2021年10月29日金曜日

国沢さんが「CX-50はMAZDA版カローラクロス」だと断言しているが・・・

 

めでたい日に読みたくないな・・・

GR86が本体価格280万円から!!という朗報に、日本中のクルマ好きの気持ちが和んだ2021年10月28日だった。そんな日に限ってベストカーWEBから一本の不吉なMAZDA記事が・・・。書き手AJAJ国沢光宏氏というクレジットを見て、事情がわかっている読者は「暗黒」な内容であることを察知する。MAZDAから情報提供を断られる関係だと本人も漏らしていて、個人のユーチューブチャンネルでは、MAZDAで取材してきた別のライターを捕まえて、根掘り葉堀り「情報」を分捕ろうとする動画も挙げられている(被害者は鈴木直也氏)。



わざとらしい舞台設定

MAZDAに相手にされず可哀想な立場のライターでもあるけど、彼の書いてきた記事を考えればあまり(全く)同情はできない。そんな「絶縁」状態のライターだからこそ書けるものもあるようだ。オレに取材させないなら勝手に書いちゃうぞ・・・とばかりに今回の記事では序盤から「?」なところが続出する。まずはタイトルにもあるように「CX-50はMAZDA版カローラクロスだとわかっている」とある。本当かよ!? もちろん特別な情報源を持たない素人ブロガーには現段階では否定も肯定もできないわけだけど、もしこれが本当ならやや違和感がある。



たぶん誤認

MAZDAは株主向けレビューにおいて、今後に生産&販売するモデルやパワーユニットについて細かく言及しているが、欧州市場でのTHSを搭載したヤリスのOEM供給についてはかなり前に発表されている。投資家情報であるから、自社開発&生産モデルとOEMの区別は明確にするのは最低限のマナーであるから誤認の余地がないほど的確に説明されている。先日の「5車種発売のお知らせ」レビューでは、CX-50がトヨタとの合弁工場で生産されることは明言されているが、トヨタからのOEMとは一切書いていない。それどころか「MAZDA3やCX-30と同じくスモール商品群に属する」とあるので、MAZDAのシャシーを使うモデルである可能性が高そうだが・・・。



北米工場設立の担当は藤原さん

トヨタとの合弁工場の設立責任者を一時期勤めていたMAZDAの藤原さんが、某インタビューで数年前に語っていたけども、生産ラインが3本あって、1つはMAZDA、1つはトヨタ、もう1つはEVを生産するとか言っていた記憶がある。当時はまだトランプ政権下であったし、あれから時間も経っていて状況も変わっている可能性はある。それでもMAZDAの最新のレビューを見る限りは方針は変わっていないようだ。9月の国内生産が半導体不足で大幅減となっているが、それでも4〜9月期の実績ではCX-5単体、MAZDA3&CX-30合計でそれぞれ20万台をクリアしており、グローバルで40万台という世界的な優良車種の条件をしっかり満たしている。日本のカーメディアが心配するようなことはとりあえず起きていない。



「まあまあ」ってなんだ?

国沢さんも「CX-30はまあまあ売れている」と書いている。4〜9月期の販売はMAZDA3もCX-30もほぼ同等の11万台ずつだから、CX-30が「まあまあ」ならばMAZDA3も「まあまあ」だろう。第7世代はすでに「伸び悩んでいる」状態で開発費が回収できないから2030年くらいまでこのまま売り続けることもあり得るとかテキトーなこと書かれている。AJAJライターの多くに言えることだけど「数字」弱すぎじゃないですか!? MAZDAと同等かそれ以下の販売台数のメーカーにおいて単独モデルもしくは同時開発モデルで年40万台という数字は、MAZDA以外には不可能に近い数字と言っていい。巨大メーカーの数字と比べれば「伸び悩んでいる」ように見えるのかもしれない。しかし現実はカローラ、シビック、ゴルフ、シルフィなどは数世代のノックダウン生産を合計して年50万台とかいう数字を作っているだけだが・・・。


MAZDA2は北米では・・・

CX-50はOEMだ!!の件は「眉唾」ではあるけど、半年後には判明していることなので、このブログに備忘録として残し、顛末をまた書きたいと思う。今回の国沢レビューは他にもMAZDA経営陣やファンを刺激するようなことがたくさん書かれている。MAZDA2の次期モデルが不明となっていて、歴代モデルが高く評価されてきた欧州市場でも当地の自動車行政の特殊なルールに対応するためトヨタOEMを導入することになっている。販売台数が増える要因に乏しいため廃止が濃厚だという。しかし国沢さんはここぞとばかりに余計なことを書いた。デミオはアメリカでは正規販売されていないのだけど、「アメリカの販売だって厳しい」と書いている。え?どういうこと?


久々の国沢さんネタは嬉しい

確かに2020年6月までは、メキシコのMAZDA関連工場で生産されたMAZDA2がトヨタブランド「ヤリス」としてOEM販売されていた。米国カーメディア「カーアンドドライバー」の評価はすこぶる高くトヨタブランドで唯一の5つ星を貰っていた。低価格モデルなので、NAFTAの域内生産で非関税車として北米市場にも導入されていたわけだが、トランプが実現させたUSMCAの発効により非関税対象から外れてしまい、OEM販売は解消された。もちろん最初から北米MAZDAではMAZDA2は導入されていない。この手の経営ネタは率先して書く国沢さんだから、この辺の事情はまるでわかっていないのかもしれない。嫌われるの覚悟で書く。テキトーなこと書くライターも悪いけどさ、その内容がすぐに見破れない最低限のリテラシーのない読者も問題だ・・・こんな国で国政選挙なんてやる意味あるの!?







