライフスタイル向けのメルセデス、レクサス、ランドローバーの「セレブ御三家」とは違い、寡黙にドライブを楽しむクルマ好きに支持される。MAZDAは販売台数こそBMWに負けるけども、北米、豪州などの環太平洋地域でも人気が高まっている。


「駆け抜ける」に相応しい日本メーカーは、長らくホンダだったけど、2000年以降のCVT全面刷新、軽自動車への注力によって、「ピープルムーバーのBMW」と評されるかつての栄光のイメージは失われつつある。ホンダとMAZDAそしてBMW、アルファロメオ、ジャガーなどが、スポーツカー総合ブランドの代表格だが、BEVシフトの中でMAZDAが「保守的」な姿勢のまま販売を拡大したことで、MAZDAへの期待は非常に高いものになっている。



次世代の姿

五味さんもマリオさんも、大きな変革期を迎える自動車業界において、コンサバにドライビングマシンを志向するMAZDAが視聴者(クルマ好き)の熱い支持を得ている現実を踏まえて、MAZDA車のレビューでは特に慎重に言葉を選んでいる。確かにクルマを「モビリティ」と呼び始めた他社との比較では支持されているが、MAZDAに求める次世代マシンの方向性には十人十色の意見が乱れ飛んで紛糾していて、知見あるレビュアーの意見を期待して観ている。


「MAZDA6の後継となるFR直6サルーン」「RX7後継のロータリー・GTスポーツ」「MAZDA3の商品力アップ(デザイン・エンジン)」「MAZDA2、ロードスターの維持」のバラバラの4つの声が、CX-60、CX-5といった実用性モデルへ軸足を移すMAZDAへの批判になることもある。世界中のコンサバな期待を背負うようになったMAZDAにとって、10年以上前に仕立てたCX-3への2026年時点での評価は難しいのは、五味さん、マリオさんの口ぶりからも伺える。



闇の中

2000年代にフォード陣営の一員としてVWゴルフやBMW3erへの対抗モデルを作っていた時代は、ユーザーにとってもMAZDAの意図はわかりやすかった。10年くらい前から新型モデルがことごとくWCOTYで高評価されるようになった。ライバル不在で世界のクルマ作りをリードする存在となる中で、かつては雄弁にクルマの価値を語っていたMAZDAの開発者の口から具体的なビジョンが語られることは少なくなった気がする。


CX-3とMAZDA2は、北米では販売されない欧州市場向け戦略車で、CX-60などのラージ商品群登場以降は北米をターゲットにするMAZDAにとっては、次期モデルの開発予算が増やせない状況だ。2台とも120万円ほどだった先代デミオがベースだが、今では250〜300万円の乗り出しで安定して売れている。Bセグながらも「プレミアム」を打ち出す成果を挙げた2台だけども、2026年で廃止という結果になってしまったようだ。レクサスLBXやアルファロメオ・ジュニアが出てきてCX-3の価値が高まりそうだったが・・・。



振り幅の大きさ

LBXには「3気筒のレクサス」、ジュニアには「アルファロメオではない乗り味」といった批判もある。しかしそのスタート地点はある意味で新鮮だ。MAZDA2も2014年にディーゼルに乗って絶望した。CX-3も初期モデルは「Bセグなら仕方ない」程度の印象だった。しかし今では2025年式のMAZDA2のドライブを日々楽しんでいる。五味さんもマリオさんも「MAZDAの熟成力」に言及している。完成してしまい手を加える余地が無くなったCX-3、MAZDA2の販売を引っ張っても仕事が無くなってしまうのだろう。


NDロードスターも、二代目CX-5も、前期から後期への乗り換えがかなり多いらしい。MAZDA2、CX-3も前期から後期への乗り換えが一巡したところだろうか。2027年にはBセグの後継モデルが発売されるという報道が出ていた。もし他社の3気筒OEMだったら、MAZDAの感動レベルの熟成力を、乗り味がダイナミックに変わるBセグで味わえなくなってしまう。これこそがブランドの自殺行為ではなかろうか。




後記

最後までお読みいただきありがとうございます。この投稿は2026年3月19日時点での情報をもとに記述しています。今後とも日本市場で展開する 自動車 メーカーについて思うところを綴っていきたいと思います。



