2020年3月28日土曜日

これがAJAJ会員の自動車レビューか!?  新型 スズキ・ハスラー








2代目ハスラー
突然の逆風の中でもがき苦しみつつも掴んだ栄光。2014年に登場した初代ハスラーの成功は、あらゆる意味でスズキに勇気を与えたと思う。小型車開発において「世界の頂点」にあるダイハツの「猛攻」を跳ね返し、そのダイハツをベンチマークして2011年に登場した「伝説」のN-BOXがKカー市場で爆風を起こす中で、十二分に存在感を示した。2010年代の日本のKカー市場は拡大傾向にあったとはいえ、過当競争を超えた「異常」な状況だった。さらにスズキを襲ったのは某ドイツメーカーに裏で買収された全カーメディアから非難の嵐だったこと(AJAJを除名された某ライターによって大規模なスキャンダルが露見)。


英雄譚
ダイハツは小型車メーカーとしては名実ともに世界一だ。三菱の技術供与を受けていたマレーシアの国営メーカーであるプロトンは、成長するASEAN市場を背景に21世紀に大いなる飛躍をすると思われたが、なんとダイハツと提携する民間企業のプロドアが国内市場を席巻してしまう。世界を動かしつつあるアジアの政府系ファンドとしては、中国、香港、シンガポール、サウジ、クウェート、カタール、ドバイに次ぐ規模を誇るマレーシア「カザナ・ナショナル」の全面支援を受けるプロトンを、100対0の完全勝利でブチ破ったダイハツの技術力は凄まじい。まあ大雑把に言ってしまえばメルセデス・スマートと同設計のプロトンに対して、Kカーの次元を超えた!!と評判のムーヴを持ち込めばそりゃ圧勝するでしょうけど・・・。


何で!?
そんな無敵のダイハツに、日本市場において完全勝利してしまったホンダN-BOXの実力は「世界の頂点」をさらに超えて「反則レベル」だ。1980年代に北米ビッグ3に「チートだ!!」と言わせたホンダの真髄がKカー市場でも炸裂した。初代ハスラーとは、そんな「世界チャンピオン」と「影のチャンピオン」を相手に、80歳にもなるカリスマ創業者が社長に復帰し、倒産覚悟の背水の陣で全てを賭けて挑んだ戦いだ。その「スピリッツ」にただただ感動の涙を流すべき新生スズキを象徴する一台だ。そんな「伝説」を受け継ぐ後継モデルであり、Mハイブリッド&CVTで全モデルを統一してきた2代目は一体どんな作戦で「頂上決戦」に挑むのか!?・・・と期待してAJAJ会員中村孝仁氏のレビューを開いたら、なんじゃこりゃ!?「エンジンスペックが低い」の話を延々と繰り広げている。規制ガチガチのKカーのユニットをアレコレ語る前に、いくらでも言うべきことはあるだろうに。ホンダの参戦以降に7000rpmもぶん回すハイスペック時代に突入した「Kカーの闇」にスズキがメスを入れた!!で済む話だと思うが・・・。


ユーザーは迷う必要なし!!
ホンダやダイハツのNAユニットが58psでスズキの新開発ユニットが49psでなぜ同じじゃないんだ!?という問題提起自体は納得できるんですけど、AJAJ会員でありながら、スズキとホンダ&ダイハツのKカーの方向性の違いがまるでわかっていないようだ。スズキの売れ筋はハスラーを含め900kg以下に収まるモデルが中心なのに対して、ホンダやダイハツは車重で乗り心地やNVHを向上させようとしているので1000kgを超えるモデルがよく売れている。ボリュームゾーンを考えてエンジンのスペックを考えるのは当たり前だろうに・・・。


この人は本当にAJAJ会員なのか!?(名前貸し?)
最もびっくりしたのは、全モデルがMハイブリッドになっているため、ダイナモとしての役割を果たすのでエンジンの負荷を抑えるためにデチューンしているという素人目線でも余裕でわかることが一切言及されていないことだ。慌てて書いたので気がつかなかったのかもしれない。この程度のミスをするライターなど腐る程たくさんいるのだから目くじらを立てる方が悪いのかもしれない。正直に言ってしまえば、この中村孝仁というライターがちょっと前に書いた他のレビューにもあれこれとツッコミどころが散見されたので、今度こそは叩いてやろうという気持ちがあった。



