2021年9月27日月曜日

某有名ライターが「アウディやBMWはMAZDAの足元にも及ばない」だってさ。

 

カーメディアにとどめを刺せ

クルマ雑誌はぜんぜん売れていないらしい。昔ながらの連載レビューに丹念に目を通す人も少なくなってきたようだ。ちょっと読んだだけでメチャクチャなことが書いてある無料ネットメディアのレビュー(一応AJAJの人が書いているけど)に、読む価値が全く見いだせないのだから雑誌媒体のものであっても推して知るべしだ。原稿料が安過ぎてやってられないライターと年齢層高めの不満だらけの読者のマッチングに何を期待しているのだろう。80年代の輸入車優位の価値観のままに、カーメディアはどこまで走り続けるのだろうか!?



唯一面白いレビュー連載

他のカーメディアとまとめてしまうと失礼かもしれないが、頭で考えることを好む読者が一定数いると思われる「モーターファン・イラストレーティッド」の連載となるとちょっと話が変わってくる。アマゾンの「キンドルアンリミテッド」なるサブスクで読むことができるので、毎月とりあえず目を通している。同誌の福野礼一郎さんの連載は、レビューされる車種や、偏向性の好みなどを考慮しないでも、クルマを題材とした「エンターテイメント」の中で高いレベルにある。



ユーチューブのレビュー楽しい!?

ユーチューブという新しいメディアが成熟しているように思うが、この連載より面白いコンテンツはなかなか出てくる気配すらない。日本中でクルマ好きを増やすことに成功した「頭文字D」のような圧倒的な影響力のあるクルマの漫画・アニメもない。頭文字Dの後継漫画として大ヒットしたのは、クルマが自転車に変わってしまった「弱虫ペダル」だったのかもしれない。もちろん頭文字Dの頃のようにスポーツカーが各メーカーから次々出てくる時代ではないのだけど。



ミスマッチ!?

AJAJのライターには立場上絶対に書けないレビューだろうけど、福野さんが最近の連載で暴れていた。2021年は新車ゼロのMAZDAだけど、去年に発売されたMX-30EVのレビュー。「武闘派」ライターと、女性をターゲットに女性主査が作ったMAZDAの異端モデルのなんとも言えないミスマッチ感。開発者の心情を考察できる数少ない自動車ライターだけど、これはさすが苦戦が予想される。MAZDAが公式に「非主流モデル」だと言い切っているから、ある意味でフラットなレビューが期待できそうだけど、購入対象でもなくライバルモデルすら明確に浮かんでこない読者の気持ちがどこまで付いてくるのか!?どうやって惹きつけるのか!?



まさかの暴走

業界でもこんな豪華な連載コーナーを持つライターはほとんどいない。プライドも当然あるだろう。他人行儀でクソつまらない連載で終えるわけにはいかない。プロフェッショナルの仕事というべきか、非AJAJゆえの気楽さも手伝ってか、タイトルにあるような文言を取り出して、平穏に終わるはずのレビューの終盤が一気にカオスになった。「MAZDAの足回りの仕上げは圧倒的に素晴らしい、粗製濫造のアウディやBMWでは全く足元にも及ばない」・・・この爆弾を投下しておけば、この連載も刺激的なものになるから大丈夫とばかりに「保険」をかけたのだろう。



10年前からそうだった!!

しかし福野さんが無責任なことを書くわけにはいかない。僭越ながら私はブログで10年前から「MAZDAの仕上がりの良さは完全にBMWを凌駕している」と書いてきた結果、何度もビーエム好きの人々から袋叩きに遭った。しかしあれから何度もBMWに乗ったけど、一度たりともMAZDAより良いとは思ったことはない。アクセルのツキ、ブレーキング、ハンドリング、サスペンションからの突き上げ・・・どれを取ってもMAZDAの方が10年前からレベルは高かった。福野さんも10年前から同じことを感じていたんじゃないかと思う。しかし素人のブログと、カーメディアで一番有名な連載では「コンプライアンス」がまるで違う。ずっとずっと書きたいけど書けなかったのだろう。注目度が高いMAZDA3やロードスターのレビューで書くと思わぬ反響が起こる危険もあるからMX-30EVのタイミングで書いてみたのかもしれない。



色々リスクがある

素人ブログでも袋叩きにされるくらいだから、もし福野さんが10年前に書いていたら全カーメディア&インポーターから出禁にされてしまったかもしれない。それとは別のリスクもある。個人的な経験だけど、有名だから期待して乗ってみたけどBMW全然ダメだった、MAZDAの方があらゆる面で優れている!!みたいな投稿をすると、なぜか「買えないヤツが妬んでいる」という的外れなコメントが多数やってくる。10年前はそんな感じだった。なんで防府や上三川で良いクルマ作ってるのに、わざわざ南アフリカ製を選ばなきゃなんないの!?って気持ちで書いていただけなんだが・・・。



素人ブログ

実際のところ2010年代のBMWは海外生産委託拠点が増えていて、マレーシアやインドネシアなどでも組み立てていたし、サプライヤーのレベルも決して高くなかった。それにしてはなかなか良いクルマを作っていたとは思うけども、国内生産工場に集中させていたMAZDAや日産のフラッグシップとのレベル差は確実にあった。端的に言ってしまえば、ドア閉めた密閉感だったり、走り出しで露見するトルコンの不始末だけで、日本車と比べるにはちょっと厳しい状況ではあった。そもそも「輸入車よりMAZDAの方が全然良いじゃん」というのがブログを書こうと思った初期衝動だった。まだまだ状況がわかってなかったのだけど、「おいおい、カーメディアの連中はみんなわかってないぞ!!」みたいなことを得意げに書いていた。恥ずかしい限りだ。



今のMAZDAは・・・!?

