2021年9月29日水曜日

「日産オーラは2WDがベスト」→「やっぱりAWDがいい」 なぜ意見は変わるのか!?


 

人生賭けてる

ちょっと気になるクルマだと、ユーチューブでご活躍の五味康隆さんなどが、どんな分析をしているのか覗きたくなる。元日産エンジニアの水野和敏さんもカーメディアが運営するユーチューブチャンネルに定期的に出演されているが、専業の評論家でもないから、ごく一部のモデルしか登場しない。それに対して五味康隆さんは毎日のように新車レビューが出てくる。生活時間の半分以上を収録に費やしている様子からも、人生を賭けてユーチューブ・カーメディアに取り組んでいて応援したくなる。AJAJのプロライターから、素人のクルマ好きまで多くの人がユーチューブに参戦している。



オススメのユーチューブチャンネル

これだけレビュー動画が多ければ、全部見るわけにはいかないから、チャンネルは自然と選ばれるだろう。五味康隆さんの「E-carlife with 五味やすたか」と、素人の「ウナ丼ストラットエンスーCARガイド」、「ハンターチャンネル」の3つは見終わって時間が無駄だったってことがあまりないオススメの優良チャンネル。クリッカーのセカンドチェンネルにも抜擢されているウナ丼の人はあまりに面白すぎて、セカンドチャンネルがメインチャンネルを登録者数で超えてしまっている。もはや素人ではなく、すでにAJAJの全員を超えてしまった偉大なカーメディア・アイコンと言えるかも・・・。




五味憲法

さて絶妙なタイミングで日産オーラの2WDとAWDの比較動画を出してくれた五味康隆さんだけど、以前に「ノートはAWD、オーラは2WD」という力強い宣言を発したかと思えば、今回は「やっぱりオーラもAWDです!!」とわざわざの訂正動画のようだ。ファンや視聴者は・・・ポカン。それって憲法のように定めなきゃいけないルールなの!?自動車メーカーの自己都合でテキトーなクルマが作られる横暴を抑え込むための「五味憲法」も大いに結構だし、実際に五味さんは度々「いやーこれはダメなんじゃないですかね」と悪い点も視聴者にどんどん訴えて「クルマ世論」を形成している。



良い循環

日産オーラの2WDがダメ、AWDがダメという話ではなくて、どちらに優位性があるかあえて結論してしまうことで、どんな立ち位置のクルマであっても開発の深化を促すだろうし、開発者サイドにしてもそれなりに評価されればモチベーションも上がるはず。AJAJライターには「カローラとか、シビックとか、ファミリアとか、我々世代には全く興味ないね」と影響力も考えずに平気で言い放ってしまう老害もいる。開発者の気持ちに寄り添うこともなく、頭ごなしにバカにする。考えることを放棄しておいて原稿料をもらう・・・そんなメチャクチャな姿勢がカーメディアを堕落させてきたと思うのだが・・・。



誰だって思考停止はあるけどさ・・・

まあ歳をとれば人間はどんどん考えなくなってしまうようだ。お歳の割には非常に丁寧な議論を尽くす有名ライター様であっても、「福野憲法」ではメルセデス、アウディ、BMWなどのドイツ車には安易に烙印を押している印象だし、「水野憲法」ではMAZDAだけは絶対に許さん!!という姿勢が・・・。気のせいかもしれないが、水野さんのMAZDA車レビューを見てると「MAZDAの開発者はトヨタや日産だったら速攻でクビにされるレベル」とでも言いたそうな、執念深く鬼気迫るものがある。



テクニックがすげー

五味康隆さんの動画では、他では見られないような自説をグイグイと押し出してくる、非常に流暢なしゃべりにとりあえず感心させられる。調子が良い時は、福野さんや沢村さんが文章で推敲して紡いでいくくらいの内容を、台本なしでドライブしながらスラスラを話してしまう。各メーカーのマスターテストドライバーが現場で発している言葉のように、乗り味の機微をスムーズに平易に口語化する技術が素晴らしい。そういえばAJAJにテストドライバー出身の評論家がいたけど、MAZDAロードスターに小物入れが付いてないのは怪しからん!!とかキレてたな。おにぎりでも収納しておくのか!?



