2017年5月30日火曜日

『プレミアム!』を使いたがるライターってさ・・・

注意:この記事はBMW、メルセデス、アウディなどのプレミアムブランドのファンを『クルマ音痴』だと中傷する意図は毛頭ございません。あくまで『プロ』ライターの3人の言い分に対する反論に過ぎません!!


  『自動車の未来』をクソみたいな視点で語る人々が湧いていますねー。あと10年で『コモディティ』化が進んで、テレビやエアコンのように中国が世界の99%を供給するようになる・・・なわけねーだろ。『3C』カー、カラーテレビ、クーラーはほぼ同時期に日本で普及が始まりました。テレビとエアコンがとっくに『コモディティ』化しているならクルマも同じ運命を辿って良さそうですけどね。自動車メーカーのビジョンが優れていたという意見もありますが、トヨタやホンダ、日立やソニーよりも圧倒的に優秀だったのか!? トヨタやホンダのような人材が白物家電メーカーに揃っていれば『コモディティ』化は防げたとでも言いたいのでしょうか?

  クルマ自体にテレビやエアコンとは決定的に違う点があったとしたら、それはクルマにはたくさんの『本』が出版されていること。故ポールフレールさんや沢村慎太郎さんが、自動車評論を単なる『製品紹介』から、クルマとは人生を徒して向き合うべきものだという『哲学』へと昇華させています。ポルシェ、ジャガー、ロータス、ルノースポール、ホンダ、マツダ、ニスモ・・・とは何か? 『技術』『歴史』『市場』など様々なファクターを使ってメーカーとモデルの現実を『再構築』することは、現実のクルマとは切り離された、全く別個の大きな意味がそこにあります。・・・例えば多くの若者にとってクルマをより身近なものにしたのが漫画の『イニシャルD』だったりするわけです。

  1980年代の初頭、販売市場には後発メーカー・ホンダの旋風が吹き始めましたが、バブルへと突き進むトヨタにとっては小型車の開発は重要ではなく、後回しにされたこともあり、カローラ派生のトレノやレビンは小型車としては遅くまでFRのまま残されました。トヨタとしてはアメリカで立ち上げるレクサスの旗艦モデル(セルシオ)の設計など、それどころではなかったので、『AE86』は完全に放置だったと思うのですが、これが後年になって『再構築』された結果・・・今ではプレミア価格がつく『誰もが知っているスポーツカー』となりました。年配のクルマ好きの人が『当時のハチロクなんて全然イケてないクルマだったけどなー』と不思議に思うくらいに『歴史修正主義』も真っ青になるほどのプロパガンダを、日本の自動車産業の根底に打ち立ててしまいました。・・・こんなことテレビやエアコンではまず起きないことですよね。

  最近のイケてない自動車ライターがこぞって使う言葉が『プレミアム』ですね。アメリカの自動車販売統計では、『大衆向け』と『プレミアム』でカテゴリーが分けられていたりするので、彼らが使う『根拠』は一応あるのですが、これを日本市場に適用する意味ってなんですかね。ライターによってはVWやプジョーも『プレミアム』にカテゴライズにしてたりするので、(これらのごちゃ混ぜ状態は)単純にそれらは読者(ユーザー)にとっては不利益な情報になりますけど、そんなことは全く意に介していない様子。今時インターネットを使えば、大体の情報はわかりますから、カーメディアごときに騙されるのがバカではありますけど・・・。

  先日見かけたのは、内外装&乗り心地、静粛性を『レクサス越え』の水準で施してきた『マツダCX5』に対する、西川淳さん、斎藤慎輔さん、高平高輝さんの3人体制の座談会@ニューモデルマガジンX7月号です。とりあえず『ほぼレクサス』だけど、マツダは勘違いするな!!プレミアムはそんなに甘くない!!・・・という過激な論調で進み、このコーナーはページ数もかなりあるので、これは!!御三方の考える『プレミアムの定義』が聞けるのか!?と思いきや、そんなリスクを冒すはずもなく・・・。もし『プレミアムは偽物を使わない!!』みたいなことを口を滑らせたら、もう大変なことになります。だって現実に偽物だらけだし。『禁句』ですねライター人生は終了ですからねー・・・え?カーメディアなんてとっくに終わってるって!?

  かれこれ4年近く前になりますが、メルセデスAクラスの『素材』がフェイクだらけだー!!なんてカーメディアのあちこちで囁かれた時期がありました。島下さんも、西川さんも、福野さんも、沢村さんも。今思うと、とんでもないことに言及してたよなー・・・もしかして?Aクラスにあまり売れて欲しくないメーカーからの『依頼』でもあったのかな!?あのスズキに対してネガティブキャンペーンをやったことが明らかになった実績のあるあのメーカーが。

  さてAクラスの内装なんてどーでもいいことです(安物は安物でしかない)。西川氏が『マツダはアウト・オブ・眼中』と言ったプレミアムってなんなのよ!! 『ハチロクはもうダメだ!!4WD&ターボじゃなければクルマじゃない!!』とフリーザ様みたいなノリで言った須藤京一@イニシャルDのつもりなんでしょうか・・・。須藤京一はハチロクに乗る主人公に最終的には返り討ちにされるものの、最初の対戦では『絶望的』な差を見せつけるから、その言葉にも納得できますけども、西川さんの『放言』は根拠が示されていないぞー。これでは『再構築』にならないんじゃ?