おそらくMAZDAファンなど多くの人が同じことを思っていたのだろう。ちょっとした出来心で書いたブログがすぐに軌道に乗ってしまった。あれから10年が経過し福野さんの偉大な連載で同じようなことが書かれていて感慨深い。・・・しかし10年前のMAZDAはインプレッシブだったけど、その後のMAZDAの設計は藤原さんが認める通りある程度の経営合理化(=妥協)が入っている。10年前はBMWを圧倒的にリードしていたけど、今ではあまり大きな差はない。MAZDAをコピーしたと言われるトヨタのカローラですらBMWを脅かすような操縦性を与えられている。そんなよりゴチャゴチャした状況で「MAZDAが・・・BMWを・・・」をネタ的にレビューに書き入れる「間合い」がなんとも言えない良い感じではある。




2021年6月18日金曜日

久々に「VWゴルフ祭り」が始まった!!


 

自動車ライターが多数参戦

フォルクスワーゲン・ゴルフの第8世代が1年半遅れて日本市場にも投入された。先代モデルは日本市場で年間2万台以上を売り上げたこともある「桁違いの輸入車シリーズ」が9年ぶりに日本でもフルモデルチェンジされ、ほぼ全てのカーメディアが一斉にネットで記事レビュー&動画レビューを公開しており、おそるべきカーメディア動員能力は健在だ。通常運転のネットカーメディアは原稿料がスズメの涙なのでヤリスクロスやヴェゼルの新車レビューには参加しないような、レアな自動車ライターの記事も読める。非AJAJの渡辺敏史さんのレビューが出てきたら、日本市場では相当に格が高いモデルだと言える。


カーメディアの全てを教えてくれたゴルフ7

先代のゴルフ7発売の時は、まだまだ私自身がカーメディアとはどういうものなのかわかっておらず、大量に出てくるレビューを読み漁ったわけだけど、あまりの持ち上げっぷりだったので何度かVWゴルフに乗りに行った。良いか悪いかで言えば、良いクルマだと断言できるのだけど、当時乗っていた某日本メーカーのDセグセダンが基準だったこともあり、カーメディアが「全ての日本車が見習うべき」とか書いていることを、このブログや他のブログでも何度か批判した。「ゴルフはいいクルマだけど、俺のクルマの方がもっといい!!(価格は同じくらい)」という想いは全く揺るがず、カーメディアの連中は日本メーカーの看板モデルの乗り味すらわかってないのかな!?なんて思っていた。まさか・・・を貰っているなんて知らなかったから。


伝説のレビュー誕生

福野礼一郎さんが「貰って」いたかどうかは不明だけども、このコピーは数あるゴルフのレビューの中でも非常に印象的だった。自分よりもふた周り以上も年上の教養&文才確かな尊敬すべき立派なライターが「神だ!!」はないだろと・・・。AJAJにウジャウジャいるような年相応に言葉が操れない「ライター未満」な人々のレビューだったら何も驚かないけどさ。自動車ライターという土俵で数十冊の単行本を出してきた空前絶後の「大作家」だ。日本のカーメディア界におけるローバート・ローレンス・スタイン、スティーブン・キング、ダニエル・スティールだと言っていい。そんな人がゴルフ7の1.2Lターボ&トーションビーム版の廉価モデルのオカルトな魅力に取り憑かれ、普段は自然に使いこなすさまさまな形容詞がどれもハマらなかったようだ。非常に論理的なレビューで知られるライターだけど、このモデルは「説明不能」だとか書いていたっけ。


「論理性」とは!?

カーメディアで簡単に自動車ライターの紹介欄が用意されていて、しばしば「論理的に物事を捉えるのが得意」だとか「論理的な表現を心がけている」とか書かれていたりするけど、「論理性」って考えたり書いたりするたびに「心がけて」高めるものなのか!?そもそも自己紹介で自身の特徴を「論理的」と書く人の文章は大概は読むに値しないものが多い。福野礼一郎さんは自らを決して「論理的」とは言わないだろう。この人の文章と、他の単行本を出せないレベルのライターの文章を読み比べると、「論理性」とはその人にもともと備わっている素質なんだとよくわかる。10段階だとすると、自動車ライターには「論理性」がレベル1のK沢、S水K夫、K口、S藤、K村・・・、レベル3のS下、G味、W辺Y一郎・・・、レベル5のO崎G郎、O谷T也・・・で、レベル10の牧野茂雄、福野礼一郎、渡辺敏史って感じだろうか。ライターの「論理」レベルで合っているメディアも変わるようで、単行本が売れるのは「レベル10」だけど、ネットメディアでコメントを集めやすいのは「レベル1」のようだ。



もう一つの伝説レビュー

先代ゴルフ7でよく覚えているのが、吉田拓生さんの「コンプラ破り」の禁じ手レビューだ。この人はVWゴルフやフィアット500など欧州の大衆的なブランドのモデルのレビューばっかり書いているようで、ゴルフ8レビューで久々に見かけた(オートカー・ジャパン)。素人が恐縮だけど、ゴルフ7の魅力などいくらでもレビューで書けると思う。ただしアクセラ(現MAZDA3)やインプレッサと比較して1.2Lターボで100psそこそこのスペックのゴルフのすごさを説明するにはちょっとした工夫が必要だ。個人的にはそれがあっさりとできてこその自動車ライターだと思うのだけど、それでも「レベル10」の福野さんがある程度は転がり抵抗がどうのこうのと言葉を並べた上で最終的には「神だ!!」で終わらせてしまっている。人類が考えられる限界を超えた!!って意味らしいが・・・。



カーメディア界のドナルド=トランプ

半世紀近く様々なクルマに乗ってレビューしてきた「カーメディア業界のスティーブン=キング」だからこそ「神だ!!」って表現が使える。私のような8年ほどブログ書いてるだけの雑魚が真似したところで何の意味もない。偉大なる自動車ライターがその全キャリアを伝説のゴルフ7レビューのために惜しげもなく捧げた。こんなの書かれてしまったら、他の有象無象なゴルフ7レビューなどすべて霞んでしまう。それでも禁じ手で爪痕を残したのが吉田拓生さんだ。「とりあえず乗ってみろ!!乗らずにマツダやスバルの方がいいと言っている人は『井の中の蛙』(世界が見えてないバカ)」とまで書いた。


「吉田拓生氏 『スバル・マツダ好きはただのバカ!」とまで言い切ったゾー!おー素晴らしい!!」 へのリンク(「カーメディアにひと言・・・」2016年)



ユーチューブは何を拡散している!?