こんなミスをする!?
この人のCX-30のレビューにおいて、荷室の比較が行われていたが、「CセグSUVのライバルであるティグアンやプジョー3008と比べて劣っているマツダの努力がまだまだ足りない」とか結論していた。いうまでもないがマツダのCセグSUVの本流は世界のCセグSUVを多くの市場で軽く蹴散らした伝説のCX-5である。この辺の「区分」に関しては免許取ったばかりの若いユーチューバーの方がよっぽどわきまえているのではないだろうか!? スズキにしろマツダにしろ自動車開発においては世界から一目置かれている「一流メーカー」である。デチューンにしろ、荷室容量にしろ、全て意味があって設定している。そんな部分で素人がゴチャゴチャと理屈をこねる必要などないのだが・・・。


「自分は偉い」と言いたいだけの不快レビューは叩かれる
それでも日本メーカー車の仕様についてアレコレ書いて、「老害」とか罵られてしまうAJAJライターが後を絶たない。アンチに火をつけてしまうその手のレビューをわざと書いているってのが唯一の合理的な理由だが、AJAJの看板を背負ってやるべきことだとは思わない。「こんな日本車わたしレベルの高貴な人は乗りませんよ!!」と主張したいだけの、ポジショントーク=マウンティングレビューにも見えてしまう。私が知ったことではないけども、掲載しているメディア媒体にも非常に悪いイメージがついてしまうと思うのだけど。





そもそもレビューが書かれる「商品」とは!?
レビューを通してユーザーがイメージを膨らませて購入を決める「商品」は自動車以外にも色々ある。簡単に言ってしまえば「趣味」の領域にあるもの、本・CD・カメラ・高級酒(ウイスキーやワイン)・高級自転車などなど、そこそこの出費を伴うけども享受するものも大きい(期待値が大きい)という特徴がある。レビューを通じてユーザーは、判別しかねるその商品の価値を多面的に考えることができる。さらにレビューに読む価値が生まれるのはその「商品」がある程度の歴史を持っているものが多い。


初心者に優しくない・・・
自動車はその中でも最も売上が大きく、製造しているメーカーはどこも日本トップクラスの大企業ばかりだ。レビューが流通する量も必然的に多い。しかしどれだけのユーザーが、1980年に世界のトップになった日本の自動車産業の歴史について語ることができているか!?免許を取ったばかりの若者が手軽に「自動車発展の歴史」を自力で辿るだけの資料すら多くはない。数ある自動車雑誌を1年間読んで見ても、結論を言ってしまえば「欧州車はいいね!!日本車は残念だね・・・」を繰り返し唱えているだけで、具体的に欧州車の何がいいのか!?日本車はどこがダメなのか!?は判別しない。



後世に何を残すべきか!?
せめてもの救いは、単行本で発行が続いている沢村慎太朗の「午前零時の自動車評論」と福野礼一郎の「福野礼一郎・クルマ評論」「福野礼一郎・あれ以後全集」の発売が2010年以降に継続されていることだろうか。雑誌ベース・WEBベースのカーメディアが崩壊しつつある中で、過去50年ほどの自動車産業が積み上げてきた「価値」を、決してオーバーシュートすることなく淡々と記述してくれている。「クルマの良し悪しがすぐにわかるようになりたい」という18歳にぜひオススメしたいシリーズだ。価格帯を問わずに楽しいカーライフへと導いてくれるモデルを見つける手助けになると思う。



AJAJ会員でなくても・・・
沢村氏も福野氏も「AJAJ会員」ではない。つまり立場としてはプロではない「素人」であり、出版社レベルでその能力が認知されている「読モ」みたいなものだ。「アマチュア」ながらも、若者が参考にできる自動車評論集がほとんどない「ゴミ」みたいな現状を憂いて、体と脳が動くうちにできる限りのものを残してあげたい・・・という老婆心で精力的に活動を続けてくれているようだ。バブル期の日本車など全くわからない世代からすれば、ただただ「感謝」しかない。この両者の単行本を読んできたので自然と「クルマを考えるアプローチ」なるものが身についた気がする。あとはスペック表だったり試乗したりする際に、日本車もドイツ車も「何を狙って設計されているか」ってことがよくわかるようになる。直接にお礼を言う機会もなさそうなので、せめて単行本は全て買わせていただきます。





