2016年4月22日金曜日

小沢コージさんが「伏木&国沢問題」を語るといろいろややこしい・・・

  このブログにしばしば登場する大スターである小沢コージさんが、例のごとくカービューの記事で、「新境地」を開いております。どうやらいよいよ「悟り」にまで達せられたようですね。過去に何度か小沢さんの記事にツッコミを入れる投稿をこのブログで行ってきましたが、それは決して小沢さんの記事がデタラメだからというわけではないです。小沢さんの口語調の記事がすんなりと自分の頭に入ってくるので、小沢さんと私のクルマに対する認識の違いについて言いたいことが即座に浮かんできて、極めて短時間で投稿が書けるので多用させてもらっているに過ぎません。ハッキリ言って小沢さんは福野氏や沢村氏といった理論派のジャーナリストと比べてもそれほど間違ったことは言ってないと思います。

  今回の小沢さんのカービュー記事の気になるテーマは、どこのブランドというわけではなく「自分自身」についてです。「自動車ジャーナリストは本当に『ジャーナリスト』なのか?」というタイトルを見ただけで・・・なんだか「めんどくせー」感じ。クルマのライターなら黙ってクルマのことだけ書いてればいいんだよ!最初から誰もカーメディアにジャーナリズムなんて求めてねーよ!!!

  クルマ好きならそれぞれのクルマに対しての固有のイメージを持っています。それがやや頓珍漢で個性豊かなライター達のフィルターを通してみると、どのように表現されるのか(歪曲されるのか)?というギャップをひたすらに楽しんでいるだけです。カーメディアで仕事している売れっ子ライターがいくら口を揃えてゴルフ7がいいと言ったところで、実際にクルマ好きが自分自身で試してしまえば、とりあえずライターの評価なんてアテにならないことはすぐにわかるはずです。これが小沢さんがいうスモールカーの極上なのね・・・変にハードルが上がったせいか、結果としてまったくつまらない乗り味だった!となるわけです。

  小沢さんは日本でのVWのブランド価値を作ってきたのは、俺たちカーメディアの貢献だと考えているのかもしれないですが、カーメディアが下手なレビューを自粛しておけばゴルフ7はもっともっと売れてもよかったんじゃないかと思います。クルマ自体は悪くないですけど、カーメディアが「理想型」なんて言い切ってしまうと、やっぱり乗るのが恥ずかしくなりますよ・・・どう考えても理想型と形容するには無理があるんです。誰にでもわかるくらいの欠点がいろいろと丸見えでしたから、これが理想型と言うなら日本で売っているクルマの大半は理想型だな〜・・・って感じです。まあVWの名誉のために言っておくと、日本で売ってもいい水準のクルマであることは間違いないです。

  伏木&国沢問題についてご存知ない人は、ご自身でググってみてください。簡単に言ってしまうと伏木というジジイが、問題発生で基盤のぐらついたVWに対して叛旗を翻したことで、他のVW派のライターから袋叩きにされた!という話です。・・・その話にあえて言及しちゃうところが小沢コージさんの「スター」なところです。そして小沢さんの主張は「われわれは無力!長いものには巻かれるだけです!」ってものなので、結局は私はたっぷりとVWからお小遣いを貰っています!と暗に認めてしまっているのと同義だということに、果たして本人は気づいているのか? 要はカネ貰って何が悪い!と開き直った記事なんですね・・・。

  VWがここ数年で東アジアに莫大な宣伝費を投下していることは、VWの収支報告書でも明らかになってますし、日本の有力なジャーナリストがVW贔屓なことから、かなりの「爆弾」を打ち込まれていることは、周知の事実です。まあ「情報弱者」が損をするのは世の習いですから、もしVW買って後悔している人がいるならば、その人がマヌケだっただけです。別に詐欺だとかそういう類いの話でもない・・・。マヌケな人は学習しない限りはどこかで搾取されるわけですから。

  ・・・で実は小沢さんの記事は最後のところが非常に問題です。

ここから引用

自動車ジャーナリズム=正義の味方ではない。正しく説得力あるエンターテイメントでありたい。不肖小沢、今は素直にそう考えている次第でございます。

引用終わり

①VWが広告費を出す ②小沢さんがVWを絶賛する ③情報弱者がVWを買う ④VWが不祥事を起こす ⑤情報弱者がVWの購入を後悔する ⑥小沢さんが責任逃れの弁

  この一連の流れが小沢さんの言う「エンターテイメント」ですか!?だったら確かに面白いです。私の弱小ブログにもゴルフやポロのユーザーが「貧乏人には買えないだろうけどVWはいいぞぉ〜」なんて、面白過ぎるコメントが結構きましたよ。金持ちならもっといいクルマ買えばいいのにね〜・・・。VWは「3K車」と呼ばれる原価3000ユーロのクルマをインドで50万円くらいで売りさばくブランドなんですけどね。ディーゼルよりもガソリンターボの排ガスがもっとヤバいことになっているなんて、2013年の段階ですでに報じられていましたし・・・。

  ド素人でもこれだけの情報を持ち得ていたのに、プロ中のプロである小沢さんが知らないでは済まされないですし、それでも仲間に働きかけて2013年の日本COTYに無理やりゴルフをねじこんでおいて、今になってしらばっくれるように、それでもご自身の活動を「正しく説得力のあるエンターテイメント」だと言い切るのはちょっと無理があるのでは・・・(渦中のメーカーの管理職と同じ)。これではどう考えても「偽善に塗固められたピエロのエンターテイメント」でしかないです。でもそれはそれで面白いのでこれからもどんどん情報弱者にアホみたいな知恵を与えてください。「ドイツ車サイコー!!!日本車は10年は遅れてる!!!」って・・・。

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↓小沢コージさんよ!これはどうなの!?


2016年4月16日土曜日

沢村慎太朗氏の新刊「自動車問答」

  筆者は自動車ユーザーを勇気づけようと思っているかもしれないが、ただひたすらにクルマ「初心者」を恫喝する本になってる・・・。もちろん沢村さんが想定する読者像があるでしょうけど、今回はあまりにも内容がスパルタンで刺激的です。いや間違えました!毎度この人はスパルタンなんですけども、今回は「初心者」に門戸を開くといった意図もあるはず!!!読者の裾野を広げよう!!!つまり「メルセデスAクラス」みたいな位置づけなのに・・・相変わらずのスパルタンですから。これじゃあ「クルマはやめとこう!」という常識的な判断されちゃいますね・・・。

  帯には「クルマの見方が360度変わる」とか書いてありましたけど、実際のところ変わったのはせいぜい30度くらいですかね。読み終わって改めて思い知らされたのは、深夜に良く知られた走り屋のルートに物見遊山で出かけることはほぼ自殺行為だということ。それから、不用意に大型のクルマを追い抜くと因縁を付けられて面倒になるということ。クルマ好きでこれまでもそこそこ走っていれば、どちらも嫌というほど経験済みなことだと思います。ひとたび経験すると、とても後味が悪いのでそのあとしばらくクルマ乗るのを控えちゃったりします。わざわざお金払った本でそんな嫌な経験を思い出させてくれるってのは・・・、とっても読後感が悪い。

  そもそも誌面ではフェラーリ328くらいしか1990年代以降のクルマの所有を明かさない沢村さんが、スイフトとか、アルファ155とか乗っている「現役」にやたらとすり寄ってアドバイスなどしているのは、どうもイメージが壊れるんですよね。レビューではプロ意識貫徹の冷徹主義・辛口批評が昂じるあまりに敵の人間性まで否定しかねない危ない人なんですど、実際のところリアルでは人間味あふれる好々爺なんでしょうね。そしてこの作品は完全に「日常・リアル」側の沢村さんが書いてます。

  「午前零時」ではバブル期にトヨタや日産が開発した様々な創意工夫あふれる機構を、ライセンス(特許)が切れた頃にポルシェやフェラーリあるいはドイツメーカーが採用している!という「言ってはいけない本当のこと」を炸裂させて、自動車評論界の「パンドラの箱」を自らぶちまけておきながら、今回は言っていることが全く逆です。レクサスはアウディのDWB方式サスをパクった(単にクラウンと同じ設計だっただけでは?)と書いてみたり、レクサスや日産はBMWの4WSをパクったなどなど、これまでの読者からしてみたらどれも・・・唖然。

  さらに勢い余ってどでかい花火を打ち上げてしまいたくなったのか、「S660はボッシュが作った!」とまで言い切ります。まさにメード・イン・ジャパンのスポーツカーとしてここ数年の間にやたらと盛り上がていた人々を奈落の底へつき落とす悪魔の一言(調子に乗っている人を攻撃するのが沢村節ですけど・・・)。まあ最近はやたらと輸入車ブランドが元気ないですからね。VWやアウディは二桁減が続き、メルセデスもいよいよ勢いに陰りが・・・。世界的には躍進しているジャガーやボルボの衝撃が日本市場にはさっぱり伝わらず・・・。

  この寂しい状況を鑑みれば、沢村さんの今回の意図もわからなくはないです。どうせこれまでさんざんに「輸入車神話」に躍らされてきた日本のアホ過ぎるクルマ好きが相手ですから、ちょっとした「歪曲」を含んだところで、なんら「罪」にはならないはず。そもそも世界の自動車産業なんてどこも「玉虫色」ですよ!国内生産を維持する!と宣言しているトヨタやマツダは立派ですから、この2メーカーの足を引っ張らなければ、どう書いてもかまわないよ〜・・・ってことか。たしかに。

  「BMWのすべて」ですっかりアンチ沢村になったビマーのみなさまは、ぜひこの本を読んで機嫌を直してほしいですね。

レクサスや日産はしょせんはBMWのパクリでしかないですよ〜・・・。
アイシンAWのミッションもZF8ATのパクリ。
もちろん「Fスポ」は「Mスポ」のパクリで、「RC-F」は「M4」の足元にも及びません。RC-Fはエンジンが非常に重くて重量バランスも悪いです。
それに比べてM4は軽量化と重量バランスが理想的です。
M4はゼロヨンも0-100km/hもRC-Fを圧倒しています。
シートやハンドリングもやっぱりM4の方が上!!!
RC-Fの方がいい!とか言っている輩は、愛知県の回し者だ!
V8こそが男のクルマと考えるイカレタ経済感覚のアメリカ人。
V8だからといっても走りに高級感なんてまるでないです。
クルマの高級感は排気量ではなくてサス剛性で作るものだよ!
それがレクサスはわかってない!
日本車もわかってない!アメリカ車もわかってない!
BMWの良さがわからないアホはクルマを語るな!!!  

