福野礼一郎 × 三菱 の激アツコラムで、スバルやBMW他を痛烈批判・・・

2018年の福野レビューはとにかく面白い

  6月15日発売のモーターファンイラストレーティッド(MFI)にて、福野礼一郎氏の数ある連載の中でもっとも核心的である、月一回の最大のお楽しみ「ニューカー二番搾り」昨年頃はややパワーダウン気味だったけども、2018年になって毎月暴風雨が吹き荒れている。Kindleアンリミティッドで定額で読めるので利用者にはオススメしておく(他にもCAR TOP、DRIVER、ルボラン、ゲンロクなど月刊誌が読めます)。乗っているブランドがボコボコに批判されている可能性は高いけど・・・特にSUBARU。


かなりいいクルマだけど・・・「やってしまった」

  今月は、三菱エクリプスクロスについて淡々と語っているだけなのですが、一体どれだけのモデルを巻き込めば気がすむんだというくらいの放談っぷりにちょっと呆れる。福野氏は三菱が好きで、エクリプスクロスは公平にジャッジして『かなりいいクルマ』の部類に入るけど、ハンドリングは完全にト○タをベンチマークしていて、その時点で『終了!!』だってさ・・・。国産車・輸入車合わせた中でも『かなりいいクルマ』(ちなみに先月はドイツメーカーのどこで作っているかよく分からない新型ゴミ)なんだけど、オススメはできない!!っていう頑迷極まる評価を、読者は一体どう受け止めればいいのか!?


オッサンの叱咤激励は若者には届かない!?

  失礼だが62歳のオッサンにテキトーにクルマを語らせたらこんなもんなのかもしれない。アベ内閣やサッカー日本代表など、期待以上の結果を偶然にも出してしまっても、それを少しも評価しない生き物がいわゆる「オッサン」なんだろーな。・・・って諦め半分で、読んでる側もシラケちゃう(K沢やS水K夫だったら)ところだけども、実際のところ福野さんが言いたいのは、三菱ならもっとできるし、エクリプスクロスにはもうちょっと期待してたよ!!ってことなのかもしれない(それ以外にないだろーけど)。


三菱シャシーの顛末

  最近カーメディア界隈をざわつかせている・・・ってほどではないけども、ちょっと気になるツッコミどころがある。エクリプスクロスの各ライターのレビューは概ね好意的だったようだけども、シャシーの設計が古いみたいに叩くライターが結構いた(例えば日本車大嫌いな斎藤慎輔氏とか)。むしろリーマンショック前のシャシーの方がちゃんとコストと時間をかけていていいんじゃねーの!?って気もしないでもないけども、ちょっとタチが悪いことに(いつものことですが)、同じ「古い」シャシーを使ったドイツメーカーの新型モデルが来年にも日本に導入される予定で、そのモデルの欧州での試乗レビューに招かれたほぼ全員のライターがまるで『後ろから頭にピストルを突きつけられている』かのような不自然さで大絶賛をしていた。「最新の〜」を連呼してるけども、エクリプスクロスと同じシャシーだと認識しているのか!?


今度のクライアント・ワードは!?

  小沢コージさんや河口まなぶさんといったスポンサーありきの「芸人」ライターはクライアントに言われるがままに『Cクラスを超えた!!』みたいなことを書いていた。5年前は「世界のベンチマーク」「クラウンに匹敵する静粛性」といった課金ワードを固め打ちして別のドイツメーカーから「機密費 / 使途不明金」をもらっていたようだけども、数年前に「SUZUKIをディスれ!!」という完全に倫理的にアウトなオファーが表沙汰になって以来・・・リーマンショック後の回復で復活したばかりの自動車雑誌で、休刊廃刊があいつぎカーメディア業界の冷え込みがさらにひどいことになった・・・。



「本音で書くヤツは馬鹿」と言った福野さんは真実を書く

  今回福野さんの連載で、「エクリプスクロスとAクラスは同じシャシー」であることをスッパ抜いて、カーメデァアの『偽善』を白日の元に晒して欲しかったが、なんと!!絶妙にも『軽い示唆』だけを残している。なんだこの政治力は!!メルセデスとの関係を悪化させない程度にこっそり書いておき、読者に「俺は見抜いているアピール」、そして小沢、河口、島下、斎藤らの首根っこを掴むのは来年の新型Aクラス日本発売のタイミングでいいってことなのか!?そのタイミングで他にもたくさんいる有象無象な能無しライターを一網打尽にして、カーメディア業界をクリーンなものに変える!?


