2017年3月15日水曜日

福野礼一郎さんは何が言いたかったのか?(ルボラン4月号)

  福野さんの「ルボラン」の連載といえば「比較三原則」ですが、4月号は珍しくイレギュラーな内容でした。当初はBMW7erとキャデラックCT6の比較を予定していたが、編集長の一声でケイマンとアウディTTになったとのことです。いつもズラズラと書いてあるNVHや操縦安定性などの細かい採点はなく、ひたすらに福野さんの直球なレビューが続きます。

  確かに7erとCT6の比較なんて一体誰得なんだろう・・・いくら福野さんが熱く語ったところで、ほとんどの読者はバスやトラックのレビューを読んでいるのと変わらないですから、編集長の差し替えも納得できます。福野さんがケイマンとアウディTTの批評!!これはクルマ好きなキッズもオッサンも「おお〜!!」と前のめりになるコンテンツのはず!!多くのルボラン読者が「今月はラッキーだ!!」と思ったのも束の間・・・え???な内容にびっくりしました。さすがは福野さんですね。ニヤリ。



  そりゃないっすよ福野さん!!確かに期待する方がバカなのかもしれないけどさ・・・庶民がかなりリアルに「夢見る」ケイマンですよ!!この衝撃は是非実際に読んで体感してほしいですし、ここではネタバレを防ぐために詳細は書きませんけど、ケイマンのレビューでここまでショッキングな内容は、他の凡百なライターでは絶対にありえないと思います。まさかこんな手法でポルシェとVWに中指を突き立てるなんて!!福野さん以外が書いたら速攻でお蔵入りですね・・・。

  果たして狙いはなんなのでしょうか?素人にはその真意はわかりません。水平対向エンジンを積んだスポーツモデルとして登場したトヨタ86/スバルBRZが、ポルシェケイマンを超えることを目指した!!みたいな触れ込みを受けて、このブログでもしばしばネタにさせてもらっている某ライターが、テストで好き勝手に言ってます。 この人は、とにかく結論ありきですから、動画を見るまでもなく、予想通りに「ケイマンとBRZではまだまだレベルが全然違うよー!!」と言う話なんですけども・・・。





  福野さんのレビューが絶対に正義というつもりはないですけども、清水さんと福野さんでは見ているものが全然違うんだなーということがわかります。清水さんはしばしば「二律背反」という言葉を使いますが、この動画の中でもポルシェがケイマンにおいて「魔法」を使って「二律背反」のジレンマから抜け出していると表現しています。それに対して福野さんの評価ではケイマンよりもアウディTTの中に「走り」と「乗り心地」の両立が見られる!!と断じています。思わず「清水さんは間違っている!!」と鬼の首を取ったような気分になりますが、ポルシェの「魔法」について他の人が語っているレビューを見たことがあるので、清水さんにも一理あるのだと思います。

  ポルシェ研究家で知られるポール=フレール(故人)は「乗り心地」と言う表現はしていなかったですし、Top Gearのクリス=ハリスもポルシェのレビューで「乗り心地」という概念を見たことはないのです。これはもしかして日本の評論家に特有の表現?じゃないかと思います。これが原因かどうかわかりませんが、ポルシェと日本人評論家の組み合わせはどうも相性が悪いですね。誰かが「911こそピュアスポーツ」だと言うと、他の誰かが「911の成り立ちはスポーツカーではない」とディスる。「最新のポルシェこそが最良」という建前に対して、唾を吐きかけるかのように「997や991の瑕疵」を指摘する自称辛口が現れたり・・・。そしてまさかの全モデルターボ化に踏み切ったポルシェに対して、突如として口を塞ぎはじめ、「絶対評価」を下さないまま保留して、他の人の様子をうかがるチキンライターが多い・・・(偽物どもが!!)。

  なんだかアンタッチャブルな存在になってしまったポルシェ。これに対してガツンと鉄槌を下した初の日本人ライターが今回の福野さんかもしれないです。しかもドイツ車が大好きな読者ばかりの「ルボラン」で堂々とポルシェをディスるなんて・・・。ドイツ車への畏怖なんて全くない私が読んでも、非常にエキセントリックな内容でした!!けど今も福野さんの意図がハッキリとわかりません。ポルシェの神格化を否定する!!なんて素人ブログレベルの主張ではないと思いますが、「ポルシェ!!バイバイ!!」と時代の推移を保守的な読者に説いたわけでもなさそうです・・・。

  ケイマンなんて何も喋ることないです!!とばかりに、本稿に全く関係ない車がポルシェを圧倒するほどの素晴らしさを持っている!!と延々と語っています!!(なんじゃこりゃ!?)。とにかくケイマンでもTTでもないドイツ車でもない車を大絶賛しています。しかも「ポルシェごとき」がどれだけ頑張ってもこのクルマを超えることはまず無理だろう!!というくらいのテンションが伝わってきます(熱いな!!)。よっぽど癪に触るポルシェユーザーがいて、そいつに対する単なる当てつけなのか!?そこまで疑ってしまうくらいに徹底的に見下されたケイマン・・・手頃な高級スポーツカーだと思ってたのになー。


2017年3月9日木曜日

西川淳さんがついにキレた!!プリウスに強烈批判を炸裂。

  トヨタに尻尾を振って「ザックス!!ザックス!!」を連呼する某ライターが、いろいろなメディアでコネを作って発言していたり、40.8km/Lという異次元のモード燃費を呈示してひたすらに「別格」であることを強調していたり・・・他にも色々ありますけど、知れば知るほど「トヨタって節操ないよなー」と、ちょっとネガティブな感情が湧いてきます。そしれコレ・・・プリウスって何なの!?

  素直にいいクルマだって認めますよ!!あれだけ大成功した先代プリウスの後を受けて出てくるクルマとしては100点満点じゃないですか? 先代が突っ込まれた欠点に対してことごとく逃げずに立ち向かってます。しかもここまで大胆に改良できるものなんですかね?成功にアグラをかくこともなく、これだけの仕事ができるのは世界に数あるメーカーの中でもトヨタだけじゃないでしょうか。なんか凄過ぎてムカつく!!(笑) これだけメカ的に優秀で、しかもなんだかイタリアのカロッツェリアが仕上げたみたいな奇抜なデザインですから、イタリアのスーパーカーが大好きな西川さんにとってはフラストレーションが溜まる展開だったようです。(ランボルギーニをパロったデザイン!?)

  ニューモデルマガジンXには、西川さんのコーナーが2つありますけど、一人でやっている京都まで往復で乗りました!!のコーナーでプリウス(の評価)が「火だるま」になっています。プリウスで高速道路を巡行しても意味ないよ!!ってのは結構当たり前のことなんですけども、HVがこれだけ普及してもなかなか世間では認知されていないようです。そもそもHVはエンジンもモーターもガソリンからエネルギーを調達しているわけなので、「何もしない」で燃費は良くはなりません。要は動き出しで有利なモータートルクと、回生ブレーキによる電力を貯蔵できるバッテリーが「積極的に」活用されれば他車より燃費が良くなる仕組みです。

  信号機がない高速道路ではとりあえすHVには何のメリットもないです。西川さんもそんなくだらない説明には紙面を割かずに、「プリウスで高速道路ってのは非常識なんですけどね・・・」ってさりげなく前置きしながらも、「世間の皆様はプリウスを高速で平気で使っているけど大丈夫!?」 プリウスは高速道路では燃費面でのアドバンテージがないだけでなく、徹底したバネ下の軽さが高速巡行では完全に裏目に出るんです。西川さんもその点に強烈に噛み付いてます。しかしその部分の軽量化ってプリウスに限った話ではなく、マツダもメルセデスもアウディもBMWも取り組んでいることでもあって、一部のカーメディアではしばしばメーカーの言い分をそのままにバネ下の軽量化を単純に「美点」として評価しちゃっているんですよ。マツダ、BMWは良いけど、プリウスはダメというのはいささか安易な結論な気もしますし、これにはいささかの「悪意」を感じなくもないです。

  ハイブリッドを使わないのに、相当レベルのモード燃費を出すようになったVWゴルフやBMW3erに関しても、かなりはっきりと同じ傾向(バネ下が軽い)が見られるのですが、比較的に新しいモデルになればなるほど足回りがスッカスカになって細かい凹凸を結構拾うようになってきてますね。西川さんも当然にそのことは承知しているわけで、プリウスのこの致命的な欠点をあげつらうのに、完全にチャラくなったVWやBMWを使うわけには行かない!!と非常に老獪な伏線を張っています。そしてプリウスをぶっ飛ばす為に、非常に高速巡航に適したモデルとして挙げているのが・・・ルノー・カングーです。フランスでは商用車の代表格として知られるクルマです。プリウスは両側スライドドアでルーフが高いカングーにも負けるぞ!!ってなかなかインパクトがある脅し文句です。