まあ要約するとこんな内容ですね(笑)
注意!!!最後の要約はあくまでHIROBEEの偏見による「まとめ」です!!!
購入に際してはアマゾンレビューなどをよくチェックすることをオススメします!!!
もし万が一これを読んで「死にたくなっても」当方は一切の責任を追いません!!!

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2016年4月8日金曜日

新型プリウスに対して、最初に「物申す」のは誰だ?

  プリウスについて語ることがなにかと難しいのは経験上よくわかってます・・・。その存在を肯定しても否定してもなんだか自分が損する感じがします。私ごときが肯定したところで、プリウスユーザーが一気に増えるなんてことはないですが、もし多くの人が肯定した結果として日本市場から非プリウス的なクルマを排除するようになってしまったらイヤですよね。安易な肯定をしていると自分の首を絞めるような気がするんです(錯覚!?)。

  だからといって頑なに反対するならば、今度は「頑迷」なバカに成り果てた自己を否定したくなります。非常に残念ながら幾多のプリウス否定論者はどれも判を押したように「バカくさい」です。自動車インフラとしての優位性は否定できない!とわかっていて小手先で書いてる輩ばっかりなので論理が破綻している。だから多くのクルマ好きはプリウスを肯定も否定もしません!無視します・・・。

   ニューモデルマガジンX(5月号)が総力を挙げてプリウスを「断罪」する特集を作ってきました(その執念だけは認めてやろうじゃないか!)。カーメディアというなんとも危うい立場を投げ打って、この世の春を謳歌するナンバー1メーカーの看板モデルに噛み付くわけです。トヨタとの友好関係を維持したい!けれどもこのクルマと一定の距離を置くユーザーをもっと育てたい!という熱意はよーくわかります。プリウスが売れるのは当然のことだ!けれどもこれを喜んで買う奴はちょっと・・・な人だ。そんな感じで見事に「ニューモデルマガジンX」教(イデオロギー)を貫いています。

  さてそんな「無理ゲー」に挑むライター陣にとって、ちょっとつらかったのが、プリウスのアンチテーゼとして説得力を持つクルマが今のところなかなか見あたらないことです。去年の今頃ならば、とりあえずVWゴルフを対比させておけばよかったわけです。ゴルフ7の素性を実際に試してよく知っている人にとっては、実際は先代プリウスも現行ゴルフも「どっちもどっち」な関係で、単なる「子供だまし」でしかなかったのですが・・・。それでもゴルフが象徴するドイツのクルマ文化はライバルの日本が主導したHV化へ突き進む流れへの防波堤になれる!と期待する読者の気持ちをつかむにはとても都合がよかったのは確かです。

  その「防波堤」が2015年を境にがらがらと音を立てて崩れてしまいました。10月頃に起こったVWの一件が事態を大きく変えたというわけでは全くなく、VW以外のメーカーが2015年を境にポリシーを捨てて、日本の方法論の前にすでに陥落していました。誰が最初に言い出したのかわかりませんが、数年前まではあれほどHVは欧州には決して根付かないと繰り返し主張されていたのに、いまではメルセデスSクラスの欧州販売の7割はHVで占められています。

  逆に今ではHVが無いクルマは新興国向け?というのはやや行きすぎた表現かもしれませんが、メルセデスはFF車へHVの配備をしていないのは、これらを新興国向けの戦略モデルと位置づけているからだと思われます。カーメディアが主張してきた「ダウンサイジングターボこそが最先端」を真に受けてAクラスやCLAクラスを買って、ちょっと後悔している人はもっとカーメディアに対して抗議の声を上げてもいいですよ・・・散々にターボ化しない日本車をボロクソに言ってきた伏木悦郎なんて日本自動車ジャーナリスト協会から除名されて当然だぁ!!!まだ国沢光宏の方が国産・輸入問わずにまともな評価してたよ・・・。

  さて1997年から続くトヨタとカーメディアの「冷戦」状態もいよいよマルタ会談の局面に突入したようですね。新型プリウスの完成度を前にただただ立ち尽くすカーメディア。彼らは堂々と世界のトップに躍り出たトヨタの経営陣をまるでなにもわかっていないかのように罵倒してきた愚か過ぎる20年を省みて何を思うのでしょうか?逆らった相手が悪かったのは確かですが・・・。

  そんな後ろめたい気持ちに包まれながらも、この4代目プリウスに誰が一番まともな「いちゃもん」を付けられるのか? といった少々風変わりな対決へとカーメディア全体に向けての興味は移っているようで、それによってなんだか新しい展開が始まっています。クルマに興味がないユーザーが多い日本市場において、「使える」という当たり前の価値を追求して完全無欠を目指してきたトヨタの設計思想の先に、今後起こりうるかもしれない論理破綻の兆候を今さらながらに見つけられるのでしょうか?

  新型プリウスはあまりにも奇抜なデザインというだけで「絶対に無理〜!!」という声も当然にあります。それでもそのプリウスに向かって「ダサい」と正論を突きつけてくれるような、誰もが認める「秀麗」デザインのクルマもなかなか見あたらないです。もしかしたらあるかもしれないですが、結局のところ新型プリウスを買いにくる客が他のクルマへ流れてはいかないですから、ライバルメーカーも完全にお手上げ状態です・・・。新型プリウスが発売されてから、あれほど好調だったスバルとマツダも大幅減に転じました(あちゃー)。今のところはほぼ「トヨタ・勝利の方程式」通りの展開になっています

  結局のところトヨタに対して真っ向から立ち向かえているのはホンダだけなんですね。数字を見る限りではプリウスから客を奪える唯一のクルマ・・・それがヴェゼルHVのようです。今となっては完全に「後の祭り」ですが、ヴェゼル発売時に乗ったときの「ちょっといい!」の感触は決してフロックなどではなかったようです。トヨタの怖さをよーく知っているホンダだから出来た!のかもしれないですが、このクルマは見事に新しい時代(新型プリウス時代)に照準を合わせていたようです。

  誤解を恐れずに言うと、ヴェゼルHVはメルセデスA250シュボルトと乗ったときの印象がかなり近いです。実際に乗ってグイっと踏み込んだときの加速が引き起こす揺すられ感なんかはそっくりです。ブレーキはどちらもよく効く方だと思いますし、どちらもBMWなんかよりもずっとスムーズに止まります。アクセルフィールに関してはヴェゼルの方がA250よりもナチュラルでいいですね。ただし高回転域では排気量に勝るA250の方が上質で、高速道路ならばCD値を考えてもA250が優位です。A250は個人的には300万円程度が適性価格だと思います。もしそれくらいの価格で販売されるならば、このクルマもまたプリウスを止める可能性が十分にあると思います。ちなみにA180の適性価格は200万円を下回るくらいでしょうか・・・。

  さてニューモデルマガジンXでのプリウスの評価はというと・・・。「こんなのプリウスじゃない!」とか身も蓋もない言い草まで飛び出しています。いい年したオッサン3人(西川、高平、松下)が集まって調子に乗って喋ると、居酒屋に集まったカーキチ3人のように全くロクなこと言わないです。これまでプリウスに乗ってきた「下手くそ」がこのクルマに乗り換えたらきっと戸惑うよ!・・・そんなことテメーらが心配することじゃないだろ。単純に自分達は運転上手いです!的なとっても痛過ぎるクルマ好きのバカトークになってます(読む価値なし)。

  ザ総括では・・・「トヨタのやりたい事はわかったけど煮詰め不足」だそうです。あーそうですかーだったら煮詰まっているクルマを1つくらい示したらいいんじゃないですかー? それからこちらもプリウスへではなく、ユーザーへのディスが酷いですね。これをカッコいいと思うヤツが増えてんだからしかたないじゃん!という説明に何の価値があるの? たしかに奇抜だけどさ・・・、ランボルギーニのウラカンに対してもそういう表現します? デザインが本当に悪ければ、誰に言われるまでもなく販売に大きく影響しますよ。最近だってホンダ・ステップワゴンがデザインで失墜しましたけど・・・。売れてるクルマつかまえてデザインをことさら問題視する必要なんてないと思いますけどね。まあ毎度毎度のマガジンXでした。


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2016年3月27日日曜日

小沢コージさん「なんでマツダのグローバルには反対しないのー」・・・

  小沢コージさんがまたまたCARVIEWでよくわからないことを仰ってます。ただしこれは全て「ネタ」「釣り」だと思われるので、このライターの素養をあーだこーだ言うつもりはないです。あくまでプロのライター(彼はWCOTY審査員です!)が日本のユーザーに向けて書いているはずの「文章」が、どれだけふざけたものなのかについてちょっと指摘したいと思います。

  3.26CARVIEWコラム「マツダがミニバン撤退か?衝撃の一方に思ったアレコレ」
要旨をまとめると
①マツダのミニバン撤退をクルマ好きの多くが賞賛!ミニバンは嫌われている!
②国内専売車からの撤退なのに、日産のようなブーイングがない
③マツダなら「面白い」ミニバンを作れるよ!

