日本COTY輸入車4台中の3台が「ゴミレベル認定」という異常事態!?


福野礼一郎さんの本
ちょっと眠れない夜に福野礼一郎氏のレビュー集はぴったりだ。ちょうどいいくらいに難しくていい感じで眠りに落ちることができる。大判サイズも含めれば20冊くらい所蔵しているので、もう数年は読んでいないものもざらにあるから、ちょっとした時に引っ張り出してくる。先日もまだ完全に読み終わっていなかった最新刊を寝床で読んでいたら、ずっと忘れていたことを思い出した。


還暦になって一層面白くなってる
60歳を超えた著者は一体どんな心境でレビューを書いているのだろうか!?20年後のクルマがどーなっていようがもうどーでもいいわけだから、今更にどっかのメーカーを応援しよう!!という気持ちはあまりないのかもしれない。クルマ愛、メーカー愛よりもやっぱり自己愛に大きく傾倒するのだろうか。せっかく書くのだから多くの人に読んでもらいたいので、ちょっとアジってやろうという武功心がほとばしる!?のも、読み手にとっては非常にスリリングで歓迎。


あまりにも暴走
「今年最も期待ハズレだったクルマ・・・ボルボ全車&BMW全車!!」 5シリーズ買うやつは「非クルマ好き」であり、VWポロなんざ「ゴミカス!!」とまで書いている。まあ少なからず最低の評価をしたくなる要素はあるのだろうけども、なんでそんなに最低に感じるクルマが当たり前のように市販されているんだ!?ってことに多少なりとも疑問を持っても良さそうだ。できれば「若いユーザーはクルマのこと全くわからないから」という短絡的な結論以外で・・・。


日本COTYの行方
日本COTYのファイナリスト10台がすでにえらばれている。例年通りなら5台が日本車、5台が輸入車だが、今年の日本車はそれほど売れてないけど通好みのハイスペック車が揃い踏みなので5台の枠に入るのが大変そうだなー。最有力?な『CX-8』を始め、RJCを獲った『エクリプスクロス』、トヨタが意気込んで同時発売した『クラウン』と『カローラスポーツ』、世界最高レベルのサルーン性能を見せつけた『クラリティPHEV』、さらにセールスならダントツトップの「セレナe-POWER」、それからレクサスが世界に投げかけた「LS」、見事にアメリカ市場を攻略している「CR-V」「フォレスター」。そして日本のインフラを支える「ミラ・トコット」。もしこれに「ジムニー」が加わっていたら・・・。


すでに『枠』は契約済み!?
さすがに5台では収まりきらずに不作の輸入車枠を削って日本車が6台入りました。・・・でこの激戦からの6台にきっちり選ばれてから「辞退する」というエゲツないシナリオを描いていたスバル陣営。なんなんだよ!!「ミラ・トコット」を残せ!!!!! 6台のうち4台をトヨタ系アライアンスが独占。日産三菱に1台、ホンダに1台の枠組。いよいよ『出来ゲーム』の様相が強くなってきた〜・・・。



キング・オブ・ボロカス
対峙する輸入車4台のうち3台が『福野礼一郎・クルマ評論3』ですでに「ゴミ認定」という悲惨すぎる状況・・・。還暦のジジイがほざいてんじゃねー!!X2、XC40、ポロは若者の感性に合った3台なんだからさ。「旧来のクルマ同好会基準ならこんなもんボロカスだ」と福野さんが宣言すると、それに丸々乗っかったベストカーの詐欺師・渡辺陽一郎までBC公式ツイッターで「こんなもん日本に持ってくんじゃねー!!」と悪態をつく始末。カーメディアにノセられてここ数年でVWを買ったユーザーはどーしたらいいんだよ!!少しは責任を感じて弁護したらどーだい!?



プレッシャーに負けるなー
それにしても4台中3台というとんでもない確率で「ドボン」する投票に挑む審査員も大変だなー。「コイツはポロに点入れてるよ。福野さんはボロカスって書いてたのに・・・見る目が全くないやつだな」って思われるリスクに打ち勝つだけの信念を持つ人は、メンバーを見る限りほとんどいない気がする。だからポロに点数を入れた審査員にはこれからぜひ注目したいと思う!!エライ!!っていう意味で。10点入れる人がいたらぜひ応援したい。クルマ好きを最も幸せにしてくれるクルマってことで選べば「ポロGTI」なんじゃねーの!?


審査員は素人ユーチューバーではない!!
ここ数年ずっとメーカーへの『随意』があまりににも行き過ぎていると感じることが多く、世間的にも信頼を失っているカーメディア。結局のところ『クルマが主役』で仕事をしている限りはクルマ好きなユーチューバーと変わらない影響力しか持てない。大事なのは福野さんやオザーさんのようにカーメディアそのものがエンターテイメントであり続けることだと思う。もっともっと変態的でかつ論理的な『個』として磨かれるべきだ。「CX-8はスカイアクティブの不始末を証明しただけ!!(MAZDAの自己矛盾)」くらいに言ってしまうライターが出てこなければいけない。


VWポロを日本で売る意義
以前の投稿にも書いたけども、10台の中で最も低価格を実現しているのはVWポロだ。外国で生産したモデルを流通させてなお国内生産モデルよりも価格を抑えるコスト管理能力を素直に賞賛したらいいし、ポロGTIの荒削りだけどもユーザーのノスタルジーを裏切らないパッケージには「日本市場を代表して」なんらからの感謝の気持ちを伝えるのが礼儀じゃないかと思う。VWがこの手のクルマを堂々と作ることで、日本メーカーにつまらない国内モデルばかりを作らせている、頭がカチカチの国土交通省の指針も少しずつ軟化してくるんじゃないでしょうか!?


そしてステルヴィオ
そして輸入車4台のうち、唯一福野さんがディスっていない残りの1台「アルファロメオ・ステルヴィオ」には、日本メーカーが見失っているクルマの魅力の高め方が詰まっている。素人が言うべきではないかもしれないけど、クルマ文化が非常に高い水準にある国でないとこういうクルマはおそらく作れない。日本やドイツのような「オワコン」の国では、中国市場やアメリカ市場をそのままリサーチして平均的なモデルに落とし込むマーケティングばかりをしていて、そんなアプローチでは絶対に生まれてこないクルマだ。


50人の最終決断に注目
ステルヴィオは、確かに日本のユーザーのほとんどが街中で見かけてもどこのメーカーのクルマかすらわからないレベルのマイナーさではあるけども、今回の日本COTYの審査員にとってはカーメディア人として「知名度なんてクソ喰らえ!!」「本当にいいクルマはこれだー!!!!」くらいの熱い気持ちをぶつけるとても良い舞台だと思いますけどねー。ポロとステルヴィオ(とX2)に入れた審査員は絶対に応援します!!


「輸入車の存在意義とは」






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