  そもそも『プレミアム』って言葉が超絶にダサい。この言葉を使うヤツは『クルマがわかってない!!』でも過言ではない。本当にいいクルマってのは、ドアを閉めただけで良さが『伝わってくる』。その『素性の良さ』は到底に隠しきれるものではなくて。とても眩しくて感動的だ。『プレミアム』なんて言葉で飾らなくても人々に伝わるんですよ。これがテレビやエアコンとの決定的な違いと言ってもいいかも。もしかしたらテレビやエアコンも『感動』のレベルまで作りこむことは可能なんだろうけど、どのメーカーもそういう売り方はしていない。とにかく低価格で『普及』させることを第一に作っています。

  そろそろわかってきたかもしれませんが、『プレミアム』という冠詞は、『コモディティ』化と密接な関係があります。すでに『コモディティ』に片足を突っ込んでいる製品に用いられるのです。だから・・・『プレミアムとはフェイク品質』だという真理を、豪快にも肯定したメルセデスAクラスは『裏表がないクルマ』として売れました!!『プレミアムは甘くない!!』じゃなくて『プレミアムは徹底的に甘い!!』んだよ!!なんで盛んに『プレミアム』を強調するアメリカ市場では、自動車産業が伸び悩むのか・・・。アウディ、レクサス、アキュラ、キャデラック、リンカーン、インフィニティ、メルセデス、BMW。どれもかつてのパッカード、スチュードベーカー、ナッシュのように『屍』になる日をじっと待っています。つまらないクルマに明日はない・・・。

  マツダも『プレミアム』なんて言われるようでは、いよいよ広島陥落へのカウントダウンが始まっていると・・・いう『考え方』もできます。マツダがフィアットの協賛を得て、4代目ロードスターを作りましたが、『マツダの決断』には、広島の産業を守るだけでなく、世界の自動車産業全体の『コモディティ』化を食い止める非常に重要な意味が含まれています。どこぞの輸入車乗りブロガーが、718ボクスターやZ4と比べて、ロードスターを上から目線で品評しておられましたが、『プレミアム』が大好きなコモディティ人間にクルマなんて理解できるわけねーよなー・・・なんて悪態の一つでも言ってみたくなるんですよね。・・・で『プレミアム』の条件ってなんなのさ!?

↓一生懸命語ってます。

  
注意:この記事はBMW、メルセデス、アウディなどのプレミアムブランドのファンを『クルマ音痴』だと中傷する意図は毛頭ございません。あくまで『プロ』ライターの3人の言い分に対する反論に過ぎません!!


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ニューモデルマガジンX 2017年 07 月号 [雑誌]

2017年5月24日水曜日

国沢さんがマツダのロータリー復活!?をスクープ!!そして生まれたいくつかの疑問。

  こういうネタを『フカシ』っていうのかな。国沢さんが今週突然に「マツダロータリー復活!!」の特ダネをオートックワンで公開していました。東京MSで先行試作車が登場する!?という憶測なのか?関係者から裏を取っているのか?ちょっとよくわからないネタです。いよいよマツダも腹をくくって、メインユニットとしてのロータリーを復活させるのか!?なんて変な期待をして見てみると、すでに報じられている規定路線の『ロータリーによるレンジエクステンダー&EV』という枠組みでの話なんだとか・・・詐欺だな。

  空前の新車ラッシュが予定されて2017年なんですけども、発売のタイミングがやや微妙で、いまいち流れに乗れていないマツダの関係者が、ちょっと焦って情報をリークしてしまったんですかね。それにしてもよりによって国沢というライターに漏らすなんて、これは百害あって一理なしだろ・・・。軽自動車や廉価なコンパクトカー、あるいはSUVの類ならまだしも、高級志向の新型スポーツカーの概要なんて絶対にスクープさせてはいけないライターじゃないですか!?

  マツダというブランドの意義なんて、センスがない人にはとことんわからないものみたいですね。『最近のマツダは良くなっている』とか訳知り顔で語るやつは、99%クルマわかってないです(そう断言したくなる)・・・まるで誰かの言葉がそのままステレオタイプ化したかのような無邪気すぎる発言ですよ。『日本メーカーではマツダが一番優れている』・・・私はマツダは結構好きですけど、こう感じたことは一度もないですね。おそらく過去のブログにもそう書いたことはないです。マツダはまだまだ日産やホンダの域には達していないし、開発資源を考えるとこれからも追いつくことは難しいと思います。なので下の動画に出てくるような『乗り心地は日本車の中では特上。ドイツ車の中では普通ぐらい。まあドイツ車の普通が日本車の特上ですから。』という発言の趣旨はよくわからないです。



 
  メルセデス、BMW、アウディの看板モデルにはほぼ乗りましたが、マツダより完全に優れた乗り心地ってのは無いです(悪くも無いけど)。どのモデルに乗ったらドイツ車の「特上」に辿り着けるのだろう!?もしかしてVWゴルフのことを言っているのかな?ゴルフ7は確かに一定の条件下ではかなりの好結果を出す独特のサス設定がされてますけど、先代モデルと比べると明らかにトヨタのしかもプリウスの雰囲気に寄せてるので、運転そのものは『つまらない』ものになりました。新しいマツダも似たようなものですけどね。

  お尻をシバかれるような硬いアシからスタートして、どれだけトヨタ的な柔軟性のあるアシに近づけているか?で競っているなら、『BMW3er非Mスポ』も国沢さん的には評価が高いのかな。ストローク量を増やして、バネ・レートをトヨタ水準までは下げないけど、中ぐらいの当たりにする。これがドイツ車とマツダのトレンド。今まではストロークを減らしてフラットな乗り味を良しとしてきたのに随分な変わりようですね。ただしドイツもマツダもなんだか挙動がすっきりとしない不自然な感じが否めません(嫌というほどでは無いけど)。

  それに比べてホンダや日産はハンドリングこそ迷いがあるものの、アシに関しては「自信」を持っていて、どのモデルに乗ってもクラスの上限をぶち破るような「驚き」があるのはこの2メーカーなんですよ。とりあえずこれはスゲーってモデルは、Nワン、ヴェゼルHV、ジェイド、アコード、オデッセイ、レジェンド、シルフィ、ティアナ、スカイライン、フーガ、セレナ、エルグランド。どれも『巨大メーカー』らしい自信満々の出来栄え。VWゴルフと同等のシビックやパルサーが日本に無いので比較できないので、その辺の実力はまだ未知数ですが・・・。