バランス感覚もすげー

おそらくテストドライバーのレベルは、日本メーカーで一番高いと思われる日産の期待の新型オーラに対して、「横剛性は確かに高い!!これは凄まじいレベル!!だけど・・・やはり硬いなヒョコヒョコ感が出てしまう」のコメントは、かなりバランス感があって素晴らしい。どっかの誰かみたいにMAZDA2の1.5Lガソリンを栃木のいろは坂に持って行ってベタ踏みして「すぐキックダウンしちゃう。これじゃダメだ。」とか意味わかんないこと言う人とは、クルマ理解の根本が違うようだ!?インフラ的にリーズナブルな価格のコンパクトカーに因縁をつけてアラ探ししたがる神経もわからないし、やり方もメチャクチャ過ぎて全く共感できなかった・・・。



「改正」の理由

「五味憲法」をもっともっと連ねてほしいけども、今回のような「改正」があると、あれ?ネタ作りなの!?とか、2WDが良いと宣言した後に、福野さんのレビューを読んで気が変わったの!?とか・・・視聴者は勝手に邪推を始めてしまう。もちろん何一つ断定できるような理由なんてありませんけども、何も喋れない連中ばかりのカーメディアの中で、福野さんや水野さんを連想するような五味さんのしゃべりっぷりに感心している視聴者の脳裏には、何らかの因果関係が想像できてしまう。しかしMAZDAファンは知っている。フロントをダブルウィッシュボーンで武装した2代目アテンザの、MAZDAの操安が一変された2010年以降の後期モデルを、日本のカーメディアにおいて唯一大絶賛したユーチューブ動画に出演していたのは五味さんであり、その約10年後に福野さんが「MAZDAはアウディやBMWを完全に超えている」と言い出したことを・・・。




2021年9月27日月曜日

某有名ライターが「アウディやBMWはMAZDAの足元にも及ばない」だってさ。

 

カーメディアにとどめを刺せ

クルマ雑誌はぜんぜん売れていないらしい。昔ながらの連載レビューに丹念に目を通す人も少なくなってきたようだ。ちょっと読んだだけでメチャクチャなことが書いてある無料ネットメディアのレビュー(一応AJAJの人が書いているけど)に、読む価値が全く見いだせないのだから雑誌媒体のものであっても推して知るべしだ。原稿料が安過ぎてやってられないライターと年齢層高めの不満だらけの読者のマッチングに何を期待しているのだろう。80年代の輸入車優位の価値観のままに、カーメディアはどこまで走り続けるのだろうか!?



唯一面白いレビュー連載

他のカーメディアとまとめてしまうと失礼かもしれないが、頭で考えることを好む読者が一定数いると思われる「モーターファン・イラストレーティッド」の連載となるとちょっと話が変わってくる。アマゾンの「キンドルアンリミテッド」なるサブスクで読むことができるので、毎月とりあえず目を通している。同誌の福野礼一郎さんの連載は、レビューされる車種や、偏向性の好みなどを考慮しないでも、クルマを題材とした「エンターテイメント」の中で高いレベルにある。



ユーチューブのレビュー楽しい!?

ユーチューブという新しいメディアが成熟しているように思うが、この連載より面白いコンテンツはなかなか出てくる気配すらない。日本中でクルマ好きを増やすことに成功した「頭文字D」のような圧倒的な影響力のあるクルマの漫画・アニメもない。頭文字Dの後継漫画として大ヒットしたのは、クルマが自転車に変わってしまった「弱虫ペダル」だったのかもしれない。もちろん頭文字Dの頃のようにスポーツカーが各メーカーから次々出てくる時代ではないのだけど。



ミスマッチ!?

AJAJのライターには立場上絶対に書けないレビューだろうけど、福野さんが最近の連載で暴れていた。2021年は新車ゼロのMAZDAだけど、去年に発売されたMX-30EVのレビュー。「武闘派」ライターと、女性をターゲットに女性主査が作ったMAZDAの異端モデルのなんとも言えないミスマッチ感。開発者の心情を考察できる数少ない自動車ライターだけど、これはさすが苦戦が予想される。MAZDAが公式に「非主流モデル」だと言い切っているから、ある意味でフラットなレビューが期待できそうだけど、購入対象でもなくライバルモデルすら明確に浮かんでこない読者の気持ちがどこまで付いてくるのか!?どうやって惹きつけるのか!?



