2016年1月31日日曜日

日産を批判するジジイどもを焼きつくす!「NISSANのすべて」

  ちょっと不謹慎で支離滅裂なタイトルでほんとに申し訳ないです。沢村ファンなら誰もが楽しみにしているシリーズの最新作である「NISSANのすべて」(三栄書房)が届きました!恐る恐るページをめくると「原稿・◯◯◯◯ / 沢村慎太朗」のクレジットが!!!これは期待できるぞ!と最初からページを飛ばしてコラムのページを探しました〜!!!。(◯◯◯◯さんはドライバーで日産をボコボコに批判していた提灯野郎です!どの面下げて書いているんだろう・・・という別の興味も)

  ちなみにこのシリーズの既刊ですが、「メルセデス」は沢村さんが不参加の駄作で、絶対に買ってはいけないレベルのクソです(小沢コージ氏のファンならば・・・)。
「スバル」と「MAZDA」の2作では、故人となった川上完さんが主筆を務めていて、そこに沢村さんがコラムで花を添える豪華な競演が実現しています。さすがに「日本のクルマ文化の良心」である川上さんがメインのムックで、物議を醸すような大暴れすることは憚られたようで、沢村節はやや控えめです(それでもどちらもいいこと書いてます!)。
「ポルシェ」と「ジャガー」にも参加。ポルシェでは主筆級の大活躍ですが、沢村さんにとってポルシェは最も得意なブランドであり、テキストもたくさんあるので、なんだかどっかの沢村作品で読んだことがある話の詰め合わせ感があります。ジャガーは全編で内容がショボい駄作ですけど、その中でも沢村さんのデザイン論は一筋の光明です。

  そして最大の問題作が「BMW」でしょうか。あまりの衝撃的な展開に大興奮のまま読み終えて、その15分後にはブログ記事を1本書き上げていました(「BMWのすべて」で沢村慎太朗氏が大暴れ!これはヤバい!)。内容に関してはそちらを読んでみてください。

  さて今回発売された「NISSAN」ですが、これはもう沢村三部作として「ポルシェ」「BMW」「NISSAN」を並び讃えられることが出来そうなほどに素晴らしい!非常に強烈なメッセージのコラムが収録されています。この三部作を通じて沢村さんは何を発信したかったのか?・・・それこそが冒頭のタイトルにあるような「殺戮」的なメッセージだと思うのです。

(1)日本では神話化してしまった感がある「ポルシェ」を「スズキ」か「ダイハツ」のように身近に感じることができるテキストはさすが!この人にしか書けないのでは?

(2)2000年代以降の「BMW」の実像(駄作ぞろい!)を冷徹に開示し、虚構に生きている悲しいBMWファンを容赦なく虐殺!

(3)2000年代以降の「日産」を認めようとしないスカイラインGT-R世代を墓場に葬る・・・「バカにはR35の良さはわからない!」「スポーツカーとしては、997ターボに完全勝利!」と断言。さらに返す刀で、日本車を小バカにする輸入車ユーザーに強烈な一撃。「オマエのBMWは完全に日産のパクリだ!」という持論を展開。これ読んだら恥ずかしくなってBMWを売りに行く人が出てきそうだ。

  沢村さんは著書で、「私怨か?」と思うほどにメインストリームで仕事を続けるライターをディスります。今や大手のカーメディアは、単行本も出せないくらいの「能無し」ライターが下らない提灯記事を書いてメーカーからお小遣いをもらう場所に成り果てています。連載で読者を連れて来れて、単行本も出している「自分の世界を持つ」ライターなんて、川上さん・徳大寺さんが亡くなってから、福野・下野・森・沢村といった面々が残るだけです。メーカーや雑誌のコネで本出している人もいるようですが・・・。

  確かに福野・下野(かばた)・森・沢村の「四天王」の文章は断然に面白い!それ以外の連中(国沢・島下・石井など)と何が違うのか? 分析してみると、一般的なユーザーの視点(世論)とはだいぶ立ち位置が違っているけど、そんな自分が正しいと信じる名車の定義をブレないで適用してテキストを書いている印象です。国沢・島下・石井の3名(ほか多数)は自分の価値基準を完全に想定している読者に合わせている印象が・・・。その結果、ヤフーニュースのコメント欄からネタを集めた?かのようなテキストが、カートップ、ベストカー、ドライバー、ニューモデルマガジンXなどの廉価雑誌には満載されてます(お金の無駄)。

  BMWやポルシェは日本メーカーにとって永遠の憧れ・・・といった狂ったイメージが、クルマに興味が無い人にまでも共有されています。そんなマヌケな世論を形成してしまったのは、彼ら無能ライターの仕事ではなくて、それ以前のバブルの価値観なんだと思いますけど、そんな25年も前の感覚がそのまま!という恐るべき次元のライターが多いんですよ。日本メーカーがBMWやポルシェを追ったら、ことごとく潰れてしまうでしょう。

  沢村さんは「NISSANのすべて」でR35は完全に997ターボを超越したと断言しました。その後ポルシェは目を覚まして再び速いクルマを作ろうとしましたが、後継となった現行の991ターボは発売直後にどういうことになったか?ご存知の人も多いでしょう。もはやポルシェには日産に追従する実力なんて無いのかもしれません。日産がポルシェを追い越した?いやいや25年前から日産はポルシェの前を走っていました・・・。今も昔もポルシェは日産には勝てません!だから・・・カイエンやマカンは街中で決してエクストレイルの前に割り込んではいけません(笑)!