<日本語版>MINI 60YEARS~ミニの60年~










2022年4月8日金曜日

全カーメディアお手上げ状態のMAZDA・CX-60

 

これを待っていた

2022年の日本COTYは開催不可能かもしれない。日産アリア、bz4X / ソルテラ、フェアレディZ、GRカローラ、シビックtypeR、スバルWRXといった近年稀に見るメンバーが揃っているけど、たった1台のニューモデルが世界の自動車産業の現実を浮き彫りにさせてしまったようだ。輸入ブランド&日本メーカーが新型車を投入するたびに日本市場でデタラメな価格を付けてきたが、MAZDA・CX-60はいよいよ「北米価格」で日本市場を席巻しようとしている。30年以上前の初代セルシオの再来と言っていいかもしれない。



異常事態

圧倒的な「開発の質的な高さ」と「ロマンへの熱量」が伝わってくるスペック&パッケージの前に、総動員されたAJAJ軍団も、アホの一つ覚えのようにただただ肯定するしかない状況だ。クラウン、レクサスLS、レヴォーグ、WRXなど近年の日本メーカーの縦おきエンジンモデルの試乗レビューはここまで全面的に肯定だっただろうか!?ボデー剛性やシャシーは非常に良くなったけども、「走って楽しい」と軍団が叫んでいただろうか!?



喜び過ぎ

4月7日に情報解禁になってユーチューブで活動するAJAJが一斉に動画をアップした。Gさん「変速ショックが気になるけど、直6DもPHEVもただただ素晴らしい」S(Y)さん「これは良い!良い!すごいいい!」Oさん「すっごく滑らか!!トルコン無いのに全然段付き(変速ショック)ないな〜」S(K)さん「これいい今乗ってるランドローバーの次はこれにしよっかな」Kさん「私はMAZDA嫌いではありません(藤原が嫌いなだけです)!!クルマすっごくいいです!!けど売れないかもな、だって経営陣がバカなんだもん(ゴチャゴチャ・・・)」



全員が素人同然

エンジニアに聞いた技術的なウンチクこそ挟みつつも、やはりガチでいいクルマに乗ってしまったらクルマ好きの素人と同じリアクションしかできなくなっている。ロードスター以外は2002年以降のMAZDAしか乗ったことないけどさ、GG&GHアテンザ、GJアテンザ2.2D、歴代ロードスター、プレマシー、MSアクセラ、アクセラ2.2ディーゼル、CX-5、MAZDA3スカイXどれ乗っても同じような興奮は味わえると思うが・・・。Kさんは動画に残るアクセラ2.2ディーゼルではしゃぐレビューと同じテンションになってる。



ステマに見える!?

もしかしたら、MAZDAがプーチン並みの情報統制を図っていて、招待したAJAJ軍団に目一杯の演技指導を施したのかもしれない。「子供のようにはしゃいで楽しさを表現してください」「できるまで何度でも録り直し可能です」・・・みたいな試乗会だったのかも。確かにOさんの表情にはうっすらと「疲れ」が見える。何回やり直しを喰らったのだろうか!?相変わらずの棒読みコメントで淡々と褒めている。動画コメント欄には「Gさんはショックあるって述べてますけど・・・」と突っ込まれて、本人が「オッサンなんで感度鈍くてごめんなさい」とかレスしていて微笑ましい。



つまりは・・・

エンジンだけで300万円以上したという日産GT-Rは、栃木工場のスカイラインやフーガを生産するラインに混流させて、発売時の価格を777万円まで抑え込んだ。CX-60も防府工場でFF車ラインに混流させて作ることで同じように価格を下げることが可能らしい。メルセデスだろうがレクサスだろうがイチャモンを付けたがる上記のAJAJ「五大老」が、全てに目を瞑って全面肯定した背景には、「MAZDAの生産ライン」への大喝采があるはず。とにかく日本市場の高性能車の自動車価格をどーにかしてくれ!!という切実な想いが宿っている。