  国沢さんの考える『ザックス基準』=ザックスの生産工場が欧州に近ければいいクルマ!?に照らし合わせた結果、トルコ製ザックスに最も近い乗り味が「特上」なのかいな? 率直にいいクルマが欲しいという人には、まずはホンダと日産をたたき台にして考えたらいいですよ!!って思います。そしてマツダの魅力は日産やホンダをキャッチアップするだけでなくて、独特の味わいを出すところです。どんな味わいか?ウイスキーに例えると、日産がバランタイン、ホンダがシーバスリーガルなのに対して、BMWがジョニーウォーカーで、マツダはラフロイグかボウモアくらいかな(マツダだけシングルモルト)。

  今回の国沢さんは読者を引き込むために急遽スクープを仕掛けたので、ちょっとばかり内容にほころびがありました(もちろん先ほどの動画でも「特上」を定義しない手落ちがありますが)。国沢さんは「ロータリーはレンジエクステンダー」だと断言してしまいました。これはマツダと綿密に打ち合わせた前フリなのか!?もしそうだとしたら、指摘した私が完全に野暮なんですけども、もし国沢さんはレンジエクステンダーと言っていたけども、実はロータリー・ハイブリッドで、ロータリーで駆動もするんだよ!!みたいなサプライズがあったなら、これは完全に「マツダ劇場」ですね。

  おそらく復活を願う多くのファンも『ロータリー駆動と補完するモーター』という組み合わせを期待して待っているんじゃ無いですか!? 単なる発電プラントとして使うのであれば、重量と発電効率で最も優れたポジションを取った『電源』を搭載すればいいだけの話です。マツダもそんなことは百も承知でしょうから、国沢さんのスクープ通りならば、そう簡単には商品力MAXな新型スポーツカーの誕生!!とはいかないでしょう。よっぽどぶっ飛んだデザインだったり、ポルシェ918級の走行性能を示せば話は別ですが・・・。国沢さんは一体何を考えてこの記事を書いたのだろう!?長年業界で活躍している重鎮ライターにもロータリーのレンジエクステンダーにほとんど意味がないことくらいはわかるだろうに。


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決定! 最速のハイブリッドハイパーカー

2017年5月18日木曜日

新型5シリーズの『毀誉褒貶』 その2 なんだか絶望的な気分だ

  前回はG30型の先代モデルF10型から『高級車になった』BMW5シリーズを巡る評価について、その変貌に置ける価値観の変節を辿ってみました。理論上はE39の復活とはなりそうもないですけど、もしかしたらE39・M5が2000年頃にみせた圧倒的な全能感を、G30・M5が再び取り戻してくれるかもしれない!!アラフィフ〜還暦のオッさんがGT-Rに大興奮するように、『M5』の再生・・・それがわずかな可能性であっても期待してしまうんですよ。そして福野さんのレビューに注目します。

  まず最初に読んだのが、モーターファンイラストレーティッドvol.126の「ニューカー二番搾り」でしたが、なんか福野さんの機嫌が悪かったということはないのでしょうけど、あまり『ウェルカム』な雰囲気を感じないレビューでしたね。もう書く側も読む側も、ある程度は「5シリーズは過去のクルマ」という共通認識がくすぶってしまっている・・・そんなリアルな現実には敏感に反応して、決して「さむい」レビューは書かない福野さんのセンスは素晴らしいなーと常々思うのですが、ここは多少はバカになってでもG30系5シリーズを盛り上げるようなレビューにして欲しかったなー。カーメディアがこぞって喝采したマツダ・デミオのレビューの時くらいにテンションが低かったです・・・マツダとBMWって今は最も「さむい」ブランドなんですかね。

  その後に発売されたルボランでは「三元則」ではメルセデスEクラスとガチガチの比較です。あれれー今度はMFIとは全く違う結論だな。さすがに詳細は書きませんけども、短期間のうちにこの両極端の2つのレビューはどうしたものか・・・。BMWがルボランになんらかの圧力をかけたのか? なんかよくわかんないですけど帳尻が合ってさ、優劣が全くつかないという「大人な決着」は、この数年の連載の中でも見たことがないですね。メルセデスとBMWのユーザーを読者に多く持つであろうルボランですから、5シリーズとEクラスを比べるなんて最初からやらなければいいのに。適当にフーガでも噛ませ犬にしておけば・・・けどこれ逆に噛まれちゃうパターンだよな。

  英国メディアではいよいよG30系・M5の詳細スペックが出てます。先代と基本設計は同じのV8ツインターボ(S63)ですが、現行の日本仕様では560psですが、これが610psまでアップするようです。BMWは欧州仕様と日本仕様では一定のスペックデチューンを行なっているので、日本仕様は595psくらいに収まりそうですね。FRながらも0-100km/hは3.5秒まで上がるようです。とても日本で走るスペックではないなー。現実問題として540iMスポくらいが満足度高いのかも。

  あまり触れたくはないですが、ニューモデルマガジンXの西川淳さん、斎藤慎輔さん、高平高輝さんの3人があのコーナーで5シリーズを「大絶賛」しています。3人の平均点が90点くらい、今回はいつに無く得点が高いなー!!でも詳しく読んで見るとアホなことになってます。523dしか試乗車が用意されていなくて、西川さんなどは露骨に不満を漏らしているのに、別の機会に乗った540iは良かったよーってことで高得点なんですよ。カーメディアって本当にしょうもないなーと思いますが、今回はそんなどーでもいいことはスルー。やはりあの西川さんにはっきりと「良かった!!」と言わせた540iですねー。

  この『ひと言』があったからもうこのコーナーは価値があった!!と思います。斎藤さんが相変わらずマツダ嫌いを表明していて、「523dのエンジンはマツダを圧倒している!!」「だってコストが違いすぎるから!!」みたいなこと言ってます。まあ3年くらい前に別のブログで「日本を走るレベルにない!!」と批判を展開しましたからねーBMWの幹部もこれを読んでくれたのかな(笑)。BMWもメルセデスもマツダやPSAをベンチマークして静かなディーゼルエンジンを仕上げてきました。

