2020年2月27日木曜日

石井昌道 ✖️ MAZDA3skyactiv-X  良いクルマはレビュアーを選ばない!?


買いたい気分にさせて〜
  タイトルからしてかなり失礼に感じるかもしれないですけども、この石井昌道という自動車ライターは冷静というか、あまり感情を表に出している印象がない。どのレビューも「ふーん・・・」で、あまり関心がないことだけがひたすらに伝わってくるので、この人のレビューを読んで、その気になってクルマを買いたくなる人はほぼ皆無と言っていいだろう。ちなみに独断と偏見で決めた最新版の「買いたくなる自動車ライター・ランキング」は

①岡崎五朗 ②水野和敏 ③渡辺敏史 ④福野礼一郎 ⑤沢村慎太朗 

結局のところ良質なレビュアーとは豊かな「人間性」で、開発者やユーザーの気持ちに寄り添う「核心的」なメッセージが発信できるかどうかが全てなんだろうな・・・。


才能ないヤツは干されるがいいさ・・・
 「俺はクルマのセールスマンではない!!最初から売ろうと思ってレビューを買いている訳ではない!!」とか・・・カオスな主張をする勘違いなプロライターも結構いるんだろうな。とりあえずクルマが売れないのは消費増税やら先行き不安なのせいであり、自分達の責任だとは全く感じていないかもしれない。実際のところ400〜500万台という規模の国内需要のほとんどはカーメディアとは関係のないところで総数が決まってしまうのだけど、それでもランボルギーニやマクラーレンといったブランドは売り上げを伸ばし、BMW、メルセデス、スバル、ホンダ、日産、マツダなどの売り上げが下がっているのは、前者はベストカーやニューモデルマガジンXが扱わないブランドであり、後者はよく扱うブランドであることと無関係だろうか!? このままカーメディアが方針を変えずに暗躍を続ければ、近々これらのブランドは消えてなくなるかもしれない。その前に「大衆汎用カーメディア」に対しては、断固として取材拒否、試乗車貸し出し拒否の姿勢を取ってわからせるべきだし、マツダのように「ブランド専門の雑誌」を用意することも防衛手段としては有効だろう。


一番要らないヤツ・・・オッサンの価値観
 「レビューするクルマがどれもこれも全く楽しくないので、オススメはできませんし、自分に嘘はつけません!!」とか言い出す連中もいるのだろうけど、アホなライターほど、自分の価値観を「押し付ける」のではなく、「ひけらかす」らしい。特に経験豊富なライターほど陥りやすい罠だ。カローラもMAZDA3も我々の世代には「安物」以外の何ものでもないので全く刺さりません(同年代で乗ってる人は変なヤツ)・・・とか平気で書いちゃうヤツが去年いたっけな。もちろんK沢です。


嫌なら読むな・・・ですよね
この国では職業選択の自由がある。自動車ライターには特別な免許も必要はない。誰でもどんな人でもK沢という名前でもライター業をすることができる。たとえ名誉毀損まがいの内容だったとしてもそれはあくまで「民事」で当事者だけが迷惑する話であり、無関係な大多数にあーだこーだ言われる筋合いはない。つまり芸能人の不倫と一緒だ。嫉妬や悔しさが原因だと分からずに関心を持ってしまう愚かな人が日本にはたくさんいるみたいだ。騒ぐ方が間違っている。腐りきっている日本のメディア。読んでも嫌な思いをするだけだから、もういっそ読まなければいいんだ。「60歳くらいの連中のくだらない価値観」とか「全くクルマを買う気にさせてくれないレビュー」とか読む価値なんてないし、若い世代が読んでいるとハッキリ言ってどんどん馬鹿になると思うよ・・・。


伝統芸能としての自動車レビュー
 上に掲げた5人のレビューは、そのクルマがターゲットとしているユーザーの気持ちに上手く寄り添っている。安易に「若者」とか「老人」とかアバウトなユーザー層に対して「お金がないならこのクルマ!!」「自動車税がお得!!」といった勧め方はしない。できる限り自分の感覚に近いユーザーの視点で、このクルマの設計のどの部分に美点を感じるか、特に駆動系から引き出すのが上手い。間違ってもチャイルドシートがつけやすい・・・とかいう素人目線は使わない。そのユーザーにとってこのクルマを保有することで、どんな感情が生まれてくるかを見事に表現できるのは、クルマが好きで好きでたまらない人柄の証左だ。