買いたくなる

1000万円くらいするマセラティみたいに「ピカピカ」じゃないし、800万円くらいするポルシェみたいにサーキット向けのストイックさはない。直6ディーゼルに48Vが付いて500万円くらいらしいが、BMW・X3・M40d(日本価格902万円)と同等のスペックに加えて、実用に耐えうるモード燃費が付いてくるらしい。X3は北米市場ではディーゼルの販売はない(タブー)が、直6ガソリンターボのX3・M40i(382ps)が57,800ドル、X3・M(473ps)が70,100ドルなので、北米価格をそのまま日本に持ち込めばCX-60とほぼ同等の価格になる。



勝算

無茶な期待はできないけど、CX-60によって日本市場が大きく刷新されそうな予感だ。ユーチューブでレビューが行われるようになって以降で、ここまでカーメディアが一斉に動いたのは今回が初めてではないだろうか!?K沢さんは「まず売れないでしょうね」と仰るが、CX-60のターゲットは大して日本で売れていないBMW、メルセデス、アウディ、ボルボの類似のSUVなどではなくて、より大きな枠組を狙っている。具体的にはこれまで相当数が売れてきた、アルファード、レクサスLS、クラウン、フーガといった日本の高級車のシェアだろう。



日本車初の・・・

RAV4PHEVやアウトランダーでは動かなかった「プライドが高い」ユーザーに十分に訴える設計になっている。クオリティを重視するユーザーにとって、1000万円以下で収まる高級SUVは「ランドローバー」「ポルシェ」「マセラティ」の3つしか選択肢は無かった。S(K)さんが何気なく呟いた「ランドローバーの後継になる」という一言は、MAZDAがやり遂げたことの大きさを表している。その言葉の裏には「レクサス、メルセデス、BMW、アウディのSUVでは全然話にならないんだよ!!」との怒りにも似た想いが滲んでいる。

2021年9月29日水曜日

「日産オーラは2WDがベスト」→「やっぱりAWDがいい」 なぜ意見は変わるのか!?


 

人生賭けてる

ちょっと気になるクルマだと、ユーチューブでご活躍の五味康隆さんなどが、どんな分析をしているのか覗きたくなる。元日産エンジニアの水野和敏さんもカーメディアが運営するユーチューブチャンネルに定期的に出演されているが、専業の評論家でもないから、ごく一部のモデルしか登場しない。それに対して五味康隆さんは毎日のように新車レビューが出てくる。生活時間の半分以上を収録に費やしている様子からも、人生を賭けてユーチューブ・カーメディアに取り組んでいて応援したくなる。AJAJのプロライターから、素人のクルマ好きまで多くの人がユーチューブに参戦している。



オススメのユーチューブチャンネル

これだけレビュー動画が多ければ、全部見るわけにはいかないから、チャンネルは自然と選ばれるだろう。五味康隆さんの「E-carlife with 五味やすたか」と、素人の「ウナ丼ストラットエンスーCARガイド」、「ハンターチャンネル」の3つは見終わって時間が無駄だったってことがあまりないオススメの優良チャンネル。クリッカーのセカンドチェンネルにも抜擢されているウナ丼の人はあまりに面白すぎて、セカンドチャンネルがメインチャンネルを登録者数で超えてしまっている。もはや素人ではなく、すでにAJAJの全員を超えてしまった偉大なカーメディア・アイコンと言えるかも・・・。




五味憲法

さて絶妙なタイミングで日産オーラの2WDとAWDの比較動画を出してくれた五味康隆さんだけど、以前に「ノートはAWD、オーラは2WD」という力強い宣言を発したかと思えば、今回は「やっぱりオーラもAWDです!!」とわざわざの訂正動画のようだ。ファンや視聴者は・・・ポカン。それって憲法のように定めなきゃいけないルールなの!?自動車メーカーの自己都合でテキトーなクルマが作られる横暴を抑え込むための「五味憲法」も大いに結構だし、実際に五味さんは度々「いやーこれはダメなんじゃないですかね」と悪い点も視聴者にどんどん訴えて「クルマ世論」を形成している。