  BMWはどうか? 2001年頃までは「BMW M5」といえば特別なオーラを放っていました。けれどもそれももう15年前の話です。日産がフーガを作ってからというもの、5シリーズの「高級車」としての存在意義はすっかり無くなりました。フーガの発売から10年が経過・・・今では5シリーズは直4ターボでフーガよりも燃費を稼ぐクルマに堕ちました。ドライバビリティに関してはフーガも5シリーズもそれぞれに良さがあって互角なんですけど、静音性・快適性をシビアに査定するとことごとくフーガに軍配が・・・。

  実際にユーザーレベルでの評価を見ても、フーガと5シリーズでは、フーガがやや優勢なのは動かないですね。もちろん5シリーズが好き!っていう意見もよくわかります(車高とか)。沢村さんは近年のBMW車に対して手厳しいですけど、決してBMWが悪いというわけではなくて、日産があまりにも優秀すぎるのだと思います。アメリカでは5シリーズもフーガも50000ドル〜でほぼ同じ価格設定なんですけど、日本では日産が安く買えるという点が大きいです。

  ちょっと話がヘンな方向になりましたが、沢村三部作に話を戻すと、日本人(ジジイ)の「ドイツ車偏重主義」に冷や水を浴びさせるだけのパンチ力(説得力)を持った、沢村プロパガンダの中核的な作品になったと思いますね。多くの人に沢村さんのテキストが読まれれば、日本にはもっと良いクルマ文化が到来する!なんて「頭の中がお花畑」なことを言うつもりはないですけども、自らの感覚を信じて日産車を選んだ人が「ならず者」によって無用な中傷を受けることが減ればいいですね・・・。

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↓おすすめの沢村・三部作(BMWユーザーは読まないのが無難です・・・)

2016年1月7日木曜日

沢村慎太朗「午前零時の自動車評論10」

  シリーズ10作目となる沢村評論シリーズが年末に発売されましたので、今回はその「感想」を書いてみたいと思います。なにより初心者にはなかなか近付き難い沢村ワールド全開の評論ですから、これまでの9冊は手に入れるとまずは目次を一瞥して、興味深い車種を取り上げている項から読みはじめるのが常でした。それでもあまりの難解さに頭がクラクラしてきて3編くらいを読んだら休憩。そしてそのまま残りは翌日以降へ・・・がこれまでの過去9作だったのですが、今回は初めてノンストップで始めから終わりまで一気に読み終えました。冒頭からとりあえず読みたくなる「VW問題」だったこともありますが、その後も「ルーテシアRS」「300km/hのスーパーカーの真実」「NDロードスター」「映画とポルシェ」「ケータハム」「ジャガーFタイプ」と今回はやたらとコンテンポラリーなテーマが続いています。

  沢村さんの本で一番キツいのが、ゼネレーションギャップがもろに出て意味がわからない1970年代80年代の回顧談ですが、それに出くわすこともなく終盤まで進みます、気がつけば残り2章だけ。そしてここで珠玉の傑作ストーリーが登場して「1700円払った甲斐があった」「最高傑作か?」と率直に思える非常に巧みな構成になっています。しかしここまで「読みやすい」ということは、沢村さんの評論が本来持ち合わせている「灰汁」的な要素が少ないのかなということかもしれません。しかし素人がチンプンカンプンになるような技術論が抜け落ちているということでもなく、また安易に結論が見抜かれてしまうような捻り不足な不始末なども一切ありません・・・相変わらずの「芸術的評論」っぷりが炸裂しています。何がいつもと違うのか?

  とりあえずちょっぴり気になったのが、何が気に入らないのか・・・庶民が嗜むスポーツモデルであるはずのルーテシアRSとNDロードスターを容赦なく「抉り」ます。200万円台の良心的なモデルに牙を剥くことには、沢村さんもさすがに躊躇いがあったでしょうけども、世間で言われているような「傑作車」には程遠いですよ!と大衆の目を覚まさせたいという意図が強かったようです。しっかし、間違えてこの本を読んじゃった人はどちらも買わなくなるよな・・・。「911とロードスター以外は邪道!」と言い放っている人ですから、これにはマツダ関係者も困惑するでしょうね。全面的にターボ化する911に今後どういう評価が下るのかわかりませんけども、間違いなく沢村理論による「ピュアスポーツの絶滅」に近づいているのだと思われます。

  そうかと思えば、ケータハム・スーパーセブンとジャガーFタイプの2台を立て続けに紛れもない「本物」だと絶賛します・・・なんだこのエゲツナイ展開は。相手がフェラーリだろうがBMWだろうが容赦ない切り口で一刀両断にしてきた「明快」な沢村評論が、予想外の「二枚腰」を見せてくるとは。しかし「明快」さと同時に、他の凡百の評論家には絶対に書けないようなマイナー車の隠れた良さを最大限に褒め上げたり、逆に大絶賛されているモデルを完膚なきまでに叩きのめす「カウンター」こそが沢村さんの真骨頂ですからね・・・。NDロードスターを絶賛する企画が相次いだ2015年の自動車雑誌への当てこすりなようです(マツダよ!広告費使い過ぎだ!)。

  しかし一通り読み終えてみて、読む前から漫然とNDロードスターにもルーテシアRSにも関心が低かった自分の内面が見透かされたような気がして薄ら寒い感覚になりましたね。結局は自分のクルマ観も「カウンター」的な要素に大きく影響を受けていて、ロードスターの特集記事をどこか冷めた目で眺めてきたこの1年間をふと思い出しました。マツダのディーラーに顔を出しても、展示スペースの目の前を素通り出来てしまう程度の引きの弱さ・・・。フェラーリの傑作デザインといえる現行カルフォルニアTに似せたようなテールの作りなんかいいと思いますけど、どう逆立ちしてもロードスターはカルフォルニアTにはなれません。

  さてこのシリーズ10作目ですが、最初の「VW問題」と最後の「トヨタ燃料電池」の話以外はすべてスポーツモデルの話ばかりです。VWやトヨタの話もそうですが、全編にわたって「クルマと付き合うのはなかなか厄介」というリアリティだけがひたすらに通り抜けていきます。この本を読んだからといってどの特定のクルマが欲しい!という気分にはならないでしょうし、みんなでロードスターを日本COTYに選んで「世界に誇れるクルマ」と自己満足するだけの過渡期といえる時期に慌ててクルマを買う必要なんてないんだよ・・・という沢村さんの偽りの無いメッセージが非常に親切に感じました。

  それとラストの一つ前に収録されている「六匹目の毒蝮」という話がとっても楽しいです。大物ジャズピアニストのハービー=ハンコックのストーリーですが、マイルス=デイビス自叙伝にも一切触れられていない、ジャズメンとクルマに関する非常に心温まるいい話でした!!! クルマだけをストイックに紐解いていると、突如として虚しい気分になったりするわけですが、映画であれ、ジャズであれ、ある種のカルチャーと見事にシンクロしたクルマを見つけて、その世界観を楽しむことがクルマと上手く付き合うコツですよ・・・とでも言いたげなシリーズ10作目でした。オススメです!

