2017年10月22日日曜日

国沢さん(ユーチューバー)と新型シビック・・・



  大方の予想通りユーチューブのコメント欄は大荒れです。ツッコミどころをたくさん作って炎上させるのがこの方の基本戦略。「シビックが300万円なんて論外だよね」っていう確信犯的コメントに「ヤラレター」って思いつつ反応しているクルマ好きが多そうです。北米Cセグは今では4600mmオーバーが当たり前ですから、BMW3シリーズと同じ大きさなので、300万円なら割安感すらありますけどねー。

  「アメリカでは500万円のクルマが月に100万台売れる!!」とか言っちゃってます・・・少なくともこの部分には訂正字幕を入れておくべきじゃないっすか? コメント欄になんでコイツが評論家なんだ?とか書かれてますけど、視聴者をナメすぎてますよ。

  調べれば誰でもわかりますけど、国沢さんが500万円台と言っているのはおそらくピックアップトラック3車のことで、この3台の合計は月にせいぜい20万台です。あと80万台はどこから出てくる?レクサスとドイツ御三家を全部足しても10万台程度ですし、アメリカのBMWって320iは300万円、530iでも400万円程度。まあ素人相手に話を盛っているわけですが、ここまでテキトーだと批判されても仕方ないよなー。

  司会進行の棒読みくんが「昔のホンダと言えばNSX?」などと不用意に発言すると、国沢さんの目が一瞬怖くなる(明らかに威嚇している)。ホンダ>フェラーリを実現してしまったバブル期の日本車の輝きにここで触れてしまうと、そもそもこの企画自体が成立しなくなるからヤメろ!!と訴える視線でしたね・・・。

  360モデナとNSX-Rの中古車価格を比べれば、もう不毛な優劣議論は不要です。結局のところはサラリーマンでも買えるのはどっちだよ!!って話なんですけども、国沢さんの息がかかれば、そんな過去はすっかり塗りつぶされて、「ホンダも昔はちょっとはスポーティなモデルもやってたんですよ!!」といった程度になるんですね(嘘は言ってないけどさ)。ある意味スゲー。これがまた情けないくらいにクルマの価値がわかっていないクレイジーなオッサン世代の『民意』をうまく汲み取っているわけですよ。

  「ホンダじゃ欧州車には勝てねー」って言いたい気持ちはわからないでもないですけどね。自動車メーカー最後発で昔は軽くバカにしていたホンダがフェラーリと競うなんて!!団塊世代がオリックスや京セラは認めたくない!!という心理に近いのかも。しかし日本が認めなくても、70年代以降ホンダは世界からまさに「引っ張りだこ」です。その技術を分けてくれー。日本でも人気の輸入車MINIも元をたどれば、ホンダの技術供与に行き着きますから。国沢さん世代が偏見を持っていくらネガティブキャンペーンをしても、アメリカじゃ他国のメーカーが「ホンディ」と名乗ってまでクルマを売っています。

  ちょっとゾッとするかもしれないですが、2000年代にたくさん書かれた自動車本の中には、ホンダがフェラーリに完全勝利した!!とセンセーショナルに書き立てるものも結構ありました(いくつか蔵書があります)。気がつけばフェラーリをバカにしたライターは次々と干されていき、ホンダが何をしたってフェラーリには勝てない!!というセレブなフェラーリオーナーに好かれそうな主張を繰り返してきた、国沢、西川淳、清水草(敬称略)と行った面々が生き抜いていますねー。

  この「自動車ライターの法則」を完全に理解している国沢さんの「生き様」自体は、誰に批判できるものでもないなーと思うのです。「カネを持っているヤツが喜ぶことをやれ!!」これは自動車ライターだけでなく、自動車メーカーや芸能界などあらゆる産業・職業で不変の原理(資本主義の原理・拝金主義)なわけです。

  自動車評論家としてベストカーで執筆する国沢さんは「これおかしくない?」という批判に対して説明する責任はあるけど、ユーチューバーの国沢さんならそんな義務はない。視聴者はテレビで芸能人が話を盛っているのと同じだな・・・とわきまえる必要があります。・・・が国沢さんの場合は、ユーチューバーの時の方が全体的にまともかも。ベストカーの国沢さんの最近の記事全てを簡単に要約すると『KYBはダメ!!』=トヨタ、日産、マツダなどが該当。・・・というなかなかの暴論です。最近では欧州ブランドでの採用も増えているのになー。