このレビューだけでこのライターの「論理」レベルを決めてしまうのもどうかと思うけど、限りなく「レベル1」に近い。もう避けようがないけども、「何言ってんだコイツ・・・」という憤りと、「よく言った!!」という絶賛という真逆の評価が、どっちが多いかわからないけど半分くらいずつ出てくるだろう。ヤフコメの素人によるMAZDA批判と同じなのだから仕方がない。ジャンルは違うけど、橋下徹、ホリエモン、ひろゆきといったユーチューブで発言が切り取られる人々が言ってそうな内容に近いし、見ている側の反応もほぼ同じように賛否両論になりやすい。社会を分断する発言は、良し悪しはともかく「論理」レベル1であり、福野さん、牧野さん、渡辺敏史さんの「レベル10」の文章では、社会を分断するようなことはあまりない。大人の嗜みと言うべきアカデミックさに焦点が合っているし、程よい自虐がいい味出している。


難しいのは流行らない!?

養老孟司とかいう東大のセンセーが「バカの壁」とか言い出してしまって以降、日本ではあらゆる分野で「論壇」文化が失われ、相手を都合よくラベリングして片付けることが「スマート」さを示すようになってきた。そんなに「賢く」ありたいならばカーメディアなんて読まなければいい。そして「レベル10」のように自動車メーカーの開発者が新型モデルで意図したアイディアに想いを巡らせたところで、共感してくれる読者は減っているのだろう。新型となったゴルフ8に対する様々なレビューの中に、どれだけ開発者の気持ちに寄り添ったものがあるだろうか。早くも「1Lの直3でもゴルフしてる」みたいな定型フレーズ(無意味)ばかり見ている気がするが・・・。また「伝説のゴルフレビュー」が生まれることを期待している。



2021年5月23日日曜日

自動車メーカーもこのレベルのAJAJライターにレビューされたくはないだろ・・・。

 



こんなレビューが許されるのか!?

自動車ネットメディアのレスポンスで試乗レビューを書いているAJAJライターのあるレビューが気になった。ネット媒体の微々たる原稿料で自動車メーカーやインポーターと険悪になるリスクは取れないだろうから、中身のないレビューばかりなので普段はほとんど読まないけど、たまたまパサートのブログ記事を書いていたところだったのでちょっと眼を通した。なんとも言えない違和感に襲われた。


<ここから引用>

「FWDのVWの祖がゴルフだと思っている読者が多いかもしれないが、純粋にVWが開発した最初のFWDモデルは、実はこのパサートである。」

<引用終わり>



福野&沢村では絶対にありえないレベル

失礼だけど、ほんのわずかの文章の中に盛り込まれた、おぞましいほどの「何から何までが異次元」なトンチンカンさが炸裂している(全編読んでも中身は全くありません)。この文章を福野礼一郎や沢村慎太朗といった非AJAJでも仕事の依頼がどしどしやってくるレベルのライターなら絶対にありえない内容だ。もし彼らこんな内容を書いたら一気に読者の心象を害して信頼を失ってしまうだろうし、クルマ好きが読んだら「何言ってんだ!?」という的外れ感がハンパない。もっともK沢M宏とかS水K夫とかいったAJAJ大御所ライターならば書いていても何も驚きはしないが・・・。


なぜそう考えたのだろうか!?

それにしてもツッコミどころが多過ぎる。多分「読者の多く」は「FWDのVWの祖」ではなく「横置きFWDのVWの祖がゴルフ」だと思っている。初代ゴルフの革新的なスタイリングは著名デザイナーの出世作としても知られているけど、誇り高いドイツメーカーが柔軟な姿勢でルノー、MINI、ホンダなどで人気を博していた「横置きFF」に乗り出し始め、とてもセンセーショナルなスタートを切ったことに初代ゴルフの「歴史的な意味」がある。


縦と横が区別できてない!?

10年ちょっとくらい前からメルセデスやBMWもそれぞれ三菱、ホンダのシャシーをM&Aで手に入れて「横置きFF」モデルが増殖しているが、長らくドイツ車とは、大衆ブランドのVWやオペルを除き、「縦置きプラットフォームの高級車」を意味していた。ほとんどが横置きFFに変わった日本メーカーにおいてもトヨタと日産は「皇室専用車」や「公用車」を制作する能力を保持するために「縦置き」を残しているが、現在ではアメリカ市場のレクサスやインフィニティも主力モデルは「横置きFF」になっている。


VWラインナップの全貌

VWブランドでは「トゥアレグ」と「フィデオン(中国専売)」及びピックアップトラックの「アマロック」といった特殊な大型モデルを除けば、「FF横置き」がほぼ全ラインナップを覆っている。日本市場でのVWの正規販売は全て「FF横置き」になって久しい。1974年に登場した初代ゴルフで採用された「横置きFF」が、2000年代に日本メーカーのA社とB社のシャシー技術を巧妙に取り入れつつ「MQB」モジュラープラットフォームを完成させ、ほぼ全ラインナップを網羅している。


VWが純粋に開発した!?