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2015年11月21日土曜日

小沢コージ氏が 「日本だけがVWは48%減! 日本人は神経質だ」という暴言

  毎度毎度偉そうな上から目線で恐縮ですけども、CARVIEW(yahooと提携してる自動車専門の大手ネットメディア)から、「日本人は神経質すぎ!」といった記事を書いてました。要旨をまず書いておきますと、

①10月の日本でのVW販売台数が前年比48%減だった!
②ドイツでは前年比0.7%減だった!
③アメリカでは前年比で0.2%の増加だった!
④ご存知の通り日本には問題のエンジンは正規輸入されてない!
⑤つまり、日本人だけが過剰に反応しちゃってる!

というものです。・・・この人は本当にプロの評論家ですか?と早くもツッコミどころを見つけてしまった人も多いと思いますが、失礼ですが日本で活動しているプロの評論家なんて大体がこのレベルといってもいいんじゃないでしょうか? なぜアメリカやドイツでVWの売り上げが落ちないか ? そんなことはアメリカとドイツのクルマの販売価格を一覧にしたものを見れば、素人でもすぐに理由はわかると思うのですけど・・・。

  小沢コージさんも実際はアメリカやドイツでVWが大きな影響を受けていない理由はわかっていると思いますよ。それでもその事実をひた隠しにして、まるで「日本のユーザーだけがバカ野郎!」みたいな記事を書いたということならば、これは日本のクルマ好きに対して宣戦布告したようなものです。小沢コージさんは「日本でVWを買っているヤツは総じてバカだ!」とこの記事を書きながらほくそ笑んでいる・・・ということに意図せずして?なってしまったわけです。とりあえず「日本でVWを買うヤツがバカかどうか?」は置いておきますが、小沢コージさんはハッキリと「日本人は神経質すぎ!」と断言しています。

  これに対してヤフーと提携する大手ネットメディアですから、当然ながら多数のコメントが寄せられているわけですが、とりあえず100あまりを見た限りだと、どれ一つとして小沢コージさんの記事には「大きな破綻」があることを指摘できていませんでした。ただ単に「このライターはレベル低過ぎ」といった中身の無い煽り文句ばかりが連なるだけです。こんなザマでは小沢コージさんが「日本のクルマ好きはやっぱりバカだな!」と余計に思い込むだけじゃないかと・・・。

  まず小沢コージさんの記事の大きな誤りは、「VWはドイツでもアメリカでも最廉価で売れているから、生活必需品と同様で外部的要因でダメージを受けにくい!」という経済学の初歩が抜けて(隠して)いる点にあります。日本に住んでいるとなかなか想像できないかもしれないですが、VWゴルフのドイツでの価格は11000ユーロ〜となっていて、同じクラスのアクセラやオーリスは16000ユーロ〜、インプレッサに至ってはAWDモデルのみということで25000ユーロ〜となっています。つまりCセグメントで最も安く購入できるのはVWなのです。これはアメリカでも全く同じで、VWゴルフはアクセラ、カローラ、シビックのどれよりも安い価格からスタートしています(アメリカでの販売台数は日本勢の足元にも及ばないですけど)。

  さらに小沢コージさんが今回の記事でやってしまった一番の過ちは、本来は「提灯記事」を上納するはずのVWのユーザーに対して、やや間接的でわかりにくい表現とはいえ、「神経質(=バカ)」と扱き下ろしてしまった点です。本人はVWジャパンの業績がこれ以上悪化しないように書いたとは思いますが、どう解釈しても日本のVWユーザーを限定してバカにした内容になってしまっています。どう考えても48%減少した原因はVWに興味津々な人々が今回の一件で態度を急転したことであり、他のブランドのユーザーにはまったく関係のないことです。書いている本人は、まるで素人の輸入車ユーザーが日本車のユーザー全体を小バカにするときのようなノリで「これだから日本は嫌だね・・・」と書いてますが、その内容は「VWが好きなヤツはクルマの事がわかっていない低能」をいうものに変わってしまっています。(ブーメラン記事!!!やっぱりこの人は「レベル低過ぎ」なのかな・・・)

  ドイツやアメリカのVWは、牛乳や卵のような「生活必需品」的存在で、外部環境の変化の影響を比較的に受けにくいのですが、日本のVWはちょっと豪華なデザートや外食みたいなものでいくらでも自粛できる「ぜいたく品」なので、ちょっとでも信頼が崩れればすぐにガタ落ちするわけです。無理にVWを買わなくても、安くて性能は同等以上という国産車がたくさんあって、信頼が揺らいだVWよりも今では価値が高いとも言えます。ブランドは信頼が全てであって、VWに乗っていると街中で後ろ指さされて恥ずかしいと思われるクルマにブランド価値などあるはずもありません、もはやドイツやアメリカと同じく価格競争の元でした存在価値を発揮できなくなります。そんなクルマに300万円以上も払ってしまった人が、すでに納車されたVWもすべて返品に応じるべきだ!と無茶なことを考えるも一理あります。