  もっとも他のライターが最近の欧州車の良さを見つけるのに苦労している中で、国沢さんは『ダンパーなら欧州が上!!』という「聖域」を発見しただけ優秀という見方もできますが。国沢さんが今後どのメディアでご活躍されるかわからないですけども、まあ総じて「マジメ」だなって印象は受けます。他のライターのやる気のない仕事ぶりに比べれば・・・ですけど。いつまでもお元気で頑張って欲しいものです。

最新投稿まとめブログ

2017年10月6日金曜日

日本メーカーをフルボッコ!!NMMXがもう絶好調ですわ。

牧野さんが吠える


  『ニューモデルマガジンX』の11月号ですが、なんかこの雑誌は再び勢いが出てきましたねー。この雑誌で毎回真っ先に読むコーナーは、覆面でもオッサン漫談でもなく「牧野茂雄連載」です。なんか今月は異常に暑いです!!牧野さんがまるで衆院選に出馬する!?みたいなノリで世界情勢を煽りまくっています。EUから中国・タイに飛び火した『EV化宣言』の裏事情を暴きつつ、今回の衆院選では「脱原発」が実は最重要課題なんだ!!と熱弁。

  改憲・国防ばかりが注目されていて、政権を狙う両会派の違いがわかりづらくなってますけども、一番大切なのは「脱原発」なんだ!!ってことが候補者も有権者もあまりよくわかっていないんじゃねーの!!ミサイルが飛んで来ても大ごとですけども、EU・中国主導で自動車産業のスタンダードが作られてしまったら、日本は世界から静かにフェードアウトして、中国の自治区の一つとして圧政と混乱に包まれるようになる可能性もあるんだ!!ってことわかってんのかー!!このハゲー!!

  HV、FCV、ディーゼルがことごとく崩れれば、トヨタ、ホンダ、マツダも無傷ではいられないし。スバルやスズキは直近の好況感に包まれて危機感はない・・・と、牧野さんは言いたいのだろうね。いやーさすがです。

レクサスはもう終わっている!?


  さて日本メーカーが次々と叩かれます!!ターゲットは・・・レクサス。アメリカでも日本でもいつの間にか「イケてない」ブランドになった!!という話を、西川淳さん連載と別の特集で過激に書き立ててます。これレクサスオーナーにはつらいなー。なんか読んでいると、とても文章に勢いがあるので、「ん?」って思うところもあるけど、まあ今の「レクサス」が相当にイケてないこという結論自体は納得できる。とにかく全てが裏目に出たような感じ。開発者にもあまり創意工夫を感じないところも確かに問題だよなー。

  例えばレクサスNXとか幾ら何でも高級車オーラが無さすぎるって!!ジャガー・ランドローバーやメルセデスが日本で売る「魂」の込もった作り込みのSUVと比べて・・・いやいやこれは比べることがすでにおこがましいレベル!!NXってこれ本当にレクサスなの!?実際のところCX5や今度登場する新型CR-V、フォレスター、普通車版ハスラーと比べて「どーかな!?」ってくらいの質感なんだけどさー。

  やはり高級ブランドってのは、ユーザーをどれだけ想定しているか!?だと思うんですけども、NXやISのターゲットって完全に背伸びしたパンピー。レクサスもその事実を隠そうともしないふてぶてしさ。そもそもレクサスが日本に導入されて12年ですが、一番印象深いクルマは、(LFAを除けば)真っ先に投入されたV8搭載のGSで、それ以降はまともに欲しいクルマが出てきていないよなー。(若者目線ですが)ストリートの頂点に君臨した2JZを積んだアリストから、セルシオのユニットに変わったGSになって「ザ高級車」って感じでしたね。イラク戦争前はまだまだハイオク98円くらいだったし。

  くだらない接客文化を持ち込んで、ミーハーで背伸びする人々の消費意欲を掻き立てた!?その結果が、思った以上にリピーターが増えずに右肩下がりになってます。誤解されると困りますが、もちろんレクサスの接客は素晴らしいですよ。試乗をしに行って「飲み物のお代わりいかがですか?」とか言われてオシャレな喫茶店みたいに、薄い字で書かれたメニューとか出されるとちょっと焦るけど。カモミールティーとか本当は好きだけど、外出先では飲まないし(注文できない)。やはり価格をメルセデス並みにするならば、本物のユーザーを集めないとさ・・・。