良い循環

日産オーラの2WDがダメ、AWDがダメという話ではなくて、どちらに優位性があるかあえて結論してしまうことで、どんな立ち位置のクルマであっても開発の深化を促すだろうし、開発者サイドにしてもそれなりに評価されればモチベーションも上がるはず。AJAJライターには「カローラとか、シビックとか、ファミリアとか、我々世代には全く興味ないね」と影響力も考えずに平気で言い放ってしまう老害もいる。開発者の気持ちに寄り添うこともなく、頭ごなしにバカにする。考えることを放棄しておいて原稿料をもらう・・・そんなメチャクチャな姿勢がカーメディアを堕落させてきたと思うのだが・・・。



誰だって思考停止はあるけどさ・・・

まあ歳をとれば人間はどんどん考えなくなってしまうようだ。お歳の割には非常に丁寧な議論を尽くす有名ライター様であっても、「福野憲法」ではメルセデス、アウディ、BMWなどのドイツ車には安易に烙印を押している印象だし、「水野憲法」ではMAZDAだけは絶対に許さん!!という姿勢が・・・。気のせいかもしれないが、水野さんのMAZDA車レビューを見てると「MAZDAの開発者はトヨタや日産だったら速攻でクビにされるレベル」とでも言いたそうな、執念深く鬼気迫るものがある。



テクニックがすげー

五味康隆さんの動画では、他では見られないような自説をグイグイと押し出してくる、非常に流暢なしゃべりにとりあえず感心させられる。調子が良い時は、福野さんや沢村さんが文章で推敲して紡いでいくくらいの内容を、台本なしでドライブしながらスラスラを話してしまう。各メーカーのマスターテストドライバーが現場で発している言葉のように、乗り味の機微をスムーズに平易に口語化する技術が素晴らしい。そういえばAJAJにテストドライバー出身の評論家がいたけど、MAZDAロードスターに小物入れが付いてないのは怪しからん!!とかキレてたな。おにぎりでも収納しておくのか!?



バランス感覚もすげー

おそらくテストドライバーのレベルは、日本メーカーで一番高いと思われる日産の期待の新型オーラに対して、「横剛性は確かに高い!!これは凄まじいレベル!!だけど・・・やはり硬いなヒョコヒョコ感が出てしまう」のコメントは、かなりバランス感があって素晴らしい。どっかの誰かみたいにMAZDA2の1.5Lガソリンを栃木のいろは坂に持って行ってベタ踏みして「すぐキックダウンしちゃう。これじゃダメだ。」とか意味わかんないこと言う人とは、クルマ理解の根本が違うようだ!?インフラ的にリーズナブルな価格のコンパクトカーに因縁をつけてアラ探ししたがる神経もわからないし、やり方もメチャクチャ過ぎて全く共感できなかった・・・。



「改正」の理由

「五味憲法」をもっともっと連ねてほしいけども、今回のような「改正」があると、あれ?ネタ作りなの!?とか、2WDが良いと宣言した後に、福野さんのレビューを読んで気が変わったの!?とか・・・視聴者は勝手に邪推を始めてしまう。もちろん何一つ断定できるような理由なんてありませんけども、何も喋れない連中ばかりのカーメディアの中で、福野さんや水野さんを連想するような五味さんのしゃべりっぷりに感心している視聴者の脳裏には、何らかの因果関係が想像できてしまう。しかしMAZDAファンは知っている。フロントをダブルウィッシュボーンで武装した2代目アテンザの、MAZDAの操安が一変された2010年以降の後期モデルを、日本のカーメディアにおいて唯一大絶賛したユーチューブ動画に出演していたのは五味さんであり、その約10年後に福野さんが「MAZDAはアウディやBMWを完全に超えている」と言い出したことを・・・。




2020年3月10日火曜日

マツダといえば、LOVECARS! TV! 河口まなぶ(インフルエンサー) なのか!?・・・


斜陽カーメディアに「革命」!?
20万人ほどのチャンネル登録者数(2020年3月現在)を誇る「LOVCARS!TV!」(LCTV)はユーチューブ内の自動車メディアでも目立つ成長を見せている。LCTVよりもずっと前から運営されていて、かなり多くのスタッフを動員し、大規模なサーキットテスト会場を使っていて、明らかにものすごい予算をかけて作っている「スタート・ユア・エンジン(S.Y.E)」が、いまだにその半分ほどの登録者数(約10万人)なのだから、これはもう大成功といっていいのかもしれない。もちろんマニア目線で専門雑誌媒体の企画でもある「S.Y.E」とは違って、広くユーザー目線の「LCTV」は一般メディアで視聴者を集めやすいのは間違いない。それでも同じくユーザー目線の動画が中心となっている「モーターマガジンTV」の11万人(2020年3月現在)さえも上回ってしまっているのだからやっぱりスゴイです。