来年の展望

  2019年が楽しみだ。MQBのままのゴルフ8と、リーマン以前のAクラス、TNGAのレクサスの新型Cセグ。そしてピカピカの新型シャシーを下ろすアクセラ。でもまあそういう時に限ってさ、MAZDAがやらかすんじゃないか!?って気がする。現行の『スカイアクティブシャシー』も発売当初は相当に乗り心地に難があったからさ・・・。


福野礼一郎とエボ10

  さて福野さんが4年ぶりの三菱の新型車に対し想いのたけを語ります。他の還暦ライターだったら、ハナっから日本車なんて・・・って馬鹿にしたポジションで話をするでしょうけども、福野さんは2007年のエボ10発売時に、「このクルマは凄い!!MやAMGなんて目じゃないってくらいに凄い!!馬鹿ども!!いい加減に気がつけよ!!」みたいなことを書いている。しかしライター人生を賭けて絶賛したランエボは消滅。これが福野さんにラブレターのようなレビューを書かせるほどの、余人には推し量れないディープな感情の絡れ何だろうな・・・。


そして飛行機・・・

  冒頭から「飛行機」の話題で読者を煙に巻き、見事に掴まれました!!2018年に入ってからの福野レビューは構成作家がいるのでは!?ってくらいに冴えた前フリを用意してくる。相変わらずに飛行機の比喩が好きな人だ。三菱、スバル、日産、ロールスロイス、ジャガー、メルセデス、BMW、アルファロメオでは、存分に飛行機ウンチクが使える。飛行機で喩えられたら・・・ほとんどの読者は一次体験としてイメージできないけども、何か自分の知らない、そして興味深い世界を見せてくれる「異次元」さにとりあえず惹かれるよ。


こんな『展開力』は反則だろ!!

  ネタバレ覚悟で全部書いてしまう!!この福野レビューの大きな伏線は「三菱は飛行機の達人」ってことだ。宮崎駿かよ・・・。第二次大戦機に航空機エンジンメーカーとして致命的な大失敗をしてしまった某メーカーは、今も自動車の静音性を上げるために愚直にゴム材を隙間に詰め込む。しかしそれでは車重も大きくなる・・・そんなレベルだから航空機エンジンすらまともに作れなかったんだ!!しかし三菱は当時も今も世界最高の技術を持っていた!!だから軽いままで静音性を上げるなんてことが当たり前にできる。わかったか!!馬鹿ども!!と言った10年前の自身のレビューをダメ押ししているんですね・・・。


福野さんの代わりは誰もできない・・・

  小沢、河口といった「頭にピストル軍団」の雑誌コンテンツが酷いってことはないけども、福野連載と比べれば、同じ自動車レビューでまとめられないくらいの隔たりがある。小沢さんは対談、河口さんはユーチューブに活路を見出したとのことで、活動・表現の幅が広がっている。


適材適所で良質なコンテンツを!!

  カーメディアもライターの資質を考えて読者が喜ぶ配置をすればいいんじゃないの!?福野さん、沢村さん、下野さん、牧野さんにはノンフィクションコラムをどんどん書いてもらって、小沢さん、小沢さん、フェルディナントヤマグチさんにはメーカー開発者の取材をさせてたくさん喋らせて、後の連中はベストカーやニューモデルマガジンXで・・・面白いプロパガンダでも発信していて貰えばいいのでは!?


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