  それにしても48%も下がったというのはやや意外でした。VW車はなんだか冴えないな・・・スズキと一体どこが違うのだろう?と前々から疑問に思っていた人がやはり多くいて、今回の一件によってメッキが剥げたVW離れの「引き金」になったとも考えられます。そもそも小沢コージさんとそれに類する提灯ライターを大量に動員して、お手軽にブランド価値を作り上げようとしたVWにも根本的な問題があります。こういう偽善的で薄っぺらい人々に提灯記事を書かせれば書かせるほど、記事にボロが出てこのブログ記事のように晒された結果、悪い意味で注目されてしまった結果、ブランド価値はあっと言う間に奈落の底へと低下していくのが、現代のネット社会の持つ脅威だと言えます。

  あのメルセデスやBMWだって販売価格を目一杯低く設定して、さらにそこから大幅な値下げまでして、なんとか日本でクルマを売っているのが現実です。ネットが無かった頃は、メルセデスやBMWのクルマというだけで無邪気に憧れる若者は今よりもずっと多かったと思います。当時はこれらのブランドのクルマを批判することなんて許されない!みたいな空気さえありました。しかし今では、普通のサラリーマンがネットで堂々と愛車のベントレーやランボルギーニを写真付きで自慢する時代です。専門誌など買わなくてもそんなセレブなカーライフを切り取った光景がインスタグラムに無数に転がっています。10代でGT-R乗ってます!とか20代でロールス乗ってます!とか・・・もちろん少数派ではあるのですが、ネットでひとたびその存在がわかってしまうと、40歳になってBMWを買った!とはしゃぐ自分がとても惨めに思えてきます・・・。

  そんな時代ということを承知の上で、メルセデスもBMWも一生懸命に値下げしています。400万円を越えると途端に売れ行きが悪くなるので、かなり幅広い車種が乗り替えで300万円台まで下げてもらえるようです。そんな非常に世知辛い世の中で、VWだけがBMWやメルセデスよりも高い価格で殿様商売していること自体が「異常」です。小沢コージさんを始めとした「提灯ライターズ」にカネをバラまいたところで、ネットの破壊力の前には無力です。今回の一件があってもなくても、VWが日本市場で行き詰まるのは時間の問題だったと思います。ちなみに小沢コージさんはゴルフ7が日本COTYを獲ったときに、選考委員の多くが事前に示し合わせてゴルフに高い得点を入れることに決めていて、自分はその中心に居た!とすぐ後で記事でバラした前科があります(直後にネットでゴルフのイメージが大幅ダウン!)。VWさん!小沢コージさんは実はスパイですよ!即刻「提灯」契約を解除した方がいいですよ!

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2015年11月3日火曜日

岡崎五朗さんが示す「カーメディアはプロレスだ!」

  岡崎五朗さんのコラムが毎月読める雑誌といえばカートップ。このコーナーでは毎回おだやかな論調ながらも、かなり自動車業界あるいは自動車社会のタブーな点にズカズカと入っていくので、毎月真っ先に読んでいます。この方は地方局とはいえ自動車専門番組のMCも務めているくらいで、業界ウケは抜群なようで(父が大御所)、どの自動車メーカーともいい関係を築けているようです。トヨタ車に対してはちょっと手厳しいかな?という印象もあるのですが、トヨタは評論家に対して広い心を持っていると沢村(慎太朗)さんが著書に書いていたので、岡崎五朗さんは相手(ブランド)を選んで批判することで上手く処世しているようです。

  さて今回のカートップのコラムでは、「VW問題に対する日本の世論」に対して苦言を呈されています。「ちょっと問題が起こったからって、掌返しはよくないよ!」ってなんとも岡崎五朗さんらしい主張だと思います。「らしい主張」とはどういう意味か?というと、この方の評論の特徴はいい意味で「世間とズレている」ところを指しています。正確にはズレているのではなく、岡崎五郎さんのキャラに合っている「善良な日本のユーザー」目線に徹しています。これを天然でやっているのか意図的にやっているのかはわかりませんけども、ある種のクルマ好きからは全く共感されない評論・・・それが芸風です。

  この人の冠番組であるTVKの「岡崎五朗のクルマで行こう!」という番組名に変わった初回の放送は日産GT-R拡大版スペシャルでした。サーキットでリミッターが解除される仕組みのGT-Rに乗ってサーキットで300km/hで走る!という想像するだけでハードな内容で、本人にとっては記念すべき放送なのに、終始表情が固く・・・「ひーひー」言いながら引きつった顔でアクセルを踏んでいました。こんな仕事はドリキンか清水さんにやらせておけばいいだろ!!!とか思ってそうでしたね。スタジオでは「ぼくはもっとのんびり走れるスポーツカーがいいな!」みたいなことを言い出す始末で・・・。

  当時777万円で発売された「夢のスポーツGTカー」を、凄いクルマが出てきました!と口では言いつつも表情では全く別のことを訴えるMC・・・。これはこれで凄い芸当です!しかしクルマ音痴というわけではなく、マツダが自信を持って送り出したクリーンディーゼルを体感した時は、ハッキリと「僕はやっぱりガソリン派だな」と宣言するなど、オンリーワンなコメントを発していたりします。マツダの資料の言葉を言い換えただけの解説がここ数年あらゆるカーメディアで氾濫していて、読む価値もないな・・・と思っているのですが、番組でのこの一言は非常に刺さりましたね。GT-Rもダメ!マツダのディーゼルもダメ!BMW3シリーズもダメ!・・・と沢村さんもビックリのブッタ切りを独特の口調で隠しながらも発信しています。

  そんな岡崎五朗さんが何を思ったか、今回の一件で日本のクルマ好きが一斉に「VWは地獄へ落ちろ!」と言い出したと錯覚したようです。そして気でも触れたのか、「これまで優等生として持ち上げられてきたVWへのコンプレックスが爆発している!」みたいなことを書いてます。え?え?え? 優等生? それはカーメディアが作った虚構だと思うのですけど・・・。クルマが好きならゴルフの出自もわかるし、それでも300万円払っても欲しいという人はよっぽどの変わり者です。そもそもゴルフを新車で買っている層ってクルマにそれほど興味が無い人が多くないですか? なので今回の事件があっても多くのユーザーは「え〜そうだったの!けどまあいいか・・・」とほとんど気にしていないと思われます。