  カングーのFMCは2009年ですから、マツダやスバルが赤字で苦しむ前の年代であり、アルファロメオも中型車をいくつも持っていましたし、PSAも今より派手な車が多かった。アルファ・ブレラやプジョー・クーペ407なんていう悲運にも短命で終わったクルマがいくつもありました。ブレラもクーペ407も自然吸気エンジンが当たり前な世代で、メーカーごとにV6エンジンの仕上がりの違いが今よりもずっとわかりやすかったし、ミッションもMTのグレードがあるのが当たり前でした。ポルシェにPDKで乗るのは女性か老人だけ!!とか言われていた時代です。

  そんな古い設計年代の生き残りだからこそ、最新のプリウスとは真っ向から別の重厚感のある乗り味が、輸入車好きが「日本車には無い魅力」と堂々と言う根拠にもなっていました。そんな世代の輸入車をあえて持ち出してきて「正論」を振りかざす西川さんってとっても「誠実な人」なんだなーと思います。最新のVWやBMWに乗ってニヤニヤしているジジイライターとは中身が全然違う!!某同業者が言ってましたが、西川淳というライターは、業界内でもっともたくさんクルマを買って、実際に自分の腕で一台一台愛してきた「立派な人」なんだそうです。このレビュー読んでもなるほど!!その片鱗が伺えます。

  ゴルフ5が良かった!!ゴルフ6が良かった!!という人々の言い分もこの「西川レビュー」と同じと言っていいかもしれません。ゴルフ7になって確かに「転がり抵抗」と「ミッションのスムーズさ」に関しては改良されましたけども、軽量化によって「失ったもの」も大きかったです。少なくともゴルフ7がベストという人にはプリウスを批判する資格はないかなー。

  逆に現行で販売されているどのモデルなら「旧世代」を体感できるのか!? Cセグの古株といえばアルファロメオ・ジュリエッタ。軽量化もされてないし、燃費が稼げるミッションも積んでないので、日本市場のCセグでは競争力は低いとされていますが、「骨太」なところと「レトロでハイセンスなインパネ」を最大限に評価できる人ならば、大逆転でベストな1台になるかもしれません。




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  ニューモデルマガジンX 2017年 04 月号 [雑誌]

2017年3月1日水曜日

「e-POWERにふさわしいシャシーとサスを!!」と清水(和)さんは言うけどさ・・・。

  2016年を象徴するクルマであったはずの4代目プリウスでしたが、人気の一段落した下半期にちょろっと出て来たインプレッサに日本COTYをさらわれ、挙げ句の果てに月間ベースでのモデル別販売数で、これまでコンサバ過ぎて売る気が無かった(ように見えた)日産車が30年ぶりに首位を獲得(ゴーンの花道?)、あのプリウスが日産車に負けるなんて!!とまったく想像もしていなかった珍事も起こりました。年々モーターの駆動力が増している日本メーカーのHVですが、当然ながら斬新な走行性能を持つようになり、新型モデル群の中で光るモデル(一気に主役になるモデル)が増えています。

  日本車不作と言われた2016年ですが、プリウス(2015年発売)以外にも良質なHVがいくつか出てきました。ちょっと前まで「HVなんて要らねー」って思ってましたけど、試しに乗ってみたHVが片っ端から「これならアリかも!?」というくらいに完成度が高いのにはビックリ・・・。今ではDセグが欲しいなら「ホンダ・アコードHV」、Cセグなら「プリウス」、Bセグなら「ノートe-POWER」が自分用と家族用それぞれの候補になっています。これまた3大メーカーがうまくクラスを分け合っていますねー。クルマの価格が高いなーという昨今では、ありがたいくらいに3台ともお値段以上の価値を感じますし、なんだかんだ言っても非HVの他のモデルよりも新型モデルとして「プリミティブ」な要素が強いです。

  そんなこともあって、「アコードHV」「プリウス」「ノートe-POWER」に対して著しくネガティブなコメントを見かけると、一体どこの誰が書いているんだろう!?って思わずクレジットを見てしまいます。アコード(MC後)とプリウスに関しては、非常に好意的な内容が多いですねー。アコードはちょっと乗っただけでも、スカイライン、IS、3er、Cクラスに何ら引けをとらないどころか、静音性では圧勝のレベルにあることがわかるくらい。アテンザには手軽な価格で負けるかもしれないですが、スポーティ路線のアテンザとラグジュアリー路線のアコードで、現状では日本製セダンの2大スターと言っていいかもしれません。

  それが「ノートe-POWER」になると、結構言いたい放題なんですよねー。日産の悪口は読者から反発されることが少ないとでも思ってんのかなー(ゴーン体制は嫌われてたからなー)。ルノーの介入は今後減るとか、カルロス=ゴーンが退任して西川広人氏が社長に就任することが決定したりとか、日産も「あるべき姿」に戻ってきているのかもしれません。今年はシルビアを東京MSで発表するのでは!?というウワサもあります。さらにクルマユーザーの多くは女性だ!!ということで、女性の開発主査が活躍するメーカーとして知られています(ドイツやフランスでも珍しいのでは!?)。

  クルマ好きの「近視」にはトヨタの充実ぶりばかりが写るんですけども、トヨタがザックスダンパー!!とか言っている間に、日産は「e-POWER」と「プロパイロット」をリーズナブルな価格帯で発売してしまうという「クール」なコトをやってくれました。200万円のコンパクトカー、300万円のミニバンに世界最先端の機能!!やっぱり今どきはどれだけ多くの人を巻き込んで行けるか?が「ブランド力」という意味でも大きな価値を持つ時代です。多くのユーザーが買って満足するクルマ!!なんだかんだいってもそれが一番
「クール」なんじゃないか!?プリウス、アルファード、86こそがトヨタの「価値」だと思います。

  トヨタと日産それにホンダ(アコード、ヴェゼル、S660)、マツダ(CX5、アテンザ、ロードスター)、スバル(レヴォーグ)、スズキ(アルト、スイフト)は、北米、欧州中国のどこに持っていっても、とりあえず他の地域のクルマとは比較にならないくらいに素晴らしい出来映えですよ・・・。そんな超ハイレベルな日本メーカーの中でも、日本のユーザーから「このメーカーは特に仕立てが良い!!」と絶大なる安心感を持たれているのは、やっぱり日産じゃないかと思います。ウチのおふくろも、コンパクトカーを買うとしたら、日産が一番お上品に見えるからノートが良い!!と言っています。まあ・・・衝突安全基準などを見ると日産の手抜きが明らかにはなるんですけども。

  さて2016年末に発売されたモーターファン復活第5号で、清水和夫さんがノートe-POWERをレビューしているんですが、タイトルにあるような「決め台詞」を放り込んできました。いかにもベストカーなんかで見かけるアレです!! ノートの関係者には気の毒なことですが、特にBセグのどのモデルと比べて何が不足しているといった具体的な提示すらなく、筆者にとってはレビューを締めくくる軽い一言なつもりで、おそらくほぼ「無意識」なんだと思います。絶対に伝えたい大事なことならばもっと前段でしっかり書くべきですし。おそらく日産の開発者やこのクルマのユーザーに対する「配慮」という意識すらまったく無さそうですし、相手が日産なんだからこれくらいの「いじり」は当たり前だ!!・・・果たして全く同じことをメルセデスAクラスやBMW2erに対して言えるのでしょうか!?