実はレビュアーの問題ではない!?
 しかし免許もなにもない自動車ライターの世界で、この5人のような有能な仕事ができる人がたくさんいるはずもなく、散々に持ち上げておいて今更だけど、福野さんのレビューを読んでAクラスを買う人はいないだろうし、同じく水野さんのレビューを読んだらアルファロメオ・ジュリアや6気筒版のBMW3シリーズ(4気筒は当然だが)を買おうとは思わない。少々強引な論調が気になったけど、あそこまで書かれたらどんな読者も立ち向かえないだろう。カーメディアって本当に要らねー・・・って想いが降り積もっていたわけですが、前回にご紹介した石井昌道さんの「MAZDA3skyactiv-X」のレビューを読んで、「おや!?」と気がついた!!


渋いライターに熱く語らせるクルマ
タイトルにある通りですけど、「良いクルマはレビュアーを選ばない」なのかと。ちなみにK沢率いるベストカー軍団やニューモデルマガジンXのプロパガンダ集団のように「明確な悪意」を持って執筆している連中は別ですが、とりあえずニュートラルな感情で仕事をこなすライターだと思われる石井昌道さんが、こんなに生命感に溢れるレビューを書いた、おそらく楽しく執筆したのだろう。失礼ながら全く期待せずにそれを読んで、予想外に面白いと感じてとても幸せな気分になった。


スカイXのまともなレビュー・・・めでたく誕生
日本メーカーが販売する現行の乗用車で、石井さんのようなライターをここまで沸騰させるモデルがあるだろうか!?残念ながらMAZDA3のスカイGやスカイDではここまでの反応を引き出すことはできなかった。レビュー中に特に気に入った一節は・・・MAZDA3のライバルモデルで導入が進んでいる1.2〜2.0Lクラスのターボエンジンにおいて、高回転でトーンダウンしてしまう決定的な瑕疵があり、それを避けるためにMAZDAのエンジニアが情熱を燃やしてスカイXを作った!!・・・マツダのファンならば発売当初から十分に予想できていたスカイXの価値を、存分に書き抜いていることだ。そして再び思う、なぜ2019年のカーメディアはこんな当たり前の「マツダの狙い」をまともに解説できなかったのだろう・・・。





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2020年2月19日水曜日

石井昌道 ✖️ MAZDA3skyactiv-X  最初からこのレビューを出せないものか!?

カーメディアの終焉
雑誌媒体の自動車メディアの読者を「卒業」した。今まで散々にブログネタをしてお世話になっておきながら、後ろ足で砂を掛けるような「心境の変化」に、自分自身に罪悪感がないわけでもないけど、やはり2019年の日本のカーメディアには、残念ながら自動車の知識として学ぶものが何もなかった。平均年齢が60歳くらいの編集部と同じく60歳くらいのライター陣で運営されているのだから、そりゃ風通しは悪いだろう。今まで積み重ねてきたこと(日本メーカーへの批判)を否定できる歳でもないだろうし。


ゴミな価値観は捨て去るべき
断定的な言い方で恐縮だが、カーメディアがここ数年で急速にレビュー媒体としての価値を失ったのは、記事を書いている彼らが悪いわけではなく、社会や環境の変化が急激過ぎて多くの人々の認知レベルを超えてしまっていることが原因なのだろう。これは自動車媒体に限った話ではなくて、新聞、テレビ、ネット媒体などの一般メディアにも同じことが言える。ヒエラルキーやら権威やらの中で何十年も仕事してきた連中にとっては、テレビや新聞よりもツイッターからの情報を得て迅速に状況の変化を感じ取る人が多くなった現代社会はもはや理解不能だ。メディア企業とは相対的に読者よりも情報を多く持っていることによって成り立ってきたけども、その構造が壊れてきている。なんかムカつくけど宮台真司の「芸能人の不倫をここまで大袈裟に報道するのは日本だけだ!!」という主張は的を得ている。メディア全体に漂う60歳くらいの人々の「薄汚れた価値観」に辟易してテレビも見ないし新聞も読まない若者の気持ちは・・・まあわかる。