2021年10月12日火曜日

MAZDAとカーメディアの関係修復は不可能!?




禊が済んでいない

もう10年くらい前からだろうか。一部のカーメディア編集部やAJAJ評論家とMAZDA経営陣の間に大きな溝が生じていた。それ以前からのMAZDAファンでカーメディアにも親しんできたという人は、毎月のように並ぶ胸糞悪いMAZDA叩き(日本車叩き)記事に辟易していた。このブログを書き始めたきっかけもまさにそれだった。大まかに当時のカーメディアの主説は、

「小排気量ターボ&多段化ミッションがどんどん進む時代に、MAZDAはいつまで旧態依然なクルマ作りをやっているんだ!?こんなことを続けている場合ではないことは明らかだ!!デザインの前にやることがたくさんあるだろう!!」

ってなもんだった。遅くとも2020年頃には、先進国市場のほとんどの車は「最先端」のダウンサイジングターボに置き換えられ、メルセデスやBMWは12速くらいの多段化に突入しているはずだと・・・。



無知なのか!?故意なのか!?

メルセデスやBMWの販売の過半数を占める横置きエンジンモデルはコスト低減のためDCTへと退行している。MAZDAでは全てのモデルで使っているトルコンATがコストの問題で上級グレードにしか導入できない(自社開発しない&メルケルの方針)。1.5Lまで排気量を下げたガソリンターボは2010年以前から存在したディーゼルターボの下に位置づけられるグレードに配備され、モジュラー化のコスト低減以外のメリットを見出せていない。カーメディアの主説とは、都合よくMAZDAを叩く方便でしかなかった。そんなカーメディアを見切れない読者の多くは、「給料が上がらない(クルマが高過ぎる)」鬱憤をカービューのコメント欄でぶちまけている。自分の頭で考えることを放棄しているのだから、これから先の人生で、詐欺にあうことはあっても所得が上がる可能性は限りなく低い・・・そんな現実が理解できていないのか!?




コミ障同士だから・・・

MAZDA陣営の方にも大いに問題はあったのだろう。過去の東京モーターショーでのインタビュー動画で元AJAJの伏木さんだったと思うが、ちょっとオラオラ感を出して上から目線でMAZDAの担当者に少々的外れな質問を浴びせていた。担当者の表情は引きつり、相手の質問の意味など解さないように素っ気ない返答で嫌悪感を露わにしていた。福野さんも「MAZDAの説明会」はマジでウザいとか書いていた気がする。もちろんインタビュアーであるAJAJさんの資質の問題だったり勉強不足だったりが招いたギクシャクであることは間違いないのだが、日本市場で圧倒的なシェアを誇るあのメーカーの担当者だと、見事なまでのコミュニケーション能力を発揮して、険悪な展開には滅多にならないだろう。インタビューでメーカー担当者に求められる最大の成果は何よりも「好感度」である。AJAJライターの資質や勉強不足などは十分想定の範囲内であり、事前の準備でうまく対応できるし、それができて初めて巨大メーカーの広報は務まる。あらゆる国内外のメーカーの試乗会から出禁を喰らっている福野さんや沢村さんも「トヨタだけは毎回誘ってくれる」と書いている。



ガチ過ぎる反論

カーメディアへの徹底した「塩対応」はMAZDAの戦略でもあるのだろう。前述のような小排気量ターボ&多段化ATでMAZDAへの批判が過熱していたのは2013年頃からだろうか。MAZDAも雑誌媒体のカーメディアとは別のルートで徹底交戦の姿勢を見せた。人見光男さんが2冊のエンジン技術本を刊行し、その中で「小排気量ターボの研究は80年代に目一杯やっている。ターボ過給のみでは負荷領域でのデメリットは解決できない。」とあっさり看過している。その頃に日産から発売されたノートの3気筒にはスーパーチャージャーが付けられていたが、同レベルの基礎研究は日本メーカーのほとんどですでにやり尽くされていたようだ。新型VWゴルフではマイルドハイブリッドが搭載され小排気量ターボのデメリット解決に動いている。1.5Lのライトサイジングターボ化やディーゼルのEGR化などを含め、VWは人見さんの技術本をよく読んで理解し、素直に実践しているとの噂だ(モーターファンイラストレーティッドより)。



マトモでしかない

MAZDAが2022年以降に発売する5車種のモデル名を発表した。どうやらカーメディアへの事前情報は全くなかった様子。まあカーメディアに情報を流すメリットなんてほぼないのかもしれない。読者のほとんどが高齢者なのだから、MAZDA2、CX-3、ロードスターなら流出させるけど、中型・大型のファミリー向けSUVばかりなのだから全く必要ない。新型車はOECD諸国の消費を支える、共稼ぎで夫婦揃って頭をフル回転させて所得を増やしている世帯年収1500万円以上がターゲットなのだから、雑誌媒体のカーメディアには全く広告料を払う必要はない。コメント欄には相変わらず「SUVはもういらない」と場外から無駄な野次がたくさん飛んでいる。余計なことは言わないでいいからBRZでも買ってろ!!



