沢村慎太朗『午前零時の自動車評論14』(2017/12月発売)
『三つの凄ぇ』
「911とロードスター以外はピュアスポーツではない」に続いて、またこのシリーズから名言(名定義)が生まれた。沢村さんが何を指して『三つの凄ぇ』を使ったかは、まだ読んでいない人のために伏せておきましょう。とりあえず選ばれしクルマってのは「三つの凄ぇ」が揃っていて初めて特別な存在になれるという話です。
この本を読んで以来クルマに対する見方がかなり変わりました。これでも一応5年以上はブログ書いていてそれなりに「クルマとは何か?」について考えてきた身なんですけども、偉大なる日本で唯一の「自動車作家」様の著書の前では自分の小粒さを痛感するだけでした・・・。この人の著作を読まずしてクルマを語るのは愚の骨頂。年末にとっても為になる本を届けてくれた著者に合掌。
沢村さんみたいに語れるといいな
一応5年もブログを書いてきた身なので、その成果をここでお見せしたいと思います(この本にかなりインスパイアされてますが・・・)。テーマは日本でカルト的な人気を誇っているドイツの名門ブランド・BMWは一体何が凄いのか!? よくよく考えてみると日本メーカーでは絶対に真似ができないような「三つの凄ぇ」が備わっているなーと気づきました。
『BMW・三つの凄ぇ』
1つ目の『凄ぇ』は、「タコメーターがダミーであること」。BMWって物凄い環境とユーザーを大事にするブランドなんですよ。自動車メーカーだからこそ率先して環境に取り組む。環境先進国のドイツのメーカーらしいです。そのためにも無意味にエンジンの回転数を上げたりすることには否定的です。
しかしエンジンが回らないクルマではユーザーが面白く無いです。ましてや日本の大衆メーカーではなく、ドイツのアウトバーンの左側を走るために作られたBMWですから、ユーザーの期待はハンパないわけです。この相反する2つの要求を一気に解決する手段が「ダミーのタコメーター」です。実際のエンジン回転とは無関係にコンピューターが必要に応じてタコメーターのレスポンスを上げたり高い回転数を示したりする機能なんですけども、BMWは変速時に針がビヨーンって動きます。他のメーカーのAT車ならばグズグズした感じになるわけですが・・・。
もうこの針の動きを見ただけで、このミッションは激早だ!!と書いてしまうプロのライターもいるくらい。もう完全にBMWの掌中で踊らされています。けどもまドライブしている 側にとっては、嬉しい視覚効果だと思いますけどね。さすがに日本メーカーだと後ろ指が気になってなかなか導入できないですけど、「神ブランド」のBMWだけが可能なギミックです。
人知を超えた神のミッション
2つ目の『凄ぇ』は、「ドライバーを従属させるミッション」。.BMWに乗って一番驚愕させられるのは、クルマがドライバーに対してある種のマナーを要求してくるところです。まず日本車に乗るような作法ではクルマは全く動いてくれません。信号が青になって、いつものタイミングで出ようとすると、「お行儀が悪い!!もっと十分に先頭確認をしなさい!!」とたしなめられるかのようです。おそらく優秀なAIが内蔵されていて、最初のペダルタッチで「こいつはせっかちなマ○ダ・ユーザーだ!!ちょっとお仕置きしてやろう!!」とでも判断されているのかな!?
「日本人は平和ボケが多過ぎる!!」と言われている気分でしたね。欧州やロシアだと交差点での信号変わり鼻での死亡事故が非常に多い。たとえ世界最強レベルのBMWでもフロントドアに時速150km/hで突っ込まれたら命の保証はできません!!ってことらしい。日本にも外国人ドライバーが増えているし、名○屋や○阪といった死亡事故率が決定的に高くて交通マナーにおいてはほぼ外国という地域もあります。日本メーカーも早くBMWを見習って、トルコンATのつながりをワンテンポ遅くする機能を内蔵した方がいいんじゃないの!?(オレの車にはいらないけど・・・)
理性を捨てろ!!もっとリビドーを感じろ!!