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2020年3月10日火曜日

マツダといえば、LOVECARS! TV! 河口まなぶ(インフルエンサー) なのか!?・・・


斜陽カーメディアに「革命」!?
20万人ほどのチャンネル登録者数(2020年3月現在)を誇る「LOVCARS!TV!」(LCTV)はユーチューブ内の自動車メディアでも目立つ成長を見せている。LCTVよりもずっと前から運営されていて、かなり多くのスタッフを動員し、大規模なサーキットテスト会場を使っていて、明らかにものすごい予算をかけて作っている「スタート・ユア・エンジン(S.Y.E)」が、いまだにその半分ほどの登録者数(約10万人)なのだから、これはもう大成功といっていいのかもしれない。もちろんマニア目線で専門雑誌媒体の企画でもある「S.Y.E」とは違って、広くユーザー目線の「LCTV」は一般メディアで視聴者を集めやすいのは間違いない。それでも同じくユーザー目線の動画が中心となっている「モーターマガジンTV」の11万人(2020年3月現在)さえも上回ってしまっているのだからやっぱりスゴイです。



コンプライアンス的にカーグラはアウト!!
他のカーメディアによるチャンネル(日本語版)の登録者数についても触れておくと2020年3月現在で、カートップが9万人、ベストカーが3万人。そしていよいよ昨年末からユーチューブ参戦を果たし、1発目からありえない暴挙動画をアップして「自作自演」の炎上を狙ったニューモデルマガジンXですが、なんとか登録者「20人」(2020年3月現在)を獲得!!の大健闘(!?) まあこれからに期待っすね・・・(by西川)。公道での暴走インプレが物議を醸しているカーグラフィックに至っては完全に「反社」のレッテルが貼られユーチューブでの活動が無理みたいです(休眠状態)。業界最大手を自称するベストカーのチャンネルですが、初期には水野和敏氏を登用して順調そうだったけど、その後に出てきたテリー伊藤の時代に逆噴射しちゃったようです。古いテレビ人はもうユーチューブでは通用しない!?

視聴者層を考えればセオリーは・・・
身もふたもない話ですが、結局のところ視聴者のほとんどがオッサンなので、竹岡圭AJAJ副会長をメインコンテンツとして起用しているモーターマガジンや、藤島知子AJAJ理事の「露出」で稼ぐカートップの戦略は妥当なようです(AJAJ役員✖️美貌=最強コンテンツ?)。「見た目」だけじゃなくて、どれだけ「プロ根性」出して仕事するか!?も重要なポイント。いくらクルマ好きな南明菜を使ったからってどうなる問題でもないと思う(南明菜<竹岡、藤島)。本田翼が参戦してきたら「常識」が覆されるかもしれないが。ちなみにメーカー公式チャンネル日本版の登録者数は、トヨタが約20万人、日産、ホンダ、スバルが約15万人。そしてカーメディアのコンテンツとして最強を誇るMAZDAの「MAZDAオフィシャルウェブ」は・・・・約7万人。あれ??


LCTVの「本当」の価値
以前にもチョロっと書いたことあったけど、AJAJ会員でありながらもメディア社の看板を背負っての活動に限界を感じて、いち早く独立系のユーチューブチャンネルに着手した河口まなぶ氏と、それを開始からたった1年で猛追してきた(登録者11万人)「E CAR LIFE with 五味やすたか」の成長は凄まじい。どちらも視ている人にとっては輸入ブランドの市場投入車まで相互補完で上手く網羅している。さらにどの動画が多くの視聴者を集めているか!?を確認することで新型モデルのリアルタイムの注目度が観測できる。これはすごいことだ!!

ホンダ・フィット人気あるじゃん!!
これは「革命」だ!! これでユーザーは「〇〇が売れている!!」などの曖昧な報道でメーカーのイメージを左右される必要が無くなるだろう(そもそも集計には営業車も入っている)。ヤフコメに溢れる「○○は絶不調www」みたいな怪しい書き込みで不必要に情報が操作され影響されることも減るだろう。メーカー公式チャンネルの登録者数では他社に遅れをとっているマツダだけど、2018年、2019年の丸々2年に渡って「LCTV」では最重要ブランドにふさわしい視聴者数を獲得してきた。実際にCX-8、MAZDA3、CX-30の動画が度々RAV4、カローラ、スープラといったトヨタの新鋭を蹴散らして数字を稼いでいるのがわかる。社団メディアの「記事」では日本市場での苦戦が伝えられているホンダだけれども「LCTV」集計で測定すると「新型フィット」は現在のところ最も視聴者を集められるコンテンツになっているのがわかる。