  ①〜③までツッコミやり放題ですよ〜!!!完全に狙ってますね・・・。まあネットメディアってこうじゃなきゃダメだとは思うのですけど。ただしこの人は10年以上前の書籍媒体の頃から「芸風」はそれほど変わってないです。

  「①マツダのミニバン撤退をクルマ好きの多くが賞賛!ミニバンは嫌われている!」 最初から「マツダ好き=スポーツカー愛好家でミニバン嫌い」というレッテルを貼りにきてます。そもそも発想がジジイくさいです(もう50歳くらいだっけ?)。ネットメディアで盛んにコメントするマツダ好きは年配の人が多いのかな〜・・・とは思いますけど。マツダのファンを大雑把に「ファミリア/カペラ世代」と「アクセラ/アテンザ世代」に分けるとしても、確かにロードスター、RX7、RX8に対してはどちらも敬意は持ってます。だから「マツダ好き=スポーツカー愛好家」は決して間違いではないのですけど、「マツダ好き=ミニバン嫌い」ということにはならない・・・。

  オザーさんの文章を見てイラっと来るのは、「マツダ好き=ミニバン嫌い」のような大雑把な掴みで話をゴリゴリ進めるところです。「ファミリア/カペラ世代」にはそんな人が多いのかもしれないですが、「アクセラ/アテンザ世代」のマツダ好きは、現行プレマシーがマツダの「クルマ作り」の変遷においてかなり重要な存在であり、10年後においても間違いなく「名車」と讃えられるクラスのクルマだとよくわかっています。そういう読者がいることをわかっていながら、完全に「バカ目線」で話をすすめて世論を誘導しようとしている・・・完全に釣られる!。

  「ミニバン撤退をクルマ好きの多くが賞賛」ではなく、ちょっと断定的になってしまいますが、「(ミニバン撤退を)ロードスターを見て過度に喜んじゃう人々(ジジイ)が賞賛」くらいにしておけば、すんなり入ってくる!?・・・いやいやオザーさんのコンテンツはそんな小手先で改善されるような「カス」ではないですね。

  「②国内専売車からの撤退なのに、日産のようなブーイングがない」・・・これなんですか?もう意味不明です。日産がいつ?国内専売車から撤退したのでしょうか?そもそもプレマシー(MAZDA5)もMPV(MAZDA8)もデビュー当初からグローバル戦略車でした。2000年頃のイギリス雑誌のレビューには「定番ピープルムーバー」として貫禄の登場を果たしています。「国内専売車」はミニバン3種で最もマイナーなビアンテのことを言っているのだと思われます。

  わざわざ言うまでもないことですが、トヨタが上級ミニバンとして「エスティマ」と「アルファード/ヴェルファイア」をグローバルと国内専売で作り分けていて、前車は「走り」に後車は「居住性」に重きを置いた設計になっています。日産もミニバンに関しては非常にマジメで、ノートと並んで国内の稼ぎ頭になっている「セレナ」を国内専売として丁寧に作っていてトヨタやホンダのライバル車よりもよく出来ていると評判です。また走り好きの人向けにはマツダ・プレマシーをOEMした「ラフェスタ」を用意しています。また上級のエルグランドに関しては、わざわざ国内向けと米国向けでサイズを変えて作り分けています。

  ビアンテはアルファード/ヴェルファイアがバカ売れしていた2000年代中頃に慌て気味に投入しておこぼれを狙おうとしたモデルです。アウトバーンを走らない国内専売車なら、プレマシーのシャシーに大きなキャビンを付けても問題なし!という極めて合理的な経営判断で作られていますが、ファミリーカーにしては少々ユニーク過ぎるエクステリアデザインだけが合理性を欠いていた・・・という珍車です。発売から8年ほどが経っても全く風化しないそのデザインはさすがマツダ!なんですけどね。

  「欧州で主役になれるクルマ」を作る!というマツダのアイデンティティを完全に逸脱しているビアンテは、マツダファンから最も「白眼視」されるクルマでした。プレマシーは超重要だけど、ビアンテは異端・・・そもそもマツダ車はファミリア/カペラの頃から欧州向けだった!・・・それなのにオザーさんは「日産の時はさんざんブーイングだったのに』とか的外れな皮肉をぶつけます。なんかズレてる・・・じゃなくて「的外れ」。おそらくスカイラインの事を言っているのだと思いますが、それを言うならボデーが北米向けに大型化した先代ロードスターの登場の時じゃないの?という気が。もう完全に読者をナメてますこの人・・・。

  「③マツダなら「面白い」ミニバンを作れるよ!」・・・建設的なマツダへのエール。あるいはプロだからこそマツダの内情を知っていることもあるのでしょうか、「またミニバン作るでしょう・・・」という確信があるようです。いったい真意はどこにあるのでしょうか?と訝しい気分にさせられたところで、やっぱり出てきました・・・某ドイツメーカーの新鋭ミニバンの紹介。「(5人乗りと7人乗りを合わせれば)日本で年間1万台いけそー!なかなかの好調!」とアピール。いよいよ本体価格400万円時代に突入したホンダ・オデッセイはグレード追加した1ヶ月で9000台以上の受注ありましたけども、7人乗りでも360万円〜のバーゲンプライスなプレミアム・ミニバンなら、もっと殺到してもよさそうな感じですが・・・。

  無料のネットメディアにオザーさんクラスの「スーパー・グローバル・エクゼクティブ」なライター様が記事を出してくれるだけでも感謝感激ですから、当然にかなりの謝礼が発生するはずですし、いちいち「ステマ!」と断定するような野暮なことはしません。ご贔屓のブランドのクルマを思う存分に紹介して頂ければ、いくらでもありがたく読ませて頂きますよ!喜んで引用もさせてもらいますよ!って話です。

  いちいちしょうもないことを書いてみましたが、オザーさんは何も悪くないですよ・・・ベントレー乗っているライターがプレマシーのハンドリングなんてハッキリ言って興味ないでしょうし、いちいち庶民ぶって「機械の良し悪し」を語りだしたらちょっと嫌味です。そんな細かい仕事は福野氏や沢村氏にまかせておけばいいです。そして庶民的な金銭感覚で「プレマシー追悼」なんて記事も渡辺(敏)氏や岡崎(五)氏あたりにやらせてあげればいい。

  おそらくオザーさんがこの記事を書いた本当の「狙い」は・・・、新車説明会で毎回のようにライターをアホ扱いするマツダに対するしっぺ返しだと思います。「わざと」論点をズラしてバカを演じる!これはマツダの人が読んでも「なんでスカイラインと比較すんの?(笑)」ってなるはずです。そうしておいて「やんわり」とミニバン作ったほうがいいよ!と小賢しいエールを送る!・・・プレマシーの良さもわからないライターにそんなこと言われたくないわ!ってマツダ関係者はさらに笑い飛ばすでしょう。

  しかーし!・・・10年後のマツダの姿を想像できますか? ロードスターに無邪気に熱狂していた作る側のジジイと買う側のジジイがどちらも「いなくなる」。コアなプレマシーのユーザーはマツダから「去る」。「魂動」になって回帰してきた「ファミリア/カペラ」世代も「いなくなる」。「魂動」にやや失望している「金井アテンザ」のコアユーザーも「去る」(スカイラインに乗り換えてやる!)。ミーハーなSUV乗りだけが「残る」。そう考えながら改めてオザー記事を読んでみると・・・オザーさんはWCOTYの審査員やるだけあって、意外と視野が広いかも?と思えてくるので不思議です。


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2016年3月23日水曜日

THE「アストンマーティン」これは一体誰に向けた本なの・・・!? (オクタン別冊・VANTAGE)

  あまりにも「非日常」過ぎて、全てが自分の理解を越えている「超絶マシン」だけをひたすらに特集したムックを、全く中身も見ないでほぼ衝動的に買ってしまいました〜・・・。一生に一度くらいは出てくるマシンを所有することはあるのだろうか?と半ば自分でも呆れながらも。借金とかローンとか大っ嫌いなので、もし仮に年収3000万円稼ぐようになったとしても、おそらくアストンマーティンには手が届かないと思ってます・・・せいぜいジャガーに乗るか、GT-Rに乗るかくらいが関の山。

  この不必要極まりない出費を肯定するとしたら、ひとつ確実に言えることは、ここまで自分との「隔絶」を感じさせてくれる出版物はそうそう「ない!」ってことですね。リアル本屋に週1回は行きますけど、わざわざ読書するまでもないような世間話程度の内容が綴られていて、無理やりに書籍化する必要ないだろうという本が10年前と比べて多くなってる気が(ブログで書いておけばいいじゃん)。別に自分は読書家だ!と威張るつもりはないですけども、10年前は刺激的な本が多かったな〜・・・。

  当時は起業してド派手に成功する人々が今よりも確実に多かったからでしょうか。今では強烈な自叙伝なんてなかなか出てこないから、「進撃の巨人」みたいなメタファー的要素が強いフィクションがウケるんだと思います。知らない人のために補足すると、「進撃の巨人」の主人公の決意と、マツダ関連のビジネス本でマツダ幹部が吠える「精神論」はほぼ同じレベルと言っていいです。元マツダ社長で現フォードCEOのマーク・フィールズはマツダの社員に対して「デス・オア・グローリー」と檄を飛ばしたようですが・・・言い換えれば「巨人に喰われるなんてまっぴらだ!駆逐してやる!」じゃないですか?