MAZDAの異常さ

数年前に刊行されたフェルディナント=ヤマグチさんのMAZDA本「仕事がうまくいく7つの鉄則」(タイトルと内容は全く異なり100%MAZDA本)の中で、すでに藤原清志さんのカーメディアに対する不信感はアリアリと感じられる。私のような単なるMAZDAファンが感じる鬱憤とは違い、当事者ゆえにその怒髪天な舌鋒は、上場企業を代表してインタビューを受ける役員のイメージとはかけ離れている。しかしあのインタビューを読んでMAZDAがもっと好きになった人も多いだろう。その矛先はカーメディアのみならず、予想外のところにまで及ぶ。1989年のユーノスロードスターの大ヒットは世界を変えた。MAZDAはロータスを手本に、モニュメントと言える名車を作り上げた。しかしその後に出てきた M社、B社、P社などの欧州のオープンスポーツカーは全部まとめて・・「ゴミ」だってさ。



もはや素人ブログと同レベル!?

その後フェルディナント=ヤマグチさんのネットのインタビュー連載で藤原さんが登場することがあった。その際にヤマグチさんが某大手カーメディアの編集長から質問を頼まれたと切り出す。即座に顔が曇り不機嫌になった藤原さんの様子まで克明に描写するヤマグチさんの脚色もあるのだろうけど、すでにこの頃にはカーメディアとMAZDAには絶対に歩み寄れない断絶があることが伺える。他のメーカーのようにメディア向け試乗会などは、他業種メーカーの「展示会」みたいなものだから淡々と開催するけども、経営幹部クラスがカーメディア連中と本音で意見交換することなどほぼないのだろう。大手カーメディアであってもMAZDAとは「音信不通」の状態。その関係修繕がままならぬ状態が続いた結果が、今回のデタラメな雑誌媒体のMAZDA報道と、MAZDA公式ページの発表の全く重ならない内容となり、読者の失笑を買っている。



同じ構造

メーカーにも読者にも信頼されていないカーメディアであっても生き残ってしまうのが、現代社会の面白いところだ。これはカーメディアに限った話ではなく、テレビや新聞などの旧来の大手メディアにも同じことが言える。スポンサー企業も視聴者もほぼほぼメディアを信頼していない。ニュースにしろ情報番組にしろ「偏向報道」は当然にあるものだとわかりきって見ている。番組の序盤ですぐにそれに気づき興ざめする。家族と一緒ならそのまま会話のネタに見てられるかもしれないが、一人でずっと見ていることはまずない。それでも視聴者の中には「不倫した芸能人」や「小室圭さん」がボコボコにされるのを見るのが楽しいという人もかなりいるらしい。同じように「MAZDA叩き」というエンターテイメントを楽しむ世代はまだまだ多く、彼らが揃って免許返上する迄の当分の間は、ベストカーやニューモデルマガジンXも細々と生き残るのかもしれない。



2021年9月29日水曜日

「日産オーラは2WDがベスト」→「やっぱりAWDがいい」 なぜ意見は変わるのか!?


 

人生賭けてる

ちょっと気になるクルマだと、ユーチューブでご活躍の五味康隆さんなどが、どんな分析をしているのか覗きたくなる。元日産エンジニアの水野和敏さんもカーメディアが運営するユーチューブチャンネルに定期的に出演されているが、専業の評論家でもないから、ごく一部のモデルしか登場しない。それに対して五味康隆さんは毎日のように新車レビューが出てくる。生活時間の半分以上を収録に費やしている様子からも、人生を賭けてユーチューブ・カーメディアに取り組んでいて応援したくなる。AJAJのプロライターから、素人のクルマ好きまで多くの人がユーチューブに参戦している。



オススメのユーチューブチャンネル

これだけレビュー動画が多ければ、全部見るわけにはいかないから、チャンネルは自然と選ばれるだろう。五味康隆さんの「E-carlife with 五味やすたか」と、素人の「ウナ丼ストラットエンスーCARガイド」、「ハンターチャンネル」の3つは見終わって時間が無駄だったってことがあまりないオススメの優良チャンネル。クリッカーのセカンドチェンネルにも抜擢されているウナ丼の人はあまりに面白すぎて、セカンドチャンネルがメインチャンネルを登録者数で超えてしまっている。もはや素人ではなく、すでにAJAJの全員を超えてしまった偉大なカーメディア・アイコンと言えるかも・・・。




五味憲法

さて絶妙なタイミングで日産オーラの2WDとAWDの比較動画を出してくれた五味康隆さんだけど、以前に「ノートはAWD、オーラは2WD」という力強い宣言を発したかと思えば、今回は「やっぱりオーラもAWDです!!」とわざわざの訂正動画のようだ。ファンや視聴者は・・・ポカン。それって憲法のように定めなきゃいけないルールなの!?自動車メーカーの自己都合でテキトーなクルマが作られる横暴を抑え込むための「五味憲法」も大いに結構だし、実際に五味さんは度々「いやーこれはダメなんじゃないですかね」と悪い点も視聴者にどんどん訴えて「クルマ世論」を形成している。



良い循環

日産オーラの2WDがダメ、AWDがダメという話ではなくて、どちらに優位性があるかあえて結論してしまうことで、どんな立ち位置のクルマであっても開発の深化を促すだろうし、開発者サイドにしてもそれなりに評価されればモチベーションも上がるはず。AJAJライターには「カローラとか、シビックとか、ファミリアとか、我々世代には全く興味ないね」と影響力も考えずに平気で言い放ってしまう老害もいる。開発者の気持ちに寄り添うこともなく、頭ごなしにバカにする。考えることを放棄しておいて原稿料をもらう・・・そんなメチャクチャな姿勢がカーメディアを堕落させてきたと思うのだが・・・。