  メルセデスなんて、先代Eクラスの直4ディーゼルが、Cクラスで改良されて、さらに新型Eクラスでさらに一気に改善されましたね。相当危機感あったみたいです。まともな感覚の評論家ならばマツダが引き起こした「ディーゼル革命」と賛辞を送るべきだと思うんですけどね・・・。それを毎度お馴染みの「日本車はコストの壁が・・・」みたいな余計なことを言ってせせら笑っておられます。斎藤さんはどうも好きになれないですね。毎度毎度マツダに恨み節をぶつけてます。もうマツダは新型アテンザでさらにスマートなディーゼルエンジンを作るしかないですね。

  さて何はともあれG30系5シリーズです。「スポーティ&ステータス」「ビジネス&プライベート」これ一台で縦横無人に活躍できるモデル。M5もしくは540i。あと欧州にはある530dという直6ディーゼルもいいみたいです。問題は・・・イニシャルコスト。いよいよ540iは1000万円。しかも3年乗ったら300万円に急落するのが見えています。レクサスLSでも同じくらい落ちるけどさ。GT-Rやポルシェ911なら700万円くらいは残るみたいです往年のファンがたくさんいるシリーズはやっぱり強いですね。カーメディアもあまり真面目に扱わなくなっているG30系・5シリーズですが、これからどう進化していくのか? カー・アンド・ドライバー5月号の岡崎宏司さんのレビューも中身空っぽだったなー。誰でもいいから真面目なG30系5シリーズのレビューを書いて!!沢村さん、小沢さん、渡辺敏史さん。




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2017年5月10日水曜日

新型BMW5シリーズの「毀誉褒貶」 福野礼一郎氏の場合。

 

  「世界で最も重要なモデルってなんだ!?」・・・累計販売台数という古典的な数字を持ち出すならば、カローラ、シビック、ゴルフなんでしょうけども、ちょっと目線を変えて考えてみましょう。日本の若者がなんとなく知っていてあこがれている自動車ブランドといえば・・・BMW。その中で最も重要なモデルといえば、販売台数ならば3シリーズなんです。それでもやはりブランドのイメージを背負った看板モデルといえば5シリーズ。

  私が免許を取得したのは2000年頃で、その当時(私の脳裏で)最も輝いていたクルマは、R34GT-R、NSX、RX7FD3S (記号と数字ばっかりでどこの車かわからん) ではなく、996でも360モデナでもなく、なんとBMW・M5(E39)。学生の頃に入手したとある雑誌の特集を見て、大まかな世界の高性能車の実力がわかり一気に世界が広がりました、最強の公道車を決めるというありがちな企画なんですが、5部門あるうちの2部門の『メンツ』がなかなか凄いです。

  4WDスポーツ部門の顔ぶれは、アウディRS4アバント、三菱ランエボⅥ、日産スカイラインGT-R(34)、スバルインプレッサWRX-P1 なんだこの「粒ぞろい」な感じは!!スーパーカー部門(360モデナ、Z8、エキシージ、TVRタスカン)よりずっと熱い!!というか暑苦しい!!当たり前だけど、コーナーの立ち上がりならポルシェにも完勝レベルの4台です。ちなみにこのグループの1位勝ち抜けはRS4アバントでした。

  そしてグランドツアラー部門はポルシェ911ターボ(996)、アストンマーテインDB7ヴァンテージ、ジャガーXKR、BMW-M5の4台。これもかなりの「密度」ですね。現在もそれぞれブランドの後継モデルによって脈々と伝統が続く(=世界中にファンが多い)力作ぞろいとなっています。良い車・正しい車を作りさえすれば、ファンがブランドを支えてくれるんですね。

  各部門は4台中2台が決勝進出するグループリーグになっているのですが、ヘナチョコのスーパーカー部門すら勝ち抜けないBMW・Z8ではなくて、激戦の死のリーグだったグランドツアラー部門を911ターボとともに勝ち抜いたBMW・M5こそが完全に当時のBMWの「顔」といっていいと思います。しかも選考を行っているのはイギリスメディアです。イギリス人に「アストンとジャガーではとてもポルシェ、BMWの影も踏めない」とまで言わせる圧倒的な実力。輝かしい5シリーズの歴史です。

  あくまで2000年頃に免許取得という「最も多感な季節」を過ごしたゆえの見解でしかないのですが、いまもその熱は冷めやらずで、本当にE39のM5を買っちまおうかな〜・・・ちなみに中古実勢価格200万円〜くらいです。まだ発売から20年も経ってないですが、タマ数もどんどん少なくなっているし、このまま絶滅したらちょっと後悔するかもなー。当時のM5はまだMT車が主流。これなら3年乗って売却してもほとんど値落ちしないでしょうから、よっぽどの不具合でも出ない限りは、大抵の日本車よりもコスパもいいはず。(コスパがいいBMW!!とても素晴らしい響きだな!! 他にもM240iとかさ!?)

  やべー・・・新型5シリーズの話でしたがすっかり脱線しました。2000年以降の私が知る限りに関してはBMWの「看板」は5シリーズです。そしてフルモデルチェンジで、G30系になりました。E39(1996年)→E60(2003年)→F10(2010年)→G30(2017年)と見事に7年おきにフルモデルチェンジされています。E60で「顔」が一気に変わって、F10で足回りを変えて、G30では7erと別のシャシーになりました、デザイン面ではE39の面影が少し戻ってきたような「奥ゆかしさ」を感じます。

  そして福野さん得意の決まり文句が炸裂します。このライターは私のようなド素人にもクルマのキャラがよくわかるような『格言』・『至言』を作ってくれます(言葉が車を育てる!?)。その1つがこれ・・・『BMW5erはF10(先代)から高級車になり、メルセデスEクラスはW213(現行)からやっと高級車になった。』・・・この何気ないこの一言に含まれる意味は果てしなく深いです。貴族的で華やかな英国サルーンに対して、いかにも社用車然としていた5erとEクラスに一体どんな変化があったとおっしゃるのか?