  マツダのビジネス本は、善悪の判断を絶えず読者に強いる「暑苦しさ」があります。読んでいて確かに気持ちがいい!けれどもそこで丸め込まれてしまってはただの思考停止でしかないな・・・とふと気がつきます。「マツダが善で、ト◯タやホ◯ダが悪」みたいなプロパガンダがここ数年のカーメディアを覆ってますけども、その単純な状況判断がなんとも「軽薄」でどうも嫌ですね。そしてもっと自由にクルマを感じていたい・・・という欲求が溢れてきます。

  それに対してアストンマーティンはいいですね〜・・・。車両価格帯は1600〜3500万円くらい。2シーターのスポーツカーに12気筒エンジンをぶち込む。もちろん全て自然吸気ですから、こんなクルマに乗る人が気にすることではないですけど実用燃費は3~4km/L程度だと思います。どこをどう擁護したところで「悪」ですよね・・・こんなクルマに乗っていたら親が泣く。親不孝ですから、それこそ・・・ト◯タやホ◯ダとは全く次元が違うくらいの「極悪」です。

  しかしアストンマーティンの現在位置は・・・先日のマツダの「RXコンセプト」でもその一端が披露されてましたけど、「善」で「大正義」なはずのマツダが市販モデルとして作ってみたい理想型に近いのではないか?と思います。レスポンスに優れるショートストローク自然吸気エンジン。理想的な重量配分&ドライバー乗車位置を実現したキャビン(B◯Wみたいな前後の帳尻合わせたクソとは違う!)。そして観るものの心を掴んで話さない芸術性の高いデザイン。「大正義」から羨望の眼差し見つめられる「極悪」・・・。

  マツダ関連本が繰り広げる「勧善懲悪」の世界がちょっとイヤになり、そして全く別のところで「極悪」に憧れるマツダという矛盾した姿が垣間見えてしまったからでしょうか、うぉー・・・単純な私は、今ではすべてのクルマ雑誌を投げ捨てて「アストンマーティンの本」を貪るように読んでます(理解できないので読み終わらない!マツダ本は1時間足らずで読了!)。もちろんあまりに世界が違い過ぎて理解できないところも多いですし、正直言って他の人に購入を安易に勧められる本ではないです。おそらくド素人が沢村さんや福野さんの本を読む時以上にハードル高いです!沢村・福野両氏の文章でボンクラな「クルマ頭」をふっとばされることを生き甲斐としているドMな人には、この上ない刺激があるとは思いますが・・・。

  手に取った第一印象は・・・なんじゃこりゃ!?やばいな!意地でも読むしかない! まったく想像できない世界ですけど、なんとか「感じて」みよう!そう思って勇気を振り絞ってページをめくると、巻頭は割と読みやすいCEOのインタビューです。出てきたのはもちろんあの日産出身のアンディ・パーマー。カルロス=ゴーンと中村史郎が現在の日産を確立する仕事を始める前から日産に居た古株のカーガイとして知られています・・・。

  数年前までは日産の次期社長と言われていたようで、ゴーンさんの退陣が噂される度に名前が上がっていました、しかしいつしかゴーンさんと袂を分つ決断をしたようで、単身アストン=マーティンに乗り込んで行きました。日産時代にもゴーンさんに度々アストンマーティンを傘下に収めよう!と進言していたみたいで、このブランドにはかなりご執心のようで就任当初からかなりやる気満々だったとか。なかなか日産による買収が実現しないままに、退職して自分がアストンのCEOになった・・・まあどんな事情があるのでしょうか。

  アンディ=パーマーがCEOになってからのアストンは、トップのモチベーションに牽引されるように開発も勢いづいていて、フォードにあっさり捨てられたのが嘘のように新型車を作りはじめています。日産生え抜きのカーガイがアストンのトップになったということで、周囲の期待感は一気に上がりましたし、パーマー自身が明かしているように、相当の額のカネがCEO就任とともにアストンに集まったようです。さらに日産とメルセデスのコネクションを利用したのか、AMGとエンジンを共同開発する運びになっています。

  年間生産台数はおよそフェラーリの半分程度の4000台。おかげで中古車も日本ではまったくの高嶺の花です・・・もっとお手軽だといいのですけど。100年の歴史を誇るブランドゆえに、全車ヒストリーカタログを観ると、乗用車の進化の歴史が面白いようにわかります。1920年のモデルがマニアによって動態保存されているので、1車種を除いてすべてキレイなカラー写真が付いてます!大成功を収めたDB7は、スープラのデザインをパクってますね!最終型スープラのデザインは歴代トヨタの中でも頂点?と言われてますが、この本で観るとさらに箔が付きます。

  また2004年に登場したDB9は、逆に世界中の乗用車デザインに大きな影響を与えた重要なモデルですね。アウディ、メルセデス、ジャガー、マツダ、スバルの現行モデルは大なり小なり影響があると思います。同時期に発表されている和田智デザインのアウディA6が「デザイン革命車種」として名高いですが、2016年の段階まできて、より強い影響力を発揮しているのはDB9の方だと思います。

  まったく理解できてない・・・ので、アストンマーティンの本質なんて全然まだまだ語れないですけども、この「わけわかんない」本のおかげで、月並みな言葉だと「視野が広がった」ですし、クルマや生活についていろいろ考えることが増えたな〜・・・と自惚れてます。何が「カーメディアにひと言」なのかというと、こういう「わけわかんない」本をもっともっと作ってくださ〜い!!!


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2016年3月16日水曜日

清水和夫は一体何がしたいのか? (ルボラン2016年4月号)

  福野礼一郎氏の連載が無ければ絶対に買わないであろう雑誌「ルボラン」。あっ・・・別に他のライターの連載がクソだという意味じゃないですよ!「下野康史さん」の連載は福野さんよりも先に読みますし、取り上げている車種が面白ければ「嶋田智之さん」のコーナーを真っ先に読むことも・・・あと「渡辺敏史さん」の連載も必ず読みます。けど何だかんだいっても福野さんの「比較三原則」が購入動機です・・・ただしこの連載は文体が定型化しているので、実際は読んでもそれほど面白くなかったりするんですけど、面白くなくても「読まなければ」と思わせるのが福野さんが超一流である証明です。

  ・・・でこの「ルボラン」の最悪コーナーだと思われるのが、失礼ですが清水和夫氏の連載です。いちいち毎回レーシングスーツ着てポーズをとっておられますが、誌面に出てくる必要あるの? さらにサーキットで限界性能を測って、素人読者を威圧しますけど、提示されている数値から概算されているはずの、比較対象の2台のそれぞれの得点が、どのように弾き出されているのかイマイチわかりません。酷いときには、加速・減速・ウェットブレーキング、スラロームのいずれも測定値で下回ったクルマの方が、最終的な得点が高かったりします。

  さて4月号では「シビックtypeR」と「ゴルフGTE」という同クラスながら、なかなか噛み合わないマッチアップとなりました。いまさら尾ひれを付けて書くまでもないですが、リチウムイオンバッテリーなんか積んでいないシビックtypeRが、全てのテストでGTEを蹴散らすことは素人でも予想が付きます。そもそもテストするまでもない・・・。一つはっきりしたことは、もともとブレーキに難がある「VW」と、マツダ、三菱と並んでブレーキには定評がある「ホンダ」の評判は、今もなお全く変わっていないということです。ウェットブレーキの制動距離差はざっと10m・・・。ポルシェ911とプリウスくらいの歴然たる差です。

  ウェットブレーキの段階で完全に勝負あり!だと思うのですが、加速G、減速Gでもシビックはモータートルクと回生ブレーキを駆使するGTEを完全に寄せ付けない数値を叩きだします。・・・しかし不可解なことに加速G・減速GではGTEが「優勢」という判定。どういう事情があるのかは、とりあえず文章からは判別できず・・・、挙げ句の果てにシビックとGTEのテストデータが入れ替わってしまった誤植かな?という疑念すら浮かびます。仮に誤植だったからといってもお金払っている読者がわざわざルボラン編集部へ問い合わせてから判断しなきゃいけない義務はないですし、そもそも支離滅裂で意味不明な判断基準になってしまっている清水和夫氏の見解は読者を愚弄する意図しか感じられません(だからボロクソ言わせてもらいます!)。