世界のベストセラー
欧州の社会学に関するベストセラー作家、例えばマルクス=ガブリエル(ドイツ)、ユヴァル=ノラ=ハラリ(イスラエル)、ダグラス=マレー(イギリス)といった面々は1980年前後生まれのアラフォーばかりだ。読んでみると、当然だけどメチャクチャ面白いわけです。この3人の著書から感じる共通点は「構造把握」「統計」「人間性」を徹底的にブラッシュアップすることで生まれる脱構造な「リアリティ」なのだと思う。池上彰が報道番組で行うわかりやすい説明はとても素晴らしいです。「コンプライアンス」を徹底して守るという意味で・・・安心して子供に見せられる番組ではあるけど、池上氏の番組に「リアリティ」と呼べるものはない。(まともに本を読んでいる)大人の視点では何もかもが物足りない。「もっと真実に迫ること言えよ!!」って気持ちがフツフツ湧いてくる。


情報の選択
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、書籍・・・メディアには大きく分けて3種類の情報がある。
①ある特定の世代の価値観を後押しするもの
②ニュートラルでコンプライアンス的に安心なもの 
③社会の真実に迫り過ぎてて危なっかしいもの
の3つだ。宮台によると世界で最も稚拙なメディアに成り下がった日本の大手報道各社は、「60歳くらいの大卒の公務員・サラリーマン」的な価値観に寄り添い過ぎているのだと思う。視聴者・読者は高齢者であり「シルバー・メディア主義」とでもいうべき状況は年々悪化の一途をたどっている。例えば中国に関する一般認識は極めて遅れている印象を受ける。若い世代や子供達が「中国は日本をパクる」「日本の知的水準は高い」「正社員でなければまともな人生は送れない」といった(60歳くらいでは当たり前?)価値観に染まることは好ましくない。


稚拙な虚構
「歩きスマホ」という他人に迷惑をかけて、GAFAのためにタダ働きをしていることがわかっていない人々の知的水準が高いわけがない。ヤフーのトップニュースに出ていたようなゴミみたいな話題(みんな知っている)を平気でぶっこんでくるオッサンを大量に雇っていたらそりゃトヨタだって潰れてしまうだろうよ。ホワイトカラーの労働者を対象とするならば、リストラする側に同情したくもなる。さらに極論を言ってしまえば国民全員が「正社員」の北朝鮮はさぞかし良い国なのだろうか!?



日本のメディアはドイツの若い哲学者に完全否定された
日本のカーメディアが書いているレビューの多くは、マルクス=ガブリエルの言う「人間性を奪う行為を正当化すること」の範疇から抜け出せていない。例えばMAZDAが新しいエンジンを作って新しい自動車を発売することに対して、「自らのバックボーン(常識)に照らして」マツダの経営陣は間違っている!!みたいに断定している記事は、ヤフコメ的な歯切れの良さで読者ウケするのだろうけど、それはフランスにおいてイスラム教徒の女性の服装を「全体主義」の立場から否定することと同じだ。対象がイスラム教徒の女性だろうがマツダの経営陣だろうが、相手の人権を踏みにじり不要な干渉をしていることと同じであり、これをマルクス=ガブリエルは「人間性を奪う蛮行」だと定義している。つまり①のような特定の価値観を優先する記事は、その対象にならないマイノリティを生き辛くさせている。行き詰まっている(日本)社会を救うのがマイノリティであり、同じくオワコン気味の自動車業界を救うのがMAZDAだと思うが・・・。


ラディカルな情報をキャッチしたい願望
②の「池上彰」的な報道は、無益な価値観の押し付けを排除していることで、子供にも安心してみせることができるという意味で、保護者からの信頼を勝ち取っている。①が覆う日本のメディアにおいては、ある種の「技術的革新」と言っていいのかもしれない。とりあえず著しいメディアの劣化に歯止めをかけてくれることを期待したい。しかし成熟した大人にとっては、①も②も全く不要なものだ。コンプライアンスが厳しいテレビではほぼ③は出てこないのでまあ見る価値はない。同じくユーチューブも見る価値はない。20年前と比べて確実に「書籍」の重要性が高まっている時代かもしれない。ユヴァル=ノラ=ハラリのように若くして世界的なベストセラーの学術本が誕生する背景は、日本に限らず世界的にメディアの劣化が広がっているから・・・。


