スズキの新デザインは欧州メーカー出身者の仕業なんだってさ。(ニューモデルマガジンX3月号)
スズキの新デザインがクルマ好きの間で話題になっています。もちろん大ヒットのハスラーでも新型スイフトでもなくて、なかなか「凝っている」と好評なのが、アルトとイグニスの2台です。どちらもとても印象的で、英国車MINI、ドイツ車ザ・ビートル、イタリア車フィアット500にも対抗できそうな、日本のスズキの新境地と言える個性的ながらもセンス良くまとまったエクステリアです。
ダイハツがコペンを、ホンダがS660を作る中で、軽自動車最大手のスズキからの回答が「アルト」。最初から上級グレードありきのスポーティなデザインでベースモデルが発売するや否や、畳み掛けるように「ターボRS」「ワークス」を発売。やたらと重量が増えるCVTを降ろして、RSはDCTを、ワークスはMTを配置していて、驚きの軽量設計を実現したベース車のボデーと相まってRSもワークスも670kg。今や800~900kgが軽自動車の相場ですから、その軽さは解ると思いますが、パワーウエイトレシオで考えてもメルセデスC180やゴルフ・トレンドラインと同等以上の性能になります。
走りでワクワクさせてくれる性能の裏付けがあってこそ、個性的なデザインが生きますね。力強いCピラーや塗装面が広く感じるサイドのデザインからは、いかにも堅牢なボデーであるかのようなオーラが漂っています。SUVブームという世の中の流れに上手く乗っかったハスラーも見事でしたが、「ザ正統派」といえる小型車デザインのお手本、小型自動車デザインの歴史の1ページとして永く記憶されるであろうアルトも素晴らしい。軽自動車の表現の幅ってこんなにも広かったんですね。
もう1台のイグニスですが、普通車ナンバーのAセグという日本ではやや特殊な立ち位置で、最初から「カルト車」扱いなんですが、スズキはそんなことは承知の上で、街中では純正パーツとおぼしきスタイリッシュな足回りに身を包んだ個体をよく見かけます。特にもっとも地味な色の代名詞になっているグレー・シルバー系の発色がとてもキレイです(プレミアムシルバーメタリック)。販売台数が稼げる小型車なので8色+5色の2トーンと選択の幅が広く、原色が多くて案外選ぶのに困るマツダと違って、「アースカラー」が揃っている点も好感が持てます。ただし買うならシルバー1択かな?ってくらいにカッコいいですけど。
マツダが作ればなんでも名車!!みたいな雰囲気ありますけど、スズキにも同じコトが言えるんじゃないですかね。これは日本車に対して辛口な自動車メディアにも徐々に認識されつつあるようで、ニューモデルマガジンXなどは、昨年の後半に某アラフィフライター3人による茶番コーナーでバレーノをボロクソに貶しておきながらも、ここ数ヶ月でのスズキに関連する記事はキモチワルいほどの絶賛の嵐になっています。新型スイフトなんて以前ならかなり厳しいコトを言われそうなツッコミどころ満載のデザインなんですけどね・・・。
さてそんなニューモデルマガジンXですが、スズキ絶賛記事の合間にスポットで「変なプライド」を見せていました。原文のママ抜粋すると
「スズキはこのところデザインに見所がある。某海外メーカーにいた日本人がアルトとイグニスに関わったというもっぱらのウワサだが、それでも商品が良ければ構わない。」
どうやらスズキの「確変デザイン」は完全に助っ人ドーピングによるもので、日本メーカーのデザインが進化したわけでは無い!!と言いたいらしいですね。輸入車が大好き過ぎてクルマの本質を見失っている(かのような)バブル世代に必死で迎合したんですかね。ドイツブランド大好き〜って感じのやたらと痛いライターが本能的に書きそうなことですね。
そもそも今のドイツブランドのデザインの主流を成している2000年代のアウディのデザイン自体が、日産出身の日本人デザイナーによる「完全なる確変デザイン」なんですけどね・・・。その後にBMWがクリス・バングルをフィアットから引っ張ってきてチャラ付いて劣化が激しいデザインでとんでもないしくじりをしましたっけ。世の中そんなものなのに・・・何が「それでも商品が良ければ構わない」なんでしょうか?