  このコーナーの定位置には「加速G・減速G」の数値の意味がハッキリと記載されていて、加速Gは高性能車ほど高いと明言されています。高性能車としてシビックの方が高い数値を出していることになっているはずですが・・・。シビックの加速Gが「0.45G」、GTEの加速Gが「0.36G」なのに、清水和夫氏はGTEに「WIN」と付けている始末(ホンダ関係者が不憫)。還暦にもなるとさすがに0.45Gがモロにかかると首が痛いのでしょうか?それともそんなにシビックの乗り味が嫌だったのでしょうか?・・・しかし文章を辿ると最後の最後で小さくですけど「私はシビックの方が好きですね」なんて抜かしてやがります! シビックの方が好きで、数値も全てシビックが上回っているけども、世間一般の人々にオススメするならば「GTE16点」「シビック16点」で同点です!ってことなのか? いや〜謎過ぎる・・・。

  とりあえず先月号(3月号)を引っぱり出すと、「メルセデスAMG-GT」と「ポルシェ911ターボ」の比較。こちらは加速Gも減速Gも上回った911ターボに「WIN」が付けられている。興味深いのがウェットブレーキでポルシェがAMGに負けたこと!ブレーキに関しては「全知全能の神」だったポルシェが価格も手頃なAMGに負けるなんて・・・時代は変わった。スラロームに至ってはタイムのところに「78.08km/h」という速度が掲示されてしまっています。おそらく通過速度なのだが、なぜか遅いはずの911ターボが「WIN」となっていて、速度自体は全く形骸化されたデータでしかないです。やはりこのコーナーの担当はかなりのバカなのか、それとも簡単なチェック機能すらも働かない「アンタッチャブル」なコーナーなのか?謎はますます深まるばかり・・・。結果は「AMG-GT18点」「911ターボ19点」だそうです。

  さらに2月号まで見てみると、「レクサスRX200t」と「ポルシェ・マカン」の人気SUV対決。これもまたまたビックリなんですけど!!!ウェットブレーキでポルシェがレクサスに完全に負けてしまっています・・・これは「事件」だ。加速G、減速Gはマカンが少しずつ上回り順当に「WIN」となっています。なんでシビックだけは数値が高いのにも関わらず「WIN」にならないの? レクサスが上回ったウェットブレーキでは勝敗判定が行われず、スラロームでも再びRX200tが速いタイムを出したにもかかわらず、マカンに「WIN」が付く不可解判定。総合結果は「マカン16.5点」「RX200t13点」と大差が付いてしまっています。繰り返しますが、RXの方が制動距離もスラロームの通過速度も速いのですけどね・・・。

  なんか「清水ルール」に振り回されて、読んでてイライラするだけのコーナーです。その唯一のルールは「VWグループのクルマは絶対に負けない」という非常にシンプルなものです。・・・くっだらね〜、おそらくですけど、VWから拠出された宣伝費に報いるためのヨイショ企画なんでしょうね。しかしそんな企画にも真実は読み取れるもので、今回明らかになったのが、「ポルシェ・ブレーキ神話」は終わりつつあるということ。マカンが叩きだした「ウェットブレーキ47.0m」ってもちろんこの6台の中ではゴルフGTE以外の全てに負けている数字です(アルファードに負けるんじゃないの?)。・・・また同コーナーで目に余るものが出てきたら追伸したいと思います。あ〜疲れた・・・。(誰か清水さんの意図がわかる方おられましたらお手数ですがレスください!)


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2016年2月29日月曜日

「マツダ魂」は本当に魂の1冊でした!

  ちょっと前に「マツダ魂」(笠倉出版社)という、やや小降りなムック(不定期雑誌)が発売されました。これは「サクラムック・ビジュアル図鑑シリーズ」という飛行機・バイク・古美術品など趣味のビギナー向けムックなのですが、いつも自動車専門メディアの無粋な文章とは違って、ライターの偏見などに煩わしい想いをすることもなく非常に読んでいて気分がいい1冊だと思います。ターゲットはビギナーのようなので「わかりやすさ」に重点が置かれているというのもありますが、個人的にはクルマにブログを書く上でもいろいろ参考になりそうです。

  これまで発売されてきた歴代のマツダを特集する書籍は、非常にマニアックなマツダ好きを満足させる内容に終始したせいか、「興味深い話」と「どうでもいい話」がゴチャゴチャと盛り込まれていて、読者に努力を要求するような熱気ばかりがやや空回りしているものが多かったです。マツダに関する「どうでもいい話」って結構多いですよ。マツダが一流メーカーと同じ様に、パッケージ効率を考える話とか、燃費をよくする話とか、極めつけは販売店のサービスについてとか・・・(笑)。どれもよく考えればどうでもいいことなんですが、ひたすらにページが費やされていたりします。

  「マツダ車の良さって何ですか?」 一般ユーザーにアンケートを取れば、おそらく「デザイン(内外装)」「(運転操作の)ダイレクト感」「広島(ストーリー性)」などの要素からくるやたらと「情熱的」なイメージが多いのではないかと思います。この「マツダ魂」ページをぼんやり眺めていても、目に飛び込んでくる情報は、「マツダデザインの流麗さ」「サーキットに近い乗用車」「孤高の技術力」の3つが大きいですね。作り手とユーザーが見事に一致!!!・・・さすがにマツダの全面協力で編集されているだけあって、内容にブレが少ないです。

  それにしても「マツダの新戦略」と新たにマツダに惹き付けられたユーザーの「相思相愛」関係は実にすばらしいことです。たとえ私自身がそれほど惹き付けられていないとしても、それは自分のことにように歓びを感じます。アテンザの先代モデルと私の関係もそうでしたが、マツダはいつの時代も熱狂的にユーザーを捕まえるんですね! 今さらになって「私が好きだったマツダは・・・」なんてクソみたいな持論は何の役にも立ちませんし、もういい加減にブログでマツダの現行モデルについてゴタゴタ言うのは控えたいな・・・「マツダ魂」を読んでからというもの、我ながら実に殊勝な決意をしたものです。

  
  思い返せば、たまたま自分が免許を取ったころに「アテンザ」という新型モデルが登場しました。その初代・2代目はちょうど自分にとって良い選択といえるクルマでしたし、オーナーとしてとても誇らしげに感じることができる不世出なモデルです。オーナー馬鹿を承知で言うならば「10年に1度の名車」ですし、知らない人にわかりやすく説明する時には「欧州で成功した中型以上のセダンはセルシオ、スカイライン、アテンザの3台だけ!」みたいなこと言ってます。まあ・・・最高のクルマに巡りあってドライブが好きになった!!! そういうタイミングの巡り合わせの幸運にひたすら感謝すれば良いと思います。

  そして「新世代のマツダ」はまた新たなユーザーとの蜜月を過ごすために、スカイアクティブという変革がなされ、それが見事に注目されるようになっていますよ!という、ごくごく一般的な世の中の流れが、とってもよくわかる「書籍」だと思います。

  これまでも「新世代のマツダ」についての特集を組んだ書籍・雑誌をいろいろ見てきましたが、残念ながらスカイアクティブの魅力は少しも伝わってきませんでした(自分は旧世代への愛が強過ぎ?)。プロのライターが「内外装が良くなった!」とアテンザについて盛んに喧噪していましたが、先代アテンザユーザーからしてみれば新型の内装は先代の「デジャブ」でしかないです。そして大きく変化している部分、たとえばセンターコンソールの素材などは、どうも何度見ても雰囲気に馴染みませんでした(あのコンソールはやっぱりセダンとしていまいち表現力が乏しいのでは?)。

  さらにそんな「疑惑のコンソール」にアクセラに合わせて後から追加されたダイヤル式セレクターなどは、一目見て「がっかり」しましたよ。どう考えてもあそこに付ける必然性などないと思いますし、もし「ある」とするならば・・・それは失礼ですが非常に「安っぽい意図」だと思われます(どっかの真似!)。そんなこんなで発売以来MCを経ても現行アテンザはいまいち好きになれませんでした。ちょうどレクサスISに乗った時に感じるようなあからさまな「コピー感」とでもいいましょうか・・・、「それ」をガキみたいに喜ぶ人もいるようですが、アテンザに関してはそこが一番イケてない・・・そういう部分こそマツダの個性的なアイディアで主導権を取らないと・・・。

  カーメディアはアテンザの発売以来、大喝采を続けていましたが、そんな「くだらない」ことばかりを盛んに取り上げるわけです(まあ見方は人それぞれですけど〜)。もちろん「現行アテンザの魅力」は試乗を通していくつも発見しました。なんといっても「サイドライン」の力強さはいいですね!。比較するとレクサスGS、Eクラス、5シリーズがだいぶ貧相に見えてしまうほどに、グラマラスで近くで見るとさらに実に見事です。デザインCOTYでアストンやジャガーと並び立った最大の理由も、おそらくこの「サイドラインの革新」だと思います。はっきり言ってあの評判のフロントマスクは二の次・・・。とにかく「サイド」です(アクセラ・デミオとは違う!)。それだけにリアのランプ類に手が回らなかったのが残念すぎます。