このAJAJライターさんがレビューで述べているのは、VWのFFの祖はゴルフではなくパサートだ!!ってことなんだけど、初期のパサートはゴルフとは共通のシャシーを使っておらず、傘下のアウディのシャシーを流用して設計された「縦置きFF」だった。アウディのシャシーを使っているのだから、純粋なVWのFFはパサートだ・・・は奇妙なミスリードに感じる。縦置きFFは、AWDで大排気量エンジンを搭載する、あるいはスバルのように水平対抗エンジンを使うためのシャシーとしては有効だけど、小排気量ターボ化をリードし、かつ世界ナンバー1の量販グループを目指すVWにとっては「横置きFF」への収斂は当然の選択だった。ゴルフこそがVWのFFの元祖でいいと思うが・・・。


カーメディアの問題点

この人に限った話ではなく、日本のカーメディアは「技術競争」における自動車メーカーそれぞれの立ち位置を倒錯させてレビューすることが多い。素人があれこれ物申す立場ではないかもしれないが、彼らのミスリードのおかげで、個人的に書いてきたクルマを楽しむためのブログに、何度となく攻撃的なコメントが寄せられイライラしてきた(実害があった)。10年ほど前のカーメディアはとにかく「ダウンサイジングターボは正義」という立場だった。この人たちは実際にクルマに乗った上でターボがいいと書いているのだろうか!?訝しい思いをそのままブログで吐露していた。実際にVW、BMW、メルセデスなどのダウンサイジングターボ車をいくつも試してみたけど、正直言ってこの乗り味には毎度のようにがっかりさせられていた。


悪いものは悪い

ちょっとしたゆるい登りですぐパワーがタレる・・・そんなクルマが大幅値引きで500万円。日本のユーザーを舐めるなよ!!って思っていたけど、案の定そんなモデルに金を払う人は少数派だったようで、ドイツブランドの売り上げは悪化の一途をたどっている。確かにミニバンや軽自動車から乗り換えればダウンサイジングターボの機動力は「別世界」のような乗り味だったかもしれない。私の場合は乗っていたクルマがMAZDAのフラッグシップだったので、全くその感動はなかった。失礼だが出来の悪いドイツメーカー車の価値も、それを批判するブログ記事に攻撃的なコメントをくれた人々の気持ちも理解できなかった。そしてVWのシャシーへの「認識」があまりにも違い過ぎるこのAJAJライターのレビューも同様に理解できない・・・。



自分たちで首を絞めている

2013年くらいならともかく、今ではダウンサイジングターボが最先端であり、日本メーカーは遅れているという人はかなり少なくなった。カーメディアも10年前の愚かな主張は完全に「なかったこと」にして気まずそうにレビュー書きを続けている。10年前の間違った認識をごまかしたまま先に進んでいるから、もはや本質的な技術論すら書けないだろうし、主要自動車メーカーで使われるシャシーが、どんなルーツで進化したかを書くこともできない。メルセデスは三菱、BMWはホンダ、VWはMAZDAとスズキ・・・なんて広告料ありきのカーメディアでは絶対に書けないことではあるけど。



 






2021年1月22日金曜日

2021年は 「Kozzi TV」(小沢コージ) の年になる!!

 

クルマ系ユーチューブチャンネル

タイトルを見ただけで「拒否反応」の人もいるだろうし、そもそも「Kozzi TVとはなんぞや!?」って人が大半かもしれない。2021年1月現在で個人的に一番面白い「カーメディア」だと思っている。裏に優秀な参謀役が控えているのかもしれないけど、異色のAJAJライター・小沢コージのユーチューブチャンネル「Kozzi TV」が、去年くらいからコンテンツの充実が著しい。小沢コージさんは見た目の通り人脈がとても広いようで、面白いオッサンが次々と対談形式で登場してくる。新型モデルのレビューはクソつまらない(失礼!)けども、とにかく対談の内容が異色でずっと聴いてられる。


意外とスケールがデカイ

このブログでも何度か小沢コージさんの過去の「痛い」著作だったり、的外れなレビューだったりをイジったこともあったけども、この人の着眼点はなかなかスケールが大きくて、それが大風呂敷すぎて結論がショボかったりすることが多い。そんな構図はなんだか私自身のブログ記事みたいでちょっとだけ親近感はある。なんかスゲーこと書いてやろう!!って思って書き始めるのだけど、思っていたほどには話が膨らまなくて書き終わる頃には「次は頑張ろう・・・」となってしまう。そんな経験をずっとしてきたからこそ、小沢コージさんがジャーナリストとして投げかけたい事柄のデカさとそれがスムーズに伝わらないイライラを共感できる(から余計に面白い!!)。


シャイでオタクな対談相手がよく喋る

小沢コージさんのレビューと新車紹介動画は、まあ同じようなクオリティなのだけど、対談動画はとてもためになるコンテンツだと思う。対談相手のチョイスがなかなか素晴らしくて、ずっとクルマのことを喋り続けてそうで、知識の塊みたいな人ばかりをおそらく意図的に選んでいる。イメージできると思うけども、そんなマニアックな人は大抵は性格的にもルックス的にもユーチューバーで一人喋りをしてみよう!!なんて人は少ない。情報が濃すぎるので視聴者はついてこれないだろうし、深い話であればあるほどツッコミどころもでてくるので、そんな芸を披露する勇気が湧かない。よってあまり無駄に濃い話をしないタイプの河口まなぶさんとか五味康隆さんの方がクルマ系ユーチューバーには向いているのだろう。


今までのカーメディアにはない新鮮さ

しかし出演者が2人になるとそんな常識がだいぶ変わってくる。2人の相性やお互いの意見のハマり具合なども重要なポイントになるし、何より小沢コージさんのマニアックな話を引き出す話術が冴え渡っている。「僕は何もわかってません」みたいな謙ったスタンスで、相手をテンポ良く喋らせるし、見事なまでにタイミングよく「わかってない風」な質問を繰り出すので、オタク気質でシャイなオッサン達が嬉しそうにちょっと上から目線で気分良く喋っている。そこには雑誌系カーメディア、ウェブ系カーメディア、一人語りのクルマ系ユーチューバーではほぼ見ることができない面白い話が転がっている。


小沢コージはとてもリベラル

AJAJだと国沢光宏さん、清水和夫さんといった大御所がユーチューブで対談を行なっているが、まさかとは思うけど「Kozzi TV」の対談の方がはるかにリアルな未来を考えて議論しているし、どうでもいい懐古主義などないし、何より精力的に情報を集めている人を選んで呼んでいるので、現在の自動車産業の実情がはるかにリアルに伝わってくる。大御所様のご意見はどうも「主観」とか「バイアス」みたいなものを感じてしまうのだけど、小沢コージさんは極端に「欧州車優越主義」というわけでもないし、HONDA、日産、三菱、MAZDA、SUBARUといった「非トヨタ」日本メーカーの開発者への共感の言葉も多い。


これからも活躍を期待します!!