  長ったらしい前振りは全てはこの格言を解釈するためのものなんですけども、E39の時分には5シリーズは、911ターボのように全開でコーナーを抜けていけるくらいに、乗用車のレベルを超えた前輪操舵性能があった!!アストンやジャガーの2ドアスポーツですら前輪フィールが怪しくなる領域で、フルサイズの4ドアセダンの重量ボデーを搭載した改造乗用車が、圧倒的な旋回性能を見せるなんて!!現代の乗用車のエンジニアリングレベルにおいてはありえないことだと思います。どっちも。4ドアに遅れをとるスポーツカーにも問題があるし、スポーツカーを軽く出し抜くフルサイズ改造セダンにも問題がある!!

  マジェスタの改造車が、フェアレディZを超える旋回性能を発揮するなんて一般的にはありえないことですよね。もし実現したとしたら・・・おそらくそのマジェスタには、あのトヨタ独特のエアサス仕込のフワフワ感などあるはずもないです。エアサス=高級車という短絡的な結論もどうかと思いますが、高級車の素養としては定番の機構ではあります。エアサス的な乗り味とは真逆のキャラを示されてもなお「高級車」と断じるのは、全方向に対して失礼なことじゃないですかね。

  つまりE39・5シリーズは、そのキャラに照らし合わせると「高級車ではなかった」わけです。そもそもMTでガシガシ動く段階で意味合いが違うよなー。「4枚ドアのMT」くらいしか共通的はないですけど、スカイラインGT-Rに近いコンセプトをフルサイズセダンで実現しました!!ドイツ自動車産業の「魂」は、アウグスト=ホルヒやヴィルヘルム=マイバッハの時代から一貫してスケールのデカさにあると思っていますが、1999年に発売されたE39・M5は世紀末になってもそれを体現していました。

  続くE60・5シリーズですが、これも今改めて乗ってみると、良い点も悪い点も含めてちょっと笑っちゃいます。「堅牢なドア」と「盛大なロードノイズ」・・・これはセダンの皮を被った装甲車か!?。程度の差こそありますけど、なんだかランボルギーニ・ウラカンの雰囲気に似てるかも「スポーツカールックな戦車」。これまた程度の差がありますが、トヨタ86の「硬質感」がちょっと近いです。ハンドルの奥には何やら鎖かチェーンで繋がれた「重厚感のあるギミック」が潜んでいそうな不気味さ。CVTのトヨタ車しか乗ったことがない人にとっては「強烈」だと思いますよ。

  そして福野さんが「高級車になった」「史上最強の5シリーズ」と断言するF10になります。まず違うのは「だいぶ静粛性が上がった」ことですね。しかしこれで5シリーズに納得した福野さんみたいな人がいる反面で、なんだか「物足りない」と感じる人も多かったように思います。せっかくの「セダンルックな装甲車」が、「BMWのバッジがついたマジェスタ」になっちまいましたから。「なった」はさすがに語弊があるので「近づいた」くらいにしておきましょう。トヨタと日産がバブルの頃に競って開発した、静粛性と乗り心地を極めるために開発した前ダブルウィッシュボーン、後マルチリンクのサス配置からも、BMWの動揺ぶりが伺えます。

  なんで変化したのか?BMWに詳しい人にとっては愚問でしかないですけども、やはりアウディの躍進にBMWが飲み込まれたのが相当にショックだったようです。北米レクサスとして展開されていたセルシオの静粛性に対抗するために、アウディが「ホルヒ」の精神に立ち返って「ザ・高級車」を開発しました。特に2005年の3代目アウディA6の登場はあまりにもセンセーショナルでした。デザイナーは和田智さんです。ドイツ本国では一気にアウディに追い抜かれたBMWのショック!!引責辞任したアメリカ人デザイナー(クリス=バングル)に責任を全て擦りつけたのは・・・人種差別!? 

  日本のデザイナーとアメリカのデザイナーが競えば、なんとなく日本が勝ちそうな気もしないでもないですけど、アウディA6に引っ張られて個性を『溶かした』BMWのやり方には「賛否両論」ありました。BMWがアウディやレクサスみたいな「高級車」を作ったところで、700万円も払う価値あるの!?・・・けど福野さんは決してアウディのコピーとは言わないです。BMWの「看板」として新たな付加価値を持って登場した!!そう「定義」されました。・・・ちょっとややこしいですけど、この「定義」って非常に貴重だなと思うんです。「◯◯と同じだな・・・」で結論するのは『定義』ではなく『同類項』。

  リーマンショック&大震災という厳しい時代にぶち当たって、日本では存在感自体が薄れてしまったF10・5シリーズですが、このクルマの引退に『史上最高傑作』と「餞け」をする福野さんは最高にかっこいいと思います。そして新たに登場したG30・5シリーズの評価ですが・・・これがなかなか難しいみたいです。続きは次回にしましょう。


 
↑高級車というプラットフォームは完全に狙っていないスタイリング。だから美しい!!