3つ目の『凄ぇ』は、「エクゾーストサウンド・ジェネレーター」。ここ数年のBMWが最も力を入れているのは、ドライビング環境の質的改善です。日本メーカーは、自らの壊滅的にプアーな発想で劇的にドライビングフィールが変わると思ってんの!? インパネ素材を大理石風の樹脂に変えてオシャレにしたり、奇抜な配色でシートやトリムをデコたりするなど、全く腹の足しにもならない「マテリアル自己満足」に陥っているようですが(素材メーカーのゴリ押しに屈している!?)。BMWはその長い歴史の中で、世代を超えた多数の感性豊かなユーザーの意見を蓄積させた結果、「マテリアルに過剰な期待はできない」ということがよくわかっているようです。
BMWそれは新しい感動
新しい感動を作る為にはどうしたらいいか!? 映画やテレビが3Dになっているのに、自動車はそのままでいいのか!?クソ真面目な日本メーカーだと「保安基準に抵触する」とかクソみたいな議論で、進化を止めてしまうようですけども、BMWにとっては「ミッション・インポッシブル」。技術的にハードル(保安基準)をクリアしたところから『バーチャル』を導入することを急がないと、どんどんクルマの魅力は失われてしまう!!そのことが日本メーカーは全くわかっていない。
スピーカーから神の吐息が聞こえてくる!!
1つ目の『凄ぇ』と共通することですが、環境とドライビングフィールの両立を実現させる「スキーム」をどれだけたくさん開発できるか!!ってのは作る側も売る側も買う側も共通した認識なんですけども、日本メーカーはこれほど自明なファクターすら直視できずに「クルマ売れねーな」とボヤき続ける。300万円のクルマが満足に売れない(作れない)メーカーに未来はないからさっさと廃業してしまえ!! BMWは日本メーカーよりも限られた生産設備で500万円以上の平均単価のクルマを売り続け、成長し続けなければならない!!その為には車内のスピーカーから「神の吐息」を発することすら厭わない・・・だってこれこそが単純明解なブレークスルーだと確信しているから!!
スズキやダイハツが、大幅減便を発表したJR九州の閑散区間の人々の足として役立つクルマを作っている限りではもちろん批判なんて一切ないです!!批判されるべきは・・・レ○サス、ス○ルそしてマ○ダだ!! 中途半端な価格&機能のクルマを広告費全開で売りさばくなんてやってることが『外道』過ぎる・・・。ドイツ車に対抗するとかどの口が言ってるんだコラ!!
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「911とロードスター以外はピュアスポーツではない」に続いて、またこのシリーズから名言(名定義)が生まれた。沢村さんが何を指して『三つの凄ぇ』を使ったかは、まだ読んでいない人のために伏せておきましょう。とりあえず選ばれしクルマってのは「三つの凄ぇ」が揃っていて初めて特別な存在になれるという話です。
この本を読んで以来クルマに対する見方がかなり変わりました。これでも一応5年以上はブログ書いていてそれなりに「クルマとは何か?」について考えてきた身なんですけども、偉大なる日本で唯一の「自動車作家」様の著書の前では自分の小粒さを痛感するだけでした・・・。この人の著作を読まずしてクルマを語るのは愚の骨頂。年末にとっても為になる本を届けてくれた著者に合掌。
沢村さんみたいに語れるといいな
一応5年もブログを書いてきた身なので、その成果をここでお見せしたいと思います(この本にかなりインスパイアされてますが・・・)。テーマは日本でカルト的な人気を誇っているドイツの名門ブランド・BMWは一体何が凄いのか!? よくよく考えてみると日本メーカーでは絶対に真似ができないような「三つの凄ぇ」が備わっているなーと気づきました。
『BMW・三つの凄ぇ』
1つ目の『凄ぇ』は、「タコメーターがダミーであること」。BMWって物凄い環境とユーザーを大事にするブランドなんですよ。自動車メーカーだからこそ率先して環境に取り組む。環境先進国のドイツのメーカーらしいです。そのためにも無意味にエンジンの回転数を上げたりすることには否定的です。
しかしエンジンが回らないクルマではユーザーが面白く無いです。ましてや日本の大衆メーカーではなく、ドイツのアウトバーンの左側を走るために作られたBMWですから、ユーザーの期待はハンパないわけです。この相反する2つの要求を一気に解決する手段が「ダミーのタコメーター」です。実際のエンジン回転とは無関係にコンピューターが必要に応じてタコメーターのレスポンスを上げたり高い回転数を示したりする機能なんですけども、BMWは変速時に針がビヨーンって動きます。他のメーカーのAT車ならばグズグズした感じになるわけですが・・・。
もうこの針の動きを見ただけで、このミッションは激早だ!!と書いてしまうプロのライターもいるくらい。もう完全にBMWの掌中で踊らされています。けどもまドライブしている 側にとっては、嬉しい視覚効果だと思いますけどね。さすがに日本メーカーだと後ろ指が気になってなかなか導入できないですけど、「神ブランド」のBMWだけが可能なギミックです。
人知を超えた神のミッション
2つ目の『凄ぇ』は、「ドライバーを従属させるミッション」。.BMWに乗って一番驚愕させられるのは、クルマがドライバーに対してある種のマナーを要求してくるところです。まず日本車に乗るような作法ではクルマは全く動いてくれません。信号が青になって、いつものタイミングで出ようとすると、「お行儀が悪い!!もっと十分に先頭確認をしなさい!!」とたしなめられるかのようです。おそらく優秀なAIが内蔵されていて、最初のペダルタッチで「こいつはせっかちなマ○ダ・ユーザーだ!!ちょっとお仕置きしてやろう!!」とでも判断されているのかな!?