誰だって思考停止はあるけどさ・・・

まあ歳をとれば人間はどんどん考えなくなってしまうようだ。お歳の割には非常に丁寧な議論を尽くす有名ライター様であっても、「福野憲法」ではメルセデス、アウディ、BMWなどのドイツ車には安易に烙印を押している印象だし、「水野憲法」ではMAZDAだけは絶対に許さん!!という姿勢が・・・。気のせいかもしれないが、水野さんのMAZDA車レビューを見てると「MAZDAの開発者はトヨタや日産だったら速攻でクビにされるレベル」とでも言いたそうな、執念深く鬼気迫るものがある。



テクニックがすげー

五味康隆さんの動画では、他では見られないような自説をグイグイと押し出してくる、非常に流暢なしゃべりにとりあえず感心させられる。調子が良い時は、福野さんや沢村さんが文章で推敲して紡いでいくくらいの内容を、台本なしでドライブしながらスラスラを話してしまう。各メーカーのマスターテストドライバーが現場で発している言葉のように、乗り味の機微をスムーズに平易に口語化する技術が素晴らしい。そういえばAJAJにテストドライバー出身の評論家がいたけど、MAZDAロードスターに小物入れが付いてないのは怪しからん!!とかキレてたな。おにぎりでも収納しておくのか!?



バランス感覚もすげー

おそらくテストドライバーのレベルは、日本メーカーで一番高いと思われる日産の期待の新型オーラに対して、「横剛性は確かに高い!!これは凄まじいレベル!!だけど・・・やはり硬いなヒョコヒョコ感が出てしまう」のコメントは、かなりバランス感があって素晴らしい。どっかの誰かみたいにMAZDA2の1.5Lガソリンを栃木のいろは坂に持って行ってベタ踏みして「すぐキックダウンしちゃう。これじゃダメだ。」とか意味わかんないこと言う人とは、クルマ理解の根本が違うようだ!?インフラ的にリーズナブルな価格のコンパクトカーに因縁をつけてアラ探ししたがる神経もわからないし、やり方もメチャクチャ過ぎて全く共感できなかった・・・。



「改正」の理由

「五味憲法」をもっともっと連ねてほしいけども、今回のような「改正」があると、あれ?ネタ作りなの!?とか、2WDが良いと宣言した後に、福野さんのレビューを読んで気が変わったの!?とか・・・視聴者は勝手に邪推を始めてしまう。もちろん何一つ断定できるような理由なんてありませんけども、何も喋れない連中ばかりのカーメディアの中で、福野さんや水野さんを連想するような五味さんのしゃべりっぷりに感心している視聴者の脳裏には、何らかの因果関係が想像できてしまう。しかしMAZDAファンは知っている。フロントをダブルウィッシュボーンで武装した2代目アテンザの、MAZDAの操安が一変された2010年以降の後期モデルを、日本のカーメディアにおいて唯一大絶賛したユーチューブ動画に出演していたのは五味さんであり、その約10年後に福野さんが「MAZDAはアウディやBMWを完全に超えている」と言い出したことを・・・。




2021年9月27日月曜日

某有名ライターが「アウディやBMWはMAZDAの足元にも及ばない」だってさ。

 

カーメディアにとどめを刺せ

クルマ雑誌はぜんぜん売れていないらしい。昔ながらの連載レビューに丹念に目を通す人も少なくなってきたようだ。ちょっと読んだだけでメチャクチャなことが書いてある無料ネットメディアのレビュー(一応AJAJの人が書いているけど)に、読む価値が全く見いだせないのだから雑誌媒体のものであっても推して知るべしだ。原稿料が安過ぎてやってられないライターと年齢層高めの不満だらけの読者のマッチングに何を期待しているのだろう。80年代の輸入車優位の価値観のままに、カーメディアはどこまで走り続けるのだろうか!?



唯一面白いレビュー連載

他のカーメディアとまとめてしまうと失礼かもしれないが、頭で考えることを好む読者が一定数いると思われる「モーターファン・イラストレーティッド」の連載となるとちょっと話が変わってくる。アマゾンの「キンドルアンリミテッド」なるサブスクで読むことができるので、毎月とりあえず目を通している。同誌の福野礼一郎さんの連載は、レビューされる車種や、偏向性の好みなどを考慮しないでも、クルマを題材とした「エンターテイメント」の中で高いレベルにある。



ユーチューブのレビュー楽しい!?

ユーチューブという新しいメディアが成熟しているように思うが、この連載より面白いコンテンツはなかなか出てくる気配すらない。日本中でクルマ好きを増やすことに成功した「頭文字D」のような圧倒的な影響力のあるクルマの漫画・アニメもない。頭文字Dの後継漫画として大ヒットしたのは、クルマが自転車に変わってしまった「弱虫ペダル」だったのかもしれない。もちろん頭文字Dの頃のようにスポーツカーが各メーカーから次々出てくる時代ではないのだけど。



ミスマッチ!?

AJAJのライターには立場上絶対に書けないレビューだろうけど、福野さんが最近の連載で暴れていた。2021年は新車ゼロのMAZDAだけど、去年に発売されたMX-30EVのレビュー。「武闘派」ライターと、女性をターゲットに女性主査が作ったMAZDAの異端モデルのなんとも言えないミスマッチ感。開発者の心情を考察できる数少ない自動車ライターだけど、これはさすが苦戦が予想される。MAZDAが公式に「非主流モデル」だと言い切っているから、ある意味でフラットなレビューが期待できそうだけど、購入対象でもなくライバルモデルすら明確に浮かんでこない読者の気持ちがどこまで付いてくるのか!?どうやって惹きつけるのか!?