  また「走り」に関してですが、サイズを考えると、とんでもなくキビキビとした走りをします。FRのライバルよりもハンドリングがいい!とかしばしば書かれていますけど、ライバルはだいたい1800kgクラスなので、ハンドリングが良いのも当たり前のことです。ただし、ひとむかし前に巨大な市場を作っていた「スポーティなセダン」とは完全に別物です。つまり初代や先代とは違う車です。用途も違えば、乗り方も違う・・・当然にユーザーも違うことでしょう。

  ちょうど2002年を境にスカイラインの評価が一変したあたりに状況が似ています。このまま現行アテンザを理解しようとせずに、低い評価(偏見)を続けていたら、「スカイラインは直6派」のみなさんと同じ輩になってしまいますね。それはちょっとイヤだな・・・だってあの日産叩きは実に不毛ですから。

  しかし、そんな「頑迷な旧マツダ好き」をとてもやさしく諭してくれるのがこの「マツダ魂」です。軽い気持ちで買ってみましたが、予想以上にとっても気に入りました。マツダに対する違う視点を持たせてくれたことでいろいろ考えることができました。今では廊下の本棚の一番手に取りやすいところに並べていて、入浴時(ちょうど良いサイズ)に読む本として愛用していて、もうかれこれ20回以上は開いています。(ちなみに「マツダのすべて」は3回くらいしか読んでない。)

  そしてページを開くたびに、なんだか「私」と「スカイアクティブ」の隙間がすこしずつ埋まっていくような不思議な充足感があります。これから歳を重ねていく自分にぴったりの現行マツダ車は何なのかな?なんて真面目に考えたところ、今のところロードスター(RS)とアテンザ(25S)の2車種が良さそうな気がします。まあ可能ならこの2台を「足して2で割った」ような車(シャシーはロードスターそしてボディ&内装はアテンザ)が希望ではあるのですけど。私のような頑迷な旧マツダ派はぜひ書店で見てみてください。


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2016年2月19日金曜日

島下泰久さんが酷評した デザイン評価「1」のクルマとは・・・

  島下泰久さんが故・徳大寺有恒さんから引き継いだ「間違いだらけのクルマ選び」シリーズです。最初に言っておきますが、この本はクルマ選びにはそれなりに役立つものだと思います。素人にはわかりにくいポイントにうまく言及できている「痒い所に手が届く解説」が続きます・・・さすがは超一流の売れっ子ライター!!! この本を読んだ多く読者にとってはそれぞれのクルマのイメージが読む前とはだいぶ変わったりするのではないでしょうか。ぜひ来年以降も末長く続けて頂きたいものです(楽しみにしてます!)。

  このシリーズの巻末に必ず付いているのが、掲載されたクルマの「採点表」なるものです。徳大寺さんが始めたものとはいえ、これだけカーメディアの情報統制が厳しいなかで、全国の書店に流通するレベルの本でここまで「ハッキリ」と各モデルを得点化して、クルマの相対的な評価を周知させているのはこのシリーズだけでしょうね。ニューモデルマガジンXで西川(淳)さん達が無邪気にクルマの総合点を100点満点でザックリ(無責任に)採点してますけど、この本では細かく分けられた各要素ごとに1〜10でハッキリと「成績」が付けられています。

  その要素項目の中で最も上に書かれているのが「デザイン」です。これは女性の容姿を10段階で評定している!?そんな「背徳感」にも似た高揚感があります!!!。じっくり見入っていると「それは・・・島下さんの好みでしょ!」とツッコミを入れたくなるようなところも多々あります。挙げ足獲りを承知で挙げれば・・・GT-R「6」フェアレディZ「9」の採点にはちょっと首を捻りたいです。先代のZ33なら納得ですけど・・・。さらにジューク「8」ヴェゼル「4」というなかなかアヴァンギャルドな評価も飛び出します。ゴ◯ブリ「8」に対してガ◯ダム「4」ですか・・・。

  他にもミライ「6」に対してレヴォーグが「4」だったり、寸評に「似た者の多いKカーの中では異色の個性アリ」と書いておきながらN-ONEが「5」に留まったり、そしてそれに対してタント「8」ウェイク「7」など違和感というべきか不可解というべきか・・・。そうやってツッコミを入れて楽しむ読者への配慮(演出)だとしたら、あまり気分はよくないですけど、十二分に楽しませてもらっています。

  今年掲載されたラインナップで、見事に島下さんのハートを捉えたデザイン「10」のクルマを挙げると、「アルト」「シエンタ」「S660」です。確かに3台とも「がんばった!」と絶賛してあげたくなる力作ぞろいですね。もっとも異論はいくらでもあると思います。「3台とも欲しくない(乗りたくない)!」という人は山ほどいるでしょう。「10」だからといって、誰もが一目惚れして欲しくなるクルマというわけにはいかないです。そもそも職業ライターになると、クルマなんて見飽きてしまっていて、「目新しさ」に大きなウエイトが置かれているのかもしれません。

  さてその一方で、島下さんの逆鱗に触れてしまったデザイン「1」のクルマとは? 1台目は日産「マーチ」だそうです。この4代目マーチ(マイクラ)のデザインは海外では結構人気あるみたいですけどね。日本市場だけでの印象だと、やはり先代(3代目)のデザインがあまりにも偉大過ぎた!というのが評価が低い理由かな?という気がします。カルロス=ゴーン社長就任とともに日産デザインの全権を預かるようになった、「カリスマデザイナー」こと中村史郎氏が日産で初めてデザインチーフを務めたクルマがこの3代目マーチなんだそうです。

  ご本人が解説されているように、「草食動物」の瞳を連想させるヘッドライトを意図的に配することで「かわいさ」を表現して女性客を取り込むという手法が、このクルマから確立されたらしいです。言うまでもないですが、先代デミオで名を挙げたマツダの前田さんや、新生ルノーデザインが冴え渡るヴァン=デン=アッカーさんが、この手法を取り入れてます。

  そんな自他共に認める「名デザイン」の先代モデルから比べれば、現行マーチはどうも中途半端なイメージですね。ユーザーの間からも「かわいさが半減した・・・」という素っ気ないリアクションが出ているようです。中村史郎さんがその著書「ニホンのクルマのカタチの話」でこの4代目のデザインについても「言い訳」をしていますが、どうやら本格的に東南アジアでの販売を視野に入れて開発されたため、やや男性的な要素を入れた結果・・・こうなってしまったようです。マーケティング的には最善を尽くしたそうです・・・。

  さてデザイン「1」のもう一台は・・・トヨタ「クラウンアスリート」です。このクルマは、そんなにダメですか? レクサスGSが「9」なのにクラウンアスリートが「1」というのもなんだかな〜・・・。セダン本来の繊細な美しさを表現出来ているのは、クラウンアスリートの方だと思うんですけどね。GSが採用している「ファストバック=スタイル」は2016年の感覚だと「時代遅れ」な感じがします。2007年くらいから目立ちはじめましたけど、高級サルーン・デザインにおける「普遍性」は獲得できなかったですし、もはやこれは乗ってて恥ずかしいだろ!って思うのですが(完全に私自身の好みの問題ですが)。

  日本車とドイツ車で集中的に使われたことで、スタイルの陳腐化が加速しました。「メルセデスCLS」「アウディA7」「ポルシェ・パナメーラ」「日産フーガ」「レクサスGS」など名だたる高級サルーンで採用されている「ファストバック=スタイル」は、居住性とデザインを両立させる手法だそうですが、「メタボ」に見えるデザイン面では褒められたもんじゃないです。すっかりメタボデザインが板に付いた「BMW6シリーズ」もこの仲間です。そしてこのスタイルが「ダサい」ことを決定付けたモデルが「フェラーリ・フォー」というFRの4座サルーンです。このクルマの影響はデカいっす(笑)。

  島下さんは走りに関してはGSがクラス最良!クラウンは最低!という評価をしていますが、その感情がそのままデザインにまで及んでしまっているのかな? 日本で売られるセダンがぜんぶファストバックになってしまったら、とってもとっても悲しいです。やたらワイドで、しかもボディが厚くて、空気でパンパンに膨らましたようなデザインにしか見えない。クルマのデザインもメタボだけど、乗っているオッサンとその家族もメタボ・・・(完全に悪口)。その一方で街行くクラウンアスリートには節制して身だしなみも小綺麗な好々爺が乗っていて・・・。レクサスではなかなか感じられない「侘び寂び」が効いたデザインだなとアスリートを見かけるたびに思いますよ。

  全くの余談ですが・・・まだ発売がアナウンスされたばかりのアウディA4は、先代と変わらないデザインのせいか「5」となっています。スカイライン「7」レクサスIS「8」といったライバルより低いのですけど、なんだかこのクルマが気になって仕方ないです。この本読んだらさらに欲しくなりました。変に「目立たないデザイン」の良さってヤツですかね・・・。

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2016年2月5日金曜日

ミニ・クラブマンが「ベスト・ミニ」だって?(ニューモデルマガジンX3月号)