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2017年4月29日土曜日

マツダはやっぱり嫌われているな・・・。

  「オッサンの、オッサンによる、オッサンのための自動車情報誌」ことニューモデルマガジンXですが、今月もSPA!かアサ芸みたいなヘタレな記事が満載です。一番笑ってしまったのが、「信号無視の歩行者に注意したら顔面を殴られた!!」って怒っている記事。毎月交通ルールを偉そうに語るコーナーがあるんですが、今回はどうも「怒り」に我を忘れちゃっているのか、もはや人様に交通ルールを説く立場とは思えない内容です。

  「交差点ではいつでも停止できる徐行で通過する」が正しい交通ルールですから、そんなデリケートなスペースに無茶なスピードで突っ込んでおきながら、急ブレーキ回避を余儀なくされたとしても、それはあくまで「自己責任」なはず。このライターが右折する時だそうですから歩行者信号が赤になったくらいのタイミングだったと思います。たとえ相手が信号無視だろうが、このケースでは運が悪ければ自動車運転者が注意義務違反で収監される案件です(むしろ殴られただけで済んで良かったね・仕事のネタにもなったし)。

  確かにその歩行者の暴力行為は決して許されることではないですけども、路上で他人を頭ごなしに怒鳴りつければ、それ相応のトラブルはつきものじゃないですか? 高速道路で歩行者に遭遇した!!というなら「クソ野郎!!死にてーのか!!」くらい怒鳴りつけても世論は味方してくれると思いますけど、横断歩道や交差点を通る歩行者を怒るのは違うだろ?

  幹線道路を走れば赤信号ギリギリで通過していくクルマなんて名古屋や大阪に限らず全国にたくさんいるのに!!そいつらには文句は言わず歩行者に対してはルールを守れ!!という身勝手な主張(オッサン特有のダブルスタンダード)・・・には少々呆れますけども、これを読んで多くの読者であるクルマ好きなオッサンが「そうだ!そうだ!」って言うとでも思っているのか!?

  さて先月号(5月号)の覆面座談会では、過去数年出ていたかった「★2つ」が、何とこともあろうにマツダ渾身の力作「CX5」に対して飛び出しました。あまりの出来栄えに有頂天気味だったマツダ関係者とマツダのファンの顔面にパイを投げつけたい気分だったのでしょうか? 新型CX5を素直に評価するならば、ちょっと表現にとげがあってマツダに失礼かもしれないですが、「レクサスRXのジェネリック」みたいな静粛性に優れたクルマができたんじゃないですか? 「安全で快適なクルマ」をレクサスがカバーできない人々にも乗ってほしい!!というマツダの情熱は十分に伝わってくるパッケージ&価格設定ですけどね。

  今まであまりにもメーカーの顔色ばかりを伺ってしまって「★3つ」を連発していたこのコーナー。当該メーカーやライバル車メーカーのことを考えると「★3つ」以外は付けづらいようで、特定のライバルがいない「ボルボS60ポールスター」や「ゴルフGTE」みたいなモデルには「★5つ」出してましたっけ。マツダの傑作モデルに「★2つ」を突きつけて、さあこれからはアグレッシブな路線で行くぞ!ってことなのか!?そんな予感を持たせた「ざ・総括」に今月号(6月号)では話題を呼んでいる「トヨタC-HR」が登場。今月も過激に人気モデルをぶった切るのか!!と思いきや・・・結果は満場一致で「★4つ」の絶賛ムード。なんだかなー。

  ちょっと引用させてもらいますけど、
「ごく普通に、燃費のいいクルマに乗りたいというひとには全く関係ない選択肢だと思います。しかし、自動車はこういうキャラクターにもなるのです。C-HRには立派な存在意義がありますよ。それを認める世の中であってほしいと思いますね。」
これだけ読むと、なんだかコルベットかマスタングのレビューに使われそうな「定型文」をそのまま使っているんじゃ!?って感じでなんかズレてないですか?HVはモード燃費30km/L以上ですから、燃費を意識したユーザーばかりが基本的には集まってんじゃないの? 実際のところC-HRってちょっとデザインがポップでエキセントリックなコンパクトカーじゃないですか? かっよくてワイルドな(非日常な)SUVを買うぞー!!って意気込む人の需要を満たせてないんじゃないですか?

  似たようなクルマとしてはホンダ・ヴェゼルがありますけど、ヴェゼルの方がキャビンが立派で、ベース車のフィットを想像する人はほとんどいないくらいに作りこまれている気がします。ヴェゼルに乗ると感じるのが手に触れるハンドルやレバー類が高照度プラスチックで作り込まれていて、アウディ、メルセデス、マツダ、スバルのクルマくらいの質感があること(1世代前のBMWの内装よりも立派に見える)。プラスチックのハンドルなんだけど、コラム周りが重厚で太くなっていて、昔ながらのステアリング「ホイール」というよりは、航空機の操縦「桿」みたいな雰囲気。コンパクトなモデルをクイックに操作するイメージを演出しているんでしょうね。マセラティのハンドルがこれだったらちょっとな・・・。

  ヴェゼルとAクラスは悪い意味で「デジャブ」で、座った感じが似ているだけでなく、ハンドリングの仕上がりがどちらも今一歩でした。C-HRも握るまではほぼ似ているんですけども、そこから先が確かに違ったなー。CVTのトヨタ車なんてハンドルもアクセルもブレーキもある程度は応答遅れが当たり前でしたけども、その常識は確かに変わった・・・どういう風に変わったかって?VWゴルフGTIみたいです。 C-HRをトヨタが作った意義は、VWゴルフをある程度認めていて、それに対抗できる乗り味を作ろう!!ということだと思います。ゴルフは249万円まで値下げされ価格の適正化が進んでいますが、C-HRがそれより高い265万円〜にしたのは、ゴルフのベースモデルは相手にしてないからでは・・・。

  ゴルフGTIって400万円もしますけど、それなりに納得はできる「清々しい」クルマです。400万円あればスカイライン、アコード、アテンザ、WRX、アウトバック、ハリアー、508GT、DS5といった満足度高めのクルマが選びたい放題ですから、なかなか「お買い得!!」とまで絶賛はできないですけど、クルマ自体は納得の出来です。日本メーカーが300万円くらいでこのパッケージを盗めば、人気は出ると思います。