まさかの暴走

業界でもこんな豪華な連載コーナーを持つライターはほとんどいない。プライドも当然あるだろう。他人行儀でクソつまらない連載で終えるわけにはいかない。プロフェッショナルの仕事というべきか、非AJAJゆえの気楽さも手伝ってか、タイトルにあるような文言を取り出して、平穏に終わるはずのレビューの終盤が一気にカオスになった。「MAZDAの足回りの仕上げは圧倒的に素晴らしい、粗製濫造のアウディやBMWでは全く足元にも及ばない」・・・この爆弾を投下しておけば、この連載も刺激的なものになるから大丈夫とばかりに「保険」をかけたのだろう。



10年前からそうだった!!

しかし福野さんが無責任なことを書くわけにはいかない。僭越ながら私はブログで10年前から「MAZDAの仕上がりの良さは完全にBMWを凌駕している」と書いてきた結果、何度もビーエム好きの人々から袋叩きに遭った。しかしあれから何度もBMWに乗ったけど、一度たりともMAZDAより良いとは思ったことはない。アクセルのツキ、ブレーキング、ハンドリング、サスペンションからの突き上げ・・・どれを取ってもMAZDAの方が10年前からレベルは高かった。福野さんも10年前から同じことを感じていたんじゃないかと思う。しかし素人のブログと、カーメディアで一番有名な連載では「コンプライアンス」がまるで違う。ずっとずっと書きたいけど書けなかったのだろう。注目度が高いMAZDA3やロードスターのレビューで書くと思わぬ反響が起こる危険もあるからMX-30EVのタイミングで書いてみたのかもしれない。



色々リスクがある

素人ブログでも袋叩きにされるくらいだから、もし福野さんが10年前に書いていたら全カーメディア&インポーターから出禁にされてしまったかもしれない。それとは別のリスクもある。個人的な経験だけど、有名だから期待して乗ってみたけどBMW全然ダメだった、MAZDAの方があらゆる面で優れている!!みたいな投稿をすると、なぜか「買えないヤツが妬んでいる」という的外れなコメントが多数やってくる。10年前はそんな感じだった。なんで防府や上三川で良いクルマ作ってるのに、わざわざ南アフリカ製を選ばなきゃなんないの!?って気持ちで書いていただけなんだが・・・。



素人ブログ

実際のところ2010年代のBMWは海外生産委託拠点が増えていて、マレーシアやインドネシアなどでも組み立てていたし、サプライヤーのレベルも決して高くなかった。それにしてはなかなか良いクルマを作っていたとは思うけども、国内生産工場に集中させていたMAZDAや日産のフラッグシップとのレベル差は確実にあった。端的に言ってしまえば、ドア閉めた密閉感だったり、走り出しで露見するトルコンの不始末だけで、日本車と比べるにはちょっと厳しい状況ではあった。そもそも「輸入車よりMAZDAの方が全然良いじゃん」というのがブログを書こうと思った初期衝動だった。まだまだ状況がわかってなかったのだけど、「おいおい、カーメディアの連中はみんなわかってないぞ!!」みたいなことを得意げに書いていた。恥ずかしい限りだ。



今のMAZDAは・・・!?

おそらくMAZDAファンなど多くの人が同じことを思っていたのだろう。ちょっとした出来心で書いたブログがすぐに軌道に乗ってしまった。あれから10年が経過し福野さんの偉大な連載で同じようなことが書かれていて感慨深い。・・・しかし10年前のMAZDAはインプレッシブだったけど、その後のMAZDAの設計は藤原さんが認める通りある程度の経営合理化(=妥協)が入っている。10年前はBMWを圧倒的にリードしていたけど、今ではあまり大きな差はない。MAZDAをコピーしたと言われるトヨタのカローラですらBMWを脅かすような操縦性を与えられている。そんなよりゴチャゴチャした状況で「MAZDAが・・・BMWを・・・」をネタ的にレビューに書き入れる「間合い」がなんとも言えない良い感じではある。




2021年6月18日金曜日

久々に「VWゴルフ祭り」が始まった!!


 

自動車ライターが多数参戦

フォルクスワーゲン・ゴルフの第8世代が1年半遅れて日本市場にも投入された。先代モデルは日本市場で年間2万台以上を売り上げたこともある「桁違いの輸入車シリーズ」が9年ぶりに日本でもフルモデルチェンジされ、ほぼ全てのカーメディアが一斉にネットで記事レビュー&動画レビューを公開しており、おそるべきカーメディア動員能力は健在だ。通常運転のネットカーメディアは原稿料がスズメの涙なのでヤリスクロスやヴェゼルの新車レビューには参加しないような、レアな自動車ライターの記事も読める。非AJAJの渡辺敏史さんのレビューが出てきたら、日本市場では相当に格が高いモデルだと言える。


カーメディアの全てを教えてくれたゴルフ7

先代のゴルフ7発売の時は、まだまだ私自身がカーメディアとはどういうものなのかわかっておらず、大量に出てくるレビューを読み漁ったわけだけど、あまりの持ち上げっぷりだったので何度かVWゴルフに乗りに行った。良いか悪いかで言えば、良いクルマだと断言できるのだけど、当時乗っていた某日本メーカーのDセグセダンが基準だったこともあり、カーメディアが「全ての日本車が見習うべき」とか書いていることを、このブログや他のブログでも何度か批判した。「ゴルフはいいクルマだけど、俺のクルマの方がもっといい!!(価格は同じくらい)」という想いは全く揺るがず、カーメディアの連中は日本メーカーの看板モデルの乗り味すらわかってないのかな!?なんて思っていた。まさか・・・を貰っているなんて知らなかったから。