  もう「この雑誌」にいちいちツッコムのはやめておこう! と毎回毎回思うのですけども、2016年3月号(1月26日発売)の「覆面」は久々にどでかい「釣り」を仕込んできたので、ちょっと衝動にかられて・・・。昨年の後半あたりから、「ミニ・クラブマン」というヤンチャなイメージばかりが先行する異端な(邪道な)ミニの派生車のプロモーションが目につきます。実際にミニブランドは3代目が日本でコケていて苦戦中なので、「こだわり」などあっさり捨てて「商用車」のようなゆるいボディのミニに賭けているようですね。しかし現実にこのクラスでクルマを考えている人にとっては、価格(350万くらい)など関係なしに「完全スルー」したくなるような、醜悪なアウトロー感を放っています。

  実はこのクルマは同じく2016年3月号(2月1日発売)のカーグラフィック(CG)でも、新型プリウスのガチ・ライバルとして「巻頭特集」に登場します。先にCGの特集について触れておきますと、「プリウス」「アクセラXD」「ミニ・クラブマン(1.5L直3ターボ)」の3台が招集されており、一体誰がこのキャスティングボードを握っていたのか?を考えさせるところ(おそらくトヨタ)から既に面白いです!! 順当に考えるとトヨタからCGへ相当な「協賛金」が拠出されていて、いわゆる「提灯記事」に分類される内容なのかもしれないですけど、去年までは絶対に考えられない「3ショット」だったことを考えると、この「まったく違和感がなくなった!」という肌感覚で、新型プリウスの実力が相当上がったことが伝わってきます。

  そもそも「トヨタ」に「マツダ」と「BMW」ですから、トヨタを中心とした友好関係(協業関係)にある3メーカーの「出来レース」ともいえます(インプレッサは仲間ハズレ?)。特集ページの中に見開きのとても見事な写真がありまして、左からプリウス、ミニクラブマン、アクセラの順で正面向いて並走している構図なんですが、なんだか3世代の新幹線が並んでいるようにも見えます。ちょっと例えが古いですけど、プリウスが300系、ミニクラブマンが0系、アクセラが100系に・・・特にライトの雰囲気が似てませんか? これこそがトヨタが自信を持ってOKした写真なんでしょうね。新型プリウスは、エクステリアデザインにおいても、これまで評価が高かったミニやアクセラと互角以上に並び立つ存在になったことを印象づけています。もうダサいとは言わせない!?

  CGは「雰囲気」で乗るクルマが嫌いなようで、特にミニブランドに対してはやや厳しい姿勢がしばしば見られるので、ちょっとバイアスがかかっているかな?という気もします。その一方で、輸入車に対しては一貫して激甘なのがニューモデルマガジンX(NMMX)で、一般ユーザーからは無視され、CGからは完全に噛ませ犬扱いのミニ・クラブマンに対しても徹底した温情査定を下しています。・・・素人が口出すことじゃないと思うのですけど、ミニのホイールベースを伸ばすことに何ら意味があるのでしょうか?

  そもそも最終評価が「☆4つ」のクルマなのに褒めるポイントがほとんど無く、どうやら誌面に対して字数が著しく足りなくなったようで、挙げ句の果てはリメイクで稼ぐビジネスモデルがどうだ!とか、全く無関係なベントレーやロールスのSUVの話など、こんな一般論をわざわざ「覆面」で語り合う必要があるのか?といった内容が続きます。さらにこのコーナーの定番中の定番となっている「アイシンAW」トークも炸裂します(もうこの話は何回目でしょうか?)。これからもボルボ、ミニ、シトロエン・・・etcなどアイシンAW採用車が登場する度に繰り返されるんでしょうね。簡単に触れておくと、アイシンAW(トヨタ系列)はトヨタ向けと輸入車向けでは全く別のミッションを設計していて、トヨタ(レクサス)向けは退屈極まりないけど、輸入車向けのものは良くできている!という・・・いかにもなオチです。実際に設計が違うのでしょうけど、どう考えてもミニよりもレクサスISの方がミッションは好印象だったけどな・・・さらに言うとZF8ATよりアイシンAW6ATの方がBMW の2L直4ターボエンジンとの相性いいと思います。

  話を整理すると、今回のNMMXは・・・

①ミニで一番邪道と思われるクラブマンを「ベスト・ミニ」と称したクレイジーがいた!
②何ら良さを伝えるエピソードは無いのに「☆4つ」の怪!

というトホホなミステイクを犯しつつも、さらに最悪だなと思うのが、

③☆4つのクルマを上から目線でただの「安物」扱い!!!

覆面とはいえ、訳知り顔のクソジジイ連中からこんな言われようでは、
誰もユーザーになりませんよ!!!

「タイヤだけでストロークさせているようなゴム感の乏しさ」(BMW本家もその兆候)
「操舵感は先代ミニのほうが良かった」(だってホイールベース長いし・・・)

なんかミニの本質を否定されたような気が・・・
「ミニの中ではいちばんお買い得で融通の利くクルマだ」
クソジジイはアルファードにでも乗ってろ!

批判ばっかりじゃあんまりなので・・・ちょっと付け加えますと、
もっと「カーメディア」はクルマに関する「夢」を語るべきなんだと思います。
いつしか金持ちの道楽の車を小バカにするカーメディアが増えてしまいました。
どんなクルマにだって必ず心躍らせて開発したエンジニアがいて、デザイナーがいて、
彼らが想像したそのクルマの青写真には笑顔のユーザーがいるはずなんです。
そんな当たり前のイメージを共有することすらできない、カーメディアは
ハッキリ言って「ゴミ」ですね。

クソジジイも20年前ならば、もっとクルマへの率直な夢とかあったと思うのですけど、
還暦にもなって「デートカー」について語るなんてできないですよね。
だから・・・さっさと身を引いて若い連中に書かせればいいと思うのです。
「若い連中はクルマになんて興味がない!」だって?
そう思うならば、間違ってもジジイしか読者がいない雑誌で、
「ミニ・クラブマン」なんて取り上げてはダメですよ。
還暦でこんなクルマに乗っているジジイはハッキリ言ってみっともないから!


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2016年1月31日日曜日

日産を批判するジジイどもを焼きつくす!「NISSANのすべて」

  ちょっと不謹慎で支離滅裂なタイトルでほんとに申し訳ないです。沢村ファンなら誰もが楽しみにしているシリーズの最新作である「NISSANのすべて」(三栄書房)が届きました!恐る恐るページをめくると「原稿・◯◯◯◯ / 沢村慎太朗」のクレジットが!!!これは期待できるぞ!と最初からページを飛ばしてコラムのページを探しました〜!!!。(◯◯◯◯さんはドライバーで日産をボコボコに批判していた提灯野郎です!どの面下げて書いているんだろう・・・という別の興味も)

  ちなみにこのシリーズの既刊ですが、「メルセデス」は沢村さんが不参加の駄作で、絶対に買ってはいけないレベルのクソです(小沢コージ氏のファンならば・・・)。
「スバル」と「MAZDA」の2作では、故人となった川上完さんが主筆を務めていて、そこに沢村さんがコラムで花を添える豪華な競演が実現しています。さすがに「日本のクルマ文化の良心」である川上さんがメインのムックで、物議を醸すような大暴れすることは憚られたようで、沢村節はやや控えめです(それでもどちらもいいこと書いてます!)。
「ポルシェ」と「ジャガー」にも参加。ポルシェでは主筆級の大活躍ですが、沢村さんにとってポルシェは最も得意なブランドであり、テキストもたくさんあるので、なんだかどっかの沢村作品で読んだことがある話の詰め合わせ感があります。ジャガーは全編で内容がショボい駄作ですけど、その中でも沢村さんのデザイン論は一筋の光明です。

  そして最大の問題作が「BMW」でしょうか。あまりの衝撃的な展開に大興奮のまま読み終えて、その15分後にはブログ記事を1本書き上げていました(「BMWのすべて」で沢村慎太朗氏が大暴れ!これはヤバい!)。内容に関してはそちらを読んでみてください。

  さて今回発売された「NISSAN」ですが、これはもう沢村三部作として「ポルシェ」「BMW」「NISSAN」を並び讃えられることが出来そうなほどに素晴らしい!非常に強烈なメッセージのコラムが収録されています。この三部作を通じて沢村さんは何を発信したかったのか?・・・それこそが冒頭のタイトルにあるような「殺戮」的なメッセージだと思うのです。

(1)日本では神話化してしまった感がある「ポルシェ」を「スズキ」か「ダイハツ」のように身近に感じることができるテキストはさすが!この人にしか書けないのでは?

(2)2000年代以降の「BMW」の実像(駄作ぞろい!)を冷徹に開示し、虚構に生きている悲しいBMWファンを容赦なく虐殺!