  おそらくA180や218iよりもノートe-POWERに深く感銘を受けた人はそれなりにいると思います。いやいや「ノートe-POWER」の新しさに比べたら、A180や218iなんてさ0-100km/hは10秒以上かかる強烈なノロマでしかないし、同じようなコンパクトなファミリーカーで使われることを考えると、完成度においては不満がある内容で、よくノートe-POWERと同じ市場(同じ土俵)に立っていますね!?と不思議に思うレベルです

  そもそも清水さんが「これは単なるシリーズハイブリッドだ。」と、レビューの冒頭からノートe-POWERの先進性を全力で否定するところもやや不可解です。このノートe-POWERと同じようなクルマを、もしBMWやテスラが作ったらこのオッサンはどんなにはしゃぐでしょうか!?もしもそれらのモデルが250万円程度だったら、「これでアクアもフィットももうおしまいだ!!!」とかドヤ顔で言うんだろうな・・・実際にBMWが250万円で出したら売れちゃうでしょうけど。

  ちょっと前に発売された、550万円のBMWのレンジエクステンダー付きEVは「日本の自動車産業を大きく引き離す先見性!!」とか評しておいて(中身は日本のサプライヤーの技術なんですけど)、ノートe-POWERは「単なる(中国でも北米でも作れる)シリーズハイブリッドに過ぎない・・・。」さてこの露骨なまでの温度差はいったいどこから来るのか!?ちょっと前にテスラ・モデルXを見て世界の自動車産業の一大転換点にもっとも近い!!とか興奮気味に言ってましたっけ・・・。

  直接充電機能があるかどうか?(PHEVかどうか?)で「最先端」と「ありふれた技術」を大きく分けてしまう「クソみたいな手品」的レビューにまんまと引っ掛かって、日本メーカーは遅れている!!と騒ぐアホな還暦ジジイもそれなりにいるかもしれないですけどね・・・。若い世代にそんな理屈は通用しないですよ。ただ単に日本メーカーと日本車が嫌いで嫌いでしょうがない!!という個人的事情から発生した、無理やり過ぎる論理・・・。こういう面倒くさい輩のことを世間一般では「老害」と言うんです!!そろそろ引退されてはいかがですか!?










  

2017年2月22日水曜日

斎藤慎輔氏 やっぱりスバルには噛み付かない!?(ティーポ3月号)

  斎藤さんに限った話ではなく、どうやら多くのライターさんに同じような傾向が見られるので、ちょっとネタにさせて頂きました(笑)。フランス車・イタリア車を中心に扱うティーポという月刊誌で連載を持つ斎藤さんですが、1月号ではジャガーXEを、2月号ではプジョー208GTiを、それぞれK口Mなぶ氏のようなメーカーの靴を舐めるような絶賛レビューをぬるーく書いておられました。相手を見て辛口になる「雑魚」ライターとか言ってしまうと大変失礼ですが、この業界の売れっ子はそんなヤツばっかりです。もっとも好意的に解釈すれば、日本市場では微々たるシェアしか持たない両ブランドへの「大人の配慮」ってヤツなんでしょうね。ちょっとでも興味を持って読んでいるユーザー予備軍の気持ちを萎えさせないとても「上品な」文章ではありました。

  しかし「斎藤ファン」にとっては、あの沢村慎太朗さんみたいな「下衆過ぎる」内容のメーカーぶった切りが読みたい!!去年(2016年)はBMW116iとマツダロードスターを見事なまでに「バッサリ」と斬ったあの切れ味を再び見たいわけです。そして3月号に登場したのは!!なにやら期待が高まる「スバルBRZ」!!。これは〜何か起こるはず!!「トヨタのイヌ」「ザックスのイヌ」「ブレンボのイヌ」「ビルシュタインのイヌ」「ジャトコのイヌ」「アメリカのイヌ」・・・忠犬・フジヘビー。あらゆる良質な素材をまったく使いこなせていない!?とか「切り口」はいくらでもありそうだ!!相変わらずに「水平対抗」というプライドを誇らしげに掲げ、北米市場でも欧州市場でも高く評価されている群馬の「お星さま」の運命はいかに!?

  BRZというクルマはですね〜。イーロン・マスク(テスラCEO)をも上回るスケールで自動車業界に新たな波を巻き起こしている、トヨタのモリゾー社長の肝いり企画において、たまたまスバルに白羽の矢が当たり・・・といったストーリーの果てに生み出された「混血車」です。スバルのエゴとトヨタのエゴがクロスした結果として、「AWDはやらない」「ターボはやらない」「オープン化はやらない」といった徹底した保守路線が貫かれています。ただしコンパクトな水平対抗2L自然吸気(新開発)をシンプルなFRのスポーツカー専用シャシーに組み込んだ結果、V8ミッドシップのフェラーリ458と同じくらいの重量(1300kg)になってしまったという・・・とっても「不思議」なスポーツカーです。

  86/BRZに関してしばしば議論になるのは、「スポーツカー」としてストイックな存在に成り切れているのか!?ということなのですが、「リアシートがあるから不可」という思考停止モードが発動した結論は、もはやプロの評論家には許されないです(911より不純な2シーターの立場は!?)。素人目線で恐縮ですが、このクルマにはメーカーが「コスト」の壁に阻まれて消化不良(ノーマルのタイヤ銘柄、エンジン&ミッションの完成度など)な点と、意図的に「スペシャル感」を下げた点(インパネ、エクステリア前後のデザイン)が混在していて、そこに「ユーザーが仕上げるクルマ」というエクスキューズを用意しています。

  気合いの入ったユーザーならば、スバルの水平6気筒に換装したりターボ化を経て300psオーバーに仕上げることもできる車体(容量がある)ですし、純正&社外を含め日本でもっとも多くのアフターパーツが発売されている車種であることもまた事実です。「気に入らないところは自分で直してください!!(だから作り込みは控えています)」・・・これでは斎藤さんも何も言えないですねー。ロードスターの時みたいに「小物入れがないから困る!!」とか噛み付いたりはしないんですね。

  アフターで直すなら、FRのクラウンでも3erでもなんでもいいじゃん!!・・・というとそうでもないです。セダンでも車高調とバッケットシートで着座位置は誤魔化せるかもしれないですが、86/BRZは交差点一つ左折するだけで「普通車」との違いをハッキリと見せてくれます。あのチャラ過ぎるリア!!初めて試乗したときは「なんじゃこりゃ!!」って思いましたよ。マツダのロードスターよりも簡単に、かつダイナミックにスライドするので、これじゃあ・・・夜な夜な86を愉しむ「スベリ屋」が、街中でもクイックに左折して立ち上がっていきたくなる気持ちがわかる。「究極の左折マシン」。

  斎藤さんも褒めていらっしゃいますが、「商品企画」としては限りなく完璧に近いと思います(ユーザーのニーズにしっかり応えている!!代替車が無い!!)。日本車では頂点の「100点」。独断で点数を付けると「クラウン20点」「プリウス50点」「アルファード70点」「ノートe-POWER60点」「エクストレイル40点」「S660・95点」「ロードスター80点」くらいか!?。

  堅実な経営意識を持つトヨタが、スバルの利益を生まない稼働率低めの群馬のラインに目を付けて作らせた結果、スバルの魂の一つでもあったサンバーが消えてしまった(軽自動車から撤退)ため、トヨタの企画そのものを目の敵にするスバリストもいたとか・・・。あのトヨタが心からユーザーの為を思って新規でスポーツカーを作る!!なんていう夢見たいな「慈善事業」であっても一部のスバリストにとってはどうも癪に触るようで、私の弱小ブログにもいろいろ不満を申し立ててくる人もいました。もうあれから4年も経つんですね。

  さて下に藤島さんのレビュー動画を付けました。ザックス製ダンパーを備えた「BRZ・GT」というコンプリートモデル(仕上げるのが面倒な人向け?)です。斎藤さんの意見では「ザックスダンパーは意外にも(Sに比べて)フリクション感が大きい」「限界領域ではよく抑えがきく」と断じていて、藤島さんのコメント「路面をしっかり掴んでますね!!」とは真っ向から矛盾しちゃっています!!あちゃー。国沢光宏さんはずっと「ザックスは異次元にスゲー」ってバカの一つ覚えのように言っているので、誰か一発反論してほしいと思っていたところだったのでコレは良かったなー。異次元なのはアンタだ!!