伝説のレビュー誕生

福野礼一郎さんが「貰って」いたかどうかは不明だけども、このコピーは数あるゴルフのレビューの中でも非常に印象的だった。自分よりもふた周り以上も年上の教養&文才確かな尊敬すべき立派なライターが「神だ!!」はないだろと・・・。AJAJにウジャウジャいるような年相応に言葉が操れない「ライター未満」な人々のレビューだったら何も驚かないけどさ。自動車ライターという土俵で数十冊の単行本を出してきた空前絶後の「大作家」だ。日本のカーメディア界におけるローバート・ローレンス・スタイン、スティーブン・キング、ダニエル・スティールだと言っていい。そんな人がゴルフ7の1.2Lターボ&トーションビーム版の廉価モデルのオカルトな魅力に取り憑かれ、普段は自然に使いこなすさまさまな形容詞がどれもハマらなかったようだ。非常に論理的なレビューで知られるライターだけど、このモデルは「説明不能」だとか書いていたっけ。


「論理性」とは!?

カーメディアで簡単に自動車ライターの紹介欄が用意されていて、しばしば「論理的に物事を捉えるのが得意」だとか「論理的な表現を心がけている」とか書かれていたりするけど、「論理性」って考えたり書いたりするたびに「心がけて」高めるものなのか!?そもそも自己紹介で自身の特徴を「論理的」と書く人の文章は大概は読むに値しないものが多い。福野礼一郎さんは自らを決して「論理的」とは言わないだろう。この人の文章と、他の単行本を出せないレベルのライターの文章を読み比べると、「論理性」とはその人にもともと備わっている素質なんだとよくわかる。10段階だとすると、自動車ライターには「論理性」がレベル1のK沢、S水K夫、K口、S藤、K村・・・、レベル3のS下、G味、W辺Y一郎・・・、レベル5のO崎G郎、O谷T也・・・で、レベル10の牧野茂雄、福野礼一郎、渡辺敏史って感じだろうか。ライターの「論理」レベルで合っているメディアも変わるようで、単行本が売れるのは「レベル10」だけど、ネットメディアでコメントを集めやすいのは「レベル1」のようだ。



もう一つの伝説レビュー

先代ゴルフ7でよく覚えているのが、吉田拓生さんの「コンプラ破り」の禁じ手レビューだ。この人はVWゴルフやフィアット500など欧州の大衆的なブランドのモデルのレビューばっかり書いているようで、ゴルフ8レビューで久々に見かけた(オートカー・ジャパン)。素人が恐縮だけど、ゴルフ7の魅力などいくらでもレビューで書けると思う。ただしアクセラ(現MAZDA3)やインプレッサと比較して1.2Lターボで100psそこそこのスペックのゴルフのすごさを説明するにはちょっとした工夫が必要だ。個人的にはそれがあっさりとできてこその自動車ライターだと思うのだけど、それでも「レベル10」の福野さんがある程度は転がり抵抗がどうのこうのと言葉を並べた上で最終的には「神だ!!」で終わらせてしまっている。人類が考えられる限界を超えた!!って意味らしいが・・・。



カーメディア界のドナルド=トランプ

半世紀近く様々なクルマに乗ってレビューしてきた「カーメディア業界のスティーブン=キング」だからこそ「神だ!!」って表現が使える。私のような8年ほどブログ書いてるだけの雑魚が真似したところで何の意味もない。偉大なる自動車ライターがその全キャリアを伝説のゴルフ7レビューのために惜しげもなく捧げた。こんなの書かれてしまったら、他の有象無象なゴルフ7レビューなどすべて霞んでしまう。それでも禁じ手で爪痕を残したのが吉田拓生さんだ。「とりあえず乗ってみろ!!乗らずにマツダやスバルの方がいいと言っている人は『井の中の蛙』(世界が見えてないバカ)」とまで書いた。


「吉田拓生氏 『スバル・マツダ好きはただのバカ!」とまで言い切ったゾー!おー素晴らしい!!」 へのリンク(「カーメディアにひと言・・・」2016年)



ユーチューブは何を拡散している!?

このレビューだけでこのライターの「論理」レベルを決めてしまうのもどうかと思うけど、限りなく「レベル1」に近い。もう避けようがないけども、「何言ってんだコイツ・・・」という憤りと、「よく言った!!」という絶賛という真逆の評価が、どっちが多いかわからないけど半分くらいずつ出てくるだろう。ヤフコメの素人によるMAZDA批判と同じなのだから仕方がない。ジャンルは違うけど、橋下徹、ホリエモン、ひろゆきといったユーチューブで発言が切り取られる人々が言ってそうな内容に近いし、見ている側の反応もほぼ同じように賛否両論になりやすい。社会を分断する発言は、良し悪しはともかく「論理」レベル1であり、福野さん、牧野さん、渡辺敏史さんの「レベル10」の文章では、社会を分断するようなことはあまりない。大人の嗜みと言うべきアカデミックさに焦点が合っているし、程よい自虐がいい味出している。


難しいのは流行らない!?

養老孟司とかいう東大のセンセーが「バカの壁」とか言い出してしまって以降、日本ではあらゆる分野で「論壇」文化が失われ、相手を都合よくラベリングして片付けることが「スマート」さを示すようになってきた。そんなに「賢く」ありたいならばカーメディアなんて読まなければいい。そして「レベル10」のように自動車メーカーの開発者が新型モデルで意図したアイディアに想いを巡らせたところで、共感してくれる読者は減っているのだろう。新型となったゴルフ8に対する様々なレビューの中に、どれだけ開発者の気持ちに寄り添ったものがあるだろうか。早くも「1Lの直3でもゴルフしてる」みたいな定型フレーズ(無意味)ばかり見ている気がするが・・・。また「伝説のゴルフレビュー」が生まれることを期待している。



2021年5月23日日曜日

自動車メーカーもこのレベルのAJAJライターにレビューされたくはないだろ・・・。

 



こんなレビューが許されるのか!?