ちょっと興味を持った人は自分の目で確かめてほしい。今のカーメディアの中でも「かなりまとも」な議論が楽しめる場だと思う。河口まなぶさんや五味康隆さんのチャンネルの方が登録者が段違いに多いのだけど、ある程度のクルマ好きで、今まで乗ってきたクルマについて良い点も悪い点も存分に語れてそれなりに自動車業界全体が見渡せている人にとっては、少々退屈だと思う。「Kozzi TV」は河口&五味チャンネルにハマらないマニアックな人々向けの動画が充実している。ただし繰り返しになるけども、新車レビューはクソつまらない・・・。

















新車レビューはつまらない・・・






2020年12月20日日曜日

某AJAJライターが「バイデン当選でMAZDAは終わった!!」とおっしゃってますが・・・

 

アメリカも電動化!?

ほとんどのクルマ好きが全く興味ないであろう「電動化」移行への議論。EVが好きな人はもうとっくに乗り換えているだろうし、ポルシェ、ホンダ、BMW、アウディ、アルファロメオの自然吸気時代の中古モデルに夢中な人もたくさんいるだろう。「20XX年から電動化へ完全以降し、今の自動車メーカーの半分は潰れます」とか曖昧で結論のない議論をカーメディアが延々と続けている記事を見るたびに「読んだ時間が無駄だった」って思いがかなり募っている。EV化の議論自体は否定しないけど、不必要に「従来のクルマ=悪」みたいなイメージを膨らまさせられている現状を懸念する。



ゴネてるだけ!?

タイトルにもあるように某AJAJライターが動画媒体で「MAZDAは終了!!」と大絶叫していた。MAZDAはもう10年くらい前から外部の意見は一切受け付けませんと宣言してるのに、今だに「MAZDAは私の意見全く聞いてくれない!!」と毎回動画で憤慨してるが、おそらく演技ではなくて本音なのだろう(文句垂れる前に企業の示している方針を知るべきだろ!!)。「影響力を行使したいオッサン」なんて自民党の大物議員から一般人まで日本中には腐るほどいて、それに辟易している人々も同じくらいたくさんいて、しばしば思い通りにならないでヘソを曲げると「老害」とか言われちゃうのだけど、そんな「ダサい」ゴネを自動車メディアの一部として社会に発信してしまっている。自らがAJAJライター(プロの自動車ライター)という立場とか考えずにヒールキャラを引き受けてくれているらしい・・・。


ちょっと意味わかんない

大統領選の結果、MAZDAが潰れるとおっしゃるので根拠は!?と思って見て見たが、バイデンになり、おそらく平均燃費の規制が厳しくなりMAZDAの予定しているビジネスが事実上不可能になる!?といったあやふやな結論だった。まさかとは思うけど、アメリカ大統領が各州の行政法を一律に変える権限を簡単に行使できると思っているのだろうか(再びポピュリズムによる第二のトランプが現れる)!?アメリカでは死刑制度も消費税に相当する小売売上税も各州でバラバラに設定されている。アメリカよりも相当に中央集権的な日本で政権交替があったとして同じことを、このAJAJライター様はおっしゃるのだろうか!?日本では与党と野党の政策に大きな違いはないから、そんな意見は出ないのだろうけど、アメリカの共和党と民主党の間の政策議論に、「自動車行政」なんてものがあったか!?そもそも大統領選挙で議論される内容ではないけど・・・。


アメリカで電動車に乗る意味

もしかしたらだけど、MAZDAがこのライターの話に全く耳を貸さないから、わざわざ動画で 「ざまあみろ!!オマエら終わったな!!」と言いたいだけなのでは!? そもそもバイデン当選とMAZDAのビジネスはあまり関係ない(MAZDA幹部はバイデンを歓迎している可能性も)。アメリカではトヨタやレクサスは自然吸気エンジンのものが今でもよく売れている。ずっと前から言われていることだけど、信号もないコンチネンタル横断道路をひたすら走るために、わざわざHVやEVを選ぶ必要はない。東京都がガソリン車を禁止しようが、北海道にとっては別の事情が存在する。東京都に住んでいてもクルマを使うタイミングが深夜&早朝だったり長距離だったりする人にとってやはりHVやEVを選ぶメリットはあまり見出せない。THSは運転していても特に楽しくもないし・・・。


なんでそうなるの!?

MAZDAが日本以外の市場向け(中国、欧州、北米)に電動化技術としてTHSを選択したことが発表されたが、これに関しても当該のAJAJライターは別の動画で「MAZDAの藤原さん大丈夫!?今頃は眠れなくなってんじゃないの!?だから僕の言うこと聞いておけばよかったのに・・・」みたいなこと語っていた。そんな無責任なことを簡単に言ってしまうから、本人が言うようにMAZDAの役員と会うといつも喧嘩になるのでは!? まるでMAZDA車の大半にTHSが搭載されるかのような言い方だったけどさ、MAZDAの公式発表によると現地行政当局の基準を達成するために、一部のモデルにモード燃費の優れたモデル(詐欺モデル)を投入する必要があるって話だ。そもそも話の土台がだいぶ違うことになってる・・・。


いろいろアウト過ぎる

さらに動画では「世界の常識だけどOEMは絶対に売れない!!」とおっしゃる。イヤイヤ別にたくさん売れなくていいんだけど・・・。「スカイラインだってベンツのエンジン積んだけど全然ダメだった」あれはOEMが悪いのではなくエンジンの質の問題。86だってロータスだって日本で人気あるけどさ・・・。「あれだけHVを否定してたのに今になってTHSを使うなんて!!」あのー・・・AJAJライターだったら当然に知っている(出版物にハッキリ書いてある)ことだと思うけど、THSが世界的に売れるように完成度を高める回生ブレーキを開発したのはMAZDAなんだから、堂々と借用&搭載して売ればいいし、それを知っているMAZDAファンも堂々と買えばいいんじゃないの!?