  





2017年2月10日金曜日

スズキの新デザインは欧州メーカー出身者の仕業なんだってさ。(ニューモデルマガジンX3月号)

  スズキの新デザインがクルマ好きの間で話題になっています。もちろん大ヒットのハスラーでも新型スイフトでもなくて、なかなか「凝っている」と好評なのが、アルトとイグニスの2台です。どちらもとても印象的で、英国車MINI、ドイツ車ザ・ビートル、イタリア車フィアット500にも対抗できそうな、日本のスズキの新境地と言える個性的ながらもセンス良くまとまったエクステリアです。

  ダイハツがコペンを、ホンダがS660を作る中で、軽自動車最大手のスズキからの回答が「アルト」。最初から上級グレードありきのスポーティなデザインでベースモデルが発売するや否や、畳み掛けるように「ターボRS」「ワークス」を発売。やたらと重量が増えるCVTを降ろして、RSはDCTを、ワークスはMTを配置していて、驚きの軽量設計を実現したベース車のボデーと相まってRSもワークスも670kg。今や800~900kgが軽自動車の相場ですから、その軽さは解ると思いますが、パワーウエイトレシオで考えてもメルセデスC180やゴルフ・トレンドラインと同等以上の性能になります。

  走りでワクワクさせてくれる性能の裏付けがあってこそ、個性的なデザインが生きますね。力強いCピラーや塗装面が広く感じるサイドのデザインからは、いかにも堅牢なボデーであるかのようなオーラが漂っています。SUVブームという世の中の流れに上手く乗っかったハスラーも見事でしたが、「ザ正統派」といえる小型車デザインのお手本、小型自動車デザインの歴史の1ページとして永く記憶されるであろうアルトも素晴らしい。軽自動車の表現の幅ってこんなにも広かったんですね。

  もう1台のイグニスですが、普通車ナンバーのAセグという日本ではやや特殊な立ち位置で、最初から「カルト車」扱いなんですが、スズキはそんなことは承知の上で、街中では純正パーツとおぼしきスタイリッシュな足回りに身を包んだ個体をよく見かけます。特にもっとも地味な色の代名詞になっているグレー・シルバー系の発色がとてもキレイです(プレミアムシルバーメタリック)。販売台数が稼げる小型車なので8色+5色の2トーンと選択の幅が広く、原色が多くて案外選ぶのに困るマツダと違って、「アースカラー」が揃っている点も好感が持てます。ただし買うならシルバー1択かな?ってくらいにカッコいいですけど。

  マツダが作ればなんでも名車!!みたいな雰囲気ありますけど、スズキにも同じコトが言えるんじゃないですかね。これは日本車に対して辛口な自動車メディアにも徐々に認識されつつあるようで、ニューモデルマガジンXなどは、昨年の後半に某アラフィフライター3人による茶番コーナーでバレーノをボロクソに貶しておきながらも、ここ数ヶ月でのスズキに関連する記事はキモチワルいほどの絶賛の嵐になっています。新型スイフトなんて以前ならかなり厳しいコトを言われそうなツッコミどころ満載のデザインなんですけどね・・・。

  さてそんなニューモデルマガジンXですが、スズキ絶賛記事の合間にスポットで「変なプライド」を見せていました。原文のママ抜粋すると

「スズキはこのところデザインに見所がある。某海外メーカーにいた日本人がアルトとイグニスに関わったというもっぱらのウワサだが、それでも商品が良ければ構わない。」

  どうやらスズキの「確変デザイン」は完全に助っ人ドーピングによるもので、日本メーカーのデザインが進化したわけでは無い!!と言いたいらしいですね。輸入車が大好き過ぎてクルマの本質を見失っている(かのような)バブル世代に必死で迎合したんですかね。ドイツブランド大好き〜って感じのやたらと痛いライターが本能的に書きそうなことですね。

  そもそも今のドイツブランドのデザインの主流を成している2000年代のアウディのデザイン自体が、日産出身の日本人デザイナーによる「完全なる確変デザイン」なんですけどね・・・。その後にBMWがクリス・バングルをフィアットから引っ張ってきてチャラ付いて劣化が激しいデザインでとんでもないしくじりをしましたっけ。世の中そんなものなのに・・・何が「それでも商品が良ければ構わない」なんでしょうか?

  ちなみに御堀直嗣というオッサンライターが書いた「アウディの矜持」という単行本には、驚くべきことにアウディのイメージを決定的に変えた和田智というデザイナーの名前が一切書かれていません。日本的なものの関与を一切無視して、つねに自動車に関しては日本よりドイツが上なんだ!!という「不変の理」を何が起こっても保持しつづけることが、日本のドイツ車好きバブル世代の「矜持」ってことなんでしょうね・・・いやー天晴れです。ただし日本のクルマ好きはバカばっかりだと思われるのは心外なので、これからもブログでいちいち晒していきたいと思いますけどね・・・。






  

2017年1月24日火曜日

クルマプレイボーイとかいう雑誌で小沢コージさんがテキトーな仕事やってるよー。

  最初に言っておきますけど、小沢コージさんはわりと好きなライターの1人です。正直に言えばあの独特の軽いノリに関しては、当初から「なんだコイツは!?」と思ってましたけども、彼がさまざまな媒体で手掛けるレビューを10、20と読んでみて少しずつ気がついたのが、この人は自動車ライターの中では圧倒的に文章が上手いな!!ということです。雑誌レビューだろうが、WEBレビューだろうが、これが一旦読み始めると、途切れることなく最後まで読み切れるよどみの無い流れになっていることがほとんどです。これには毎度毎度が完全に計算しつくされた展開なんだなーと割と最近になって気がつきました。

  そんな小沢コージさんなんですが、年末に発売された「クルマプレイボーイ」というチャラい企画雑誌で、今回ばかりはいつもよりもずっと「ゆるーい仕事」をしています。これはさすがにツッコミどころが満載なので、とりあえず一通りはイジっておこうと思います。雑誌大手の集英社だけあって定価はうれしい480円!!それなのに豊田章男社長、マツダの藤原常務、水野さん(GT-R)、多田さん(トヨタ86)にスバリストにはおなじみの辰巳さんといった大物のインタビューが入っているなかなかのコスパを誇る豪華版です。

  その中で小沢コージさんが担当したのが、日本COTYを受賞したスバルの新型インプレッサの特集ページです。「クルマ・プレイボーイ」というクソガキ相手の企画といことで、読者層はそれほどクルマに詳しくないと思ったのか、まるで3年前の焼き直し記事のようにライバルのゴルフをかなり熱心にプッシュしています(ちゃんと仕事してくれー)。2013年に7代目がデビューして2014年まではあちらこちらで絶賛記事が飛び交っていたVWゴルフですが、2015年を境にタブーな存在になり、カーメディアの「暗黙の了解」となって久しいですが、今回その封印を打ち破る意図があったのかもしれませんが、小沢コージさんがなかなか「懐かしい」ことを書きなぐっています。

  ちょっと前のカーグラフィック誌上で行われたインプレッサの記事ではゴルフはまるで腫れ物に触るように「可もなく不可もなく」といった書かれ方をしていました。そもそも2013年の当初からこういう地味な扱いこそが欧州におけるゴルフの「堅実なイメージ」には合っていると思うので、カーメディアの変わり身の早さにとんでもない節操のなさを感じつつも、これはこれでカーメディアの健全化が進んだと喜んでいましたが、小沢コージさんはそれを逆流させます。久々に見た「絶対王者ゴルフ」という見出し・・・。これは3年前の一連のゴルフのプロモーションにおいても、東アジア(日中韓)のカーメディアだけで限定的に行われた書き方でして、とりあえずイギリスやドイツのカーメディアではまったくと言っていいほどに見られない表現なので、それを真に受けた日本のゴルフユーザーがやたらと勘違いしているのは痛々しい限りでした・・・。

  このブログでちょっと前に触れましたが、Cセグハッチバックに対して最も造形が深いと思われる森口将之さんは、新型インプレッサもVWゴルフもとてもじゃないがCセグの世界トップの器ではない!!とか仰ってました。これはこれで、日本のゴルフ信者とスバル信者を全員敵に回したなー。森口さんに言わせればマツダやプジョーの方が上だろ!!ってことなんでしょうけど、この2台のアドバンテージも実際のところはやや不明です。ひと昔前と比べれもどうもCセグ車は全体的にメーカーの気合が感じない設計になってしまいました。あえて一番頑張っているところを選定すると、それはボルボV40じゃないか!?