「日本人は平和ボケが多過ぎる!!」と言われている気分でしたね。欧州やロシアだと交差点での信号変わり鼻での死亡事故が非常に多い。たとえ世界最強レベルのBMWでもフロントドアに時速150km/hで突っ込まれたら命の保証はできません!!ってことらしい。日本にも外国人ドライバーが増えているし、名○屋や○阪といった死亡事故率が決定的に高くて交通マナーにおいてはほぼ外国という地域もあります。日本メーカーも早くBMWを見習って、トルコンATのつながりをワンテンポ遅くする機能を内蔵した方がいいんじゃないの!?(オレの車にはいらないけど・・・)
理性を捨てろ!!もっとリビドーを感じろ!!
3つ目の『凄ぇ』は、「エクゾーストサウンド・ジェネレーター」。ここ数年のBMWが最も力を入れているのは、ドライビング環境の質的改善です。日本メーカーは、自らの壊滅的にプアーな発想で劇的にドライビングフィールが変わると思ってんの!? インパネ素材を大理石風の樹脂に変えてオシャレにしたり、奇抜な配色でシートやトリムをデコたりするなど、全く腹の足しにもならない「マテリアル自己満足」に陥っているようですが(素材メーカーのゴリ押しに屈している!?)。BMWはその長い歴史の中で、世代を超えた多数の感性豊かなユーザーの意見を蓄積させた結果、「マテリアルに過剰な期待はできない」ということがよくわかっているようです。
BMWそれは新しい感動
新しい感動を作る為にはどうしたらいいか!? 映画やテレビが3Dになっているのに、自動車はそのままでいいのか!?クソ真面目な日本メーカーだと「保安基準に抵触する」とかクソみたいな議論で、進化を止めてしまうようですけども、BMWにとっては「ミッション・インポッシブル」。技術的にハードル(保安基準)をクリアしたところから『バーチャル』を導入することを急がないと、どんどんクルマの魅力は失われてしまう!!そのことが日本メーカーは全くわかっていない。
スピーカーから神の吐息が聞こえてくる!!
1つ目の『凄ぇ』と共通することですが、環境とドライビングフィールの両立を実現させる「スキーム」をどれだけたくさん開発できるか!!ってのは作る側も売る側も買う側も共通した認識なんですけども、日本メーカーはこれほど自明なファクターすら直視できずに「クルマ売れねーな」とボヤき続ける。300万円のクルマが満足に売れない(作れない)メーカーに未来はないからさっさと廃業してしまえ!! BMWは日本メーカーよりも限られた生産設備で500万円以上の平均単価のクルマを売り続け、成長し続けなければならない!!その為には車内のスピーカーから「神の吐息」を発することすら厭わない・・・だってこれこそが単純明解なブレークスルーだと確信しているから!!
スズキやダイハツが、大幅減便を発表したJR九州の閑散区間の人々の足として役立つクルマを作っている限りではもちろん批判なんて一切ないです!!批判されるべきは・・・レ○サス、ス○ルそしてマ○ダだ!! 中途半端な価格&機能のクルマを広告費全開で売りさばくなんてやってることが『外道』過ぎる・・・。ドイツ車に対抗するとかどの口が言ってるんだコラ!!
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