  そもそもVWって報道されているディーゼルよりも直噴ターボを使っているガソリンの方がよっぽどヤバくて、同じクラスのトヨタ車の約50倍の有害物質が出ていることがすでに日本の研究機関で明らかになっています。なのでマトモな情報収集能力があるクルマ好きなら日本で売られているオール・直噴ターボのVWは全部ダメだってことは、とっくにわかってます! ディーゼルだから日本には関係ない!じゃなくて、日本で売られている現行モデル全てがすでにダメ!なんです。それでも買う人はバカなんです! そして今さらのように「VWはひどいメーカーだ!」と憤慨している人もマヌケです。

  北米でのVW報道では、このメーカーが拡販を狙って日本を含む東アジア地域に巨額の広告費を投下したことが暴かれています。つまり多くの自動車ジャーナリストの生活をここ数年支えてきたのがVWです。しかしインターネット時代ですから、カーメディアが市場を左右する力なんてほぼ無くなってきています。カーメディアで全くといっていいほど評価されてこなかった、アクア、ノート、ヴェゼルといった日本車が難なく大ヒットしています。カーメディアにどう書いてあるか?なんて誰も参考にせず、検討している車名をネットで検索してユーザーの生の声を聞いて判断すれば事足りてしまいます。カーメディアはあくまで評論家のプロレスを楽しむ場に変わりつつあります。

  福野礼一郎さんが2014年に最近発売されたクルマについて書いた本が出ましたが、その年にヒットしたクルマは1台も入っていませんでした・・・。その本の中で大絶賛したゴルフも本の発売を境にして売り上げが伸び悩みました! その後、福野氏は読者から「ゴルフがいい!って本気ですか?」という問い合わせが殺到して困ったと、別の雑誌の連載で明かしていて、本人が仕掛けたプロレスの結果までネタにしてくれています。

  「カーメディアはプロレスだ!」と岡崎さんが本気で思っているかどうかわかりませんが、ここまで自作自演で全てをやり遂げるなんてもはやVWと同じで確信犯としか思えないです。
①カーメディアがVWをアゲる! 
②カーメディアがVWは日本や世界で人気という虚構を描く!(中国でしか・・・)
③カーメディアはVW問題でユーザーは困惑していると過剰に報道!(実際は・・・) 
④カーメディアはVWに対する掌返しがユーザーの中で起こっていると報じる。(実際は?)

  とりあえずVWの実情がまったくわかっていないアホな人々は無視しますけど、今回の一件があったからといってVWに対する考えが大きく変わった!なんてことは無いです。もしVWがゴルフGTIを半額で売るというなら買ってもいいかな?とすら思います。むしろ前よりも応援してあげたいという気持ち(あんまり虐めると可哀相!)が強くなりました!

  そもそも掌返しをしているのはカーメディアの方ではないですか? これまでVWが広告費をバラまいたおかげで、ジャーナリストを廃業せずに続けてこられただろうに、まるでテレビのコメンテーターのように「国民(ユーザー)の理解が得られませんよ!」みたいな偉そうなことを書いてます!(そもそも彼らは読者に信用されてませんから!あくまでプロレス!)。特にニューモデルマガジンXとかモーターマガジンに書いている胡散くさい輩がやたらとふてぶてしいですね・・・。特にモーターマガジンの木村好宏さんの「掌返し」には本当に「ぶったまげ」ましたよ(笑) 痴呆?

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2015年10月25日日曜日

VWに世話になったはずの伏木悦郎さんが暴露!

  一夜にして日本の自動車評論の根底をひっくり返してしまった「VW問題」。その日を境に輸入車好きやカーメディアは人格が変わったように振る舞いはじめています。日本人らしい!のかもしれないですが、ポツダム宣言受諾が発表されて「鬼畜米英」から「アメリカ大好き」に変わったみたいなものですか・・・。これまで日本人は幾多の転換点を迎えてそれを乗り越えてきましたが、そんな日本人の「柔軟性の高さ」をカーメディアの皆様の変貌ぶりに見ている想いです。

  この前も早朝の254号線を長野県佐久から群馬に向けて走っていると、前方に黒煙がモクモク・・・。野焼きでもしているのか?それともSLの試運転か?と思いきや、排ガス装置がぶっ壊れているトラックが1台・・・。アクセルオンのタイミングで黒いものが右後方からドバっと噴き出してます。これの後ろを走るのはまっぴらゴメンなんで、タイミングを見計らって2速全開でぶち抜きました。こんなトラックが日本中にいくらでも走っているのに、あまり日本には影響がないVWの問題をどうなんでしょう・・・。毎週ドライブを趣味にしていると、ネットやメディアの議論なんて実態のないまさに「机上の空論」です。

  そもそもVWなんて見た目そのままの大衆車・・・。これまでもクルマの本質を重要視する人(価格ではなく良いものを! という人)ならば、よっぽどの事情がない限りは選択肢には入らないブランドだったと思います。とても環境面にまで手が回っているメーカーには見えませんし、こんなことが起こることも想定済みかと・・・。「デザイン屋」フィアットのミッションがイカれる、「エンジン屋」BMWの電装がショボいのと同じで、「安物屋」VWに一体何を期待してんのやら?