(3)2000年代以降の「日産」を認めようとしないスカイラインGT-R世代を墓場に葬る・・・「バカにはR35の良さはわからない!」「スポーツカーとしては、997ターボに完全勝利!」と断言。さらに返す刀で、日本車を小バカにする輸入車ユーザーに強烈な一撃。「オマエのBMWは完全に日産のパクリだ!」という持論を展開。これ読んだら恥ずかしくなってBMWを売りに行く人が出てきそうだ。

  沢村さんは著書で、「私怨か?」と思うほどにメインストリームで仕事を続けるライターをディスります。今や大手のカーメディアは、単行本も出せないくらいの「能無し」ライターが下らない提灯記事を書いてメーカーからお小遣いをもらう場所に成り果てています。連載で読者を連れて来れて、単行本も出している「自分の世界を持つ」ライターなんて、川上さん・徳大寺さんが亡くなってから、福野・下野・森・沢村といった面々が残るだけです。メーカーや雑誌のコネで本出している人もいるようですが・・・。

  確かに福野・下野(かばた)・森・沢村の「四天王」の文章は断然に面白い!それ以外の連中(国沢・島下・石井など)と何が違うのか? 分析してみると、一般的なユーザーの視点(世論)とはだいぶ立ち位置が違っているけど、そんな自分が正しいと信じる名車の定義をブレないで適用してテキストを書いている印象です。国沢・島下・石井の3名(ほか多数)は自分の価値基準を完全に想定している読者に合わせている印象が・・・。その結果、ヤフーニュースのコメント欄からネタを集めた?かのようなテキストが、カートップ、ベストカー、ドライバー、ニューモデルマガジンXなどの廉価雑誌には満載されてます(お金の無駄)。

  BMWやポルシェは日本メーカーにとって永遠の憧れ・・・といった狂ったイメージが、クルマに興味が無い人にまでも共有されています。そんなマヌケな世論を形成してしまったのは、彼ら無能ライターの仕事ではなくて、それ以前のバブルの価値観なんだと思いますけど、そんな25年も前の感覚がそのまま!という恐るべき次元のライターが多いんですよ。日本メーカーがBMWやポルシェを追ったら、ことごとく潰れてしまうでしょう。

  沢村さんは「NISSANのすべて」でR35は完全に997ターボを超越したと断言しました。その後ポルシェは目を覚まして再び速いクルマを作ろうとしましたが、後継となった現行の991ターボは発売直後にどういうことになったか?ご存知の人も多いでしょう。もはやポルシェには日産に追従する実力なんて無いのかもしれません。日産がポルシェを追い越した?いやいや25年前から日産はポルシェの前を走っていました・・・。今も昔もポルシェは日産には勝てません!だから・・・カイエンやマカンは街中で決してエクストレイルの前に割り込んではいけません(笑)!

  BMWはどうか? 2001年頃までは「BMW M5」といえば特別なオーラを放っていました。けれどもそれももう15年前の話です。日産がフーガを作ってからというもの、5シリーズの「高級車」としての存在意義はすっかり無くなりました。フーガの発売から10年が経過・・・今では5シリーズは直4ターボでフーガよりも燃費を稼ぐクルマに堕ちました。ドライバビリティに関してはフーガも5シリーズもそれぞれに良さがあって互角なんですけど、静音性・快適性をシビアに査定するとことごとくフーガに軍配が・・・。

  実際にユーザーレベルでの評価を見ても、フーガと5シリーズでは、フーガがやや優勢なのは動かないですね。もちろん5シリーズが好き!っていう意見もよくわかります(車高とか)。沢村さんは近年のBMW車に対して手厳しいですけど、決してBMWが悪いというわけではなくて、日産があまりにも優秀すぎるのだと思います。アメリカでは5シリーズもフーガも50000ドル〜でほぼ同じ価格設定なんですけど、日本では日産が安く買えるという点が大きいです。

  ちょっと話がヘンな方向になりましたが、沢村三部作に話を戻すと、日本人(ジジイ)の「ドイツ車偏重主義」に冷や水を浴びさせるだけのパンチ力(説得力)を持った、沢村プロパガンダの中核的な作品になったと思いますね。多くの人に沢村さんのテキストが読まれれば、日本にはもっと良いクルマ文化が到来する!なんて「頭の中がお花畑」なことを言うつもりはないですけども、自らの感覚を信じて日産車を選んだ人が「ならず者」によって無用な中傷を受けることが減ればいいですね・・・。

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↓おすすめの沢村・三部作(BMWユーザーは読まないのが無難です・・・)

2016年1月7日木曜日

沢村慎太朗「午前零時の自動車評論10」

  シリーズ10作目となる沢村評論シリーズが年末に発売されましたので、今回はその「感想」を書いてみたいと思います。なにより初心者にはなかなか近付き難い沢村ワールド全開の評論ですから、これまでの9冊は手に入れるとまずは目次を一瞥して、興味深い車種を取り上げている項から読みはじめるのが常でした。それでもあまりの難解さに頭がクラクラしてきて3編くらいを読んだら休憩。そしてそのまま残りは翌日以降へ・・・がこれまでの過去9作だったのですが、今回は初めてノンストップで始めから終わりまで一気に読み終えました。冒頭からとりあえず読みたくなる「VW問題」だったこともありますが、その後も「ルーテシアRS」「300km/hのスーパーカーの真実」「NDロードスター」「映画とポルシェ」「ケータハム」「ジャガーFタイプ」と今回はやたらとコンテンポラリーなテーマが続いています。

  沢村さんの本で一番キツいのが、ゼネレーションギャップがもろに出て意味がわからない1970年代80年代の回顧談ですが、それに出くわすこともなく終盤まで進みます、気がつけば残り2章だけ。そしてここで珠玉の傑作ストーリーが登場して「1700円払った甲斐があった」「最高傑作か?」と率直に思える非常に巧みな構成になっています。しかしここまで「読みやすい」ということは、沢村さんの評論が本来持ち合わせている「灰汁」的な要素が少ないのかなということかもしれません。しかし素人がチンプンカンプンになるような技術論が抜け落ちているということでもなく、また安易に結論が見抜かれてしまうような捻り不足な不始末なども一切ありません・・・相変わらずの「芸術的評論」っぷりが炸裂しています。何がいつもと違うのか?

  とりあえずちょっぴり気になったのが、何が気に入らないのか・・・庶民が嗜むスポーツモデルであるはずのルーテシアRSとNDロードスターを容赦なく「抉り」ます。200万円台の良心的なモデルに牙を剥くことには、沢村さんもさすがに躊躇いがあったでしょうけども、世間で言われているような「傑作車」には程遠いですよ!と大衆の目を覚まさせたいという意図が強かったようです。しっかし、間違えてこの本を読んじゃった人はどちらも買わなくなるよな・・・。「911とロードスター以外は邪道!」と言い放っている人ですから、これにはマツダ関係者も困惑するでしょうね。全面的にターボ化する911に今後どういう評価が下るのかわかりませんけども、間違いなく沢村理論による「ピュアスポーツの絶滅」に近づいているのだと思われます。

  そうかと思えば、ケータハム・スーパーセブンとジャガーFタイプの2台を立て続けに紛れもない「本物」だと絶賛します・・・なんだこのエゲツナイ展開は。相手がフェラーリだろうがBMWだろうが容赦ない切り口で一刀両断にしてきた「明快」な沢村評論が、予想外の「二枚腰」を見せてくるとは。しかし「明快」さと同時に、他の凡百の評論家には絶対に書けないようなマイナー車の隠れた良さを最大限に褒め上げたり、逆に大絶賛されているモデルを完膚なきまでに叩きのめす「カウンター」こそが沢村さんの真骨頂ですからね・・・。NDロードスターを絶賛する企画が相次いだ2015年の自動車雑誌への当てこすりなようです(マツダよ!広告費使い過ぎだ!)。

  しかし一通り読み終えてみて、読む前から漫然とNDロードスターにもルーテシアRSにも関心が低かった自分の内面が見透かされたような気がして薄ら寒い感覚になりましたね。結局は自分のクルマ観も「カウンター」的な要素に大きく影響を受けていて、ロードスターの特集記事をどこか冷めた目で眺めてきたこの1年間をふと思い出しました。マツダのディーラーに顔を出しても、展示スペースの目の前を素通り出来てしまう程度の引きの弱さ・・・。フェラーリの傑作デザインといえる現行カルフォルニアTに似せたようなテールの作りなんかいいと思いますけど、どう逆立ちしてもロードスターはカルフォルニアTにはなれません。

  さてこのシリーズ10作目ですが、最初の「VW問題」と最後の「トヨタ燃料電池」の話以外はすべてスポーツモデルの話ばかりです。VWやトヨタの話もそうですが、全編にわたって「クルマと付き合うのはなかなか厄介」というリアリティだけがひたすらに通り抜けていきます。この本を読んだからといってどの特定のクルマが欲しい!という気分にはならないでしょうし、みんなでロードスターを日本COTYに選んで「世界に誇れるクルマ」と自己満足するだけの過渡期といえる時期に慌ててクルマを買う必要なんてないんだよ・・・という沢村さんの偽りの無いメッセージが非常に親切に感じました。

  それとラストの一つ前に収録されている「六匹目の毒蝮」という話がとっても楽しいです。大物ジャズピアニストのハービー=ハンコックのストーリーですが、マイルス=デイビス自叙伝にも一切触れられていない、ジャズメンとクルマに関する非常に心温まるいい話でした!!! クルマだけをストイックに紐解いていると、突如として虚しい気分になったりするわけですが、映画であれ、ジャズであれ、ある種のカルチャーと見事にシンクロしたクルマを見つけて、その世界観を楽しむことがクルマと上手く付き合うコツですよ・・・とでも言いたげなシリーズ10作目でした。オススメです!

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