自動車ネットメディアのレスポンスで試乗レビューを書いているAJAJライターのあるレビューが気になった。ネット媒体の微々たる原稿料で自動車メーカーやインポーターと険悪になるリスクは取れないだろうから、中身のないレビューばかりなので普段はほとんど読まないけど、たまたまパサートのブログ記事を書いていたところだったのでちょっと眼を通した。なんとも言えない違和感に襲われた。


<ここから引用>

「FWDのVWの祖がゴルフだと思っている読者が多いかもしれないが、純粋にVWが開発した最初のFWDモデルは、実はこのパサートである。」

<引用終わり>



福野&沢村では絶対にありえないレベル

失礼だけど、ほんのわずかの文章の中に盛り込まれた、おぞましいほどの「何から何までが異次元」なトンチンカンさが炸裂している(全編読んでも中身は全くありません)。この文章を福野礼一郎や沢村慎太朗といった非AJAJでも仕事の依頼がどしどしやってくるレベルのライターなら絶対にありえない内容だ。もし彼らこんな内容を書いたら一気に読者の心象を害して信頼を失ってしまうだろうし、クルマ好きが読んだら「何言ってんだ!?」という的外れ感がハンパない。もっともK沢M宏とかS水K夫とかいったAJAJ大御所ライターならば書いていても何も驚きはしないが・・・。


なぜそう考えたのだろうか!?

それにしてもツッコミどころが多過ぎる。多分「読者の多く」は「FWDのVWの祖」ではなく「横置きFWDのVWの祖がゴルフ」だと思っている。初代ゴルフの革新的なスタイリングは著名デザイナーの出世作としても知られているけど、誇り高いドイツメーカーが柔軟な姿勢でルノー、MINI、ホンダなどで人気を博していた「横置きFF」に乗り出し始め、とてもセンセーショナルなスタートを切ったことに初代ゴルフの「歴史的な意味」がある。


縦と横が区別できてない!?

10年ちょっとくらい前からメルセデスやBMWもそれぞれ三菱、ホンダのシャシーをM&Aで手に入れて「横置きFF」モデルが増殖しているが、長らくドイツ車とは、大衆ブランドのVWやオペルを除き、「縦置きプラットフォームの高級車」を意味していた。ほとんどが横置きFFに変わった日本メーカーにおいてもトヨタと日産は「皇室専用車」や「公用車」を制作する能力を保持するために「縦置き」を残しているが、現在ではアメリカ市場のレクサスやインフィニティも主力モデルは「横置きFF」になっている。


VWラインナップの全貌

VWブランドでは「トゥアレグ」と「フィデオン(中国専売)」及びピックアップトラックの「アマロック」といった特殊な大型モデルを除けば、「FF横置き」がほぼ全ラインナップを覆っている。日本市場でのVWの正規販売は全て「FF横置き」になって久しい。1974年に登場した初代ゴルフで採用された「横置きFF」が、2000年代に日本メーカーのA社とB社のシャシー技術を巧妙に取り入れつつ「MQB」モジュラープラットフォームを完成させ、ほぼ全ラインナップを網羅している。


VWが純粋に開発した!?

このAJAJライターさんがレビューで述べているのは、VWのFFの祖はゴルフではなくパサートだ!!ってことなんだけど、初期のパサートはゴルフとは共通のシャシーを使っておらず、傘下のアウディのシャシーを流用して設計された「縦置きFF」だった。アウディのシャシーを使っているのだから、純粋なVWのFFはパサートだ・・・は奇妙なミスリードに感じる。縦置きFFは、AWDで大排気量エンジンを搭載する、あるいはスバルのように水平対抗エンジンを使うためのシャシーとしては有効だけど、小排気量ターボ化をリードし、かつ世界ナンバー1の量販グループを目指すVWにとっては「横置きFF」への収斂は当然の選択だった。ゴルフこそがVWのFFの元祖でいいと思うが・・・。


カーメディアの問題点

この人に限った話ではなく、日本のカーメディアは「技術競争」における自動車メーカーそれぞれの立ち位置を倒錯させてレビューすることが多い。素人があれこれ物申す立場ではないかもしれないが、彼らのミスリードのおかげで、個人的に書いてきたクルマを楽しむためのブログに、何度となく攻撃的なコメントが寄せられイライラしてきた(実害があった)。10年ほど前のカーメディアはとにかく「ダウンサイジングターボは正義」という立場だった。この人たちは実際にクルマに乗った上でターボがいいと書いているのだろうか!?訝しい思いをそのままブログで吐露していた。実際にVW、BMW、メルセデスなどのダウンサイジングターボ車をいくつも試してみたけど、正直言ってこの乗り味には毎度のようにがっかりさせられていた。


悪いものは悪い

ちょっとしたゆるい登りですぐパワーがタレる・・・そんなクルマが大幅値引きで500万円。日本のユーザーを舐めるなよ!!って思っていたけど、案の定そんなモデルに金を払う人は少数派だったようで、ドイツブランドの売り上げは悪化の一途をたどっている。確かにミニバンや軽自動車から乗り換えればダウンサイジングターボの機動力は「別世界」のような乗り味だったかもしれない。私の場合は乗っていたクルマがMAZDAのフラッグシップだったので、全くその感動はなかった。失礼だが出来の悪いドイツメーカー車の価値も、それを批判するブログ記事に攻撃的なコメントをくれた人々の気持ちも理解できなかった。そしてVWのシャシーへの「認識」があまりにも違い過ぎるこのAJAJライターのレビューも同様に理解できない・・・。