コンプライアンス的にカーグラはアウト!!
他のカーメディアによるチャンネル(日本語版)の登録者数についても触れておくと2020年3月現在で、カートップが9万人、ベストカーが3万人。そしていよいよ昨年末からユーチューブ参戦を果たし、1発目からありえない暴挙動画をアップして「自作自演」の炎上を狙ったニューモデルマガジンXですが、なんとか登録者「20人」(2020年3月現在)を獲得!!の大健闘(!?) まあこれからに期待っすね・・・(by西川)。公道での暴走インプレが物議を醸しているカーグラフィックに至っては完全に「反社」のレッテルが貼られユーチューブでの活動が無理みたいです(休眠状態)。業界最大手を自称するベストカーのチャンネルですが、初期には水野和敏氏を登用して順調そうだったけど、その後に出てきたテリー伊藤の時代に逆噴射しちゃったようです。古いテレビ人はもうユーチューブでは通用しない!?

視聴者層を考えればセオリーは・・・
身もふたもない話ですが、結局のところ視聴者のほとんどがオッサンなので、竹岡圭AJAJ副会長をメインコンテンツとして起用しているモーターマガジンや、藤島知子AJAJ理事の「露出」で稼ぐカートップの戦略は妥当なようです(AJAJ役員✖️美貌=最強コンテンツ?)。「見た目」だけじゃなくて、どれだけ「プロ根性」出して仕事するか!?も重要なポイント。いくらクルマ好きな南明菜を使ったからってどうなる問題でもないと思う(南明菜<竹岡、藤島)。本田翼が参戦してきたら「常識」が覆されるかもしれないが。ちなみにメーカー公式チャンネル日本版の登録者数は、トヨタが約20万人、日産、ホンダ、スバルが約15万人。そしてカーメディアのコンテンツとして最強を誇るMAZDAの「MAZDAオフィシャルウェブ」は・・・・約7万人。あれ??


LCTVの「本当」の価値
以前にもチョロっと書いたことあったけど、AJAJ会員でありながらもメディア社の看板を背負っての活動に限界を感じて、いち早く独立系のユーチューブチャンネルに着手した河口まなぶ氏と、それを開始からたった1年で猛追してきた(登録者11万人)「E CAR LIFE with 五味やすたか」の成長は凄まじい。どちらも視ている人にとっては輸入ブランドの市場投入車まで相互補完で上手く網羅している。さらにどの動画が多くの視聴者を集めているか!?を確認することで新型モデルのリアルタイムの注目度が観測できる。これはすごいことだ!!

ホンダ・フィット人気あるじゃん!!
これは「革命」だ!! これでユーザーは「〇〇が売れている!!」などの曖昧な報道でメーカーのイメージを左右される必要が無くなるだろう(そもそも集計には営業車も入っている)。ヤフコメに溢れる「○○は絶不調www」みたいな怪しい書き込みで不必要に情報が操作され影響されることも減るだろう。メーカー公式チャンネルの登録者数では他社に遅れをとっているマツダだけど、2018年、2019年の丸々2年に渡って「LCTV」では最重要ブランドにふさわしい視聴者数を獲得してきた。実際にCX-8、MAZDA3、CX-30の動画が度々RAV4、カローラ、スープラといったトヨタの新鋭を蹴散らして数字を稼いでいるのがわかる。社団メディアの「記事」では日本市場での苦戦が伝えられているホンダだけれども「LCTV」集計で測定すると「新型フィット」は現在のところ最も視聴者を集められるコンテンツになっているのがわかる。