  多くのカーメディアもこれくらいのスタンスでアメリカ連邦政府の暴走を傍観しておけばいいわけですが、クルマ雑誌の読者には「VWは高品質」という1950年代から時間が止まったままの人も多いですし、あらたにメディアに洗脳された「VWゴルフ信者」(30~ 40代の一流企業のサラリーマンに多い?)に支えられていますから、そんな「ドライ」な対応もできないようです。

  さてVW問題がいよいよ月刊雑誌メディアでも語られることになりますが、先行するネットによる論調からどう変化をつけてくるか?が注目されます。先陣をきったのが20日発売の「ドライバー12月号」。この雑誌はここ数年は広告費を多く計上して攻勢をかけているマツダとタッグを組んでいて、他誌にくらべて輸入車一辺倒な論調ではなくなっているのが特徴です。今月号もひと際写真が大きいのはマツダ車ばかり。そして本編は当然ながら開幕直前の東京MS特集がメインです。北米ですでに市販モデルにごくごく近いプロトで試乗会を行っているホンダNSXの記事は無し(マジか!)。シビックtypeRの国内価格こそメーカーからリークされているようで「428万円」と小さく書いてありましたが・・・。

  誌面を適当にパラパラ見ると、やはりマツダ車ばかりが眼にとびこんでくる誌面構成。ついてにメルセデス、アウディ、ボルボ、ジャガーも登場しますが、なんだか写真が小さいとどれもマツダに見えてきますね。とにかくディーゼル頼みのマツダとの関係を頭にちらつかせながらも、主筆を務める伏木さんが、なんだか「もやもや」のよくわからないこと書いてます。簡単にまとめると「欧州は実はディーゼルの限界を知っていた(暴露)!だからこれからはPHVだ!けどマツダのディーゼルは大丈夫だよ!」といったなんとも歯切れの悪いものでした。

  別にマツダとの関係が内容を複雑にしている!というわけではなさそうです。そもそも・・・なんですが、最低限のコンプライアンスを守り一定の排ガス処理機能さえ装備しておけばVWの問題は起きなかった!という単純な結論を避けるところに、なんとも日本のカーメディアを覆う「闇」が存在しています。そしてディーゼルか?PHVか?・・・日本の高校で物理を勉強していれば「エネルギー効率」とは何か?なんて誰でもイメージくらいは掴めます。エンジン開発者の本を読むと最先端の自動車エンジンでもその「エネルギー効率」は30%台に留まります。

  これはモーターを積んでHV化したからといって改善できるものではないです。せいぜいバッテリーの重量増と回生エネルギーを天秤にかけた時に、日本の道路環境においては効率がいいからトヨタやホンダは普及させているに過ぎません。そもそもエンジンで発電する段階で大きなロスが発生しています。これを外部電力に頼ることができるPHVに置き換えたとしても同じで、最もコスト面で優れる火力(原子力は総費用で割安とは言い切れない)を使ったとしても同程度のロスは起きます。さらに送電距離が長ければ長いほど効率は悪くなります。PHVこそが欧州の本命!とかプロとして言ってて恥ずかしくないのですかね?誰もが自宅駐車場に太陽光パネルと給電設備を持てればいいですけど、充電待ちでイライラするのが目に見えている(=インフラ不足)のクルマがこれからの大本命ですか?アホ???

  マツダのエンジン開発者として知られるようになった人見さんの本を読むと、後処理の工夫さえできればディーゼルはガソリンよりも「エネルギー効率」を追求できるので、そこがマツダの着眼点だと断言しています。それと同時にガソリンターボによる「エネルギー効率」の改善はユーノス800の開発を行った当時にすでに理論的に否定された!とも言っています。マツダが今後ガソリンターボを出すのはあくまで最大出力を誇る2.5Lエンジンの最大出力を底上げするためであり、これ以外にガソリンターボの需要はない!という立場です。

  「エネルギー効率」を高めるという日本の教育水準に相応しい視点で日本メーカー(特にトヨタ、ホンダ、マツダ)だけが40%に近い高効率のエンジンを開発しているのに、それを「欧州勢から遅れてる!」と断言するバカライターがまだまだたくさんいます。「エネルギー効率」を極限まで高めることと、その地域の道路状況を考えた仕様を突き詰めることが「望ましいクルマ」の条件なんですが、そもそもドイツ車を日本の走行環境においてでも「すばらしい!」と論じようとする所に「無理」が発生しているわけです。


  おそらく多くのライターは確信犯でこんなことはとっくにわかっています。今回の伏木さんの記事を読んで、この人は欧州車のダメさに気がついていたんだな!ということがいくつかわかる部分が露呈してしまっています。なるほど・・・カーメディアで仕事するってのはこういうことなんだな!と妙に納得させられます。彼らはみんな悪人(ジャーナリズムへの背信という意味で)です!輸入車好きの読者(つまり究極のバカ)の心を掴むために曲解した議論をひたすらに展開しているだけです。バカな読者がいなければそんな議論は淘汰されるわけですから・・・。バカが多いからライターもバカになる!(失礼極まりない表現についてお詫び申し上げます!)


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2015年10月14日水曜日

モーターマガジン「2016年はVWのディーゼル元年になる!」

  創刊から60周年を迎えている老舗のクルマ雑誌「モーターマガジン」ですが、今月号(10月1日発売)は、何とも絶妙なタイミングでの「VWグループ大特集」となっています。表紙にはやや小振り?に「いよいよ始まる大攻勢」の文字が・・・。特にアウディはTT、A6、A4と発売が控えているので、まあ確かに期待したい大攻勢なのですが、まずは待望論の中心にあって、日本市場への攻勢を強める切り札と思われていた「ディーゼル」はどうなんでしょう。

  確かにアメリカで問題になったEA189というタイプではなく、アウディやゴルフGTDで使われるのは次世代型のEA288なんでしょうけど、エンジンの型式なんて多くの人には認識できませんから排気量が同じディーゼルは「大丈夫なの?」って感じでしょうし、モーターマガジンにとっても今回の一件はまさに寝耳に水なので、VWのエンジン形式といった細かな注釈は入ってないですから、残念ながらこの大特集のほとんどの記事は大切な前提が崩れてしまっています。