動画視聴者の好みとは・・・
西川、斎藤、高平の3人セット&大炎上動画の茶番で「20人」、水野&テリーのプロ&知名度抜群コンビで「3万人」、藤島理事で「9万人」、竹岡副会長で「11万人」。これらは社団メディアが企画したものなので、スタッフによる脚本・編集付きでの数字だ。これに対してフリーで活動し、本人たちの告白によると脚本から編集まで個人プレーらしいが、五味が11万人、河口が20万人を集めている。もう新時代の「自動車メディア」においては、センスない連中の無責任な集団行動に過ぎない「社団」では、全く通用しないのかもしれない。政治と違って「記者クラブ」があるわけでもない。河口氏も五味氏もメーカー各社の試乗会に呼んでもらえるから制約は何も無さそうだ。日本COTY審査員様なのだから当然ではあるが・・・。


河口派?五味派?
河口&五味の両氏は自動車ユーチューバー=インフルエンサーなのか!?全く無名の商品を取り上げて大ヒットさせるほどの影響力(ジャスティン=ビーバー級?)とはいかないけども、自動車メーカーにとっては有り難いことに購入を迷っている人へ最後の「プッシュ」をしてアシストしている部分はあると思う。やはり自分が買ったクルマが世間では「何とも言われていない(関心が持たれていない)」ってのはちょっと悲しいかもしれない。K沢みたいな無自覚な連中に「つまらないクルマ」と悪気なくディスられたら気分悪いよな〜・・・。いつしか「逆噴射」しかできなくなった既存カーメディアを叩き壊して、ユーザーのカーライフを勇気付ける本来の目的に立ち返る!!が河口&五味両氏のモチベーションかもしれない。第五世代のマツダを買った頃には、スポーツカーでもないマツダ車を熱く取り上げる媒体はあまりなかった。自分が買ったモデルも海外ではたくさん動画が見つかるけど日本のものはほとんどなく、唯一まともな動画だったのが五味さんの試乗インプレだった。マイナー車種のオーナーにここまで寄り添って話ができるってスゲーなと思いましたねー・・・。


↓初心者オーナーだった自分には最高のインプレだった!!(伝説の動画)
GHアテンザの「後期モデル」です



マツダを語るには・・・
この5年くらいのマツダ車に関するレビューでは、誰もが挨拶がわりに「2012年からマツダはクルマ作りの方針をガラリと変えて」とか書かれてますけど、インタビューに答えるマツダの社員の口からそのような発言は一切でてこない。それより前の段階でマツダにとっては大きな変化があったことを語る文献はたくさんあるけど。かつて月刊誌だった頃のオートメカニックに書かれていたけども、2008年に2代目アテンザが発売され、その直前にフラッグシップを務めていたミレーニアが廃止。マツダの現行ではレクサスLSやホンダレジェンドに対抗できるような「高級車専用シャシー」が無くなってしまった。スポーティなアッパーモデルとして世界的大ヒットを遂げた初代アテンザの後継が、そのままグローバルで新たにフラッグシップを務めることになったけども、当然フラッグシップ=役員の社用車なので、「何じゃこりゃ!!」との改善命令が発動されたらしい。


河口には無い、五味の魅力
そこで操安部が慌てて、中型車シャシー(フォードC/Dクラス)の足回りの改善に着手。今ではマツダ車の多くが中型車シャシーをベースにしているけども、その後から2011年までにマイナーチェンジをした第五世代モデルが2つだけあって、その一つが上の動画で五味さんが熱く語っているGHアテンザ後期型(もう1台はCセグシャシーのプレマシー)。実際のところシートとペダルとトランクルームの材質などは、後継の第六世代のGJアテンザに変わってかなり良くなっているけど、ハンドリング、フラットな乗り味、静粛性&NVH、ガソリンエンジンの伸びなどGJアテンザではその良さが薄れてしまった美点もたくさんある。五味さんが動画でハイテンションなのもクルマのあまりの出来の良さと無関係ではないと思っている。