  マツダ・アクセラXDはエンジンのタイプが違うし、スバルWRX・S4はミッションと粘っこいAWDの印象で別物。ホンダが今年投入するシビックtypeRは400万円超えるでしょうし、一番近い存在だったのが、三菱のギャランフォルティス・ラリーアートだったですけども、ちょっと前に生産中止になってしまいました。そこでトヨタC-HRにレクサスNXで使っている横置きの2Lターボを乗せれば、かなり良さげ何ですけどもやはり価格は400万円くらいになっちゃいそうです。ゴルフGTIは剛性の高いボデーの良さを味わえるモデルですけども、TNGAのポテンシャルが本当に高いのならば、ハイスペックエンジンのTNGAを是非投入してもらいたいですね〜・・・。

  ニューモデルマガジンXの座談会の話はどうなった? あれはひどかったなー。本当に乗ってみて満足したの?「走り」でしかクルマを選ばないユーザーが試せば、結構ツッコミどころは満載ですけどね。加速時に86みたいなプルプルした挙動を見る限りだと「250km/h対応」の欧州流通モデル(MAZDA、VOLVOなど)とはまだまだ差があるんじゃないかと。読者にもわかりやすいからって、「ザックスだからマツダよりいい!!」という国沢さんの意見をもろにパクった結論はひどいなー。HVもターボもはっきり言ってパワートレインはどちらも不満ですし、欧州輸出モデルですからミシュランを履いてますけど、他のメーカーもブリジストンの欧州ブランド(例えばトランザとか)を装備したモデルも同じようにいい感じですけどねー。この「座談会」本当に大丈夫!?



  

2017年4月26日水曜日

「いま旬なSUVはクーペスタイルで決まり!!」・・・と石井昌道さんがおっしゃってます。

  石井さんには申し訳ないが、すごく勝手気ままなことを書くと、どんな「仕事」にもどーしようもない時ってありますよね。とにかく新型モデルを褒めちぎるといるライターの仕事も、真面目な人がやるとしばしば不自然さしかないレビューが生成されたりします。これも苦しい事情だけがひたすら伝わってくるメルセデスGLCクーペのレビューでした。読者のほとんどは写真9割で文章はまともに読まないから、もう何が書いてあってもいいんでしょうけども・・・そもそもSUVの「クーペスタイル」って何でしょうか?

  まだまだプレミアムブランドが懲りずに作り続ける2ドア「クーペ」は、ベース車のセダンよりも50~100mmほど車高を下げたスタイルが一般的です。1650~1800mmくらいのSUVに対して50~100mmほど下げたのがSUV「クーペ」と言いたいようです。ちなみにメルセデスGLCの車高は1590mm。全長が4735mmもありますから縦横のバランス比で見たら、日本の街中にウヨウヨしている「アノ車」とほぼ同じです。後輪駆動のメルセデス車ですから700万円くらいは常識的なのでしょうけども、日本で走るとちょっと損するデザインなのが残念です。

  メルセデスの日本販売の主力モデルがこれになったら・・・。うーん。一時期CLSが大ブームになったことを考えれば、これも案外火が付く可能性があるかも。某大物ライターが世紀の失敗作の烙印を押した旧世代Eクラスと同じ設計を使ったCLSは、次期型はまともな高級車に生まれ変わるのかもしれないですけども、その次期CLS(CLEに改名するらしい)とハズシの「二枚看板」になる可能性はありそうですね。あくまで素人の主観による評価に過ぎないですけども、どんな空疎なアイディアでも「ポテンシャルのあるモデル」としてまとめるメルセデスの集中力は「マジでスゲ〜」と石井さんは言いたかったのか?

  1980年代には「2ドアで車高が低くてリトラクタブルヘッドライト」のデート専用車をほぼ全ての日本メーカーが作ってました。日本市場のユーザー全体をそのアイコニックなスタイルの前に思考停止させた!!という意味で自動車産業史に燦然と輝く瞬間だったと思うのですが、それ以後に全メーカーに横断的な実績を示すほどの「絶対的」なスタイルは誕生していません。・・・いやいや「ミドルSUV」と「コンパクトSUV」のコンテンポラリーなスタイルはあっという間にほとんどの日本メーカーで共有されました。日本をはみ出してVW、ルノー、プジョーへも拡大中です。

  ミドルSUVのスタイルを定型化したリーダー格は「マツダCX5」でしょうか。ハリアー、エクストレイル、アウトランダー、さらにティグアンやプジョー3008もFMCによって「CX5」スタイルに寄せてきました。コンパクトSUVの先駆車はもちろん日産ジューク。ヴェゼル、CX3、XV、C-HR、プジョー2008、キャプチャーなど、4200mm前後のサイズながらスタイリッシュな内装や足回り(ホイールデザインなど)で高級感を演出する趣向が流行っています。

  そんな日本発の潮流をぶった切る「メルセデスGLCクーペ」・・・日本メーカーの色には染まらない!!というメルセデスのプライドを感じます。ベースとなっているGLCは安易に「CX5」スタイルを踏襲していて、メルセデス価格で売るには差別化が不十分で日本ではちょっと苦しい気がします。「クーぺ」として日本メーカーがとりあえず考えないスタイルを模索したら、プリウスに寄ってしまった・・・これを「旬」と言い切る石井さんの深謀遠慮は素人には全く推し量れません。一体どこを見ているんだろう!?
お!?続々来てるかも?(ちょっと違う?)