なぜMAZDA 批判の時だけメチャクチャな内容になる!?

つまりこのAJAJライターが最近にMAZDAに関して挙げた2本の動画は、クルマ好きやMAZDAファンにしてみたら、空いた口が塞がらないくらいにとぼけた内容だ。他の動画では「ベストカーのあの記事は間違っている!!」など義憤に駆られて吠えていることも多いのだけど、とりあえずベストカーもこの人には言われたくないだろう。特に動画が多くの人に見られている形跡もないし、この程度の「論理のすり替え」など誰でもすぐに見抜けるはず。本当にMAZDAが不憫でならない。ちなみにこのライターの他の動画は結構まともなことを言っているものもあり、素人の自動車系ユーチューバーや動画で活躍するAJAJライターの河口マナブ氏や、五味ヤスタカ氏よりも核心に突いたことを言ってたりする。それゆえにMAZDAへの私怨・八つ当たりはご自愛頂きたいものだ・・・。






2020年11月18日水曜日

ランドローバー・ディフェンダー と プジョー208 の一騎打ち!? (日本COTY・10ベストカー)

ハリアー落選 !!

去年はとうとうCVT専用モデルのトヨタRAV4が大賞に選ばれ、大いなる失望を感じたわけですが・・・もう1年経ったのか。今年もまたCVT専用機のレヴォーグかハリアーになるの!?と思っていたところ、なんとハリアーは10ベストカーから外れたようだ。さて今年はどんなデキレースが仕組まれているのやら・・・。

2020-2021日本COTY10ベストカー

スバル・レヴォーグ

トヨタ・ヤリス

日産・キックス

ホンダ・フィット

マツダ・CX-30

アウディ・e-tronスポーツバック

BMW・2シリーズグランクーペ

BMW・アルピナB3

ランドローバー・ディフェンダー

プジョー208


トヨタはやる気なし・・・

放っておいても売れるヤリスなのでトヨタは興味なさそうだけど、他の日本メーカー4社はイマイチ決め手がない状況なので「日本カーオブザイヤー受賞」というセールスコピーが欲しいところ。選考委員60名の大半がAJAJ会員だけど、彼らの言動から推測するに日産、ホンダ、マツダの受賞は無さそうなので、日本車の最高位はほぼスバル・レヴォーグで確定だろう。去年ハリアーに10点を入れた人は28人に上るけど、2年連続でCVT専用車に10点を入れる奇特な人は何人いるのだろうか?



即決するユーザーを集める2台

日本市場の活性化に繋がっているモデルで選ぶとすれば、ディフェンダーと208の貢献度は高いように思う。どちらもゾッコンで買う人が続出中で、価格も日本市場の現実に非常にマッチしているようだ。性能だけで判断すれば、スバルやマツダに軍配が上がるのだけど、元々クルマにあまり興味なかった人々が他人とあまり被らないモデルを手軽な価格で手に入れられる・・・という魅力は、車種を絞っている日本メーカーには見出し辛くなっている。レヴォーグに組織票が入れば、さらにこの賞の価値は下がって行くだろうけど、ディフェンダーと208のワンツーという結果ならば、広く様々なメーカーのファンから理解が得られるんじゃなかろうか。



「ミーハー」だっていいじゃん!!

ストイックなカーエンスーから見れば、ディフェンダーは先代までのラダーフレームから、モノコックフレームに変わったことでまるで別の車。あのデザインはもはやネタでしかない。先代ディフェンダーがランクルあるいはかつての日産サファリならば、現行ディフェンダーはRAV4や日産ラシーンである。デザインこそキープコンセプトだけど、ユーザー層はガラリと変わる。208に関してもグルグルと日本ユーザーが移りゆく欧州小型車市場でMINI、VW、ルノーとシェアを分け合う存在に過ぎないわけで、日本市場の年度代表車の器ではないと感じるかもしれない。ちょっと失礼だけど、どっちもやや「ミーハー」な要素が否定できない。どっちを選ぶのが「チャラい」のかを決めるというならとても良いマッチアップなのかも・・・。


圧巻のBMW対決!!

去年までは年間販売台数500台以上の見込みとかいうエントリーの条件があった気がしたけど、アウディ・e-tronスポーツバックとアルピナB3もギリギリ越えているのかもしれない。意外なノミネート車の登場のおかげで今年の日本COTYはちょっと面白い。各審査員は2シリーズグランクーペとアルピナB3の「BMW対決」に得点を振り分けなければならないけど、どちらにより多くの得点を入れたかで、その審査員の「内面」が垣間見えてしまう。近年の日本COTYには無かった緊張感がある(なんらかの意図がある演出では?)。現在のBMWの一番モヤモヤしている部分になんらかの回答をしようというのか?横置き代表の2シリーズクーぺと縦置き代表のアルピナB3・・・どちらも究極形ってのが興味深い。