マツダはやっぱり貧乏臭い


  次のターゲットはマツダ。SPCCIはようやくすると「燃料をケチるエンジン」。いやーさすがの煽り文句です。「俺たちは業界ナンバー1だ」とやや調子に乗っちゃっているマツダの鼻面にグーパンチを決めちゃってます!!それにしても今のご時世に燃料をケチらない新開発エンジンなんてあるのか!?そんな細かいところは、まあどうでもいいんです!!メルセデスがリーンバーンを始めれば「画期的な新技術」。マツダはこのリーンバーンを極限まで追求するから「ケチ臭い技術」。マツダ地獄の分際でメルセデスもどきのエンジンを作るなんて身の程をわきまえろー!!ってことでしょうね。


カムリHVはエンスー要素ゼロ


  もちろん新型カムリHVにも。見どころのない「普通さ」に対して、アメリカでアホみたいにたくさん走っている「食パン」に過ぎないのだからさ・・・。世界でもっとも洗練されたクルマだけが成功できる日本市場で、「セダン復権」の旗手になる!!っていう違和感に西川さん、斎藤さん、高平さんは全くついていけないみたいです。なんだろなーガリガリ君がパッケージを変えただけで「プレミアムアイスクリームに革命を起こす!!」と宣言しているみたいなものか!?お前は所詮は氷菓だろ(アイスクリームですらない)・・・。



WRX・S4はわざと性能を落としている!?

  スバルの年次改良にも言及しています。覆面座談会では、STIに使われる旧型のEJエンジンに対して、S4に使われる新型のFAエンジンのレスポンスがどうも良くないとのこと。ヒエラルキーを守るためにわざとFAエンジンの性能を上げようとしていないのでは!?おーすげーな、ここまできたらスバルにとっては、もう言いがかりのレベルじゃないか!?いやーこれでこそ覆面座談会ですね。ポート噴射のEJよりも直噴のFAの方が絶対に上だ!!

  今どきポート噴射なんて使っているのは、旧型エンジンか、日本やアメリカの高級車くらいで、欧州ブランドでは直噴ターボが当たり前になっています。スバルはいつまでポート噴射使ってんだよ!!おい!!ってのが根底にはあるのかも。なんかマガジンXの勢いが凄いので、なんとなく納得してしまいがちですけど、・・・これはさすがに違うんじゃないかなー。

  ファンならスバルの言い分もよくわかるはずだよ。ポートから直噴になって、BMW、メルセデス、マツダ、スバル、日産(スカイラインターボ)のどれもがレスポンスはイマイチになったよーな気が・・・。古くはアルファロメオが直噴化で一気に人気が失墜しましたっけ。


そして、ルーテシアRSは5つ星


  色々なコーナーが雑居して、各々が好き放題に主張しているにもかかわらず、気がつけば大円団。巻末に近い覆面座談会ではルーテシア・ルノースポールをべた褒め。何がそんなにいいのか!?(ノートNISMOじゃダメなのか!?)。自動車保守勢力が結集できる「神輿」らしい。

  なるほど。「世界的EV化の波」「安易なプレミアム化」「SPCCIへの警戒」「グローバル&高機能セダンの拡販」「直噴ターボの価値の失墜」とおそるべきことが続々起こっているけども、その全てに対して強烈なアンチテーゼを発している、このフランスのローテク国民車のハイスペック版に拍手を送ろう!!

  VWゴルフの調子がイマイチですが、欧州ではゴルフに次いで2番手の地位をしっかり固めているルーテシアは、今や欧州車の切り込み隊長。1.6Lターボで最高出力がでるのが6000rpmオーバーという大衆向け欧州車のエンジンとしては久々に出色の出来。いかにもニューモデルマガジンXらしい「推しマシン」の発見じゃないですか!?このルーテシアRSは、S60ポールスター、ゴルフRと並んで『3大欧州グレートマシン』としてこれからも日本車を徹底的に批判する材料として使われそうです。マガジンXはやっぱりこれだね。




最新投稿まとめブログ



注目の投稿

五味康隆さん&マリオ高野さん 「CX-3の熟成は素晴らしいが・・・」

  評価軸の難しさ 発売から12年目に突入し、とうとう終焉の時を迎えたCX-3だけど、5年ほど前に「E-CAR LIFE」で後期型CX-3の試乗レビューが出ている。「可もなく不可もなく」ではあるが「今の状況を考えたら魅力的なパッケージになっている」みたいな定型文レビューが多いユー...