  特に大怪我を負ったのが「W辺T史」という大物ライターで、ハンコックタイヤ(韓国製)を履いた新型アウディA4をレビューの中で、「品質にはうるさいアウディにハンコックが新たに採用されたという事実を重く受け止めろ!」って日本のサプライヤーに喧嘩を売っちゃってます。こんな問題が起こるずっと前から賢いユーザーならば、なんだかんだでアウディよりもトヨタやレクサスの方が品質は上だと分っていますし、あくまでアウディが上だと言い張るのは一部の御用ライターとクルマの良し悪しが分らない音痴な「自称クルマ好き」だけなんですけど・・・。まあ今回の一件で彼らにもアウディのゴリ押しが無理なことがいくらか分ってきたようですが。

  そもそもVWは決して低品質ではないですが、「品質を保証するという意識」に関してはかなり低いメーカーといってもいいです。ユーザーに何の予告もなく搭載エンジンの細部を変更したり、ノックダウン生産でグローバルでの販売台数を増やしていますから、旧型車向けのパーツを大量に新興国に送って生産をしています。しかも組み立て拠点に近いサプライヤーから現地調達する割合が高く、アジア向け仕様には東アジアのサプライヤーのものがかなりの割合で使われています。それでも低価格でそこそこの品質のクルマを供給する能力は非常に高いですし、中国で圧倒的なシェアを誇っていることからも政治力の高さに関してはライバルメーカーを凌駕しています。ドイツ政府、特にメルケル政権が肝いりで中国との蜜月関係を築いてきたことで大きな成長を遂げてきました。

  トヨタの例を見ても2000年代初頭からの急激な拡大期にはクルマの品質において重大な疑義が頻発しました。指数関数的に広がる生産拠点をグローバル単位で切り盛りして、その中で確実に成長が見込める市場を絞り込み、それぞれの市場で適切な台数を年間目標に掲げるといった「ジェットコースター的な成長」を伴う経営環境では、とてもじゃないですがどこよりも高品質なクルマを作り続けることは不可能です。逆に年間に1万台以下しか売らないからこそフェラーリのクオリティが維持できるわけです。当然ながら中古車価格が下落しないから、新車価格がかなり強気でも世界には年間1万台以上の予約が舞い込みます。そんな環境だからこそスーパースポーツを作りつづけられます。

  1970年代にランクルが、1980年代にセルシオが、そして1990年代にプリウスを完成させてきたトヨタの実績があっても、年間1000万台を生産するメーカーでは品質低下が避けられなかったですし、だからこそ100万台そこそこしか売らないメルセデス、BMW、マツダ、スバルといったクオリティカーで勝負するメーカーが成長が止まった成熟市場で21世紀になっても予想以上に健闘していると言えるかもしれません。

  さてさてVWのクオリティカー部門・アウディの新型車はどんなもんだろう・・・と読み進めたところ、アウディの新感覚のインパネの素晴らしさが、どうも年配の執筆陣に伝わっていない気が・・・。日本メーカーがまず採用しないであろう結構思い切ったことをやってきました。インパネに内蔵されたナビといえばセンターに位置するのが常識ですが、新型のアウディはなんと助手席から見えないところであります! 本来は速度や回転数を表示するメーターが配置されるところにナビ画面が表示されるようになりました。

  普段は運転中にナビ操作とか苦手なので、一人で乗るときは地図表示しか使わないですし、連れがいるときは専ら操作に慣れた連れがやってくれます。「ナビなんて要らない・・・」とか思うのですけど、連れが得意げにナビ操作をやってくれるのも、まあいいかな〜・・・って感じですね。こんなやり取りって結構ごくごく当たり前だと思うのですが、なんとアウディはそれに疑問を投げ掛けたわけです。これは決して皮肉などではないのですが、正直言って「アウディいいかも!」って思いましたね。

  どんなクルマにもナビがちょこんと付くようになってから、普段ドライブしていて道に迷ったらどうしよう・・・なんてドキドキすることもほとんど無くなってしまいました。免許取りたての15年くらい前に乗っていたクルマにはナビは無く、知らない道を進む度にドキドキしながら走ってましたけどね。わからなくなったらクルマを停めてスーパーマップルを開いて・・・ちょうどいい休憩でもありますし、迷った場所って不思議ととても風情のある景色だったりすることも。そんなドラマチックなカーライフがこのアウディの新機能を見てふと甦りました。

  センターにナビ画面の無いクルマに彼女を乗せて、目の前の画面もメーター表示にしておいて、「いまからどこ行くの?」「え〜ナイショだよ・・・」とかいいながら、先日見つけたビーナスラインを走るクルマがオモチャのように見える展望台にでも連れていきたいですね。「うぁ〜すご〜い!」なんて言ってもらえればそれだけで満足かな。ナビシートから見えないナビとは・・・今回のアウディはなんだかとってもいいと思いますよ〜!パッと見で価格的にも気になってしまうのが「TTロードスター」ですね。MTモデルがあればもっと真剣に考えたいですね。

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2015年9月29日火曜日

今月号でもディーゼルをゴリ押し中 カートップ&ニューモデルマガジンX・・・

  アメリカで問題となっているVWのディーゼルエンジンのことは、やっぱりカーメディアにとっても完全に「寝耳に水」だったようですね。毎月26日の発売日が差し迫った中での大スクープでは内容を差し替えることも出来ずに、「(VWは)早くディーゼルを持ってきてガツンとやるべき!」といった内容がそのまま掲載されています。BMWやマツダが日本でディーゼルを発売した2012年から、延々を言われてきたディーゼルの長所に関する一般論を焼き直しただけで、どちらも内容ゼロのコンテンツだったのですが、今回の一件を踏まえて読む分には・・・面白過ぎます。