まさかの暴走

業界でもこんな豪華な連載コーナーを持つライターはほとんどいない。プライドも当然あるだろう。他人行儀でクソつまらない連載で終えるわけにはいかない。プロフェッショナルの仕事というべきか、非AJAJゆえの気楽さも手伝ってか、タイトルにあるような文言を取り出して、平穏に終わるはずのレビューの終盤が一気にカオスになった。「MAZDAの足回りの仕上げは圧倒的に素晴らしい、粗製濫造のアウディやBMWでは全く足元にも及ばない」・・・この爆弾を投下しておけば、この連載も刺激的なものになるから大丈夫とばかりに「保険」をかけたのだろう。



10年前からそうだった!!

しかし福野さんが無責任なことを書くわけにはいかない。僭越ながら私はブログで10年前から「MAZDAの仕上がりの良さは完全にBMWを凌駕している」と書いてきた結果、何度もビーエム好きの人々から袋叩きに遭った。しかしあれから何度もBMWに乗ったけど、一度たりともMAZDAより良いとは思ったことはない。アクセルのツキ、ブレーキング、ハンドリング、サスペンションからの突き上げ・・・どれを取ってもMAZDAの方が10年前からレベルは高かった。福野さんも10年前から同じことを感じていたんじゃないかと思う。しかし素人のブログと、カーメディアで一番有名な連載では「コンプライアンス」がまるで違う。ずっとずっと書きたいけど書けなかったのだろう。注目度が高いMAZDA3やロードスターのレビューで書くと思わぬ反響が起こる危険もあるからMX-30EVのタイミングで書いてみたのかもしれない。



色々リスクがある

素人ブログでも袋叩きにされるくらいだから、もし福野さんが10年前に書いていたら全カーメディア&インポーターから出禁にされてしまったかもしれない。それとは別のリスクもある。個人的な経験だけど、有名だから期待して乗ってみたけどBMW全然ダメだった、MAZDAの方があらゆる面で優れている!!みたいな投稿をすると、なぜか「買えないヤツが妬んでいる」という的外れなコメントが多数やってくる。10年前はそんな感じだった。なんで防府や上三川で良いクルマ作ってるのに、わざわざ南アフリカ製を選ばなきゃなんないの!?って気持ちで書いていただけなんだが・・・。



素人ブログ

実際のところ2010年代のBMWは海外生産委託拠点が増えていて、マレーシアやインドネシアなどでも組み立てていたし、サプライヤーのレベルも決して高くなかった。それにしてはなかなか良いクルマを作っていたとは思うけども、国内生産工場に集中させていたMAZDAや日産のフラッグシップとのレベル差は確実にあった。端的に言ってしまえば、ドア閉めた密閉感だったり、走り出しで露見するトルコンの不始末だけで、日本車と比べるにはちょっと厳しい状況ではあった。そもそも「輸入車よりMAZDAの方が全然良いじゃん」というのがブログを書こうと思った初期衝動だった。まだまだ状況がわかってなかったのだけど、「おいおい、カーメディアの連中はみんなわかってないぞ!!」みたいなことを得意げに書いていた。恥ずかしい限りだ。



今のMAZDAは・・・!?

おそらくMAZDAファンなど多くの人が同じことを思っていたのだろう。ちょっとした出来心で書いたブログがすぐに軌道に乗ってしまった。あれから10年が経過し福野さんの偉大な連載で同じようなことが書かれていて感慨深い。・・・しかし10年前のMAZDAはインプレッシブだったけど、その後のMAZDAの設計は藤原さんが認める通りある程度の経営合理化(=妥協)が入っている。10年前はBMWを圧倒的にリードしていたけど、今ではあまり大きな差はない。MAZDAをコピーしたと言われるトヨタのカローラですらBMWを脅かすような操縦性を与えられている。そんなよりゴチャゴチャした状況で「MAZDAが・・・BMWを・・・」をネタ的にレビューに書き入れる「間合い」がなんとも言えない良い感じではある。




注目の投稿

五味康隆さん&マリオ高野さん 「CX-3の熟成は素晴らしいが・・・」

  評価軸の難しさ 発売から12年目に突入し、とうとう終焉の時を迎えたCX-3だけど、5年ほど前に「E-CAR LIFE」で後期型CX-3の試乗レビューが出ている。「可もなく不可もなく」ではあるが「今の状況を考えたら魅力的なパッケージになっている」みたいな定型文レビューが多いユー...