  さて単なる「焼き直し」でしかない小沢コージさんの記事のゴルフ絶賛部分ですが、よくよく読んでみると結構デタラメなことが書いてあります。まず無知なユーザーを欺くポイントとして、「ダウンサイジングターボとDCTの組み合わせは、高速ではハイブリッドをしのぐ総合力だ」とか書いてやがります。これ何年前の騙し文句だよ!!両角岳彦とかいう下劣なライターが以前にCVTに対するネガティブキャンペーンをやった時に使った手だな・・・。高速で燃費稼ぐなら自然吸気ガソリンにMTという低コストユニットで定速走行すればいくらでも伸びるって。そもそも「高速では」とかいう限定条件付きの燃費議論自体が不毛なんですけどね(こんなのクルマの初歩だろ!!)。

  私の弱小ブログにも感化された「アレ」な人がコメントよこしてくれましたけど、クルマの初歩すら分っていないなー、これはバカバカしいと思いつつ、失礼極まりない返事をしちゃいましたね。あれからもう3年くらい経つのか・・・。もう誰も両角さんみたいに「高速では」なんていう根本的に設定が間違っていて愚かな燃費議論なのに、それを自著で真顔で語る人なんてのはいなくなったと思ってましたが、よりによって小沢コージさんがいまさらにそれを蒸し返してくるなんて・・・。簡単に言ってしまうと、「動き出し」と「回生ブレーキ」が多用されて初めて真価が発揮されるのがハイブリッドですから、高速道路を定速走行したところでモーターの分だけ余計な重量増となっているハンデ状態でしかないです。これは小学生に説明しても十分に分ってもらえるレベルの話なんですけどね。「クルマ・プレイボーイ」だからっていくらなんでもナメ過ぎでしょ。

  さらに小沢コージさんはやらかします。ゴルフは輸入車で初めてユーロNCAPとJNCAP(日本)で5つ星を獲得したモデルだ!!と無意味なことをドヤ顔で書いています。とりあえず現行だけでなく先代以前からすでにマツダ、スバル、ホンダ、日産から発売されるグローバルCセグだったら「ユーロ」「J」「アメリカ」の全てのNCAPで5つ星を取らないと「事件勃発」ってレベルの話ですよ!!日本車では世界最先端の衝突安全基準を維持するなんて「当たり前」の話なんですけどね。しかもゴルフのJNCAPの得点は、プチバンのホンダフリードよりも低い水準です(プリウスの方がずっと上!!なレベル)。もしシビック、アクセラ、インプレッサ、アルメーラがこんな「失態」を抱えていたら、カーメディアがほっとかないでしょうね。間違いなく袋叩きにされると思うのですが、なぜかゴルフに対しては非常に優しい対応です。

  3年前はたまーに「ゴルフは安全」とか言ってくるわけわかんないコメントがいくつもありました。そしてその都度コピべのように「JNCAPでプリウス(先代)に完敗してますけど、このコメントはガチですか!?」と返信してました。なんでこんなクソみたいなクルマが「日本COTY」とか取っちゃうのか!?それ自体がまったく謎でしたが、この年の選考の際に多くの審査員に協力を求めて組織票を作った!!と自画自賛していたのが他でもない小沢コージさんでしたっけ・・・。冒頭に書いたように小沢コージさんは「ちゃんと仕事すれば」決して無能なライターさんでは無いと思うんですけどねー。動員「兵力」もまだまだ相当に持ってようですし・・・。









  

2017年1月12日木曜日

なぜ最近のニューモデルマガジンXはVWに冷たいのか!?

  一体どーしたんですかね!?広告費の支出を打ち切られた?もしくは減額されたのかな!?(余計なお世話だ!!) ゴルフGTEやゴルフRといった国内では絶対に売れないようなクルマ(500万円のスイフトみたいなクルマ)を猛プッシュしていたのは、もう1年くらい前になるのかもしれませんが、誰が読んでも「ゴリ押し」「ステマ」でしかなかったVWとのいい関係が、突然の「破局」を迎えたかのような2017年2月号でした。

  VW期待の新型車であり、本国では既にリリースされていて、まもなく日本でも発売される予定の新型ティグアンというSUVがあります。別のブログで書いたこともありましたが、このクルマはSUVにも関わらず、衝突安全テスト(ユーロNCAP)では、メルセデスEクラス、アウディA4など並みいる高級セダンを押し退けて安全性で2016年のベスト3に選ばれるという奇跡的な結果を残しました(これはCX5やエクストレイルでも成し得ていない快挙!!)。なんとティグアンを上回ったクルマはアルファロメオ・ジュリアだけなんだって!!これはスゴい!!

  VWの象徴として君臨してきたゴルフに代わるブランドのニュースターの日本上陸だというのに、ニューモデルマガジンXはそれを巻頭に持ってくることもなく、なんと表紙は・・・まだまだ先の2018年に登場予定の次のアテンザでした。まあ確かにスクープ感はあるしモデルの「惹き」があるのはわかるけどさ。さて巻頭のアテンザ(内容はほぼ無し)に続いてはティグアンの登場か?と思いきや、年末のいかにも怪しい時期に出て来た新型スイフト。何が怪しいか?って2017年から排ガス規制が一気に厳しくなるので、このタイミングでの小排気量ターボの投入はどうもキナ臭いです。まあ同じことが1.4Lターボのティグアン(1月発売?)にも言えるけど。

  スイフトも期待されているクルマではありますけども、あのVWが利害関係で大きくモメていて完全に目の敵にしているスズキをティグアンの前に持ってくるとは!!しかもスイフトHVに価格面で対抗するために、慌ててトヨタが投入したヴィッツHV(1月発売らしい)の価格表まで出てます。もはやどちらもVWポロ(199万円〜)に迫る価格なんですけど、「激戦必死」!?どちらも全力のコスパ対決であることを強調してます。以前のニューモデルマガジンXならば「日本のBセグなのに高価過ぎる!!」ってツッコミ入れてるはずなのに・・・これはちょっと変だなー。

  その後もスープラ、プリウスPHV、レクサスLCとトヨタ自慢の新型車ラッシュに紙面を大幅に割譲しています。挙げ句の果てには、ティグアンの前にレクサスGS廃止!?というなんともガセっぽい報道まで挿入してきます・・・まだ新型シャシー投入から5年なんですけどね。それにしてもモデル廃止のネタがティグアンの前に来ますか!?

  さてやっと登場したティグアンですが、発売直前ということでインポーターからリークされた価格表が出ています。ちなみに360万円〜です。同じく今年の上半期には日本発売される予定のプジョー3008の方が安くなりそうですね。「衝突安全基準」VS「モダンインテリア」というなかなか競争力がありそうで興味深い対決なんですけどね(コンパクトHVの競争とかどーでもいいって)。

  まあ日本市場ではぜんぜん知名度がないティグアンの取り扱いなんてのは、今のところはこんなものだと思いますが、「まさかこのコーナーで!?」というところでVWに対するディスが行われます。ディスというよりVWが日本のユーザーにあまり知られたくない恥部みたいなところを白日に晒した!!(タブーに挑戦した)だけなんですが、もちろんそういう「高尚」な記事が書ける連載持ちライターといえば牧野茂雄さんです。中国市場における当局の政策に、VWがメルケルを使って干渉した!!って話です。安倍政権では絶対にできない!!安倍さんよりもトランプ氏よりも自国優先主義を発揮するメルケルの裏の顔を暴露しています。

  さらにダメ押しは、年内最後の発売ということで、今年のベストカーが決められたのが「ざ総括」。毎回のように輸入車に栄冠が与えられるプロパガンダ全開の覆面座談会なんですけども、今回ももちろん輸入車が受賞なんですけども、ブランドはスズキ!!あれあれあれこの雑誌の別のコーナーで3人のオッサンライターが「日本を走るレベルに無い!!」とかボロクソ言っていたのに年間最優秀車ですか!?なんだかなー。

  ちょっと調子狂うんですよね。カーメディアがアホみたいにVW最高!!って言ってるのはツッコミどころが満載で、読んでいてあれこれ頭を使って反論して脳が活性化してたのですけど、ここまでまともなコト書かれると眠くなる。あーーー退屈だな。しかもティグアンに関してはSUVとして画期的で、MQBプラットフォーム初!?といってもいいくらいにオススメできるクルマじゃないか?と思うんですけどね。

  最近ではVWも心を入れ替えた!?のかどうかわからないでど、ゴルフGTIにMTを設定したり、パサートにも2Lターボのモデルを導入してくるなど、所有してみたいと思えるクルマもちょくちょく出て来てるんですよね。数年前は本当にひどかったですから・・・。ブログを書き始めてもう4年。世の中は少しずつ変わっていくことを感じたお正月でした。今年はどんな面白い記事に出会えるでしょうか?