普遍的なもの
先述の3人はただただ③に当てはまる情報を著書にたくさん盛り込んでいる。飽きることない怒涛の展開に圧倒される。内容の濃い映画やアニメにも負けないくらいに読者の感情を揺さぶる術に長けている。マルクス=ガブリエルはその著書で「テスラなどメルセデスの足元にも及ばない」と断言している。ここだけ読むと、この若い作家はドイツに渦巻く「反アメリカ主義」を発露するために世論に祭り上げられた人柱なんだな・・・という気がしないでもない。あらゆることが「抑圧」されている社会に渦巻く人々の本音を、論理的(やや乱暴?)に開陳し、その背後にある「構造」を読者に見せる。社会全体に散らばる「人間性」に対して、自らの磨き上げた「人間性」で対峙する。学術本のフォーマットながら、そのスタンスは夏目漱石や村上春樹のような「純文学」と同じだと気づく。


石井昌道さんが変わった!?
さて①的なレビューばかりの雑誌媒体の自動車メディアに失望したわけですが、国沢光宏率いるベストカー三人衆と並んで「60歳的価値観」を押し付けてくる清水和夫の弟子みたいな存在の石井昌道さんは、やはり師匠譲りの①的なレビューを書くライターだったと思ったんですが、「MAZDAマガジンvo.13」のスカイX試乗レビューでは、ちょっと③的なレビューでは!?という「人間性」を感じた。なんでもっと早く「スカイXの可能性」に言及したレビューが書けなかったのだろうか!? スカイXのプロトモデルの試乗会は2018年に行われているはずなのに、2019年の間ずっと続いた「マツダ・バッシング」の中で多くのライターがスカイXに対して「50万円アップの価値はない!!」と書いていたのが嘘のような「手のひら返し」だ。媒体がマツダ専門誌ゆえの忖度の可能性も否定できないけども・・・。


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2020年2月9日日曜日

沢村慎太朗「午前零時の自動車評論・16」 童貞論とはなんぞや!?

奇才ライターも・・・変わった
沢村さんの単行本もいよいよ16巻となりました。素晴らしい。1巻が刊行されたのはもう10年くらい前のことで、その当時は今よりも国内外のメーカーの新型モデルを幅広くレビューしていた(やや輸入ブランドが多めだった気がする)。しかしここまで露骨に日本「専売」モデル(トヨタ、ホンダ、日産など)や日本「向け仕様」モデル(VW、BMW、メルセデス、スバル、マツダなど)が溢れてしまうと、沢村さんの知恵を借りるまでもなく、そこそこ知識のある素人ユーザーならばその評価の最終着地点が見えてしまう。



見事な大円団
第7巻で3代目アテンザ(現MAZDA6)をビーエムやメルセデスを噛ませ犬にして賞賛して以降(第8巻以降)では、単行本に収録された「これはいいんじゃない!!」という好意的な新型車レビューは第9巻のジムニー、第13巻のアバルト124スパイダー、第15巻のアルファロメオ・ジュリアだけだ。素人のユーザー目線でも退屈な自動車市場に何かしらのブレークスルーを期待していた3台が全くブレない基準で選ばれている!?(全面的に肯定したい)。上から目線で恐縮だけど、さすが単行本を出し続けるカリスマライターは見事に一本線が通っている!! アバルト124スパイダーに関しては絶賛ではないのかもしれない。NDロードスターの抱える矛盾に戸惑いつつも、ライトウエイトスポーツとして上手くまとめていて、イタリアのチューナーの技術はまだまだマツダに負けてはいない!!って言いたいだけなんだろうけど。


バッサリと切り捨てられた面々
その一方で第8巻以降で酷評されたモデルは、第8巻のメルセデスSクラス、第9巻のメルセデスCLAとBMW・M135i。第10巻ではルノー・ルーテシアRSとマツダNDロードスター。第11巻でBMW・F30系3シリーズとVWパサート。第13巻でプリウス。第14巻でメルセデスEクラスとNSX。もはや世界的に盤石な人気を誇るマツダ・ロードスターにキツいお灸を据えた以外は、日本市場で国産車、輸入車それぞれで上位になっているブランドへの率直な意見が綴られている。Eクラスとか静粛性頑張ってるなーと思ったけど、ダメみたいです。関係者やオーナーへの気休めじゃないけど、沢村レビューに登場してわざわざ単行本の一節に選抜されるクルマは、なんらかの時代的な使命があると筆者は考えているはずで、取り上げられないクルマよりはずっとマシだと思いますが・・・。