沢村&斎藤と並び立つ!?五味の活躍に期待(河口も頑張れ!!)
第五世代MAZDAの頂点を知っている五味さんと、マツダとの距離が近い割に相変わらず動画で「2012年〜」の区切りを入れたがる河口さんを比較してしまうと、心情的に9:1で五味派だ。河口さんが決して悪いわけではない。実際のところ第五世代〜第七世代までマツダのアッパーモデルがどのように変遷してきたかをまともに語れるAJAJ会員は五味さんだけだったと思う。広くカーメディアで活動する人(非AJAJ)においても、はっきりとレビューで第五世代のマツダについて私見を述べていたのは沢村慎太朗という変人ライター(「午前零時の自動車評論7」収録の「アテンザ・ディーゼル試乗記」)と、先述のニューモデルマガジンXの炎上動画で「主演」している斎藤慎輔氏だけだ。2000年代のアルファロメオ(156/159/ブレア)とマツダ(アテンザ)をひっくるめて「曲がらない!!」とディスる逸話を、全く無関係なモデルのレビューに盛り込むのが斎藤氏の得意技(他に書くことがないらしい)。かわいそうだから動画貼ってやるよ・・・。




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河口まなぶ氏が新型CX-3をディスっていますね・・・やれやれ

水野和敏氏がマツダをディスる

英トップギアが マツダに大興奮!!まじか!?

マツダCX-5 がカーメディアを屈服させる日。


2020年3月5日木曜日

「マツダはATを多段化しろ!!」と書くAJAJライターのレビューなんて読む必要がない


不思議な提言

「マツダは早くATを多段化しろ!!」とレビューに書くライターは非常に多い。マツダの技術者の本だったり、モーターファンイラストレーティッドをよく読んでみると、ATの多段化に伴うメリットとデメリットがあれこれ論じられていて、多段化するべきか6速のままでOKかの結論は難しい。要はフェラーリ、ホンダ、ポルシェといった高性能エンジンを市販車に乗せるブランドではさぞかし多段化が進んでいてとっくに10速や20速くらいになっているか!?っていうとそうでもない。6速、7速が中心だ。


MTモードを使う人ならわかるだろう

今時の良さげな2ペダル車は「マニュアルモード」ってのが付いていて、使ったことは一度もないって人もいるかもしれないけど、中部地方の内陸県境を越えるような峠道を走るときはエンジンやブレーキに無駄な負荷をかけないためにもマニュアルモードは積極利用したい。ひと昔前のマツダ車なら2、3速はクライマーギアで、トップの5速が滑走用。4速を積極的にチョイスすることはない。これが第六、七世代のマツダ(2012以降)では6速化されたが、やはりクライマーギアの2、3速とトップの6速以外は積極利用はしない。これが8速化されたらどうなるか!?なんのことはない4〜7速を積極利用しないだけだ。要するにトップからクライマーギアあるいはその逆をマニュアルモードで選択するのが面倒になる。


多段ATを組んだエンジンフィールは「砂を噛んだ味」

マツダに平然と「多段化しろ!!」って言ってくるライターが無意識のうちに「多段化モデルの典型」として選んでいるのがBMW、ボルボ、ジャガー、アルファロメオなんだろうけどさ。2010年代に8速化が進んだこれらのブランドのモデルが、マツダよりのナイスな駆動系のフィールを出せているか?と言われれば疑問でしかない。そりゃ全部乗りに行きましたよ。カッコいいもん。2Lターボに8速AT、そりゃ自然吸気で6AT/6MTのマツダよりも数段良いんだろうな・・・期待は高かったんですけど、180〜200psくらいのモデルに関しては、見た目とは裏腹に全然ダメなんですよ。平坦路を巡行するなら特に問題はないですけど、マツダ車なら、いや素人がフルームやキンタナの気分になって乗るロードバイクでも、余裕で超えていける程度の登り(5〜8%くらい)でも、エンジンやミッションの挙動がおかしくなる。なるほどこれが「多段化」ってやつか!?ハッキリ言ってしまいますけどトヨタやホンダのCVT車で登る時のあの「しらける」フィールですよ(このクルマはダメだな・・・ってモロに感じるやつ)!!



AJAJ会員のレビューってさ・・・

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)の会員やってるライターってのは非常にマジメなのかなんなのかわからないけど、マツダ車を語るときは必ず「人馬一体」がどーのこーの書いてます。そもそも騎乗して疾走したことがあるのか!?あるいは、トヨタやビーエムとはどこがどう違って「人馬一体」なんだ!?・・・と色々とツッコミたくなる。魔法の絨毯のトヨタや、動き出しが軽くて「エアリアル」なビーエムと違って、マツダのエンジンは良い意味で抑揚がハッキリしていて、アクセルを踏んでから緩めるまでの時間軸の中にクライマックスといえるタイミングが顔を出す、エンジンやミッションとの絶妙なコミュニケーションこそがマツダ車が誇る美点じゃないのか!?他社はHVやターボ車ばかりになっているけど、マツダが自然吸気やそれに近いフィールを持つスカイXにこだわる理由だ。これが「多段化」され途中がスッカスカの変速だらけになったら最悪だ。マツダはFR化しても8速化しないんじゃないか!?それともメルセデスのように電動多段ミッションを組んでフィールの劣化を防ぐ!?