2016年12月24日土曜日

九島辰也氏 の意外な魅力が炸裂の「GQ-CARS2」

  毎度毎度上から目線で、有名自動車ライター様のささいな「揚げ足取り」をしてきましたが、どーせカーメディアの報じる内容なんてデタラメだらけですし、いちいちツッコミ入れるのもなんだかなー。そろそろ同じパターンの展開は書いていて少々飽きてきたので、来年からはもうちょっと「謙虚」にライターの魅力を伝えていきたいと思う次第でございます。

  突然というわけでもないですが、そんな心境の変化が起こったのは、個人的に2016年下半期で最高の自動車関連著作物だと思われる「GQ-CARS2」というムック(雑誌の増刊号)を読んでからですねー。アラフィフから還暦までの脂の乗り切った中年の自動車ライター(そもそも若手はいない)が大挙動員されていて、日頃の仕事のストレスを晴らすように伸び伸びと対談しています。多くの自動車雑誌で絶対的に要求される新型モデルの「技術面での説明」などは割愛OK!!(スペック表見ればいい!)。ひたすらにクルマ好きな素人が飲み屋で話すかのように語ってます。つまり自動車専門誌とは全く別の顔を見せているわけですよ。

  たくさんの連載を持っていて、そこで毎回赤裸裸に何書いても読者が許してくれる福野礼一郎さんみたいにリラックスした仕事ぶりです。やはり環境が変われば仕事ぶりもだいぶ変わるようで、毎月読者(熱狂ファン)を力強く自動車への関心へと巻き込む、あの福野礼一郎さんの文章を読んでいるかのような興奮がありましたよ。ただし清水和夫氏&国沢光宏氏の還暦コンビはどうもこの企画のノリが解ってないようで、四角四面な説明を垂れ流すなどやや浮いていました。他の皆様の中には単体でのレビューを読んでコイツつまんねーな!!と能力を疑問視していた方々(失礼)もおられましたが、やはりクルマについて書く仕事をしているだけあって、やっぱり「SOUL」があるんだ!!書き手の良さを引き出す編集部のレベルが専門誌とは違うんでしょうね・・・。

  普段のレビューでも割とぶっちゃけキャラでグイグイ来る感じの「カリスマ」ライター・小沢コージさんに関しては、そんな小細工は通用しなかったようで、なんだか地味でしたねー。単体のレビューはいろいろな意味で面白いんですけども、対談形式などの他のライターとコラボする企画だと、なぜか不思議と大人しくなりますね。たぶん周囲に気が使える「いい人」なんだと思います。やっぱり「カリスマ」はひと味違うなー(他人と一緒に仕事するのが苦手なのか?)。

  これだけライターを集めて好き勝手に対談させていると、中には話が被ってしまう人も。いまやスポーツカーか?SUVか?ってくらいにオッサン向けクルマ雑誌のコンテンツで重要なのがSUVなんですけども、沢村慎太朗氏と九島辰也氏がSUVの現状に関してほぼ同じようなこと言っちゃってます(恥ずかしー)。編集ももう何がなんだかよくわからないから、とりあえず手を加えないで載せちゃえ!!って感じなんでしょうけども、せっかくのハレの舞台でモロ被りした両者はちょっと可哀相ですね。言っていることはなかなか至言なんですけども・・・。

  正直言って動画などにも積極的に出ている九島氏は、てっきりレビューと文章力に自信がない「河口まなぶ系」のライターさんだと思ってましたが(動画のコメントがチャラい)、あの沢村さんの話の内容が被るとは、なかなかどうしていろいろと考えていらっしゃる方なんですねー・・・失礼しました。チェロキーやマスタングの年式にもとてもお詳しいようです(アラフィフなら常識なのか?)。森慶太さんというこれまたかなり個性的なライターと対談しているんですけど、一部に熱狂ファンを持つ熱いライターとして知られる爆弾オトコの森氏を相手に「熱さ」で完全勝利するとは!!!(知らない人には全く何言ってるかわからないですよね・・・)

  やっぱりトップギア(日本版)とか見てると、イギリスのライターは読者のクルマへの情熱を確かめるかかのように、「待ったなし」であれこれ放り込んできます。日本ではほとんど知られていないモデルによるたとえ話なんかは、「はぁ!?なんだよそれ!?」ってなりますけど、ネットがあるわけだからいくらでも調べればいい!! 知らないクルマが出て来るだけで、なんだかとっても得した気分で嬉しいんですよ。日本で言えば「オートメカニック」の専門用語オンパレードな連載。読んでいてやっぱりわけわかんなくなりますけど、「熱さ」だけは確かに伝わってきて、趣味の本を読んでいるなーって実感します。それに引き換え「ニューモデルマガジンX」や「ルボラン」なんて、まるで全国紙みたいな「報道ごっこ」ばかりで、スペック表をそのまま文章にしたような内容は読むのが苦痛だったり・・・。

  GQ-CARS第2号はとてもトップギアに近い「趣味の雑誌」へと上手く仕上げたと思います。昨年の第1号は単なる「寄せ集め」の駄作でしたけど、そこから猛烈に反省して、動員するライター連中を次々と対談させて「本音」(どうかわからんけど)を上手く引き出しいます。「清水草一VS大谷達也」なんて最高に面白かった!!NSXと488GTBを意味不明に否定する清水草さんに対して、大谷さんが真っ向から反論していて、挙げ句の果てには「NSXはデザインがキモくないからダメ!!」とか言い出す始末・・・そんなオチありかよ。清水草さんはほぼいつも通りだけど、やっぱり大谷さんは「熱い」ですね!!(BMWディーゼルに対してマツダディーゼルの完全勝利をカーグラフィックで断言したとっても熱い人です)。

  沢村さんはさすがに気心が知れている?森慶太さんが相手です。他のライターがみんなNG出したのかなー。それとも編集部が気を使ったのかなー。来年はギャラを奮発してでも、あえて他のライターとコラボさせてほしーですね!!もう想像するだけで笑えて来ます。
「VS清水草一」清水の愛車の458を以前に著書で完全否定したこともある!!スーパーカーといえば沢村ってくらいですから草さんは何も喋れなくなっちゃうかも。
「VS九島辰也」アメ車もガンガン語れる沢村さんですから、かなり良い対談になりそうな予感も。日本のカーメディアはとっても歪で、クライスラーとジープを語れるライターさんがほとんどいないんじゃ・・・。
「VS河口学」これはアカンですね。河口氏の新たな魅力が発見されればいいですが。








  

2016年12月14日水曜日

清水和夫氏 と テスラ のあまりにも不幸過ぎる関係。

  10月の終わりくらいに発売された「GQ・CARS・2」という男性雑誌GQの増刊号がなかなか面白いです。定価880円でものすごい数の自動車ライターを動員していて、自動車専門メディアが唖然とするほど内容が濃い!!個人的には沢村慎太朗さんの対談記事が読めるだけで大満足なんですが、それに加えて小沢さん、西川さん、清水(草)さん、島下さん、大谷さん、五朗さん、渡辺(敏)さん、森口さんといった割とまともで良識派の皆様が勢揃いしています。それとは別に石井さん、河口さんといったチャラい連中も充実してます(笑)。

  そんな中でも最も「?」だったのが100あるコーナーの中で3番目に置かれた清水和夫氏の問答です。これはもうGQ編集部の確信犯的ないたずらとしか思えないっす!!何が面白いのか?というと、冒頭に持ってくるには一見あまりに冴えない内容で、テスラ・モデルXというガルウイングを備えた新型SUVについて問答形式で清水さんが答えるってコーナーなんです。しかもとっても短くて情報としての内容は全くないです!!そんな存在意義が不明な1ページなんですけども、面倒臭がらずに読むとアホみたいにツッコミどころが満載なんですよ!!これは酷い!!

  清水(和)さんほどの大ベテラン・ジャーナリストでもこんな事言います???(これはゴーストライターの仕事じゃないかと・・・)。「Q1:モデルXの第一印象は?」と訊かれて、「本格SUVと比べるといかにもシティボーイ的」ってなんとも素人のオッサンが言いそうな冴えない言い回しですね・・・。高級SUVの代名詞であるランドローバーやジープに比べてシティボーイ的という意味だと思われますが、このクルマどう見てもテスラ版のハリアーじゃないっすか?まあ昭和からクルマ乗っておられる大御所ライターですし、最近出て来たSUVなんて全く興味が無いでしょうから、これが無難な言い方なのかもしれません。しかし・・・その後に「航続距離が気になる」とかまたまた素人の投稿みたいなことを言い出します(笑)。

  つづいて「Q2:テスラの良い点は?」への返答がいかにもジジイな言い分です。「100年続いた自動車の常識を覆したことは評価できる。」うーん。もう何言っているかわからない!!プリウスもリーフも存在を否定されてしまっているのは間違いなさそう。続いて「テスラのようなベンチャーでないと新しい価値は生まれない。」とか仰ります。テスラから「新しいっぽい」モノは生まれたかもしれないですけど、「新しい価値」というよりは旧来のセダンやスポーツカー的な価値の延長でEV作っているようにしか見えません。はて?何か生まれたのかな?ド素人には全く何を指しているのかわかりません。

  さらに「今後はエッジテクノロジーに酔いしれるだけでなく、普及へのロードマップを描けるかどうか。」とお続けになります。そんなこと言われなくてもテスラは十分に解っていて、徹底的に普及に向けたシュミレーションを繰り返した結果として約1000万円という車両価格が設定されていると思うんですが。さらに「自動車は社会公益性が高いので、株価や利益だけを追求するようなら自動車をつくってほしくない。」いい歳してキレイ事ばかり言ってますねー・・・。

  「Q3;テスラの悪い点は?」に対しては、「自動運転で死亡事故が発生した。誇大広告に走ったテスラにも倫理的責任があると思う。」この人から「倫理的責任」という言葉が出るなんてビックリですよ!!テスラを責める前にご自身の動画で行っていた悪質なステマを繰り返した挙げ句、視聴者に向けてまったく意図を説明をしないことに、「倫理的責任」はない!と言い切れるのでしょうか!? 