ちなみに御堀直嗣というオッサンライターが書いた「アウディの矜持」という単行本には、驚くべきことにアウディのイメージを決定的に変えた和田智というデザイナーの名前が一切書かれていません。日本的なものの関与を一切無視して、つねに自動車に関しては日本よりドイツが上なんだ!!という「不変の理」を何が起こっても保持しつづけることが、日本のドイツ車好きバブル世代の「矜持」ってことなんでしょうね・・・いやー天晴れです。ただし日本のクルマ好きはバカばっかりだと思われるのは心外なので、これからもブログでいちいち晒していきたいと思いますけどね・・・。
ダイハツがコペンを、ホンダがS660を作る中で、軽自動車最大手のスズキからの回答が「アルト」。最初から上級グレードありきのスポーティなデザインでベースモデルが発売するや否や、畳み掛けるように「ターボRS」「ワークス」を発売。やたらと重量が増えるCVTを降ろして、RSはDCTを、ワークスはMTを配置していて、驚きの軽量設計を実現したベース車のボデーと相まってRSもワークスも670kg。今や800~900kgが軽自動車の相場ですから、その軽さは解ると思いますが、パワーウエイトレシオで考えてもメルセデスC180やゴルフ・トレンドラインと同等以上の性能になります。
走りでワクワクさせてくれる性能の裏付けがあってこそ、個性的なデザインが生きますね。力強いCピラーや塗装面が広く感じるサイドのデザインからは、いかにも堅牢なボデーであるかのようなオーラが漂っています。SUVブームという世の中の流れに上手く乗っかったハスラーも見事でしたが、「ザ正統派」といえる小型車デザインのお手本、小型自動車デザインの歴史の1ページとして永く記憶されるであろうアルトも素晴らしい。軽自動車の表現の幅ってこんなにも広かったんですね。
もう1台のイグニスですが、普通車ナンバーのAセグという日本ではやや特殊な立ち位置で、最初から「カルト車」扱いなんですが、スズキはそんなことは承知の上で、街中では純正パーツとおぼしきスタイリッシュな足回りに身を包んだ個体をよく見かけます。特にもっとも地味な色の代名詞になっているグレー・シルバー系の発色がとてもキレイです(プレミアムシルバーメタリック)。販売台数が稼げる小型車なので8色+5色の2トーンと選択の幅が広く、原色が多くて案外選ぶのに困るマツダと違って、「アースカラー」が揃っている点も好感が持てます。ただし買うならシルバー1択かな?ってくらいにカッコいいですけど。
マツダが作ればなんでも名車!!みたいな雰囲気ありますけど、スズキにも同じコトが言えるんじゃないですかね。これは日本車に対して辛口な自動車メディアにも徐々に認識されつつあるようで、ニューモデルマガジンXなどは、昨年の後半に某アラフィフライター3人による茶番コーナーでバレーノをボロクソに貶しておきながらも、ここ数ヶ月でのスズキに関連する記事はキモチワルいほどの絶賛の嵐になっています。新型スイフトなんて以前ならかなり厳しいコトを言われそうなツッコミどころ満載のデザインなんですけどね・・・。
さてそんなニューモデルマガジンXですが、スズキ絶賛記事の合間にスポットで「変なプライド」を見せていました。原文のママ抜粋すると
「スズキはこのところデザインに見所がある。某海外メーカーにいた日本人がアルトとイグニスに関わったというもっぱらのウワサだが、それでも商品が良ければ構わない。」
どうやらスズキの「確変デザイン」は完全に助っ人ドーピングによるもので、日本メーカーのデザインが進化したわけでは無い!!と言いたいらしいですね。輸入車が大好き過ぎてクルマの本質を見失っている(かのような)バブル世代に必死で迎合したんですかね。ドイツブランド大好き〜って感じのやたらと痛いライターが本能的に書きそうなことですね。
そもそも今のドイツブランドのデザインの主流を成している2000年代のアウディのデザイン自体が、日産出身の日本人デザイナーによる「完全なる確変デザイン」なんですけどね・・・。その後にBMWがクリス・バングルをフィアットから引っ張ってきてチャラ付いて劣化が激しいデザインでとんでもないしくじりをしましたっけ。世の中そんなものなのに・・・何が「それでも商品が良ければ構わない」なんでしょうか?
ちなみに御堀直嗣というオッサンライターが書いた「アウディの矜持」という単行本には、驚くべきことにアウディのイメージを決定的に変えた和田智というデザイナーの名前が一切書かれていません。日本的なものの関与を一切無視して、つねに自動車に関しては日本よりドイツが上なんだ!!という「不変の理」を何が起こっても保持しつづけることが、日本のドイツ車好きバブル世代の「矜持」ってことなんでしょうね・・・いやー天晴れです。ただし日本のクルマ好きはバカばっかりだと思われるのは心外なので、これからもブログでいちいち晒していきたいと思いますけどね・・・。
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