  プレミアム&ラグジュアリーブランドとなると、やはりどこも安易に日本の「大衆SUV」のデザインを真似したりはしないようです。・・・いつまでもCX5に似たようなSUVが売れると思うなよ!!マツダは慌ててFMCをしてましたけど、キープコンセプトなデザインはちょっと危機感無さ過ぎかも。グローバルで年産40万台を突破したCX5ですけど、せっかく獲得したユーザーは似たようなデザインの2代目にそのまま乗り換えてくれるのか? 次はちょっと変り種に乗りたい!!って人もいるのでは。マツダも年内にはCX6が立ち上がって、CX7、CX8と増えていく予定なのかもしれませんが・・・。石井さんに「時代遅れ!!」と烙印を押された日本勢のSUVがどう変化していくのか?楽しみです。


2017年4月20日木曜日

小沢コージさんをいじめるなー

  「日本市場は今度こそ変われるのか?」・・・日経の記事みたいな「抽象表現」を平気で使うから嫌われちゃうのかなー。相変わらずですね。そして小沢コージさんというキャラこその変な「ザワザワ感」が・・・。北米市場のベストセラーはビッグ3から発売されるピックアップトラックそれから中型セダン。欧州ではゴルフやルーテシアのようなスモールハッチバックと小型SUV。毎月トップ10の車種がコロコロ変わるのは日本くらいなものじゃないですか?・・・という味気ないツッコミが瞬時に浮かびますが、今回はやめておきましょう。

  とっても「ビッグ」な小沢さんが本当に言いたいのは、「もっと価値あるクルマを買いなさい!!」ってコトなんだと思います。・・・あ、繰り返しますが、「プリウスが最も経済的で価値が高いから売れているんだ!!」というツッコミ自体がスベってますよ!!

   (小沢さんの過去の著書から想定されるのですが)ベントレーからアルディTTまでをこよなく愛するという小沢さんの守備範囲の広さ・・・大きいのも小さいのも好きなんですね。そして「硬派なクルマ」はちょっと苦手なのか? ス○ルみたいな絶対に「モテない」ブランドには、ストレートに「用はない・・・かな」と伝える。そういうチャラい兄ちゃん風のキャラ設定のせいか、敵がどれだけ増えていくかを想定しない言動のせいか、自動車ライターを語る掲示板では、ちょっとした言動ですぐにボコボコにされる一人になってます。

  小沢さんとほぼ同年代の西川淳さんは、スーパーカーのオーナーから、ラグジュアリーセダン派まで幅広く支持されてますけども、小沢コージさんはなんでそんなに人気がないのか? 考えられる理由の一つが「顔」ですね。小沢さんのようなイケメンな自動車ライターってどうもダメみたいです。同じ車種のレビューでも、読み比べると西川さんの方がそのクルマとより真摯に向き合っているように感じちゃうんですよ。西川さんと同じようにいいことを小沢さんが書いていたとしても、それは「モテたい」目線なんじゃないの?そう邪推してしまう・・・。しかしですよ!!両者の文章をさらによーく読むと、どうも西川さんの方が明らかにモテたい意識は高いんですよ!!色気とかに敏感なのは西川さんだ!! いちいち野暮なことは書かないですけど、もうこれは笑うしかないです。

  そんな小沢さんが新潮新書から10年ほど前に発売した「クルマ界のすごい12人」
という秀作があります。梁瀬次郎さん、星野一義さん、和田智さんなど、自動車業界の「生きる伝説」ともいうべき人々を取材したものですが、これだけのメンツとコネクションをしっかり持っているというのがスゴイ。さすがイケメン。

  小沢さんのウェブ記事やNAVI CARSの連載を見ていて思うのは、メーカーの人にあれこれ聞いてくるのが上手いなーってことです。メーカーの開発担当者に快く受け入れてもらえるタイプのライターさんに分類できます。同じタイプには他に高平高輝さん、岡崎五郎さん・・・あとは島下泰久さんなんかもそうかも。逆にメーカーと絶縁状態な雰囲気が伝わってくるのがF野さん、S村さん、W辺T史さん、N川さん・・・ただしこっちの方が文才があって読んでいて面白い。興味深いことが簡単に書けちゃうだけの強烈な「キャラ」と「見識」があるから、単純でつまんねーことしか言わないメーカー担当者の話なんてさ、まともに聞いてられないのかな?そして水野さんみたいな達者な開発者が出てくると距離を置いてしまうとか・・・。

  小沢さん、高平さん、五郎さん、島下さん。この4人は年季の入ったクルマ好きな人々からは、やや軽んじられるとことがあるみたいです。個人的には4人ともとっても「いい人」なんだと思います。せっかく説明してくれたり取材に協力してくれるメーカーの人の気持ちを最大限に汲んで、好意的に記事を書くイメージがあります。ただしそうすると「八方美人」と見られてしまうこともあるでしょうし、自動車評論家として主体性を発揮する「見識」に欠けるとか見られちゃうんですかね。・・・そういった批判に対して小沢さんがキレて反論している記事を読んだことあります。「俺は評論家じゃない!!」と言ってた。

  手前味噌で恐縮ですけども、「クルマを語る」という行為はなかなか高尚なことだと思っています。クルマのことなんか何もわかってなくても、堂々と語れるのは頭のネジが一本なくなっているのかもしれないですけど、おそらく誰よりも「クルマに対して感動している」から書ける。ブログなどで発信していると、たまに「幼稚だねー」とか「何もわかってないのに書くな!!」とか言ってくるアホがいますけど、そういう「欲求不満なちっこい」輩なんて無視しておけばいいと思います。自分の意見を(自分のプラットフォームで)発信する人間と、発信する人を批判して(貶めることで無意識に自分が上位に置いて)納得するクズとでは、どっちの人生が豊かなのか?って話です。

  小沢さん、高平さん、五郎さんのレビューを読んでいいなーと思うのは、この3人の「感動」がとてもよく伝わってくるからです。F野さんやS村さんは最近のクルマにとことん冷めているのが伝わってきて、たまに読むのが辛い時があるんですよね。面白いかどうか?も確かに大切ですが、クルマに対して建設的な意見や「感動」を発信してくれるライターを時代は求めているんじゃないですか?(K沢やS水K夫のプロパガンダ<日本車への偏見>は論外ですけど)

  高平さんはホンダの歴史と技術に心酔しているのがよくわかります。島下さんはまだまだお若いですけど、この3人のような「感動系」レビューを書ける有望株だと思いますので・・・「間違いだらけ」でもっとハジけてほしいですね。



  


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