  それよりももっとヤベーーー!!と思うのが「イーロン・マスクCEOが水素燃料に対して批判的な姿勢を見せるのは納得できない!(もっと勉強するべきだ?)」ってところです。どうやら清水さんはイーロン・マスクの経歴をあまりご存知ではないらしい。本田宗一郎氏や鈴木修氏のように自伝も大人気になるほどのカリスマ経営者だなんて露にも思っていない様子。

  アメリカのカリスマ・キャピタリストであるベン=ホロビッツの名著「HARD THINGS」にもマーク・ザッカーバーグやジェフ・ベゾスらとともに登場する当代一流の敏腕経営者に対して「バカたれ!!」とは・・・。たぶんホリエモンみたいなヤツくらいにしか思ってないのでしょうね。若くして巨万の富を稼ぎ、リタイアして悠々自適な生活をしていてもいいのに、使命感に突き動かされて私財を投じて斜陽な自動車業界に挑む!!もうこれだけでも十分立派!!清水さんのようなステマ請負人に批判される言われは、これっぽっちもないっすよ・・・。

  もうすでに「ボケ多過ぎ!!」でツッコムのに疲れてしまったんですけども、終盤にもとんでもない一撃をかましてきます。このオッサンの話はしばしば「目がテン」になるほど的外れだったりするんですけども、これもまた強烈です。「およそ100年前、馬車のスピンオフとしてガソリン自動車が考案され、やがて普及した。そして今度はEVがガソリン自動車のスピンオフとして登場した。」えーーーーー!!!!!!EVってターボエンジンが出来る遥か昔から日本でも市販されてましたけどね・・・。

  1947年に日産の前身となる東京電気自動車が「たま電気乗用車」を発売。1950年には「たまセニア」という航続距離200kmを誇るモデルもすでに登場してます。その後米軍によって格安の石油が供給されるようになって、電気自動車の需要は無くなってしまったそうですが、その後の大量消費の時代を経過して化石燃料の使用を削減する風潮の中でテスラが躍進するタームになったってだけじゃないの?何がスピンオフだって?

  テスラとイーロン・マスクは、アマゾンとベゾスのような、IoTによる次世代型ビジネスモデルを、広く世界に知ってもらうための素晴らしいお手本だと思うのですが、オッサンライターの手に掛かればその「輝き」は一気に「怪しさ」に変わり、そのビジネス規模はまるで「おままごと」の域を出ないのか?とすら誤認させてくれます。テスラやアマゾンは日本メーカーの仲介もなく、アメリカ企業がBtoCビジネスで日本のカスタマーと直接取引するようになった!!という恐るべき事実を見ても、そのスケールはもう日本のポンコツ自動車ライターが安易に語れる次元じゃねーな・・・って思うんですけどね。





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2016年12月8日木曜日

森口将之さんが言うインプとゴルフに圧勝するCセグとは?(ティーポ1月号)

  あのVWゴルフが!!なんと「噛ませ犬」になるレビューが読めるなんて!!海外のカーメディアではもはや当たり前のことですけども、日本のカーメディアでは絶対というくらいに「禁忌・タブー視」されていたことを、森口将之さんというフランス車に詳しいライターがティーポ1月号でやらかしてくれました。VWゴルフにもはや優位性はほとんど無いというのは周知の事実なのですが、それでもカーメディアは「ゴルフこそがCセグの頂点」だと頑なに言い続けます。日本においては「ゴルフは絶対のベスト」と自信を持って報じられる媒体こそが「カーメディア」の定義に適う存在なのだと思います(たぶん)。

  新型インプレッサがゴルフ・ハイラインを圧倒してますよ!!という今回の内容。最近ではスバルもカーグラフィックなどに相当の「注射」をしているようで、いよいよ風向きが変わってきたのかもしれません。それにしてもこのレビューは雑誌媒体のカーメディアとしては2013年のゴルフⅦ発売以来の快挙じゃないでしょうか。森口さんが3年くらい前にゴルフⅦについて書いたレビューはとりあえず思い出せないです。それほど肯定的にも批判的にも書くライターでもないですけども、自らフランス車への愛情を示す方ですから、ドイツ車ながらもフランス車的なフォーマットでデカい顔しているゴルフを元よりそれほど快く思っていなかった可能性もあります。

  さてそのレビューの中のある一節が「インプ>>>ゴルフ」よりも過激な内容になっています。カーメディアにとってアンタッチャブルな存在のゴルフと、スバル自慢の新型プラットフォームで一気にクラスの頂点へ進化したハッキリと宣言するインプレッサの2台に対して、「この分野では2台のさらに上を行くクルマがあるのも事実」という爆弾発言が飛び出します。しかもわざと車名を明かさない手法!!!もうそれ以降のレビューの内容など全く頭に入ってこないですよ!!脳が勝手に候補車をさがしちゃいます。アクセラ?ボルボV40?フォーカス?プジョー308?それともプリウスなのかー?

  以前にCセグの番付を著書の中で発表した福野礼一郎さんは、圧倒的なゴルフ推しなので、それとは評価基準が根本的に違うんでしょうね。とりあえずAクラス、1シリーズ、ジュリエッタといった右ハンドル仕様が酷くてゴミな3台は出る幕では無さそうです。この3台はエンジンもシャシーもアシもハンドリングもとことんメーカーにやる気無いのが伝わってきて、残念ながら全く印象が悪いです。取り柄といったらAクラス=内装、1シリーズ=無し、ジュリエッタ=無し。設計基準が古いというのもあると思いますが・・・。

  欧州の感覚だと「Cセグにクオリティを求めるのが間違い」みたいで、ドイツの雑誌を見てもチェックするポイントが全然違っていて、重要度が高いのはなんといっても「燃費」。これマジです。よく「日本車は燃費ばかりでつまらない!!」とかバ◯の一つ覚えのように言っている人いますけど、そんなコメントがやって来たらもう「ウンザリ」ですね・・・特別に一つ例をお見せしましょう
コメントが実際にやってきたページのリンクです。
あんまりウンザリだったのでちょっとからかってしまいました・・・。

  森口さんのレビューによるとインプレッサに比べてゴルフはエンジンのレスポンスなどに大きな瑕疵があるとのことです。実際にVWの1.4Lは回転を低く抑えて燃費出すタイプですから、気持ち良いとはどう考えても形容できない部類のユニットです。最新のディーゼルではマツダなど4500rpmくらいに出力ピークになっていますが、VWのガソリンターボもだいたい同じ回転域を使います。BMW1シリーズもモジュラーの1.5L直3ターボになってから4500rpmがピークでやはり低回転方向へ進んでいて、以前の1.6L直4ターボ(プリンスエンジン)の方が走る分には気持ちよかったという意見も。しかし欧州のトレンドではやはり燃費の魅力が勝るみたいです。

  森口さんに言わせればBMWと共同開発したプリンスエンジンを今も大切につかっているPSAの方が乗っていて断然に楽しいのかもしれません。プジョー308の主力になっている1.2L直3ターボは5500rpmがピークで、単純にVWやBMWよりも1000rpm高くなっています。もちろんアクセラやインプレッサは自然吸気なのでもっともっと上の回転が使えます。

  ちなみにアルファロメオ・ジュリエッタの1.4L直4ターボはマルチエアで5500rpmがピークです。現行モデルのボルボV40T3の1.5L直3ターボは5000rpmくらいですが、2013年のラウンチ時に使われていて、そこそこのヒットを飛ばしたフォード設計の1.6L直4エコブーストは、6350rpmをピークに設定した高回転型のターボで、ゴルフを全く真逆のエンジンながらも、このボルボのユニットを福野さんが「クルマ論評2014」という著書で大絶賛していました。どうやら森口さんの落とし所もこの辺にありそうな気が?