「みんな書いてる」

間違っていたらごめんだけど、カーメディアで活発に活動するAJAJ会員の中で、「マツダはATを多段化しろ!!」と書いてない人を見つけるのは極めて難しい。牧野茂雄氏くらいだろうか。いまではすっかり「マツダのことは俺に訊け!!」みたいな感じになっている河口まなぶ氏も数年前は、コメントが他に見つからないからか、マツダ車レビューでは毎回のように言及していた(最近の動画でも言っているのだろうか!?コイツにはマツダファンとしてぜひ言いたいことがある次回に書きます)。島下泰久氏、岡崎五朗氏といった比較的に若いライターも・・・若気の至りかもしれないが、動画やレビューで何度も言及しているのを目にしてきた。


ライターの資質

世の中には、AJAJ会員などではなくても、そのネームバリューや才能によって自動車ライターとして存分に活動できている人もたくさんいる。当然に日本COTYの審査員などの役割は回ってこないのだけど、そんな有能なライターはことごとく「多段化なんて無意味」というスタンスをとっている。「マツダは多段化すべき」と書くライターはAJAJ、書かないライターは非AJAJ(牧野茂雄は除く)と区別できるくらいにハッキリと分かれている。例えば次のライターで誰が非AJAJかお分かりだろうか!?

石川芳雄、西川淳、渡辺敏史、福野礼一郎、吉田匠、沢村慎太朗、木下隆之、片岡英明



カーメディアの黒歴史

「マツダは多段化すべき」だけでなく「マツダはHVを作れ」「マツダはターボ化しろ」「マツダはDCTにしろ」とか、過去には何度もAJAJ主導!?の同様な大合唱が行われてきた。どっかのドイツメーカーが小排気量ターボで失態して方針転換し、DCTも中国当局に名指しで怒られ面目丸つぶれになった途端に、大合唱は止み、何事もなかったかのように全く違った価値観を語るカーメディアには呆れた。ベストカーやニューモデルマガジンXだけでなく、カートップ、モーターマガジン、カーグラフィック、カーアンドドライバーどれも全く主体性などなく(これがジャーナリスムなのか!?)同じように方針を変更した。


非AJAJ会員の実力

上記の8人の中でそんな安易なことを絶対に書かないであろうライターは福野、沢村、渡辺の3人だ。この3人の非AJAJ会員は実に思慮深い。3人とも著書があり膨大な数のレビューをいつでもチェック可能だけど、「マツダは多段化すべき!!」とは書いていない。この3人では一番ヤバそうな福野氏の過去5年ほどのマツダレビューをチェックしたがやはり1度も書いていない。ちょっと前までは「8HP(ZF製8AT)は神!!」みたいなカスいことを書いてた時期もあったけど、最近ではすっかり「自社製ミッションが最強!!」みたいな持論に変わった。


E46系3シリーズのカタルシス

2000年頃のBMWはトルコンATの性能で全くメルセデスに歯が立たなかった(欧州はまだまだMT全盛だったので日本市場でのお話に過ぎないが)。変速がもたつく5ATながらもアルファロメオ、アウディ、ホンダと激しい高回転自然吸気ユニットの開発競争を繰り広げていたBMWにファンは熱狂した。当時はメルセデスがCクラスをマルチリンク化してビーエムのシェアを奪おうとしたけど、ユーザーは3シリーズ(E46)を全面支持だった。8速化されたF30系(先代3シリーズ)は日本でもグローバルでもとうとうCクラスに敗北した。ミッション以外は素晴らしかったE46と、ミッションだけが取り柄となったF30・・・これだけの栄枯盛衰を見せられながらも、「多段化せよ!!」と書いてしまうライターは普段からどんなことを考えて仕事しているのだろうか!?・・・K沢みたいなバ○なAJAJ連中のレビューをカネ払って読むなんて実に愚かだ。


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