動画視聴者の好みとは・・・
西川、斎藤、高平の3人セット&大炎上動画の茶番で「20人」、水野&テリーのプロ&知名度抜群コンビで「3万人」、藤島理事で「9万人」、竹岡副会長で「11万人」。これらは社団メディアが企画したものなので、スタッフによる脚本・編集付きでの数字だ。これに対してフリーで活動し、本人たちの告白によると脚本から編集まで個人プレーらしいが、五味が11万人、河口が20万人を集めている。もう新時代の「自動車メディア」においては、センスない連中の無責任な集団行動に過ぎない「社団」では、全く通用しないのかもしれない。政治と違って「記者クラブ」があるわけでもない。河口氏も五味氏もメーカー各社の試乗会に呼んでもらえるから制約は何も無さそうだ。日本COTY審査員様なのだから当然ではあるが・・・。


河口派?五味派?
河口&五味の両氏は自動車ユーチューバー=インフルエンサーなのか!?全く無名の商品を取り上げて大ヒットさせるほどの影響力(ジャスティン=ビーバー級?)とはいかないけども、自動車メーカーにとっては有り難いことに購入を迷っている人へ最後の「プッシュ」をしてアシストしている部分はあると思う。やはり自分が買ったクルマが世間では「何とも言われていない(関心が持たれていない)」ってのはちょっと悲しいかもしれない。K沢みたいな無自覚な連中に「つまらないクルマ」と悪気なくディスられたら気分悪いよな〜・・・。いつしか「逆噴射」しかできなくなった既存カーメディアを叩き壊して、ユーザーのカーライフを勇気付ける本来の目的に立ち返る!!が河口&五味両氏のモチベーションかもしれない。第五世代のマツダを買った頃には、スポーツカーでもないマツダ車を熱く取り上げる媒体はあまりなかった。自分が買ったモデルも海外ではたくさん動画が見つかるけど日本のものはほとんどなく、唯一まともな動画だったのが五味さんの試乗インプレだった。マイナー車種のオーナーにここまで寄り添って話ができるってスゲーなと思いましたねー・・・。


↓初心者オーナーだった自分には最高のインプレだった!!(伝説の動画)
GHアテンザの「後期モデル」です



マツダを語るには・・・
この5年くらいのマツダ車に関するレビューでは、誰もが挨拶がわりに「2012年からマツダはクルマ作りの方針をガラリと変えて」とか書かれてますけど、インタビューに答えるマツダの社員の口からそのような発言は一切でてこない。それより前の段階でマツダにとっては大きな変化があったことを語る文献はたくさんあるけど。かつて月刊誌だった頃のオートメカニックに書かれていたけども、2008年に2代目アテンザが発売され、その直前にフラッグシップを務めていたミレーニアが廃止。マツダの現行ではレクサスLSやホンダレジェンドに対抗できるような「高級車専用シャシー」が無くなってしまった。スポーティなアッパーモデルとして世界的大ヒットを遂げた初代アテンザの後継が、そのままグローバルで新たにフラッグシップを務めることになったけども、当然フラッグシップ=役員の社用車なので、「何じゃこりゃ!!」との改善命令が発動されたらしい。


河口には無い、五味の魅力
そこで操安部が慌てて、中型車シャシー(フォードC/Dクラス)の足回りの改善に着手。今ではマツダ車の多くが中型車シャシーをベースにしているけども、その後から2011年までにマイナーチェンジをした第五世代モデルが2つだけあって、その一つが上の動画で五味さんが熱く語っているGHアテンザ後期型(もう1台はCセグシャシーのプレマシー)。実際のところシートとペダルとトランクルームの材質などは、後継の第六世代のGJアテンザに変わってかなり良くなっているけど、ハンドリング、フラットな乗り味、静粛性&NVH、ガソリンエンジンの伸びなどGJアテンザではその良さが薄れてしまった美点もたくさんある。五味さんが動画でハイテンションなのもクルマのあまりの出来の良さと無関係ではないと思っている。


沢村&斎藤と並び立つ!?五味の活躍に期待(河口も頑張れ!!)
第五世代MAZDAの頂点を知っている五味さんと、マツダとの距離が近い割に相変わらず動画で「2012年〜」の区切りを入れたがる河口さんを比較してしまうと、心情的に9:1で五味派だ。河口さんが決して悪いわけではない。実際のところ第五世代〜第七世代までマツダのアッパーモデルがどのように変遷してきたかをまともに語れるAJAJ会員は五味さんだけだったと思う。広くカーメディアで活動する人(非AJAJ)においても、はっきりとレビューで第五世代のマツダについて私見を述べていたのは沢村慎太朗という変人ライター(「午前零時の自動車評論7」収録の「アテンザ・ディーゼル試乗記」)と、先述のニューモデルマガジンXの炎上動画で「主演」している斎藤慎輔氏だけだ。2000年代のアルファロメオ(156/159/ブレア)とマツダ(アテンザ)をひっくるめて「曲がらない!!」とディスる逸話を、全く無関係なモデルのレビューに盛り込むのが斎藤氏の得意技(他に書くことがないらしい)。かわいそうだから動画貼ってやるよ・・・。