自分たちで首を絞めている

2013年くらいならともかく、今ではダウンサイジングターボが最先端であり、日本メーカーは遅れているという人はかなり少なくなった。カーメディアも10年前の愚かな主張は完全に「なかったこと」にして気まずそうにレビュー書きを続けている。10年前の間違った認識をごまかしたまま先に進んでいるから、もはや本質的な技術論すら書けないだろうし、主要自動車メーカーで使われるシャシーが、どんなルーツで進化したかを書くこともできない。メルセデスは三菱、BMWはホンダ、VWはMAZDAとスズキ・・・なんて広告料ありきのカーメディアでは絶対に書けないことではあるけど。



 






2021年1月22日金曜日

2021年は 「Kozzi TV」(小沢コージ) の年になる!!

 

クルマ系ユーチューブチャンネル

タイトルを見ただけで「拒否反応」の人もいるだろうし、そもそも「Kozzi TVとはなんぞや!?」って人が大半かもしれない。2021年1月現在で個人的に一番面白い「カーメディア」だと思っている。裏に優秀な参謀役が控えているのかもしれないけど、異色のAJAJライター・小沢コージのユーチューブチャンネル「Kozzi TV」が、去年くらいからコンテンツの充実が著しい。小沢コージさんは見た目の通り人脈がとても広いようで、面白いオッサンが次々と対談形式で登場してくる。新型モデルのレビューはクソつまらない(失礼!)けども、とにかく対談の内容が異色でずっと聴いてられる。


意外とスケールがデカイ

このブログでも何度か小沢コージさんの過去の「痛い」著作だったり、的外れなレビューだったりをイジったこともあったけども、この人の着眼点はなかなかスケールが大きくて、それが大風呂敷すぎて結論がショボかったりすることが多い。そんな構図はなんだか私自身のブログ記事みたいでちょっとだけ親近感はある。なんかスゲーこと書いてやろう!!って思って書き始めるのだけど、思っていたほどには話が膨らまなくて書き終わる頃には「次は頑張ろう・・・」となってしまう。そんな経験をずっとしてきたからこそ、小沢コージさんがジャーナリストとして投げかけたい事柄のデカさとそれがスムーズに伝わらないイライラを共感できる(から余計に面白い!!)。


シャイでオタクな対談相手がよく喋る

小沢コージさんのレビューと新車紹介動画は、まあ同じようなクオリティなのだけど、対談動画はとてもためになるコンテンツだと思う。対談相手のチョイスがなかなか素晴らしくて、ずっとクルマのことを喋り続けてそうで、知識の塊みたいな人ばかりをおそらく意図的に選んでいる。イメージできると思うけども、そんなマニアックな人は大抵は性格的にもルックス的にもユーチューバーで一人喋りをしてみよう!!なんて人は少ない。情報が濃すぎるので視聴者はついてこれないだろうし、深い話であればあるほどツッコミどころもでてくるので、そんな芸を披露する勇気が湧かない。よってあまり無駄に濃い話をしないタイプの河口まなぶさんとか五味康隆さんの方がクルマ系ユーチューバーには向いているのだろう。


今までのカーメディアにはない新鮮さ

しかし出演者が2人になるとそんな常識がだいぶ変わってくる。2人の相性やお互いの意見のハマり具合なども重要なポイントになるし、何より小沢コージさんのマニアックな話を引き出す話術が冴え渡っている。「僕は何もわかってません」みたいな謙ったスタンスで、相手をテンポ良く喋らせるし、見事なまでにタイミングよく「わかってない風」な質問を繰り出すので、オタク気質でシャイなオッサン達が嬉しそうにちょっと上から目線で気分良く喋っている。そこには雑誌系カーメディア、ウェブ系カーメディア、一人語りのクルマ系ユーチューバーではほぼ見ることができない面白い話が転がっている。


小沢コージはとてもリベラル

AJAJだと国沢光宏さん、清水和夫さんといった大御所がユーチューブで対談を行なっているが、まさかとは思うけど「Kozzi TV」の対談の方がはるかにリアルな未来を考えて議論しているし、どうでもいい懐古主義などないし、何より精力的に情報を集めている人を選んで呼んでいるので、現在の自動車産業の実情がはるかにリアルに伝わってくる。大御所様のご意見はどうも「主観」とか「バイアス」みたいなものを感じてしまうのだけど、小沢コージさんは極端に「欧州車優越主義」というわけでもないし、HONDA、日産、三菱、MAZDA、SUBARUといった「非トヨタ」日本メーカーの開発者への共感の言葉も多い。


これからも活躍を期待します!!

ちょっと興味を持った人は自分の目で確かめてほしい。今のカーメディアの中でも「かなりまとも」な議論が楽しめる場だと思う。河口まなぶさんや五味康隆さんのチャンネルの方が登録者が段違いに多いのだけど、ある程度のクルマ好きで、今まで乗ってきたクルマについて良い点も悪い点も存分に語れてそれなりに自動車業界全体が見渡せている人にとっては、少々退屈だと思う。「Kozzi TV」は河口&五味チャンネルにハマらないマニアックな人々向けの動画が充実している。ただし繰り返しになるけども、新車レビューはクソつまらない・・・。

















新車レビューはつまらない・・・






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