思惑は色々・・・

多くの男性審査員を中心にアルピナB3に点を入れたい気分だろうけど、女性審査員の中には堂々と2シリーズクーぺに軍配を挙げる人もいるかもしれない。もはやクルマを選ぶ賞レースではなくて、カーメディアの人々にある種の「決断」を促すイベントの様相を呈してきた。しかし2シリーズグランクーペに得点が集まっても、日本のユーザーを動員してBMWジャパンの苦境を救えるだけの影響力はなさそうだし、アルピナB3が高得点を出しても「デキ」な雰囲気が高まるだけなのが辛い。去年の日本COTYでは、3シリーズがハリアーとMAZDA3の2強に割って入る大健闘だった。まだまだBMWは終わっていない・・・。


MAZDAは「圏外」か・・・

昨年の10ベストカーは軽自動車が3台登場して揃って「圏外」。しかもあまり評判が振るわなかったメルセデスAクラスもKカー3台に混じる低空飛行であり、3強マッチアップになった。今年は日本メーカーのコンパクトカー3台が揃って「圏外」になるのだろうか。ヤリスは現状では日本市場のベストセラーだけど、昨年のN-BOXの例を見ると国内販売台数はほぼ関係ないらしい。この3台にに加えて、去年のAクラスと同じく「圏外」枠に収まりそうなのがマツダCX-30だろうか。国沢光宏、渡辺陽一郎、鈴木直也、石川真禧照、斎藤慎輔など、そのレビューからメーカーに「私怨」を抱いているのがよくわかる連中が多く審査員に名前を連ねている。


デザインで4台脱落!?

完全にユーザー目線でこの10台をジャッジすると、日本の街中で乗っていてオシャレでこだわりを感じるのは、輸入車5台とマツダCX−30であり、残りの日本車4台は2020年の新型車と言われてもちょっとピンとこない。地味なデザインが好きという人もいるだろうけど、国内市場の活性化という意味で、クルマに興味が持てない人々に訴求しようと考えられているのは、輸入車5台とCX-30の方ではないかと思う。


集積設計の良いクルマは3台だけ!?

80年代以降の日本メーカーが続けている「海外生産」前提の設計は、メーカーの枠を超えた仕様の共通化を呼ぶなどクルマの個性を破壊する側面をもつ。メキシコ、中国、東南アジア、西アジア、アフリカへと生産拠点が広がりを見せる「量販モデル」は今回の10台中7台を占める。その一方でメーカーが1つか2つの集積された生産拠点で一括生産を行うモデルが、アウディe-tron(ベルギーと中国)、レヴォーグ(群馬)、ディフェンダー(ジャガー&ランドローバーの新たな本拠地スロバキア)の3台で、他の7台と比べても汎用設計部分が少なく、より個性が際立ったモデルだと言えるかもしれない。


一番の楽しみは「珍」な寸評・・・

日本COTYにそんなガチな結果を求めるなんて無理だ。ジャッジはあくまで60人の「シロウト」の思いつき投票に委ねられているに過ぎない。昨年はハリアーとMAZDA3で票が割れ、どちらも意欲的な設計が盛り込まれ「寸評」が書きやすい状況ではあったけど、今年の10台はどれを選んでも「他との差別化」を納得させる寸評は難しいかもしれない。カーメディアを担う人々の能力を大いに示してくれるコメントを期待したい・・・。


     


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2020福野COTYはすでに発表済み

2020年10月9日金曜日

「マツダの狙いが理解できない」とか書いてるライター・・・

ネタ化しつつある「MAZDAいじり」

 最初から言っておきますが、思いっきりバカにします。もはやタイトルが全てを語り尽くしてしまっているのですが、自他共に認める業界の異端児MAZDAの製品開発や販売方法などに関して「何がしたいのかよくわからない」なんて平気で書いているライターが多い気がする。当然ながらその手の「悪癖」はすぐに伝播するもので、ヤフコメの素人も同じようなことを書き出す。「国沢先生がおっしゃっていたが、やってることが全てチグハグだってさ」みたいなこと書いてある。MAZDAファンにしてみればK沢に理解できないからこそ魅力的なんだけどな・・・。


開発の狙いなどすぐにわかる・・・

そもそもMAZDAとかK沢とかの前に、「何がしたいのかよくわからない」ような自動車メーカーが日本市場でディーラーを構えて量販するなんてことはまずあり得ない。ど素人の私だって国内メーカー、輸入メーカーの全てのモデルの投入の狙いはある程度は察しがつく。そりゃどっかのメーカーみたいになぜ日本市場向けはインドやパキスタンの1.2Lターボのままなんだ!?日本市場をナメるなよ!!くらいなことは書きますけど、日本のユーザーはカモにしやすいという経営判断くらいは気がついている。



MAZDAの経営はそんなに変か!?

MAZDAは、日本で展開しているメーカーで「何がしたいのかよくわからない」と野次られることが多い。何をもってそう判断しているのだろうか!?ちょっと理解に苦しむ。例えば販売市場の内訳をみると、日本、中国、北米、欧州の主要市場に均等にシェアを持っていて、あらゆる乗用車メーカーの中でも市場のリスクヘッジは最も優れている。2000年代においてはHVやガソリンターボの尚早な導入を避け、コンセプトとして大事にしているドライビングフィールを損なわない配慮が意思決定の上位にあるようだ。どのメーカーにも負けない「フィール」の作り込みによって4大市場ではそれぞれに一定数のファンを獲得しており、日産やホンダが直面しているような「局地的破綻」にはなかなかなりにくい構造だ。生産拠点が集中していることのリスクは欧州市場で現在顕在化しているが、クオリティを高めた生産をするにはむしろ効果的だ。


MAZDAの価格に不満!?

