2021-2022日本COTY 「10 BEST 審査員」

 もう年の瀬・・・

メチャクチャ失礼だけど、誰のクルマ選びの参考にもなってないと思われる「日本COTY」の季節がやってきた。海外生産モデルの発売も遅くなりがちな日本市場では2021-2022になってVWゴルフ8が登場する。WCOTYの受賞常連と言える唯一の某日本メーカーからは、純粋な新型モデルがなく、なんだか地味な顔ぶれだ。10ベストカーも大筋で輸入車4台、軽自動車1台が規定路線。例年になくトヨタが多作で2台が限界だと思われるが、順当だとランクル、アクアだけども、より積極的に売りたいのはカローラクロスだろうから、どっちかが犠牲になると思われる。残り日本車3台の枠にヴェゼル、シビック、BRZ / GR86がすっぽりハマるのだろうか!?



カスタマイズ

ヴェゼル、シビック、BRZに順位を付けられても、見せられた方はなかなか解釈に困る。60人の審査員が個々の基準で選んだ結果の集合体という「編集無し」な状態なので、さらにカオスが広がる。これは誰得なのか!?とすら思っていたが、個人的な楽しみ方としては、過去の選考、レビューや動画を見る限りセンスが合いそうな人を抽出して、10ベスト審査員での「大賞」を選出すれば、少しは面白いかなと思っている。全ての結果が出てから10人の審査員を選ぶのは、ちょっと作為感があるので事前にブログ上で選出して残しておて、後日に楽しむことにしたい。


<カテゴリー1>

安東弘樹

宇並哲也 (ウナ丼)

大谷達也

岡崎五朗

五味康隆

佐野弘宗

世良耕太

千葉匠

松任谷正隆

山内一典



期待し過ぎかもしれないが・・・

今回エントリーしているコルベットやBMW・4シリーズが、Sクラス、Cクラス、ゴルフ、アウディQ5が並ぶ「輸入車枠」の高い壁を超えて最終選考に残ってきたならば、この10人が存分に処遇してくれるんじゃないだろうか。 BRZ / GR86も良いけども、スポーツカーはそれだけじゃない!!日本COTYはメーカーの予定調和では終わるつまらないものではない!!日本COTYをちょっとナメていた人々の想像を超えた価値観を見せてくれるのではないだろうか。近年の日本COTYはどこにでもいるオッサンの平凡な価値観をそのまま反映したような、軽自動車は敬遠、輸入車と日本車の手頃でそこそこスポーティなモデルを中心に配点・・・という予想の範囲内の結果を平気で出す審査員が多く、尖ったモデルが高く評価されることが少ない気がする。



カーメディアに優劣はあるのか!?

WCOTYで無類の強さを見せているMAZDA、ジャガー、ランドローバー、ボルボなどの旧フォード系ブランドが不在の2021-2022日本COTYだからこそ、新しい「価値」を目の肥えた審査員の総意によって示されることが期待される。僭越ながら私が選んだ前述の「カテゴリー1」10名による選考と、これから披露する「カテゴリー2」の全く別の10名(事情により14名)による選考でどれだけの「振り幅」が出るだろうか。もし両カテゴリーの結果がほぼ同じものだったとしたら、それは日本市場およびカーメディアの多様性が損なわれていると言っていいかも。私の人を見る目がない可能性も十分にあるが・・・。


<カテゴリー2>

石井昌道

石川真禧照

小沢コージ

金子浩久

河口まなぶ

九島辰也

国沢光宏

斎藤慎輔

清水和夫

鈴木直也

テリー伊藤

御堀直嗣

山田弘樹

渡辺陽一郎



自分に合ったカーメディアを

このメンバーならばカテゴリー1とはまるで違う基準でクルマの優劣を判断してくれるはず。多くの人が同意してくれるとは思うけど、カテゴリー1の審査員のレビューは比較的に知能レベルが高い層向けであり、カテゴリー2のライターは日常的に本など全く読まない人向けだ。福野礼一郎さん、沢村慎太朗さんの単行本を買うくらいのファンならカテゴリー1の審査員は違和感なく受け入れられるが、カテゴリー2はまず無理だろう。逆に福野レビューは何度読んでも頭に入ってこないという人には、カテゴリー1は少々理屈っぽく、カテゴリー2がちょうど良く感じるのかもしれない。別に本を読んでいる人が必ず賢いとか言っているわけではない・・・。



もっと多様な人材を

それぞれにレビューを書かせれば論点はまるで別物になる両カテゴリーだけど、10台のクルマに配点するだけなので、結果だけ見たら残念なほど近似したものになるかもしれない。10台という幅では十分に違いを生むことは難しい部分もある。それでもカテゴリー1は60名の審査員の中でも、その「理論」と「センス」でジャッジを見てみたいと思わせる最後の10名である。純粋な自動車評論家ではない人が複数名入っているけど、違うバックボーンを持つ人の「多様性」を無意識に期待してしまう。



こんな日本COTYなら最高だ

いまいち注目度が上がらない日本COTYだけど、もういっそのこと日本メーカーのトップを審査員に迎えたらどーですかね!?豊田章男さんがメルセデスやBMWをどう判断するのか興味深い。他にもMAZDA相談役の金井誠太さん、元日産の水野和俊さん、元ホンダ社長の八郷隆弘さんといった往年の名車を作ってきた方々が参戦すれば、非常に注目度が高くなりそう。現状ではクルマ好きにも相手にされない賞レースに成り下がってしまっているけど、想像して見て欲しい、金井さん、水野さん、八郷さんが揃って得点を入れているモデルがあったなら購入にさぞかし前向きになれるだろうし、クルマを買う幸せがより大きなものになるはず・・・。












コメント