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2019年3月21日木曜日

河口まなぶ と 五味康隆 ユーチューバー対決!!




ユーチューバーは自動車メディアの落ちこぼれを救う!?

プロも素人も入り乱れて自動車レビューのユーチューバーが増えている。プロ(AJAJ会員)の中で最も早くユーチューブでの活動を本格化させた河口まなぶさんの動画シリーズは、おしゃれなサムネイルなので、ブログのページを飾るのにしばしば使わせてもらっている。失礼な話だけど、活字レビューだと全くこの人の良さは伝わってこなかったので、ユーチューブに進出して大正解だったんじゃないだろうか。



活字で勝負できるライターは片手くらい!?

河口さんに限った話ではないけど、活字レビューでは実力を発揮しきれていない人がカーメディアには多い気がする。どっかの媒体で書いたコラムやレビューをまとめた単行本を活字ファンに買わせるだけの「腕力」がある人は今ではどれくらいいるだろうか!?川上さんや徳大寺さんが亡くなられて以降では、牧野茂雄、渡辺敏史、下野康史、福野礼一郎、沢村慎太朗の5人だけは、とりあえず新刊出たらほぼ確実に買うだろうなー。他にも出版のステージまで登りつめるライターはいるけども、森慶太、清水草一、小沢コージは、もはや文語体でレビューが書けない病気みたいなので、そこそこ面白いけど、彼らがどこまで本気で真面目な話をしているのかよくわからないので、ちょっと白けて読んでてすぐ飽きる。


動画レビューは・・・

本末転倒な話をするけども、動画のレビューってどーなんですかね。レビューする人は「突き上げがある。固い。」とか思ったことをほぼそのまま言っているケースが多いようですけど、そんな表面的な話を聴くためにパソコンの前に数分から十数分も張り付いていなければならないのはあまりにナンセンス過ぎる。水野和敏、福野礼一郎が動画レビューをやったとしても、それ自体の語彙や表現のレベルは彼らの本来のレトリック能力から見れば非常に低い水準でしかないだろう。この二人の「活字」は、それこそ凡人にはとても真似できないようなユニークな話が次々と出てくるのが魅力なんだけど、それらと比べてしまえばプロ・アマ問わずだけど、動画レビューで簡単に発信されるクルマの情報なんてたかが知れている。


他人の五感・・・どーでもいい

本当に失礼極まりないけど、活字レビューの中で構築された「仮説」や「考察」からなる思考のフィールドの広がりを考えれば、動画で荒々しく切り取った他人の五感フィルター越しの「現実」がもたらす情報価値なんて極めて低いと言い切ってしまおう!!河口さんがたまたまコンディションが整わなかったのか、「フィールはクラス最良ではない!!」などと断じていたホンダ・インサイトの動画を見てこのクルマの価値を見切るのはあまりにもナンセンスじゃない!?



動画見てわかった気になってんじゃねー

しかし活字で定評があるライター(沢村さんとか)が言葉を尽くして論じた「結論」は、そのクルマに乗って感じる経験的な事実とは全く違う次元でそびえ立っている。読者はその思考を能動的に辿って読み取ることで、そのクルマに突きつけられたタイトな現実を自分の頭で考察するようになる。あえて断言するけど、「活字」と「動画」では表現できるコンテンツが全く違う!!活字の読者と動画の視聴者では思考の深さが全く違う!!両者が同じクルマを語り合ったらどーなるか!?ってことですよ。「動画レビュー」を有難がって見るくらいの知性の連中にはクルマなんてわかるはずがない。クルマ動画レビューにコメントしてる奴ってなんなの・・・ハッキリ言おう!!ガチな意見をコメントする奴はバカだ。