  現行のCセグのターボで最高なのは、残念ながら日本撤退が決まっているフォード・フォーカスの1.5L直3エコブーストで6000rpmです。森口さんはこういうクルマこそ!日本に残すべきだ!とレビューで静かに訴えているのかもしれません。それくらいにゴルフのユーザーはあまり読まない方がいい内容で、インプレッサを予約した人にもやや不満の残る内容になってますね・・・。興味がある人はぜひ読んでみてください。そしてこの森口さんの込めた「主旨」と「隠されたナンバー1のCセグ車」を解読できた人は、ぜひご一報頂ければ幸いです。









  

  


2016年12月5日月曜日

最凶の自動車保守論客・渡辺慎太郎氏に敬礼!!(カーグラフィック編集長)

  カーメディアとは本来は「自動車産業の寄生虫」などではないんだ!!どの自動車メーカーとも一定の距離を採り、新しく出て来るモデルに対しても、周囲の期待や批判の一切を徹底して遮断して、自らの内面奥深くから滲み出て来る、カーキチのストイックな感情に忠実に従って淡々とレビューを書く!!これが出来ないヘッポコが少々多過ぎるかも(そんなヤツばっかりだよ)。真のカーメディアこそが本物のクルマ文化を作る!!・・・やっぱり自動車ジャーナリストに求められるのは人としての「器」の大きさだな。メーカーのご機嫌を伺ったり、大手雑誌から仕事を貰えるように大人しくて素人じみた記事を書く「小粒」ばかりが氾濫している。なんとも嘆かわしいことです。

  すごい影響力があって、それこそ「国士」とか言われるくらいのスケールの大きな豪傑ライターが出てくれば業界もだいぶ変わると思うんだけどな〜・・・と思っていたら、居ましたよ!!久々にもの凄く「ドス」の効いたレビューを見かけました。「カーグラフィック1月号」に掲載された「日産ノートe-POWER X」のレビューは、渡辺慎太郎編集長自らが書いてます。ついこの前までこの人はチャラい奴だなー(分別のある小沢コージさん)とか思っていたんですが、今回はまるで別人のような書きっぷりにたまげましたよ。日産が相当な期待を込めて投入したモデル。新しい機構が乗った次世代型ながらも、すでにリーフによって従来ユーザーとの親和性もある程度まで担保されていて、どう考えても大ヒット間違い無しのスーパーな1台なんですけども、渡辺さんは何の躊躇いもなく日産の鼻面にストレートに「鋭い拳」をねじ込んでます。もちろんとても印象に残るレビューだと思います。

  このライターのスタンスは国沢光宏さんや斉藤慎輔さんのようないわゆる「上から目線のオッサン」的ですし、国産車に対してやたらと手厳しくてそのバイアスに辟易させられることもしばしばですし、結構内容も破綻していていろいろとツッコミどころ満載ですよ。しかし単に国産車をケチョンケチョンに貶していい気になっているというわけでもなく、その裏にはそれなりの主張もハッキリと存在していて「みなさん!くれぐれも日産の小手先には騙されないでね!!」といった主旨のことが言いたかったんだろなーと思います。

  テレビのCMで矢沢永吉に「これって発明じゃない?」と言わせるだけの日産のみなぎる自信。そこからはスカイラインの時もそうでしたけど、「このクルマがダメならば日本市場の全ての市販車はダメだろ?」くらいの圧倒的な自負を感じます。ちょうどTBSの火曜日の新垣結衣主演のドラマがヒットしていて、メインスポンサーの日産のCMもいろいろと話題を振りまいていて、お茶の間にも着実に浸透してます。ドラマと徹底的にタイアップしてスポンサー特権を振りかざしたような「ジューク」のCMの方がインパクトはありますけども・・・。女性幹部が多いという日産らしいプロモーションだなーと思いますね。

  もしかしたら渡辺慎太郎氏はそういうところもひっくるめて「今の日産」が少々気に入らないのかもしれません(ガッキーのファンなのか?)。国沢さんや斉藤さんのような泡沫ライターはチンピラみたいなものですが、渡辺さんは名門老舗雑誌「カーグラフィック」の編集長です。いわば日本最大派閥のヤクザの大親分みたいなものですね。「おいこら!日産!そういうチャラいのはガマンできねぇ性分なんだぁー」くらいのことはさらりと言いそうな強面の人相はカーグラフィックで毎月拝めます。ゼニアのブランドスーツに身を包みかなり怪しい目つきのセルフフォトです。

  この渡辺親分が「あるクルマ」にメロメロになったというレビューを半年くらい前に見ました。そのクルマとは2017年に日本でもいよいよ発売になるアルファロメオ・ジュリアです。この親分の脳みそが完全に溶けてるかのような、甘い!甘過ぎる!読んでられねーって感じのゆるーいバイブ出してましたね。今回とは別の意味で記憶に残る記事だったと思います。「ボクはこのクルマに恋をした」と赤裸裸に書くプロライターなんて今どき居ますか?(村上春樹か!!) 斉藤さんがそんなこと書くのは想像できないし、国沢さんなら冗談半分で書くかもしれないけど、そんなことやったら気持ち悪さMAXなのはご本人が一番よくわかっていると思われます。

  ジュリアって名前のホステスに置き換えてもそのまま通用するような文体。これはもう大親分にしかできないですよ!!構成員(編集部員)はみんなキモいと思いつつも誰もツッコミすら入れられなかったんだろなー。もうどう表現していいかわからないから「好き過ぎてクレイジーになりそうだー!!」とか書いてしまえー!!って気持ちも分らないでもないですよ。「待望」って言葉がピッタリのクルマだと思いますし。BMWやメルセデスなら読者にオーナーも多いからいくらでも、そのクルマの価値を表現するフレーズはあるのだけど、この新生アルファロメオなんてまるでどこのユーザー層を狙ってるんだかまるで分らない!!けどこの「やっちまった感」はとっても好きだから全面的に肯定したい!!

  アルファロメオ・ジュリアは誰が見たってルックスもスペックも「ド派手」過ぎ。日本のインポーターだってまるでどう売っていいかわからないと思います。還暦近いオッサンがレクサスRC-F、AMGC63あるいはM3から乗り換えるにはちょっとアバンギャルド過ぎる気が!!さらに廉価なベースモデルなんてもっと売りにくいでしょうね。500万円じゃ苦戦は必死。ガチで売るならトヨタ86にリアルに憧れるくらいのマトモな経済感覚を持つ30歳代クルマ好きをどうやって巻き込んでいくべきか?でしょうね。いいクルマなのは間違いないでしょうし、日本でも親しまれるクルマになってほしい!!そのためにも大親分は自らのイメージをかなぐり捨ててでも必死で「あっためて」いるのかな!?(それとも素でやってんのか?)

  そんなジュリアとは全く対極のクルマがノートe-POWER X。このクルマはメディアが何と言っても5年以上は余裕で売れ続けるくらいだろう!くらいの確信を日産は持っているはずです。「俺達(カーメディア)をコケにするようなクルマには相応の制裁を!」ヒットマンを送るでもなく、自らが手を下しておられます。「弱きを助け強きを挫く」これこそが日本の伝統的な任侠の処世なんでしょうね・・・いや見事です。

  ノートe-POWER Xのレビューで引き合いに出されたモデルがレンジエクステンダー付きのBMW-i3です。どちらも小型エンジンで発電して航続距離を延ばすタイプのEVなんですが、BMW二輪のエンジンを転用したと思われる600cc程度の2気筒エンジンを積み、淡々と発電する「i3」に対して、加速時には1.2L用の3気筒をブンブン回す「ノートe-POWER X」。親分は一言「クソうるせーな・・・」だってさ。えー!!ジュリアの510psの爆音に惚れた人が「うるせー」ってのは何だよ!!と思った貴方はまだ修行が足りないみたいですよ。

  フェラーリのような咆哮をするであろう3LのV6ツインターボは「マシンの音」として素直に受け入れられるけど、日産の汎用3気筒を目一杯回したブサイクな音なんて「工業製品のノイズ」に過ぎないわけです。大親分には通すべき「筋」ってものがあるんでしょうね。「EVだったら静かに走れ!!」「エンジン回すんだったら、ちゃんと躾けろ!」・・・うおぉーこれはかっけーな。





↓親分!!私もガッキー好きです!!

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