  マツダ、BMW、BMWミニ、メルセデス、ボルボ(もう乗れます!)とディーゼルを試してきましたが、どのモデルも基本的に直線番長なので、楽しむためには道路を選びます。なのでプライベートのファーストカーでの選択は無いな・・・と思っております(つまりディーゼル嫌い)。やはりレスポンス抜きでクルマの良し悪しはないですね(ディーゼルはかったるい)。確かにディーゼルの記事はカーメディア的には非常にタイムリーで価値が高いでしょうけど、ジャーナリストがなんとか引き出しを増やそうとして、レスポンスが命のディーゼルにはCVTは絶対に合わせられない!とか書いてましたが、それは限界トルクの問題が立ちはだかっているだけの話で、そもそもディーゼルエンジンをレスポンスで持ち上げるジャーナリストが現れるとは思いもよりませんでした。

  レスポンスに関して言えば直4ディーゼルの中では一番違和感が無いであろうマツダのものでも、やはり同ブランドのガソリン車とは大きな差があります。マツダのガソリンは今のところ自然吸気ばかりになっているので余計に大きな差を感じるかもしれませんけど。新たのメルセデスとボルボのディーゼルに乗ってみると、BMWのディーゼルは騒音を除けばそこまで酷くないのかな?という気がします。BMWのディーゼル(直4)は、マツダ以外と比べる分にはレスポンスなどフィール面に関して特に魅力を感じます。ただしクドいですが騒音が煩わしいです。アイドリングストップからエンジンがかかる時の音はもう少しどうにかならないのでしょうか?

  メルセデスとボルボはそれぞれに「道具としてのディーゼル」として好敵手と言えるかもしれません(A、CLA、GLA、B、Cにディーゼルが載れば・・・)。それぞれに日本のデリケートな騒音感覚の中での使用に耐えうるだけの水準を追求しています。出力よりも静音性なのでとにかく回りません(笑)!低速トルクで全て済まそうという方針なので、どちらも欧州車にしては中速域からの伸びが鈍いです(車重か?)。それぞれにボッシュとデンソーが参入していてトップサプライヤー同士の開発競争という側面もあり激しく火花が散っています。BMW(ボッシュ)を相手にマツダ(デンソー)が快勝しての第2戦なのでボッシュ陣営も気合いが入っているようですが・・・。

  主戦場である欧州ではもちろんボッシュ系のシェアが絶対なのですが、トヨタ系列の筆頭サプライヤーとしてデンソーはマツダで実績を積み、トヨタでもランクルプラドでディーゼル復活を果たしました。メルセデス直4とボルボ直4同士を比べたときに、静音性に関してはデンソー系のボルボが優位かな?と予想していましたが、メルセデスもEクラスに搭載されている為でしょうか、かなりジェントルな騒音で、現時点ではハッキリとボルボの負けだと感じました。おそらくこのディーゼルがXC70といったEクラス相当のサイズに搭載されたとしても、無理に回すとかなりざわめくエンジンなので「メルセデス越え」とまではいかないかもしれません。

  さて今月のカートップはとってもタイムリーな「新型ディーゼル比較」です。マツダCX5、BMW218d(直3)、メルセデスE(直4)、ボルボXC60、トヨタプラド、三菱デリカの6台を比較です。この6台で燃費や騒音測定をするのですが、メルセデスとボルボは騒音で思いのほか大きな差がついてました。データによると騒音に関してはメルセデスはマツダと同水準まで低減しており、これは完全に予想外の結果です(そんな静かだったけ?)。EクラスとCX5ではCD値(空気抵抗)が違うからでは?とも思いましたが、アイドリング時でもほぼ同じ水準ということなので、エンジンとマウント&消音・吸音の総合力が相当の水準に達しているようです。ボルボはBMWの直3にも負けるという散々な結果・・・。BMW直3はBMWミニと同じエンジンですから、どう考えてもボルボが優位だと思ったのですけどね。・・・まあカーメディアなんてこんなもんです。

  そんな実力不足を暴かれてしまったボルボのDEモデルですが、ニューモデルマガジンXのV40D4の覆面座談会による評価ではなんと☆を4つ獲得しております! カートップは客観的な測定値を示してそれに基づいた記事を編集しているのに対して、ニューモデルマガジンXはあくまでオッサン4〜5人による主観判断です。けどこのコーナーの常套手段として、主観の判断に説得力を持たせるためにとりあえずある程度の評価を得ているクルマを引き合いに出して、「こっちの方が優れている!」という相対的な表現を多用します。今回も試乗車が輸入車&ディーゼルということで、当然ながら日本のあのメーカーのクルマが引き合いに出されて、「レスポンスはボルボがいい!」とまるで鬼の首を獲ったかのように何度も連呼しています。

  マツダのディーゼルのレスポンスは、ブレーキの効きと踏み込み量との相関グラフと合わせ鏡になるように、踏み込んでからグイグイとトルクが出る人間工学に基づく設計なんですけどね。ブレーキもアクセルも踏みはじめは全く手応えがありません。もしかしたらボルボのDEの方が実際に回転数がすぐに上がるという意味での反応速度は早いのかもしれないですけど、10~30km/hくらいの低速加速時のレスポンスなんてどうでもいい気がしますけどね。本国でMT車に乗ってマツダよりもレスポンスがいい!ということなので、ボルボはさっさとMT車を持ってこい!ということにしておきましょう。けどね・・・ボルボのDEではハッキリ言ってドライビングは楽しめません!期待はしていたのですが、他のDE同様にあまり欲しくなりませんでした・・・。

  さてタイミング的に今月号はもう不回避でしたが、来月以降でディーゼル特集は組まれるのでしょうか? それとカートップはカラーページの「ディーゼル特集」に加えて、編集長以下、清水和夫、島下泰久、石井昌道の4人による「ゴキゲンワーゲン・VW首位奪還への道」なんてコーナーもあります(笑)!・・・そしてこの4人の中では明らかに言ってることに重みもないし、思想もないし、記事はブレブレでチャラチャラの石井昌道氏が、冒頭に出てきた「ディーゼルを持ってきてガツンとやるべき!」という大クラッシュを起こしています。失礼ですが、ディーゼルの1件でガツンとやられたのは本人だったようです・・・。

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