読者の退屈を見事に共有してくれている
それでも単行本を買うレベルのクルマ好きならば、酷評されているモデルの評価は読む前と後で特に大きくは変わらないだろう。沢村さんのレビューの結論がなんとなく想像できてしまう。このシンプルすぎる状況に苛立ちすら感じる。もっと複雑で味わい深いクルマを作ってくれ・・・。多くのファンがそんな白けた状況で待ち構えていることは沢村さん自身が一番よくわかっているのだろう。定番の「ちゃぶ台返し」からの綿密な論理を導く奇想天外な「引き出し」によって構成される「沢村プロット」では読者は満足しないだろう。そんな危機感を持って執筆してますよ!!と言わんばかりに、プリウスやNSXなどの有名モデルへの酷評レビューの前には、延々とレビュー本文の5倍くらいあるプロローグ的な「論文」がくっついている。どっちが筆者としては伝えたいことなのだろうか?他の誰にも書けそうにない見事な論文の小難しさを覆い隠すオチとしてプリウスとNSXの酷評レビューがおまけで付いて来るのかな!?


騙されている
沢村さんの文章はこれでもか!?ってくらいに文学的な語彙力が炸裂する。その文体はとっても「高貴」なんだけど、バランスを取るかのようにその内容には平気で「童貞」とか出てくる。そのあまりにハイレベルなレトリックに読者はあっさり騙されて、多くはこの人が「ゼロベース」で「リベラル」にクルマを検分して、徹底して「フラット」な目線で結論へと結んでいると思わされている。しかしちょっと冷静に読んでみると、常に大衆意見に対して「逆張り」の結論を設定し、そのゴールに向けて論理的な肉付けを行なっていることがわかる。そりゃそーだ、小学生の作文じゃあるまいし、あらゆる物書きは「結論ありき」以外のレビューなど書かない。余談だけど、私のブログのコメント欄にもたまに「いつも結論は同じですね」とか書き込むどーしようもないオッサンいる。大変失礼だけど、この人には人生経験と日常的に頭を使う習慣が全くないのかな!?


大正義
さて沢村さんが突如ぶち上げてきた「童貞論」。詳しくはお近くの書店で立ち読みでもしてみてください。結論ありきだと断定できるけど、それでもあれだけの前フリを用意できるのが、この方の尋常じゃない博学。前フリだけで十二分に自動車の歴史のハイライトを開陳する見事な一大スペクタクルで、イタリアの自動車業界の歩みを語り、予定調和のオチには誰もが「いいね!」を押したくなるような、自動車好きの総意と言ってもいい「願望」が放り込まれている。年末(2019年末)にこの一節を読んで「自動車ブログ書き」としての私の人生観はすっかり変わりましたよ・・・こんな文章を書いてみたい!!そして自動車雑誌なんてもう買わない!!


親近感
大変恐縮ですが、沢村大先生も自動車に関する文章を書く立場として、2020年初頭の現時点の自動車業界にただならぬ危機感と現状に「大いなる葛藤」を抱えているんだなー・・・。そりゃ当たり前だ。次世代ポルシェは電動!? 下位モデルしか更新できていないマツダ。テンションガタ落ちのアルファロメオとジャガー。この状況でどこから世界をひっくり返すようなGTカーが出てくるだろうか!?もうどこのメーカーでもいいからこの息が詰まりそうな状況を変えてくれ!!とヒステリックに叫んでいる沢村氏が頭にチラつく。


見事なまでの過去の自分との決別
これまで日本メーカーが作ってきたスポーティーなクルマの多くを「道程が作ったAV」だとせせら笑ってきた沢村さんだからこそ成立するのですが、今更にイタリアの名門スーパーカーブランドを名指しで「童貞集団」だと定義。それが今の日本で販売台数を伸ばしているブランドであることへの(にわかユーザーに対する)当てつけの可能性もあるけど、童貞集団によって作り上げられた歴代モデルが幾多のブレークスルーを起こした結果、今のスーパーカーの様々な価値が生み出された!!と結論付けている。


絶望が全てを覆い、そこに輝きが・・・
同じように、停滞気味の日本車に置いても、決して「ヤリ○ン」の日産やマツダではなく、完全なる「童貞」のスズキやダイハツが・・・あるいは噂が現実味を増してきた群馬メーカーのMRスーパースポーツこそが、「童貞」としての怖いもの知らずなメチャクチャで大胆な施策で常識を変えてしまうんでないか!?ということなのだろう。GTカーといえば日産とマツダだけ!!後の日本メーカーは論外!!と決めつけてかかってはダメなんだろうな・・・日産とマツダの身動きができない現状を考えると、とてつもなく説得力がある。



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