AJAJのライターやヤフコメの素人さんには高齢者が多いせいか、MAZDAのやり方は「ビジネスライク」な手法に乏しいと感じているようだ。お高く留まっているのではなく、もっとトヨタっぽい商売っ気を出せ!! 良質なクルマを魅力的な価格で提供せよ!!・・・というステレオタイプな「K沢語録」はさすがに時代錯誤じゃないか。あのホンダが4輪で苦しんでいるのはK沢みたいな発想の経営陣が多かったからでは!? MAZDAも軽自動車を作るべき!?まさかね。 そもそも現段階でも良質さの具合で考えるとMAZDAの全モデルは「魅力的」と思える価格水準にある。マツダは高いからもうトヨタにする!!って言ってみたところで、同水準を追求すればトヨタからさらに高い請求を受けるだけで、トヨタの多少は「ごまかし」が効きそうな低グレードモデルを選んで節約しよう!!で納得できるならそうしたらいいじゃん。そもそもCVTが嫌でMAZDAを選ぶんだろ!?


メーカーのポリシー&コンセプト

ちょっと話は変わるけどファイブフォックスの服を好んで買っている。このメーカーは堂々と「私たちの目標はずっと変わらない。世界最高の服を作り続け、それがやがて本場の人々から評価されることを夢見ている。」と宣言している。もちろんそんな意気込みにふさわしい服だと感動しているから買うし着続ける。クルマも同じだ。私が免許と取るずっと前からMAZDAは「世界一になるべくクルマを作り続ける」と宣言している。昔はホンダや日産も似たようなことを言っていたけど、最近では声が小さい・・・そりゃそうだ、全モデルに全力投球しているとは、ちょっと言いづらいかもしれないし。



世界一「じゃない」のがいいらしい・・・

トヨタは最初から「世界一」なんて考えていない。役員一同はそんなクルマを作ったらトヨタは滅びると真顔で言っているらしい。たとえ性能でライバルに対して不利であっても、トヨタ自慢の営業力がある限りは、勝ち続けられると考えているらしい。実際にトヨタ車に乗ったら、それが真実であることは容易にわかるし、同じくマツダ車に乗れば「なるほど世界一だな」と納得できる点は必ず見つかる。最近はやたらと本が出版されカリスマ化しているトヨタ社長だけど、「トヨタはマツダに負けている、だからこれから追い上げよう!!」とか赤裸々に内情を語っている。確かに新時代のビジネスパーソンな匂いがする。


良し悪しは経験的にわかる

ある程度の年齢になれば、誰でもモノの良し悪しはわかってくるのだから、日々の自己研鑽の中で経験的な審美眼は身につく。そしてあるタイミングから突然に悟りだしたりする。作り手の「想い」が伝わってこない服や靴、クルマや腕時計とは長い付き合いはできないことを理解する。今に始まったことではないけども、人前やメディアに出て「ものを語る」仕事の人にとって服装とは「最低限」の身分証明なのだと思う。ブランドがどんなコンセプトを掲げ、作り手がどんな想いを込めて作り上げた服を自分が着ているのか、即座に語れないようなタイプの人は、失礼だけど「ものを語る」仕事をするべきではないと思う。MAZDAの前田さんも語るし、AJAJの国沢さんも語る。しかし両者には大きな隔たりがある。クルマに対する認識も、最低限の身分証明も・・・。


内面も外面もダサい

ちょっと語弊があったかもしれない。どんなヨレヨレの格好のオッサンでも「インフラ」としての自動車を語るのは大いに自由だ。しかしMAZDAのような、ほぼほぼコンセプトだけで半世紀以上もクルマ作りをしてしまった異端メーカーに噛み付くのはやり過ぎだ。自分の全身を理想形にブラッシュアップしてから出直してくるべきだ。それに「経営の狙いがわからない」はさすがに看過できない。たとえMAZDAの大株主であったとしても株保有は自己責任なので、そんなことは言うべきではないし、嫌なら株を売ればいい。ましてやAJAJを名乗るプロライターである。「経営の狙いがわからない」はさすがに白々しい。本当にわからのであれば「不勉強で恐縮だが」くらいの枕言葉を付けるべきだろう。


世の中にクールな価値観を!!

もはや「メディアの時代」は終わった。ブログ、インスタ、ユーチューブのインフルエンサーなんてものも幻想に過ぎない。特にMAZDAのクルマや、ファイブフォックスの服などは、他人に教唆されて買うものではなく、経験的審美眼によって自分自身で選んで納得して買うものだ。MAZDAやファイブフォックスの製品が売れようが売れまいが個人的にはどーでもいい。ただし「選ぶ」という快感を与えてくれるこのようなメーカーには末長く活躍して欲しい。そしておそらく世界にはこの文章にある程度は共感してくれる人々が結構多いのではないかと思っている。


ウィン・ウィンな関係

MAZDAもファイブフォックスも、トヨタやユニクロと同じ営利企業であり、当然に利益を追っていることは十分にわかっている。それでも幸いなことに自分の少ない稼ぎでも十分にMAZDAのクルマやファイブフォックスの服を満足に買うことができる。個人的には「ウィンウィン」な関係が築けていることに感謝している。トマ=ピケティといった名前を出すまでもなく、資本主義が今後も平穏に継続するためには、あらゆる局面で「ウィンウィン」の関係が不可欠であり、それをさらっと作り出すMAZDAやファイブフォックスの「ものづくり」の力にはただただ頭が下がる。


出る杭は打たれる

繰り返しになるけども、「マツダの狙いが理解できない」という一節は看過できない。プロのライターであれば、どんなタイプの人々とそのメーカーが「ウィンウィン」であるかを想像する力は必須だろう。言うまでもなく日本市場で展開する国内外のメーカーの中でもMAZDAは非常に上手くユーザーと関係を築いている方だと思う(自分が特別な存在だとは1ミリも思っていない)。もちろんトヨタ、ホンダ、日産、VW、メルセデス、BMWといったブランドに「ウィンウィン」の関係を感じている人もそれなりにおられるだろうし、彼らの価値観を否定するつもりは毛頭ない。あくまでMAZDAに対してだけ、露骨に疑問を呈するAJAJの連中の姿勢をおもむろに揶揄したいだけだ。彼らのレビューにはMAZDAとそのユーザーを毛嫌いする「通奏低音」が流れている。そんな連中をプロライターとは絶対に認めない。







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