動画レビューのスタイルについて

誰が作り出したのだろうか・・・ハンドルを握ってどーでもいい独り言を淡々と収録するスタイル。失礼だけど、全然面白くないわー。まだジャパネットとか見てる方がいいんじゃねーか!?一人くらいジャパネット方式で自動車レビューを演るヤツがいても良さそうだが・・・。

「えー今日ご紹介しますのはー、BMW3シリーズの最新モデルですよー!!そーですシャシー変わりました!!フロントの剛性感高い!!ディーゼルはいよいよツインターボになりました。シーケンシャル方式ってマツダでもメルセデスでもすでにやってますけど、いよいよBMWが最先端に追いついてきた!!もうこれだけで私は嬉しくなっちゃいますよ!!MAZDAやメルセデスのようなユニットが、BMWのシャシーで楽しめちゃう!!まだ日本で新世代ディーゼルが出てきて10年足らずなんですけど、これはディーゼルサルーンのある種の完成形ですねー!!しかもどーですこのインテリア!!オシャレになりました!!これがBMWですよ信じられますか!?」



動画レビューの技法

これになんだか近い喋り口調のプロのライターが今年からユーチューブに自分のブランドで参入してきた。五味康隆さんなんですけど、寝ながら聞いてるとふとジャパネットに聞こえてくる!!この人はカーメディアの動画媒体に以前から出演していて、10年以上前からスタイルはマシンガンでほぼジャパネットになっていた。これが今では週に2〜3本くらいのペースで聞ける。・・・ちょっと残念なのは、以前の動画はおそらく原稿ベースのトークであり、淀みがない怒涛のマシンガントークだったのだけど、最近のブッつけ本番のアドリブトークになると、段取りがやや悪くそれほどリズミカルでもないかもしれない。ぜひ編集でも撮り直しでもアフレコでもいいから完成度を高めてほしいかも。



爆弾発言って武器もあるが・・・

イケメンで喋りが上手い五味さんの参戦で、ちょっと困っていそうな先駆者の河口さんは・・・あくまで個人的意見ですけど、この人の動画シリーズは油断して聞き流していると、たまーに面白いことをボソっと言う。特定のメーカーだと何かを起こすんじゃないか!?と言う期待感すらある。自動車ライターとして特定のメーカーに喧嘩を売るような行為は少々リスクも大きいとは思いますが、それにしても結構「え!?」って感じになるツッコミどころが満載のコメントがポロっと出ますね。特にMAZDA車、HONDA車の時によく事故っている印象。


活字の爆発力は凄まじい

しかし動画で突発的に誰かが言ってしまった地雷発言より、某有名ライターがごくごく最近の雑誌連載レビューで披露した、名門メルセデスに対する決別のストーリーの方が何百倍も破壊力はある。動画の方が視聴者へ強いインパクトを与えることができそうだが、「読む」という苦労を厭わずにページをめくった果てに出てきた「なんだかもう本当に真剣に終わってきた。気がついていないのはセールスとユーザーだけ。」という身も蓋もない一言に痺れる。呆気らかんに時代が音を立てて変わった歴史的瞬間を今まさに「読んだ」のじゃないか!?・・・変な身震いすら起こる。


動画は何も残らない・・・

河口さんの動画には「おや!?」っと思う不思議な発言に遭遇できるし、五味さんの「ジャパネット・トーク」もいいコンテンツだとは思うけども、自動車レビュー動画が活字の帝王が放つ衝撃波と同じくらいのインパクトを持つのはちょっと難しいだろう。キューブリックのような映像の鬼才監督が動画の中に「完璧で美しい世界観と完璧なストーリー」でも仕込まない限りは無理かも。・・・河口、五味クラス(動画組では安定感もあってトップレベルの実力)でもまだまだ物足りなさが拭えないのだから、クルマ好きなだけの素人が動画であれこれ喋っても無理だろ(成立しない)、清水和夫とかいうオッサンが動画媒体で喋っているけど、なんか1つでも覚えているフレーズありますか!?(ステマ・捏造疑惑に関連する発言以外で・・・)


「スイフト・スポーツ 『MINIに乗った後はスズキに行ってみよう』」


 


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